【近況】
「4.29」
枡野浩一の導きで、初めてのポツドール。
本多劇場は、中劇場。
とはいっても、小劇場を見慣れていると、
かなり巨大な箱だ。
さて、この大きな舞台をどう使うのかと思っていたら、
幕が開いて驚いた。
舞台いっぱいに、家が建っている。
それも、2軒。
一軒は木造アパート。
もう一軒は、普通の一戸建て住宅だ。
それがほんとに家のように、
しっかりと建てられている。
ドアの開け閉めをしてもぐらぐら揺れたりしない、
本格的なセットだ。
残ったスペースは、
ちょっと人が通れる程度。
ぼくはしっかりしたセットの芝居はあまり好きではない。
セットの完璧さが制約になり、
セット以上のものが見られないケースが往々にしてあるからだ。
2軒の家には、1階と2階に窓がひとつずつ、計4つある。
つまり、舞台が4つあって、
同時進行で4つの物語が進んでいく。
こりゃわかりにくいなあと思ったら、
わかりにくいし聞き取れないし、
でも面白い!
どんどん進行していく4つの物語が、
表になり裏になり絡み合いつつ、
ナイフで登場人物たちの表皮を切り刻んでいく。
時には言葉で、時には体で、
彼ら彼女らは互いを無慈悲に傷つけていく。
生 きていること自体が罪を重ねていくことだというように、
彼らは意図せず、あるいは意図して、
他者を傷つけ否定していくのだ。
しかし、傷つけられるほど、否定されるほど、
彼らの生はまるで傍線でも引かれたように強調されていく。
最後に、彼らそれぞれの運命がどうなったのか、
正確にはわからない。
4つの物語が同時にシンクロしつつ終わるからだ。
でも、それはどうでもいい。
明かりが点いた舞台には、
作りこんだセット以上に確かなものが残っていた。
ポツ ツドール面白い!
胸がドキドキした。
枡野くんありがとう。
・
腹が減ったので、眠亭で飯。
ほんとは「眠」は「王民」と書く方。
江戸っ子ラーメンと餃子。
江戸っ子ラーメンは、洗面器くらいある。
駅にいくついでに、
ビレッジバンガードで談志の本を買う。
ふと見たら、平積みの台に
「漫画ノート」が一冊だけ売れ残っていた。
早く追加注文出してくれー!
▽
花散らしの嵐が吹く中、
築地の朝日新聞社まで手塚文化賞の選考会にいってきた。
選考結果はまだ発表できないけど、
今回も面白かった。
・
もう今日の雨と風で、
東京の桜はあらかた散ってしまっただろう。
うちの周りの桜も、みな散った。
今は、庭のデッキで咲いている海棠が美しい。
これも春だな。
・
こないだ、凄く古い友人から花見をやってるという呼び出しが来た。
井の頭公園のピークを数日過ぎたころ。
日曜だったのに、いい天気だったせいか、
公園の人出はそれほどでもなかった。
混雑はしてるんだけど、
昔ほどではない。
指定された場所にいってみると、
オヤジが3人で酒を飲んでいた。 昔は若い女の子だっていたのになあ。
というよりも、自分達も若かった。
今はもう、みんな50代になってしまった。
最年長は、もうそろそろ還暦だ。
昔はこの時期の花見といえば、
地面も見えないほどぎっしりとシートが敷き詰められてたなあと、
なんとなく昔話をして別れた。
昔の友達になんとなく会えるのも、
春のいいとこかな。
▽
有名な牧志の公設市場を通り過ぎて、
20メートルくらいいくと、タオル会社がある。
その手前には、ごく細い路地がある。
路地は沖縄では、「すーじぐゎ」という。
「すーじ」は「筋」、「ぐゎ」は「小」だ。
小さい筋、つまり路地だ。
その肩幅くらいの路地を入っていくと、
天ぷら屋が二軒並んでいる。
一軒に見えるが、よく見れば、
ほぼ同じ形式の違う店が二軒並んでいることがわかる。
手前の店では、おばあがひとりでやっている。
奥の店は、おばあがふたりか3人いる。
全員、可愛いエプロンをつけている。
赤のギンガムチェックだったりする。
沖縄のてんぷらは、
本土の天ぷらとはちょっと違う。
コロモが厚くて、コロモ自体に味がついていることが多い。
それに第一、てんぷら屋だからといって、
いわゆる天ぷらだけ売ってるわけでもない。
粉物屋というか油製品屋というか、
いろいろ売ってるのだ。
このすーじ小の2軒の店は、
いわゆる天ぷらよりも、さーたあんだぎーがメインの店だ。
美味しいさーたあんだぎーが食べたかったら、
絶対に手前の店で買ってはいけない。
奥の店が美味しい店だ。
客の数も、手前と奥とでは10倍くらい違う。
知ってる人はみな、奥の店で買うのだ。
店といっても、すーじ小の奥にあるのに相応しく、
畳1枚か2枚の極小の店だけどね。
奥の店で、さーたあんだぎーを買う。
普通のと黒糖のと、2種類。
それと、特大サイズ。
沖縄では、天ぷらはおやつに食べられることも多いが、
さーたあんだぎーは、まさにおやつだ。
沖縄風ドーナツかな。
球体だけど。
揚げたての熱々さーたあんだぎーを袋に入れてもらって、
市場をぶらぶらしながら食べる。
沖縄の味なんだよなー。
▽
聖火は、ロンドン入りした。
ロンドンは、春の雪だ。
聖火ランナーが登場する。
いったい、なにが起きてるんだ。
テレビの海外ニュース見てたら、
なんだか裸祭りでもやってるのかと思うくらい
大勢の人間がもみ合っていて、
聖火なんかどこにあるのか見えないぞ。
それも、トラブルが何度かあったということではなく、
走っている間ずっと誰かが邪魔しにきている。
それを阻止しようと、
中国人とロンドン警察とが大勢で聖火ランナーを取り囲んでいる。
最後には阻止しきれずに、バスにランナーを乗り込ませてしまった。
http://www.asahi.com/international/update/0406/TKY200804060131.html
http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2008/news/topic/world/news/20080406-OYT1T00433.htm
ロンドンの次は、もっと中国に批判的なフランスだ。
うーん、こりゃあなにが起きるか楽しみだ。
▽
先週、那覇にいるときに見たニュースなんだけど、
あんまり大きなニュースにはならなかったな。
地元の新聞にも出なかったような気がする。
見逃してただけかもしれないが。
・
那覇市内の中学で数学を教えている35歳の女教師が、
中学3年生の男子生徒に手を出したというニュースだ。
少年課はまず、
1月23日から2月7日まで生徒を自宅に泊まらせた件で、
県青少年保護育成条例違反容疑で逮捕した。
それから今度は、
未成年と淫行した児童福祉法違反の疑いで、
また教師を再逮捕した。
又吉奈美子って人だ。
いい名前。
女教師は調べに対して
「(被害者が)好きだったから」と話しているらしい。
・
これは、犯罪なんだろうけど、
俺が被害者だったら、別に恨まないな。
たぶん、これをフランス映画が撮ってたら、
美しいラブロマンスだよな。
まあ日活ロマンポルノが撮ってたら、
また別の物語だけどね。
又吉さんの人生に、幸多かれと祈る。
▽
羽田から吉祥寺に戻って、そのまま井の頭公園に直行した。
もう桜は終わっちゃったかなあと思いつつ公園に入ると、
なんとかかろうじて、ピークは過ぎてるものの、ぎりぎり満開だ。
池の上に立つと、重い桜の花が池面に垂れている。

昔は毎年、友人とここで花見をしたなあ。
みんな家庭を持って、だんだん集まれなくなって自然散会した。
毎年誰か必ず泳ぐやつがいて、
泳いでる時には拍手喝采なんだけど、
上がってくると臭いんで敬遠されて、寂しく公園の片隅で佇んでたりしたもんだ。
また今年も、いろんな人が公園に集まっている。
また今年も、誰か泳ぐかな。
でもそれはもうぼくの友人ではない。
▽
1990年の「EYECOM」の時代から
現在の「週刊アスキー」のかけてやっていた連載
「だってサルなんだもん」略して「だサル」が、ついに終了することになった。
いやー、長い連載だった。
長いだけじゃなく、自分でも楽しんでやれた連載だった。
版元のアスキーがメディアワークスに吸収されて、
たぶんなにか、
人事と誌面とで大きい動きがそのうちにあるだろうなと思ってたんだけど、
案の定ではあった。
・
始まったものは、いつか終わる。
それはそうなんだけど、これだけ長くやると、
終わりますというだけでは済まない。
・
18年は、歴史だよなあ。
歴代担当は、いったい何人いたんだろう。
・
ダイナブックから始まって、
マック、98互換機、ウィンドウズと、
コンピュータは何台買ったんだろう。
・
だいたい、週刊アスキーはコンピュータ雑誌だったのに、
だんだんコンピュータのことなんか書かなくなっていたな。
・
長いこと仕事をしていると、
思い出に残る仕事も多いけれど、
これはまさにそのうちの一本だ。
・
連載は、6月末までだ。
でもたぶん、特に張り切ることもなく、
いつもみたいに書いて、いつもみたいに終わるんだろうな。
・
さて、名刺代わりの週刊連載が終わって、
7月からは週に4本分も体が空くことになる。
各方面に営業しなくちゃな。
各方面の編集者のかたがた、ひとつよろしく。
とりあえずは、5月から週刊文春で漫画評が始まるけどね。
▽
今日は高校野球の決勝戦だった。
準決勝までは市場で見たけど、
今日は尚学が闘ってる時には、
ちょうど飛行機の中、雲の上だ。
東京に帰らなくてはいけなかったのだ。
土曜曜でもよかったんだけど、
切符が取れなかった。
もう沖縄の行楽シーズンが始まっているのか、
あるいは春休み最後の週末だったせいなのか。
今日も、夕方か夜の切符にしたかったんだけど、
昼間しかなかった。
それで、ちょうど決勝戦の最中に日本上空を飛んでいるという、
ちょっと残念なフライトになってしまったのだ。
降りたら、尚学が優勝していた。
それも大差だ。
9年ぶりか。
小さな島なのに、よく頑張った。
また市場は大騒ぎだったんだろうな。
▽
ターザン山本という、週間プロレスの元編集長がいる。
毀誉褒貶のあるというか、ありすぎる人物だ。
ぼくとも少し関わりがある。
ここ10年ほど、自爆しているとしか思えない凋落ぶりで、
それが一種の業界の話題になっている。
こいつを、生きながらにして業界から葬ってしまおうと、
「生前追悼 ターザン山本! (kamipro books)」という本が出た。
ぼくも長いインタビューを受けている。
ちょっと面白いと思うので、
ぼくの部分だけ書店で立ち読みしてみて。
▽
今日も市場は盛り上がっていた。
どこの店も、テレビに張りつきっぱなし。

もうラジオじゃなくて、テレビのある店に集結している。
1回にいきなり一点入れられて、
もう終わっちゃうのかと一瞬思ったけど、
まさかの大逆転。
今回は、9年前だったかに優勝した選手が、
監督になって参加している。
まだ若い監督だ。
アウトをひとつ取るたびに、通りで歓声が上がる。
最後はまた一斉に歓声と拍手。
