【過去36】

「9.10」
内緒だが、銀座にいってきた。
こっそりと、柳家喬太郎を聞きにいってきたのだ。

こないだ三鷹で長講をたっぷりと聞いたばかりだが、今日はまた違う。
テアトル銀座で「斎藤幸子」という芝居をやっている。
斉藤由貴が座長で、粟根まこととか千葉雅子とか明星真由美とか、
まあ知ってる人は知ってる役者がぞろっと出てるのだが、
そこに、喬太郎が役者として出てるのだ。
でも、芝居を見にいったのではないのだ。
土日はマチネしかないので、夜が空いている。
そこを使って、喬太郎独演会をやったのだ。
でも、芝居の公演中なので、舞台は立派なセットが組んだままだ。
小劇場なら舞台装置なんてろくにないところが多いのだが、
商業演劇はセットもしっかりしてる。
もんじゃ屋の店先とボロ家の中が、大工が作ったように建っている。
そこに無理矢理高座を作って、落語をやるのだ。
まず、喬太郎が動物の着ぐるみを着て、二階の物干し経由で舞台に降りてくる。
舞台の話をいろいろすると思ったら、二階席に出演役者がずらりと並んで見ている。
夜は休みなんで見に来たんだな。
こないだの談笑も、やたら知り合いと会ったが、
今日もやけに会う。
そういう落語家っているんだな。
そして、一席目は「お菊の皿」。
うーん、またか。
この季節は、やたらあちこちでこの噺を聞く。
さすがに喬太郎は今シーズン聞いた中ではずば抜けていい出来だが、
他の噺の方がいいなあ。
慣れない広い舞台のせいか、喉が荒れている。
独演会といっても、この喉じゃ誰か入れてるなと思ったら、
瀧川鯉橋が出てきた。
なぜ鯉橋……。
地道で弾けたところのない鯉橋は、あまり喬太郎との相性はよくない。
率直にいえば、退屈だ。
なにやったんだったか忘れた。
あ、「だくだく」だ。
左隣の人は、ほとんど寝ていた。
出ばやしがひと夏の経験になったんで、誰が出てくるんだと思ったら、
喬太郎がまた出てきて、舞台のセットを使って、
いきなりひとり芝居みたいなものをやり始めた。
5人家族のところに、長男のガールフレンドがやってきたという情景を、
それぞれになって芝居している。
これは、今やってる芝居ってことか……、と思って気がついた。
なんだ、新作の「ほんとのこといえば」じゃないか。
セットとぴったり合ってて、一瞬気がつかなかった。
座って演じるんじゃなくて、舞台を使って二階の人に呼びかけると二階から出てくる。
冷蔵庫からはビールを出す(ふり)。
なんだか不思議な感覚。
お父さんが生なるとを両手でもりもり食べるのが好きなんだよな。
中入り語は、曲独楽の三増紋之助。
客を巻き込んで盛り上げる。
そう盛り上がるようなことやってるのか、とちょっと疑問もあるが、
こういう芸風なんで仕方がない。
最後にもう一回喬太郎が出てきて、「心眼」。
よかった。
今日はこれが聴けてよかった。
仕事はやや遅れてしまったが、しょうがない。
もうちょっとだけ待って貰おう。

桜坂劇場の会員誌は、訂正紙を挟んでくれたようだ。
「美代子阿佐ヶ谷気分」の件だ。
よかったよかった。
これで安心していけるが、問題がひとつある。
いろいろあって、当日入りになってしまうのだ。
那覇にいくのが、トークショー当日の午後なのだ。
話すのは夜遅くなんで、時間的には間に合うのだが、
台風でもきたら、もう間に合わない。
ちょうど台風が一番多いころではあるんだけど、
最近は関東に直接きたり台湾の方にいってしまったりで、
案外那覇直撃の台風は少ない。
というところに期待しよう。
さて、なにを話そうかな。
やっぱりあの時代から説き起こすことになるだろうなあ。
でも、若い客に通じるだろうか。
客層を見てから決めた方がよさそうだ。

プロレス業界は、地盤沈下がいわれて久しい。
確かに、メジャーといわれる団体でも、
テレビの地上波を持ってるのは新日本プロレスだけだし、
それだって土曜深夜の2時過ぎなのだ。
かつては金曜夜8時の超ゴールデンで毎週やっていたのが夢のようだ。
ついこの間、日本テレビの全国中継を切られたプロレスリングノアがそれに続き、
かつてはメジャーだった全日本プロレスが、その次くらいか。
ノアは確か関西ローカルの地上波でまだ放映が続いているはずだ。
全日本は、CSで見ることができる。
DRAGON GATEも関西でやっていたが、今はどうなのかな。
CSでは、いくつかの団体がレギュラー枠を持っている。
まあCSでも定期放映を持ってればいいほうで、
テレビどころかプロレスマスコミにも取り上げられないような
プロレスにはかなり詳しいぼくでも知らないような零細インディ団体が、
日本中に山ほどある。
自分の団体には所属レスラーが数人しかいないので、
興行ごとに他団体から人を借りてなんとか回している団体も多い。
だから、どこの団体を観に行っても、似たようなレスラーがよく出ている。
正直いって、プロレスはかなりの危機だ。
原因はいろいろあって、ひとことではとてもいえないが、
プロレスを見る人口が激減している。
興行を打つ場所も、どんどん小さくなっている。
かつてメジャー団体は、後楽園ホールが小箱で、
大箱といえば両国国技館や武道館、
勝負を懸けた東京ドームといったところが、主な会場であった。
でも、今は後楽園ホールを一杯にするのが、どこも難しい。
新日やノアでも、なにかないと満員マークが出ない。
非常に厳しい状況になってるのだ。
今月の23日、日曜日に、
両国国技館で「DDT」という団体が、
「両国ピーターパン」と銘打った興行を打つ。

DDTは、インディだが、毎月後楽園ホールを満員にしている。
団体内団体をいくつか持っていて、
中でもマッスルは、プロレスファン以外にも評価が高い。
文化系レスラーのマッスル阪井と「双数姉妹」という劇団の役者、今林久弥が、
カラーを作っているといってもいいだろう。
プロレスとはなにかを考えて、
結果としてプロレスを解体してしまうかもしれないムーブメントだ。
そんなプロレスをはみ出したプロレスも許容してしまう、
DDTは懐の深い団体なのだ。
エース社長の高木三四郎の懐が深いのか、単にいい加減なのか、
なかなか興味深い団体ではあるのだ。

ぼくもよく観に行っている。
そのDDTが、大箱の両国国技館に進出する。
社運を懸けているのかどうなのか、
そのへんの判断が難しい。
ぼくもそれを確かめに、両国に足を運ぶつもりだ。
いつも後楽園や新木場でやってることと違うことをやるのか、
それとも同じなのか。
ちょっと楽しみだ。

三鷹の井心亭で、柳家喬太郎を聞いた。
今日は完全な独演会。
演し物は「牡丹灯籠」だ。
いわずと知れた大圓朝の作だ。
まず、新三郎とお露が出合うあたりからじっくり始めて、お札はがしまで。
一時間半くらいやったかな。
ここで休憩を入れて、その後、
伴蔵とお峰の
お峰殺しから関口屋のゆすりまで一時間。
たっぷりだったなあ。
つい最近、お峰と伴蔵の栗橋宿だけ聞いたけど、誰だっけ。
こんなにたっぷりやったけど、まだ噺の一部。
全部を聞いたことは、ぼくもない。
いったい、全部やたらどのくらいかかるんだろうな。

寝てたら桜坂劇場の新担当から電話がきた。
会報の件だ。
桜坂劇場では、Sakurazaka FunCという、
映画の上映スケジュールやイベントスケジュール、
映画の解説なんかを書いた会報を毎月出している。
会員に送り、劇場にも無料で山積みになっている。
みんなこれを見て、今月はなにを見ようかなと考えるわけだ。
その、会報の件なのだ。
美代子阿佐ヶ谷気分」のトークショーに、
こちらの手違いで違う人の名前が入ってしまいました。
新担当は、そういうのだ。
印刷が上がってきたら、
ぼくではなく、違う人の名前になってたそうだ。
客こないじゃん……。
でもまあ沖縄だからなあ。
これくらいのことはあるだろう……。


ここんところずっとコンピュータの調子が悪かった。
なにかにやられてたのだ。
スパイウェアかトロイの木馬みたいなものだと思うんだけど、
いろいろ調べて、ソフトを走らせ、それ自体は駆除できたと思うんだけど、
残ったものが悪さするんだよな。
それを修復できずに、苦労してたのだ。
時々変なサイトが勝手に立ち上がってくる。
アダルトもあるし、普通のオンラインゲームのサイトもある。
3種類くらいあったんだけど、まあそれだけなら消してればいいのだ。
でも、だんだん全体に不安定になってきて、
すぐ凍る、リンクが飛ばなくなる、機能が一部使えなくなると、
かなり面倒なことになってきた。
それで、古い友人のよってるに頼んで、
関西方面からリモートメンテして貰った。
ウィンドウズのライブメッセンジャーを入れて、探って貰った。
おかげで、とりあえず危機は脱したようだ。
不安定さが少し残るが、まあこれくらいなら問題ない。
毎日のことなんで、ちょっとストレスだったんだ。
ほっとしたよ。
持つべきものは友達だね。
でも、実は30年ぶりに会った友達だ。
ずっと昔、吉祥寺にあったぐゎらん堂って店の常連が、
高田渡の死で久し振りに集まったのを機会に、

mixiのコミュに集合して、オンラインでもオフラインでも会うようになった。
ぐゎらん堂のオーナー夫妻を中心にしてね。
かつての常連は、もう吉祥寺だけではなく、
日本中世界中に散らばっている。
それが時々、焼き鳥屋いせやで10人20人と集まっているのだ。
この間は、ドイツから帰ってきたキャロルを迎えるために集まった。
ネット時代ならではだなあ。
オーナーの、ハルキ&ユミコは、かつてはずっと年上の大人だと思っていたが、
今となってみればほぼ同世代。
でも、顔を合わすとやっぱりずっと年上の大人のような気がするんだよな。
大学の先輩みたいな感じかな。
年なんて変わらないのに、何十年経っても目上の人。
不思議な感覚だね。

桜坂劇場の社長からは、12時過ぎに電話が来た。
きちんと謝罪してくれたので、この件はもうOK。
9月12日に、「美代子阿佐ヶ谷気分」の映画が終わった後に、
そう長い時間ではないけどこの作品や作者の安部慎一について話すことになった。
でも、スタートが確か23時近いんだよな。
さすが沖縄。
飲み屋が午前0時から混み出す街だ。
はたして観客何人いるかな。

桜坂劇場に頼まれた仕事の件で、
あまりにもなんの連絡もないので、ついにこちらから電話してしまった。
早くきちんと決めてくれないと、飛行機の切符取るのだって困るんだよ。
既に一番安い切符はないし、実害が出てる。
ギャラ一万円なのに。
劇場に電話すると、女の子が出た。
この子はちゃんと会話のできる子だった。
簡単に経緯を話して担当者を呼んでくれというと、申し訳ありませんと恐縮するので、
怒ってるといってくれと頼む。
担当の若い男が出る。
初めて話す人だ。
どうもすいません、ええとそれで、と話を進めようとするので、
ちょっと待ってくれ、どうもすいませんで終わりなの?と聞くと、うっかりしててという。
うっかりこんなに長い間連絡もしないで放っておいて平気なの?と聞くと、
一度電話したんですけどつながらなくてという。
つながらないというのがどういう意味なのかよくわからないが、
留守電になってたんならなにか伝言を残すとか、
また時間をおいてかけるとかすればいい。
ぼくがそういうと、
申し訳ありません、ええとそれで、とまた話を進めようとするので、
ちょっと待ってくれ、もう長いこと放っといた話は終わりなの?と聞くと、
「うん」と返事をする。
こういう状況で外部の人間に、「うん」って返事は失礼じゃない?と聞く。
きみがまずすることは、きちんと謝罪して、
長いこと連絡もしないで放っておいた理由を話すことだろ、というと、
「うーん」という。
その「うーん」もうどうかと思うけどね。
アルバイトなのかもしれないが、外部の人間と出演交渉をするんなら、
ある程度の常識は持っている人間を使ってほしい。
ギャラをちゃんと払うところは、概ね仕事もきちんとしている。
それはわかっているが、
地方の小さな企画でも、オファーしてくれたんならつきあいたい。
ちょうど那覇にいる機会も多いんだし、できる範囲で協力して、地方文化を盛り上げたい。
でも、オファーする側がそれに甘えちゃいけないよなあ。
しばらく話したが埒が明かないので、きみはもういいから社長に代わってくれないかという。
今日はもういませんというので、
じゃあ明日でいいから午後電話をくれるように伝えておいてというと、確認しておきますという。
別に社長様とぜひお話しして勉強したいといってるんじゃなく、
きみにかけられた迷惑を責任者に対して直接怒りたいといってるんだから、
社長の都合を聞くんじゃなくて、明日の午後電話をくれといってくれ。
とまあ、そんなことで電話を切った。
さて、明日の午後、桜坂劇場の社長は電話してくるかな。
そして、「美代子阿佐ヶ谷気分」のトークはどうなる。


UFCを見たんだけど、BJペンとシウバは、ハンパねー。
いやほんとに強かった。
シウバはひとつ上の階級でも圧倒的に強かった。
ノーガードで綺麗にスウェイしてパンチをよけ、ジャブでKOした。
ペンは6連勝で上がってきた相手を、猫が雀でも嬲るように、
なにもさせないでタップさせた。
このふたりは、ここ一年くらいは最強が続くだろうな。
ペンの場合は、気を抜かなければだけど。
GSPとの再戦も見たい。
次回はクートゥアとノゲイラ兄がやるが、
残念ながらPRIDE勢は、みんなそろそろピークを越えつつある。
まあクートゥアはもっと越えてるけどね。
宇野は、次の機会を貰えるんだろうか。
秋山はどう評価されたのか。
そして五味隆典はほんとに海外に出るのか。
気になることは多いなあ。

先日、阿佐ヶ谷から都立大のラーメン屋まで歩いて、
ついでにそのまま吉祥寺まで歩いて帰ってきた。
だいたい11キロか12キロくらいかな。
けっこう歩いたなと思ってたが、
先月末、友人の息子が、東京から名古屋まで歩き始めた。
まあ弥次さん喜多さんだって歩いてるんだから、人間にできないことではない。
距離はたぶん、400キロもないくらいだ。
でも、もうぼくには歩けないなあ。
左膝の内側靱帯が切れてるからとか、締め切りがあるからとか、
そういう理由ではない。
その息子は、19歳。
最も愚かな年代だ。
愚かでなければ歩けない距離だ。
まあ若くて愚かなのも悪くないということだな。
その馬鹿息子は、足のマメをたくさん潰して完歩した。
でも、一日おいて、東京で見たいライブがあるからと、
また青春18切符で東京に戻ったそうだ。
つまり、若いってそういうことなんだな。

