【kako34】


「9.5」
ずっと前に踏んだアダルトサイトなんだけど、
ずーっと手続きにはいると脅し続けてただけで、
なにも新しい動きがなかったんだけど、
ついに今日、新展開がやってきた。
>8月18日を持ちまして少額訴訟手続き開始とさせて頂きます。
これだよ、これ!
待ってたのはこれだよ。
さてどうするのかなあ。
ほんとに裁判をやるわけないんだけど、
どうやって裁判に持ち込む様子を見せるんだろう。
不安材料としては、
>最終和解交渉としまして、金44,600円にての退会手続きを8月18日まで受け付けます
逃げも打ってるとこだ。
明日のメールが楽しみだな。

四万十を旅してきた。
といっても、はらたきさんの運転で、ぼくは風景を見てるだけの楽ちんな旅。
上流から河口まで下って、土佐湾に面した宿で極上の魚をたらふく食ってきた。
という話はまた今度。
また今度と書いて書かないこともあるので、
ええと、まあそのへんは期待しないで適当に。

こないだ那覇から帰る時に、
飛行機の中でなにを読もうかと書店の棚の前で考えて、
まだ読んだことのない東野圭吾を試してみることにした。
シリアス路線とユーモア路線の2種類あるみたいなんで、
とりあえずはユーモア路線らしい「探偵ガリレオ」を読んでみることにした。
でも、飛行機の中で読み始めたら、
あまりにもつまらなくて、腹が立ってちっとも読み進められない。
これが売れてるのかー。
トリックは酷いし、構成もぬるいし、
なにがいいのかまったくわからない。
2時間もかけて短編3本しか読めなかった。
どのへんを、みんな面白いと思って読んでるんだろう。
ちょっと教えてほしいよ。
今度は、シリアス路線の方を読んでみよう。
これで駄目だったら、もう東野圭吾は読まない。
きっとああいうタイプのものを好きだという人がいるんだろうし、
それはそれでいい。
趣味なんて人それぞれなんだから。
でも、ちょっとあれは合わなかったなあ。

ちょっと四万十にいってくる。
前から一度いきたいと思ってたんだけど、
なかなか機会がなかった。
徳島のネットふるほん屋はらたきさんちの一家が四万十を旅するというので、
ついでに混ぜてもらうことにした。
長くはいけないので、ほんとに四万十を下るのは、
1日かな。
四国は遠いしね。
那覇は、空港を出ればそこが街だけど、
四国はそうはいかない。
空港からまた車で延々と旅をしなくてはいけない。
できれば、泳いでこようと思うんだけど、
ちょうどいい淵があるかな。
もう少し時間があれば、香川まで回ってうどんを食ってくるんだけど、
今回は四万十だけだ。
しかし、お盆は混んでて高いなあ。
ハワイにいけるよ。
やっぱり、自営業者は旅行シーズンに旅行してはいけないな。

中国は人が多いなあ。
国内最大の室内プールを有する建物は幅114m、高さ40m。
その面積はおよそ3万立方メートルで、民間用の開閉式ドームとしては
現在、アジア一を誇っており、プールは波が発生するなどユニークさが魅力
http://www.recordchina.co.jp/group/g22194.html
波はどこに……。

四万十にいくので、海パンを出した。
ぼくは長年、海パンはビキニだ。
スポーツクラブで泳ぐにも、ダイビングやるにも、
ビキニがちょうどいい水着なのだ。
だから海パンといえばビキニしか持ってないんだけど、
実は一着だけ、半ズボンタイプのものがある。
数年前に阿波踊りを見に徳島にいった時、
山奥の川に泳ぎにいった。
そのへんの人が家族連れでくる川だ。
そこでビキニはどうかなあと、地味な半ズボン型を買ったのだ。
それきり穿いてなかったんだけど、
久し振りに出番だ。
やっぱり、四万十でビキニはまずいよなあ。

ああなんだか毎日、オリンピックを結局見ている。
なるべく見ないようにはしてるのだが、
気になるものもいくつかあるのだ。
おかげで、仕事が進まない。
今日明日でかなり大量に仕事をしなくてはいけないのに、
3割くらいしかできていない。
非常にまずい。
ほんとにまずい。
なんとかしなくてはいけないので、明日は見ない。
仕事だけする。
ああでも、今日は北島の200メートル決勝か。
柔道の100キロもある。
そこだけ見ようかなあ。
でも、ピンポイントで見るのもむつかしいんだよな。
困った困った。
ほんとに困ってるんだけどね。

ぼくはメールアドレスを3つ使っている。
まあそれぞれに用途があるわけだけど、
数日前から、そのうちの2つに、CNNからメルマガが届くようになった。
その理由がわからない。
毎日くるんで、もう自動的にゴミ箱行きになってるが、
そんなサイトに行った記憶もないし、第一、メールアドレス2つ置いてくる理由もない。
いったい、なぜ……。
誰かのいたずらかなあ。
でも、片っぽのアドレスは、あんまり知ってる人もいないはずなんだけど。

Googleのストリートビューは、面白い。
なるほど、この先はこんな家が続いてるのかとか、
おおここここ知ってるよとか、
俺んちも出てるのかとか、
ひと通り見てから、なんだかどうも居心地が悪いことに気づく。
自分ちが晒されているからというだけではなく、
自分も誰かんちを覗いているような気がするのだ。
それも、透明人間になって、堂々と覗いている。
普通、道路から人んちは、大っぴらには覗かない。
ちらっと見る程度はあるけど、ジロジロとは見ないのが、
まあ不文律のようなものだろう。
でも、ストリートビューには、その不文律がないのだ。
こちらからは姿が見えないことをいいことに、
思う存分覗いているような疚しさがある。
どうもストリートビューは、日本人には向いてないんじゃないか。
全員がとはいわないが、あれに違和感を持つ人は多いと思う。
凄くいやじゃないかもしれないが、
ちょっと不快と感じる人は、案外いるんじゃないか。
と思っていたら、樋口さんという人が、丁寧に分析して書いてくれている。
ちょっとぼくとは受け取り方も違うけど、
覗き見に関しては、けっこう近いかな。
犯罪に関しては、まあそういうこともあるのかなというくらい。
日本は個人のプライバシーの扱いが曖昧だけど、
これに関してはちょっと手を挙げておきたい。
とりあえず、頼めば自分ちはビューから外してくれるようなので、
うちは頼むことにするよ。

 来月のマンガ夜話のラインナップが決まった。
9 /16(火)深夜24:00〜24:55
柴田ヨクサル「ハチワンダイバー」   ※収録済み
9/17(水)深夜24:00〜24:55
原案・李學仁/作画・王欣太「蒼天航路」
ハチワンは、こないだ茅野でやった公開録画だ。
漫画も面白いが、温泉もよかった。
「蒼天航路」は、ひと通り読み直さなくてはいけない。
ちょっと手こずりそうだなあ。
「よつばと!」は、週刊文春で取り上げたばかりなんで、どんとこいだ。
大好きだしね。

中国新疆ウイグル自治区では、10日にまた12カ所で爆弾テロがあって、
死者11人、怪我が5人。
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-080811X995.html?C=S
五輪期間中、テロがなければいいがと思ってたけど、
ないわけはないか。
アピールには絶好のタイミングだもんなあ。

板橋区立美術館で
イタリア・ボローニャ国際絵本原画展をやっている。
ボローニャで、絵本原画コンクールが毎年開催されている。
その入選作品による展覧会なのだ。
友人の版画家きくちゃんこと、
大坪紀久子も入選して、作品が展示されている。
あんまりそんなとこいってる場合じゃないんだけど、
今日くらいしかいける日がないんで、ひとっ走りぴゅーっといってきた。
世界中から応募があって点数も多く、
かなりいろんな作風の絵が見られて面白かった。
きくちゃんの絵は、入り口の飾りにも使われてたりして優遇されている。
絵本用なんで、応募するためには、ひとり5点描かなくてはいけない。
当然、なにかしら物語性がある。
叙情的だったりシニカルだったり、和風だったり洋風だったり中国風だったり、
なかなか五輪期間向きのイベントだ。
展示作品の半分くらいは、CGあるいは一部CGを使っている。
たぶん、鉛筆で描いたものを取りこんで加工するとか、そういうことだろう。
どこまでが手描きでどこからがCGなのか、もうわからない時代になってるなあ。
夜は、サジローカフェでネパールカレー。
サグチキンにしようと思ったら、
9時過ぎだったせいかなくなってて、ベジタブルカレーとナン。
ここはナンがうまいんだよなー。
ああしかし、締め切りすぎてる原稿が珍しく書けてない……。

東京も暑いんだけど、まだ強烈な陽射しがないだけ楽だ。
那覇の暑さは、気温じゃなくて陽射しなのだ。
といっても、吉祥寺の仕事場にこもってるのもやっぱり暑いんだよな。
もう1週間くらい向こうにいると、
単行本がだいたい目処が付いたと思うんだけど、
でも、ほかにも仕事があるからなあ、しょうがない。
月曜は、「東京一週間」が本棚の写真を撮りにくるんだけど、
部屋を片付けてる時間がない。
来月だったら、もっと綺麗になってるのにな。
仕事場の抜本的整理の時期がきている。
本棚をまた増やして、机を減らす。
レイアウトを変えて、床が見えるようにする。
いうのは簡単だが、仕事しながらそれをするのは至難の業だ。

前にも書いたけど、デスクトップの VistaにSP1 を入れたら、
DVDが再生できなくなってしまった。
まだきちんと検証してないんだけど、
どうもテレビ番組をDVDに落としたものは見られないようだ。
ビデオカメラからDVDに落としたものは見られる。
市販ソフトは試してないけど、たぶん見られるんじゃないかな。
とすると、テレビから落としたものに、
なんらかの再生を妨げる信号が含まれてるのかな。
ちょっと不便なんだがなあ。
いくつか対処法も教わったんで、
試してみないと。
iTunesも使えなくなってたけど、そっちはネットで調べて、
なんとか解決した。
コンピュータは面倒臭い……。

中国は、ほんとに人が余ってるんだなあ。
凄い人海戦術だった。
ウンカのように人が湧いて出て、鳥の巣を埋めていった。
すっかり仕事もしないで見てしまったが、
その間に、毒餃子の件で、
中国国家品質監督検査検疫総局の食品生産監督管理局長が自殺していた。
その間に、ロシアとグルジアの戦争が始まっていた。
その間に、原油の先物が暴落していた。
世界は、動いてるなあ。
とりあえず、五輪期間中テロが起きませんように。

ぼくがサラリーマンを辞めて、漫画家になったのは、'76のことだ。
 当時は、渋谷の道玄坂の上にあるマンションの10階に住んでいた。
まだ漫画家としての仕事はほとんどなく、これからどうするか、
なにができるのか、なにも確信はなく、希望と不安とが胸の奥に渦巻いていた。
ある日、テレビをつけると、妙な番組をやっていた。
イギリスの番組らしいのだが、奇妙な出演者たちが見たこともないギャグをやっていた。
それが「モンティ・パイソン」だった。


その番組も、その日本語吹き替えも面白かったのだが、もっと面白かった
のは、番組の合間に出てくる、片目にアイパッチをつけた日本人の男だった。
 見たこともない男だったが、中国人のターザンのマネとか、
4ヶ国の人間のやる麻雀とか、こちらもまた、見たことも聞いたこともない芸だったのだ。
 ぼくはその男に夢中になって、毎週番組を見た。
その男は、タモリという名前だった。
漫画家として少しずつ仕事が増えてくると、
仲良くなった編集者たちに、
新宿の「ジャックの豆の木」というスナックでタモリが
夜な夜な密室芸を繰り広げているという話を聞いた。
結局ぼくはいかなかったが、噂はずいぶん聞いた。
そのうち、タモリは売れっ子になり、新宿での噂も聞かなくなり、
スナックも営業をやめた。
タモリは、ぼくと同時期に世に現れてきた。
だから、常に意識してきた。
 赤塚不二夫の葬儀で、タモリは白紙を見ながら、見事な弔辞を読んだ。
「ありがとうございました。私もあなたの数多くの作品の一つです。」
いいギャグだった。


ああ、男子サッカーは……。
アメリカには勝っとかなくちゃいけなかったのに。
審判もどうかと思うが、
相変わらず決定力がなあ……。

毎日、新聞を読む。
大抵は、向かいの配達所の沖縄タイムスだが、
コンビニで琉球新報を買うこともある。
それを持って、カフェに入る。
珈琲を飲みながら、隅から隅まで読む。
そして一日が始まるのだ。
パラダイス通りに、新しいカフェができていた。
「プラヌラ」っていうんだけど、
クラゲの幼生かなんかのことだっけな。
http://planula.ti-da.net/
1時にプラヌラでランチを待ち合わせてたんで、
10分前にさて出ようと思った途端、
土砂降りになった。
窓から外が見えないくらいの降りだ。
雷もすぐそこまできている。
こりゃまいったなあ。
仕方ないんで電話して、ちょっと待っててねと頼む。
まあ元はうちなーの人だし、
多少遅れても文句はいわないだろう。
やっと少しは小降りになったんで、傘を差して出かける。
雷がちょっと怖い。

プラヌラで、今日はパスタランチ。
昨日はワンプレート。
パスタは、もうほんの少し茹で時間が短かいといいなあ。
皿に乗った時に、自らの熱でちょうどよくなるくらいでないと、
アルデンテにはならない。
見極めがむつかしいけどね。
吉祥寺パッサテンポのパスタは完璧なアルデンテなんだよな。
でもまあプラヌラは、新聞カフェ決定だな。
ところが、その新聞なんだけど、
うちの向かいの沖縄タイムス配達所が、
どうやら撤退したらしい。
どうも最近、表の新聞スタンドがいつも空なわけだ。
困ったなあ。
コンビニまで毎日いかなくちゃいけないのか。
雨がやむと、曇ってても暑い。
新しい宮古そばの店ができている。
夜は豊食堂で、煮付け600円。
試しに入ってみたら、かなりいい。
新聞を読みやすいカフェってなかなかないんだけど、
ここは広くて明るくて、まだすいていて、
ランチもまずまず美味しくて、
当分はここが新しい新聞カフェになりそうだな。

沖縄の新聞は、面白い。
まあ新聞は朝日も毎日も、かなり偏向しているものだが、
沖縄の2紙は、どちらも驚くほどの偏向ぶりだ。
琉球新報の幹部連中と話してると、
あまりに偏った考えなんで眩暈がする。
先日の沖タイでは、知念ウシというライターが、
妖怪と鬼太郎が闘う映画「ゲゲゲの鬼太郎」を見て、
日本人の植民地・戦争・戦後責任問題が現れているという
かなり長い原稿を書いていた。
凄いなあ。
なんにでも問題は読めるんだな。
鬼太郎の制作者も驚いただろう。

那覇事務所には、鍋がない。
釜もない。
ヤカンが一個あるだけだ。
つまり、自炊はしない。
仕事になるべく集中できるように、
食事はすべて外食だ。
毎日のことなので、飽きてくる。
いつも同じようなところで食べていると、
やっぱり飽きてくるのだ。
だから、新しい店の開拓が必要なのだ。
知り合いの実家が、定食屋をやっている。
美味しいかと聞くと、美味しいという。
沖縄塩焼きそばは絶対に食べろという。
それで、ちょっといってきたのだ。
西消防署の近所に、その店はある。
こんばんはと声をかけると、
奥からお母さんが出てきた。
ぼくがいくという話は伝わっていたので、
名前を名乗ると、ああ漫画の、と描く真似をする。
まあそうなんだけど。
メニューを貰って、
塩そばともう一品、島豚と野菜のピリ辛炒めを注文する。
しばらく待つと、お父さんが厨房から顔を出し、
お母さんが大盛りのそばを持ってくる。
量が多いので、残したらおみやげに持って帰ってくださいというんだけど、
ほんとに山盛りだ。
1.5人前くらいだ。
今度は、ピリ辛炒めがくる。
こっちも多い。
野菜はキャベツだったんだけど、
東京の店だったら、キャベツ8に豚肉2というところだと思う。
でも、ここでは豚肉が8なのだ。
覚悟を決めて食べる。
そばは美味しいが、塩辛い。
頑張って完食して、苦しい腹をさすりながら帰った。
新しい店を開拓するのには、危険が伴うのだ。
結局、朝まで水ばかりがぶがぶ飲んでいた。

風呂から上がって、
何時なんだ、とテレビをつけたら、
めざましテレビでビッグサイトのニュースをやっていた。
事故の原因は、重量オーバー、といっていた。
メーカー側の主張をそのまま容れていたわけだが、
フジテレビは自前の調査をなにかしてるのかな。
既に原因はどこにあるのかということが話題になっているのに、
メーカー側の言葉だけを一方的に流すのはどうなんだ。
多少調べてみただけでも、
構造と耐久性の設定に問題があったんじゃないかという印象はある。
あのエスカレーターは何度も乗っているが、
非常に長い。
当然負荷も大きいだろう。
予想される重量の何倍かの余裕を持って設計されて当然だ。
それがなされていたのか。
今回の事故以前から、評判の悪いエスカレーターだった。
今回の事故の芽は、
もっとずっと以前からあったのに見逃していたか、
あるいは目を瞑っていた可能性はないのか。
ワイドショーの間に挟むニュースとはいえ、
まがりなりにもニュースだ。
これだけメーカー側の言葉だけでニュースを作ってしまうのは
安易すぎるんじゃないのか。
このままでは、たぶん済まないな。
外務省のノンキャリが
プリンセスガーデンの宿泊料金を踏み倒した件も、
政治とヤクザと官僚とデヴィを巻きこんで
かなり怪しい話だったが、
さて、この先どうなる。
エスカレーターの方は、
目撃者と画像がふんだんに存在するだろうからな。

那覇は、一万人エイサーだ。
国際通りを勇壮なエイサーが埋め尽くす、のかと思ったら、
そうでもなかった。
まだ見たことがなかったので、
どんな形でやるのかと思ってたんだけど、
顔見せっぽい。
国際通りに観光客が詰めかけて、
道路の両側を占拠する。
真ん中で、沖縄各地区からの青年会が踊るんだけど、
道路を練り歩く道じゅねーというわけではなく、
道路がステージになっていて、
そこまでぞろぞろ歩いてきて、そこで立ち止まって踊る。
真っ昼間で明るいせいもあって、
もうひとつ盛り上がらない。
とはいっても、やっぱりカッコいいんだけどね。
今日は朝から土砂降りで、
スコールのような雨がどどどと降っては、
しばらく小康状態。
また本降りになって、またやむというような変な天気。
6時ごろになってやっと完全にやんだんだけど、
エイサーは7時までだ。
国際通りを塞いじゃうからね。
道化のちょんだらーがうろうろして、
大きなしめでーくーに軽快なぱーらんくー。
最近は女踊りも増えて、なかなか華やかだ。
7時ちょっと過ぎたところで、
無事終了。
各青年会は小走りに去り、
あっという間に国際通りには、また車が溢れた。

国際通りの久茂地寄り、
カレー屋の4階に、沖縄プロレスはある。
入り口でマスクマンが呼び込みをしている。
ふたりで入ればひとりは無料というチケットを配っている。
大盤振る舞いだな。
中に入ると、今日はレディスデイで、
女の人は3500円のところ2000円だったか、
地元民はおまけに1000円引きだ。
とにかくきてもらって、プロレス習慣をつけるという作戦だな。
レスラーは、パンフレットによれば12人。
でも今日はシークワサー仮面がいない。
休んでるのか脱退か。
会場は、椅子席で100席くらい。
立ち見で満員になって150人くらいか。
今日の入りは、土曜日の夜8時の回で、40人ほど。
まだ経営は厳しいな。
ゴールデン・パインとかキジムナーとか、
アグーとかめんそ〜れ親父とかカンムリワシ用高とか、
このへんはまだ経験が少ないらしく、
コミカルなプロレスで逃げてはいるが、退屈。
3試合目あたりでデルフィンが入って、
なんとかメリハリをつけるが、
ついうっかり寝てしまう。
前から2列目で見てたのに。
まだ金取れる芸になるには、正直時間がかかるなあ。
ゴーヤーマスク、キャプテンザック、ミル・マングース、
ハブ男、それにシーサー王、このへんは経験がありそうだ。
でも、トップクラスではない。
シーサー王は、小さいが物凄い分厚さ。
迫力満点なのに、簡単に倒されてちゃいけない。
これを絶対的強さの墓掘り人にしていけばいいのにね。
全員でなんでもして客を沸かそうという姿勢はいい。
健闘を祈る。

帰り道で、友人の店が2軒なくなってて驚いた。
部屋に戻ったら、赤塚不二夫が亡くなってて、もっと驚いた。
すぐさま読売新聞から電話がきて、
明日の午後までに追悼文を書けといわれる。
単行本の原稿やる予定だったのになあ。
赤塚さんは、誰も知らない場所までいった人だった。
冥福を祈る。

「赤めだか」と「よってたかって古今亭志ん朝」を、
たまたま続けて読んだ。
前者は、談志の弟子の談春が書いた。
後者は、志ん朝の弟子たちの話を、ライターがまとめた。
談春には才能があって、後者のライターはただのライターだ。
だから、比較するのは可哀想だが、
本のレベルが違いすぎた。
それと、談志と志ん朝の弟子のレベルもだ。
談志の弟子がすべていいわけではないが、
志ん朝の弟子よりははるかに自覚的だ。
磨く芸は、自覚することが第一歩なのに、
志ん朝の弟子たちにはそれが見受けられない。
おそらく、
自分たちが気づいていないことにすら気づいていないだろう。
昭和の話芸の天才ふたり、
天才ではあるけれど、
弟子を育てる才能は、談志にしかなかったな。

50インチで無駄に汚い画面を見ていた我が家だが、
ついにデジタルがやってきた。
武蔵野ケーブルテレビがふたりでやってきて、
物置の分配機をいじりつつ、
一階と二階のテレビをアナログからデジタルにしていった。
WOWOWとサムライをつけて。
いやー、冷える冷蔵庫もいいけど、
デジタルのテレビもいいわー。
文明開化の音がする。
地上デジタルでただの民放を見ても、
既に画質がいい。
ハイビジョンなんか見た日には、
川のせせらぎも木々のそよぎも、
目の前で見ているようにくっきりと美しい。
人間が出てくると、
毛穴まで見える。
こりゃ女優は死活問題だな。
これで、今日からニュースとプロレスが
美しい画面で見られます。
かなり嬉しい。