盛り上がってたけど、まだ決勝があるからか、
それほど熱狂的ではない。
みんな近所の子供が頑張ってるのを見るように、
ニコニコしている。
さあ、決勝。
どうなるかなあ。

昨日、市場本通りを歩いていたら、
ちょうど選抜の準々決勝をやってるところだった。
どうしてわかるかというと、
アーケードの通り全体、どこの店からもすべて、
野球中継のラジオかテレビが流れていたからだ。
乾物屋からもお土産屋からも菓子屋からも洋服屋からも、
すべて野球だ。
裏通りに入っても、小さな間口の店すべてから、
野球の実況が聞こえてくる。
地元の沖縄尚学が闘っているのだ。
相手は、強豪天理だ。
映りの悪いテレビを数人で囲んで、
オバアが声援を送っている。
状況がわかってるのかどうかかなりあやしいが、
とにかく地元の子供を応援しているのだ。
ちょっと用事を済ませて市場に戻ってくると、
9回になっていた。
もうみんな仕事をしていない。
顔見知りの乾物屋の小さなテレビの前に、
おばあが3人集まっている。
ぼくもちょっと仲間に入れてもらって、
最終回を見物した。
2アウト、さああとひとり。
3アウトを取った瞬間、
アーケード中で一斉に歓声と拍手が湧き上がった。
勝ちましたねとおばあに声をかけると、
エライねえと相好を崩す。
見回すと、市場中がみんな笑顔だ。
地元の勝利はいいなあ。
今日は、ベスト4、準決勝。
相手は、東洋大姫路だ。
ここまでくれば、相手はみんな強い。
さあ、試合開始のサイレンが鳴った。
尚学頑張れ。
▽
美ら海水族館は、何度いってもいいとこだ。
特にメインの大水槽は、
何時間でもぼーっと見ていられる。
大小の魚が広い水槽の中を飛び回っているのを見ているだけで、
満足感がある。
水槽前に作られたカフェも、
いつも混んでるのに今日はなぜかすいてた。
コーヒー一杯で、ずーっと魚の群れを見ていた。

巨大なマンタ。
もっと巨大なジンベイ。
回遊するキハダや鰺。
眠っているような鮫。
海は凄い。
ダイビングでたかだか何十メートルか潜ったくらいじゃ、
なにも見てないようなものだ。
▽
ちょっと沖縄本島中部から北部にドライブにいったんで、
この際と思って、
マイミクのポン子さんの趣味、
「道の駅切符」を手に入れてプレゼントしようと、
2軒ほど訪ねて見た。
別に特に借りはないんだけど、
最近どうもマイミクの趣味に引き摺られてるんだよな。
まず、嘉手納の道の駅にいって、
レジのオヤジに「道の駅切符ありますか」と聞いたんだけど、
ありません、となぜか恥ずかしそうに答えられた。
でもここは、道の駅とは名ばかりの、ただのおみやげ屋だった。
どこにでもあるようなおみやげしか置いてない。
だから、切符がなくてもしょうがないかな。
続いてもう一軒、許田の道の駅にもいった。
ここは、凄くいい駅だ。
ここを通る時には必ず立ち寄る。
地元の農産物や、地元の産品を山ほど置いてあって、
その質も高い。
ここならきっと置いてあるだろう。
レジのオバサンに「道の駅切符置いてますか」と聞いたら、
ありませんとあっさりいわれた。
なんだよー、切符ってどこにでもあるんじゃないのか。
帰ってから調べてみたら、
どこにでも置いてあるわけではなく、
おまけに沖縄で置いてるところはなかった。
うーん、コレクターの道は険しいなあ。
いや全然道の駅切符なんて集めてないんだけど。
その許田の道の駅で、
モーイを売っていた。
レシピつきだ。

なんだかよくわからないが、旨そうである。
その横では、フヌイも売っていた。
フヌイは、モーイと同様の使い方らしい。
なるほど、よくわかるのである。
▽
「南の国からお届けしますロマンをくるんで大腸便」
と街角の看板にデカデカと出てたんでびっくりしたら、
「太陽便」でした。

という話をずっと前に書いたことがあるんだけど、
この会社は、フジバンビという。
熊本の会社なんだけど、
沖縄の黒糖を使った「黒糖ドーナツ棒」というお菓子で、
最近はヒットを出している。
その他にも、「ひとくち蜂蜜ドーナツ棒」と
「阿蘇ジャージー牛乳入り蜂蜜ドーナツ棒」の、2種類がある。

那覇のコンビニでは、最近やたら置いてあるけど、
東京では置いてないよなあ。
確か見たことはない。
売れてるってことは、美味しいんだろうか。
ちょっと買ってみようかな。
でも、コンビニおやつはあんまり食べないんだよな。
▽
那覇は、また雨。
どうも那覇支店入りすると天気が悪いというケースが多いなあ。
今日も、那覇空港に着いた時には時折ぱらっと来る程度だったんだけど、
だんだん降りが強くなってきた。
まいったなあ。
でも、そんなことよりも、驚いたことがある。
飛行機で席に着いたら、2列ほど前に見たような顔が。
吉祥寺まめ蔵のマスター、南空々夫妻が、
知人の結婚式に出席するために乗っていたのだ。
石垣に最初にいって、その後那覇に戻って来るという。
マスターは、いい年して沖縄は初めてらしい。
どこか美味しい店を教えてくれというので、
石垣のこっかーらと、那覇のうりずんと苫屋を教えておいた。
空港で別れて、
泊の糸ぐるまで晩飯の後、とまりんの近くを歩いていたら、
マスターから電話がきて、
石垣でさっそく、こっかーらにいったらしい。
店のロケーションも味も凄くよかったというお礼だった。
あそこは、ほんとに美味しいんだ。
さて、明日は晴れるといいな。
▽
「漫画ノート」も無事に出すことができて、
まずまずのいいスタートを切って売れ行きもいいようだ。
さて、そろそろ次の本に取りかからなくてはいけない。
次は、「漫画ノート」ロングバージョンとでもいうべき、
一本あたりの分量が多いもの、
つまり長い文章ばっかりを集めたものを出そうかと思っている。
これもかなりの本数があるので、それをどうするか、まだ考えている最中だ。
「漫画ノート」があれだけ厚い本でも苦にする人が案外いなかったし、
今度も厚めで大丈夫かもしれない。
ただ、長くて厚いのはどうかという気もしないでもない。
こちらは比較的新しいものが多いので、
それほど大幅にリライトしなくても出せる。
つまり、早く出せるのだ。
年内くらいには出せるかもしれない。
まだ版元は考え中で決めてないんだけど、リライトは既に始めている。
全体の構成を考えずにスタートしているので、どこかで立ち止まって整理しなくてはいけないが、
うかうかしていると、また何年も経ってしまうので、急いだ方がよさそうだ。
まだデザインのアイデアもないし、デザイナーも誰に頼むか決めてないし、すべてが曖昧なんだけど、
その中でごそごそ動いてるのが、また楽しいんだよな。
本作りは楽しい。
楽しいもんだから、ついいつまでも手離れしないんだよな。
いかんいかん。
▽
橋下大阪府知事に噛みついた中核派の彼女は、
どれだけ毎日サービス残業してるんだろうと思ってたら……。
http://jp.youtube.com/watch?v=4ckPFo1sSlc&feature=related
うーん、これはないよなあ。
あの文脈とあの勢いで、本人がサービス残業してないことはありえない。
誰かの気持ちを代弁しただけってのはナシだよな。
ジャンヌ・ダルクかと思ったら、ただの活動家だったということか。
大阪府はもうほとんど財政は破綻している。
高級貰ってる場合じゃない。
会社だったらもう給料出てないよ。
でも、実は東京も石原の暴走のおかげで、他人事じゃないんだよな。
ああおっかないなあ。
▽
日本はバーレーンに負けか……。
確かにあのハンドは、酷かった。
マラドーナよりも凄い神の手だった。
でも、それ以前に、日本のサッカーができてないもんなあ。
高原が出られなかったんで得点力は落ちてるだろうけど、
シュートにいってないしな。
遠藤が入ってゲームを作り始めたけど、
ちょっと届かなかった。
ここで負けてちゃ、世界は遠いんだよな。
それにしても岡ちゃん、ジャージやめてくれよ。
日本代表監督なんだから。
▽
那覇事務所のすぐ横には、ビデオレンタル屋があった。
かなり大きくて、重宝していたのだ。
まあ大した物はないんだけど、普通にありそうな物はある。
マニアックなビデオ屋ではなくて、
ごく普通のやつ。
でも、ある日ふと気づいたら、
バイク屋になっていた……。
その次に近いのは、
7,8分歩いたところにあるパンチという店だ。
でもここは、店も商品も古くて、あんまり役に立たない。
それでも、まああるだけいいかという存在だったのだ。
しかし、今日入った情報では、
そのパンチが閉店セールを始めたという。
冗談じゃないなあ。
もう近所のレンタル屋ないじゃないか。
ところで、パンチの店名は、「パンチ」ではない。
英語表記なのだ。
表の入り口上に、ネオン管でデカデカと表示してある。
ただ、そのつづりが、
〈Panchi〉なのだ……。
ま、いいんだけどね。
▽
中国では、チベット問題はどう捉えられているんだろうと思っていたが、
うーんやはりというかなんというか、ナショナリズムの勝ったものになっているようだ。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0803/17/news025.html
ネットがあるとはいえ強力な規制がかけられ、
教育の成果もあって充分な情報は中国国民は持っていないだろう。
それでも、少しずつはネットから情報は漏れる。
自国のやっていることに気づく人も、少しずつは増えるだろう。
中国国民すべてに情報が行き渡るには、あまりにも人数が多いのが難点なんだけどね。
▽
「漫画ノート」を読んだかたは、きっと待ってたと思う。
山松ゆうきちが人生を懸けてというか懸けないでインドに渡り、
命を懸けてというかないがしろにして漫画出版にトライした、
その顛末というか愚行を描いた単行本

インドへ馬鹿がやって来た
これがついに出版されたのだ。
この人の間の抜けた虚無感には、圧倒される。
なにか考えているのかいないのか。
なんだか凄い人生選んでるよなあという一冊だ。
クソババアとろくでなしを描き続けてきた、その一種の集大成ともいえる。
山松の人生を確かめていただきたい。
▽
台湾の選挙は、国民党の大勝利だ。
チベット問題が国民党の馬候補に対してネガティブに働くのではともいわれたが、
台湾の人たちは、それよりも経済と安定を取った。
8年の陳政権で、経済がかなり落ちてしまったので、
それをなんとか盛り返したいということだな。
つまり、中国頼みということだ。
中国は、やはり無視できない存在になってしまっている。
チベット問題に欧米諸国が大きい声を上げないのも、
中国との貿易高があまりにも大きくなってしまっていることと無関係ではない。
それでも、ギリシャでの採火式でひと騒動あったように、
民間レベルで行動を起こす人たちは多いだろう。
これから聖火は世界中を回る。
世界中を回って、その先々でチベットの旗を振る人たちを
ぼくらは中継で見ることになるんじゃないかな。