さっきテレビ見てたら、
酒井法子ののりピー語が大流行して社会現象にまでなったといってたけど、
ほんとか!?
俺の周りでそんな言葉使ってるやつひとりもいなかったぞ。
そんな馬鹿とは俺がつきあってなかっただけで、世間では流行ってたのか。
のりピー語とは、こんなものらしいが、
もうなんというか、情けなくて恥ずかしくて、身が竦む思いだよ。
日本人ですいませんという気分だ。
もちろん、こんなものプロダクションの気の利く誰かが考えて、
のりピーが考えたような顔で喋らせたんだろうが、
それを受け容れられるのが嫌だ。
喜んで喋っていようが嫌々だろうが、
売れるためにそれを受け容れてたということが嫌だ。
芸能界は売れたものが偉いんだから、酒井法子はきっと偉かったんだろうが、
羨ましくない。
6日間逃げてて、もう尿検査はクリアできるかもしれない。
テレビに出てた麻取の人の話では、尿検査で出ないと、
ほかの検査では微量過ぎて罪に問うのはむつかしいらしい。
ストローからDNAは出たが、それで薬をやったかどうかはわからない。
否認し続ければ逃げ切れるかもしれないと思って出てきたのかな。
でも、もう優しいママのイメージはない。
ママドルの地位はもう得られない。
復帰ができても、ヘアヌードくらいだなあ。
男の芸能人は、一度くらいなら薬やってても復帰できる。
でも、ママは無理だ。
CMが入らない。
もう帽子のプロデュースもできない。

酒井法子がデビューしてしばらくすると、
父親はヤクザだという噂が流れてきた。
まあ噂ではなくて、ほんとにそうなんだけど。
山口組系伊豆組酒井組の組長だった。
覚醒剤をシノギにしていて破門されたとか聞いた。
その後は山梨で闇金をやってたとかいう話だったな。
芸能界は、ヤクザの関係者が案外いる。
漫画界もいるけど、別に資金源にはなってないんでどうでもいい。
芸能界は、ちょっとまずいよな。
有名プロダクションは、実質的にヤクザがやっているところも多い。
フジテレビがPRIDEを切った時、闇の業界と関係があるからという理由を聞いて、
じゃあなぜヤクザ系プロダクションに所属している大勢の有名スターたちは
追放しないのか不思議だった。
企業舎弟プロダクションを芸能界から追放したら、テレビも映画も成り立たない。
でもPRIDEが駄目なら芸能人だって駄目だろ。
ダブルスタンダードだよな。
それにしても、押尾はすっかり消えてしまった。
のりピーは、もしかして煙幕か?
煙幕投げたら、ちょっと派手に煙が出すぎたのか?
どうも釈然としないな。

先日、那覇の桜坂劇場から電話があった。
携帯に電話があったので折り返したら桜坂劇場だったのだ。
電話した人はその時いなかったので、
連絡は携帯じゃなくて固定電話にくれと、吉祥寺の電話番号を教えた。
ちょっと行き違いなどありつつ、連絡はつき、
9月の12日から安部慎一原作の「美代子阿佐ヶ谷気分」を上映するので、
初日の舞台で話をしてほしいという依頼があった。

ギャラは、一万円だ。
うーん、飛行機代にもならないぞ。
まあそのころ那覇にはいくつもりだったので、
時間を合わせればいいかと引き受けた。
桜坂劇場はよく利用してるし、多少はお返しもしないとね。
それにアベシンは、ぼくも大好きな漫画家だ。
70年代でもっとも先鋭的な表現をして、
自分を傷つけ周りも傷つけて消えていった。
切なくなるような若い時代の軋みが、彼小作品には今も残っている。
そのへんのことなら、話すこともある。
それが7月半ばくらいのことだ。
担当者が7月一杯で退社するので、後任のものから連絡させるという話だったが、
未だに連絡はついてない。
どうするんだろうなあ。
沖縄仕事はまあこんなもんではあるが、
切符を取る都合もあるし、そろそろ連絡くれないと困っちゃうよな。
東京だったらもう激怒してるが、なにせ沖縄だからなあ。

酒井法子が行方不明らしいが、あんまり興味がない。
自分のことをのりピーとか呼べるような女に、もともと興味がない。
マンモスうれピーとかいう女には、もっと興味がない。
でも、旦那の方には興味あるんだよなー。
旦那の方というか、旦那の実家だけど。
ジローというスキーショップがあった。
ここはカッコいいスキーウェアがたくさんあって、
スキーやる人間の憧れの店だったのだ。
値段はかなり高かったけど、他の店にはないウェアがあった。
スキーウェアって、絶対に着たくないようなみっともないものばっかりだったのに、
ジローにはカッコいいウェアがあったのだ。
一時期スキーからスノボに転向してた時にも、
ジローでスノボのウェアを買った。
姉妹店のボッテガジローだったかもしれないな。
あのころボッテガジローが確かできたんじゃなかったかな。
でも、どっちもスキーウェアだったような気がする。
今はボッテガのほうは二階でアロハ売ってたりするけど、
まあ遊び全般ってことかな。
のりピーの旦那は、そこの息子だったんだよな。
サーファーだったらしいが、薬なんかどうしてやるのかね。
薬やらなくたって楽しいことなんかいっぱいあるのに。
のりピー旦那も押尾も、くだらないなあ。
押尾の相手のホステスは可哀想だったけど、
こんなやつに引っかかるのも本人の責任だ。

麗城あげはさんは、田中香織さんというらしいが、
今度生まれてくる時には、田中さんがもっといい男と巡り会えますように。

山崎邦正が、最近落語をやっている。

どうもいい年になって虐められてリアクション取ってるだけでもしょうがないと、
危機感を持ったようだ。
月亭八方の弟子ということになるのかな。
月亭方正という名前をもらっている。
その方正が月に一回落語会をやっている。
神田のらくごカフェだ。
神保町の古書センターの中にある。
岩波書店の裏だ。
今月のゲストは、立川志ら乃、立川志らくの弟子だ。
こっちの月例も何度かいってる。
普通は、落語会のゲストが一席やって、メインは二席だ。
でも、この落語会は、ゲストが二席やらされる。
まだ方正にネタ数がないからだ。
まあそういうのもありかな。
志ら乃は本気か冗談か、危機感を持っていたようだ。
テレビの人気者がいちおう本気で落語をやって、
さすがに場数を踏んでいるので受けを取るのはうまい。
だったら方正の方が価値があるのか。
というようなことだろうと思う。
それは、ちょっとだけむつかしい問題だ。
落語とはなにかというところなんだよな。
落語ってのはやっぱり、練り上げた芸を見せて聞かせるものなんだろうと思う。
方正は素人の芸人が落語をやって面白かったということで、
落語がよかったわけではない。
ただ喋っただけだ。
面白かったけど、それはやっぱり、方正の個性が面白かったということだ。
落語はなかなか急にうまくなったり面白くなったりはしないよな。
志ら乃は落語になりかけてたけど、方正は落語じゃなかった。
でも、方正のやってることに意味がないのかといえばそんなことはなくて、
本気でやってるんなら凄く面白い試みだと思う。
コント赤信号の小宮も落語をやり始めたけど、
あれは大学で落研だったからな、また別だ。
方正はなにもないところから始めてるのが面白い。
関西ってところはあるな。
関西の落語界は、前座も真打ちもない。
受けたものが偉い。
東京で方正はありえないが、関西ならある。
またたまに見に行ってみよう。

関係ないけど、志らくの雨ン中の、らくだを読んでて驚いたことがある。
'90年ごろに「ヨタロー」ってTV番組で、志らくは談春なんかと立川ボーイズを組んでいた。
そのころのことを書いていてたんだけど、
当時自分は凄いことをやっていたと思っているようなのだ。
ぼくはあれを見ていて、
落語家ってのはギャグを扱う人ではなかったんだなと驚いていた。
ギャグセンスがないというか古い。
若手ばっかりなのに、全員ダサイ。
ギャグはもう先鋭的なお笑いの連中に完全に置いていかれてるんだなあと思ったのだ。
でも、志らく本人はそう思ってはいなかったわけだ。
それがあの本で一番驚いたことだな。

さて、昨日は国立演芸場に、立川談笑を聞きにいった。
ロビーに入ったら、長髪で顔のデカイメガネのオヤジがいる。
高取英じゃないよな、と思ったら、石田ショーキチだった。
声をかけられても、しばらくわからなかった。
休日のサラリーマンの父ちゃんみたいな格好してるんだもんなー。
あれはロッカーじゃないよ。
しばらくしたら、今度は難波弘之くんがきた。
そのほかにも知り合いがきてたし、
これはやっぱり、談笑が今きてるということか。
今回は、ひとりで4席もやった。
「鮫講釈」と「」お菊の皿」で中入り。
わりと談笑にしてはおとなしくて、意外だった。
くすぐりでちょっとらしさは見せたが、案外そのままやっていた。
中入り後、いきなり「ご精が出ますな」と「青菜」が始まった。
これも入り口以外はわりと普通にやったんだけど、
普通にやっても面白い。
でもやっぱり最後にやった「ちきり伊勢屋」だな。
最初が「死に神」風だったけど、どうも違う。
なんだか聞いたことがあるようなないような不思議な噺。
これなんて噺かなあと思いつつ、面白さに引き込まれてたら、
最後に死に神に戻って終わった。
終わってロビーに出たら今日の演目が張り出してあって、
4席目が「ちきり伊勢屋」だったとわかった。
でも、あんな噺じゃあないはずだがなあ。
あまり聞かない噺なんで、うろ覚えだけど、かなり改作してたんじゃないかな。
談笑は高座が可愛い。
40過ぎてるはずなんだがな。
談笑は、またいこう。
当分面白いと思う。

「8.26」
ここんところマイミクの日記を席巻していたトマトカレー
松屋にいくことがまずないので、
俺には関係ないなと思ってたんだけど、
昨日半端な時間に軽く飯を食わなくちゃいけなくなって、
ええと困ったなと辺りを見回したら、松屋があった。
じゃあこの際食べてみるかと、30年ぶりくらいで松屋に入ったら、
客の全員がトマトカレーを食べていて、
店内に牛めしの匂いがしない。
凄いことになってるなあとメニューを見たら、
250円なんだな。
それも凄い。
食券買って、さて現物が出てきたら、
ちょっとルーの量が少ない。

でも、ぴりぴりスパイシーなので、
なんとかご飯を残さずに食べられた。
確かにトマトだけど、ちょっとシンプルというか薄い味だなあ。
ご飯が美味しくないんで、もう少し豊かな味だといいのに。
250円で文句いっちゃいかんか。

今日は下北で、本谷有希子
予断なしで見ようと思ってたので、チラシ一枚見ていない。
M列なので、かなり後ろの席。
役者が誰なのか、まるで判別できない。
主役は変な顔の魅力のない女の子。
芝居はうまくない。
田舎の一族らしいけど、近所のおばさんに到るまで教養がある。
一族の暴君の婆さんは白土三平に出てきそうな浮浪者風なのに、
教育を受けた喋り。
みんな標準語だし、
これは田舎の田舎者という設定の
宇宙のどこかにある架空の場所と人なんだな。
出てくる人がみんなちょっとずつセックスの話をするけど、
変なだけでなにかを現してはいない。
たとえば田舎の濃密な性の意識とか、そういうものはない。
セットも豪華にきちんと作り込んで、衣装も完璧に作っているのに、
あるのは形だけで、語るものがない。
なにをいいたいのか、どこに向かおうとしているのか、
まったく見えないまま2時間が過ぎた。
暗転があって、そろそろ締めるエピソードがあるころだなと思ったら、
もう終わっていた。
暗転じゃなかったのだ。
明るくなったら舞台上に役者が並んで拍手を受けていた。
2時間ほとんど客席からはなんの反応もなかったけど、
拍手はやまず、引っ込んだ役者がまた出てきた。
うーん、本谷の芝居は今までに2度か3度か見てて、どれも面白くなかった。
でも、これほど面白くなくて評価されるわけはないから、
たまたまハズレばかり引いてるのかもと思って、もう一回だけきてみたが、
これは、ほんとに面白くないか、ぼくには合わないか、どちらかだな。
ところで、劇中、生玉子の殻に穴を開けて直接飲むシーンがあるんだけど、
玉子は穴をひとつ開けただけでは中身が出てこない。
両側に空けないと出てこないよ。
という芝居だった。
終わってから見たら、
主演は、りょうという子で、ババアは木野花だった。

家を建てる時に、庭にシンボルツリーを植えることにして、
なにがいいかいろいろ考えた。
桜もいいよなあと思ったけど、毛虫が凄いみたいだからな。
虫は別に嫌いじゃないけど、
あんまり毛虫がぼとぼと落ちてくるのも楽しくない。
それで、家を設計してくれたLANDshipの秋山さんの意見も容れて、
ヤマボウシを植えることにした。
樹形が綺麗で、夏には葉陰を作り、
冬には葉を落として日当たりをよくし、
花が綺麗で実がなる。
そりゃなかなかいいじゃないか。
今も葉が茂り、いい日陰を作ってくれている。
このヤマボウシの実は、
赤くて綺麗で、食べようと思えば食べられる。
ちょっとねっとりとした、南国の果物のような濃厚な味だ。
でも、それほど凄く美味しいというわけではないし、
ふたつくらい食べると、もう飽きる。
だから、ほとんどは鳥が食べるか落ちるにまかせてるんだけど、
なんだかどうも罪悪感があるんだよな。
もったいない……。
窓から見ると、濃い緑の中に、大量の実がなっている。

前にジャムにしてみたけど、もうひとつだったしなあ。
鳥だってこんなには食べられないしな。
なにか無駄にせずに役立てられる方法はないものか。
まああればなんとかしてるんだけどなあ。

「秘密の本棚」が発売されて、もう3ヶ月だ。
あっという間だなあ。
  「漫画の時間漫画ノートと同じように、
このタイプの本としては珍しく、まあそこそこは売れてるので、
そう文句をつけるところもないのだが、
本音を言えば、もうちょっと売れてもいいよな。
せっかく一生懸命面白いものを書いてるんだから。
評論系の本が売れないのはわかってるし、
ぼくの本はその中では凄く売れてる方ではある。
でも、一般書のベストセラーに並んでカウントされることはないもんなあ。
どれも、分厚いけど読みやすいし、
持て余したり退屈したりすることはないと思う。
娯楽的にも、充分満足してもらえる内容だと思う。
特に
「秘密の本棚」は、評論部分よりも業界周辺のことの方が多いくらい。
なんとなく躊躇っていた人、
今すぐ書店にいって、本を手に取り、レジに向かおう。
あるいは、アマゾンでいますぐポチッといこう。
きっと楽しい読書体験が得られると思うよ。