新しい冷蔵庫がやってきた。
いやー、冷える冷蔵庫はいいね。
ドアを開けると、冷たいんだもんな。
ヨーグルト入れといても、臭い足の匂いしないし。
多少の食材は駄目にしたが、なんとかぎりぎりで間に合って、
新しい冷蔵庫がやってきた。
50インチプラズマと併せて、いきなりの文明生活だ。
しかし、問題がある。
ちょっと冷蔵庫を入れるスペースが狭いのだ。
冷蔵庫を入れるためのスペースが、流しの脇に作ってあるのだが、
その上に棚が作りつけになっていて、
新しい冷蔵庫を入れると、上が2ミリしか空いてないのだ。
取説には、5センチ空けろと書いてある。
やっぱり、こうぴったりくっついていては、
放熱に問題があるかもしれない。
また故障の原因になるかもしれない。
さて、どうしたもんかなあ。
棚をべりべりと引っぺがした方がいいのかもしれない。
冷蔵庫が入ってしまってからでは、ちょっと大工事になりそうだけど、
またすぐ故障するんじゃ困るしなあ。

フジテレビで、斉藤舞子のトーク番組に出てきた。
フジの社屋にはまだ局からのハイヤー以外で入ったことがなくて、
今回は電車でいったんで、入り方がわからず苦労した。
番組は、「新・斉藤舞子の合縁奇縁」 。
トーク番組といっても、ほんとにトークだけ。
彼女とふたりで、広いスタジオの片隅で椅子に座って、
ただ話し続けるだけなのだ。
1時間番組だと思うんだけど、
1時間半くらい話したかな。
起きてすぐスタジオにいったんで声が出なくて、
それがちょっと辛かったけど、
まあまあ楽しく話せた。
斉藤舞子といえば、この番組の第一回で、
みうらじゅんと假屋崎省吾を間違えて、
番組中ずっとみうらじゅんを假屋崎省吾だと信じて喋っていたという。
それはもう伝説になってるくらい一部では有名な話だ。
本当なのかと、番組が終わってから聞いたら、
第一回では、ゲストが誰であるのか知らされず、
いきなり番組をスタートさせたので、
ほんとにみうらじゅんのことを假屋崎省吾だと思っていたらしい。
でも、さすがに話が噛み合わず、
ぜんぜん盛り上がらなくて2時間半も喋ってしまったらしい。
まあそりゃそうだよなあ。
喋ってる相手が、自分の思ってる相手と実は違えば、
番組で使える話には、なかなかならないだろう。
それでも2時間半も喋ってるところに、斉藤舞子の非凡さがある。
いや、褒めてないけど。
今回は、事前に取材メモが彼女に渡っていて、
質問事項も既にいくつか項目ができてるようだった。
みうらじゅんの一件で、さすがに上司にこっぴどく怒られたらしいが、
フジなんだから、そのくらいゆるくてもいいじゃないかという気もするんだがなあ。
斉藤舞子は、キャスターは無理だと思う。
他社でも、使い道に困ると思うが、フジなら大丈夫だろう。
嫁にいくまで楽しく働けると思う。
とりあえず、今日の収録では、伝説はできなかった。

山上たつひこの『光る風』が出た。
これで何度目になるんだろう。
それだけ、読みたいと思う人と、作りたいと思う人が多いわけだ。
今度は、小学館クリエイティブからの出版だ。
山上といえば『がきデカ 』が最大のヒットだが、
実はその前に『喜劇新思想大系』があり、
もう一つ前にこの『光る風』がある。
少年マガジンで連載されたとは思えないシリアスな展開。
ギャグはない。
でも、後年のギャグと同じ質量のエネルギーがそこにある。
今回は、連載時の扉絵も生かした構成らしい。
ちょっと楽しみ。
「8,9」
実家の花火大会を見てきた。
去年は見られなかったんだけど、今年は、ちょっとだけ見られた。
午後、豊田市の駅前からタクシーに乗り、実家に着いた瞬間に雷雨になった。
こりゃ花火はどうなるんだと思ったら、あっという間に上がって涼しくなった。
場所取りをしていた人たちは災難だったが、
おかげで汗まみれにならずに花火が見られたな。
会場の矢作川堤防で見たのは、最後の30分くらいなんだけど、
まあ花火は最後が盛り上がるからな。

一年空いたら、知らないタイプの花火も現れたりして、
花火も日進月歩です。
巨大な尺玉も凄いが、
何段にも打ち上がり、
開いてはその先でまた芸を見せる花火も凄い。
夜空に開く花火を見ていると、
なんだか現実世界からすうーっと遠ざかっていくようだ。
最後はメロディ花火とナイアガラで堪能した。
花火は、目の前何十メートルのところで打ち上げるのを見るのがいい。
頭上でぱあーっと広がって、
しばらくしてドーンと腹に響く音がして、
最後にチャーハンを炒めるような火花が舞い散る音がする。
やっぱり、夏は花火だね。
次の日は、上坂で五平餅とせんじ。

せんじは、無色透明のシロップをかけたかき氷だ。
ここの五平餅とかき氷は、ほんとに美味しい。
ついでに挙母神社にいって、お参り。
初詣にいきそこねたからな。
帰りに、名古屋駅の高島屋でひつまぶしを買おうと思ったら、
売り切れだった。
国産うなぎが払底してるなあ。

ここ数日、時々エアコンを入れている。
夏でもなるべくエアコンは使わない方なんだけど、
冷蔵庫がどんどんひえなくなってるんで、
せめて家の中を全体的に冷やして、
少しは食べ物の劣化を防ごうというわけだ。
効果があるかなあ。
とりあえず、涼しい。
でも、エアコンってずっと当たってると、頭が痛くなってくるよな。
普段使ってないせいかな。
なかなかこの冷気に慣れない。

けらえいこから、朝カルのイベントの開始時間が間違ってると指摘があった。
あ、ほんとだ。
16:30スタートと書いてたけど、正しくは18:30だ。
6時と16時を間違えてしまった。
土曜とはいえ、昼の4時半からじゃ参加しにくいよな。
申し訳ない。
夕方の6時半からです。
ふるってご参加下さい。

冷蔵庫が冷えなくなってしまったので、
新しい冷蔵庫を注文した。
ブラウン管のテレビが途切れるようになってしまったので、
新しいプラズマを買った。
テレビは、なんとか前のテレビが映っているうちに、
新しいのが届いた。
冷蔵庫は、ちょっと忙しい日が続くので、
配達をしばらく先にしておいたのだ。
そしたら、
旧冷蔵庫がどんどん冷えなくなってきたのだ。
ドアを開けると、中が暖かい。
冷凍庫のものが溶ける。
さっきヨーグルトを食べようと思ったら、
臭い足のようなニオイがする。
どうも新冷蔵庫の配達まで保ちそうにない。
テレビはギリギリで間に合ったのになあ。
冷凍してある香川のうどんも、
このままだと数日中に駄目になっちゃうなあ。
困った困った。

夜中にふとテレビをつけたら、沖縄プロレスをやっていた。
たぶん、旗揚げ戦だ。
シーサー王とかハブ男とかミル・マングースとか、
沖縄らしい名前のレスラー達と、スペル・デルフィン。
まさか大阪プロレスを置いて、沖縄に移住するとは思わなかった。
まあデルフィンの女房は沖縄出身だけどね。
一試合あった後、デルフィンが会場を案内する。
常設会場は、国際通りにあるようだ。
ベスト電器があったあたりかな。
入り口には、下手なというか安っぽいイラスト。
全体に、会場のデザインが安い。
金をかけられなかったんだろうけど、
もう少しなんとかしないと、場末感がちょっと厳しいな。
大阪のデルフィンアリーナにいったことがないんだけど、
あっちもこんな感じなんだろうか。
試合は、かなり下手なしょっきり。
まだ手が合ってないのか、レスラーの経験不足なのかはわからないが、
しばらく時間がかかるな。
沖縄は独立性の高い地域で、不完全ながらも地域として完結している。
こういうイベントはうまくやれば定着すると思う。
観光地でもあるし。
来週見てくるけど、なんとか頑張って欲しいな。

今日から50インチ。
KUROを買う勇気がどうしても持てずに、
日立になってしまったが50インチ。
でも、しょっちゅう画面が途切れてたブラウン管より、
さすがに遙かにいい。
ただ、まだ地デジになってないんで、画面は汚い。
ちょっとがっかり。
汚い画面を超拡大してるんで、超汚い。
映画を観てみると、さすがに綺麗なんだけどね。
午後2時ごろ武蔵野ケーブルテレビに電話してデジタルにしたいというと、
遅くとも午後6時までには担当のものから電話させますということだったんだけど、
それから10時間経過、現在午前0時。
電話なし。
明日の朝電話が来たらやだなあ。
これでやっと、サムライは見られるようになる。
でも、戦極もDREAMフルバージョンも見られないんだよなー。
どうすればいいんだろうな。
仕事場では、プロフィールプロを使ってるんだけど、これはいつまで保つかな。
これが終わったら、自分専用にKUROを考えよう。

「崖の上のポニョ」を見た。
今日しか時間がなさそうだったので、
吉祥寺駅前で、8時からの回を観てきた。
8割以上埋まっている。
あんな時間だったのに、子供も少しいた。
後ろはスペイン語をまくし立てる一団が並んでいたので
ちょっと心配だったが、
始まってしまえばおとなしかった。
しかし、あそこは上映中も、
ガサガサバリバリとけっこううるさい映画館だ。
さて上映開始。
あれ、絵柄がちょっと違う。
宮崎駿のいつもの得意の絵じゃない。
1割くらいリアルに振った絵柄で、
ちょっと魅力的じゃない。
宗介の髪型は、「かりあげクン」と同じで現実にはない。
でも、ベッドに横たわるお母さんはリアル。
リアルとデフォルメの折り合いがうまくついていないような、
微妙な違和感のある絵柄だ。
それは、内容についてもいえる。
面白かったし充分に楽しんで、
これはこれでありだなとは思うけど、
ここを最初に説明しないで進めていいのか、とか、
これはアリでこれがナシなのはなぜ、とか、
ルールの徹底がなされているのかと、
不思議に感じるところが多かった。
大人はそのへんたぶん、
これはいいことにしておこうと考えて楽しめるだろうが、
子供はどうなんだ。
隣に座ってた小学生は、あっという間に集中が切れて、
後ろを向いたり携帯を見たりし始めたんで、
ちょっと怒っておいた。
見終わった感想としては、いい出来だった。
アイデアに満ちて、宮崎駿がやり放題やった楽しい作品だった。
説明がもう少しあってもと思うところも多いが、
それが宮崎作品だともいえる。
三谷幸喜とどっちにしようかと、ちょっとだけ悩んだけど、
こっちを見てよかった。
50歳以上は千円で見られるんだけど、
もちろん千円以上の価値は充分にある作品だった。

打ち合わせで出たついでに、
千駄ヶ谷まで新人イラストレーターの個展を見にいってきた。
古い作品を見ていったんだけど、近作はちょっと予想と違っていた。
やっぱり時が経つと、興味を持つ部分が変わっていくな。
アマチュア時代の伸び伸び力一杯描いてる物の方が好きだけど、
今のものも、頑張って世に出ようという欲は見える。
なんにしろ、初個展は力が入るね。

漫画と漫画家と漫画状況について書いた「秘密の本棚」を、
10月に小学館クリエイティブから出すことにした。
ちょっと長いものを集めた本になるんだけど、
またもや分厚くなりそうなんで、
多少調整するかも。
古い漫画から最近のものまで語っていて、
脇筋として、うち出身のアシスタントたちの話なんかも、
その時代の漫画状況とからめて混ぜていくつもり。
もうとっくに取りかかってるんだけど、
新しい原稿なんで、大幅に直すところも少なくて
進行が非常に速い。
この調子で8月半ばまでにリライトが済めば、
10月に出せるんじゃないかな。
まだデザインとか紙とか、
決めなくちゃいけないことは多いけど、
そう無茶苦茶遅れるということはないと思う。
構成を決めないままリライトしてるんで、
早いとこそのへんきちんと決めなくちゃ。
あとでまた直すことになる。
でも、いつもそうやって、
何度も何度も効率の悪いやり方でいったりきたり
してるんだけどね。
それが楽しい。
さて、その前に他の人の文庫の解説を書かなくちゃいけないんだけど、
これが難物……。

ここに引っ越してきた時に、冷蔵庫を買い換えた。
8年前だ。
シャープ製の、ドアがどちらからでも開けるやつだ。
うちは別に片方だけでいいんだけど、
まあ大きさとか容量とか、
いろいろ勘案して選んだような記憶がある。
それが、どうもここ2年ほど、だんだん冷えなくなってきたのだ。
修理にもきてもらったんだけど、
その時だけちょっとマシになって、またすぐ冷えなくなるという繰り返しだ。
困っちゃうよなー。
冷えない冷蔵庫は、奥行きが5センチの靴箱くらい役に立たない。
夏でもあるし、食べものがすぐ傷んで困る、というか怖い。
それで、ついに買い換えることにしたのだ。
まだ8年なのに。
シャープは、やめておく。
那覇事務所でハイアールを買ったらあっという間に壊れたので、
やっぱり日本製だ。
結局今度は、ナショナルにした。
ナショナルなのか松下なのかパナソニックなのか、
なんだかよくわからないけど、つまり幸之助が作った会社製だ。
冷蔵庫スペースぎりぎりに入る大きさと、
そのわりにはかなりデカイ容量とが決め手だ。
ネットで調べた価格と、吉祥寺ヨドバシの価格と、
ポイントやボーナスセールや、その他いろいろ計算すると、
ヨドバシの方が実質安いくらい。
だったら店で買ったほうがいいかなと、即決で買った。
冷えないシャープのリサイクルもついでに頼めるし。
このくらいの価格のものだと、案外店の方がいいな。
安心もついてくるし。
さて、今度はテレビだ。
居間のテレビが、時々画像が途切れるようになって長い。
そろそろ限界みたいだなあ。
こっちだってそう古くはないんだけどね。
モノは壊れるもんだなあ。
しみじみ。

9月に、人前で喋る企画がふたつある。
ひとつは1日に、
駒場にあるアゴラ劇場で、寄席形式の舞台で落語を聞いた後、舞台で喋る。
落語の話をするわけじゃないんだけど、
まあ創作の秘密についてかな。
企画者の女の子ふたりとのトークになる予定。
もうひとつは、けらえいことの公開対談だ。

20日に、新宿西口にある住友ビルの朝日カルチャーセンターでやる。
エッセイ風の漫画を描く人が増えてるけど、
それはどうなんだ、という話をする予定だが、
さて、どうなるか。
けらは人前で喋ることがほとんどないんで、
もしかするとふたりでぐずぐずになる光景が生で見られるかも。
朝カルは、会場が狭いんで、プラチナペーパーになるかもなあ。
まだ先なんで、聴きたい人は忘れずに。

毎年この季節になると、高校野球がいちおう気になる。
野球好きだからではなく、母校がどうなってるかが気になってるのだ。
うちの高校愛知県立豊田西高校は、
進学校ではあるのだが、野球もけっこう強い。
甲子園は、春の選抜に一度出ただけであるが、
夏の予選も、いつもいいとこまでいく。
決勝までいったことも、確か何度かある。
もし夏の甲子園に行ったら、
寄付金は弾んじゃうよふっふっふと思ってるのだ。
さて、今年はどうかなと待ってたのだが、
ちっとも朝日紙面に登場してこない。
いつも、一回戦あたりは見逃してて二回戦とか三回戦あたりで勝ってるのを見て、
おお今年も頑張ってるなと思うのだ。
それが、今年は全然姿が見えないのだ。
わりと注意して見てたんだがなあと、
さっきアサヒコムに入り、今年の高校野球の結果をチェックしてみたのだ。
豊田西は、どうも東愛知ってブロックらしいんだけど、
愛知県って、東西に分かれてたかなあ。
年に一回しか興味を持たないんでよくわからない。
どれどれ、おお、7月5日に一回戦を突破している。
豊田西 7-3 豊橋工
そして……、ええっ、12日に、二回戦で早くも負けている!
刈谷 4-0 豊田西
相手は、刈谷高校じゃないか。
西校と同じ地域の進学校だ。
くーやーしーいー!
野球だけ強い高校に負けても悔しくないが、
進学校に負けるのは悔しい。
ま、なにはともあれ、西校の後輩諸君。
今年はご苦労様。
また来年頑張ってくれたまえ。
今度こそ、夏の甲子園に出てね。
まあ秋に頑張って選抜でもいいんだけど。


今日の晩飯は、西荻ガネーシャ・ガルでインドカレー。
北口をちょっと北に向かって歩いた川のそばにある。
実は、ここにはまだ入ったことがなかった。
前から一度入りたいと思いつつ、なんとなくまだ入ってなかったのだ。
ちょっと晩飯を外で、おまけに西荻で食べることになって、
じゃあガネーシャにしようということになったのだ。
いってみたら、これが美味しかったのだ。
サモサが案外旨くて、こりゃいけるかなと思ったら、
カレーもナンも全粒粉のパンも美味しい。
特にナンが美味しいな。
サジローとはまた違った風味。
あっちはネパールだからかな。
もっと早くいっててもよかった。
それにしても西荻はカフェはちょっと見ない間に増えたな。
そのうち仕事でいくつか使ってみよう。

夜の11時過ぎに江口寿史から電話。
山田詠美&川上弘美と飲んでるから出てこいという。
行ってみると、
泉晴紀と久住昌之と山崎さやかと岩谷テンホーもいる。
みんなもうかなり出来上がっている。
山田詠美とは久し振りだったんだけど、
いきなり責められる。
延々と責められる。
うーん、まいったなあ。
反省します。
結局午前4時ごろになっても、漫画家グループは飲んでいたんだけど、
ちょっと疲れたので帰ってきた。
そろそろ空が明るい。

今日は、ダスキンにエアコンの掃除を頼んで、
それに立ち会ってたんで仕事にならなかった。
夜も潰れて、さっぱりの日だったけど、
まあこういう日もある。
ダスキンの人はすごく対応も仕事も丁寧で
その点はよかったんだけど、
3台掃除してもらったら、1台冷えなくなってしまった。
明後日メーカーが修理にくることになったが、
ダスキンに頼むんじゃなかった。
金払って壊されてちゃな。
料金払っちゃったけど、返してほしいよ。
メーカーの修理費は誰の払いなんだろう。
ああもう今日は風呂入って寝よう。
煙草臭くて、自分がちょっと嫌。

今年の夏休みは、なにもしなかった。
いつもはちょっと仕事を引っ張ってたり、
コンピュータは持っていってメールを日々チェックしたりと、
なんとなく仕事の匂いがあったのだが、
今年は、ない。
休み中、一度もメールを見なかった。
ネットにも入っていない。
仕事の電話は一度か二度きたくらいで、
あとはずっと惚けていた。
例年は10日取る夏休みが、今年はいろいろ前後にあって、
8日しか取れなかったので、
その分きちんと休もうと思ったのだ。
やんばるから島に移動して、いつものビーチ。
誰もいなくて気分がいい。
干潮には、ずっと沖まで歩いていって、
その先のリーフの端から潜ると、
2、3メートルの深さのところに、
数千匹の魚が群れをなして流れている。
ホテルに戻ったら、庭にあるプールだ。


混んでると10人くらいいることもあるが、
夕方になれば、あっという間に誰もいなくなる。
夕方といったって、日が暮れるのは8時だ。
4時5時なんて、まだ真っ昼間だ。
プールを独り占めして、
延々と泳ぐ。
時々潜る。
楽しかったんだけど、やっぱり短かったなあ。
島に移動してからは、4日しかいられなかった。
秋になる前に、もう一度くらい海にいきたいな。

HPのデスクトップでDVDを見ようと、
ディスクを入れたのだ。
そしたら、ディスクを入れろという表示が出た。
つまり、ディスクを認識していないということだ。
おかしいなあ、こないだまで普通に見てたのにと、
何度か繰り返したのだが、状況は同じだ。
ソフトをほかのものに変えてみたが、
結局は同じ。
エクスプローラーで見てみると、
DVD満杯に、なにかは入っている。
もしかして、これだけが読めないのかと、
以前見たディスクを入れてみたが、
状況は変わらない。
うーん、困った。
ディスクに問題があるのかと、
DVDプレイヤーに入れてみたら、普通に映像は出る。
となると、このHPのプレイヤーがおかしいということなのか。
なにかここ数日で変化があったかなと考えたら、
前に日にSPを入れた。
それかもしれない。
でも、どうすりゃいいんだ。
SPに合わせたプレイヤーの
新しいバージョンを落としてみればなんとかなるのか。
ちょっと弱った。
仕事しながらちょっとチェックしたいものもあるのになあ。

肩と首が動かなくなってしまったので、近所のマッサージにいってきた。
前にも書いたことがあったと思うけど、
「ツボしあ〜つ」という脱力系の名前だ。
でも、腕はみんなけっこういいんだよな。
特に、今日頼んだ人は、一番丁寧でうまい。
おまけに、難点がない。
他の人は、うまいんだけど鼻息が荒すぎて、耳元でうるさいとか、
うまいんだけど女の人で力がないとか、
どうも一長一短なのだ。
でも、今日のTさんは、不快になる要素がとくになくてうまい。
ただ、1時間みっちり揉んで貰ったけど、ほぐしきれなかった。
まだ芯が残ってるんだよなー。
とりあえず、仕事が楽にできるくらいには回復したな。

ああなかなか山越さないなあ。
日々眠い……。
さて、例の釣りバナー「ミルクチャンネル」のその後だが、
どうもパッとしない。
一時、払えという金額が9万いくらからいきなり15万円になって、
おおこれは新展開かと思ったんだけど、
いつの間にかまた9万いくらに戻っている。
もう一ヶ月以上経つし、早く通報機関というとこに通報してくれないかなあと思ってたら、
ちょっと変化があった。
早く払わないと少額訴訟の準備にかかるという一文が加わったのだ。
でも、そのほかは今までと同じ。
その一文が加わったんで、全体の整合性がおかしくなってるだけだ。
相変わらず通報機関に通報すると脅してるし。
いったい、通報機関ってどんなものなんだろうな。
まだ見たことないよ。

那覇で楽しみなのは、すーじ小のちんびんだ。
すーじ小は「すーじぐゎ」と読む。
すーじは「筋」、つまり路地のことだ。
路地のおくにある、小さな古い民家を改造した喫茶店だ。
誰かんちの居間でお茶を飲んでるような気分になる。
そこでいつも、コーヒーとちんびんを注文する。
黒糖入りの沖縄式クレープみたいなものだ。
ここのちんびんは、ふわっとしててほんとに美味しい。
作ってるお母さんになにか秘訣はあるのかと聞いたら、
にやりと:笑っていろいろやっているといっていた。
やっぱり、いろいろやってるんだな。