もちろん、中国国内ではディレイで見せないようにするだろうけどね。
ところで、毒餃子はその後どうなってるんだろう。
日本に責任があるという話で終わりなのかな。
▽
しかし、広末の元夫と宮崎あおいの夫の話は、
これから表に出てくるんだろうか。
▽
吉祥寺ヨドバシ裏に、
ジャルダンというなんてこともないマンションがある。
1階が賃貸の事務所スペースになっていて、
かつては普通の事務所がいろいろ入っていた。
それがだんだん入れ替わって、
いつの間にかちょっと個性的な店ばっかりになっていたのだ。
そのひとつに、「プカプカ堂」がある。
ここは、人形作家の市川こずえさんの店だ。
店といっても、人形の小売店なわけではない。
以前はギャラリーとして使っていたが、
最近は人形教室と、市川さん個人の展覧会の会場だ。
現在、新作の展示をやっている。
3月22日(土)〜3月27日(木)まで、12:00〜19:00。
「桜月夜」というテーマで作った人形の新作が何点か並んでいる。
人形はいわゆる文化人形なのだが、
その範疇を遙かに超えた表現となっている。
人形のレベルも高いが、
衣装とか装飾とか設定とか、トータル的にも素晴らしいものになっている。
たぶん、実物を見ないと、この人形の良さはわからないだろう。
近所の人は、ぜひ見て欲しい。
市川さんは
「リンゴ姫とキンギョ姫。
文化人形と遊ぶ12か月」という
人形の写真集も出しているのだが、
こちらは現在古書でしか手に入らない。
なんだか昨日から急に花粉アレルギーが酷くなった。
今年は例年の3倍とかいうわりには大したことないなとたかをくくってたんだけど、
どうも調子が悪い。
今までで一番酷かった時よりはだいぶましだが、
辛いことには違いない。
でも、もう少しだな。
きっともうちょっと我慢すれば、シーズンは終わる。
以前、温泉にいったら全山杉山で、滞在2日間粘液垂れ流しだったことがあるが、
あれに比べれば、たいていのことは大したことはない。
▽
近所の住宅街を歩いていると、
大きな木に大きい白い鳥がたくさん留まっているのが見えた。
でも、あれは白い鳥なわけじゃない。
木蓮の花だ。
こぶしの花もよく似ているが、ガクが違うのでわかる。
あちこちの庭にいろんな花が咲き始めた。
もう春だなあ。
▽
神楽坂のフラスコで、上村一夫さんの遺作展を見てきた。
上村さんが亡くなってもう22年経つ。
あのころは凄く大人だと思っていたが、
亡くなったのが、まだ45歳の時だ。
つまり、飲み屋でいっしょになたりしてたのは、まだ30代とか40代の頃だったのだ。
若かったんだなあ。
亡くなる直前に、展覧会を開こうと一枚絵を描きためていて、
それが果たせないまななくなった。
久し振りに上村さんの絵を見た。
色気のある描線だった。
亡くなるのが早すぎたなあ。
▽
なんだか中国は、わけがわからない。
・
国務院の温家宝総理は18日午前、国内外の記者に向けた記者会見に出席し、
英国フィナンシャルタイムズの記者の西蔵(チベット)問題に関する質問に答え、次のように述べた。
私たちは重ねて厳粛に申し上げる。
もしもダライが独立の主張を放棄し、
チベットが中国領土の分割できない一部分であることを認め、
また台湾が中国領土の分割できない一部分であることを認めれば、
対話に向けた我々のドアは常に開かれていると。
・
台湾は関係ないだろ。
▽
チベットの衝突で、
中国側は、武力を行使していない、殺していないといっている。
でも、殺されたチベットの人たちの写真というものも、
ネットに出回り始めた。
YouTubeにもアップされたのでリンクしようとしたら、
あっという間に削除されていた。
仕方がない。もうひとつだ。
2006年に、中国軍がチベットの巡礼者を無差別に射殺する動画だ。
残酷なシーンもあるので、見たくない人は避けた方がいい。
http://jp.youtube.com/watch?v=s3rokl1oF5c&fmt=18
中国五輪自体や開会式をボイコットする動きも出てきた。
それは当然起こりうることだろうな。
中国は、自分たちのやったことをはっきりと認識すべきだと思うが、
きっとそれはまだ無理な話だろう。
・
今日の朝日朝刊「私の視点」に、
馬挺という早稲田の中国人講師が、餃子事件について寄稿している。
農薬混入が人為的な犯罪であるという可能性をほとんど無視して、
農薬が残っていたのは日本の責任だと断定している。
事件を中国の誇りの五輪と絡ませることにも批判的だ。
おそらく中国を代表するインテリのひとりでもあるだろうこの人間も、
この程度の認識だ。
中国が正しく国家になるのは、まだずっと先なんだろうな。
▽
「報道ステーション」で解説している朝日の加藤さんは、
中国はチベットのためによかれと思ってやっているといってるが、
本当にそうなんだろうか。
http://www.youtube.com/watch?v=P9onhbwpuHg
・
死者500人説も出てきたな。
いつまで中国は、真実を隠すつもりだろう。
餃子と一緒で、頬被りで済ますつもりかもな。
・
中国国内からYouTubeには接続できなくなってるらしい。
そんなことしたって、今はなにも隠せない。
どこからか情報は漏れる。
誰だって映像が撮れて、それを公開できる時代だ。
小さいデータにして渡したり飛ばしたり、
それが特別なシステムもなしにできる。
中国にオリンピックを開催させるのは早すぎた。
▽
「4.8」
青梅街道出たとこにホームセンターがあるのを思い出したんで、
あそこにあるかもと、ちょっと自転車でひとっ走りいってきた。
ホームピック。
これがあったんだよなー。
見た目はやや寂しいホームセンターだが、大したもんだ。
メーカーが違うんでまったく同じ形じゃなくて、
ねじ穴の位置がほんの少し合わなかったりするけど、まあ使える。
ついでに、食器棚の金具が壊れてたので、それも探したらあった。
探してみるもんだ。
マンモスカフェで、ちょっと一服。
ここは、ファイアーキングでコーヒーが出る。
それもジェダイ。
以前好きだったことがあって、たくさん買いこんで持ってるらしい。
業務用の緑色の方。
コーヒーも美味しいし、豆を買っていこうかと思ったが、
まだ少し残ってるので、まあ次でいいかと、
ちょっと窓から外を見ながらぼんやりして帰る。
いくつか買った戸車で、引き戸をどんどん外して戸車交換。
古い方もゴミ掃除して油注す。
戸車の穴に、猫の毛がぎっしり詰まっている。
すべての戸を掃除したいがそうもいかないんで、動きの悪いものだけ。
この家を建てて8年半経つが、家は当然建てた瞬間から傷んでいく。
それでちょっとずつ補修もするわけだけど、案外ミスがあるのを発見したりする。
蝶番のネジが4ヶあるとこを2ヶしか締めてないとか3ヶしか締めてないとか、
戸車が斜めについているとかネジを差し込んだだけで締め忘れてるとか。
家中って、凄い数の釘やらネジやらがあるからなあ。
まあ忘れることもあるよな。
▽
新しいフレンチにいった。
といっても、できて1年か2年経ってると思うんだけど、初めていってみた。
「シンプリー・フレンチ」。
吉祥寺から三鷹に向かう道をまっすぐ。
むらさき橋を通り過ぎて少し先だ。
このへんは、以前はよく散歩した。
三鷹駅前のお茶屋さらさらでお茶を飲んで、抹茶ゼリーを食べるためだ。
夜だったら、ついでに、ハルピンで餃子を食べる。
これからの季節は、玉川上水沿いに桜が満開に咲き、
どこまで歩いてもいつまで歩いてても飽きない。
今日も、もう少し咲き始めていた。
夜の闇の中にほのかに浮かび上がる桜は美しい。
今日は、某週刊誌の編集者と打ち合わせ。
5月頭から、漫画評の連載を始めるので、その話をするはずだったんだけど、
いきなり担当者が移動になってしまって仕切り直し。
とりあえず飯だけ食おうということになってしまった。
内容は、もうだいたい決めている。
1ページの半分弱くらいのスペースなんで、漫画のこと以外も多少は書く余裕がある。
データだけではなく、読んで面白いものを書きたい。
もうひとりの作家とふたりで一週交替なんだけど、彼も張り合ってくるようだ。
ちょっと楽しみ。
「漫画ノート」をずっとやってて、
ここんところ漫画についてほとんど書いてなかったんだけど、
やっと余裕ができてきた。
今年はもう少し書こう。
食事は、話が弾んで二の次だったけど、
きちんと丁寧に作られた料理で、下手なフランス料理の重さがなく、
ちょっと気に入った。
パンがもっと美味しいといいんだがな。
でも、近いうちにまたいこう。
▽
遠くチベットでは中国政府によってチベット人民が虐殺されているというのに、
DDTの新ブランド「ハードヒット」にいってきた。
場所は、格闘技会場のチベット、新木場ファーストリングだ。
遠いんだよな。
これが、なかなか面白い興行だったのだ。
いってみれば、UWFである。
いやインターあたりか。
といっても、格闘技を見ていない人にはわからないだろうが、
つまり、日本の格闘技がプロレスから枝分かれして、
よりスポーツ色を濃くしていくその過渡期に存在したルールを踏襲しているのだ。
先祖帰りである。
顔面は掌底のみ。
5点持って、ダウンとロープエスケープで、ロスポイント1。
スリーカウントのフォールあり。
うーん、懐かしい。
ハードヒットの第一回興行は、まだ完成度は低かったが面白かった。
古くて新しいルールを、各選手がそう咀嚼しているかがよく見える。
ちょっとこなれてきたころが楽しみだ。
まだ大入り満員とはいかなかったが、楽しみな路線ではあった。
▽
わっはっは。
片山さつき先生が、こんなにお美しいかただとは存じ上げなかった。
http://www.satsuki-katayama.com/index2.html
これは「片山さつき」ではなく「きれいなジャイアン」だという指摘あり!
なるほど!
いわれてみれば確かにそうだ!
どこの泉に落ちたんだー!
ちょっとこのあたりを思い浮かべてしまったよ。
凄いCG。
http://www.kunoichik.com/main.html
▽
ねんきん特別便は、
まだちゃんと精査してないんだけど、
さっとちらっと見たとこによると、
サラリーマンを辞めて以降の記録しかないようだ。
つまり、サラリーマン時代の厚生年金と、
その前の学生時代に親が払ってくれてた国民年金と、
両方の記録が抜け落ちてるようだ。
いやまだちゃんと見てないんだけどね。
あさってあたり、ちょっと時間ができたらしっかり見てみる。
トータルで5年も抜けているとは、
想像以上に杜撰なもんだな。
今回問題にならなかったら、
これはこのまま正しい記録として通用してたわけだ。
うちのファンクラブコアメンバーズの中にも、
今年厚労省のキャリアになったやつがいるが、
しっかり尻を叩いてほしいもんだ。
でも新人じゃ、しばらくは尻を叩かれる方か。
▽
キターーーーーーーーー!!!!!