うちのすぐ近所、東京女子大の隣に、「白いたいやき屋」ができた。
前になにかで見て、これって美味しいのか、と疑問に思ったのは、
皮がタピオカ粉らしいからだ。
きっともっちりした食感なんだろうけど、
それってタイヤキとしてどうなんだ。
まあ餡が美味しければそこそこは食べられるだろうが、
あのふわっとした食感の皮のほうが俺はいいなあ。
と思ったら、いきなりこの尾長屋という白い鯛焼き屋が開業したのだ。
ここは、女子大の向かいで、
きっと女子大生が買ってくれるだろうと、いろんな店ができた。
だいたいは女の子向けのファンシーな店なんだけど、
みなあっという間に潰れていった。
実は大学生は一年の半分くらいしか学校にこないので、
客の絶対数が案外見込めないのと、
東女の学生は、あんまり女の子っぽいものは買わないと思う。
質実剛健だもんなあ。
こないだその鯛焼き屋の前を通ったら、3人ほど客が待ってたので、
一度くらい買ってみるかなと、ちょっと覗いてみた。
1ヶ130円。
しかし、よりによって大学の隣に作るのに夏休み中に開店しなくてもいいよな。
家に帰って開いてみたら、
ビニールにくるんであって、既にどうも見た目が……。
ビニールを取ってみると、確かに鯛焼きだが、なんだか違う。

あの食欲をそそる焦げ色じゃないし、香ばしい匂いもないし、
化学薬品の塊みたいな姿だ。
ぱくりと頭から囓ってみたら、皮はもちもちというよりもねばねばかな。
確かにタピオカ粉だ。
決して美味しくはない。
なぜこんなものが流行ってるんだ。
食感も味も、全然駄目だろ。
餡もどうってこともないし、たぶん、もう買うこともないだろうなあ。
お土産に持ってこないようにね。

正ちゃんは、9歳だ。
この家を建てる時にもらったから、家と同い年。
わかりやすい。
家の9歳はまだ若手だが、猫の9歳はそろそろいい年だ。
もっと若いころには濡れてるようだった体毛も、
若いミミと比べてるせいもあるが、
そういえば昔ほどじゃないかなあという気もする。
黒い毛と白い毛の境目にも、少し白髪が出てきた。
なるほど、フォーエバーヤングってわけにもいかないか。
正ちゃんは、もう立派なオヤジなのだ。
オヤジ化したせいなのか、
最近正ちゃんの鼻が、ちょっと禿げてきてる。
鼻筋は真っ白だったんだけど、
ある日気がついたら、なんだか黒っぽくなってる。
近づいてよく見ると、地肌が見えてるんだな。

まあ気にならない程度といえばいえるんだけど、
前はもっと真っ白だったよなあと、なんとなくちらちらと見ている。
一時的なものなのか、また濃くなってくるのか、
あるいはこのまま禿げていくのか。
どうも心配ではあるな。
ミミの近況は、こちら。
【ミミログ】

日刊ゲンダイにこないだのインタビューが載ってたんだけど、
29日に出た30日号だ。
前もって何日に出るって教えてくれればいいのにな。
そうすれば、ここで予告もできたのに。
コンチキ号の話をした。

子供のころに読んだノンフィクション全集に入っていた。
ヘイエルダールの冒険記だ。
「ダツ」という魚を釣り上げる場面がなぜか印象に残っていて、
大人になってダイビングで潜ってる時にダツを見かけると、
コンチキ号で釣ってたダツだ、と思う。
こんな魚だ。

これは危険な魚で、夜にライトをつけて海を走っていると、
そのライト目がけて飛んできて、ぶっすりと人間の身体に刺さったりする。
ほんとに見た目も刀か槍の穂先みたいな魚だ。
美味しいのか不味いのか、あんまり食べないみたいだな。
ああまた潜りにいきたいな。

うちの高校は、結局ベスト8じゃなくてベスト4までいってたんだな。
夏は決勝までは何度かいったことがあるはずだ。
決勝の壁は高いということか。
刈谷高校なんだけど、当然のことながら、中京に負けた。
5-0だ。
ベスト4中2校が公立校って、なかなか健闘だったよな。
高校野球の本番はこれからなんだけど、
もうあんまり:興味ないな。

西校は、残念なことに、刈谷高校に4-2で負けてしまったようだ。
うーん、遠征費用寄付する気満々だったのになあ。
刈谷高校はうちの分まで頑張れ。
今日は連戦で、刈谷は中京と決勝戦らしい。
連戦ってのも刈谷には厳しいが、相手が中京ってのもなあ。
向こうはプロだからな。
刈谷が勝ったら快挙だが、なかなかそういう展開にはならないよなあ。
なんとか中京の脛に歯形を残して欲しいもんだ。
西校の後輩諸君、今年の夏は終わりだ。
どうもご苦労様。
プールでもいって、ゆっくり休んでくれ。
高校野球といえば思い出すのが、大学の後輩だ。
うちのクラブの一年下には、野球部出身者がふたりいた。
最初の夏合宿で、ふたりは飲まされて酔っぱらい、
抱き合って泣いた。
もう高校野球はできないんだなあと、ほんとにおいおいと泣いたのだ。
高校野球は、高校三年間しかできない。
たった三年間だ。
全国の高校球児にとって、充実の三年間でありますように。
西校の野球部諸君もね。

高校野球のシーズンだ。
我が母校、愛知県立豊田西高校は、
現在ベスト8まできている。

昔から公立にしてはわりといいとこまでいって、
選抜では一度甲子園に行ったことがある。
でも、まだ夏は一度もないはずだ。
愛知は強豪揃いだからなあ。
次の試合は、確か雨で順延して29日だ。
相手は、昔からの有名進学校の刈谷高校。
西校の偏差値は65、刈谷は67。
偏差値じゃ負けてるが、野球ではどうか。
さて甲子園にいけるかな。
寄付する用意はあるぞ。
頑張れ後輩諸君。

そういえば、BSマンガ夜話の再放送だったんだな。
すっかり忘れてた。
鋼の錬金術師だった。
夜の7時からだったkど、その時間は本屋にいたな。
kamipro映画秘宝を買っていた。
 
映画秘宝の特集は、「オレたちに映画を語らせろ」だ。
俺にも語らせろー!
小池一夫のインタビューは第二章。
小池一夫は現在かなりピンチのはずだが、まさかその話にはならないだろうなあ。

ピョコタンが図々しくマイミクを申請してきた。
まあしょうがない。
鷹揚なところを見せておこう。

昨日の大喜利に引き続いて、今日はバンキシャ!だった。
なにが引き続いてるかというと、人前でなにか描くという点で引き続いている。
今日のバンキシャは、大きいテーマが3つ。
九州地方の大雨とその災害と、
沖縄で逮捕された殺人連れ回しの事件と、
日食を巡るドタバタ。
そして、番組の最後に、お約束で、ぼくは日食ネタで漫画を一枚描いた。
日食を観に行ってたエリカ様が、高城といっしょに、物凄く華美な服装で帰ってきたところだ。
目には、いつもの巨大なサングラスの代わりに、日食メガネをかけている。
日食メガネがこれからのトレンドということで」とひとこと添えた。
そして福澤くんが、これもここんところのお約束で、
菊川怜に振った。
「さて怜ちゃん、この漫画はどうですか」
「ええーっ、ちょっと厳しいんじゃないですかー。これトレンドじゃないしー」
「では、点数をつけるとすると、何点くらい」
「ええーっ、50点……かなあ……」
菊川怜に、50点といわれてしまった……。
けっこういい出来だと思ったのに……。
昨日の敗戦を引きずっていたのだろうか……。

漫画家大喜利は無事に終わった。
超満員の大盛況だった。
このイベントは、ギャグ漫画家12人が、提示されたひとつのお題に対して、
面白い答を出し、審査員3人により面白いと評価されたほうが勝ち抜いていくという、
熾烈で過酷な戦いなのだ。
お題というのは、例えばこんなものだ。
「逆転満塁ホームランを打ったのに、なぜかチームメイトは全員苦い顔。どうして?」
これに答を出していくわけだ。
スタートは18時30分だけど、16時から打ち合わせとリハーサル。
これが長くて辛かった。
さて満員の客入れも済んで、本番が始まり、まず組み合わせ抽選。
次々組み合わせが決まっていくが、
喜国雅彦vsとり・みき」で、ええーっと声が上がる。
ああもったいない潰し合い。
続いて「しりあがり寿vsいしかわじゅん」でも、声が上がる。

うーん、俺ももっと後で当たりたかった。
ラッキーなシード4人は、見ル野栄司うすた京介辛酸なめ子、そしておおひなたごうだ。
まず第一試合は、上野顕太郎vsピョコタン
出来はどっちもちょっと厳しかったが、ピョコタンはさすがに群を抜いてつまらない。
ウエケンが難なく制して一回戦突破。
喜国vsとりは、喜国くんが苦手問題に当たったらしく、本領発揮できない。
組み合わせとお題によって、かなり結果に差が出る。
得意問題が出ると、みんなほんとに面白い答が次々出てくるのだが、
苦手なものに当たると、苦し紛れに関係ないネタを出したり駄洒落に走ったりする。
今回は、しりあがり寿ととり・みきの両人が、ネタには比較的恵まれたかな。
非常に本人の個性に合った面白い答が見られて楽しかった。
さて第二試合は、ぼくとしりあがりだ。
お題は、「今まで誰も思いつかなかった「背を伸ばす方法」を教えてください」と
「安全運転がモットーのタクシー運転手田所さん。
そんな彼が思わず急ブレーキを踏んでしまった理由とは?」の二題だ。
うわー、どっちも苦手だー!
というわけで、初戦敗退してしまった。
優勝する気だったのに。
第三試合は、大石浩二vs朝倉世界一
大石くんは、顔色が青い、というよりも白い。
極度の緊張で手が震えている。
まるで本領発揮できずに敗退。
控室に戻ってくるなり、ばったり倒れる。
ステージにいた時間の記憶を失っていた。
そんなに緊張しなくてもなあ。
水を飲ませてチョコを与えて、現世に引き戻す。
やれやれ、大したことはなかったようだ。
次はいよいよ、二回戦だ。
シードの
見ル野栄司vs上野顕太郎。
見ル野くんの不思議な答えもよかったんだがなあ。
ウエケンの迫力勝ちかな。
次は、シードうすた京介vsとり・みき。
うすたくんは、前回の覇者だ。
しかし、お題に恵まれず、まったくいい答えが出ないまま敗退。
次は、シード辛酸Vsしりあがり。
辛酸なめ子も、前回の二位だったのだが、今回はまるで冴えなかった。
しりあがりの猛攻になすすべなし。
二回戦最後は、シードおおひなたvs朝倉世界一。
これはおおひなたがやや優勢勝ちだったかな。
さて三回戦だ。
上野vsとり・みき。
とりくんのネタ作りの腕が冴え、圧勝だったと思う。
次のしりあがりvsおおひなたも、
しりあがり寿のセンスが爆発して圧勝。
ついに決勝だ。
今日一番調子のよかったふたり、とり・みきvsしりあがり寿だ。
ネタ力vsセンスの戦いなのだが、
残念なことに最後はどちらもあまり得意分野のお題ではなく、
綺麗な答が出ない。
でも、なにも出ないところを無理矢理アドリブで捻り出していく死闘が、
凄く面白かったのだ。
ギャグレベル的には決して高くないのだが、戦いとしてのレベルが高い。
最終的に、スマッシュヒットを出したとり・みきが僅差で優勝した。

審査委員長の寺田克也から、商品の特製バスタオルを贈られ、
とりくんは跪いてバスタオルショーを繰り広げたのであった。
ゲロンパ。
いやー、楽しい戦いであった。
来年誘われるかどうかはわからないが、誘ってくれたらまたあの舞台で会いましょう。
この戦いを企画してくれたおおひなたごうくん、どうもありがとう。
そして、参加したギャグ漫画家諸君とスタッフの皆さん、どうもお疲れ様でした。
それにしても、やけに腰の低かったピョコタンが、
陰では、いしかわになら勝てるとかふざけたことをぬかしていたので、
今度どこかで会った時にはしめてやることにしよう。

交際相手の母親を殺して娘と沖縄に逃げたやつが捕まった。
それはいいのだが、ニュースを見てて驚いた。
犯人が捕まってる場所って、那覇ジュンク堂のそばのソフトバンクじゃないか。
思いっきり俺の縄張りの中だ。
大して変装もしないで人混みの中を歩いてるのもどうかと思うが、
クレジットカードで航空券買うのも理解できない。
思いっ切り馬鹿なのか度胸がいいのか。
まあ前者だとは思うけど。
しかし、娘も被害者とはいえ、そもそもが出会い系だからなあ。
あんまり大きい声で被害者だとはいいにくいだろう。
それにしても、日食とこの事件と、
那覇滞在時期をちょっとズラしてれば、
行動エリアの中でいろいろあったんだなあ。
残念なことをした。

「8.18」
、漫画家大喜利もう明日なのか。
なんの準備もしてないのに。
意識から消えてた。
今週は仕事と行事といろいろあって、大喜利になかなか頭がいかない。
前売り券は蓋明けの瞬間になくなっていたようだけど、
実は、当日券が20枚だけ追加で出る。
かなり競争率は高そうだけど、根性のある人だけトライしてみて。
ただ、立ち見かモニター越しの観覧になる可能性があるらしい。
イベント開始直前にいけばいいわけではなく、
20枚の整理券を当日の朝10時から阿佐ヶ谷ロフトAで配布するんで、
それをまずゲットし、
イベントスタート10分前の18:20から入場。
うーん、朝10時に整理券を手に入れるためにまず戦い、本番は夜かー。
楽しいことするのも、なかなか大変だ。

新宿伊勢丹で、「大沖縄展」
「てだこ亭」も参加している。
もっとも、今回はサンドイッチだけだ。
「名前のない料理店」と共同でブースをやっている。
落語前に、てだこ亭特製「海楽サンド」だったかで腹ごしらえ。
うまい!
名前のない料理店については、各自チェック。

昨日は吉祥寺で吉祥寺寄席
今日は朝日新聞の社内ホールで「朝日いつかは名人会」
吉祥寺寄席は、前座が柳亭こみち、
早稲田を出てアルクで編集者をやってたそうだ。
続いて講談の宝井琴調、 トリは入船亭扇遊だ。
こみちは、夏らしく「お菊の皿」。
やっぱり女流は厳しいな。
男のふりをして喋るか女として語るか、どこかで選ばなくちゃいけない。
こみちはまだ選んでないだか覚悟が見えない。
形だけしかやっていないよなあ。
琴調は「徂徠豆腐」だったか、
荻生徂徠の貧乏時代から世話になった豆腐屋に恩を返すあたり。
これは普段聴かない人には、落語と区別がつけにくい。
いわゆる名調子のものじゃないからな。
でも、いい声で口跡もよくて、平易にやる。
前にどこかで聴いた時にも
なにやってるのか同級生に聞かれて講談と答えたら、おまえんとこも民営化?
って枕をやってたな。
扇遊は落語家らしい落語家。
なにやったっけな。
そうだ「青菜」だ。
その名も九郎判官。
最近聴いた青菜で、一番うけてた。