やんばるの大宜味村にある前田食堂に、今回初めて入ってみた。
牛肉そばを頼んだ。
超大盛りと噂は聞いてたが、まあそれほどでもなかった。
大盛りは大盛りなんだけど、
丼も普通サイズだし、乗ってるのはもやしだし、
まあ軽く大盛りといったところ。
でも、牛の匂いがけっこうきつくて、途中で飽きる。
肉体労働者系の方々が多かったのも判るような気がする。
これをどんどん胃に放り込んで、また午後から働くんだな。
隣のテーブルにいた観光客の家族が、
注文を間違えて大量に頼んでしまっていたが、
あれは沖縄ではよくあることだ。
たとえば、味噌汁を頼むと、それは大量の具が入った味噌汁を中心とした、
味噌汁定食のことだ。
おかずというものを注文すると、それは、
おかずを中心としたおかず定食だ。
だから、ひとりで牛肉そばと味噌汁とおかずなんか頼んだ日には、
地獄が待っている。
あの家族も、似たような状況だったが、
まあいい勉強になったであろう。

五日市街道を吉祥寺駅に向かって歩いていくと、
ガラス張りのジムがある。
中では、キックボクシングを練習している。
ここは、クロスポイントというジムで、主にキックとムエタイを教えていて、
もう一軒、近所にブラジリアン柔術の練習場もある。
どういう組織になってるんだかよく知らないんだけど、
柔術の方は、中井祐樹のパラエストラの系統だ。

ぼくは50歳の時に、この柔術の教室に入った。
1年くらいやったらキックもついでに始めて、
いずれはアマチュアのトーナメントに出場しようと思ってたんだけど、
せっせと受け身をやってたら、
ある日五十肩になってしまって、肩が上がらなくなってしまった。
まだ柔術着も新しかったのに。
結局、五十肩がなんとかなるまでに3年くらいかかってしまい、
柔術も続けられなかった。
あのジムの前を通ると、今も残念な気持ちになる。
コーチと顔を合わすと、またきてくださいといわれるんだけど、
今からはなかなか厳しいなあ。

夏休み明けの忙しさが、なかなか終わらない。
もうちょっとなんだがなあ。
茅野を挟んだのが厳しかったな。
しかし、東京は暑い。
これでも、まだ梅雨明けしてないのか。
そろそろエアコン入れないと厳しくなるころだ。
うちは一階はかなり涼しいんだけど、
二階の仕事場がちょっと暑い。
というよりも、仕事場の、仕事するスペースがちょっと暑い。
ちょうど風が流れないところに机を置いてしまった。
いつかレイアウトを変えて、窓からの風が流れるところに机を置きたいと、
ずっと思ってるんだけど、
なかなかむつかしいんだよな。
一階は、ちょっと変えるかも。
この忙しさがひと段落ついてからね。

徹夜で原稿を書いて、なんとかあがったので、
そのまま寝ないで立川志らくを聴きに行ってきた。
三鷹市がやってるんだけど、
なんだか三鷹はやたら落語をやってるんだよな。
レギュラーでやってる市の施設が3カ所もあって、
けっこういいメンバーがくる。
吉祥寺でもやってほしいもんだがな。
今日は200人ちょっとくらいの会場。
まず前座の志らべで、黄金の大黒。
やけに早口で、おまけに上下がうまく使えてないので、
しばらく聞いてると誰がなにを喋ってるのかわからなくなって、
興味がなくなる。
二つ目らしいけど、これはまだ先が長いなあ。
志らくは3席。
志らべの後すぐ出て、延々とまくらをやるんで、
一席目は漫談かと思ったら、やっと落語が始まった。
こんなとこ談志の真似しなくてもいいのに。
談志の漫談やジョークは面白くないけど、志らくの枕は面白いんで、まあいいけど。
一席目は、ええと、なんだっけな。
そうそう、あくび指南。
出来は普通だったと思う。
二席目は、宮戸川の馴れ初め。
叔父さんがそっと階段を上って覗くとこで終わり。
三席目は、らくだ。
志らくのらくだは聴いたことがないんで、どうやるのかなと思ったんだけど、
上方風か、けっこう凄惨な演出。
らくだの死体の手足をばきばき折ったり髪をむしったりで、
ちょっと客は引いていたと思う。
三席目のせいか少し声が枯れて活舌も落ちていたので、
なんだか凄みはあったが、やっぱりこの噺は後半がむつかしい。
無理にギャグを入れて落ちないようにしていたが、
ちょっとダレてくるし楽しくならない。
願人坊主を生きたまま火に放り込んで、
なんて下げたっけな。
火屋バージョンじゃなかったな。
なんにしろ、説得力のある下げが、この噺はむつかしい。
志らくは顔が怖くなったなあ。
愛嬌のある顔だったのに。
年も食ったのに未だに「才気走った」という芸風だ。
もう少し親切にやってもいいような気もするが、
そうすると志らくの面白さが減るかもね。
まあ三席たっぷりで、満腹ごちそうさまだった。

いつも講演やってる朝日カルチャーセンターで、
今度はけらえいことの公開対談をやる。
今日はその打ち合わせ。
小説の原稿が遅れてて、明日がデッドだという中で、
こんなことしてる場合ではないが、
まあ遅れてるものはしょうがない。
じたばたしたってしょうがないからな。
詳細はまた追って発表するけど、
もっとキャパのある大きい会場でやってもよかったかもなあ。
入場券の競争率厳しいんじゃないかな。
けらは、夫の上田と共にやってきた。
上田は、元編集者。
今は、けらの専属編集者みたいなものかな。
対談では、そのへんの役割の話もしたい。
時期は、9月。
場所はいつもの、新宿の三井三角ビル。
いつもは比較的大雑把な計画だけで話すけど、
今回は相手もあるし、
もう少し全体の流れを考えた方がいいかなあ。
けらも、人前で話すことをやってみたい様子だし、
そのへんも、まだ時間があるんで、
ちょっと考えてみる。
お楽しみに。

久し振りにサジローカフェにいった。
五日市街道にある、ネパールカレーの店だ。
いやカレー屋さんじゃないんだけど、まだカレーしか食べたことがない。
ここのカレーが、凄く美味しい。
4種類くらいだったかな。
ナンも種類があるんだけど、どれを食べても美味い。
ナンだけでも食べられるくらい。
前回いまいちだったモモを確認のために食べようと思ったら、
売り切れだった。
これだけちょっと落ちたんで、
いつもそうなのかどうか、確かめようと思ったのに。
でもまあいいや。
ベジタブルカレーとチキンだったかな。
ナンは、チーズとセサミか。
噛んでると、かなり甘い。
コックのネパール人は無口で、オーナーらしい長髪のネパール人はお喋り好き。
今度は昼間いって、お茶を飲んでみよう。

CSフジから出演依頼があったんだけど、
こっちにいる時期だったんであんまり深く考えずに引き受けて、
あとで番組名見たら、
「斉藤舞子の合縁奇縁」だった……。
これは、あのみうらじゅんを假屋崎省吾と間違えて対談やったという、
既に都市伝説殿堂入りのあのアナウンサーじゃないか。
いやー、面白そうだけど、そんな面白い話する自信ないなあ。
月末に収録なんだけど、
さあどんな話になるんだろう。

うちの庭では最近、実のなる植物に力を入れている。
この不景気のご時世に、緑を楽しむだけではなく、
ついでに収穫物をいただこうということだ。
枇杷が終わって、今はラズベリーの収穫時期だ。
夏休みと一部ぶつかって、
多少枯らしたり鳥にやられたりしたが、
まずまず順調に収穫した。
これは、ジャムになるであろう。
実はならないが、現在満開なのは、のうぜんかずらだ
ずっと以前、取材で地方にいく時に、
電車の窓から田舎の景色を見ていたら、
通り過ぎる家々に、のうぜんかずらが咲いていた。
畑がほとんどだったんだけど、ぽつりぽつりと立っている家の庭に、
必ずこのかずらが満開に咲いていた。
高級ではないが華やかな風情が気に入って、
うちにも植えようと探してきたのだ。
今年も、満開に花をつけた。
いいアクセントだ。

今月の末に、うちの実家のあたりでは、大きな花火大会がある。
なにせ不況知らずのトヨタ自動車の地元なんで、
花火の規模と数と華やかさと、もうなんだかとんでもない花火大会なのだ。
あれを見てしまうと、もう隅田川も神宮も、全然驚かない。
矢作川という広い一級河川の瓦で打ち上げ、
それを対岸の堤防で見る。
目の前何メートルかで打ち上げられた花火が、
真上で花開く。
しばらく遅れてどーんと腹に響く音が届く。
花火って、凄い数の種類があるんだよな。
巨大な花を開くもの。
何段にも花を開いていって、頂上でもうひとつ芸を見せて散っていくもの。
星や花の形に開くもの。
音楽に合わせていろんな花火を組み合わせたり、
圧巻なのは最後の大ナイアガラだ。
今年もちょっと見てくるかな。
まあ一回見ればもう一生分見たようなものなんだけどね。

週アスは、今週号が「物欲番長」の最終回だった。
スタパ斉藤だ。
これも11年だったか続いた人気連載だった。
青木光恵も終わったし、ずいぶんカラーが変わる。
物欲番長は、自腹で買い物し続ける凄い連載だったけど、
毎週楽しみだった。
見開きの連載が3本終わった。
これはかなり大きな変化だ。
雑誌は、情報の速さと量ではwebに圧倒的に負ける。
それに対抗するのが、こういう連載陣だと思ってたけど、
もう違うのかな。
週アスは、明らかに新しい方向に舵を切ろうとしてるわけだ。
この先、どう変わるのか、その新しいコンセプトがちょっと楽しみだ。

やんばるの旅は、目的があった。
道の駅を訪ねて歩いたのだ。
沖縄自動車道の終点近くにある許田の道の駅は、素晴らしい。
近在の農家が持ってくる新鮮な野菜が豊富で、種類も多い。
お土産もイヤってほどあって、おっぱ乳業のアイスもうまい。
いつもここを通る時には、必ず寄っているのだ。
今回は、大宜見と国頭の駅にもいってみようと思ったのだ。
どちらも、沖縄ディープ南部だ。
まず大宜味に行った。
どうにも地味で小さくて、大したものもない。
許田とはえらい違いである。
なんだかなあと、今度は国頭を目指した。
ここは、物凄く立派なところだった。
新しい巨大な建物が建っている。
かなり巨額な投資をしたようだ。
これは期待できるかも。
でも、入ってみたら、沖縄にありがちな無駄な箱物行政の見本みたいなとこで、
中身はスカスカ。
なんの工夫もないし、魅力もない。
いったいこんなものにいくらかけたんだ。
こんなものばっかり安穏と作ってるから、沖縄は発展しないんだよな。
やんばるから伊江島に移動してまた数日を過ごし、
最終日那覇に帰る際、
もう一軒だけ、「おんなの駅」にいってみることにした。
おんなの駅ってのは、別にエッチなとこじゃなくて、恩納村にあるからだ。
このへんを走っていると、「おんな」「いしかわ」「いんぶ」と地名が並んで居心地が悪い。
いうまでもなく、恩納、石川、伊武部だ。
このおんなの駅は、道の駅とは違うみたいなんだけど、
いやー、素晴らしい。
外に並んでる食べ物屋さんもバラエティに富んでいて美味しいし、
中に入れば、野菜に花にお土産に食べ物に、
目移りしてしまって困るくらい。
イートインで、ぽーぽーとムール貝のウニソースとやんばる豚うどんの冷やしを食べた。
デザートは手作り饅頭だ。

ここはまたいきたいなあ。
たぶん、ここは民間がやってるんだけど、
こういうものは場所だけ作って民間に任せればいいんだよな。
新駅探訪は、1勝2敗であった。

そういえば、「思いっきりイイテレビ」でコメントしてたんだ。
すっかり忘れてた。
猪木とアリが闘った6月26日に流れたらしい。
沖縄にいたな、その日は。
飛行機の中かも。
見た人の話では、けっこう長いコーナーで、
4回ほどに分けて、ぼくのコメントは流れたようだ。
なかなか面白いこといってたみたいだなあ。
もうなに話したか忘れたけど。

以前、アダルトチャンネルの釣りバナー踏んで以来、
ミルクチャンネルというところから執拗に料金請求のメールが来る。
毎日10通くらいはきてるんじゃないかと思うけど、
フィルタリングリストに入れてしまったので、
自動的にゴミ箱行きだ。
でも、なにか面白いこといってきてないか、
一応たまに覗いてみるんだけど、
これがつまらないんだよなー。
早く金を払わないと「通報機関に通報する」という一発ギャグを延々とやってるだけだ。
しかし、延滞の限度が、実は、今日、7月7日なのだ。
今日までに払わないと通報するといってるのだ。
明日になると、なにか変わったことをいってくるかもしれない。
楽しみにしてるんだけど、どうかなあ。
また明日、報告します。

「マンガ夜話」公開録画は、盛会の裡に終わった。
茅野ということでやや心配された集客も、
関係者の努力とファンの参集で、なんとか形になった。
会場に茅野市民館マルチホールは、茅野駅と一体化して建てられた、豪華な施設だった。
豪華過ぎじゃないの、という気もするくらい。
スーパーあずさで12時過ぎに会場入りし、
客入れの前に打ち合わせとカメラテスト。
今日のゲストは、スピードワゴンの片っぽ小沢くんと、女流棋士。
名前はええと、忘れてしまった。
あとで調べます。
そうそう、鈴木環那さんだ。
客入れが始まった。
公開録画というくらいで、生放送ではない。
だから、1時間きっちりで撮らないで、
かなり長く撮って編集する。
ゲストのふたりは、初めての出演なので、
つい自分のことを話してしまうが、それは求められていない。
スピードワゴンは自分の合コン話をするし、
女流棋士は子供のころから将棋一筋だった話をするが、
それはこの番組では要らない。
生だったら時間がもったいないんですぐ話を変えるんだけど、
まああとで編集するだろうと思うと、
鷹揚な気分で話をさせておく。
そのへん、編集するとちょっと生と印象が違う理由かな。
収録が終わってから、オマケに質問コーナーがある。
笹峯あいがマイクを持ち、客席までいって質問を拾うんだけど、
毎回もうひとつ面白い質問がないんだよなー。
さて、収録が終わってからは、オフ会だ。
同じビルの中にある寒天料理の店に、20人ちょっとが集まった。
ミニオフ会のつもりだったが、これだけいたらもうミニじゃないよな。

電車の都合もあって途中で帰った人もいたが、
席を移動しつつ、だいたいみんなと話せたかな。
地元の人もいたし、福岡からきた人もいた。
ぼくの地元の豊田からもふたりきていた。
8時頃に散会し、今度は下諏訪に移動して、温泉旅館。
まるやという、古くて素敵な旅館。
掛け流しの源泉に入って、軽く宴会。
ああ仕事進んでないんだけどなあ。
次の日は早起きして、下諏訪散策。
秋宮とお地蔵様二体にお参り。
旅館を世話してくれた地元の三井さんちがやっている花梨舘でお茶した後に、
隣の山猫亭でそば食って、あずさで帰る。
なんとなく眠いが、さあ仕事仕事。

明日は茅野で公開録画だ。
茅野っていったことあったかなあ。
信州方面にはスキーや避暑でさんざんいってるんで、
通り過ぎてはいるが、泊まるのは初めてかも。
いや、泊まるのは隣の諏訪なんだけど。
「ハチワンダイバー」の前作をもう一回見ようかなと、
吉祥寺の漫画に力を入れてる書店を二軒回ったんだけど、
影も形もなかった。
白泉社だからな。
ちょっと営業が弱いかな。
ハチワンに便乗して、今こそ在庫一掃のチャンスだ。
とか思わないんだろうか。
もったいない。

やんばるで泊まったのは、
やんばるホテル&ファームというところなんだけど、
凄くよかった。
元々ベトナム人が建てたという建物は、
広くて質がよくて趣味がいい。
ドアや浴槽や床板やタイルが、みんな手を抜いてない。
屋根はウロコのように小さい鉄板を重ねた瓦で、
スコールがくると、ポロンポロンと突然鉄琴演奏が始まる。
周りは太古の森。
朝早く早く起きて、森を縦断する道路を走っていたら、
夜のうちに轢かれた蛇が二匹死んでいた。
やんばるくいなも2度目撃した。
名護や本部がやんばるだと思っていたが、
まだまだあのあたりは、中やんだ。
奥やんは、深い。
ジュラシックの森からは、今にもTレックスが現れそうだ。
やんばるには、また秋にでもいきたいな。

今年の夏休み終了。
なんだかあっという間だったなあ。
楽しいことは、終わるのが早い。
毎日海で泳いで昼寝して美味しいもの食べてたら、
もう夏休みも終わって東京に戻ってた。
おかしいなあ、まだ気分は休みなんだけど。
今年はまったく仕事抜きで、コンピュータも持ってかなかったんで、
帰ってきたらメールが山積みになってて、
読んで整理して返事書くだけで真夜中になってしまった。
もう眠い……。
今夜は早寝して、続きはまた明日だ。
マンガ夜話の準備もしなくちゃいけないし、
小説の続きもあるし、
しばらくまた仕事モードだな。
留守中の正ちゃんとミミが心配だったんだけど、
帰ってみたら、なんだか昨日も一緒にいたような平気ぶりで、
もうちょっと寂しがるかと思ってたのに、ガッカリ……。
さて、もうこんばんは寝よう。
頭グラグラだ。

「漫画の時間」と「漫画ノート」はどういう本なのかというメールを、
最近時々もらう。
いや今ごろ聞かれてもという気もするが、
きっと最近このHPを見るようになった人なんだな。
漫画の本ですかという質問もあったが、違います。
最近漫画の本を出してないんだよなー、漫画家なのに。
なんというか、漫画評論というか、漫画についていろいろ書いたものを集めたのが、
この2冊なのだ。
昔から、漫画についてはいろいろ書いてきた。
漫画作品について書いた物もあるし、
漫画家や漫画の状況について書いたものもある。
提言もあるし、苦言もあるし、
まあそういうものをすべて集めて、この2冊にしたのだ。
12年前に出したものが「漫画の時間」、
最近出したのが「漫画ノート」。
どちらも、幸い評判がよく、売れ行きもまずまずだ。
年内に長い文章のものばかり集めた続編も刊行予定。
タイトルは「秘密の本棚」かなあ。
というわけなので、最近ここを読み始めた人は、
とりあえずこの2冊は必須です。

昼過ぎまで寝てから、沖縄に荷物を送った。
夏休み用だ。
準備は着々と進んでいる。
仕事はあんまり進んでないけど。
ついでにATMで現金を下ろし、市政センターに行って税金を払った。
税金は高いよなあ。
もうちょっとまけてくれないかな。
さて本屋に寄って帰ろうとパルコの前の交差点を渡ったら、
前を歩いてる昼間っから飲んでる様子のオヤジに見覚えがある。
テンホー、と声をかけたらビックリして振り向いた。
やっぱり岩谷テンホーだ。
いやー、ちょっと昼間からビール飲んじゃってといい調子。
洋服の買い物にいったついでらしい。
テンホーは案外お洒落だ。
サンロードのブックスルーエにいってカミプロを買う。
これは、伊江島の海岸で読もう。
ああ早く仕事やらなくちゃ。

毎年、梅雨っていつ頃明けてたっけなあ。
沖縄はもうちょっと早めに明けたんで、
連日すっかり夏の陽射しらしい。
でも、東京は雨が多いな。
まあほとんど外に出ないで仕事してる日々なんで、
雨でも晴れでも大差ないともいえる。
小説宝石の小説がちっとも進まないし。
家にいるほうが圧倒的に多いけど、
でも食事にいく時とかちょっと郵便を出しにいく時とか、
やっぱり傘を差してくのは面倒なんだよな。
出勤しなくていい仕事でよかった。
さて、今日は確か「だサル」最終回が書店に出回る日だ。


18年か。
長かったな。
内容は、今までの思い出を書いただけで、
そう特別なものではない。
それと、最後の挨拶だ。
長いこと読んでくれて、どうもありがとう。
それはともかく、早く仕事を上げないとまずいことになる。
どうも50枚台で終わらない様相を呈してるんだよなー。
困った困った。

「ハチクロ」をマンガ夜話で取り上げたんだけど、
作者の羽海野チカは、喜んでくれたようだ。
http://www13.plala.or.jp/umino/
作者を喜ばせようという意図でやってるわけではもちろんないんだけど、
でも、結果として喜んでくれれば、これほど嬉しいことはない。
ものによって温度の差はあれ、興味があって取り上げてる作品だから、
その気持ちが、見てる人や作者に届いてくれればやっぱり嬉しい。
けっこう地雷を踏む番組で、
やれやれと思うこともあるけれど、
ちょっと今日は嬉しいね。

以前、ミルクチャンネルというアダルトチャンネルから
入会金を払えという警告がきたと書いたことがあったが、
その後も、一週間経ったら次の対応をするという同じ文面の警告メールが、
ただ淡々と毎日送られ続けていた。
どうにも芸のないやつだなあと思っていたのだ。
しかし、ついに違う文面のメールがきた。
もうスパムフィルターで
迷惑メールフォルダーに飛ばされてるんだけど、
なにか新展開はないかと、 時々チェックはしてたのだ。
>再三のメールに対し、ご対応?ご連絡頂けていない現状は、
>貴殿はご対応して頂ける意思はお持ちで無いと判断せざるを得ません
相変わらず酷い日本語だけど、
>よって次なる段階の対応へと移行させて頂きます事をご了承ください
新展開にはなりそうだ。
>過度に滞納なされますと、悪質利用者・入会者と判断せざるを得ませんので、
>通報機関に通報させて頂く場合も御座いますので、
ご了承ください
「通報機関」ってなんだろうなあ。
見たことないが、きっとそういう機関がどこかにあるんだろうな。
うーん、楽しみだ。
さっさと通報機関に通報して、次の対応に移行して、
次の芸を見せてほしいもんだ。