というやつだ。
うちにもついに、「ねんきん特別便」がきた。
うーん、短いサラリーマン生活があるからひょっとして、
とは思っていたが、ほんとにくるとは。
さて、ちょっと仕事してから、ゆっくりと楽しもう。
詳細は、また後ほど。
▽
家が相変わらず揺れている。
仕事をしていて、ふと気づくと、家が時々揺れているのだ。
大きな地震ほどではないんだけど、
小さくゆらゆらと揺れる。
いや、微かだけど、案外強いかな。
なんか気持ち悪いんだよなー。
常に揺れ続けているわけではなくて、たまにモニターが揺れて、
あ、揺れてる、と思うと、微かに床も揺れている。
車で揺れてるのかと最初は思ったんだけど、
そうでもない。
前の道を車が通らなくても揺れている。
どうも夜には揺れていないような気がするんで、
どこかの工事の影響かなにかかもしれない。
でも、ずいぶん長いんだよな。
もう何ヶ月も揺れている。
原因は、いったいなんだろうな。
凄く気になる。
▽
戸車がおかしい。
うちの扉は、玄関を除くと、すべてが引き戸だ。
そのほうが空間を広く使えるという理由なのだが、
その引き戸の戸車が、毎日のことでそろそろガタがきている。
もうこの家も、建てて8年半だからな。
戸を外して見てみると、ホコリが詰まってるものもあったので掃除したのだが、
戸車自体の回転が悪くなってるものもある。
取り替えたいのだが、こないだのカギといっしょで、
どこにいけば買えるのかがむつかしい。
きっと今は東急ハンズなんだろうなあ。
昔は金物屋って、どこの街にもあったのに。
さすがに、こないだの三鷹台の小さい金物屋にはなさそうな型だったので、
そのうち新宿か渋谷にいくことがあったら、チェックしてみよう。
でも、現物を持っていかないと、どれが同じものなのかわからないんだよな。
それがちょっと困る。
そういえば、今日は新宿にいってたんだ。
グラドルの松本さゆき他と晩飯を食った。
ちょっと前にいって、ハンズを見てくればよかった。
一日一イベント派なんで、ふたつのことがなかなかできないんだよなー。
しかし、松本さゆきはスタイルいいなあ。
▽
知人からメールが来た。
ぼくも知らなかったのだが、彼女は辛い裁判を闘っていた。
彼女は危害を加えられた相手から反対に訴訟を起こされて、
雇った有名な弁護士にも着手金を不当にぼったくられ、
体調を崩しているせいもあって、ずっと苦しい闘いを強いられている。
なにか力になる本を読もうと検索して、ぼくの書いた「鉄槌!」を見つけた。
ぼくが以前、ビッグホリデーというクズ観光会社に酷い目に遭わされ、
それを漫画に描いたら反対に訴訟を起こされ、
雇った弁護士に着手金をぼったくられて、
それでも闘って勝利した話だ。
裁判なんて、そう体験するものではない。
自分が被告になるなんて、なおさらだ。
裁判って、凄くおかしい。
弁護士もこんなに酷い。
個人で闘うには、金も時間もかかりすぎる。
個人対組織では、勝ち目も薄い。
でも、そんなことのために膝を屈するのは嫌だ。
本来謝罪させる相手に頭を下げるなんて、絶対に嫌だ。
結局ぼくは闘い続け、なんとか勝った。
それはぼくにとって、金銭ではなく、名誉を懸けた闘いだったのだ。
彼女は、それを読み、
この本に感謝していますとメールをくれた。
自分の書いた本が誰かの力になったのを知るのは、
ほんとに嬉しいことだ。
彼女の場合、ぼくとほぼ同じケースだったようなので、
なおさらだなあ。
▽
沖縄を歩いてると、時々驚かされる。
それは、あっという間にすべてを覆ってしまう、植物の力だ。
ちょっとうっかりしていると、
南の島の植物は、しゅるしゅるとその触手を伸ばしてくる。
そして、気がついた時には、すべて緑になっているのだ。
以前、読谷にいった時、ふと電話ボックスを見たら、

中身はすべて植物であった。
これでは、もう電話はかけられない。
いったい、どこから植物は入り込んだのか。
どうしてこんなになるまでほっとくのか。
まあ後者は沖縄の人のてーげーさの証拠でもある。
那覇の街を歩いていたら、
普通の家の物置らしき建物が、
輪郭を残して緑になっていた。
一部だけ建物の端が見えているが、
まったく凄まじい緑の力である。
ちょっと都心を離れたところを歩いていたら、
川縁の家が、とんでもないことになっていた。
もう家には入れない。
芸術作品になっている。
いったいなぜここまでほっておくのか。
沖縄に家でも建てようかなというと、
沖縄の人はよしたほうがいいという。
半年住まないとえらいことになるというのだ。
えらいことというのは、まあつまりこういうことなわけだ。
確かに、えらいことだなあ。
▽
小説宝石で書いてる那覇を舞台にした小説は、
あと1本か2本書いて単行本にすることにした。
という打ち合わせをやってる時に、
意外な話を聞いたのだ。
厚い本は売れない。
原稿用紙400字300枚くらいの薄い本で、四六のソフトカバーという、
まあ持っても読んでも手軽な本が、よく売れるらしい。
そんな馬鹿な。
本は厚ければ厚いほど嬉しい。
2段組だったりすると、思わずにんまりだ。
ずっしり重い手応えに、
こりゃ当分楽しめるかとひとりほくそ笑むものじゃないのか。
せっかく読むんだから、読み応えというものがほしい。
という時代じゃないんだなあ。
「」は、2段組450ページ。
思いっきり分厚い。
読み応えアリ。
あれは時代遅れの本だったんだなあ……。
▽
そういえば、内藤戦の客入りって、どうだったんだろう。
6000席余ってるって、1週間前くらいに会長が言ってたけど、
あれからいきなり売れたのかなあ。
テレビでは入ってるように見えたけど、国際プロレス方式で、
安い席でもどんどん前につめさせてるかもしれないしな。
その後、客入りがどうだったかって報道も見たことがない。
タブーなのかな。
あるいは案外大入りだったのか。
▽
うーん、Qちゃんは駄目だったか。
ほんのちょっと前までは調子も良さそうだったのに、早々と脱落してしまったから、
なにか原因のようなものがあるのかもしれない。
でも、これでオリンピックの望みは消えたか。
年齢的にもいっぱいいっぱいだからな。
アスリートの旬は短い。
ちょっと哀しくはあるが、まあ注目されずに消えていく選手がほとんどの中、
ひと花咲かせたんだからな。
馳星周は、人生は不公平なもので夢は願えばかなうとかいうやつは許せんと、
ほかの話で語っていたが、
でも、人生に夢は必要だよな。
Qちゃんはその夢を楽しそうに語ってくれたからな。
自身の長い余生を、できれば楽しく暮らして欲しいもんだ。
▽
なに、ヒョードルがM-1グローバル離脱!?
信憑性はまだわからないが、これでクートゥア戦も現実味を帯びてきたかも。
しかし、リングはどこなんだ。
なぜ金があって地元ロシアにあるM-1を離脱するんだ。
まだ謎は多い。
▽
前川麻子を観てきた。
といっても、前川が芝居したんじゃなくて、
久々の演出だ。
神楽坂のシアターイワトという、初めていく小さい小屋だ。
出演メンバーは、
塩野谷正幸、龍昇、稲増文、渡辺真紀子、その他。
その他は、個人的つきあいのない役者たちだ。
前3人は、20年以上前から観ている。
流山児祥の演劇団でよく観た。
渡辺真紀子は、以前前川が渋谷のSEEDホールで演出した芝居で
ぼくもいっしょに出演した同志だ。
前川は、20歳くらいで品行方正児童会という劇団を立ち上げて、
面白い芝居をやっていた。
みんな、ちょっと年を食った。
20数年経つと、こんな組み合わせのものが観られる。
・
劇場は、満員だった。
といっても、ギッシリ詰めても100人くらいだ。
観客は、面白いところではきちんと面白がる、なかなかいい客だった。
昨日のサンモールの客とはちょっと違う。
やっぱり、200人の差は、そういうとこに出るな。
少数精鋭の客。
はっきりいって、出演者はオヤジとオバサンだ。
50歳過ぎてるやつも何人か居る。
さてどうかな、と思ってたら、
芝居はオールドスタイルだけど、
やってることは昨日の芝居よりも新しかった。
おまけに、なんだかみんな妙にうまくて、
それだけで口元がほころんでくる。
うまく経験を積むと、こうなるんだな。
昨日の役者達にも見せてやりたい。
・
その他のつきあいのない役者の中では、
20歳近くサバを読んで懸命に女子高校生をやっている
津田牧子のファニーフェイスが可愛かった。
山本政保は、気持ち悪かった。
舞台装置も、狭い空間を逆手にとって面白かった。
パーカッションとウクレレの生演奏つき。
舞台でしかできないものを、舞台で観たい。
昨日の芝居には、その満足感がなかったんだな。
予想外に面白くて、打ち上げにも顔を出してしまった。
前川、木野花、渡辺真紀子あたりと昔話も楽しかった。
▽
「戦極」旗揚げを見損ねたー!
ええと地上波ありだっけ、そしていつだっけと思ってたら、
地上波はなしで、もう終わってた……。
五味とかジョシュとか見たかったんだがなあ。
客はけっこう入ったようだ。
これで、DREAMと2大メジャー態勢は確立されたかな。
やっぱりライバルがいた方が盛り上がるからな。
「ananとnonno」「パンチとプレイボーイ」みたいにね。
▽
「漫画ノート」には、初出が書いてない。
いろんな本で長期にわたって書いたものをまとめる時には、
初出を表記したりする。
つまり、何年何月にどこでこの原稿を書いたかということを明記するわけだ。
資料的な意味でも、それからこの文章がどういう時代背景で書かれたかを理解するためにも、
初出はあったほうがいい。
以前、晶文社から「漫画の時間」を出した時には、
忘れずに初出を入れたのだ。
10年くらいにわかって書いたものをまとめたので、
だいぶうろ覚えだったのだが、なんとか書いた。
しかし、その代わりに忘れたものがあるのだ。
索引だ。
あまりにも大量の作品を取り上げたので、
書名か作者名で索引を作ろうと思っていたのに、
初出に力を入れるあまり、忘れてしまった。
出してから思い出して、しまったーと頭をかいたのだ。
だから「漫画ノート」では、絶対に索引を忘れないようにと、
担当編集者にも何度も念を押して、巻末に作者名の索引をつけたのだ。
やれやれである。
これで、読者にも使い勝手がよくなったのである。
しかし、忘れたことがあったのだ。
初出である。
索引のことばっかり気にしていて、初出を忘れたのだ。
出てから気がついて、しまったーと頭をかいたのだ。
担当編集者は、
何度も何度もりライトしていて初出時とはかなり違うものになっているし、
初出はそれほど必要ではないだろうと考えたらしい。
まあそういう考えもある。
でも、やっぱり失敗だったなあ。
初出時とは内容が変わっていると断り書きを入れて、
初出一覧もつけたかった。
なかなかうまくいかないもんだね。
▽
新宿のシアターサンモールに、久し振りにいった。
「BSマンガ夜話」剛腕アシスタントの笹峯あいの出てる芝居を見にいったのだ。
あいちゃんは、近年舞台を熱心にやっている。
前回の舞台は、同じく新宿の小さい小屋で、作演出出演をこなしていた。
今回は、「雷電」というシステムというかユニットというか、
3話のオムニバスの中の一本に、役者として出ている。
雷電は初めて見たが、七日市という小さな田舎町をいつも舞台にしているらしい。
そしていつも3話で構成されていて、同じ日の同じ出来事を、3つの舞台で描く。
今回は、定時制高校野球部の地区大会決勝が舞台で、
新聞部編とチアリーディング部編と野球部編の3場だ。
時系列を同じにして、数十分の出来事を3面から見るわけだ。
うまくいけば、面白いのかもしれない。
そういうやりかたもあるだろう。
でも、そうずっとやるシステムでもないような気もする。
・
さて、サンモールにいって、驚いた。
受けつけが長蛇の列だ。
大行列ができている。
300人くらいの小屋で、この大渋滞はどうしたことだ。
おまけに、行列に加わらずに入ってく人もいる。
その差はどこにあるのだ。
特になんの表示もないし、どうしていいのか途方に暮れていたら、
しばらくしたらスタッフらしき男が、
チケットを持っていない人は列に並ぶようにといって歩いてきた。
え……、つまり当日券を買う人も、招待客も、予約しておいた人も、
みんな同じ列に並ぶのか?