今日の朝日は、トリが林家たい平
こないだの三鷹の大失敗を取り返せるかな。
開演時間にいったら、前座がもう始まっていた。
そうだ、開演前にダークマッチをやるんだ。
柳家小ぞう改メ柳家小太郎、「お菊の皿」。
二つ目になったばかりでは仕方ないが、声悪い活舌悪い騒いでるだけ。
お菊を見にいく男の様子が、前に聴いた初天神の子供と同じだ。
次は、柳亭市楽。
講談を入れた「兵庫船」。
本人は講釈が好きで、物凄く気持ちよくやってるが、聞いてる方はそうでもない。
盛り上げて笑わせる講釈シーンが退屈だった。
しかし、バタバタ叩くから蒲鉾屋だと思うってオチが、誰のを聴いてもよくわからん。
次が桂三木男で「猿後家」。
何回聴いても、三木男は面白くない。
口跡悪い、やたらと噛む、演出が浅い。
どこがよくて、談志は三木男を可愛がってるか教えてほしいもんだ。
トークを挟んで、トリはたい平「粗忽長屋」。
久し振りに聴くなあ。
前の3人と比べれば、当たり前だが圧倒的な力量差。
どうしてこれがこん平のとこから出るかね。
くだらない噺を、物凄く端正にやった。
わりあっさりしてたのに、凄いうけようだった。
もっとも、年齢層が凄く高かったので、笑点客が多かったかもね。
帰りに代々木の「田んぼ」で飯。
米が美味い。

日食は、見られなかった。
朝、寝る前に空を見ると、しとしとと雨が降っていた。
ああこりゃ駄目かなあと思いつつ、11時ごろ起きてチェックしてみたが、
真っ黒の空に分厚い雲がかかっていて、太陽なんて影も形もない。
雨こそ降っていなかったが、日食が見られるとはとても思えない。
三日月の木漏れ日なんて、夢の彼方だ。
沖縄でけっこうな食が見られるとわかってればなあ。
夏休みをずらしてこの時期にいってたんだけど、
ぜーんぜん忘れていた。
ずっと前に聞いた記憶はあるが、それが今日だったとは。
あとで聞いた話では、那覇市内でもけっこう見られたし、
近くの島にいったやつはかなり皆既に近い太陽を見たらしい。
いいなあ。
久し振りに見たかったんだけど。
仕方ないんで、テレビを見た。
いくつかのチャンネルを見て、CMで中断しないNHKをしばらく見ていた。
でも、ぜーんぜん面白くないのだ。
黒い太陽をアップで延々と映してもしょうがない。
その映像は、1分見れば飽きる。
ぼくは周りを見たいのだ。
刻々と表情を変えていく空と空気の色と一緒に、太陽を見たいのだ。
かつて感じたあの自然を統べるものへの畏敬を、
もう一度テレビでも感じたかったのだ。
スタジオも要らなかった。
ゲストの宮本亜門西田ひかるも、呆れるほど紋切り型な感想しか述べない。
そんなことどうでもいいんだ。
きみらの話なんかどうでもいい。
日食を感じたかったのに、個人的感想に堕としてしまってはしょうがない。
終わってから、続々といろんなところから感想が届いた。
日本は広いな。
東京ではあまり見られなかったようだが、近郊でも見てる人もいる。
次に日本で見られるのは、26年後だっけな。
でも、来年だってイースター島なら見られる。
金環食なら3年後に日本で見られる。
日食グラス用意しとくかな。
高い金払ってツアーにいくことはないけど、
手の届く範囲で楽しもう。
悪石島だっけ、あそこにツアーでいったら
天候が悪かったんで金を返せとかいってる馬鹿なやつもいるようだ。
やっぱり自己責任できる範囲がいいよな。

ついに解散か。
順当にいけば自民党は惨敗だが、
まだ選挙まで40日もあるから、なにが起きるかわからない。
選挙は水ものだからなあ。
世論調査があまりにも民主党に傾いていれば、逆バネが働く可能性もある。
この夏場に40日間というそうそう例のない過酷な選挙戦の間に、
なにか大きなことがあるかもなあ。
戦後体制が遂に引っ繰り返るかまたもや生きながらえるか、
どう転んでも楽しみだ。

青木はあれでよかったのか。
全英オープンレポーターのエイオキの話ではなくて、DREAMの青木真也の話だ。

キックパンツ穿いてミドルばっかり蹴ってたけど、
ぜんぜん面白くなかったな。
あれじゃチャンネル変えられる。
今回は、ライト層に届くものがなかった。
菊野がジダに勝ったのが救いかな。
ジダは、なんだかわからなくて怖かっただろうなあ。
菊野ずっと薄笑いだし。
ウェルターGPの決勝は、ザロムスキーとハイという知らない同士だ。
日本で無名のファイターを売り出すんなら、それなりのやりかたもあるだろうに、
ただ連れてきてただ流すだけじゃ、見てくれる人は少ないよな。
TBSはそのへん、うんざりするほどほんとにヘタだ。
とりあえず、佐々木希はドブに叩きこめ。

藤原紀香はまだ、役に立たないなりになんとか生き残ろうと努力をしていた。
でも、佐々木希はただそこにいて邪魔をしているだけだ。
ライト層だって、凄いですねとしかいえない解説者は要らんだろう。

相変わらずコンピュータ不調。
なにかにやられてる模様。
ノートン先生も常駐してるし、Spybotくんに見張って貰ってるし、
いったいどこで変なものを拾ったんだろう。
どうやらCoolWWWSearchってスパイウェアが
かなり悪質なものらしいということはわかった。
で、それがここんところのトラブルの原因ではないかと思うので、
駆除しようとしてるのだが、
これがなかなか一筋縄ではいかない。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1213691247?fr=rcmd_chie_detail
Spybotでは、検出はできるが駆除はできないようだ。
いろいろ検索して、いいといわれている方法を試してるんだけど、
どのソフトを使っても、さっぱりよくならない。
X-Cleanerの体験版を使ったら、
ひとつ引っかかったものがあったんですぐ駆除して、
やれやれこれで片付いたなと思ったら、
再起動したらまた同じ状況だ。
しかも、Spybotでもう一回スキャンしてみたら、
なにも出てこない。
形としては駆除できてるのだ。
X-Cleaner製品版だともっと深くスキャンするみたいだが、
はたしてそれを買ってなんとかなるのかなあ。
仕事もしなくちゃいけないし、
メールやネットはノートでやればいいとしても、
両方使い分けるのも面倒臭い。
誰かCoolWWWSearch駆除に成功した人いない?
いや、でもこれが原因なのかどうかもよくわからないんだけどなあ。
なんにしろ、
いくつかのサイトが自動的に起ち上がるようにはなってしまっている。
ああ面倒だなあ。

ここんところ、IEが不安定だったのだ。
急に落ちたり、すぐに凍ったりして、
IEを入れ直すか、
ほかのブラウザー使ってもいいかなと思っていたのだ。
そしたら、ゆうべからなんだか急展開で、
いきなり勝手に知らないサイトが開かれるようになった。
別にエロサイトってわけでもないんだよな。
新しいタブじゃなくて、いつの間にか新たに立ち上がっている。
なにか拾ったかなと、ノートン先生でスキャンしても、
特になにも出てこない。
Spybotでスキャンすると、
「CoolWWWSearch.Toolband」
「CoolWWWSearch.CameUp」
このふたつが出てくる。
削除しようとすると、
「いくつかの問題が修正/削除できません。ファイルがメモリ上ある為です。
この問題は再起動後に修正/削除できます。次回のシステムスタートアップで
Spybot-S&Dを起動しますか?」
こんなメッセージが出る。
でも、再起動しても、Spybotは起動しないし、
このふたつも削除できない。
でも、これが原因とも思えないんだよなー。
さて、どうするかな。
データバックアップして、考え中。

もう何年前になるか、沖縄の伊江島に潜りに行ってたら、
ダイビングショップIDSの湯野川さんが、今日は皆既日食だよーという。
ああそういえば、そんなニュースも見たような気がしたが、今日だったのかと思ったら、
そんなこといってる場合ではなかったのだ。
うろ覚えだけど、確か、その年の皆既日食は、
日本では伊江島くらいしか見られるところがなかったのだ。
だから、日食目当ての人もけっこうきてたようだ。
知らないとは怖ろしいもんだ。
ぜーんぜん偶然に、皆既日食当日に、
ここでしか見られない日本の涯の小さな島にいた。
湯野川さんちの当時の家の庭で、日食を見た。
なんの用意もしてないので、肉眼で見てた。
ガラスに煤をつけたものとか、サングラスとか、暗い色の下敷きなんかでも見た。
空を見ていると、
なんだか徐々に太陽の色が薄くなってきたような気がする。
目を凝らしてよく見ると、円の端が少し欠けている。
それだけで、もう普段の太陽とは印象が違う。
そのうち、少しずつ縁が大きく欠けてきて、それと共に涼しくなってくる。
真夏だったから、もちろんTシャツに短パン島ぞーりという正しい沖縄スタイルだったのだが、
肌寒さを感じるくらい、気温が明らかに下がってくるのだ。
半分くらい欠けると、あたりが薄暗くなってくる。
夕方近いような、いやそうじゃないな、冥界に入ったような薄青い色になるのだ。
太陽はどんどん浸食され、遂には丸い縁だけ残して黒い太陽になる。
あたりを見回すと、まっ昼間の陽射しなのに、かなり暗い。
真上から太陽は照らしていて、影は真下に出ているのに、
日暮れのような暗さで肌寒い。
あれは、不思議な感覚だった。
昔の人なら、自然の怒りに触れたかもしれないと思っただろう。
太陽が去ってしまったと思ったかもしれない。
しばらく縁だけの太陽を見ていると、一瞬カッと縁の一部が光って、
また太陽の強い光が漏れてきた。
その後は、どんどん光の部分が増えてきて、元の太陽になるのに時間はかからなかった。
日食見たのも久し振りだなあと、子供のころに見た日食を思い出した。
あの時も、ガラスの板を蝋燭くで炙って煤をつけた。
それを通して欠けていく太陽を見た。
天体ショーとかいわれるが、あれはショーというよりも儀式みたいなものだな。
太古から続く、自然への畏敬を思い出す儀式だ。
今回は、22日だったかな。
天気がよかったらまた見てみようかなと、ニュースを見ていたら、
失明するかもしれないから、肉眼やサングラスや煤ガラスで見るのはやめろといっていた。
もうさんざん見ちゃったよ。
しょうがないから日食グラスでも買おうと吉祥寺ヨドバシにいったら、
全てとうに売り切れていた。
うーん、世間では、ぼくの思ってるよりも大イベントになってるようだな。
さて、今回の日食は、どうやって見たもんかな。
やっぱり、こういう時には通販かな。
と思ったら、アマゾンでもどの商品もすべて売り切れだ。
みんな用意がいいなあ。

ちょっと前に、古い友人が逮捕された。
「大人の遠足」で、といえば、わかる人もいるだろう。
結局10日間拘留されて、昨日釈放になった。
彼の弁によると、本番はしてないそうだ。
警察も検事もそれは最終的に認めたのに、
マスコミは訂正記事は出さない。
警察発表をそのまま流すだけだと、責任の所在がわからない。
報道もそのへん無責任だからな。

東中野のポレポレ「あんにょん由美香」という映画をやっている。
林由美香という、少し前に亡くなった女の子がいて、彼女を巡るドキュメンタリーだ。
林由美香は、AVからスタートして、ピンクにもたくさん出た。

息の長い子だった。
裸系の女の子で息が長いというのは、長い理由がある。
存在理由があるわけだ。
「秘密の本棚」にも書いたが、
平野勝之というAV監督が、
ずっと以前、うちのアシスタントに応募してきたことがある。
もちろん、AVをやる前だ。
でも、既に自分の世界ができていて、
アシスタントをやる意味がないと思ったので、うちでは雇わなかった。
面白い絵を描くやつだったけど。
その平野勝之が林由美香と一緒に、
自転車不倫旅行にいったドキュメンタリー由美香は、評価も高かった。

今日の「あんにょん由美香」は、
林由美香が韓国製の妙なエロVシネに出ているのを見つけた監督の松江哲明が、
そこを手がかりに林由美香を探っていく。
紹介記事を読んで、これは面白そうだなと思っていたのだ。
でも、残念なことに期待はずれだった。
面白くなかったのだ。
中途半端な構成で、どこにも焦点を結ばず、
どこにも行き着かずに終わっていた。
ああもっと面白くできる題材だし材料なのに、
と冒頭の5分くらいを観た時点で溜息が出た。
監督の松江がインタビューしているのだが、声も喋りもよくない。
誰かほかの人間に頼んだ方がよかった。
本人も顔を出すのだが、魅力がない。
AV監督のカンパニー松尾中野貴雄や平野も登場していて、
彼らは魅力があるんだけど、松江にはない。
もったいない映画だったなあ。
上映が終わってから、
監督の松江とAVライターの雨宮まみのトークがあったんだけど、
雨宮の着物姿が可愛くてよかったな。

ぼくも時々仕事をしているフリースタイルという零細出版社から
喜劇新思想大系 完全版上・下」が出た。
 
以前、同じ版元から豪華版が出たのだが、それの廉価版なのだ。
でも、高いのだ。
上下巻で、各巻2730円もする。
ただ、豪華版の方は3675円もしたんで、相対的には廉価版なのだ。
それに、元は青林堂から出ていたのだが、それは確か全7巻なので、
2冊にまとめて、一冊あたりが700ページ近くもある枕本にしてあるから、
お得といえばお得だ。
祖父江慎のデザインも美しいし。
この作品は、とにかく衝撃的だった。
1972年から、連載は始まった。
当時、赤塚不二夫が少年誌を舞台に次々と新しいギャグを発表していたが、
それがくだらなく思えるほどの破壊的なギャグだった。
くだらない。
猥雑だ。
それだけでも凄い。
くだらなくて猥雑なギャグなんて、見たことがなかった。
「漫画ストリート」という双葉社の二線級の本で連載されたんだけど、
これを読むためだけに買っていた。
ほかにどんな連載があったのか、全く記憶にない。
そんなもの、どうでもよかったのだ。
山上が、見たかったのだ。
今回の本は、連載当時の原稿を、そのまま出版している。
かなり際どい表現も、すべてそのままだ。
あの頃の切れ味が、そのまま残っている。
今読んでも、面白い。
時代の影響を受けやすいギャグにおいては希有なことだ。
この頃の山上が、どれほど凄まじかったかという証拠だな。

届いたメールからジャンクを選んで、どんどん捨てる。
選んでというよりも、ほとんどがジャンクだ。
毎日毎日、呆れるほどの量のジャンクメールが届く。
まあアドレスを公開してるから、しょうがないといえばしょうがない。
ほとんどは読みもせず捨てるが、今日はちょっと引っかかった。
いつもと違うパターンのジャンクメールがあったのだ。
逆援助交際とか怪しい通販とか、だいたいくるジャンクの種類は決まっているが、
これはあまり見ないような気がする。
いや、なんとか騙して金を巻き上げようという姿勢は同じなのだが、
フックの種類というか、工夫がなかなか面白いのだ。

(株)サイバーデジタル
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担当の金本 と申します。
回《総合コミュニティサイト》様で発生しています登録料金の件でご連絡差し上げました。
弊社調査会社になりましてお客様のお使いの{携帯端末}又はPC〈インターネット回線〉に対し
【身辺調査及び裁判代行業務】の依頼を承りました。
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担当 金本までお願いいたします。
営業時間 [平日]
午前10:00〜午後19:00
(日・祝日を除く)