マンガ夜話の準備で中断していた仕事に戻ったんだけど、
やや遅れ気味。
月末には夏休みも取るし、ちょっと大変だ。
というか、かなり大変だ。
仕事以外のことはしたくない。
毎晩夜中にNHKに通って、生活のペースが崩れてたんで、
今日はどうも調子が上がらない。
昼頃起きて仕事の準備してたら、
「思いっきりイイテレビ」の取材クルーがぞろぞろとやって来た。
そうか、約束してたな。
6月26日は猪木×アリ戦があった日なんで、
その話をしてくれという。
6月26日当日には、猪木のインタビューと並んで流れるそうだ。
12:55ごろからの「きょうは何の日」というコーナーらしい。
あの試合は、プロレスや格闘技を知らない人に話すのはむつかしい。
基礎知識がないと、説明にすごく時間がかかって、
おまけに伝わるかどうかわからない。
まあなんとか大雑把なところは話して、
よし仕事にかかるぞと思ったら、
読売新聞から電話。
小学館と雷句の話だ。
そういえば、昨日電話が来たんで、
明日にしてくれといったんだった。
これも、電話で話しておまけに新聞コメント用に短くされると、
なかなかニュアンスがむつかしい。
苦労して話して、まとめたら見せてもらうことにして電話を切る。
なんかどうも体調がぴりっとしない。
ここんところ体も動かせなかったしなあ。
7時ころ善福寺公園をひと走りしてきて、
ちょっと血が回ってきたかな。
やっぱり体を定期的に動かしてる方が体調がいい。
さて、もうひと仕事。

今回は波乱もなく、なかなか盛り上がったと思う。
特に今日は、FAXが久々に大量に来た。
メールはいっぱいくるのにFAXはこないという日々だったから、
もうFAX持ってる人も減っちゃったかと思ってたが、
まだ絶滅したわけではなかったな。
特に今日は、絵を描ける層にアピールする作品だったんで、
余計に多かったんだろう。
「ハチクロ」は、ふんわりした恋愛ものにも読めるが、
もっと痛い青春群像ものだ。
絵も上手いしテクニックにも富んで、
掲載誌が2度も潰れる試練も乗り越えて傑作にした。
現在やってる「3月のライオン」も
傑作になりそうな予感。
ちゃんと青年誌に合わせて、
絵柄もテーマの作り方も青年誌スタイルにしてるとこが凄い。
ゲストの佐藤大くんは、吉祥寺の住人だった。
吉祥寺は濃いなあ。
やっぱりFAXも含め、反応の多い回はやってる側も楽しい。
次回取り上げる作品も、だいたい決まってたんだけど、
ちょっと変更するかも。
今回はたった3日間だったんだけど、
準備も含め、疲れる3日間だ。
喜んでくれる人も多いんで、
やってて楽しいんだけどね。
ま、怒る人もたまにいるけど。
さて、次はとりあえず7月5日の公開録画だ。
かなり広い会場みたいだから、
いける人はどんどんいきましょう。
会場でしか聞けない話が、
公開収録では満載だよ。

今日は「男組」。
たぶん池上遼一の話ばっかりになるだろうなと思っていたら、
案の定だった。
「美味しんぼ」」は、雁屋哲の作品なのだ。
でも、「男組」は池上のものだ。
だから、この作品に関する雁屋哲に関しては、
それほど語ることがない。
それにしても、池上遼一はバランスの悪い描き手だ。
あれほど流麗な華麗な美しい描線を持っていながら、
そのほかの資質にかなり欠ける。
あんなに決めポーズの美しい漫画家は世界中にいない。
でも、動いてる絵が描けない。
漫画家それぞれ得手不得手があるとはいっても、
池上の場合、ありすぎだ。
それでちゃんと優れた漫画として成り立つから、
日本の漫画は面白い。
以前、マンガ夜話で、
安彦良和さんは漫画の動きがあまりうまくないといったら、
なんだか物凄く怒ってたようだが、
それも似たようなことだ。
絵はあれほど描ける人なのに、
コマ割りや構図で動きを見せる漫画独特の描き方が得手ではない。
漫画を描いて長いのに、
アニメの癖が抜けないんだな。
パラパラ漫画のように動きを描いてしまう。
それは漫画の動かし方とは違うんだよな。
どれほど映画のひとコマのように動きを正確に写しても、
それを並べれば漫画の動きになるというわけではない。
だからといって、安彦さんの漫画がつまらないかというと、
それとは話が別なんだよな。
なにか突出した部分があれば、漫画は成立する。
優れたものを持っていれば、
それがほかの部分を充分カバーして面白い作品にしてしまう。
というあたりが、漫画の面白いとこなんだな。
さて、明日は「ハチミツとクローバー」だ。
どんな話になるかな。
「3月のライオン」の話もするだろうか。
ちょっと楽しみだ。

番組が終わってから、次回の作品選定会議。
一本は「ハチワンダイバー」なので、もう2本。
一本は長めで、比較的最近の作品。
もう一本を、古い作品にするか、もう少し変わり種にするか、
色気のあるものにするか、
最終結論は出ていないが、まあだいたい決まったかな。

今日は「へうげもの」。
準備していったことのいくつかは話せたんだがなあ。
どうも盛り上がりすぎて、
入っていくタイミングがなかなかつかめなかった。
ちょっとぶつ切りになってしまったのが残念。
うまく伝えられなかったかもしれない。
生放送は、何年やってもむつかしいや。
さて、反省してる暇はない。
次は「男組」。
これは、どういう切り口になるか。
馬鹿漫画の系譜として捉えるのかな。
雁屋哲も池上遼一も、単品でいくらでも話すことがあるんだけど、
オーケンと角田、ふたりのゲストを交えて、
どういう展開になるかなあ。
生放送は、とにかくやってみなくちゃわからない。
なにがきっかけでどう転ぶのか、
事前にはわからないんだよな。
まあそこが面白いんだけど。
それにしても、FAXがこなくなった。
初日なのを割り引いても、数が少ない。
もうメールの時代になっちゃったかな。
メールをプリントアウトして張り出しても、
もうひとつパッとしない。
イラストもないし。
絵に自信のある人、FAX募集。
今なら多少難があっても張り出されるぞ。

某番組から、猪木×アリ戦の話を聞きたいといってきた。
もうひとつの番組からは、
小学館問題についてだ。
コメント類はたいてい、格闘技か漫画だな。

さあ今夜はマンガ夜話だ。
深夜0時スタートだけど、まあ12時なんて今は深夜じゃないよな。
やるほうだって生で喋ってるんだから。
今夜は山田芳裕の「へうげもの」。
どんな話をしようか。
マンガ夜話もちょっと間があいたんで、
どんな風にいつも喋ってたのか思い出せない。
始まれば、自然に喋り出すと思うけどね。
準備はひと通りした。
明日の「男組」の準備がまだ済んでないんで、
今日の昼間はそっちだな。

ゆうべ、知人から凄いネタがあるという連絡があった。
聞いてみると、本当なら確かに凄い。
慌てて本棚を探して、ブラックジャック17巻104ページを開いた。
その4コマ目には、
「6月14日午前8時ごろ/東北一帯にマグニチュード7.5の地震発生」
と書いてあった。

これはぼくが、自分の本からスキャンしたものだ。
間違いない。
天才手塚は、2008年にやってきていたのだ。
これは、後世にそれを伝えるそのメッセージなのだ。
今晩あたり電話がかかってきて、
「いしかわ氏、気づいたの?」
ふふふと鼻にかかった声で笑われそうだな。

こないだ、近所のカフェで表通りを通る女子高生と女子大生を見ながら、
アイデアを考えていた。
女子高生といっても、吉祥女子。
女子大生といっても東京女子大。
なので、そう華やかではない。
このへんは女の子だらけなのに地味だよなあとしみじみ思いつつ、
ノートに思いついた断片を書き散らしていたのだ。
そしたら、カフェの向こうから、
ママチャリに乗った中年のガイジンが走ってきた。
なんかベンジャミン・フルフォードにそっくりだな、
と思ったんだけど、
まあまさかフルフォードがユダヤとも闘わずに昼日中に、
丹波通りをママチャリで走ってるはずもないので、
似てる人もいるもんだな、とまた仕事に戻ったのだ。
それが、数日前のことだ。
さっき、東女横のコンビニに雑誌を買いにいきながら、
突然思い出したのだ。
そういえば、この通りにフルフォードって家がある!
急ぎ足でコンビニに向かい、
そのちょっと手前にある、なんというかやや小さめで古めの家の玄関を見てみると、
「FULFORDフルフォード」という表札が出てるではないか。
ええーっ、ということはもしかして、
ここがあのベンジャミン・フルフォードの家か!?
うーん、気をつけないと、ユダヤの金持ちがこの辺にミサイルでも落とすかもしれない。
10年くらい前に、吉祥寺に家を建てようと思って土地を探していたら、
紀ノ国屋のそばの木造モルタルの小さい建て売りに簡易交番が貼りつけてあって、
なぜこんなところに、と思ったら、
表札に「菅」と書いてあった。
意外な人が、案外、近所に住んでるものなんだよな。

善福寺公園を走りながら、
スピードが測れる時計がほしいなあと思ったのだ。
だいたいの距離と時間で大雑把なスピードは測れるが、
その時々のスピードはわからない。
それを計測できるものがあったらなあと思ったのだ。
スピードは、靴に小さいセンサーをつけて測る。
時計とセンサーのセットで買うのだ。
POLARからはRS200sdとRS800sdが出ている。

でも、ランニングだけに使うには、ちょっと高いんだよなー。
ほかにも作ってるメーカーがあると思ったけど、
なんにしろ、オモチャにしては高い。
悩むとこである。

蟹を食った。
冷凍じゃない蟹は、旨い!
その蟹を持ってきてくれた人によれば、冬に蟹食うやつはアホ。
今が一番美味しい旬なのだ。
確かに甘くて香りがよくて、旨い!
2日間にわたって、蟹を食いまくって腹一杯。
ホタテも食ったけど。
正ちゃんは、蟹よりもホタテの方がずっと好きだということが判明。
ミミはどちらも興味なし。
ついでに、妻が博多で買ってきた明太子を食べくらべ。
ふくやと魚住だったんだけど、
うーん、魚住のほうがずっと旨いな。
ふくやは、ちょっとうまみが薄い。
水っぽい感じだ。
のだめでお馴染み「博多通りもん」も食べたけど、
ただのお土産味であった……。

小学館は、雷句誠「金色のガッシュ」原稿の件で、読者には謝罪したようだ。
【ここ】
なにを謝罪しているかというと、読者に心配をかけたことに関してだ。
雷句にはどうかというと、闘うことに決めたようだ。
謝罪文には、こうある。
もとより、ブログにある弊社および弊社社員についての記載は事実とは考えておりません。
この書き方だと、つまり全面否定だ。
雷句が原稿をなくされた顛末とか、担当編集者から酷い扱いを受けたと書いたこととか、
編集長と副編集長の対応とかは、すべて雷句の捏造だといってるようなものだ。
ここまで一括で全否定してしまっていいのかなあ。
弁護士とも相談の上なんだろうけど、もうちょっと書き方があるんじゃないか。
今後は、法廷で当方の考えを明らかにしてゆくつもりでおります。
と書いているから、全面対決のつもりなんだろうな。
これは小学館と雷句だけではない大事な問題だと思うし、
もう少し違う方向に持って行けないのか。
原稿をなくしたことは事実なんだし、
もう少し控えめであってもいいと思う。
雷句も、ここまでこじれさせる前に、なんとかできなかったのかなあ。
読者に支持される作品を描いていたのに、残念だ。
書き手と編集者の問題は、いろんな要素が絡みすぎてむつかしい。
いろんな人がいろんな立場で意見を求めてくるけど、
そう簡単にいえないよ。
新聞社なんかは、紙面が狭いせいもあってひとことでいってほしそうだったが、
ひとことで済むようなことなら、こんな大きな問題にはならなかった。
システムの違いもある。
プライドもかかっている。
双方が納得できる解決は、むつかしいだろう。
少なくとも裁判でなにかが解決するということは、絶対にないな。

ハチワンダイバーのテレビ版を、これで4回見た。
テレビドラマを普段見ないので、かなり珍しい。
一回目を偶然見て、なんとなく3回続けて見て、
その後忘れてて3回連続で見なかったんだけど、
今日また久し振りに見た。
けっこうオリジナルキャラとオリジナルストーリーが入ってるんだな。
それにしても、ストーリーも演出も演技もとんでもなく大仰だ。
まあ将棋盤の前で座ってるだけなんで、
なにかやらなくちゃいいけないんだろうけど、
ちょっとうるさいよな。
相変わらず大杉漣はホームレスで髪はぼうぼうなのに、
なぜか髭はきちんと剃ってあるし、
何日経っても、主人公も髭が生える様子もない。
テレビドラマだから、こんなものでいいのか。
でも、作る側がそんなこと思ってたらしょうがないよな。
中3回抜いたら、既に興味がだいぶ失せていた。
さて、来週は見るかなあ。


ミルクチャンネルは、相変わらず同じ文面のメールを日に何度も送ってくるだけなので、
自動的にゴミ箱行きになった。
努力が足りないなあ。

10日ほど前に、ネットをうろうろしていたら釣りバナーを踏んで、
アダルトサイトらしきところに飛んだな、と思ったら、
「ご入会ありがとうございました」という表示が出た。
続けて、何日以内だかに視聴料金を払ってくれという脅し文句が並んだ。
ああ、まだこういうのあるんだなあ。
昔はずいぶん見たが、最近は当たらなかった。
でも、なくなったわけじゃなくて、まだあったんだ。
昔とまったく同じ形で。
ネット初心者は、次々現れるわけで、案外こういうのは廃れないのかもね。
で、もちろんほっといたんだけど、
数日経つと、催促メールが届き出す。
「過度に滞納なされますと、悪質利用者・入会者と判断せざるを得ませんので、
関係機関に通報させて頂く場合も御座いますので、
ご了承ください。」
文章がヘタなのはご愛敬として、
これが毎日何通かくるのだ。
関係機関に通報するらしいが、どこにするんだろうなあ。
面白いんで、迷惑メールのフィルターにかけずに、
毎日見てるんだけど、飽きずにくるんだよなー。
「ミルクチャンネルのご入会時に発生しております番組料金
98600円を滞納なさっております。」
けっこう高いな。
「経過日数が1週間程度経ちますと、次なる対応となります」
いやもう10日経ってるんで、早く次の対応を取ってほしい。
脅しメールの最後には、顧客情報として、
うちのIPアドレスやプロバイダーが書いてあるんだけど、
別にそれで住所氏名や電話番号がわかるわけではない。
まあわかれば書いてるし。
そろそろ飽きてきたんで、
明日になってもまだ同じ脅しだったら、フィルターリストに入れてしまう。
もう少し芸を見せないと、金儲けはできないよな。

井上雄彦の「最後のマンガ展」を見に、上野に行ってきた。
面白かったんだけど、それはまた今度。

ぼくも選考委員を12年やっている、朝日新聞社の手塚治虫文化賞。
今年の受賞者は、
マンガ大賞:石川雅之『もやしもん』
新生賞:島田虎之介『トロイメライ』
短編賞:大島弓子『グーグーだって猫である』
特別賞:大阪府立国際児童文学館

控室で、石川くんに会う。
なるほど、こういう人だったのか。
島田虎之介にも会う。
ほほー、こういう人だったのか。
さて、問題は、大島弓子だ。
こういう場所には出てこないんで有名な人なんだけど、
はたして今日はどうか。
授賞式が始まった。
なんだか今年は人が多い。
大島弓子の本が角川書店から出ているんで、
角川歴彦会長まできている。
なぜ歴彦……。
受賞者にひとりずつ、朝日新聞社の社長から、
トロフィーと賞金が手渡される。
そして、受賞者の挨拶がある。
大島弓子の時に、代理でスピーチがあるとアナウンスがあった。
代理……、まさか歴彦……。
そしたら、代理として登場したのは、
受賞作「グーグーだって猫である」が映画化されてその主演女優、
小泉今日子であった。
キョンキョンは大島さんからのメッセージを綺麗な声で代読して、
可愛く去っていった。
歴彦さんも、すぐ同じ方向に去っていった。
ちょっとサプライズだったな。
懇親会で、コーシンに江波じょうじさんを紹介されて嬉しかった。
萩尾さんの隣に、ひだのぶこさんがいて驚いた。
林静一さんは、羽良多平吉とちょっと似てた。
キョンキョンは足が太かったと評判だった。
でもそこが可愛かったともいわれていた。
仕事が溜まってるんで、二次会にはいかずに帰ったけど、
結局あまり仕事は進まなかった。
まいったなあ。

雷句誠が、自分のブログで、
小学館との闘いを宣言している。
原稿をなくされたのだが、
その賠償として示された金額が、あまりにも少なかった。
その前からの編集部、編集者への信頼感の喪失もあり、
提訴に踏み切ったというようなことだ。
確かに賠償金は安く、
そもそも原稿料が驚くほど安い。
でもたぶんこの問題は、
金額の多寡よりも、
編集者との信頼関係という部分の比重が大きいと思う。

編集者とのつきあいは、むつかしい。
小学館の編集者だけが特に程度が低いかといえば、
おそらくそんなこともないだろう。
どこの編集部にも、仕事のできないやつはいる。

声だけ大きいやつはいる。
ほとんどの出版社とつきあってきたが、
小学館だけに問題があると感じたことはない。
小学館で西原理恵子の本に原稿を描いた時、
担当編集者に不誠実な対応をされて怒ったことはあったが、
小学館の編集者が全員そいつのようなやつだとは思わない。
仕事のできるやつも誠実なやつも、もちろん多く存在する。
ただ今回のトラブルに関しては、
小学館側にきちんとした対応ができていたとは思えない。

雷句にも現少年サンデー編集者にもつきあいがないので、
どちらにどれほどの原因があったのかは、
こちら側から正確にはわからない。
しかし、漫画家にとって原稿は大事なものだ。
それを失うことは、あってはならないことだ。
もしそれが起きてしまったら、
誠心誠意謝罪しなくてはいけない。
それはつまり、謝罪の言葉を述べておけばいいということではなく、
原稿をなくされた側にきちんと謝意が伝わるように謝るということだ。
それが伝わっていないのに小学館側はもう謝ったと思っただろうし、
雷句側は不誠実だと感じただろう。
それではなにも収まらない。

原稿を預けっぱなしにしていた漫画家にも、
もちろん責任がある。
何ヶ月も確認もせずに放っておいて、
100パーセントの責任を相手に求めるのはどうかと思う。
ぼくは、何度もなくされて盗まれた経験を経て、
近年は原本は渡していない。
必要なものはすぐ返却を求めることも必要だろう。
しかし、ここでも信頼関係という問題が顔を出す。
漫画家は編集者を信頼して原稿を渡すのだ。
編集者は、それを裏切ってはいけない。
ぼくもかつて、単行本一冊分の原稿をなくされたことがある。
担当編集者はそれを告白できず、
心の負担を日々増大させ、
ついには精神病院に入ってしまった。
それほど、編集者の責任は重いものだ。
原稿管理のことだけではなく、
雷句の担当編集者と上司は、
どこまでその責任を理解していたか。

それにしても、この問題は、
編集者が漫画家を育てる日本式システムに
大きい原因があるなあ。
編集者が絶対的権力を持って若手漫画家を支配するシステムは、
成果も大きいかもしれないが、弊害も大きい。
ぼくは現在の漫画家と編集者のような関係で育てられてはいない。
どちらかといえば、勝手に育った。
編集者の意見がぼくと違えば、それは無視した。
ぼくのことはぼくが知っている。
編集者の仕事は、ぼくを選ぶことだ。
そこから先はぼくがやる。
そういう風に30年以上仕事をしてきたので、
編集部主導型の育て方にはかなり疑問を持っている。
編集者の意見は素直に聞く。
それに助けられたことは多い。
しかし、納得できなければ無視して構わないと思う。
仕事がなくて収入もろくにないころから、
それは一貫していた。
雷句は、編集者とそこまで感情的軋轢を生む前に、
なにかするべきだったと思う。
もちろん編集者も。
それを怠ったことが、
今回のトラブルの原因のひとつになったと思う。

さて、これからどうなるのか。
小学館は、反省するべきだ。
雷句にも反省するべき点はあると思う。
どちらかが一方的に悪いということはありえない。

何人かの漫画家が意見を表明した。
橋口たかしは、
本人の書いたものなのかどうかはまだ未確認のようだが、
雷句を批判するブログを書いた。
新條まゆは、小学館に対して批判的な意見を書いた。
個人的体験からの感想がやや過ぎるが、率直な意見だった。
どちらからも、編集者の顔はひとつではないことが窺われる。
担当する漫画家次第で、編集者も変わる。
不幸な組み合わせになってしまった時にどうするかという危機管理が、
編集者たちにはできていなかった。
漫画家にそれを求めるのは、少し酷だろう。
小学館と、それからほかの出版社ほかの編集者にも、
そのあたりは自らを省みて、反省できるところはしてほしい。
雷句にも、到らなかった部分は反省してほしい。

それから、間違ってもこれは、
漫画家同士で中傷し合うようなことであってはならない。
漫画の制作態度や制作方法、編集者とのつきあいかた、
それにひとりの人間をどう見るかについて意見は違うだろうが、
それが人間というものだ。
それを認めた上で、いい漫画作品を創る最もいい方法を、
それぞれの漫画家、編集者が考えるきっかけであってほしい。
もちろん、原稿をなくしたことと、原稿の価値に関しては、
小学館側に誠意ある態度での解答を求めたい。

ただ、裁判は、被告席に立った経験からいわせていただければ、
真実を求める場とばかりはいいかねる。
あまり裁判のみに重きを置かず、
できれば真摯に話し合って、
妥協する示談という意味ではなく、
いい合意点を見つけてほしい。
たぶん、漫画界のみんなが見ていると思う。

ほとんど毎日、HPは更新してるんだけど、
昨日はちょっと忙しくて更新できなかった。
そしたら、掲示板に、こんな書きこみが。

常日頃、タブーなどないかのように歯に衣を着せない
発言をなさっているいしかわ先生が、
この件に関しては貝になっているのを見ると、
さすがのいしかわ先生も
長いものには巻かれろと言うこともあるのかと
ひじょうに残念な思いがします。

これはつまり、
小学館で連載してた漫画家が小学館を訴えた件のことを
いってるんだけど、
誰が貝になってるんだ。
一日くらい休んだっていいじゃないか。
まったくもう。
1週間くらい更新がなかったらいってくれ。