そんなことってあるのか?
しばらく悩んでいたら、今度は女の人が行列に、
当日券を持ってるかたは承りますとふれて回っている。
よく意味がわからない。
張り紙一枚出せばいいのだ。
どういう人が列に並んで、どういう人がそのまま入れるのか。
書いておけばすぐわかるのだ。
ふれて回ってくる人たちも、ずっといてくれるわけではないので、
ほとんどの時間は、どうしていいのかみんなわからないのだ。
張り紙一枚でいいのに、なぜ出さない。
それと、受けつけが遅すぎる。
大行列が全く進まない。
女の人がふたり受けつけで、もうひとり会計がいるようだ。
進まないんなら、なぜ人を増やさない。
うろうろ歩いているスタッフはいっぱいいるのに、
なぜそれを受けつけに回さないんだ。
やっとぼくの番が来て、料金を払ってチケットを買った時には、
もう開演時間になっていた。
結局、客がいつまで経っても会場に入れず、開演は20分も遅れた。
きっと、毎日こうなんだろうな。
素人劇団の旗揚げ初日じゃないだろうに、なぜこんなことをやってるんだろう。
芝居の中身よりも、それが一番気になった。
・
芝居は、普通だった。
一本目はちょっとどうかと思った。
脚本のレベルがもうひとつ。
演出も引っ張られて、役者も同じ。
2本目はうまくまとまっていた。
まとめすぎという印象もあるが、制約が多い中、丁寧に作っていたと思う。
あいちゃんも、空回りするところもあるが熱演だった。
3本目は、うまく作っていたが好きではない。
面白い役者は少しいた。
3本通して、まずまずだった。
かつては20年以上にわたって膨大な小劇場系の芝居を観ていたが、
面白い芝居は、そうそうなかった。
でも、出来が悪くても面白くなくても、
新しいトライは楽しい。
雷電は、テレビドラマ見てるみたいで、その新しさがあまりなかったかな。
3つの側面からひとつの物語を見るのは、
才能のある脚本家と演出家が作れば面白いものができるかもしれない。
でも、一回でいいんじゃないかと思うんだがなあ。
・
うーん、なんだかすっきりしないなあと
花膳を横目で見ながら二丁目を歩いていて、
そうだ、みっちゃんの店メゾフォルテに寄っていこうかなと思ったんだけど、
どうも気持ちが盛り上がってなくて、結局そのまま帰ってきてしまった。
明日も古い知り合いの芝居だけど、
さてどんなものかな。
▽
今日は「BSマンガ夜話」の剛腕アシスタント笹峯あいの芝居を観にいく予定。
新宿でやっている。
3本のオムニバスらしい。
同じ町の同じできごとを、3つの違う場面で描くようなものなのかな。
感想は、また帰ってから。
ところで、あいちゃんは、30歳になった。
▽
mixiは愚かなことをしたもんだ。
ユーザーの著作権を無視して、すべて自分のところで取り上げようとするなんて。
そうじゃないと今ごろになって弁解しているが、
告知をどう読んでも、弁解は虚しいだけだ。
mixiには、プロが大量に潜んでいる。
彼らの存在が魅力のひとつになっていたのに、
結果として、わざわざ自分で自分の首を絞めようとしただけだ。
株価も凄い勢いで落ちているし、
なにか対応を取らざるを得ないだろう。
一番問題になっている部分以外にも、問題のある箇所はある。
さて、どこまで譲歩してくるかな。
それにしても、今回の利用規約の改訂に際して、
法律のプロの意見は聞かなかったんだろうか。
著作権を一方的に取り上げることが可能かどうか、
法的にも怪しいんじゃないかと思うんだけど。
▽
昼間、ネームをやりに外に出たんだけど、なんだかちょっと鼻がむずむずする。
目もちょっとかゆい。
黄砂でも飛んできてるかなと思ったんだけど、これはきっとそうじゃないな。
花粉だ。
以前はずいぶん酷かったこともあるけど、ここ何年かは凄く劇的に楽になっている。
去年なんかは、まったく発症しなかった。
もしかすると、もう治ったんじゃないかという気もしてたんだけど、
そういうわけでもなかったようだ。
ただ、一番酷かったころに比べれば、雲泥の差だ。
かなり症状は軽い。
これは、体質が変わったのか、これからが本番なのか、
まだちょっとわからないなあ。
那覇にいる時は、まったくなんでもなかったんだけど。
那覇に杉の木はないからな。
▽
「業界の濃い人」にも出てくる、長いつきあいの木崎くんがプロデュースする、
ゴンチチのライブにいってきた。
上野の東京文化会館小ホールだ。
ここはクラシックをよくやるホールで、音がいい。
おまけに、600人の小ぢんまりとした小屋なので、
ゴンチチみたいなタイプにはピッタリの場所だ。
入り口で、木崎くんの奥さんに初めて会う。
まさか切符もぎりしてるとは思わなかった。
ゴンチチは、ほんとによかった。
ふたりだけで、ギターとウクレレとソプラノギターを持ち替えて、楽しそうに演奏した。
いい音に包まれて、幸福なひとときだった。
ここ数年のアルバムは持ってないが、それ以前ならだいたいほとんど聴いている。
今日はラストに向かって、
ブラックアンツライフから私のお気に入りに盛り上げていく高揚感が気持ちよかった。
生ギターの音はいいなあ。
つい楽譜買って弾いてみようかと思っちゃうよ。
今回のライブは5日間連続で、こういうメンバーだったのだ。
3/1(土) CHAGE
3/2(日) KAHIMI KARIE カヒミ・カリィ
3/3(月) 一青窈×武部聡志
3/4(火) ゴンチチ
3/5(水) GIBIER du MARI
先日、志賀にいった時に、木崎くんも久し振りに誘おうと声をかけたら、
忙しくてスキーにはいけないが、
よかったらこれにこないかと反対に誘ってくれたのだ。
木崎くんは、今日は日本ゴールドディスク大賞のプロデューサーとして
そっちにも顔を出さなくてはいけないんで、こられるかどうかという話だったが、
休憩時間にロビーでコーヒーを飲んでたら、お洒落な観客の溢れる中、
緑色のトレーナーというあからさまな裏方ファッションでロビーをうろうろしていた。
ちょっと話して、木崎くんはもういかなくちゃいけないからと、あたふたと去っていった。
明日の加山雄三with大友直人シンフォニック・ツアー名古屋最終公演のプロデューサーとして、
名古屋にいかなくてはいけないのだ。
「業界の濃い人」にも書いたが、
木崎くんは血縁者の事業の失敗の煽りを喰らって破産し、
それまでのキャリアを失った。
でも、そこからまた復活してきたのだ。
かつては「夜のヒットスタジオ」の構成作家をやり、
会社をいくつも経営し、バルガムブラザースの事務所の社長でもあった。
それらをみんな失って、セロからまた戻ってきたのだ。
よかったなあ。
木崎くんは、ぼくにダイビングを最初に教えたやつだからな。
ゴンチチは、気持ちよかった。
すっかり温かい気持ちになって外に出たら、上野の森には雨が降っていた。
山手線に乗り、中央線に乗り換えて、
高円寺のチョップスティックスで豆乳のフォーと生春巻きを食べて、吉祥寺に戻った。
今日は仕事は進まなかったが、いい日であった。
▽
今日の那覇は、朝から久々に上天気。
天気予報を見たら、今日から当分この天候は続くようだ。
冗談じゃないなあ。
昼飯を食べて、ゴミを捨てて荷造りをして、そろそろ出発だ。
今日は吉祥寺に戻る日なのだ。
どうもここ半年ほど、天気についてない。
もっと長いかもしれない。
でも、雨が一度だけだったから、まだましかな。
カフェストリートでコーヒー券の最後の一枚を使って、
市場の知り合いにひと通り挨拶して、ゆいレールで空港へ。
空の上は天候が悪いようで、どの便も遅れている。
搭乗口横のソファで本を読んでいたら、
隣のソファでずっと電話をかけている男に、見覚えがあるのに気がついた。
知り合いだっけ……。
いや、そうじゃないような気がする……。
でもよく知っている。
そうか、榊原だ。
あれは、PRIDEをロレンゾに譲ってFC琉球の実質オーナーになったバラさんこと榊原だ。
UFCから訴訟を起こされてるはずだが、大丈夫なのか。
搭乗が始まって、仕立てのいいスーツにノータイの榊原は、早足で乗り込んでいった。
▽
飛行機は、30分ほど遅れて飛んだ。
途中で少し揺れる時もあったけど、大したことはなかった。
そのうち日が暮れて、窓の外は真っ暗になった。
羽田に近づいて、積乱雲の中を抜けている時、
いきなりカッと窓の外が光り、機体にバチンとショックがあった。
雷だ。
きっと今のは機体に落ちたな。
すぐアナウンスがあって、
飛行にはさしつかえないので、心配しないように立ち上がらないようにと客を鎮めた。
しばらく飛んでいくと、窓の外でまたもっと大きな光が炸裂し、
機体がはっきりとわかるほどズドンと揺れた。
なにか大きなものが飛んできて当たったようなショックだ。
雷って、案外落ちるんだなあ。
そりゃなにもないところに鉄の固まりが飛んでれば、そこを狙ってくるか。
たぶん、あのショックは落ちてるよ。
真っ暗の窓の外を見てみたが、羽根には特になにも乗っていないようだった。
またアナウンスがあって客をなだめ、そのまま羽田に着陸した。
無事に着いてよかった。
▽
散歩にいったついでに、パレットのブックセンターで「漫画ノート」探索。
うーん、見当たらないなあ。
一冊入荷して、もう那覇のファンが即購入してしまったので、
もう在庫はない。
追加注文してくれないかなあ。
沖縄の書店には、あんまり面白い本がない。
どこの本屋に行っても、それほど長居できない。
知らないものを探す楽しみが少ないんだよな。
今はネットで本は買えるけど、書店を歩く楽しみがないのは、
ちょっと寂しい。
地方の本屋は品揃えで冒険できないんだろうなあ。
▽
パレット前の広場で、なぜかYOSAKOIソーランをやっている。
どうも沖縄の若者がやってるらしい。
そんなものやらずにエイサーやっとけよ。
ずっとカッコいいじゃないか。
県庁から泉崎を抜けて、ぐるっと楚辺から樋川を経て、
農連市場の中を通って帰る。
楚辺から樋川にかけて、古いバラックが多いのに改めて気づく。
こんなに多いとは思わなかった。
ぎっしり並ぶ2間くらいの小さい家の屋根が、みんなトタン板だ。
今時トタン板の屋根の家が、こんなにたくさんあるとは。
▽
沖縄には、よくわからない名前が多い。
ビルの名前とか店の名前とか、
読んでも意味がわからないものがけっこうあるのだ。
「えるだ法律事務所」「ボン・カルメ城岳」って、いったいなんだ。
▽
「ドキュメントやれんのか!」を見た。
もちろん、佐藤大輔だ。
やっと見たんだけど、うーん、青春だなあ。
当然ながら、出てくる格闘家は、みんな若い。
20歳そこそこから、せいぜい30代半ば。
PRIDEが消滅して闘う場所もなく、モチベーションの持ちようもない中、
ひたすら体を苛め、来るべき闘いの日に備えている。
葛藤もあり疑問もあり、それでもただトレーニングを積む。
そして、大晦日が決まり、記者会見があり、
今度は目的のあるトレーニングがあり、闘いがある。
終わった後に、感情が爆発するものもいる。
ただ反省する物もいる。
次の僚友の試合を見にいくものもいる。
それぞれが、1年待ってたんだよな。
みんな、裏切らずにこの日を待って、闘ったんだよな。
ひとりひとりの気持ちが、心に刺さる。
それにしても、佐藤大輔の映像はいやらしいほど勘所を衝いてくる。
前田のあけすけな呪詛。
