【 レッスルマニアinHOUSTON 】
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WWFを満喫してきた。
プレイベント4本と共に、実質滞在5日間で、5つのイベントに参加した。
いやー、なかなか凄かった。
しかし、レッスルマニアはおいといて、
とりあえず、アメリカの感想は、「デブの国」だってことだな。
今まではアメリカにいってもニューヨーク中心だったんで、
異様にデブの多い国だという程度の印象だったのだが、
ヒューストンにいってみて、普通のアメリカ人を大量に見て、
アメリカ人は、デブばっかりだということがわかった。
もうとにかく、100キロコースのデブが普通に歩いている。
というか、太りすぎて満足に歩けない人がざらにいる。
ふたりの小錦みたいな若いカップルが、堂々と抱き合っている。
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ニューヨーカーはそれなりにダイエットに気を遣っていたりするので、
まだデブ率は多少低いが、
きっとヒューストンの姿が、平均的アメリカ人なんだろう。
テレビを見ていたら、
曙みたいな女の子を取り合って、若いデブ男がふたりで争っていた。
デブの女の子は自信満々で、女王様のように振る舞っている。
デブの中年男が出てきて、デブの少年にはもう飽きたんで、
デブの女装男に乗り換えたと、熱烈なキスをしている。
日本でいうデブは、アメリカでは痩せ型に入る。
ぼくなんかガリガリだ。
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デブ率75パーセントという公式の統計があるらしいが、
実感としては、デブ率95パーセント超だ。
オタキング岡田は、アメリカでは普通の体格だ。
若い女の子も、ほぼ全員、バストとウェストは同じサイズだ。
中には、巨乳より腹のほうが前に出ている女の子もいる。
それなのに、みんな平気で体型を露出する服を着ている。
足は案外細いんだけどね。
韓国日本の東洋系はまだ比較的やせているが、
白人も黒人もヒスパニックもネイティブもタイベトナム系も、
みんなとてつもなく太っている。
ちょっとショックだったなあ。
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身長は、それほどでもない。
アメリカ人の平均身長は180センチくらいなので、
その中に入ればぼくはごく平均サイズのはずなのだが、
実際には、アメリカ人の中にいても、ぼくは大柄なほうだった。
白人には巨大な人間も多いが、あとは東洋・ヒスパニックなので、
みんな小柄だ。
だから、人混みの中に入ってても、ぼくの頭はひとつ出ている。
ニューヨークのほうが、全体に大柄な印象があるなあ。
NYで見かける黒人の大きな人なんか、ほんとに摩天楼のように大きい。
田舎と都会では、やっぱり人間の種類がやや違うようだ。
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さて、ヒューストンに着いた。
大きな田舎街だ。
会場脇のホリディ・インにチェックイン。
飛行機の中ではほとんど寝てないが、
普段も似たような生活なので、どうってこともない。
余裕があるのは今日だけなので、ちょっと街を覗いてみることにする。
タクシーを呼んで貰って、ダウンタウンにいってくれと頼む。
大きいダウンタウンともう少し小さいとこがあるというので、
まず大きい街にいく。
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ところが、いわゆる街がないのだ。
高層ビルは立っているが、路面店があって、洋服売っててデリがあって
そういう場所がないのだ。
第一、人が歩いていない。
1時間くらい歩いてやっと劇場がいくつかある場所を見つけた。
人はいないが、カフェがあったので入ってみる。
ウェイターの兄ちゃんに、繁華街はどこだと聞いたら、
ここはL.A.みたいに大きい街だから分散してるとかいってたが、
兄ちゃんは間違ってる。
ヒューストンは、絶対にL.A.ではない。
ちなみに、コーヒーはまずいアメリカンだった。
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二日目は、レッスルマニアのプレイベント1本目にいく。
1時間くらい前にいったら、もう1000人くらい並んでいる。
まったくもう、プロレス好きは日本もアメリカもないなあ。
ほんとは、ヒューストンといえばロケット関係の街だし、
ちょっと宇宙センターを覗いてみようと思って、
ホテルのフロントに半日のツアーを申しこんでおいたのだが、
45分待ってもこないので、キャンセルした。
その代わりに、近所の店を探検した。
スーパーやトイザラス、大きな事務機器用品屋にウォッシュテリア。
最後のは、コインランドリーが100台以上並んでいる巨大な店だ。
アメリカは、野菜が元気だ。
ピカピカできれいな色が食欲を誘う。
よその国の店は、見てるだけでも面白い。
ただ、なんでも大量に買わなくてはいけないのが困りもので、
サインして貰うためのサインペンを買おうと思ったのだが、
一本だけでは売っていない。仕方なく、10本セットを買ったのだ。
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WMのプレイベントは、aXessという。
当日も含めて、4回ある。
もちろん、チケットは4回分すべて抑えてある。
入場料は、25ドルだ。
ドームのすぐ隣にある巨大な展示場で開催される。
初日が午後1回、二日目が午前・午後の2回、
そして三日目に午前1回やって、そのままレッスルマニア本番に突入だ。
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aXess会場に入ると、巨大なストーンコールドとロックが立っている。
あちこちにグッズの売店や、
インタビューブースや舞台やサイン会場が点在している。
会場全体を一回りするだけでも大変だ。
WWFのレスラー達は、日本では想像できないほど大スターなのだ。
その大スターたちが、意外なほど、そのへんにいっぱいいる。
サインしたりインタビューに応えたりしている。
これはきっと、普段は大会場でろくに観客から顔も見えないところでやっているから、
こういう時に観客に生の顔を見せようという意図だろう。
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とりあえず、サインの列に並ぶことにする。
ほんとは、レスラーのサインに興味はなく、
場内の賑わいを見て歩くほうが楽しそうなので、
1日うろつくつもりだったのだが、
とりあえず一回くらい並んでみようかなと、人混みの後ろについてみたら、
周りのファンたちの様子も面白いし、辿り着いた人気レスラーたちが
ほんとに気さくに話しかけてきて、肩を組んでいっしょに写真に収まるんで、
それが面白くて、ずいぶんいろんなレスラーの列に並ぶことになった。
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テストという、ハンサムでオーナー令嬢の婿になるとこだったんだけど、
もうちょっとのとこで逃げられたという設定のレスラーも、
テレビで見てると大した体じゃないが、本物は厚い体をしていた。
「東京からきたのか」と聞くのでそうだと応えると、
「東京も今じゃそんなに遠くなくなったな。俺はカナダからだからもっと近いんだけど」
と笑う。
案外いい奴じゃん。
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