週刊アスキーでやっていた『だサル』こと、
『だってサルなんだもん』という連載が終わった。
いや、正確に言えば、まだ最終回は書店に並んではいないんで、
終わってはいないんだけど、
今朝、最終回を書いて送った。
18年も続けた連載だったから、感慨深い。


あの連載を始めたころには、まだぎりぎり30代だったわけだ。
ついこの間、ダイナブックと頭を抱えて悶々としていたのに、
あっという間に18年だ。
時が経つのは速いなあ。
スタートは『めざせダイナブッカー!』というタイトルだった。
ほかの仕事で初期ダイナブックをもらったんだけど、
ワープロ専用機しか使ったことがなかったんで四苦八苦していた。
だいたい入力が親指シフトだったし。
それで、パソコンの使いかたを初歩から教わる替わりに、
それを連載にしようと、『ダイナブッカー』が始まったのだ。
というはずだったのに、初代担当のF岡はぜんぜん教えてくれないし、
ネタが作れなくてかなり困った。
あれから何台パソコンを買ったかなあ。
最初はダイナブック。
次は98互換機とマックUci。
そのうちウィンドウズが現れて、マックはパワーマックになり、
その度買い換えていったんで、投資金額もかなりのものだ。
もちろん、一台を除いて、すべて自腹だ。
口も出さないが金も出さないという、 酷い連載だったなあ。
でも、おかげで好き勝手に18年もやってこられたわけだけど。
もう来週からは、週末ごとに徹夜しなくてもいい。
ほっとしたところと寂しいところと、両方だな。
単行本は、『だってサルなんだもん』が8冊、
『だサル』というタイトルで1冊、
『いしかわ式』というタイトルになってこれも1冊出ている。

18年、なんとか一度も落とさずにやってこられた。
歴代担当者に感謝したい。
それと、毎週読んでくれた読者にもね。

もう何年前になるだろうか。
枇杷を食べて、あんまり立派な種だったので、
ちょっとそのへんのプランターに植えておいたのだ。
それから芽が出て、順調に育ったので、
大きい鉢に植え、苗を分けて肥料をやり、
と世話をした甲斐があって、
去年小さい実をつけた。
これが、美味しかったのだ。
よし、来年はもっとならせるぞと手入れして、
その来年がやってきた。
大収穫だ。
種ふたつから、大きな木が2本、
いやもう一本庭に植えたものがあるんだけど、
それは肥料が足りなくて花が咲かない。
こちらはもう一年育ててみる。
とりあえず、今年の2本だ。
4分の1くらいは間引いたが、
まだ鈴なりだ。
もっと間引いてもよかった。
実が重すぎて、枝が折れそうだ。
二割ほどを収穫して、冷蔵庫に入れた。

明日は食べよう。
まだまだある。
でも、油断してると鳥にやられる。
上空からでも見えるように、
あんな真っ黄色なんだからな。

那覇の繁華街は、
いつの間にかお土産屋ばかりになってしまった。
30年近く前、初めて沖縄にいったころは、
まだ国際通りも地元の人のためのの商店街の面影があった。
普通の街にある普通の商店が並んでいたのだ。
それが、ふと気づくと、
国際通りはすっかりお土産屋通りになっていた。
地元の人はあまり通らない通りになってしまった。
で も、ただ通り抜けるだけならある。
ぼくも、どこかにいくついでに通るのはいつものことだ。
入りたい店がなくなってしまっただけだ。
国際通りを歩きながら、
お土産屋を見ると、いつもカルロスさとしを思い出す。
カルロスさとし、またの名を西山さとし。
イラストレーターだが、
最近は立体も作っている。
その立体に、那覇のお土産屋の店先にある
お土産のシーサーが、
なんだか似ているのだ。
形がというよりも、テイストが。
まあ色も似てるんだけど。
これはやっぱり、南のテイストということかな。
いつもお土産屋の前を通りながら、
カルロスはどうしてるかなと思い出してるのだ。

9年前、家を建てることにした時、
やっぱり猫が要るなと思った。
一軒家には、どうしたって猫は必要なのだ。
実家には、常に犬と猫がいた。
そう特に熱心に世話したとかいうわけではないのだが、
常に家族のように、犬と猫がいたのだ。
だから、一軒家には、そういうものが必要だ。
それがないと、家としてどうもバランスが悪い。

犬は、飼いたいがちょっと無理だ。
毎日散歩させるのは、今の生活では無理だ。
朝まで仕事してフラフラになって、
犬と一緒に走ったりはできない。
だから、猫だけだ。
猫をもらいたいと、あちこちに触れておいた。
ペットショップもちょっと覗いてみたのだが、
生き物をお金で買うのは抵抗があった。
それよりも、
ほっとけば野良になるかもしれない猫を貰おうと思った。
知人の世話で、
猫が大量に居る家でまた子供が生まれたというので、
そこからもらうことにした。
4匹兄弟で、みな白黒の鉢かぶり。
その中で一番おっとりした子猫を引き取った。
それが正太郎だ。
1年半前に、それにまたミミが加わった。
コンビニのビニール袋に入れて捨ててあった子猫が2匹いた。
そのうちの1匹を引き取った。
白黒の鉢かぶり。
これがミミだ。
もう1匹の雄の兄弟は、西荻にいる。
ミミは、おとなしかった。
これならきっと、正太郎とも仲良くやっていけるだろう。
実際には、正ちゃんが縄張りを主張して、
しばらくは闘いがあった。
でも、ミミがのんびりと躱したのと、
正ちゃんもそのうち戦うのが面倒になってきたのとで、
いつの間にか仲良くなっていた。
ミミは正ちゃんが大好きだ。
いつも正ちゃんの顔をペロペロと舐めている。
正ちゃんも、まんざらではない。
まあこのまま、ずっと続くんだろうな。
2匹が仲良くしているのを見ると、
なんだか全然関係ないが、
生きてくのもいいもんだなと思う。

MUTOが凄い!
イラストレーターとしてもウォールペインターとしても、
かなりの面白さなんだけど、

壁に描いたアニメーションが、もうとんでもない。
http://www.blublu.org/sito/video/video.htm
こんなの見たことないぞ。
http://www.blublu.org/sito/video/muto.htm
こいつはいったい誰なんだ。
後者は、ブエノスアイレスとバーデンで描かれたと書いてあるが、
ブエノスアイレスはアルゼンチンだが、
バーデンは、ドイツのバーデンか?
それとも南米にそんな地名があるのか。
うーん、世界は広い。
そして、才能はどこにでもいる。

「約束の地・スノウ外伝」のアマゾンの書影は、
早川書房ではない誰かがアップしてくれた。
でも、それはアマゾンに見にいった場合しか表示されないらしい。
アフィリエイトのリンクなんかは、相変わらず書影なしだ。

キリストは日本で死んでいる。
ということを知らない人も多いようだ。
ぼくは、知っていた。
もう30年以上前に、
「キリストは日本で死んでいる」(山根キク著)を読んだからだ。
なるほどそうだったのかと、
ぼくの頭の中にインプットされた。
その前から、そんな話が伝わっているというようなことは知っていた。
その本を読んで、詳しいことを知ったのだ。
キリストが没した青森県新郷村で、昨日、
「第45回キリスト祭」が開かれたそうだ。
祭りも、もうそんなに続いてるんだな。
30年近く前のある日、
ぼくは後輩の簾内悟という男と電車に乗っていた。
簾内はいうのだ。
「こないだ銭湯に行ったら、〈農夫病に効く〉って書いてあるんですよ。
農夫病って、どんな病気なんですか」
その時、ぼくの頭の中で、いきなりなにかが弾けた。
「農夫病か……、それはな、突然田畑を耕したくなる病気だよ」
簾内は、また始まったという顔をぼくを見ている。
学生時代から、誰かがふと漏らした言葉から
どんどん話を大きくしていくようなことはやっていた。
だから、簾内はぼくがそんな話をし始めても、
特別驚いたりはしない。
「どうして田畑を耕すんですか」
「それはな……、おまえは知らないだろうが、
国民歌手・村田春夫の覚醒と、
キリストの復活に関係してるんだよ」
それから5分くらいの間に、
ぼくは壮大な物語の粗筋を簾内にざっと語り、
そのままヤングマガジンの新連載に描いたのだ。
それが「約束の地」という作品だ。

たぶん、1979年か1980年くらいのことだ。
なにかがいきなり降りてくるということは、時々ある。
その前にもあったし、その後もあった。
今でも、考えてもいなかったことが、
あとで符合していることに気づくこともある。
理屈はつくのかもしれないが、
それだけでは納得できない不思議な出来事だ。

それにしても、去年早川書房から出した「約束の地・スノウ外伝」は、
未だにアマゾンで書影すら表示されていない。
ガッカリしちゃうよなあ。

吉祥寺のバウスシアターで、
「タカダワタル的ゼロ」の公開記念に、
先週と今週の土曜日、つまり今日もだけど、ミニライブがあった。
これは、かつて吉祥寺にあったぐゎらん堂という店の
毎週水曜日にやっていたライブを、ちょっとだけ再現したものだ。
それで、先週と今週は、
バウスシアターに昔のぐゎらん堂常連が大挙して集まったのだ。
ライブが終わった後は、
吉祥寺の古い店、丸井裏の「のろ」に集合。
なんだかいきなり、30数年前にタイムスリップだ。
今日久し振りに会ったのは、大塚と中川だ。
大塚は、ぐゎらん堂のバイトだったっけなあ。
その後はいろいろ経て、
現在はAVの、なんだっけな、配信関係の会社をやってるんだったか。
中川は、紆余曲折を経て、
無職になったりヘッドハンティングされたり
会社を作って潰したりして、
その後けっこう大きい会社を立ち上げ、
今は社長として君臨している。
昔はキチガイ中川と呼ばれていただけあって、
今もどう見てもただのヤクザだ。
ロシア人の若妻を自慢している。
ミュージシャンは相変わらず歌を歌い楽器を弾き、
ぼくはなにが本業なんだかわからなくなりつつある。
人生は面白いなあ。
とりあえず、中川とまた会おうと約束して別れた。

砧の世田谷美術館まで、
「冒険王 横尾忠則」を見にいってきた。
芸術新潮でも、今月はこの展覧会の特集だ。
YOKOOも気がつけば、もう72歳か。
最近は隠居宣言もしたようだが、
この旺盛な筆力はどうだ。
いや、筆力ではなく、精力だな。
絶倫。
表現に絶倫だ。
やっぱり60年代後半から70年代に受けたものが
一番ぼくには大きいが、
それ以降のものにも驚かされる。
年を食っても、くだらない。
老成していない。
なんだかとんでもないなあ。
Y字路で右か左か迷うことなんて、横尾にあるんだろうか。
いつまで経っても二十面相のアジトに忍び込んで、
岩の隙間からそっと覗いている半ズボンの少年のような横尾だった。
まいったなあ。

しかし、世田谷美術館もいいが、
砧公園もいいね。
雨もよいでもあったので人出も少なくて、
のんびりと園内を横切って歩けた。
見るだけの井の頭公園や、野放しの善福寺公園とは、
また違う雰囲気のある公園だ。
いつもテニスをやってるコートがすぐ横にあるんだけど、
たまには帰りに散歩してみるかな。
近所に砧公園があったらいいよな。
まあうちには、善福寺公園があるけどね。
吉祥寺に帰ってきたら、大友克洋とばったり会った。
那覇に事務所あるそうで、と誰に聞いたか情報通。
ぼくも沖縄いくんでそのうちむこうで、と別れたが、
そういえば久し振りだったなあ。

ほんとかなあ。
金正日が死亡したというニュースが韓国のネットで流れている。
まあよくある話ではあるんだけど。
【NEWSTOWN】
エキサイト翻訳で訳してみると、こんな感じ。

北朝鮮政権の最高リーダーである金正日総書記が
去る 26日午後 19時から 20時頃平壌隣近道路上で被襲されたことと伝わって
政府当局が超緊張状態に陷った.
北朝鮮軍部内有力な情報網を保有しているこの某氏(デモクラシー研究会 43歳)は
見た記者との電話通話で "北朝鮮政権の最高リーダーである金正日総書記の専用車が
去る 26日午後 19時から 20時頃平壌大成区域と黄海南道アンアックグヨックの間道路上で
被襲された状態で下がった血痕がそのまま残っているまま発見されたという消息を接した"と言った.
このさんはまた "この日平壌内部事情を確認に出た中国高位級公安ゾングボトングが
自分に北朝鮮政権の最高リーダーである金正日総書記の被襲が 90% 確かだ"と
"国内北朝鮮消息筋が忙しく動いているし, 北朝鮮は今非常時局そのものだと"と情報提供して来た.
特に中国高位消息筋が 27日午前 11時頃自分に追加で電話をかけて
"金正日総書記の被襲が 100% 確かで死亡したように見える"
と "金正日被襲以後雰囲気と緊張状態を伝えて来た"と情報提供した.
彼は "金正日総書記被襲事態を伝達した消息筋は北朝鮮軍部内中将階級の局長だと確認させてくれたし,
これを聞いて正統消息筋に確認して見ようと多角度で接続して見るが
今は通話が途絶された状態と言いながら北朝鮮が徹底的な保安措置に入って行った"と言った.
彼はまた"26日夜金正日総書記が被襲された直後平壌の朝鮮中央放送は軍部隊視察の中だと報道したが,
現在平壌は非常危機状況で警備(経費)が厳しい状態"と言いながら
"北朝鮮軍部が今被襲あった後収まることができなかった金正日総書記の死体を捜すために総力を傾けているし,
一方では狙い撃ちを一者等に対して索出検挙作戦に出た状態"と消息筋を引用して伝えた.
ここに全国言論たちも一斉にこのような事実を報道しながら国家ゾングボトングを利用実は確認に出ていて
政府当局が超緊張状態に陷った.

さて、ガセかスクープか……。
韓国統一省は既に、ガセだと断定してるから、ま、ガセなんだろうな。
しかし、驚いたのはエキサイト翻訳。
想像以上に使えるなあ。

アナウンサーの死に関して、
電撃の南部が書いたアメブロが炎上した。
もうそれは南部が削除したのか、ブログ上にないんで読めないが、
その関連でわかったことがある。
アメブロは、タレントのブログについたレスを、
アメブロの判断で削除している。
だから、タレント賛美レスしか並ばないわけだ。
南部はそれでも追いつかないほど荒れたということなのかな。
しかし、単に相手を不愉快にするのが目的に書かれたもの以外、
そう簡単に削除していいのか。
いやつまり、ブロガーの判断なしに。
もちろんブログ開設時に、ブロガーには勝手に削除するとは伝えてある。
ブロガーにそれが届いてるかどうかはわからないが。
でも、本来、レスを削除することも含めて、
それはブロガー自身の判断することだよな。
判断したくないという人は、それで構わない。
でも、全員一律に勝手に削除してしまうのはどうかと思う。
ブロガー自身の判断で削除するのは、
それはブロガーの勝手だと思う。
ブロガーの敷地内でどう表現しようと、それはブロガーの勝手だと思う。
ぼくはどんなことでも自分で引き受けるが、
単に相手を貶めるだけだなと判断したものは、
mixiのレスでも削除することは稀にある。
なるべく、そういうことも自分の判断でやりたいものだと思うんだよな。
それにしても、
なんだかいろんなとこが窮屈になってるような気がするなあ。

mixi見てたら、アナウンサーの死亡に関して、
26日以降800件以上の追悼コメントがファンから寄せられた
というニュースが上がっていた。
それを見ていない。
ぼくが見たのは、下にも書いたけど、
死んだのも知らずに励ますコメントばかりだ。
ちょっと見てない隙に、800件も追悼コメントがアップされてたのか。
なんだか不思議なことが多いなあ。

亡くなったアナウンサーのブログが変だった。
アメブロなんだけど、
ずっと精神的不調を訴えてる記述があって、
亡くなった後も、その精神的不調を励ますレスが延々と続いていた。

これからですよ゚+。(*′∇`)。+゚
ファイトです♪

今日はゆっくり寝れるね☆いつも明るい笑顔を
どうもありがとう☆

同郷として応援してますp(^-^)q元気だしまっし

そのキャラ素敵です!
すきですー!

明日も元気にいきましょうね☆

こんなのがずーーーっとどこまでも続いてるわけだ。
さっき見てみたらレスがすべてなくなっていたけど、
そのレスのつけられ方って、なんか変だよな。
つまり、あんなに大きく取り上げられてたニュースなのに、
誰一人本人が亡くなってるのにも気づかずに、
ずーっと励ますレスをつけ続けてたわけだ。
それはつまり、レスが人工無能……。
ま、人気商売だからそういうこともあるかもね。

毎日新聞が、北朝鮮からまだ知られていない生存者を
帰す用意があるというような記事を書いていたが、
その後、後追いがない。
どこのマスコミも、詳報を出さない。
どうなってるんだろうな。

沖縄プロレス発足!
というのは、どこかで見てたけど、
今日の東スポに概要が出ていた。
デルフィン率いる「大阪プロレス」が、
別チャンネルとして「沖縄プロレス」を始めるらしい。
というのも、どこかで読んでたんだけど、
驚いたのは、
デルフィンが沖縄に移住するというところ。
大阪はタイガースマスクをエースに置いてきて、
沖縄プロレスは自分でやるつもりらしい。
DDTが「でら名古屋プロレス」を立ち上げるのとは
ちょっとやり方が違うんだな。
まあデルフィンの女房は沖縄出身だし、
考えられなくはない。
国際通りにキャパ180人の常設会場を確保したらしいが、
どこなんだろう。
てんぶすじゃないだろうな。
観光シーズンには毎日興行があるというから、
オフシーズンには、週末だけかな。
1日4試合らしいが、料金はいくらかな。
大阪と同じだろうか。
レスラーは沖縄風の名前ばかりだが、
まだきっと地元勢はいないだろう。


そのうち地元からも出てきそうだな。
7月5日に旗揚げらしい。
オープニングは、午後3時と午後8時の2回だ。
ちょっと見にいってみるかな。
しかし、日本には現在、いったいどれほどの団体があるんだろう。
1人1団体なんてのもあるから、100くらいはあるんじゃないか。
このまま細分化していくと、
どこいっても観客50人なんて時代がきてしまいそうだ。
あ、それはブルーフィールドか。
とりあえず、沖縄プロレスの健闘を祈る。

こないだ、なかなか仕事が終わらずに、
朝の9時ごろモニターを睨みつつ原稿を書いてたら、
視界がきらきらしてきた。
視界の一部にプリズムみたいな部分が現れて、
よく見えなくなってきたのだ。
ああもう寝なくちゃとは思ったのだが、
でももう少しとも思って、結局それから30分くらいで原稿を上げて寝た。
次の日、ちょっと心配だったんだけど、
なんともなくてホッとした。
すぐ薬局いって、疲れ目用の目薬買ってきたんだけど、
あんまり長時間モニター見てちゃいけないな。
輝度はかなり下げてるんだけど。

朝の5時頃、ちょっと寝る前にひとっ走りしてくるかなと、
善福寺公園をぐるっと2周ほどしてきた。
走ってる間に人が増えてきた。
ほとんどが年寄りだ。
走ってる人もいるし、散歩してる人もいる。
一人が多いけど、2人とか3人とかで歩いてる人たちもいる。
この時間に走ったことがなかったんだけど、
けっこういるもんだ。
でも、誰も挨拶しないんだよな。
最初の一周は擦れ違う時に頭を下げてたんだけど、
まったく無視されるので、
2週目は、おはようございますと声をかけた。
半分は返事を返してくれるけど、半分はまったく無視。
もうちょっと愛想よくてもバチは当たらないよな。
軽く5キロ弱ほど走って帰った。
ストレッチやって風呂に入って、さあ寝るかな。

地震雲というものがあるのかどうかは知らないが、
四川大地震の30分前に現れた怪しい雲。

そして、10分前に現れた雲。

そして、逆流する川。

なんというか、自然はやっぱり不思議だな。

DREAM3を、やっと見た。
前回の青木勝利で、なんとか夢に辿り着いた印象があったが、
3回目で、ついに夢を見せてくれる舞台が整ったな。
誰を主役にするのかということが、徐々に見えてきている。
いい試合が多かったが、特に最後の2試合が凄かった。

ハンセン×アルバレスは、魂のぶつかり合いだった。
結果を畏れず、すべてぶつけ合って、素晴らしい闘いになった。
きっと面白いだろうと思っていたら、ほんとに面白かった。
こういうことも案外珍しい。

石田×宇野は、宇野のせいではないが遺恨戦になってしまった。
宇野はやっぱり強い。
心も強いが、技も切れる。
ハンセンと戦った時に、残り数秒で集中力が切れてKOされたが、
ああいう闘いを経て、強くなってきたんだな。
石田は、まだそれが足りなかった。
総合的に、少し劣っていた。
泣きながら帰ったが、その悔しさが経験になり、
また次の糧になる。
川尻は宇野に尖った言葉を投げつけたが、
気持ちはわかる。
二回戦からきて掠っていったHERO’Sの宇野。
不愉快な気持ちもジェラシーもあるだろう。
次の闘いが楽しみだ。
川尻×ブスカペもよかった。
前回やや評価を落とした川尻が、気持ちの強さを見せた。
しかし、あの体は凄い。

メイヘム・ミラー×柴田は、
ミラーのいいところを見せるだけで終わってしまった。
柴田はもう船木のもとを離れた方がいい。
現役をずっと離れて時代遅れになっている船木といっしょにいても、
特にいいことはない。
技術が圧倒的に足りないのは、素人にもわかる。
現在のMMAは、船木のころとは違うものになっている。
そろそろ気づいてもいいころだ。

DREAMの次回は、青木だ。
永田を一蹴して次に進まないと、伝説はできない。
宮田も瀧本も、もう忘れられかけている。
勝ち続けないと、夢には乗れないのだ。
厳しい世界だよなあ。
でも、それを選んで得られる恍惚もまたあるわけだ。
格闘技は面白い。
戦極が見られないのが残念だ。

渋谷のUPLINKで、雨宮まみが吉田アミとAVイベントをやるっていうんで、見にいってきた。
その隣にあるというか同じ経営だと思うけど、TABELAというカフェは、
夜中までやってるし、ご飯も美味しいしで、
どこかにいった帰りなんかに、便利に使っている。
今回のUPLINKは1階、TABELAの奥だ。
2階は映画館で、1階のあのスペースはなんだろうと思ってたんだけど、
謎が解けた。
80人の客席が超満員だった。
若い女の子も多い。
雨宮まみは、こんな本を共著で書いている。
AVをスクリーンに流しては雨宮がなにかいうという、
まあわりとゆるいイベントだったんだけど、
普段は見ることも少ないAVの世界も、けっこう広いなあ。
といいつつも、AV関係者の知り合いはなぜか多いんだけどね。
イベントは、ちょっとゆるすぎたが、
若い女の子がAVについて語るのは健康によろしい。
会場が激寒で、ちょっと風邪を引いたのが残念であった。