秋山の母親の目を瞑って送る声援、負けた時の呆然とした表情。
清原の心の底からの下品な叫び。
秋山の肩を叩く表情。
ああなんて佐藤大輔って嫌なやつなんだ。
石田は可愛かった。
川尻はストイックだった。
ヒョードルは強かった。
青木はナイーブだった。
みんなよかった。
それを佐藤大輔は、丁寧に掬って見せてくれた。
さすがだなあ。
▽
紙プロを読んでたら、
ホンマンが、ちゃんと練習すればヒョードルは怖くないと思っていることを知ってビックリした。
自分が手も足も出なかったことに気づかなかったんだな。
どうもホンマンは格闘センスないんじゃないかと、最近思う。
▽
おもろまちまで自転車でいってきた。
てぃあんだーにいったんだけど、なんだか激混みだった。
考えてみれば、1時過ぎたところで、まだ飯時だったんだな。
いつも半端な時間にいってたんで、
流行ってる店は飯時には混むというのを忘れてた。
せっかくいったんで、ちょっと待って、
いつもの沖縄そば細麺を食べた。
いつものように、すっきりと美味い。
そば作ってる兄ちゃんにちょっと挨拶して、
戻ってくる途中で、不思議なものを見た。
駐車場の隅に、少し地面が残してあって、
そこに雑草やらなんやら生えている。
横のブロックに、紙が貼ってある。
まだ新しい。

「野菜」を
取るな
野菜……、どこに……。
▽
蒸し返されたロス疑惑で、
またジミー佐古田の名前が出てきた。
ロス市警の捜査員だったと思うけど、
それよりもぼくは、ケイジ・サコダの叔父として記憶している。
アメリカのインディ団体のプロレスラーだ。
最初に見たのはどこの団体だったか、
しばらくして日本のZERO-ONEに来始めて、
その後はライアン・サコダとしてWWEに入った。
確かジミー・ヤンと組んで、タジリの用心棒役をやったんじゃないか。
日本の居酒屋でタジリと知り合ったという設定だったはずだ。
その後、WWEを解雇されて、またインディに戻ったが、
どこでやってるのかは知らない。
ちょっと小さくて、顔がまずいんだよな。
でも、アメリカの田中将斗みたいなタイプで、
悪くなかったんだけどな。
叔父さんが復活したことだし、
またケイジ・サコダも表舞台で活躍してほしいもんだ。
▽
公設市場の前にある、とくふく堂
という小さな古本屋で
店主のとくと話してたら、
本を2冊見せられた。
ぼくの出した本だ。
先日沖縄本島の田舎から買い取りの依頼があった。
家を壊すので本を置くところがなくなるという理由で、
蔵書を全部持っていってくれと言う話だったらしい。
その中に、「いしかわ式」と「いしかわ世界紀行
」があったのだ。
サインを入れてくれというのでその場で書きながら、
東京で印刷されたものが、はるばる沖縄の山奥まで届いてるんだなあと、
なんだか感慨深かった。
いつもいい仕事をきちんとやっていなくてはいけない。
昨日、いい加減な仕事をするO出版の編集者に腹を立てたばかりだったので、
余計にそう思ったなあ。
▽
せっかく那覇にいるんだから、こっちでも「漫画ノート」の宣伝しなくちゃなと、
琉球新報の論説委員に連絡した。
紙面で紹介してよと頼んだら、記事にしてくれることになったようだ。
いってみるもんだなあ。
でも、ついでに仕事も頼まれてしまった。
こっちはちょっと考えちゃったけど、
沖縄のことを書くんならいいかなと、引き受けようかと思う。
那覇事務所を作った時には、
ただ集中して仕事できる場所を作ろうと思っただけなんだけど、
住んでみたらそれまで気づかなかったことがたくさん出てきた。
長年沖縄に通って、もうだいたいのことはわかってると思ってたんだけど、
定住するとまた違う視点ができるものだ。
もっとも、定住といってもパート定住だけど。
そんなことをぽつぽつ書いてるうちに、沖縄のことを書く連載もできたり、
沖縄を舞台にした小説のシリーズを始めたりと、
案外沖縄ネタが集まってきた。
じゃあそのうち、沖縄のことだけで本を作ろうかなと、今は思っている。
漫画と文章で、観光客とは違う視線でまとめたら面白いかもね。
その前に作りたい本も何冊かアルし、ネタもそれほどたまってないから、
まだかなり先になるとは思うけどね。
▽
今日は終日曇り。
一瞬陽射しが出たが、一瞬だけ。
最高気温15度の、やはり肌寒い一日であった。
天気予報見たら、あすから気温は20度前後になるらしいが、
太陽は出ないようだ。
週末からは雨が続くようだし。
どうもここ数ヶ月、那覇にくるといつも天気が悪い。
そろそろぱーっと輝く太陽が見たいもんだが、晴れたら晴れたで暑いしな。
おもろまちで買い物してから泊のほうに出て、国道58号を歩いていたら、
変な店があった。
「所作バー」。
なんだそれ。
全体は、こんな店だ。

どう見ても歌謡曲系の印象だが、 ロック系のような気もする。
どうも謎だ。
そう入りたいというわけでもないが、気になることは気になる。
なんだ所作って。
▽
昨日の朝、東京を出るころには、那覇は晴れて暖かかったらしい。
でも、那覇に着いたら、なんだか曇ってるのだ。
なんだよ天気悪いじゃないかと思う間もなく雨がぱらついてきた。
ゆいレールに乗って、小禄のジャスコで買い物をして、
外に出たら、土砂降りだった。
もう5メートル先が見えないくらいの土砂降り。
志賀の吹雪も凄かったけど、那覇の雨も凄い。
タクシーに乗ろうと思ったんだけど、タクシー乗り場までたどり着けない。
雨に濡れるところが何メートルかあるんだけど、そこを通るだけでずぶ濡れだ。
南の島だなあ。
ひと晩あけて、今日もまだ曇って肌寒い。
晴れたら写真撮りにいこうと思ってたんだがな。
ちょっとおもろまちまで、なにかはおるものでも買いに行こう。
▽
「3.6」
明日から那覇。
昨日の志賀では零下15度だったのに、那覇の明日は、24度らしい。
なんだその温度差。
同じ日本とは思えない。
・
鈴木みそが「銭」と「流出者」を送ってくれた。
みそが、というか、たぶんみその女房のU子がだと思うけど。
鈴木みそは、ずいぶん不思議な漫画家になった。
昔から妙に達者で印象に残ってたんだけど、
達者なだけで中身が印象に残らないなあと思っていた。
それがファミ通で情報過多な漫画を描くようになってから、
なんだか妙な面白さが出てきた。
あの対象を追うしつこさは、油絵やってたからじゃないか。
コテコテ何度も何度も塗り重ねる油のしつこさではないか。
ああいう芸風は、ほかにいないよなあ。
さて、手塚文化賞の第一次選考考えて、早く寝よう。
▽
土曜の早朝4時半、志賀に出発した。
もっと遅くても構わなかったんだけど、
一緒に行く運転手役のKが、4時を主張して、
結局4時半で折り合ったのだ。
高坂のSAでHと合流。
いい年のオヤジ3人のスキーだ。
最近は、スキーやるやつがさっぱりいなくってなあ。
いつもの宿、ヴィラ一の瀬に到着。
荷を解いて着替えたら、早速出発だ。
クワッドでファミリーの上までいき、一気に滑り降りる。
久し振りなんで、腿の抑えが効かない。
でも、朝の雪はいい。
新しい雪じゃないけど、早朝はまだ荒れていない。
天気は快晴。
遙か彼方まで見渡せる山々は、朝の光を受けて輝いている。
2本ばかりやっつけてから、焼額にツアーに出る。
リフトとゴンドラを乗り継いで、奥志賀の手前まで。
Hがスノーボードなので、ボード禁止の奥志賀は滑れないのだ。
オリンピック、ジャイアントと楽しんでいると、雪がちらついてくる。
そういえば午後は崩れるとかいってたな、と思う間もなく、
雪は激しさを増し、視界を遮るほどになってくる。
こりゃ一の瀬にとりあえず引き返した方がよさそうだと、戻り始めるが、
雪がどんどん降ってきて、コースが見えない。
さっきまであんなに晴れてたのに。
風も強くなり、気温も下がり、コンディションはもう最低だ。
山の天気は凄い。
サングラスは、猛吹雪に弱い。
雪がレンズについて凍って視界を奪う。
かといって、外しては雪が痛くて目が開けていられない。
ほんの10分前とは打って変わって、もう遭難するかというほどの悪天候だ。
なんとかファミリーに辿り着き、リフトで中腹まで登ってゲレンデを横断して宿に帰った。
志賀は広いから、こういう時になかなか安全な場所まで戻れない。
ホテルに戻って、ロビーで新聞を読んだりして待ったが、吹雪はいっこうにやむ気配もない。
それどころか、激しさを増すばかりだ。
仕方ないので、今日はもう諦めて、風呂に入る。
上がって早い飯にして、サッカーの日本戦を見てるうちに
眠くなってきたので、寝てしまう。
でも、外のゴウゴウという吹雪の音や、
時々どすんと屋根から雪の落ちる音が気になって、
すぐ目が覚めてしまう。
次の日になっても、猛吹雪はやまない。
今日もスキーは無理そうだ。
外に出てみると、ひと晩で1メートル以上積もっている。
車があちこちで屋根まで雪に埋もれて見えなくなっている。
温泉にでもいこうかと思っていたが、こりゃ早く下山した方がよさそうだということになり、
荷物を纏めてチェックアウト。
結局半日滑っただけだが、仕方がない。
山とはそういうものだ。
山を下り始めたが、物凄い地吹雪で、道が見えない。
おまけに、車がほとんど進まない。
事故やスタックで道がふさがれ、スムーズに車が流れていないのだ。
視界は、酷い時には3メートルほど。
どこが道路なのか、よくわからない。
前の車の尾灯を目印にするが、前の車が崖から落ちたら、
躊躇わずそれに続いて落ちていってしまう。
それでも、下からは車が上がってくる。
きっと下界はこんな天気じゃないんだな。
きてみて猛吹雪で驚いていることだろう。
30分でいつも走る道を、3時間近くかけて、のろのろと降りた。
丸山あたりで、なんとか視界も開けた。
いやしかし、凄い吹雪だった。
ホテルの社長の話では、こんな吹雪は、年に一度あるかどうかということだったが、
そんな日に当たらなくてもなあ。
山を下りたら、快晴だった。
3時間前の吹雪が嘘のようだ。
農協の直売所でお焼きの粉を買って、関越に乗る。
なんだか凄いスキーだったなあ。
▽
スキー場で、ニュースを見て驚いた。まだ捜査は続いていたのか。
三浦和義といえば、ぼくがビッグホリデイという愚かな会社と裁判をやっていたころ、
その顛末を書いた「鉄槌!」を連載していた月刊「創」に、
三浦和義が鉄格子の向こうから手紙をくれたことがある。
なかなか達筆だった。
「鉄槌!」に共鳴したというような内容だった。
連載を単行本にする時にそれを思い出し、
帯の推薦文は三浦和義に頼もうよと提案したんだけど、却下された。
いいアイデアだと思ったんだがなあ。
▽
三鷹台の歯医者にいった帰りに、駅前の駐輪場を通ったら、看板に気づいた。
そういえば、ここはやけにタテカンの多いところだ。
まあだいたいはきちんと並べようとかいう類の者なんだけど、中に一枚、妙なものがある。
なんだろうなあ、これ……。
ぶらぶらと歩いて井の頭公園駅の前を通りかかったら、バスを改造した古本屋がきていた。
前にも見たけど、いつもここに店を開いてるんだろうか。
駅前の宵待草って喫茶店は、古い馴染みなんだけど、
ここ何年も顔を出してなかった。
オーナーの吉田さんがいたので顔を出してみたら、
去年で店はやめて、今はギャラリーになってるという。
といっても、お茶は飲める。