惜しいんだよなー。
なにか因縁はつけてるんだけど、これを書いてる人間の頭が悪いんで、
論理的に因縁がつけられていない。
おまけに、日本語が書けていない。
なんだ、<弊社調査会社になりまして>って
もう少し頭使えてれば、もしかすると引っかかるやつもいるのかもしれないんだがなあ。
ああでも、わけがわからないほうが、返って恐怖感を煽るかもしれない。
なにを脅されてるんだかわからない。
サイバーデジタルの金本は儲かったかなあ。

ちょっと聞いてみたいもんだ。

東京人の8月号で、鹿島茂さんが「秘密の本棚」の書評を書いてくれている。
那覇にいる時に教わったんだけど、なにせ那覇では「東京人」は売ってない。
ジュンク堂ならあるかと、店内の検索端末を叩いてみたが、
影も形もない。
まあ部数的に、あんな南の涯まで配るほど出てないんだな。
ジュンクになければ、沖縄で他に置いてる書店はきっとないだろう。
というわけで読めなかったんだけど、今日やっと駅ビルの本屋で買ってきた。
東京だとさすがに普通に置いてあるんだよな。
東京の本だからな。
鹿島さんはずっと前にも、「漫画の時間」を取り上げてくれて、
今年出たあらゆる評論の中で一番優れていると盛大に褒めてくれた。
今回も、きちんと読んでくれて、褒めてくれた。
褒めてくれるのも嬉しいけど、
きちんと読んでくれたんだなとわかる書評は、やっぱり嬉しい。
そろそろ「秘密の本棚」の書評も落ち着いてきて、あまり出なくなってたんで、
ちょっとこれも嬉しかったね。

選挙は30日か。
でも、まだ予断を許さない。

山本KIDは、もったいなさすぎる。

TBSは、というかDREAMはいったい何考えてるんだ。
オリンピックと怪我でベストの時期に体を動かせず、
どう考えてもキャリアを棒に振りかけてるってのに、
復帰戦で負けた上に、今度は立ち技に出している。
KIDは立ち技専門ではない。
全盛期には立ち技でも、トップにはなれないまでも活躍できたが、
今は既に全盛は過ぎた上に、周りも進化している。
立ち技に出す意味なんかないだろう。
それは、制約なしの復帰戦に負けたから、
今度は手を一本縛ってやらせるというようなことだ。
経験を積ませて勘を取り戻させたいのなら、
DEEPでもパンクラスでも修斗でも、五味隆典と同じようなやり方を取ればいい。

よりによって立ち技か。
K-1を見ている多くの人は、立ち技とMMAの区別はつかないだろう。
キックとK-1の区別もつかないだろうけど。
KIDが惨敗すれば、それは調整試合でやられたのではなく、
スーパースターだったKIDが無名の韓国人に完膚無きまでに叩きのめされたと認識するということだ。
なぜわざわざ価値を下げるようなことをするんだ。
誰がやらせているのかは知らないが、愚かなことをしたもんだ。
KIDが望んだとか、もちろんそういう種類のことをいってるのではない。
やらせてはいけなかったのだ。
KIDがまだ20代前半だったら負けてもいい。
取り返しはつく。
でももうKIDには後がない。
誰にでも負ければ、それは重い負のキャリアが増えるだけだ。
昨日、CAGEFORCEを見たら、高瀬大樹が出ていた。
情けない負け試合を勝たせて貰っていた。
負けのイメージがついてからでは遅いのだ。
永田弟も惨敗していたが、もう勝つイメージが浮かばない。
総合は、PRIDEが消滅してからはマイナースポーツになりかけている。
それを破るには、スターが要る。
KIDのK-1参戦は、みすみすスターを潰そうとしているとしか思えない。
ああもったいないよなあ。
魔裟斗と川尻は、魔裟斗の勝ちだ。
さすがに場数が違う。
状況判断が優れている。
川尻はよく闘った。
リスクを畏れずによく立ち技に出た。
川尻は、出るんなら今だったからな。

選挙速報を見てたんだけど、いやー、民主の圧勝だったな。
勝つのはわかっていたとはいえ、
ここまでの圧勝だとは思わなかった。
54議席か。
議席数は、候補者の数に限りがあるから上限もあるけど、
驚いたのは得票数だ。
円グラフで見てると、どの選挙区も民主の得票が半分くらいある。
得票数で単純に議席数を割り当ててたら凄いことになってたな。
それにしても武蔵野地区は、自民の小美濃さんは落ちたか。
いい人なんだけど、今回は自民に籍を置いてるだけで逆風だからな。
可哀想だがしょうがないなあ。
などと感慨に耽ってたのだが、ふと気づくといつの間にか、
公明党が23議席取っている。
それって、全員当選じゃないのか。
この逆風下においても、きっちり得票数を計算できるのか。
つまり、この選挙、勝ったのは公明というか学会じゃないのか。
民主も単独では過半数は取れない。
となると、どこかと組まなくてはいけない。
まさか、民公連立か……。
どこまでいっても、学会は与党の座に食らいつくのか。
公明党と組まないとなると、共産8・生活者2・無所属2、
全部で66議席。
過半数は64だったかな。
うーん、これだけ勝っても、案外安定多数じゃないもんな。
あとは、石原親子がどう出るか。
総選挙はいつになるか。
なんだかとうぶん落ち着かない日々が続くよな。

UFCも、ついに100回か。
今日は記念大会だけあって、なかなか力の入った試合が多かった。
もっとも、WOWWOWで見てるんで、7試合以降だ。
6試合にはコールマンが久し振りに出て、ステファン・ボナーに判定で勝っている。
まず第8試合のダンヘンとビスピン。
やっぱり、ダンヘンうまい。
2Rでダンヘンのオーバーハンドの右がクリーンヒットして、一発で失神。
と思ったらダンヘンは倒れているビスピンに猛烈な肘を入れて、
ちょっとひやっとする。
レフェリーは止めるのが間に合ってないから、反則じゃないけど、
MMAは、競技というより闘いなんだなと思わせた一瞬だった。
次になぜか第7試合。
秋山成勲vsアラン・ベルチャー。
ベルチャーは弱くはないけど、ベストではない。
まあ秋山のデビュー戦にはいい相手かな。
それにしても、なぜ二試合目に放映するんだ。
貫禄をつけるためかな。
秋山はブランクのせいか緊張のためか、動きが悪い。
ベルチャーの左フックでフラッシュダウン。
その後も、積極的な責めが見られない。
2Rでもうスタミナが尽きて、前に出られない。
判定まで持ち込んだけど、ああこりゃ厳しい結果になっちゃったなと思ったら。
スプリットで、秋山の辛勝。
うーん、ホームでもないのに不思議なこともあるもんだと思ったら、
採点がまた不思議。
30-27秋山、29-28ベルチャー、29-28秋山。
いや、それはないだろ。
30-27で秋山ということは、3Rすべて秋山が勝っていたということだ。
主観の競技とはいえ、そんなことはありえない。
まあこういうものは結果がすべてだから、今は採点がおかしいとかいっていても、
時間が経てば秋山が勝ったということだけが記憶される。
まあ秋山もよかったね、ということだ。
でも、この日は魔王ではなかったな。
ダナに下駄を履かせて貰えるのも、今回だけだと思う。
次回からは、自力で頑張って欲しいものだ。
次は、GSPことジョルジュ・サン・ピエールvsチアゴ・アウベス。
前にやったGSPとペンの試合はよかったなあ。
ちょっとGSPがヌルヌルだったけど。
アウベスだって連勝してきてるのに、GSPの強さは半端じゃない。
投打極すべてにおいて、アウベスを上回っていた。
5R判定だったが、誰がどう見てもGSPの勝ち。
タイムアップの瞬間、アウベスがGSPの腕を上げていたくらいだ。
さて、誰がGSPを止めるのかな。
最後は、王者ブロック・レスナーと暫定王者フランク・ミアだ。

これも楽しみだった。
WWFのチャンピオンだったレスナーと、そのレスナーにMMAデビュー戦で勝った男。
レスナーもだいぶMMAに対応してきたし、面白い試合になるんじゃないかと思ったら、
レスナーが圧倒するところを見せられてしまった。
あの体で上になられたら動けないなあ。
次は、ヒールのレスナーをテクニシャンが倒したりすると面白いんだけど、
柔術マジシャンノゲイラは、ミアに倒されてしまったし、
挑戦者に困るかもな。
あれでレスナーは動けるからなあ。
明日はK-1MAXか。
これもけっこう楽しみなんだよな、魔裟斗と川尻が。
気になるのはノアで、百田が退社のニュースだ。
エースの力が消えると内紛が起きるのは、プロレス団体の常。
変なことにならないといいが。

沖縄のテレビには、有名ローカルCMがいくつかある。
たとえば、泡盛残波だ。

「♪あーわもーりざーんぱ、飲んでひやるがへい
あーわもーりざーあんーぱー」

歌っているのは、元ちゃんこと前川守賢だ。

「ひやるがへい」には、特に意味はない。
囃しことばみたいなものだ。
なぜ前川が元ちゃんなのかというと、元日に産まれたからだ。
あ、そういえば、「元ちゃん」と書いて「げんちゃん」と読むんだけど、
どうして「がんじつ」にうまれて「げんちゃん」なんだろう。
それはともかく、
ぼくも大好きだったネーネーズの名プロデューサー知名定夫の孫弟子だったか。
まあつまり、民謡歌手だ。
沖縄では人気があるらしいんだけど、
CMでしか見たことがないんだよな。
ちょっと古賀誠みたいな嫌みのある顔で、
それほどスター性はないような気もするんだけどね。
もうひとつよく見るCMは、ユニオンだ。
沖縄のユーパーマーケットのチェーンで、
那覇市内の店に入った印象では、それほど大した店ではない。
これはCMの現物がアップされてないんだけど、
歌ってる歌手らしき人のライブ映像がある。

現物のCMでは、スーパーの社員が何人かで歌っている。
映像はどうってこともないが、
「♪ユニオンですからー」
という繰り返しがどうにも耳に残る。
ビール系も、夏には多い。
BEGINが歌って沖縄で一世を風靡した
オジー自慢のオリオンビール
CM現物は見つからなかったが、ライブバージョンはこれだ。
聞いてると、胸が熱くなる。

ビールとくれば、安良城紅だ。

この子ってこんなにメジャーな存在だったっけ、と首を傾げるほど
オリオンビールが毎年夏中パワープレイしている。
まあ地元出身だからな。

でもやっぱり、一番好きなのは、
石川酒造のうりずんだなあ。
もう実直なんだかケレンなんだかわからない。
ショートバージョンだとまだいいんだけど、
ロングバージョンだと、余計なことばっかりやってて、
くどいったらない。
でも、耳に残るんだよなー。

「ずんずん!」

吉祥寺に戻ってきた。
今年の夏休みは、もうおしまいだ。
週末で混んでるからか、西日本が荒れてたからか、
飛行機がけっこう遅れた。
おかげで羽田−吉祥寺のリムジンバスに乗れなかった。
あれだと乗り換えなしでこられるのになあ。
1時間に一本程度しかないんで、
ひとつ逃すと電車の方がずっと速い。
家のドアを開けると、正ちゃんとミミがちょっと太っていた。
まとめ食いするせいか、
留守にすると太るんだよな。

ゆうべは、栄町市場の「べんり屋」で夕食。


といっても、飯屋というかなんというか、微妙なところ。
惣菜屋なんだけど、勝手に狭い通路にテーブルを出したり、
閉店した店の陳列棚を使ったりなんだけど、
客も特に文句もいわずそこで食べている。

前に那覇在住のイラストレーターのヤスに教わったんだけど、
那覇の最深部だな。
裏は栄町の熟女スナック街。
旧赤線地帯だ。
べんり屋の店主は、元はパンダ餃子にいたらしい。
それにしてはずいぶん味と傾向が違う。
まあ美味しければ問題ないけどね。

餃子を中心にいろいろ食べて腹一杯であった。

桜坂劇場で、小三治を観た。
中野のポレポレで見逃して、
下高井戸だか下北沢でもやってると教わったけどいけず、
ついに那覇で観た。
でも、今までテレビのドキュメンタリーなんかで何度も観たものと、
どこが違うのか正直いってわからなかった。
新しい視点が特になかった。
これだけさんざん語られてきた対象をもう一回撮ろうというのに、
観てよかったというものがない。
そう悪くはないんだけどね。
でも、観なくてもよかったな。

週刊文春で交互に漫画評を書いているブルボン小林は、
もうひとつ名前を持っている。
長嶋有という芥川賞作家でもあるのだ。
あれ、芥川賞だよな。
最近直木賞と芥川賞とに差がなくなってきてるからな。
沖縄から帰ったら一緒に飯を食うことになってるんで、
新刊を読んでおこうかなと、夕子ちゃんの近道を買った。

しかし、このデザイン視認性悪過ぎだろ。
一メートル離れたら読めないよ。
小さな文庫なのに。
綺麗なデザインだけど、タイトルが読めなくちゃしょうがない。
中身は、連作だ。
連作って好きなんだよな。
読むのも書くのも。
今度出すぼくの小説「ファイアー・キング・カフェ」も、連作の一種だ。
ちょっと仕掛けがあるんだけど、連作ではある。
夕子ちゃんの近道」は、大江健三郎賞を獲ってるらしく、
大江の選評がおまけについている。

なんだかそれってどうなのという選評だった。
小説よりも、そっちが気になったな。

ついこの間、知人が逮捕された。
まあ名前と事件は伏せるけど、
ここで逮捕か、とちょっと驚いた。
そしたら、昨日また仲のいい友人が逮捕された。
それはちょっといかんよという、
苦笑ものの事件なんだけど、
この逮捕で、公的な仕事がしにくくなるだろうなと心配している。
案外そういうことは身近にあるもんだな。
前者の知人のほうは、
どう進むのかよくわからない。
友人のほうは初犯だし、
たぶん罰金刑で済むんじゃないかなあ。
釈放されたら、飯でも奢ってやろう。
まったくもう。

7日は満月だったのか。
天の川を見ようと思ったら月の光が強すぎて、
星なんかさっぱり見えなかったが、
そうか、欠けてるように見えたけど、
沖縄タイムスに出ていた。
あれは満月だったのか。
タイムスといえば、
朝日の一面の「天声人語」みたいな「大弦小弦」に、
新聞のレイアウトのことが書いてあった。
「トートーメー」になってるというんだけど、
トートーメーというのは、位牌のことだ。
「3段や4段の見出しを左右並列に並べること」
と書いてある。
なにを書いてるんだかわからないなあ。
3段や4段ってなんだ。
見出しを左右並列に並べるって、なんだ。
こういう欄は、文章自慢の人が書くんじゃないのかなあ。
それはともかく、
てだこ亭は美味い。

あさひ蟹のパスタも、ミーバイのマース煮も、みんな美味い。

朝からいい天気。
いや正確には起きたのが昼だから、
昼からいい天気だ。
見上げれば、抜けるように青い空。

ああ夏だなあと感慨に耽る間も、だらだらと汗が額を流れる。
帽子を被ってると帽子の中が暑いが、
被ってないと、直射日光で脳が煮える。
沖縄にきてから、すっかり帽子党になった。
サングラスも欠かせないし。

今日はまた日テレの近野くんたちと散歩とお茶。
やちむんを案内して、「すーじ小」を教えた。
すーじ小のちんぴんは絶品だからなあ。
近野くんたちと別れてから、自転車で泊に向かい、知人と会う。
それからおもろまちにいって、鼻からソフトクリームを出す。