日本のテレビで、時々ヤラセが問題になったりしてるけど、
やっぱり国がどこであっても、ヤラセはあるよな。

でもまあこれを見て義捐金が集まれば、
それはそれでいいのか。

「サジローカフェ」にいってきた。
うちから五日市街道に出て、駅に向かってちょっといったあたり、
近藤折箱店の隣、自然食八百屋ぐるっぺの向かい。
以前は、定食屋が短期間出ていて、
いってみようかなと思う間もなく潰れていた。
そこに、ネパールカフェができたのだ。
こないだ前を通ったら、
開店したばかりだったかこれから開店だったか、
とにかくまだほやほやだった。
今日食べにいってみたら、
まだ認知度も低いようで、
客は誰もいなかった。
前は交通量の多い通りなんだけど、
歩く人はそれほど多くない。
ここにこの店があると近所の人に気づいて貰えるまで、
ちょっと厳しい闘いがあるかもね。
店は、L字のカウンターと、小ぶりのテーブルが3つ。
小さな店だ。
厨房に、黒い顔のコック。
注文を取りにくるのは、浅黒い顔のハンサムな青年。
もうひとり、どちらかの奥さんらしき日本人。
サジローというのは、居心地がいいという意味だとか、
青年がいっていた。
今日は、グリーンサラダと、
ほうれん草ベースのチキンカレーとベジタブルカレー、
それにモモ(ネパール餃子)を注文した。
カレーが旨かった。
ナンはもっと旨かった。
これはいい店ができたなあ。
青年は日本語がうまくてお喋り。
コックは無口。
ちょっと通っちゃうかもね。

まさかこんなものが復刻されるとは。
小学館クリエイティブから山上たつひこの撰集が出てるんだけど、
それとは別枠で、山上初期の単行本未収録作品集が出たのだ。
2巻目は「神代の国にて」だ。

まだ書影がないが、これは凄い。
'71年と'72年に、ヤングコミック、まんがNO.1、SFマガジンに発表されたものだ。
名作「光る風」と「喜劇新思想体系」の、ちょうど間に描かれたものばかりだ。
「光る風」で絶望を描き、「新思想体系」で破滅的ギャグを描いた。
まさにその中間地点に立つ作品ばかりだ。
娯楽作品はない。
どれも、重く暗いテーマのものばかりだ。
でも、新思想体系を経て、こまわりくんに一直線に走っていく助走期間だ。
これは単行本にはならないだろうと思ってたなあ。
もちろん、全作品を当時読んでいる。
小学館、GJ。
ただちょっとデザインがなあ……。
「6.16」
中国の地震のニュースを読んでいたら、
上海の聖火リレーを中断したと書いてあった。
え……、地震の最中も人知れず中国国内を走ってたりして、と前に書いたけど、
それは冗談になってなかったのか。
この死者何万人、被災者一千万人という状態で、
もう聖火とかオリンピックとかいってる場合じゃないだろう。
いったい、どうする気だろうな。

下で書いたプラン9の話だけど、
なんだか酷いことになっていた。
プラン9のメンバーは現在4人いるんだけど、
どうやらその4人のメンバー全員のブログに、レスとして、
ぼくの観劇の感想が貼ってあったらしい。
きっとプラン9のメンバーも不愉快だったろうが、
そのブログを訪れたファンの人たちも不愉快だったろう。
いしかわはなんて失礼なやつだと思ったに違いない。
あの舞台を観た感想は、あの通りで、誰に聞かれても同じ感想をいう。
でもそれをわざわざ、出演者のブログまでいって書きこんだりはしない。
そんな失礼なことはしない。
誰がやったのかは知らないが、
ネットの匿名性をいいことに、ずいぶん卑怯なことをしたもんだ。
まあ怒るのもくだらないんで、あとはほっとくけどね。

前に、プラン9を見にいって、
あんまりいい出来ではなかったんで
そのへんのことをこのHPにも書いたんだけど、
それに関して、ちょっと驚いたことがあった。
プラン9のメンバーに、お〜い久馬という人がいて、
彼がブログを書いている。
さっきうちにきたメールを見ていたら、
そのブログに、ぼくがレスをつけていると書いてある。
???なんの話???

そんなブログがあったことも知らないし、
もちろんレスなんかつけるはずもない。
見にいってみたら、確かにぼくはレスをつけている。
それは、5月4日にこのHPに観劇の感想として書いたことを
そっくりコピペしたものだった。
それをコピーしたものだとも書かずに、
まるで普通のレスのように貼ってある。
ちょっと失礼だよな。
誰がやったか知らないが、
常識なさ過ぎだ。

あまりいい感想を持てなかった舞台について、
出演者本人のブログにいって否定的な感想なんかわざわ書かない。
書かれたほうだって、きっと嫌な気分になっただろう。
まったく、ネットはこういうとこが困るよなあ。
面識ないけど、久馬くんごめん。

「バンキシャ!」はスタジオが短い!
まあいつものことなんだけど、
あの番組はやたらとVTRが長くて、スタジオのトーク部分が短いんだよなー。
今回は、いつもよりもネタがちょっと多かったんで、なおさら短い。
今回のコメンテーターは、姜尚中さんとぼくの同い年コンビだ。
まず地震の現地レポートがあって、
道路特定財源、調布の不発弾、競泳用水着と続く。
やっぱり、競泳用水着だよなー。
山本科学工業の話をもっとしたかったんだけど、
バラエティじゃないからなあ、
あんまりそっちには振りたくなかったようだ。
バイオラバーの話で盛り上がりたかったんだが、仕方がない。
それにしても、北島はどうして新しい水着を着てみなかったんだろう。
まあ個人契約でがんじがらめになっていて、
自由が利かないのかもしれない。
山本科学工業製の素材を使った水着で、
ぜひ世界新を出してほしいんだけどね。
そうじゃなかったら、
いっそ全員同じ企画の同じ素材の水着しか使っちゃいけないことにして、
できれば普通の海パン一丁でやればいい。
それがほんとに競争だよなあ。
バンキシャも久し振りだったんで楽しかった。
もうちょっとスタジオに時間が欲しいけどね。
菊川怜ちゃんは、天気予報中、残り時間を間違えて、
番組史上最大の失敗をしたと焦ってたけど、
みんな単に笑ってたあたりが、あの番組らしい。

テレビドラマはまず見ないけど、なぜか「ハチワンダイバー」は見ている。
偶然一回目を見てしまったので、
なんとなくその後も惰性で見ている。
今が何回目なんだろう。
たぶん、3回は見た。
漫画みたい、といわれるようなドラマで、
演技も演出も、いちいち大袈裟なんだけど、
原作にうまく嵌っている。
テレビの深夜なので、そう期待してはいけない。
芝居は薄っぺらいし、時間もかけてないだろう。
でも、それを大仰な演出がカバーしてオツリがきている。
ゆうべの二コ神は、大杉漣はホームレスの役で、
髪はぼうぼうのカツラかぶってるのに、髭は綺麗に剃ってある。
台本読めば自分がどんな役なんだかわかりそうなもんだがな。
何日か髭剃らないでおくくらいできそうなもんだが。
まあその程度の芝居なんだけどね。
でも、受け師は、原作の微妙に可愛くないキャラとなんだかうまく合っていて、
生々しいリアルさがある。
原作ほどには面白くないけど、
ゆうべは原作の一番面白かったおっぱい将棋のあたりだったせいもあって、
ちゃんと仕事しないで見ちゃったな。
この先、原作もそうだけど、どのくらい飽きさせないで引っ張れるかな。
いってみれば将棋差してるだけなんだもんな。

18日の日曜に「バンキシャ!」に出るんだけど、
今日はその打ち合わせだったのだ。
打ち合わせは、ずっと前から、番組内でニュースを読んでるキャスターとやる。
初代は、「きょうの出来事」のキャスターを後にやった小栗さん。
その次は、現在「リアルタイム」 の司会をやってる近野くん。
その次が、今は「ストレイトニュース」をやってる丸岡さん。
そして現在が、小林史。
みんな局内ではプロデューサー補だったか、そんな肩書きだった。
番組スタッフと仲良くなることは、そんなにないんだけど、
このメンバーとは、なぜかずっと仲がいい。
よく飯食ったりメールのやり取りしたりと、個人的なつきあいが続いている。
さて今日は小林さんだったんだけど、
日曜のネタを見せられたら、おお、アレがあるじゃないか。
アレならまかしといて。
楽しみだなあ。
個人的に得意分野が取り上げられるので、ちょっと嬉しい。
きっとこのHPを読んでる人なら、番組見てればすぐにわかると思うよ。

今週から週刊文春の連載が始まった。
「漫画の時間」というタイトルで、漫画の話を書いている。
一回目は「ハチワンダイバー」だ。

中国は、やっと日本の人的援助を受け容れることにしたようだ。
だったら最初から受け容れとけよ。
もう何十時間経ったと思ってるんだ。
助かる命も助からないじゃないか。
いったい、人民の命を犠牲にしてまで、なにを隠したかったんだ。
それほどメンツが大事だったのか。
それにしても、現在聖火リレーはどうなってるんだろう。
規模を縮小するとかしないとかいわれているが、
現在はどうなってるんだろう。
中断されてるんだろうか。
まさか、誰にも注目されないまま、今も中国のどこかを走ってたりしてね。

タイフーンfmは、那覇のFM局だ。
前から那覇に滞在中は時々出ている。
ここの番組はポッドキャスティングで、いつでもどこからでも聞ける。
ほかにもいろいろやっていて、ちょっと面白いラジオ局だ。
http://www.fmnaha.jp/
ここの「小ネタ超特急」という番組に以前出たら楽しかったので、
今回また出てきたのだ。
下のポッドキャスティングで聴ける。
ローカルの弱小ラジオ局の番組ではあるが、
えぃみぃと太郎のパーソナリティ2人が、微妙にオタクで楽しめる。
視聴者を選別するほどのオタクではなく、
ちょっとこだわりがある程度なのが、番組にちょうどいい彩りになっている。
今回も、「漫画ノート」の宣伝は、しっかりやってきた。
まあ那覇でどれほど宣伝しても、そう売れるわけではないんだけど、
千里の道も一歩からということだな。
聴いていただければわかるが、今回も楽しくできて、
あっという間に終わってしまった。
またいつか那覇にいってる時と放送時間がうまく合ったら出てみよう。

タイフーンfm「小ネタ超特急」に出てきた。
例によって、ポッドキャスティングで聴ける。
首里の新スタジオは綺麗だったが、周りが地味だった。

那覇にはいつも、ANAでいっている。
機内では、たいてい機内誌の「翼の王国」を読んでいる。
今回も、席に着いてまずぱらぱらとページをめくり、
ふむふむ今回は台湾かとかなんとなくあちこち見ていたのだ。
「沖縄ぬちぐすい紀行」というコラムがある。
池畑木綿子という人が文章を書いている。
「午前3時、おばあのおやつ」というのが今回のタイトルだ。
ぼくの住んでいる部屋の真向かいにある農連市場のことを書いている。
そこに、沖縄の菓子、あまがしを探しに行ったという話だ。
「午前3時ごろに客足のピークを迎える農連市場」
そう書いてあった。
午前3時が客足のピーク?
ぼくの仕事机は、眼下に農連を見下ろしている。
農連がすべて見えている。
午前3時にピークなんかあったかなあ。
商品の搬入もしてないとこだってあるだろ。
第一、まだ真っ暗だ。
さっき、午前3時をちょっと回ったころ、
ぼくは農連を覗いてみた。
もしかすると、
ぼくの知らないなにかがそこで行われているかもしれないからだ。
もう少し前から、野菜の搬入は始まっている。
周りの店はまだ開いていないが、
市場の中はだいぶ地面に野菜も広げられ、
ビニール袋にさつま芋を詰めたり、
モヤシのヒゲを取る機械にモヤシを入れる準備をしたりと、
動き始めている。
これが客足のピーク?
いわゆる買い物客の姿はない。
商品を持ってきた人たちがいるだけだ。
いったい、午前3時が客足のピークって、なんの話なんだろうなあ。
一度部屋に戻り、4時半にもう一度いってみた。
さっきよりも搬入の車も増え、野菜を広げている人も増えた。
野菜をあちこちに移動させたり並べ替えたり、活気も出てきた。
でも、まだ客は大していない。
野菜を持ってくる人たちや、その客を目当てに、
日用雑貨や食品を売っている店もあるが、
その前に人はいない。
この池畑という人は、ほんとに農連に足を運んで書いたのかなあ。
ぼくもよく農連には買い物に行ったり食事にいったりするが、
午前3時にピークがあるという話は聞いたことがない。
もっとも、農連もすっかり寂れて再開発の対象になっているし、
ピークなんかないという意味では、
何時がピークといっても間違いではないかもしれないけどね。
帰ろうと思ったら、市場の隅に、
立ち小便を禁じる表示があった。
怖ろしかった。

5月13日の沖縄タイムス朝刊を、コンビニで買った。
買ったのがちょっと遅かったので、
琉球新報はもうなかった。
13日だ。
もちろん、中国四川省で大地震があった次の日だ。
一面は「中国M7.8 死者8700人」と
大きな活字が踊っている。
現時点では既に、死者1万2千人、生き埋め2万4千人と報道されている。
日本ではないにしろ、大きな事件だ。
瓦礫の下から生き埋めになった人たちを救おうとしている人たちの写真が
大きなスペースを取っている。
二面を見たら、地震の記事はなかった。
普天間と引退した県議の記事だ。
社会面にはさすがに、トップで出ている。
「学校倒壊 必死の救助」
救助活動をする人たちの写真が、ここにも大きく出ている。
でも、それほど大きいスペースではない。
国際面には、半分弱を使って
「胡指導部 難局続く」と記事がある。
五輪やチベットへの影響と、震源について触れている。
全体に量としては少なく、あっさりしているのがやや意外だった。
では、社説はどう書いているだろう。
いうまでもなく、この新聞の押し立てる旗印だ。
「身近な野鳥観察が大切」
そういうタイトルだった。
「ピーヒョロロロー」というアカショウビンの鳴き声で始まり、
野鳥週間をきっかけに環境に目を向けようと結んでいる。
アカショウビンよりも先に、今日は目を向けるべきことがあるだろう。
こいつは新聞記者じゃないなと署名を見ようと思ったら、
無署名だった。
沖縄はのんびりしてるな。
論説委員のかたは、昨日のうちに原稿を渡して、
隣の国の大地震で何千人亡くなろうが、ぐっすり眠ってたんだろう。
新聞記者って、案外楽な商売だよな。
朝毎読では、どうだったんだろう。
読んでみたかったよ。

中国の地震は、被害が広がる一方だ。
子供の死を嘆き悲しむ親の姿なんかをニュースで見ると、胸が痛む。
古い建物は、耐震構造なんて縁がなかっただろうしなあ。
'70年代にも、中国で大きな地震があった。
マグニチュード7.8くらいだったんじゃないか。
あの時には、中国がメンツに拘って外国からの援助を断り、
被害がとてつもなく大きなものになってしまったはずだ。
死者が20数万人だったような記憶がある。
今度も、チベットもあるしオリンピックもあるし、
かなり微妙な時期だ。
メンツは捨てて、すべての援助を素直に受け容れればいいんだけど。
オリンピックなんかやってる場合なのかな。
【YOUTUBE】
大地震の後には雨がふるっていうけど、
ほんとに降ってるなあ。
被災した人たちは大変だよ。
ほんとに、早く援助の手が彼らの元に早く及びますように。

市場本通りを歩いていたら、
ふるほん屋とくふく堂のとくが、
コザバーガーできたの知ってます? という。
なんだそれと聞いたら、
コンピュータ占いの露店の奥に、
以前コザのゲート通り角にあったコザバーガーが
市場にできたのだという。
味はどうなんだと聞いたら、
美味しいけど高いという。
どれどれと観にいってみたら、確かに高い。
東京だったらそれほどでもないけど、
沖縄にしては、高い。
一番安い「オリジナルバーガー」が500円、
「チーズバーガー」570円、
「チリチーズバーガー」650円、
「ベーコンチーズバーガー」700円、
「コザ・スペシャルバーガー」1050円。
セットじゃないから、やっぱりちょっと高いなあ。
とくにも一個オリジナルバーガーをおごって、
食べてみたらなかなか美味しかった。
潰れないといいんだがな。
とくがハードスパークコーラをおごってくれた。
沖縄ボトラーズ製だ。
ウン、確かにコーラだな。

那覇は晴天。
例年だともう梅雨入りしてる時期なんだけど、
晴れている。
一昨日は27度、昨日は25度。

ここんところいつ那覇にきても天気が悪かったんだけど、
梅雨時にまさか連日晴れるとは。
天候は思い通りには行かないもんだね。

東京で見損ねた「全然大丈夫」を、桜坂の劇場で観てきた。
荒川良々と木村佳乃、岡田義徳の3人が主役だ。

ふむふむなるほど、
楽しく作ってるね。
どうやって終わるのかな。
なるほどそうやって。
と楽しく見ることができた。
3分の2くらいのところでちょっとテンポに飽きてきたけど、
それでも最後まで楽しめた。
ただ、ちょっと物足りないのはなぜ。
いい物語になってるのになあ。
と思いつつ、パンフレットを広げたら、理由がわかった。
最初のページに、こう書いてある。
「気ままに過ごしてきた彼らは、最近なんとなく
人生の“壁”にぶつかってるような気がして」
なるほど、こういう映画にしたかったのか。
壁が映画で見えなかったので、
ただ楽しい人生を送っている人の少し物足りない映画だと感じたんだ。
それぞれが抱える人生の壁は、
ぼくには見えなかった。
それが物足りなかったんだ。
でも、楽しかったけどね。
もうひとつ、全員が役に合ってるなあと思っていたのに、
監督は、木村佳乃を意外な配役だと思っているようだ。
木村佳乃の描く絵も、狂気がなくて物足りなかった。
荒川良々の部屋のフィギュアは、
設定からいって絶対に自分で作っているはずなのに、
その気配がまるでないのも変だ。
でも、楽しい映画だった。
これは、楽しい映画でいいんじゃないかな。
ココリコの田中が、後半全部さらっちゃうのも悪くなかったしね。
おまけに、鳥居みゆきも楽しめたし。

中国は弱り目に祟り目だな。
五輪で莫大な金が要るところに、この地震では、
かなり大変だろう。
夜中のニュースで、死者7000人と出ていたが、
被害が少しでも軽いといいんだけど。
ただ、これで中国に対するバッシングは、軽くなるかもしれないな。

パラダイス通りのサッカーバー、カンプノウに顔を出したんだけど、
スポーツ用品店の営業をやってたジュンが店を出したっていうんで、
ついでにそっちにも顔を出してきた。
桜坂を降りたあたり、garretという店だ。
ほんとに屋根裏みたい、天井を押し上げて入っていく。
朝の7時までやってるし、うちから5分くらいなんで、
これから夜中に気分転換したくなったら、
ここにいけるな。
近所には、小説宝石で書いた小説に出てくる、
レスラーの店もある。

バイオラバーのCM映像は、
これだ。

「ブロードキャスター」を見てたら、
最近話題になってるオリンピックの競泳用水着の話をやっていた。
スピード社の水着だけが性能がいいんで、
それを使うか、
日本が契約してる会社が急いでもっと性能のいいのを出すか、
どっちかにしてくれという話だ。
ところが、日本の小さい会社が、
画期的な性能の水着素材を持ってるから
それを使ってくれと言い出したのだ。
「山本化学工業」という会社だ。
え……、山本?
それは知ってるぞ。
世間的には有名ではないが、
ぼくは長いことダイビングをやってるので知っている。
ダイビング用ウェットスーツでは、有名な会社だ。
でも、それだけじゃない。
「バイオラバー」でも、一部では有名なのだ。


浅草キッドの水道橋博士が薦めて、
もう少し有名になった。
体につけてたり敷いて寝たりするだけで、
なんだかやけにいろんなものに効くというのだ。
http://www.yamamoto-bio.com/yamamoto_j/medical.html
癌にまで効くという。
うーん、凄くいかがわしいような気もするが、
でも、ウェットスーツ系では、ちゃんとした会社なんだよな。
もうちょっと安ければ試してみるにやぶさかではないが、
値段がなあ。
などと思っていた、あの山本あのバイオラバーではないか。
ええーっ、競泳用水着の素材なんか作っていたのか。
摩擦係数が画期的に小さくて、
この素材を使って水着を作れば、
スピード社の水着よりも早く泳げるというのだ。
摩擦係数がほんとに驚異的に小さいというのは、
既に証明されている。
さて、これからどうなるかな。
水着メーカーは、メンツを捨ててこの素材で勝負を懸けるか、
あくまで独自の技術で行くか。
興味あるなあ。

いつもいってる市場中央通りの太栄食堂に、
新しいメニューができていた。
「太栄定食」だ。
店の名前をつけてくるだけあって、
値段も最高価格の、950円だ。
てびちと軟骨、島豆腐に昆布、人参に大根にサヤエンドウ、
それと大きめの海老フライにレタス。
これがワンプレートに乗っている。
それから、パパイヤ他の千切り炒め、
具沢山のイナムルチともずく、
あとはご飯だ。
結構なボリュームだ。
さすが950円。
いなむるちは、甘い白味噌に、
椎茸とか豚肉コンニャクかまぼこ
なんかを入れたものだ。
太栄食堂はいつも、7時過ぎると店を閉め始める。
今日は6時50分にいったんだけど、
しばらくすると、
こっちだけ片付けるんで奥に移ってもらえませんかと
奥の席に移動させられ、
入り口付近に看板をしまったり暖簾を下ろしたりし始めた。
そのくせ、ゆーっくり食べててくださいねというんだよな。
そんなばたばたしてたらゆーっくりなんか食べられないよ。
もう客は入れないのかというと、そういうわけではなく、
ぼくの後にももう2組入ってきた。
営業自体は、いちおう8時までではあるんだよな。
ここと近所の豊食堂と平和通りの花笠食堂が、
ぼくの那覇での三大ご近所食堂なのだ。