彼女は絵描きなんだけど、店も以前はいくつかやっていて、
まめ蔵の隣でマリーズチェアという店をやってたのが、ぼくとの最初の接点だ。
可愛い一人娘が看板娘だったんだけど、その娘もとっくに40を過ぎている。
息子は、ペパーミントカフェをやっている。
最近、うさぎ舘というカフェも始めた。
井の頭公園の茶店を改造した店で、流行ってるんだよな。
店を出て、吉祥寺駅の手前で、楳図邸の前を通った。
着々とストライプは完成していた。
駅前で啓文堂を覗いてみる。
「漫画ノート」は、3列で平積みになっていた。
うーん、ありがたい。
笹峯あいが駅の近所のスタジオで芝居の稽古をしている。
顔を出してみたら、終わって帰るところだったので、ちょっとお茶。
芝居はどこかで見にいくつもりだけど、
稽古は長いわりにすぐ終わるのが、舞台の困るとこなんだよな。
家に帰って、手塚治虫文化賞の第一次選考を考える。
今日が締め切りだったんだよなー。
明日のスキーは、午前4時に出発するという連絡がきたので、なんとか4時半にしてもらう。
明るくなってからでいいじゃないかー。
大したことしてないのに、今日はなんだか疲れたな。
さあ、ちょっと仕事して早く寝よ。
2時間くらいは寝ておきたい。
▽
アスコムが潰れた。
アスキーの一般書籍部門から分かれた会社だ。
現在はアスキーとは関係ないが、
うーん、やっぱり出版不況なんだなあ。
▽
学生時代を過ごしたのは、吉祥寺のぐゎらん堂だ。
東急の裏手にある、3階建てのビルの3階にあった。
今からもう35年ほども前に、ぼくはあそこで時間を浪費していた。
あそこであれほど時間を無駄に使わなかったら、
きっとぼくは違う種類の人間になっていただろう。
浪費も、まんざら悪いものでもない。
今日街を歩いていたら、ぐゎらん堂の前にいることに気づいた。
今はもちろん、もうない。
現在は、1階がペット用品の店になっているようだ。
3階は事務所にでも使ってるのかな。
かつて何人もの酔客が転げ落ちた急な階段は、
今はもう潰されてなくなっている。
たぶん、壁の中におさまっているのだ。
店内に、二階に続く階段があった。
なんだかすっかり小綺麗になって、
あの頃の面影はどこにもない。
ぼくはまだ20歳を過ぎたばっかりだったし、
吉祥寺の街もまだ若かった。
時が経つのは、ほんとにあっという間だなあ。
ぼくはこの35年間、ちゃんと過ごしてきたかな。
▽
今日の朝日朝刊で中国戦の記事を読んでたら、
「大荒れ 安田負傷退場 鈴木こずき合い」
という見出しがあった。
なんかそれって違うんじゃないの。
テレビで見たところでは、中国の選手が無茶苦茶やってたという印象だったのに、
この見出しだと、日中双方に非があるという印象だ。
記事を読んだら、暴力に関する部分は、これだけだ。
「GKに左脇腹と腰をけられ、担架で運び出された。
その後、MF鈴木と相手選手がこずき合うなど終盤は試合が荒れた」
それって、どうなんだ。
まったく試合を正確に表現してないだろ。
試合が荒れたのは鈴木が中国選手とこずき合ったからなのか?
試合が荒れたのは、鈴木と相手がこずき合った以外に、
中国選手が一方的に暴力を振るったからじゃないのか?
北朝鮮と韓国の審判が出鱈目なジャッジを下し続けたからじゃないのか?
なにか意図があるとしか思えない偏向した記事だったなあ。
▽
ちょっとスケジュールが楽になったので、今日はテニス。
猿テニスの短いバージョン。
2時から4時半までだ。
場所は、高井戸。
初めてのコートで駐車場がどうなってるのかわからなかったんで、
自転車でひとっ走り。
土のコートは久し振り。
手入れはあんまりよくないが、すいててけっこう。
でも、コートはすいてたが、猿は参加者が若干少なくて、
最初から最後まで休みなしにずーっと走り回ってた。
去年は運動不足だったんで、ちょっと体がなまった。
今年はもう少ししっかり鍛えよう。
テニスもずいぶん腕が落ちた。
もう何ヶ月もいってないスクールにも、来月からはいくことにしよう。
スポーツクラブとスクール代もったいないしね。
しかし、天気がよくて気持ちよかった。
春が来たみたいだったよ。
あさってからスキーなんで、暖かいのも、それはそれで困るんだけど。
▽
夜はサッカー。
いや、見るほうだ。
こっちは、全然スッキリしなかった。
中国戦は、あまりにも酷かった。
審判も含めて、あれはスポーツじゃなかったな。
中国人と韓国人と北朝鮮人は、恥というものを知るべきだ。
中国人選手は、ボールにいかずに明らかに日本選手を削りにきていた。
腿は蹴るは蟹挟みに行くはGKはボールを無視して安田にライダーキック喰らわせるは、
もう少林サッカーだったよ。
女子の試合でも、中国選手が韓国選手のCKを妨害して勝ったけど、
それはサッカーじゃないということを、もうそろそろ理解しなくてはいけない。
それを裁く審判が、また出鱈目だった。
中国と韓国と北朝鮮がグルになって日本チームを潰そうとしてるとしか思えない。
いや、グルにならなくても思惑が一致したのかもしれないけどね。
東アジア選手権って、なんか意味あるのかなあ。
まあ南米やヨーロッパのチームは、そうきくれないし、金もかかるし、
このあたりとやっておくしかないのかな。
せめて、フェアに闘ってくれればなあ。
▽
先月後半から、ずーっと忙しかったなあ。
苦しい日々が続いてたが、なんとかそれも超えた。
仕事には、レギュラーとイレギュラーと単発とがあるんだけど、
それがちょうどやけに重なってしまったんだよな。
たまには、こういうこともある。
今年は正月早々から忙しくて、一年の計を立ててる余裕もなかったけど、
これでちょっと落ち着いて計画できる。
「漫画ノート」がやっと出せたので、気が楽になった。
あれがコースを塞いでて、なかなかそのほかの本が出せなかったんだけど、
滞貨一掃で流れがスムーズになった。
読んだ人はわかるだろうけど、あのボリュームなんで、
ほかの本をやる時間が全然取れなかったんだよな。
来月あたりから、次の本のまとめにかかる。
まだどこから出すか決めてないんだけど、
ネットで連載した長いものを中心に編むことになると思う。
これは、それほど時間をかけずに出せると思う。
それから、20世紀100年間の漫画について書いたものをまとめる。
これは、毎日新聞社がシリーズで出した「二十世紀の記憶」というムックで連載したものだ。
これは週刊誌で企画され、全何十巻だったかの単行本の企画に変更され、
最終的にムックのシリーズが20冊くらいになったんだったかな。
こっちは、ちょっと手こずりそうだ。
そのまままとめてももうひとつ面白くないんで、
個人的な100年としてリライトしようかと思ってるんだけど、さてどうなるか。
小説宝石で、那覇を舞台にした小説のシリーズを書いている。
先日4本目を書いたんだけど、自分ではかなり気に入ったシリーズになっている。
ちょっと短編の組み合わせにアイデアがあって、
読み進めていくと那覇の街が重層的に浮かび上がるようになってるんで、
まとめて読むとまた違う印象になるはずだ。
あと2本か3本書いて単行本にしたいと思っている。
昔の漫画をコンビニ本にしたいという企画もきているが、
はたして売れるのかなあ。
まあこちらは様子見というところだ。
春頃からは、漫画評の連載が週刊誌でひとつ始まる。
ここんところ「漫画ノート」にかかりきりで、
新しい漫画評を書いてなかったので、また書き始める。
漫画評をたくさん書いていると思われてるけど、実は連載数は少ないんだよな。
そう漫画評ばっかりは書いてられないからな。
さて、とりあえずは、目の前の「漫画ノート」だ。
週刊文春に続いて、今週号の週刊現代とSPA!でも取り上げてくれた。
いい調子だぞ。
▽
妻がゆうべのミシュラン二つ星フレンチ、
ル・マンジュ・トゥーのメニューを、ほぼ記憶していた。
さすが料理関係の仕事をやってるだけあるのだ。
それによると、こんな具合である。
魚まで入れて前菜5品+メイン。
・
○ホッキ貝+ウイキョウのソース
○カブのスープに白ワインのジュレを浮かべ、
ホワイトアスパラのグリル、白トリュフの香りのムースを添えて
○イノシシの赤ワイン煮込み
ロックフォールチーズ入りのジャガイモのマッシュ
○鴨と赤ワインのコンソメスープ
鴨の薄切り肉を串刺しにしたものを添えて
○ヒラメにウニのクリームソースを使ったグラタン
○メイン/××豚(ナンだっけな…)のグリル 豚肉のジュラディッキョを添えて
○デセール/りんごのシブーストとカルヴァドスのバニラアイス
○プチフール/フィナンシェ風の焼き菓子、金柑の蜜煮
・
豚は、ぼくもなに豚だったか聞き漏らした。
どれもけっこうなお味であった。
▽
ところで、今日は人間ドックだったのだが、問題は検尿だったのだ。
前日の夕食食べ始めてからきっちり2時間後に、採尿しなくてはいけなかったのだ。
そうするようにと、ドックから求められていたのだ。
前日といえば、もちろんル・マンジュ・トゥーで食事である。
2時間後には、まだ店にいたのである。
仕方ないので、食事の手を休めて、ちょっとトイレに立ち、
隠し持ってた採尿用の容器に3分の2程ちょろちょろといれて、
何食わぬ顔で席に戻ったのであった。
ま、公開でやったわけじゃないんだから、いいよな。
▽
昨日は誕生日だったんだけど、
忙しかったんで普通に仕事して打ち合わせして終わってしまった。
今日は、妻のオゴリで、牛込神楽坂ル・マンジュ・トゥー。
ミシュランの二つ星フレンチだ。
http://www.le-mange-tout.com/index.htm
中央線に乗ってたら、笹峯あいとバッタリ。
芝居の稽古で、吉祥寺のスタジオにこもってるらしい。
3月5〜9日に新宿のシアターサンモールでやる「雷電甲子園」。
しょうがない、見にいってやるかな。
フレンチは、14席だけの小さな店。
ここは、メニューがない。
シェフのおまかせコースだけ。
最初に出てきた貝と、真ん中あたりの猪が美味かった。
鴨のコンソメも美味しかったけど、ちょっと野の香りが強かった。
メインの豚は、ちょっとボリュームがありすぎかな。
デザートもまずまず。
これでこの値段なら、満足だ。
牛込神楽坂なんて、いつ降りたか記憶にないくらい久し振り。
個人商店がぽつぽつと残って、いい風情。
こんな街で暮らすのもいいかもね。
しかし、明日は人間ドックなのに、フレンチなんか腹一杯食べてしまって、よかったのかな。
▽
たくさん誕生日のお祝いをいただきました。
どうもありがとう。
あ、いや、お祝いといっても、ものをくれた人はほとんどいなかったけど、
お祝いの言葉をいただきました。
そろそろいい年になってきたわけだけど、
この実感のなさはどうだ。
いつも思うんだけど、時間ってほんとに主観的なものだな。
それにしても、大学入ったころには4年生って物凄く大人に見えたけど、
自分がなってみるとどうってこともなかった。
自分がまさか57歳になるとは夢にも思わなかったけど、
なってみれば、なんてこともない。
学生時代に57歳なんて、ただのジジイだと思ってたのに、
実際になってみると、まだジジイというにはほど遠い。
ま、ついに中年にはなっちゃったかなというような気は、
多少しないでもないけどね。
▽
「漫画ノート」は3刷りがもう決定した!