ああ今日も一日よく遊んだ。

いい夕焼けだ。

沖縄の雑誌は全滅してしまったと前に書いたけど、
もちろんそれは正確ではない。
沖縄で出ている雑誌は、山ほどある。
ただ、ちょっとはましだった雑誌が、軒並み潰れてしまったのだ。
読むところのある本が、ほんとにみんな潰れてしまった。
先日、那覇に大型書店ジュンク堂ができた。
これが潰れたらもう二度と那覇に大型書店はやってこないだろう。
もっとみんな本を買えよ、と思うんだけど、
平日はすいてるんだよなー。
ジュンク堂ができたおかげで、久茂地にあった個人書店は潰れた。
残念だが、それだけのパイはなかったんだなあ。
でも、新たにできた本屋もある。
泊のとまりんに、宮脇書店が復活したのだ。
それも、ジュンク堂の開店にぶつけて。
いい度胸している。
二階と三階なんだけど、二階はごく狭い。
その代わり、県産本と沖縄を扱った本ばかり、
ずらりと並んでいる。
そこにいくと、沖縄で大量の出版がなされていることがわかる。
雑誌も単行本も、大量に出版されているのだ。
もう少し美しかったらなあ。
戦前の本科と思うようなものも、中にはある。
その中で、一番ちゃんとしてるのはおきなわいちばだな。

ここは、写真も記事もきちんとしていて、

デザインもいい。
ただ、季刊なのだ。
このクオリティで月刊になるほどの体力はないんだろうなあ。
今出ている号は、「そば」特集だ。
観光雑誌のお店紹介とはちょっと違う。
明日は、ここで紹介されていたそばを食べにいってみよう。
以前、「カフェ100」という本が売れたことがある。
これは改訂版
沖縄にあるカフェを片っ端から紹介した新書サイズの本で、
ぼくも買って便利に使った。
それが売れたんで、その出版社は続々と類似本を出した。
そこで紹介されているからといって、いい店な訳ではない。
美味しいわけでもない。
もしかしたら編集者はそう思っているのかもしれないが、
そうではない店が非常に多い。
ぼくはデータ本として見ているだけで、信用はしていない。
写真は素人が安いデジカメで適当に撮ったものを載せているし、
ジャギーが出ていたりする。
紹介の文章は素人の感想文で、参考にはならない。
せっかく売れたんだから、もう少し金と時間をかければいいのに、
いつまで経ってもやっつけ仕事だ。
それで売れるから仕方ないんだけどね。
こんな本ばかり出しているから、沖縄の出版が育たない。
カメラマンもライターもイラストレーターも編集者も、
レベルが上がらない。
早くいい本がもっと出て、本屋に人がたくさん集まる街になってほしい。


もう夏休みも、半分済んだ。
なんだかなにもしてないような気がするんだがなあ。
もっとも、なにもしないのが休みなんだけど。
ここらで、今までの飯を整理しておこう。
初日、7月1日は、
昼飯がおもろまちの「てぃあんだー」で沖縄そば。
何度食べても、ここのそばは美味い。
夕食は、楚辺の「パンダ餃子」で、
水餃子と焼き餃子と、あとなんだっけな、
担々麺となにか食べたな。
ここはやっぱり、餃子が美味い。
2日の昼飯は、壺屋の金壺中華食堂。
ここは精進料理のバイキング形式、おまけに昼飯だけという、
なんだか不思議な店。
おまけに、500円。
おやつは栄町市場のpotohotoで、
L'ALBERAのトリュフチョコ。
夕食は、前島の「しむ」で、
そーみんちゃんぷるー、チキアギ、空芯菜炒め、
なーべらーんぶしー、ふーちばじゅーしー。
お通しは、くーぶいりちー。
ここは美味い。
派手な料理はひとつもないけど、
丁寧に作った料理がほんとに美味しい。
月曜に、日テレで「リアルタイム」のキャスターやってる近野くんと
飯食う約束があるんで、
もう一回ここで食べることにする。
そーみんちゃんぷるーは、こんなシンプルな料理なのに、
仕事のしてある豊かな味だ。
3日の昼飯は、コザで食べることにして、
その前に宜野湾の宗像堂へ。
ここでパンを大量に買って、ついでにちょっとつまみ食い。
コザに行く予定を変更して、
宜野湾の伊佐にあるタコス屋「メキシコ」で、
ただのタコス。

メニューは、「タコス」だけ。
かなり美味しい方だったが、
チャーリータコスのジャンク感と店の雰囲気には敵わない。
土砂降りになったんで、雨宿りに
恩納村のおんなの駅。
ここで野菜や果物とブルースの耳を買い込み、
ついでに、ドラゴンボールと黒糖ポーポー。


ゴーヤとリンゴのミックスジュース。
ちなみに、ブルースというのは、説明が難しい。
http://miyage.seesaa.net/article/59822064.html
晩飯は、市場本通りのベトナム料理「DAO」。
ベトナム人の可愛い留学生がウェイトレスをしている。
ここは最近、沖縄色を強くしている。
アグーのフォーと、バインセオ、生春巻きと揚げ春巻き。
フォーがうまい。
バインセオは、粉が手に入らないのか、
あまりパリッと揚がっていない。
最後に全部乗せのチェー。
ベトナムのあまがしだな。
吉祥寺でチェー屋をやったら流行るんじゃないかなあ。
4日の昼飯は、3日のおんなの駅で買った野菜。
ドラゴンフルーツの芽と、バナナピーマン。
ドラゴンの芽は初めての味。
月下美人のような美しい花が咲く直前のものを食べる。
おくらのような粘りがあって、食感もよく、
これが凄く美味い。
宗像堂のパンは、みっちりしっかりとした味。
これは遠くからでも買いにくるよ。
ヨーグルトにパッションフルーツを入れて食べる。
酸味と甘みが絶妙だ。
久米の「あぐろ焙煎珈琲店」で、コーヒーゼリー。
その後、うちの近所に古屋を改造したカフェができてたんで、
覗いてみる。
物凄く家庭的というかなんというか、
知り合いと家族がカウンターで飯を食っているカフェ。

これはこれでなかなかいい。
晩飯は、青島食堂。
なんだか凄く混んでいて、
手伝いの女の子も今日はいないんで、
オヤジがテンパっている。
水餃子とルーロー飯と卵とトマトの炒め物。

もっと注文したかったんだけど、
申し訳なくて声がかけられない。
まあこういう日もある。
帰って、おんなの駅で買ったマンゴーを食べる。
うんまーい♪。
さて、今日だ。
昼前にパパイヤを食べて、
自転車で識名まで坂を登ってそばを食べに行く。
「てんtoてん」は、「てぃあんだー」と並んで好きなそば屋。
つゆまで完食。
熱中症になるくらい暑い中を、はるばる食べにいってよかった。
識名園をちょっと覗いて、
街に戻って「プラヌラ」でお茶。
その後、市場のフランス料理屋「プチットリュ」。
魚のスープ、地元野菜のサラダ。
メインは、沖縄の魚とりゅう美豚。
イカスミのパエリアで腹一杯。
パエリアはもう少しぱらっとしてるとよかったな。
市場で生ライチを買って帰る。
うーん、明日の昼はなにを食べようかなあ。

那覇事務所のすぐ横は、旧赤線の神里原のバラック群だ。
そこが大火事になって、バラックの大きい胸が2棟焼けた。
うちも多大な被害を受けて、
那覇当局のやる気のない対応で二次被害を受け、
土曜の火事なのに、
電気とネットが完全復旧したのは、なんと水曜の夜であった。
東京じゃあり得ない、とかいってみてもしょうがない。
沖縄というところは、そういうところなのだ。
バラックには、お姉さんたちがたくさん棲息していた。
だいたい、五十代から七十代、中には八十代もいる。
彼女たちは職場を失ったわけだ。
再就職先は、ないだろう。
ぼくがいった店の一軒も、燃えてしまって今はない。
この不景気に、厳しい話だ。
火事が治まり、現場検証が済み、片付けが済み、
燃えてしまったバラックの残骸が残った。

外側は、戦後コンクリートやトタン板で補強し続けてきたので、
なんとか形が残っているが、中身はもうない。
天井も焼け落ち、家具も燃えた。
カメラマンが写真を撮っていたら、
警官がやってきて排除しようとした。

ここは公道なんだから構わないでしょうとカメラマンがいうと、
きみがそこに立ってると通行人に邪魔で迷惑がかかるんだよと警官がいう。


どこに通行人が。
そして、一ヶ月半ぶりに戻ってきたら、その残骸は更地になっていた。
大型ゆんぼが入って、どんどんお姉さんたちの名残を掻き出していく。

ここは、なにになるんだろう。
何年か後に道路が通って立ち退きになることは決まっていたから、
それまでは駐車場かな。
駐車場では、お姉さんたちを雇うわけにはいかない。
火事は、戦後の記憶とお姉さんたちの職場を奪い、味気ない更地を残していった。
せつない話だ。
でも、残ったバラック群では、また今日もお姉さんたちが、
二十四時間態勢で、酔客の袖を引いている。
今夜は、背の高い女装のオカマが立っているのを見た。
新たな戦力かな。
彼ら彼女らは、しぶといな。

今日は雨だと思ってたら、
朝から晴れて絶好のドライブ日和。
デミオを借りて、まず宜野湾へ。
ここの真栄原新町の近くにある美味しいパン屋
宗像堂にいってきたのだ。
ラブホテルとボクシングジムを通り過ぎると、
米軍住宅が何棟か並んでいて、

そこのひとつが宗像堂。
10時半ごろ着いて、店に入ろうとしたら、
女の人に、5分待ってくださいといわれる。
もしかして、と営業時間を見たら、11時からだった。
すいません、ぜんぜん気にしてませんでした。
ここのパンは美味しいと評判なので、
一度こようと思っていたのだが、
自転車で来るにはちょっと遠いんだよな。
開けてくれた店に入って、
沢田としきの奥さんのせっちゃんの話をしたら、

せっちゃんからも、
もうじきいしかわってのが宗像堂にいくからと、
話が通っていた。
ここの奥さんとせっちゃんは、下北の遊び仲間。
そして、初代ネーネーズのマネージャーだったそうだ。

初代ネーネーズは、デビューから聴いている。
CDも全部持っている。
ライブにも何度もいっている。
どこかで会ってるかもなあ。
パンは、独学で焼き始めたそうだが、
どれを食べてもしっかりした味で美味しい。
とりあえずいくつか食べて、
明日の朝用にもいくつか買う。
外に広いバルコニーが作ってあって、
蚊はいるけど、なかなか素敵なスペース。
緑が濃くて、空が青くて、パンが美味い。
うーん、いいとこだなあ。
ほんとはこの後、コザにいってチャーリータコスの予定だったんだけど、
宗像堂で教わった、メキシコってタコス屋にいってみることにした。
凄く美味いというんで楽しみにしてたんだけど、
店に入ったら、白髪のハンチングかぶったオヤジが、
テーブルに座ってラジカセで沖縄民謡流しながら、
楽譜見ながら唸っている。
タコス屋なのに。
メキシコなのに。
メニューは、プレーンタコスだけ。
座ったら出る。
物凄くシンプル。
中身のやや少なめなタコス4個で500円。
飲み物は勝手に冷蔵庫から出して飲む。
やっぱり変な店。
タコスは、皮がチャーリーとは違う。
ちょっと柔らかい。
確かに美味しかったけど、
チャーリータコスは捨てられないな。
その後、読谷に向かう途中で大雨になる。
稲嶺さんのガラス工房と、
島袋さんの工房と覗いて、大量に仕入れて、もう帰る。
晴れてれば、もっとほかの工房も見るつもりだったんだけど、
クルマのワイパーが効かないくらいの大雨だからなあ。
おんなの駅で、雨宿り代わりにおやつを食べて、
野菜と果物を買って58号で帰る。
まあ雨だったけど、いいドライブだったかな

「第二回ギャグ漫画家大喜利バトル!!」の前売り券は、
本日の午前10時から発売だったのだが、
一瞬で完売であった。
まあ100枚しか出してないから、当たり前といえば当たり前だ。
プラチナペーパーをゲットした人たち、7月25日に阿佐ヶ谷でお会いしましょう。
諦めきれない人は、当日券に再チャレンジだ!

一日から那覇入りした。
連日よく腫れて暑いんだけど、
暑い島には、スコールがある。
今日も、美栄橋のしむで晩飯を食べて
そーみんちゃんぷるーとチキアギが絶品だったなあと

反芻しながら市場本通りを歩いていると、
突然の雷と土砂降り。
鼓笛隊百個師団に周りを取り囲まれたような雨粒の音。
ここから那覇事務所まで走って3分なんだけど、
一歩足を踏み出せば、一瞬でずぶ濡れだ。
こりゃいったいどうやって帰ればいいんだと、
途方に暮れたと思ったら、もうやんでいた。
南の島は気まぐれだ。
今日は、potohotoで豆を買った。
相変わらず美味い。
パンダ餃子も食べた。

いつもモチモチ。
てぃーあんだーでそばも食った。
またすぐにいきたくなる味。
いつもは俺ひとりなんで、適当に済ませていた食事なんだけど、
今回は妻がきてるんで、一食たりとも疎かにできない。
すべてベストを尽くして旨い店に連れて行かねばならない。
それが料理ライターの妻を持つ夫の務めなのだ。
そんなに手持ちがあったかなあ……。

今年も夏休みの時期だ。
明日からしばらく、沖縄にいってくる。
今回は伊江島に行かずに、那覇ステイだ。
つまり、那覇事務所ステイだ。
それって日常じゃないのといわれると、ちょっとそうなんだけど、
まあいつもと違って仕事はしないので、そのへんが違うかな。
毎日朝寝して散歩してマンゴ食ってそば食って、
新しくできたそば屋とコーヒー屋にいって、
映画観て美味い飯食ってのんびりしてくる。
ちょっと読谷にも足を伸ばして器を見てこよう。
宜野湾で宗像堂のパンも買いたいし、コザでいつものチャーリータコスにもいきたい。
本部まではいかない。
やんばるにもいかない。
ダイビングもやらない。
そのへんが、いつもの夏休みとは違う。
さて、そろそろ荷造りするかな。
といっても、那覇に一式揃ってるから、あんまり持っていくものもないという
ほぼ日常の夏休みなんだけどね。