那覇は暑い!
那覇空港に着いたら、
もうなんだか暑い!
午後から曇るって話だったのに、
やや雲は多いものの、晴れて暑い。
美栄橋で降りて、市場に知り合いの声をかけつつ、
カフェストリートで一服して那覇事務所に。
特に変わったこともない。
ネットを起ち上げてみると、
今朝までかかって描いたイラストが、描き直しになっている。
がっくり……。
まあこちらが間違えたんだからしょうがないけど。
晩飯は、栄町のこぺんぎん食堂へ。
石垣島のぺんぎん食堂の支店だ。
すーちかそばと島餃子。
どちらもさっぱり味だなあ。
昼飯のほうがいいかも。
りうぼうで買い物して帰る。
さて原稿の続きをやろうと思ったら、
マイミクのいけしょが那覇にきてる。
久し振りだしお茶でも飲もうと、
地元の太郎を誘ってピクチャーカフェへ。
ちょっとゆんたくして戻ってきた。
さあ、今度こそ仕事。
明日あさっては、天気が悪そうだ。もう梅雨入りかな。

ちょっと那覇事務所にこもってくる。
沖縄はそろそろ梅雨入りも近いし、
あんまりスカッとした青空は期待できないなあ。
今回は、14日に那覇のタイフーンfmに出てくる。
さて、そろそろ出かけるかな。

スーパーアグリは活動休止か。
もったいないなあ。
見切り発車で始めた感もなくはなかったけど、
せっかくの純国産チームで、ある程度の結果は出してたのに。
どこかスポンサーになってやる企業はなかったのかなあ。
いい広告塔になったと思うのに。

後楽園で「マッスル」を見た。
マッスルというのは、
DDTというインディプロレス団体の別チャンネルだ。
マッスル阪井が中心になってやっている。
プロレスってなに、というテーマを毎回しつこく追っている文化系団体だ。
方法論としては、小劇場演劇だ。
テレビのバラエティショーというよりも、
「笑い」を武器と手段にし始めてからの小劇場だ。
でも、それで毎回後楽園ホールを超満員にしている。
かつてはメジャー団体の常打ち小屋だった後楽園だが、
昨今のプロレス不況で、
メジャー団体でも、なかなか満員にするのはむつかしくなっている。
インディでは一番成功しているDDT系ではあるが、
これは快挙といってもいい。
今回も、完全に超満員だった。

今日のネタは、レッドカーペットだ。
学生プロレスで水増しした大量のレスラーがどんどん登場し、
1分戦って自分の芸を見せ、去っていく。
中に、インディの大物が登場しては客を湧かせる。
この辺までは、まずまず面白かった。
真ん中に休憩を挟んで、
後半には西口プロレスとの対抗戦にスライドしていって、
マッスルが負けて活動休止かと思ったら、
なんだか妙にアウフヘーベンして
明るい未来を目指すようなあたりで、飽きた。
ちょっと脚本の練り込みが足りなかったんじゃないのと思った途端、
テーマ曲と共に蝶野登場!
2000人の客を一気に攫う。
これは面白かったなあ。

結局、西口プロレスは要らなかった。
学生プロレスよりも下手なんで、
常に頭上にある「プロレスとは」というテーマがぼやけてしまう。
レッドカーペットで混沌としてるところに蝶野でもよかったのに。
そのほうがはっきり伝わった。
でも、そのぐずぐず感も含めてマッスルかな。
坂井は、手術あけで大変だったしね。

休憩時間に、まついなつきに声をかけられてびっくり。
けっこうきてるらしいので、
終わってからレスラーを紹介しようと思ったら、
はぐれてしまってできなかった。
そのくらいギッシリの客だったんだけどね。
しかし、ほんとに大箱が見えてきたかもね。

ずっと以前、UFCがアメリカで始まって、
深夜番組なんかで、
アメリカンバイオレンスな大男たちが金網に囲まれたリングの中で、
剥き出しのコブシでがつがつと人を殴り首を絞めているところが、
海の向こうのとんでもない映像として少し流れたりした。
スポーツ番組ではなく、あくまで色物の扱いだ。
双方血だらけになり、どう見ても合法的な殺し合いをしているとしか見えない。
路上の喧嘩をリングでやっているだけだ。
さすが、開拓史を持っているアメリカ、
まだこんなバイオレンスを許す土壌が残っていたのかと思った。

その中に、見たこともない痩せた小柄な男がいて、
分厚い男たちをひょいひょいと極めていったのだが、
それがまだ世界的には無名の、ホイス・グレイシーであり、
グレイシー柔術とグレイシー一族の、それが世界デビューであった。
ブラジルには、まだぼくらの知らない格闘技の技術があり、
その大会が長く続けられていた。
少し後に夢枕漠と、
地下プロレスってほんとに存在してて、
おまけにブラジルじゃ何十年も前からやられてたなんて、
世界は広いよなあ、と溜息を吐いたことがある。
ブラジルで行われていた格闘技が日本から伝わったものだと知るのは、
もう少し後のことだ。

その後、UFCも洗練され、
もう殺し合いではなくなって、
いつの間にか金を産むコンテンツになった。
もう、あんな血に塗れた暴力の世界は、
さすがにどこにも存在しないだろうと思っていたら、
そんなことはなかったのだ。
アメリカでは、どうやらその辺の人が金を出し合って、
近所の力自慢に戦わせるというシステムが普通に存在するらしい。
普通の家の普通の裏庭で、普通の男がふたり、
何人かの観客が、周りに立っている。
突然ふたりが殴り合いを始める。
裸の拳で、ガツンガツンと相手を殴り、
血だらけにして勝つ。
なんて国だ。
こんな国と戦争して勝とうなんて、やっぱり間違ってたよ。

その世界で、急激に有名になったのが、
キンボ・スライスだ。
彼らは普通にやってきて、普通に殴り合う。
そしてキンボは、その世界のスーパースターになっていったのだ。
その後いろいろ物語はあり、
キンボはプロのリングに上がるようになり、
エリートXCにステップアップした。
タンク・アボットと経歴が似ているので対戦が望まれ、
さすがにピークをとうに越えたアボットには圧勝した。
5月31日のXCで、キンボは戦う。
まだ対戦相手は発表になっていない。
日本でも放送されないかな。

関谷ひさしさんが亡くなったそうだ。
かつて、人気月刊漫画誌「少年」で、
「ストップ!にいちゃん」
という人気漫画を連載していた。
都会的でスマートでセンスのいい漫画だった。
まだ珍しかったスポーツや車を題材にすることも多く、
かといってマニアックには決してならずに、
少年誌らしいギャグもふんだんにあって、
ぼくは大好きな漫画のひとつだった。
ちょっと繊細すぎて、週刊誌時代には合わなかったか、
その後大メジャーというわけではなかったが、
それでも晩年まで繊細な絵は健在だった。
格闘技ものやヤクザものをたくさん描いた中条けんたろうは彼の弟子で、
よく見ると、中条の絵は劇画風ではあるが、
関谷ひさしそっくりだ。
顔の造作の省略の仕方が似ている。
若いころの影響は、ずっと残るものなんだね。
関谷さんの冥福を祈る。

どのニュースも、豊田の殺人を大きく取り上げている。
ぼくの生まれ育ったところなんだけど、
現場になった生駒町ってのが、どこなんだかさっぱり見当もつかない。
地図を見たら、豊田といっても、一番端の、隣の市との境のあたりなんだな。
被害者の私物の発見場所も隣の市だし。
ジャージがなくなっているところから顔見知りの恨みによる犯行説もあるが、
自分の生まれた町でこんな事件があるのは残念だなあ。
被害者はまだ15歳の高校生だ。
人生これからだった。
冥福を祈る。

ずっと昔、名古屋の予備校にいく時に、名鉄三河線に乗っていくと、
乗り換えの知立駅少し手前に、三河八橋という駅があった。
駅の周りにはなにもなくて、見渡す限り田畑が広がっていた。
殺人があった生駒町は、三河八橋の駅から1キロかそこら。
すぐ近所だ。
この八橋は、実は有名なところだったのだ。
伊勢物語で、業平がこの地を通りかかった時のことを書いている。
川が何本も蜘蛛の足のように流れているので
「そこを八橋といいけるは、水ゆく川の蜘蛛手なれば、橋を八つわたせるによりてなむ八橋といいける」
ここが、その八橋なのだ。
八橋は、かきつばたの群生地としても有名らしい。
かつて予備校に通うついでに駅から出て少し探してみたのだが、
駅周辺には、それほどたくさんのかきつばたはなかった。
「からごろも著つつなれにし妻しあればはるばるきぬる旅をしぞ思ふ」
「かきつばた」を詠みこんだ業平の歌でも有名だ。
業平といえば、
「ちはやぶる 神世もきかず 龍田河 唐紅に水くくるとは」
という歌も詠んでいるのだが、
こちらは花魁の千早太夫の話になっちゃったな。

上野のパンダが死んだとたん、福田は胡錦涛からパンダを貰うつもりだ。
いやほんとに貰うわけじゃなくてレンタルだけど。
2匹で年間1億くらい、レンタル料を払うらしい。
現在、実は日本には8頭くらいの中国からのレンタルパンダがいるはずだ。
中には子供を産んだパンダもいるようだ。
そこから年間一千万くらいで借りればいいんじゃないの。
どこの動物園も客の数が減って苦しいみたいだし、
一石二鳥じゃないか。
何頭子供がいるのかは知らないけど、
つまり、新しいパンダを無理して中国から借りなくてもいいんじゃないのということだ。
よりによってこの時期、そんなことで下手に出て借りを作らなくてもいいんじゃないか。
チベットもアレだし餃子はアレだし、それはともかくパンダはほしいというのは、
なんだか違和感がある。
上野にパンダがいないのは確かにちょっと寂しいけど、
そのくらい我慢してもいいよな。
石原がパンダに興味がないといったら上野の売店は怒ってるみたいだけど、
まああっちは商売だからな。
それにしても、絶妙なタイミングでリンリンも死んじゃうもんだ。
まるで誰かがタイミング計ってたみたいだよ。

吉祥寺じゃなくて那覇事務所のことなんだけど、
1階は「石敢當いしがんとう」という、
広くてなかなか美味しい居酒屋だった。
味もまずまず美味しくて値段もそこそこで、
エレベーターで下りてけばそこが店の入り口だから
便利に使ってたんだけど、
ある日、その店がいきなり撤退してしまった。
流行ってたはずなのに、
理由がわからない。

1年ほど前から、このビルが立ち退きになるという噂も飛んでいて、
実は石敢當はビルの持ち主の琉映という映画会社がやってるんで、
なんだかますます怪しい、ということになった。
でも、このビルはまだ新しくて、取り壊しってのもなんだか妙だ。
不動産屋を通じて市役所に聞いてみたら、
この場所は新しい道路が通ることになっていて、
立ち退きは間違いない。
ただ予算がまだついてなくて、
少なくとも2011年3月までは執行されることはない。
うーん、最短であと丸3年か。

ここは、リゾートマンションみたいな外観なんだけど、
真下が老女が蠢く旧赤線地帯、
向かいがスナック街、
その向こうが、朝4時からやってる農連市場、
1分歩くとアーケード街が始まり、
国際通りまで5分と、
那覇のエキスを凝縮したような理想的な環境なのだ。
フロントが数人常駐していて荷物もFAXも受けてくれるし、
オートロックだし、
眺望日当たり最高だし、
できれば引っ越したくない。
まあ猶予期間は、少なくとも3年ある。
ちょっとその間に考えよう。

ところで、撤退した居酒屋は、
魚の仕入れ先の都合、
板前不足
道交法改正で飲酒運転が厳しくなり、売上がおちた
というような理由らしいが、
ちょっと変な気もする。
とりあえず、新しい店が入ったらしい。
「あぱらぎ」っていうらしいんだけど、意味はまだわからない。
ところで、「石敢當」ってのは、こういうもの。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E6%95%A2%E7%95%B6

「ザ・プラン9」を観てきた。
最近は、なだぎと友近のビバリーヒルズもので受けてるが、
なだぎは元々、プラン9という
吉本NSC出身者で作っているお笑いグループのひとりで
友近の相方なわけではない。
いや個人的には知らないが。

公演は、新宿のスペースゼロ。
ここもずいぶん久し振りだ。
ずっと前に、遊機械/全自動シアターのパンフの解説を書いて、
その時に観にいったのが確かここだった。
それ以来だなあ。

連休の土曜だし、人気芸人が揃ってるし、
こりゃ大混雑かなと思ったら、
客席は半分も埋まっていなくて驚いた。
みんな遠出してるのか。

今日は、短編2本だ。
プラン9の本公演は観たことがないが、
どうやらお笑いライブではなく、演劇らしい。
客席を見回すせば、20歳くらいの若い女の子がほとんどだ。
楽な客だ。

公演のタイトルは「室内の人々」という。
2本とも、室内の話だ。
マンションの隣の部屋とこちらの部屋の、ふた部屋の話だ。

一本目が始まった。
小洒落た小劇場という感じで幕が開く。
誕生日が近い5人が集まって誕生日会兼同窓会をやろうという話になり、
そのうちのひとりのマンションに集まる。
そこで、いろいろ奇妙なこともあり、笑いもあり、
ということなのだが、
よくわからない。
クロゼットを開くと「お誕生日 壊」という札がかけてあるが、
それがなにか意味があるのかと思ったら、
なにもない。
そもそもの誕生日プレゼントを交換してたら
宝くじが当たっていて、
全員が権利を主張するという設定がおかしい。
今日買った宝くじの当否が今日わかっているというのが
だいたいおかしいし。

とはいえ、ところどころアドリブで繰り広げられる掛け合いは面白い。
しかし、それだったらこんな形でやることはないだろう。
全員が座って喋るだけとか、
立ってるときは全員が横一列で棒立ちとか、
演出家がいないんじゃないかと思うほど雑な演出。
どうもこれは演劇じゃないだろ、と思ってるうちに一本目が終わった。

2本目が始まった。
さっきの部屋の隣の部屋だ。
絵描きが引っ越し業者に裸の女の着ぐるみを着せて絵を描いている。
その設定の意味がわからない。
一本目でいくつか謎をかけていたので、
その解答がこちらであるんだろうなと思っていたら、
あるにはあったが、無茶苦茶な解答だ。
無茶苦茶でもいいんだけど、
こういう無茶苦茶には説得力が要る。
出鱈目な話をやっているが物語は計画通りに進んでいるという説得力が要る。
それがこの芝居にはない。

2本目では、芝居であることも放棄して、
絵描き遊びをアドリブで延々とやり始める。
マネキンを人間だと思って乳をずっと揉んでいたり、
殺人犯が大量殺人の被害者の死体を
腐らせ藻せずにマネキンに入れて長いこと置いていたりと、
普通ありえないことが多すぎる。
最後は取って付けたようなミステリー風エンディングだ。

1本目は100点満点で40点くらいだったが、
2本目は3点くらいだ。
これは、きっと演劇ではなかったんだろう。
演劇風の味付けをした、失敗の長いコント。
ずいぶん笑いが起こっていたが、
思い返してみれば、
客が笑っていたのは、
出演者が素に戻って会話を始めたところと、
失敗したところと、
台詞中に笑い出してしまったところだ。
それは、やっぱり演劇ではないよなあ。
お笑いとしても、決して出来はよくない。

本人達が演劇をやるつもりがなければ全然それでもいいんだけど、
この形をこの先も取るんなら、
ひとりくらい演技のできる人間を入れた方がいいんじゃないか。
あるいは、演出家を替えた方がいい。
そのほうが、ずっと面白くなると思う。
ひとりひとりは面白く、
NSC出身者にもこういう方向性を持ってる連中がいるんだなと、
認識を改めた。
それだけに、ちょっと残念だった。

ライブを見ることは楽しい。
失敗でもうまくいっても、
舞台上で藻掻く人たちを見るのは、無上の楽しみだ。
一度しかできないことを、たった一度楽しむ残酷さ。
やっぱり、ライブは好きだなあ。

「DREAM2」を、まず半分見た。
やっぱり、カルバン×青木だな。
これだけ見ても面白いが、今までの因縁があればもっと面白い。
見てる間中ずっとコブシを握ってるような、肩の凝る一戦だった。
マストで判定すれば青木の勝ちでもいいけど、
カルバンもよかった。
どちらも相手の攻撃を潰しつつ主導権を取ろうと、
凄まじく力の入った闘いをした。
煽りVは、今回も佐藤大輔がやってるんだろうか。
ちょっと変えてきたな。
地上波はTBSがいじるというような話もあったんで、
会場とPPV用には、ちょっと違ったものを出したんだろうか。
カットバックで個人の中に潜りつつ畳みかけるように盛り上げていくという形ではなかった。
そういう目で見てるからかな。
前半は、青木が取った。
さて、後半だ。

もう5月なんだな。
そろそろ次の本を考え始めないと。
どこからどういう形で出すか。
ほかの本との兼ね合いもあるし、これがけっこう難しいんだよな。
小説も年内か来年早々には出したいから、
リライトを一部進めておきたい。
全体の構成を考えると、シリーズ初期のものを書き替えたいんだよな。
テーマがはっきり見えるようになる。
那覇が舞台なんだけど、主人公は、本土から来た人たちだ。
うちなんちゅとやまとんちゅが、もちろん両方出てくるけど、
心の中に分け入るのはやまとんちゅの方だ。
ああでも、漫画のことを書いた本の方が先なんだけどね。
そして、 「漫画ノート」ももっと売れてほしい。
売れてほしいというよりも、読んでほしい。
図書館でもいいから、手に取ってくれたら嬉しいよ。
ぼくが漫画をどう読んできたか、どう読んでほしいか、
450枚かけて一所懸命書いた。

今日5月2日の読売新聞でも取り上げてあったらしいけど、
朝刊か夕刊か、見てないんで不明。

自宅の居間の床が、突然きしみ音を立て始めた。
居間は板張りなんだけど、
ここんところどこかの板が音を立てるなと思っていたら、
ここ数日で急にぎしぎし激しい音を立て始めたのだ。
居間に入るその入り口あたりの50センチ四方くらいが、
うぐいす張りか、というくらい、ぎゅいぎゅいと大きな音を立てる。
うーん、まあこの家も建ててそろそろ9年なんで、
ちょっとずついろんなところが古くなってきてはいるけど、
なんだか音がするようになったのが急すぎるんだよな。
床下でなにが起きてるんだろう。
どうしてこんな音がするようになるんだ。
釘がゆるんでるのか?
板が縮んだのか?
ちょっと謎なんだよな。
そのうち鳴き龍なんか起きたりしないだろうな。
ちょっと気になることは気になる。

青山学院大の瀬尾佳美準教授が、光市の被害者を1.5人と数えたことで、
本人のブログが炎上した。
大学にも講義がかなりきたらしいが、
まあそれはそうだ。
光市だけではなく、彼女はいろいろ酷い発言が多い。
http://www.wikihouse.com/seo/index.php?%C2%BE%A4%CE%CB%BD%B8%C0#q358b43d
こんな愚かな教師に教えられる青山の学生も可哀想だ。
よく今まで教師なんか続けてこられたよな。
それが一番不思議。

真木よう子って、わりと貧相な印象なのに、
鼻と乳だけ、とってつけたようにゴージャスだな。
いや、とってつけたのかどうかは知らないけど、
そこだけテイストが違う。
まあ目も豪華すぎだけど。
なんかバランスの悪い姿だ。
そこが面白いともいえるけど、どうも直視できない。
テレビ東京で「週刊真木よう子」って番組をやっていて、
すぎむらしんいちの原作の回を見たら、大したことはなかった。
今日思い出して、5話を見始めたんだけど、
冒頭を数分見たら飽きてしまった。
つかみは大事だなあ。
他山の石にしよう。

DREAM2は、明日完全版を見られる。
見ないようにしてたのに、ちょっとだけ結果を知ってしまった。
でも楽しみ。

マンガ夜話で取り上げる作品は、一度は読んでるものなんだけど、
できればもう一回通して読みたい。
特に「男組」は、もう記憶の彼方だ。
テイストしか覚えていない。
「へうげもの」や「ハチクロ」は今の作品なんで、
読んだばかりとか読んでる最中とかで、いろんなことが話せそうだけど、
「男組」は、あの頃の馬鹿漫画度を思い出さないと、
きっと面白いことは出てこない。
掘り起こさないとなあ。

BBCのニュースが、「フリーチベット」の旗が中国で作られていたというニュースをやっていた。
安いんで中国に発注して、中国の工場もなにも気づかず刷っていたらしい。
なんだか悪い冗談だよな。
ブラックジョークとかいうよりも(苦笑)というようなものだ。

大先輩の長谷邦夫さんが、新刊を出した。

「マンガ編集者狂笑録 (水声文庫)」
漫画界のことを、小説仕立てで書いたものだ。
長谷さんは、赤塚不二夫のブレーンをずいぶん長くやってた人なんだけど、
それ以前に、日本のギャグ・パロディの魁となる作品をたくさん描いた人だ。
ぜひ読んでみてほしい。
なんだか今日はメールが少ないな、
と思ったら、連休がもう始まっていた。
世間が連休の時期に休みを取ったことは、ほとんどない。
なにかイベントでもあって、
勤め人に合わせて休まなくちゃいけない時だけだな。
連休にきちんと休んだのは、
サラリーマンをやっていた時だけだ。

大手の自動車会社に勤めていたんだけど、
最初の半年間は研修があって、
まだどこにも配属もされず、
毎日授業を受けたり先輩の話を聞いたり、
それから、1ヶ月のディーラー実習と工場実習をやったりした。
ディーラー実習は、
製造業も売る人たちの苦労を知らなくてはいけないと、
適当な自動車ディーラーに出向させられて、
一ヶ月間セールスをやらされる。
まあ一ヶ月やれば戻れるんで、適当にやるやつもいるし、
真剣に売りまくるやつもいる。
ぼくは、適当だったほうだ。
一生自動車会社にいるつもりもなかったし、
売る人の苦労は、特に知りたいわけでもなかった。

勘違いしている人も多いが、
自動車会社の社員は、自動車は売らない。
作るだけだ。
特に、ぼくが在社した頃には、
「自工」と「自販」に会社が別れていたから、
ますます売らない。
でも、自販は売るかというと、こちらも個人には売らない。
ディーラーに売るだけだ。
つまり、自動車会社は作ってディーラーに売る。
個人の客に売るのは、ディーラーのセールスだ。
ナショナルの社員は、電気釜を街の人には売らない。
作るだけだ。
街の人に電気釜を売るのは、電気屋さんだ。
それと同じことだ。