スタートとしてはかなりいいペース。
これから書評もぽつぽつと出てくるころだ。
新聞いくつかと雑誌はわかっている。
なるべく多くの人に読んでもらいたいからな。
気を緩めずに頑張って宣伝するぞ。
▽
なんだかいやにメールがたくさんきてるので、
なんだろうと思って開いてみたら、誕生日だった。
そうなのだ。
今日はぼくの57回目の誕生日だ。
もう還暦カウントダウンだよ。
ということは、昨日は正ちゃんの満9歳の誕生日でもあったのだ。
こっちもすっかり忘れていた。
すまんすまん。
でも、正ちゃんはいいのだ。
昨日、ふと廊下の物置を見たら、扉が開いていて、
正ちゃんのキャットフードの袋が破られて大穴が開いていた。
もちろん、犯人は正ちゃんだ。
食欲の鬼、正ちゃんが、物置の扉を爪で開けて、
中のご飯を食べ放題バイキングしたのだ。
急いで正ちゃんを捉まえて、腹に触ってみたら、パンパンであった。
正ちゃんは、飯抜き決定。誕生日なのに。
まあ充分食べたからいいだろう。
それでも、晩飯時には人間の飯を分けてもらおうとよじ登ってちょっかいを出す鬼。
それ以上デブはいかん。
しかし、困ったもんだ。
ご飯の保管場所を荒らすようになってしまっては、置き場所に困る。
そうだ、まだカギが余ってる。
うちのたれぞうの粗相防止用に買ったカギが、まだ一個余っている。
急遽、物置にもカギが取りつけられて、これでもう猫の力では開けられなくなった。
▽
2ヶ月の間をあけて、久し振りに吉祥寺寄席。
今月は、安養寺。
月窓寺を左にしばらくいったとこだ。
しかし、常打ちにしていた第一ホテルのチャペルがなくなってから、流浪の日々だな。
来月は、中野スクールオブビジネスだ。
今日の出演は、前座に柳家三之助、
間に松旭斎小天華の手品を挟んで、トリが入船亭扇遊。
まずは三之助だ。
前にも吉祥寺寄席にきてたよな、確か。
どこで聴いたのか忘れちゃうんだよな。
小三治の弟子なんだけど、ああいう江戸の頑固な職人みたいなタイプではなく、
大学の落研っぽい、年齢的にそんなにキャリアはないはずなのに、妙に達者な落語家だ。
落語家みたいな落語家になりたいタイプなんじゃないかな。
ええと、やったのは、なんだっけな、ええと、枕が長くて噺の印象がちょっと薄くなっちゃったんだけど、
あれだよ、水くぐるとは、そうそう「千早振る」。
わりとあっさりだったな。
手品は、もう昔からテレビの寄席番組とか実際の寄席とかで何回見たかわからない、
ヒモを使った手品。
切ったりつないだり、達者なもんだ。
両親が手品師だったんで、子供のころからやって、もう手に馴染んでる。
典型的な芸人内芸人だ。
芸人の枠から出る気はない。
それでいいんだけどね。
非常に達者であった。
扇遊は、老成してるというか老けた感じにしてるけど、ぼくよりちょっと若いくらいか。
昔見た時には、若いのに年寄り臭いというか落ち着いちゃってと思ったけど、
今はその老け方がなかなかいい落語家の味になってる。
三之助とは違って、こちらは落語家らしい落語家だ。
子供のころに弟子入りして、落語の世界に浸っている。
きっとこのまま年を取って、いい味が出たねえといわれる落語家になるんだろう。
芸風も、その路線だ。
語り口が才気走らずに、意味に沿って逐語訳のようだ。
こういう落語もいいよな。
みんな若い頃の談志みたいだったら疲れちゃうよ。
演じたのは、「厩火事」。
よかったけど、もっと女房が気が強そうでもよかった。
今日はまだ仕事が詰まっていて、片付けだけ手伝って、打ち上げには出なかった。
落語家ふたりを飲み屋に案内だけして帰った。
扇遊に、どこかでお会いしてますよねといわれたが、たぶん寄席で会ってるだけだ。
それにしても、今日は久し振りだったせいか、大入り満員だった。
会場が狭かったせいか?
▽
ミミは、時々いけないところでウンコをする。
それは、ぼくの布団の上だ。
ぼくはウォーターベッドを使っているので、冬は暖かくて気持ちいい。
たぶん最初はなにか不満があって、腹いせにやったんだと思うけど、
そこで用を足してみたら、案外快適であることに気づいて、
おそらくそこを新しいトイレと認定してしまったに違いない。
最近ミミは、うんこたれぞうと呼ばれている。
さすがに、誰かいる時にはしない。
だから、ぼくが寝てる時は入れても大丈夫。
でも、誰もいない時には、入れてはいけない。
もう何度かやられていて、対策もいろいろ考えたんだけど、
どうもはかばかしい効果はない。
では、中に入れなければいい。
いや、もちろん入れないように物を置いたりして工夫はしてあったんだけど、
そこを開けちゃうんだよなー。
カギをつけようと思ったのだ。
泥棒用の大袈裟なものでなくてもいい。
猫の力で開けられなければいいのだ。
それで、昔のトイレなかによくあった、
針金を輪に通すだけの簡単なやつをつけようと思ったんだけど、
どこで買えばいいのかわからない。
金物屋は、街から消えていたのだ。
吉祥寺では、昔はダイヤ街にあった。
でもとうになくなって、今は安い洋服屋かなんかになっている。
街が大きくなって不便になることってあるんだよなー。
きっとハンズにいけばあるんだろうが、わざわざ新宿や渋谷までいくのも面倒だ。
弱ったなあと思っていたら、先日、三鷹台の歯医者にいった時にふと見たら、
すぐそばに小さい雑貨屋風の金物屋があった。
かなり古い店だ。
そういえばずっと昔からここにある。
もしかしてと入ってみたら、すぐ発見!
すいませーんと声をかけたら、奥から小柄な爺さんが出てきた。
そのまた奥からは、婆さんが覗いている。
これくださいと、カギを見せ、代金を払った。
2個入り150円だった。
あの店で、いったい月にいくらの売り上げがあるんだろう。
あの夫婦が亡くなったら、あの店もなくなるんだろうなあ。
長く続いてほしいものだ。
まあそんなわけで、カギは寝室に取りつけられ、ミミの粗相もやんだというわけだ。
めでたしめでたし。
▽
山上たつひこは、凄かった。
多くの読者は「がきデカ」で記憶しているだろうが、
それ以外にも、それ以前にも、数々の狂気の傑作を描いているのだ。
シリアスの「光る風」も忘れがたいが、
やはり「喜劇新思想大系」には度肝を抜かれた。
この突き抜けたギャグ。
度はずれた猥雑さ。
とても誰もかなわない。
その後「がきデカ」の大ヒットが生まれるわけだが、
新思想体系で既に山上のギャグに感動していたので、
それほどには感心しなかった。
その山上が最も凄いギャグを描いていたころの作品を集めた選集が、
江口寿史の監修で出版された。
全5冊らしいが、まず一冊目に出版された「能登の白クマうらみのはり手」は、
'75年から'82年までの傑作短編を集めている。
驚いたことに、ぼくはこのすべてを当時読んでいた。
それだけ、山上の当時の作品には注目していたわけだ。
あと4冊も楽しみだが、とりあえずこの本が売れてほしいものだ。
「漫画ノート」の次くらいにね。
▽
先週はずっと小説宝石用の小説を書いてたんだけど、
これがなかなか終わらない。
那覇を舞台にした話の、4本目だ。
6本か7本くらい書いたら本にしたいと思ってるんだけど、
年に何本もかけないからなあ。
年内にできるかな。
小説は、ずいぶん昔から書いている。
漫画家になって31年目だけど、小説だって確か20数年経つ。
単行本は何冊か出ているが、版が生きているものがない。
やっぱり小説専業じゃないから、数が書けないんだよな。
それと、たまにしか書かないから、
頭の切り替えがうまくいかない。
小説は小説頭が要るんだけど、
さっと切り替わらない。
それで余計に時間がかかる。
コンスタントに書いてたころには、もっと切り替えは早かったんだけどね。
というわけで、最後の最後のところで引っかかって、
今日もまだゆうべから寝ないでやっている。
そろそろ週アスにかからないといけないし、
なかなか兼業はむつかしい。
▽
近所のカフェ、パッサテンポで何度も話したネタなんだけど、
パラシュートのことだ。
飛行機からパラシュートを背負って飛び降りる。
ぴゅーっと降下してく途中でパラシュートをバッと開くと、いったい体はどうなるか。
つまり、そのまま落ちていくか、
一瞬止まってゆっくり落ちるか、
凄い勢いで上方に引き上げられるか。
・
いやもちろん、答は一瞬止まって、あとはゆっくり落ちていく、だ。
それは、当たり前だ。
ところが、かなりの確率で、上に凄い勢いで飛んでいくと答える人がいる。
それは、テレビでパラシュート降下シーンを見ていると、
パラシュートが開いた瞬間、画面の上方に飛んでいき、視界から消えるからだ。
つまり、映像を撮っているカメラマンはパラシュートを開いていない