マンガ夜話の公開収録で、博多までいってきた。
いや実際にやったのは、春日市だったかな。
取り上げたのはケロロ軍曹

会場は大入り満員で、それに応えてというわけでもなかったんだけど、
延々と二時間もやってしまい、質疑応答も入れれば二時間半。
出演者一同くたくたという収録だった。
さて、どのあたりがカットされるのかなあ。
まあ見当はつくんだけど。
ゲストのふたりは、なかなか頑張っていた。
モー娘。矢口真里はほんとに小さくて、
リハーサルではテーブルの上に顔が出なかったので急遽座布団でかさ上げ。
セッシュしたわけだ。
特に役に立つことはなかったが、番組に花を添えてくれれば充分。
半田健人はちょっと外してはいたが、参加しようという意欲があって結構であった。
ケロロとはどんな漫画であるのか。
その背景は。
いろいろ話したんだけど、カットされること必須のパンツの皺について。
これをもう少しきちんと話したかったんだよな。
大事なことなのに、「パンツの皺」と言葉に出すだけで、
出演者にも会場にも妙にうけてしまって一瞬で盛り上がり、
その先に進めなかった。
なぜパンツの皺かという話をしたかったのに。
それは、番組が放映される時に、やはりカットされていたら補遺しよう。
いおうかどうしようか迷って、結局いわなかったのは、
ケロロの中のネームの中に、日本語としておかしい部分がありすぎるという話。
描き手本人の問題でもあるんだけど、
編集者もきちんと読んで駄目を出さないとなあ。
日本の漫画には校閲はないんだから。
夜は、オフ会。

地元民のお世話で、15人だったかが参加して、博多市内の飲み屋で魚。
実は前の日寝てなかったんで、最後の方は落ちかけていた。
でも、なんとか精神力で持ちこたえたよ。
次の日には博多を散策しようと、遅い時間の飛行機を取ってたのに、
雨……。
それも、時々土砂降り……。
地下街をうろうろしたけどつまらなくて、濡れるのを覚悟で外も歩いたんだけど、
まあ限界はあったなあ。
中州のアジア美術館のカフェがよかったくらいか。
また今度、しっかり街歩きにいこう。
写真は撮らなかったんだけど、誰か会場やオフ会の写真撮った人、
送ってくれればアップします。
【こちら】
せめて、福岡空港玄関の写真でも。

今日締め切りの原稿を書けないまま出かけてしまったので、
吉祥寺に帰ってすぐ書き始めてるんだけど、できるかなあ。
ところで、ぼくが博多に行ってる間に、
電撃のギュウゾウはサソリに噛まれて生死の境を彷徨ったようだ。
お大事に。

正ちゃんはだいぶよくなった。
まだ洟は垂らしている。
よしよし大丈夫かと顔を近づけると、

鼻の穴から洟水がつつーっと垂れては引っ込み、
時々プシャッとクシャミをする。
でも、ぼくが外出から帰ってくると、いちおう玄関まで迎えにくるし、
ご飯も熱心ではないが要求するようになった。
昨日はこの熱いのに、ぼくのベッドで丸くなっていたが、
今日は涼しいところで寝ている。

だいぶよくなったな。
もうひと息だ。
日曜は福岡でマンガ夜話の公開録画だから、帰ってくるまでには治ってるだろう。

吉祥寺駅前のユザワヤは、
駅ビル建て直しで立ち退きになるというのは、確実らしい。
その後に京王プラザホテルが入るらしいというのも、あちこちで聞いた。
伊勢丹の撤退も、決まったという話だ。
でも、東急が撤退というのは、諸説あってまだはっきりしない。
東急が撤退してその後にユザワヤが移転してくるという噂があったが、
昨日は、新しい噂を聞いた。
ユザワヤは、伊勢丹の後に入るというのだ。
どっちかといえば、そのほうがいいなあ。
東急のほうが大きいから残って欲しい。
まだなんにしろ流動的ということだろうが、
なるべく地元にダメージの少ないチェンジであってほしいものだ。

今週の週刊文春には、ちはやふるのことを書いた。

あの、末次由紀だ。
知ってる人は知っているが、彼女はほかの漫画家たちの絵をトレースして、
自分の漫画の中に大量に使い、それがバレて漫画家生命を一度失った。
なにせ、連載が打ち切りになっただけでなく、
それまで出した単行本20数冊がすべて絶版になったのだ。
本人の蒔いた種とはいえ、厳しい処置だった。
ほかの漫画家の影響を受ける漫画家はいる。
うっかり似たものを描いてしまうケースもあるだろう。
ぼくだってずっと以前、他の漫画家のキャラを気づかず描いてしまったことがある。
しかし、そういうケースとは違い、
確信犯として写す者もいる。
窮余の策として盗むものもいる。
彼女がどういうつもりで他の漫画家の絵を盗んだのかはわからない。
でも、それはやはり非難されてしかるべき行為だった。
もう戻ってはこないだろうなと:思っていた。
ネットを中心に、あれだけ叩かれては、もう立ち直れないだろうなと思っていたのだ。
検証サイトもできて、証拠がいくつも提示された。

言い逃れはできない。
それでも、末次由紀は戻ってきたのだ。
2年、間をおいて、同じ講談社で読み切りを描き、
「ちはやふる」の連載を始めた。
描きたかったんだなあ。
漫画家は、描きたいのだ。
描いたものを、読んでもらいたいのだ。
末次由紀は、戻ってきた。
「ちはやふる」は、面白い。
5巻まで出ているが、すべて夢中で読んだ。
これが描きたくて、末次由紀はまた嵐の中に船を出したんだな。
きっといろいろいう人はいるだろうが、それは仕方ない。
彼女は、いい仕事をしていくしかないのだ。
それが、赦しなのだ。

正ちゃんは、少し快復してきた。
まだ時々プシッとクシャミはしてるが、ご飯をねだるようになってきた。
それでこそ正ちゃん。
食欲の鬼。
腹が減ると起きてきて、ご飯をくれと要求して、
食べるだけ食べると、またソファで寝ている。
だから完全回復ではないが、
ご飯をほしがるということは、だいぶ調子は戻ってきたんじゃないかな。
まあご飯を猫缶にしてるのが原因かもしれないけどね。
普段はドライなんだけど、たまに猫缶をやると、食いつきが違う。
きっと美味しいんだろうなあ。
うちは、魚系の缶詰だ。
もちろん総合食。
ドライは、サイエンスダイエット シニア用と、

ヘアボールコントロールをブレンドしている。

最近は、たまにご飯を吐くこともある。
咀嚼力とか消化力とかが、やっぱり年齢相応に弱ってはいるんだろうな。
9歳の正ちゃんは、立派なオヤジだ。
家猫なんで運動量も少ないし、 大した量は食べてないけど、太り気味。
現在ややダイエットに成功して、5.2キロ。
長生きしてくれないとね。

今日はお江戸日本橋亭で、春風亭鯉枝の真打ち披露。
ほとんど瀧川鯉昇の一門会みたいなもんだった。
鯉昇の師匠は春風亭柳昇なんだけど、
春風亭小柳枝が確か一門の兄弟子になるはずだ。
その縁で
小柳枝もきていて、相変わらず顔は大きいのに小さい声で話していた。
真打ちになった鯉枝は、前に見た時にも妙な新作をやってたんだけど、
今日も妙な新作。
ちょっと面白いんだけど、表情がないので、朗読でも聞いてるみたい。
寄席で一回聞くにはいいが、独演会は辛いだろうな。
よかったのは、太神楽だ。
染之助染太郎ではなく、若い女の子ふたりの太神楽。
「八千代・初音」
偶然客席にきていた開田裕治くんの奥さんが「萌え神楽」といってたが、
オタクがついたら一気に萌え上がるんじゃないか。
アニメ声の子と元気な子。
腕はまだまだだけど、ちょっといける。

どうも正ちゃんの具合がよろしくない。
ここ数日、プシッとクシャミを一日何度もしていて、
どうもこりゃ風邪だなあと思ってはいたのだ。
ここ何年か予防接種もさぼっていたので、いろいろコミで昨日近所の医者に連れて行き、
注射を打ってもらい、薬ももらった。
今日もう一回いって、注射を打ってもらった。
たぶんそのせいもあるのだが、だるそうにしてソファから全然動かない。
寝転んだままだ。

ご飯の時間になっても、あれほど食欲に忠実な正ちゃんが、要求してこない。
やれば食べるんで、食欲がないわけではなさそうだが、
ソファに寝転んだままの正ちゃんは、ちょっと心配だ。
もうクシャミは治まったんで、回復を待つだけだと思うんだけど、
どうもあんな正ちゃんを見るのは初めてなんで、可哀想なんだよな。
早くよくなるといいんだがなあ。

飴で有名な榮太樓総本舗が、もう一つのチャンネルをやっている。
AmeyaEitaroつまり、「あめやえいたろう」だ。
ここで出してる「板あめ羽一衣」が凄く美味い。

板飴なんだけど、エアリーでさくっと食べられる。
新宿伊勢丹でしか売ってないらしいのが残念だが、
これは足を伸ばして買いに行ってもいい美味しさだ。
いやぼくは自分で買ったんじゃなくて、
「秘密の本棚」のカバー写真撮ってくれたカメラマン、
ふくちゃんこと福田栄美子ちゃんに貰ったんだけどね。

基本的には毎日「ケロロ軍曹」を読んでるんだけど、
それだけではつまらないんで、
もちろん他のものも読んでいる。
小三治のま・く・らを前に読んだら面白かったので、
もひとつま・く・らを読んでいる。
前作の方が面白かったかな。

枕じゃなくてトークショーで喋ってるものも
2冊目には入ってるんだけど、
ちょっとどうかなあと思うような内容もある。
1冊目が売れたんで、
無理に集めちゃったかな。
前に日本テレビで「きようの出来事」のキャスターをやっていた
小栗泉さんが本を書いた。
選挙報道―メディアが支持政党を明らかにする日という。

中公新書ラクレから出ている。
送ってくれたのでさっそくこれも読んでるんだけど、
正直いって、どうかなという気もしていた。
以前、小栗さんが日本テレビを離れてフルブライトでアメリカに留学していたころ、
婦人公論だったかで、アメリカの大統領選について書いたことがある。
凄くよく調べて、丁寧に書いていたが、
ちょっともったいなかったのだ。
ずっと組織の人だったので、
「私が」という意識が少ない。
このレポートはキー局の看板ニュース番組のキャスターをやっていた私が
大統領選をアメリカにきてこの目で見て書いた、
というアピールがあまりなかったのだ。
フリーで文章を書いていくんなら自分をアピールした方がいいし、
それに、読者にとっても、誰がどういう立場で書いたかをはっきりさせるのは、
レポートの理解を助けるためにも非常に有効だ。
それが足りなかったので、
この新書もそうだとせっかくの労作がもったいないなあと思ったのだ。
半分まで読んだけど、案外アピールがある。
そしてもちろん、よく調べて丁寧だ。

提言もある。
キャスターとしての経験も、アメリカ留学も、
文章の中に生きている。
よしよしなかなかいいじゃない、と
偉そうな視点で読んでいる。
もう半分が楽しみだ。
選挙に突入する前に読まなくちゃね。

終日「ケロロ軍曹」を読む。
いい大人が……。
うちの南西角には、のうぜんかずらが植えられている。
自分で植えたんだけど。
ちょっと花に品はないんだけど、生命感が溢れていて好きなのだ。
今年は、シーズンになってもなかなか咲かない。
去年は今ごろ満開だったのに、

今年は、こんなだ。

おかしいなあと思ってたんだけど、
ふと家の西側を見たら、蔦が物凄く高いところまで伸びて、
ほとんど屋根に近いあたりで満開になっていた。

これじゃあ見えないよ。
まあ南側の枝にも蕾が増えてきたんで、
あと数日でこっちでも咲き始めるかな。
梅雨の合間の庭は、雨を含んで美しい。
紫陽花の白い花とベリーの赤い実がアクセントだ。

雨はうっとおしいが、
雨に濡れた景色はしっとりと美しくていいな。
気になるのは、正ちゃんが風邪っぽいところだ。
ちょっと数日涼しいからな。
なんだか時々、プシッとクシャミしている。
ミミにうつさないといいが。
明日まで様子を見て、治らないようだったら医者だな。
2軒先が獣医だと、こういう時に便利。


晩飯は、久し振りに近所のサジロカフェにいった。
ネパールカレーの店だ。
ひと月に一回くらいはいっている贔屓の店だ。
ネパール人のオーナーとネパール人のコックがふたり。
オーナーは若い兄ちゃんで、キャリアウーマンの日本人の奥さんがいる。
今日は、サグチキンカレーとナン。
どっちも美味いんだけど、特にナンの美味さったらないね。
兄ちゃんはくどい顔だけどイケメンなんで、武蔵野の奧様方がほっておかない、
という噂も聞いたが、
ほんとかよー、と疑っていたのだ。
今日いったら、テーブル席の奥様方が、兄ちゃんをちやほやしていた。
ほんとだったんだなあ。
兄ちゃんは話し好きで、すぐにななかんだと話しかけてくるが、
こちらが本を読んでても構わず話しかけてくるのが困る。
今日も新書をカウンターで読んでたら、久し振りですねとか美味しいですかとか、
大して意味のない言葉を矢継ぎ早にかけてくる。
適当に受け流していたら、
兄ちゃんが突然重大情報を話し始めるのだ。
「伊勢丹なくなりますネー」
「知ってるよ」
「ユザワヤもなくなって、ええとなにかできるとか……」
「京王プラザができるという噂だな」
「でも、ユザワヤは東急がなくなってそこに入りますネー」
「ななななんだってー!?」
聞いた話でほんとかどうかは知らないと兄ちゃんはいってたが、
それがほんとだとすると、吉祥寺にデパートはなくなってしまうじゃないか。
うーん、それはちょっと困るなあ。
近鉄が撤退した後には三越が入ったけど、
それも撤退してヨドバシと代わり、
伊勢丹の撤退は本決まりらしいし、丸井もいなくなるという噂だ。
これで東急がなくなってしまっては、
残るのはパルコだけだが、あれはデパートとはいいかねる。
デパートにはデパートの良さがあるのに。
器や洋服や食料品や、けっこうデパートで買ってる物も多いのに。
吉祥寺はほんとに金を使わない若僧の街になっちゃったからなあ。
東急撤退もほんとかもしれないと思わせるものがある。
その後にユザワヤじゃ、ほんとにありそうだ。
いやー、ちょっと考えちゃうな。

「秘密の本棚」情報だ。
4月末の発売だったから、そろそろ二ヶ月近く経つ。
もう一段階上にいくには、なにかカンフル剤が要るなと思ってたら、
小学館から、こんな報せが。

ご担当の下記の図書が、
日本図書館協会の選定図書になりましたので、
ご通知いたします。
            6月18日 法務・知財局 資料課

図書協会の選定図書になると、どういういいことがあるんだろうな、
全国の図書館が購入してくれるんだろうか。
それはありがたいが、あんまり図書館に入ると、
書店で買ってくれなくなるよな。
一長一短ってとこかな。
でも、なにか価値があると認めてくれたということだろうし、
素直に喜んでおけばいいのか。
告知を忘れてたけど、今月7月号の「新刊展望」という小冊子に、
「創作の現場」というページがあるんだけど、
そこに、「秘密の本棚」宣伝も兼ねてぼくが登場している。
カラーページで、ぼくの仕事机周辺と部屋の一部と正ちゃんが紹介されてるんだけど、
これがとんでもなく散らかってて恥ずかしい。
写真によって、物凄くリアルに散らかりぶりがバレてるものもあるんだけど、
これはまさにリアルのほう。
もう少し片付けないとなあ。
あとは、全国の新聞に、共同通信の配信で、
手塚治虫の「新寶島」についての記事が配信されたと思う。
ぼくもインタビューを受けたんで、
ぼくの大きい写真入りで出てるとこが多いと思うけど、
時期も大きさも各新聞社の判断なんで、
その新聞でどういう形になってるのかはわからない。
「新寶島 豪華限定版はかなり高いのに、けっこう売れた。

実は、オリジナルの形で復刻されたのは初めてだったからね。
手塚全集に入ってたのは、手塚治虫が後に描き直したもので、
あまり資料的意味がない。
藤子不二雄や石森章太郎が驚いたあの作品は、今初めて本物が読めるわけだ。
でも、豪華限定版は、既に売り切れて、古書店で何万円も値が付いている。
「廉価版新寶島
とは、オマケがついてるかどうかの違いだけだから、
原本を読んで藤子不二雄と同じ感動を味わってみたいと思えば、廉価版で充分だ。
あの頃の手塚治虫の技術レベルもわかるし、
一度読んでみる価値はあると思うな。

都立家政で、ラーメンを食べた。
味噌ラーメンだ。

ここは、「江戸甘」っていう店なんだけど、実はもうひとつ名前がある。
昼間は、また違う店名を名乗っているのだ。
まだ食べてないんだけど、昼間とは出すものが違うらしい。
まあなんにしろラーメンなんだけど。

昼は「七彩」、夜は「江戸甘」で、江戸甘のほうは、そういう名前の味噌があるのだ。
それを使ってるから、その名前を店名にしてるらしい。
スープを飲み干しても塩辛くない。
味噌ラーメンを食べて、初めて美味いと思ったなあ。
今度は七彩にもいってみたい。
帰りに駅前を通ったら、不思議な看板を発見。
赤塚不二夫作 おそ松くんのチビ太なのだ。

でも、なんだかちょっと違う。

髪の毛があるのだ。
それだけではなく、どうやら女なのだ。
名前も、ちび太なのだ。
まあどう考えてもフジオプロの承諾は得てないだろうが、
まあ面白いからいいかな。

三沢は、斎藤のバックドロップを受けて亡くなった。
それは確かだ。
おそらく、長い間の激闘のダメージが積み重なっていたのだ。
プロレスは、受けだ。
エースは、受けて受けて、最後に必殺技で相手を倒す。
その間、受けるダメージは日々積み重なり、
ある日時限爆弾は爆発するのだ。
新人レスラーやあまり技術のないレスラーが試合中に亡くなるケースとは違う。
三沢は受けがうまいことで知られたレスラーだ。
その三沢が、頸椎をやられてしまったのだ。
それはやっぱり、斎藤がやったのではなく、
不幸にして起きるべくして起きてしまった必然な事故だったのだろう。
斎藤を責めるようなことではない。
単に、たまたまその日の相手が斎藤だったのだ。
それなのに、斎藤やその家族に対して嫌がらせをするやつがいるという。
情けない。

そういう連中は、プロレスをわかってないよ。
三沢のファンだなんていってほしくない。
そんなことをしたら、三沢がどれほど悲しむか。
まったく、いうまでもないと思うんだがな。
三沢は、リングの上で亡くなるほど、体を張って頑張ってきた。
今度は、ノアの下のレスラーが頑張る番だ。
この厳しい時期だけど、エースを継承しなくてはいけない。
でも、三沢はやっぱりほんとにエースだったからなあ。
それを超えるのは至難の業だ。
日本テレビ地上波とG+で、三沢を追悼する番組がある。
せめてそれでも見て、在りし日の三沢を偲ぶとしよう。

サッカー日本代表は、またもやオージーたちに、あの時と同じようにやられてしまった。
3年前、ドイツまでW杯を観に行ったぼくは、
ドイツ国内を日本代表と一緒に移動していた。
あのオーストラリア戦の日にも、会場にいた。
そして、あっという間にボコボコにされて負けたあの試合を観たわけだ。

まったく、今度こそ勝ってくれよとテレビの前で祈ってたのに、
逆転負けかー。
立て続けにやられて、きっと会場ではまたオージーが大騒ぎしてるだろう。

うーん、悔しい……。
岡ちゃんでほんとに大丈夫なのか。

歯医者にいったついでに映画観て帰ろうと思って吉祥寺の映画館を調べたら、
バウスシアターでレスラースター・トレックがハシゴできる。
 

ちょうど一本見終わるともう一本が始まる。
まず「スタートレック」を観た。
なーるほど、スタートレック前史かと思ったら、後史でもあるわけね。
むつかしい話をうまくまとめてるもんだ。
お馴染みのキャラクターを出していくのは楽しかっただろうな。
これがカトーか、とかマッコイかなるほど、とか、
にやりとする楽しさとさせる楽しさ。
ニモイも出てきて、カメオなのかと思ったらちゃんとストーリーの中で演じてるし。
ハリウッド映画の出来のいいものは、ほんとに時間をかけて丁寧に練ってある。
そこそこできてれば目くじら立てずに楽しめるタイプのものなんだけど、
ちゃんと新作に仕立ててるとこは偉いね。
でも、カークちょっと乱暴者すぎだよな。

レスラーは、ビヨンド・ザ・マットの影響がある。

WWF全盛時のドキュメンタリーだ。
うーん、ジェイク・ロバーツだよなこれは、とも思うが、
まあハルク・ホーガンでもあるしダイナマイト・キッドでもあるし、
つまり「THE WRESTLER」なんだな。
低予算で撮ったら前評判を裏切って高評価、という、
映画自体がドラマチックなんだけど、
もうひとつドラマがあるわけだ。
ミッキー・ロークの実人生を重ねてあるとさんざんあちこちで既に読んでしまっている。
だから、思い切り予断ありで観たんだけど、
まあ予想を裏切りはしなかった代わりに、
予想を上回るものもなかったというところか。
80年代のセックスシンボルだったミッキー・ロークも、落ちぶれて仕事がなかったけど、
やっとあて書きしてくれたこのチャンスを逃さなかった。
中年のインディレスラーらしい悲哀のある体を作っている。
いろんな媒体で、
3ヶ月プロレスの訓練をして、プロより凄いパフォーマンスをしていると書かれていた。
プロのレスラーたちもWWFのレスラーより凄いと絶賛している。
というほどではない。
3ヶ月でうまいレスラーは生まれない。
プロレスを観たことのない人たちは、訓練したとかレスラーが褒めたとかいう部分に、
ストレートに目を眩まされているだけだ。
素人なのに3ヶ月でよくここまでやったということだ。
娘役を見たことがあると思ったら、

アクロス・ザ・ユニバースに出てた子か。
しかし、ステファニーって、マクマーン家の名前だよな。
映画を観た感想としては、日本の漫画みたいだ。
漫画ゴラクとか週刊漫画とか、あのあたりで昔さんざん読んだ漫画。
人情もののお涙ちょうだいもの。
まあまあうまく作ってあるが、常識的な構成で新しさと驚きがない。
驚きの部分は、レスラーが血を流すことで補っている。
脚本は、正直いって凡庸だと思う。
まっとうともいえるが、もう少しなにかテーマに切り込むエピソードがほしい。
ただ、見終わった印象は、悪くない。
それは、ミッキー・ロークがいたからだ。
レスラー、ミッキー・ロークが、そこにいたからだ。
'80年代を熱狂させたスーパースターかどうかはわからないが、
老いたレスラーが、画面の中にはいたのだ。
肉体を傷つけ、周辺を傷つけ、不器用に生きるしかない潰しの利かないレスラーが、
確かにそこにいたのだ。
そこがよかった。
パンフレットを買ったら、無署名の解説文が酷かった。
この映画のテーマを理解できてないのかもしれない。

三鷹まで、たい平を聞きにいってきた。


物凄く久し振りだったんだけど、年食ったなあ。
なんだかそれなりの貫禄が出てた。
昔見た時とは違う咄家になりつつあるみたいだな。
客席は、年寄りが非常に多かった。
見たことないけど、たい平は笑点 に出てるんだなあ。
この会場はいつも、開演前には懇切丁寧に、
咄家が舞台で話している時には客席で会話をするなとか
コンビニ袋をがさがさいわせるなとか、マナーの説明をする。
必要だからだ。

今日は真後ろの席のババアふたりがどうしようもなかった。
開演時間になっても、大きな声で嫁と姑の話を続けている。
礼儀について語っているが、一番礼儀を知らないのはこのふたりのババアだ。
出囃しが鳴っても、演者が登場しても、座布団に座って頭を下げても、まだ話している。
噺が始まって、やっと黙ったと思ったら、いちいち、うんうんと相づちを打ち始める。
そうそうわかるわかると、返事をしている。
こういう連中は迷惑なだけだから、ひと前に出ないでほしい。
そのうち、お菓子の袋に手を突っ込んでいるらしく、ガサガサと小さい音がずっとしている。
振り返って注意するのはまたそれも周りに迷惑だろうし、こういうのはほんとに困るよ。
今日の開口は、桂三木男。
三代目三木助の孫で、四代目の甥だ。
退屈で寝そうになるが、頑張ってほかのことを考えて眠気を醒ます。
ふと隣を見ると、中年男が椅子から落ちそうになって熟睡している。
これはまあしょうがないな。
なにやったんだっけな。
忘れてしまった。
終わって三木男がメクリをめくって下手に去るが、メクリには「林家こたい平」と書いてある。
そうか、三木男の前にまだ前座が出るのか、と思ったら、出ばやしが鳴って、たい平が出てきた。
後ろのババアが「あらー似てるわねえ」 といってるが、似てるんじゃなくて、たい平本人だ。
メクリが間違っている。
たい平は枕を喋り始めたが、客席がざわついていることに気づく。
客の視線を先を見ると、メクリに息子の名前がある。
慌てて引っ込めて仕切り直すが、もう気持ちが切れてしまって噺にならない。
こういう時に、笑点の客では立ち直らせてくれない。
テンポは悪いは噛むはで、「たがや」をやったんだけど、なんだかばたばた。
血の出ないたがやで、最後は胴上げしてたがやなんだけど、
やり終わって、もう一席やりますと、「長短」を始めた。
でもこれも、気持ちが入っていない。
こういう日もあるんです、いつも元気なわけではないんですと笑いにしようとしたが、
本人が一番落ち込んでいる。
中入りの後、「藪入り」はさすがに気持ちを切り替えてまあまあの出来だったが、
あれだけのことで気持ちは切れてしまうんだなあ。
珍しいものを見たかな。
そうだ、三木男は、「看板のピン」だ。
帰ってから、UFC
宇野薫はあれでは厳しいなあ。
あの戦い方では、客の支持がない。
判定では勝てない。
ミルコは自信を取り戻してないし、シウバはピークを過ぎてしまったし、
桜庭と同じでダメージの蓄積がありすぎだ。
来月の秋山成勲がどうなるかな。

三沢の訃報を聞いた後、新日本の中継を見ていた。
今日は、ベスト・オブ・ザ・スーパージュニアだ。
トップロープから投げたり、ロープ越しにノータッチで跳んだり、
もちろん頭から落としたり、
団体の意地を懸けて危険な技を掛け合うレスラーたちは美しいが、
さすがに今日ばかりはヒヤヒヤした。
WWEでは、頭から落としたり頸椎を傷つける恐れがあったりする技は、
使うことを禁じられているという記事を読んだことがある。
それでも、主力級はいつも誰かが大怪我して休んでいる。
つくづく危険な仕事を彼らは選んだんだな。
2001年にレッスルマニアを見るためにヒューストンまで出かけた。
そこのリングでも、彼らはラダーから跳び、コーナーから跳び、
命を懸けて数万の観客の声援に応えた。
日本の小さいリングにいっても、
そう多くはないギャラと引き替えに、
レスラーたちは危険な綱渡りをする。

たぶん、禁じられても、彼らはやるだろう。
怪我をしたいわけはないが、観客の声援が、彼らを後押しするのだ。
観客というのは、溶岩を噴き上げる火口の淵に立つレスラーの背を、
笑いながら押すことのできる存在なのだ。
三沢は、バックドロップを受けながら、満足しただろうか。
受け損なったと思ったか、うまく受けられたと思ったか、
どちらにしろ、後悔しながら死んだのではないと思う。
自分の選んだ道の先に死が待っていても、
三沢は、レスラーたちは前に進むだろう。
さて、明日は三沢の本でも読むかな。

 

古いビデオでも引っ張り出して、
マスクを剥がしたタイガーの素顔でも見ることにしよう。
四天王時代も激しかったなあ。

そうか。
三沢光晴は死んでしまったか……。
あんなになんでも受け身の取れるレスラーだったのに。
腹は出てたが、まだ若かったのに。
残念すぎる。

手のころからタイガー時代を経て今に至るまで、ずっと見てきた。
パワーファイターではないから、体力の衰えを技術でカバーして、
徐々に一線から引きながら、
年を取ってもリングに上がり続けるタイプだろうと思っていた。
もうリングで見られないのか。
今の小橋には、代わりはできない。
秋山にはカリスマがない。
森嶋も力皇も、力不足だ。
丸藤やkentaのジュニアでは、まだ現在エースは務まらないだろう。
さて、ノアはこれからどうなるのか。
団体間の交流にも、影響は大きいだろう。
三沢がいたから実現した交流もある。
試合中に亡くなったり大怪我をしたレスラーはいるが、
エースが亡くなったのは、
日本のプロレスでは初めてのことだ。
明日から、日本のプロレスに三沢はいない。
それをきちんと考えていかないと、
プロレス界の地盤沈下は避けられないだろうなあ。


試合中バックドロップ受け損ねて、心肺停止状態らしい。

レスラーはいつ事故が起きてもおかしくないことを日々やっているが、
それでもこの事態はちょっと限度を超えている。
かつて馳が後藤のバックドロップで死にかけたが、
戻ってきて今は国会議員をやっている。
なんとか三沢も戻ってほしい。
時代のエース候補に突出した若手が見当たらず、
小橋が柱にはならないこの状況で三沢にもしものことがあると、
ノアの存続にも関わってくる。
日本のプロレス界にも影響が大きすぎだ。
既に死亡説も流れてるが、信じたくない。
なんとか戻ってきてくれ。

那覇でカフェをやっていた知人がやんばるの山奥でホテルをやっている男に嫁ぎ、
凄くいい宿を始めたのだ。
多少の紆余曲折はあったものの、去年いってみたら、ほんとにいいホテルになっていた。

料理つきなんだけど、素材は全部地元産。
裏に広い畑を開墾しているんで、
いずれは自前で育てた野菜と果物で賄いたいといっていた。
やんばるの深い森の中に忽然と聳えていて、
近所を歩いているとヤンバルクイナも見かけられる。
早起きして太古の森を走るのも気持ちよかった。
今年はどうしようかなと思って、ちょっとホテルの予約状況を見ようとしたら、
HPが消えていた。
移転したのかと検索してみたのだが、影も形もない。
るるぶや旅行社の予約サイトを見てみたが、予約できないという表示になっている。
いろいろ探してみたら、どうも今年の4月20日で閉鎖してしまったらしい。
親会社のホテルチェーンが潰れたようだ。
ベトナムスタイルの、ほんとにいいホテルだったのに。
ああもったいない。
連絡くれればいいのになあ。
しにくかったのかもしれないが。
これで、やんばるの拠点がなくなってしまった。
今年あたり、カフェもできているはずだったのに。
本当に、残念だ。