セールス実習はどうも合わなくて、
さぼって終わった。
ちょうど今ごろ、ゴールデンウィーク前後のころだ。
次の工場実習は、面白かった。
自社の工場で、ミッションの研磨をやったんだけど、
最初は不良品ばかり作っていたのが、だんだん上達してきて、
動線を自分で工夫したり、
研磨機に入れる動作を研究したりと、
いろいろやってる間に、すぐ終わってしまった。
昼夜勤は大変だけど、
若い頃はすぐ慣れる。
夏だったんで、
エアコンもない実家で汗まみれで昼間寝ていたのを思い出す。
当時ぼくが勤めていた会社を扱った
「自動車絶望工場」なんて本が出てたので読んでみたんだけど、
とても自分が昼夜勤やってる工場のことを書いてるとは思えなかったな。
作者はどこかパラレルワールドにある、
同名の悲惨な会社で働いてたんだろう。
工場の人はみんな働きもので、
時間前にきて機械を調整し、スケジュールを組み、
奴隷としてではなく誇り高き労働者として仕事をしていた。
まあ出勤時間より前に上司が出てきてるのは、
ちょっと迷惑だったけどね。

半年経って研修期間が終わり、
ぼくは生産管理部輸送管理課第二係に配属された。
係長は酒井さんだ。
懐かしいな。

会社勤めは性に合わず、すぐに辞めてしまったが、
今でも会社の前を通ると思い出す。
なにも手の中に持っていなくて、
それでもなにかができそうな気がしていたあのころを。

まあ当たり前ではあるが、
長野には、在日中国人に動員がかけられていたな。
http://victoria.iza.ne.jp/blog/entry/548513/
交通費も支給されて、不参加者も割り出せて拒否できない仕組みになっている。
全員とはもちろん思わないが、
自分の意志で自前の費用で交通手段と宿を確保してきた人は、
きっと少ないだろうな。

コバライネンは大丈夫か。
あんな凄いクラッシュも久し振りに見た。
でも、ちゃんと生きてたからな。
モノコック頑丈なんだ。
セナの時代にあれくらい丈夫な作りだったらな。

まいったなあ。
長野の聖火リレーに関して、いろんな報道写真が溢れているが、
これ一枚のインパクトに、すべて負けた。

聖火リレーってのは、こういうことだったんだな。
萩本欽一も胡錦涛も、江頭に負けたよ。
(こちらから借用)

「新刊ニュース」で、「漫画ノート」の担当編集者が
この本について文章を寄せてくれている。
それが、ネットにアップされた。
ページ中段の「編集担当者発25時」だ。
http://www1.e-hon.ne.jp/content/sp_0031.html

八時近くまで起きてたんだけど、
眠くなったんで生放送は見ないで寝た。
なんだか長野は大騒ぎになってたなあ。
http://live.omn-japan.jp/cgi-bin/live.cgi?id=36
聖火なんて見えないじゃないか。
http://live.omn-japan.jp/cgi-bin/live.cgi?id=38
世界中でこれをやりながら巡業して、
世界中で中国の恥を曝して回っているわけだ。
広告費に換算したら、物凄い額だな。
中国国内にいる人たちは、情報も制限されているし、
自分の国がどんなことをやっているのか気づかなくても
ある程度は仕方がない。
でも、日本にきている人たちは、
少しは客観的に世界を見られるだろう。
「one world/one dream」
「同じ民族/同じ家」
長野で、こんなプラカードを掲げている中国人らしき人もいたが、
チベットの人は、同じ世界に入りたくないから戦っているんだし、
one worldは中国の夢であってチベットの人には悪夢にすぎないだろう。
同じ家に入れようとしているのは中国で、
チベットの人は入りたくないだろう。
日本にきてまで、まだそんなことを信じていられる無邪気さが理解できない。
まあ工作員なのかもしれないけどね。
聖火リレーは茶番だったけど、
たぶん無駄ではなかったな。

近いうちに、秋葉原まで沢本あすかの取材にいこうと思ってたんだけど、
http://jp.youtube.com/watch?v=e80_SS8iFiw
逮捕されてしまった。
http://jp.youtube.com/watch?v=JQ6IvrcS97I
惜しかったなあ。
来週だったらいけたのに。

日本テレビで「リアルタイム」のキャスターやってる近野くんと、
「バンキシャ!」でニュース読んでる小林史ちゃんと、
「ストレイトニュース」のキャスターの丸岡さんと、
みんなで飯を食おうと約束していて、
出かけようと思ったら丸岡さんからメールがきていた。
体調不良で今日は欠席というメールだったのだが、
なるほど、そんな理由で体調不良に……。
帯番組のキャスターの自覚が足りーん!

まあ結局、妻も入れて4人でいったんだけど、
店は代官山のターブル・ドット。
ごく普通の家というか、豪邸かと思うと、
入ってみれば実は予約制のレストラン。
テーブル数は6席。
料理は、一種類。
小林史ちゃんの妹が、ここでパティシェをやっている。
料理はどれもさっぱりした味で、美しい。
昨日の実用本位のからすみ入りチャーハンとはだいぶ違う。

最後のデザートが、今日の目当てだったんで、
4人で7品注文した。
ぼくは1品で、残り3人は2品ずつだ。
和菓子系ならいくらでも食べられるけど、
洋菓子系は、美味しくてもひとつでいい。
もちろん、自分のもの以外もちょっと味見したけど、
どれも綺麗で美味しかった。
マカロンが親しみやすい味でよかったな。
小林妹は千歳烏山で小さい店を始めるらしいんで、
ちょっといってみよう。
お腹いっぱい食べて、
ダイエットしたはずの近野くんも、
ちょっと腹回りが気になる。
ここんところ、ぼくも連日食べ過ぎかもなあ。

玄関からタクシーに乗って、渋谷駅にいってもらおうとしたら、
渋谷駅への道がわからない。
代官山から渋谷にいけないタクシーなんてのがどこにあるんだ。
うろうろしながらなんとか着いたけど、
料金はかなり高かった。
タクシーの運転手には、
せめて都内の道を教育しなくちゃいけないよなあ。

もうじきカウンターが950万だ。
一千万も視野に入ってきた。
常連がだいぶmixiに移って、アクセス数は1割くらい減ったけど、
それでも毎日いろんな人が見にきてくれる。
いや一千万は凄いね。
スタートしてそろそろ丸11年だ。
そういえばこれも、週アスのネタで始めたんだったな。

友人達と飯を食おうということになって、
さてどこがいいかなと考えてたら、山珍居という提案があった。
新宿にある古い店だ。
ずーっと昔、気の遠くなるほど昔に、何度かいったことがある。
場所は、十二社のあたり。
新宿駅から歩いていこうと思ったら小雨だったので、
大江戸線に乗った。
西新宿五丁目だ。
店のドアを開けようと思ったら、
ドアに「フジオプロ御一行様」と張り紙がしてある。
二階で宴会があるらしい。
そういえば、フジオプロといえば十二社だ。
まだこのへんにあったのか。

店で待ってたのは、ソニーの野村くんと週アスの南條。
しばらくして林信行くんが遅刻してやってくる。
IT系のジャーナリストだ。
特に、なにか用事があったわけではない。
ただ、飯でも食うかという集まりだ。
それで、ただ、飯を食った。
からすみ入りチャーハンと、季節の春巻きが美味しかった。
飯を食いながら見回すと、天井に近い壁に、
色紙が額に入れて飾ってある。
文士と漫画家が多い。
みうらじゅんとか松本人志とか、比較的新しいものもあるが、
村上元三とか田中小三昌とか、いやもっと古いものもある。
ぼくも名前がわからない昔の漫画家の描いた絵も何枚かある。
歴史だね。

帰り道は、ぶらぶらと雨上がりの道を新宿駅まで歩いた。
十二社、新宿中央公園、高層ビル街。
ずっと昔、このへんは浄水場の跡地で、
なにもない原っぱだったよなあ。
京王プラザが聳え立って驚いてるうちに、
ぼこぼこと高層ビル群が建ち始め、
いつの間にか大都会になった。
けっこう歴史を目撃してるんだな。
駅でみんなと別れて、中央線で帰宅。
さて、仕事しよう。

NHKから印税振り込み通知がきた。
ぼくが描いたNHKの「言葉おじさん」のキャラで、
「みんなのうた」を作った。
NHKのアナウンサーがバンドを組んで歌っている。
「これってホメことば」だ。
でも、このCDが売れても、ぼくに印税はない。
ぼくの描いたものを元に歌ができたんだけど、
歌ではキャラに印税は発生しないのだ。
でも、DVDがある。
このバンドの歌ってるとこというか歌ってるふりをしてるDVDが出ている。

こちらにはキャラが出てるので、印税が発生する。
今回届いたのは、その印税の振り込み通知だ。
2007年の10月1日から2008年の3月31日までの半年分の印税だ。
半年間で売れたDVDは、15枚。
印税は、113円であった。
ぼくのキャラが動いてるんで、誰か買って……。

6月号の「ゴーギャン」という雑誌で、陶芸やっている。

やっているというか、いつもいってる教室を借りて制作中の撮影をして
ついでに古い作品も自宅で並べている。
最近はなかなか陶芸やってる時間がなくて、
だいぶヘタになってしまた。
もう少し趣味に時間を使いたいなあ。

ラジオを聞いていたら、
 光市の母子殺人事件で、犯人に死刑判決が出たことに関して、
鳥越俊太郎が発言していた。
裁判の傍聴券を求めて3000人以上の人が詰めかけたがという問いに、
あれはみんなマスコミですと答えていた。
一般人はそんなに関心がないといいたかったんだろうが、
関心あったんじゃないかなあ。
きっと一般の人だってかなり並んでいたんじゃないかと思う。
犯人は、死刑になる可能性が出て初めて事件に向き合ったんだろう
というようなこともいっていた。
そこで初めて本当のことをいうようになったというのだ。
本当のことというのは、
被害者のお母さんを殺して、生き返らせるために精子を入れる儀式をしたとか、
赤ん坊を殺して、ドラえもんになんとかしてもらおうと押し入れに入れたとか、
そういうことか。
それを信じる人が、弁護団と鳥越俊太郎以外に何人いるか。
殺した相手を死姦したり、泣く赤ん坊を殺したり、
それはもう人間のすることじゃないよ。
どんな理由をつけたって、
それはこんな残虐な行為を行ったことの説得力のある理由にはならない。
押し入って発見され、揉み合ってるうちに殺したとかいうわけではない。
殺して、糞尿を拭き取って死姦して、横で泣いている赤ん坊を殺した。
それはもう言い訳のできない酷い犯罪だろう。
生きて償いたいと本人がいうのは、
少なくとも本人がいうのは、
どう考えても図々しい。
弁護団は即日抗告した。
まだ最終的な判決が出るのは先だ。
弁護団は、ほんとに犯人の減刑を勝ち取ろうとしてるんだろうか。
もう死刑廃止運動を個人の裁判に持ち込むのはやめてほしい。
被害者側が可哀想すぎるよ。

このHPは、DREAMWEAVERというソフトで作っている。
もうずいぶん昔に買った、バージョン4だ。
そのいくつか前のバージョンを使っていて、どこかの次点でバージョンアップして、
そのままずっと使っていた。
今は確か、このソフトは今はアドビかなんかが買収しちゃったんじゃないか。
バージョンはもうずーっと先に進んでるはずだ。
Vista搭載マシンを買って、さてHP制作ソフトをどうしようと、
とりあえず手元にあるこれを入れてみた。
XPでは、問題なく動いた。
もし使えなかったら削除してなにか買ってこようと思ったんだけど、
案外問題なくVistaでも使えている。
なんとかなるもんだな。
でも、ならないものもある。
ペインターの5.5と6は、使えなかった。
このバージョンは、もう手持ちのマックでしか使えない。
OS9だ。
OS9のマックが壊れたら、ペインターも諦める。
いや9.5も使ってはいるんだけど、
5.5のほうが使い勝手がいいんだよな。
いくつかXPで使っていたソフトを入れてみたが、
みんな問題なく使えているようだ。
ワコムのタブレットが安定しなくてかなり参ったけど、
なんとか使えるようになった。
まあ徐々にVistaに慣れていってるとこかな。

来週の火曜日に掲載予定だった東スポの「お宝スーパースター列伝」は、
なぜかいきなり今日の22日に出てしまった。
 さっききたメールによると、
おまけに「漫画ノート」の宣伝のために出てるのにもかかわらず書影は載らず、
その上、お宝の手塚治虫の本物の本の写真ではなく、
こんなものもあると出したコピーの「新寶島」の写真のほうが
大きく掲載されているらしい。
 東スポだからなあ……。
期待はしてなかったけど。
らしいといえばらしいか……。
まあいいや。
ちょっと駅売りで読んでみて。

パソコンを新しくしたんだけど、
旧マシンの光ケーブルを外して新マシンについないだ途端、
ネットにつながらなくなった。

それからが大変。
ケーブルを替えたり古いルーターを引っ張り出してつなげたり、
壁にとりつけられた光ケーブルのモデムから
コンピュータに直挿ししたり、
いろいろやってみたけど、まったく認識しない。
どうも、壁のモデムのハード的な故障以外考えられないんだけど、
モデム本体には触ってもいないし、
うちはUSENなんだけど、あそこはよく落ちてるから、
もしかすると単にまた落ちてるだけなのかもしれない。

結局、USENのサポートに電話したら、
うちのモデムまでは通信が届いてることがわかった。
つまりどうやら、ハード的な故障だ。
それで次の日の10時から12時の間に修理を頼み、
ろくに寝ないで待っていた。

やってきたサポートの兄ちゃんは、
30分くらいかかるかもしれませんといって始めたが、
全然終わらない。
モデムを取り替えたのだが、
つながらない。
いや、つながったのだが、
なぜかネットに入れない。
コンピュータはモデムからデータが届いているのを認識してるんだけど、
なぜかネットにも入れないしメールの送受信もできない。
と思ってたら、一瞬メールが読めるようになって、
数百通のメールがどっと入ってきて、
また一瞬で読めなくなった。
もうお手上げだ。

サポートの兄ちゃんは、
自前のノートパソコンにモデムからのケーブルをつなげて、
なんだかいろいろやってるのだが、
どうも安定してないようだ。
もう既に3時間経過している。

ちょっと元のとこを交換してきます、といって、
サポートの兄ちゃんは出ていった。
30分くらいかかると思いますという。
でも、きた時にも30分とかいってたしなあ。
元のとこを交換というのは、
なにをしにいったんだろう。
電柱についてる分配機みたいなのを交換したんだろうか。

ずいぶん時間が経ってから兄ちゃんは戻ってきて、
またノートにケーブルをつなげていろいろやっている。
やっとすべて終わってネットに繋げられるようになったのは、
4時間以上経ってからだった。
兄ちゃんは昼飯も食べずに頑張ってくれたが、
その甲斐あって、なんとか元通りに復旧した。

原因はなんだったのか聞いたら、
壁のモデムの光ケーブルが切れていたのと、
あとは相性ですかねえ、と呟いて、
兄ちゃんは去っていった。
なんなんだ相性って。
コンピュータなのに。

というわけで、仕事は進まないは寝られないは
ネットは使えないはHPの交信はできないはで、
非常に困った2日間であった。
やれやれ。

毎日はここだ(写真なし)!
朝日はこっち!

出てたかな。
毎日新聞取ってる人、情報求む。

日曜の毎日新聞で「漫画ノート」が取り上げられるはず。
確か20日といってたような気がする。
先週の朝日新聞、今週の毎日新聞と続いて、
29日には東京スポーツにも出るからな。
まあこれで日本三大紙は制覇したわけだ。

毎年夏休みは、6月の終わりか7月の頭に10日ほど取る。
なにも仕事しないで放電する。
充電池だって、たまには完全放電しないと充電効率が落ちてくる。
年に一回くらいは空っぽにしないとね。
今年も、また夏休みの計画を立ててたんだけど、
はずせない仕事の都合で、8日くらいしか休めない。
沖縄にいくんで、前日戻りだと、
もし台風になった時に飛行機が飛ばずに仕事に穴を開けることになる。
2日余裕を見ておけば、まあなんとかなるだろう。
というわけで、宿の予約を取ろうとしたら、
スケジュールの真ん中で満室の日が続いている。
問い合わせたら、団体客なのでキャンセル待ちしても無駄だろうということだ。
まいったな。
仕方ないんで、前半は違う場所にしようかと探したら、
面白そうな宿があった。
やんばるホテル&ファームだ。
ここは実は、知り合いがやってる宿だったのだ。
ぼくが那覇に仕事場を作るきっかけにもなった
スーノルーノってカフェがあったんだけど、
そこにいた人が沖縄の人と結婚して作った宿だ。
自前で農場を持ち、そこで獲れた作物で料理を作り、
宿泊客に出す。
理想的なシステムだ。
そんな宿を始めたという噂は聞いてたんだけど、
ここがそうだったんだな。
今年は、ここにちょっと泊まってみる。
山なんで、ずっとはいないけどね。
やっぱり沖縄にいる時には海がほしい。
後半は、いつもの海際の宿で海三昧だ。
ま、沖縄は海も山もどっちもいんだけどね。

善光寺は、オリンピック聖火のスタート地点になるのをやめたらしい。
善光寺は、とかくの噂もあるという話も聞いたし、
ここで騒ぎの中心になると、やぶ蛇になってたかもしれないからな。
しかし、聖火リレーは、空前絶後前代未聞の大イベントになったな。
こんな見所の多い聖火リレーは、未だかつてなかった。
さすがは大中国だ。

こないだ二丁目のみっちゃんの店で会った尾辻さんが、
本を贈ってくれた。
彼女が翻訳した絵本「タンタンタンゴはパパふたり」だ。
ニューヨークのセントラルパークにある動物園で、
雄2匹がカップルになって、育てるもののいなかった卵を抱いて孵し、
3匹で家族として仲良く暮らす話だ。
実話なんだけど、その後このカップルは別れて、
片方のペンギンは今は雌ペンギンと暮らしているらしい。
自然界は不思議だね。
なかなかいい絵だし、絵本としても優れている。
もうちょっとタイトルがよければなあ。
原題は「and Tango makes three」。

今日は東スポの、お宝自慢コーナーのインタビュー。
かなり大きいスペースなので、
デビューから今までのこともいろいろ話した。
自慢したお宝は、手塚治虫の本だ。
「来るべき世界」「メトロポリス」の2冊。

「メトロポリス」は、背表紙が傷んで補修してある。
「来るべき世界」のほうは、全体に古いが、
傷みは少ない。
どちらも昭和26年の本なので、
そうぴかぴかなわけではない。
「新宝島」「一千年后の世界」なんてのもあるが、
こちらは物凄く質の悪い描き版で、
おまけに奥付が昭和28年になっているから、
ヒットした後に権利が売られて出た新版かもしれない。
あるいは海賊版か。
これらの本がうちにきて、もう8年か9年経つ。
どうやってうちにきたのかは、
22日か29日の火曜日に東スポに掲載されるからそれを読んで。
電撃ネットワークに、少し関係がある。

その後、新宿に出て朝カルで伊藤剛の講座を見学。
会場で、昔の少年画報社ヤングコミックの担当者
筧さんにばったり会ってびっくり。
筧さんもいくつかの大学や専門学校で教えていて、
参考にと聴きに来たらしい。
伊藤くんの講義は、書き手と読み手の両方の側から見ていて面白い。
終わってからちょっと話したかったが、
時間がなくて直帰で仕事の続き。
それにしても今日の東京は、凄い雨と凄い風。
春の嵐だったね。

神戸の福原遷都祭りのキャラも、実は「セントくん」だったらしい。
遷都だからセントくん。
まあわかりやすくていいよね。

平城京遷都1300年記念のマスコットキャラの名前を公募してたけど、
「せんとくん」になったらしい。
るいすくんはいないのか。
まあ両方とも死んじゃったけど。
これがせんとくんなんだけど、
まず、このキャラがマスコットに選ばれた時に、
キモいとか可愛くないとかツノが生えてるのが変だとか、
批判が多かったのだ。
これは、芸大教授の彫刻家、籔内佐斗司の作だ。
まあなんというか、キモいとか変とかいう前に、ヘタだ。

半端なデフォルメ、妙なポーズ、センスのない小道具。
まだ若いのに、年寄りのような古いセンスだ。
この人は彫刻家で、平面の人ではない。
普段からこういうデフォルメした可愛いキャラを描いてる人ではないのだ。
どうしてこんな、描いたこともない絵をいきなり描こうと思ったんだ。
まるで才能がない。
公正な選考が行われたのかどうかは知らないが、
選ぶのは素人だから、こんなものになってしまうのもある程度は仕方がない。
各地にゆるキャラが蔓延してるのも同じケースだ。
ぼくがある日いきなりやったこともないのにヘタな仏像を彫って、
それがいきなり法隆寺の真ん中に展示されたら、
籔内もきっと怒るだろう。
平面がやりたいんなら、もう少し修行してからだな。
それくらいわかりそうなもんだが、
才能がないと、案外わからないものなのかもなあ。

K-1ワールドGPにいってきた。
午後3時スタート。
会場は、横浜アリーナ。
入ってみると、ロビーに人が少ない。
日曜の真っ昼間だから出足が悪いのか。
席についてみると、これはほんとにすいてる。
バックステージはすべて潰して、
アリーナは満席だけど、2階席から上は半分もいない。
ところどころごっそりと空いている。
結局、メインイベントになっても、アリーナ以外は空席が目立った。
もう格闘技ブームはピークを越えたかなあ。
まあぼくは見るからいいんだけどね。
客席に着くと、開始時間より前なのに、アンダーカードをやっていた。
無名の新人がやったりするケースだ。
と思ったら、中迫が闘っていた。
なぜ中迫、と思ったが、ここんところ全く結果を出してないし、
前座に回されちゃうのも仕方ないのかなあ。
厳しい世界だ。

さあ、第一試合だ。
元ロッテの立川と無名の榎田。
立川はトライアウトで採用された素人、
榎田は20歳から去年までの16年間格闘技はやっていなかった。
そのふたりが闘うことに、どんな意味がある。
残念だが、レベルの低いくだらない闘いだった。
ハリッド・ディ・ファウスト×ピチュクノフ。
見合うばかりの消極的闘いがだらだら続いた。
ボンドラチェック×野田貢。
ボンドラチェックなんだか老けたな。
マイティ・モー×前田慶次郎。
前田憲作は、作戦がはまれば勝てるといっていた。
でも、慶次郎は離れてぐるぐる回り続けるだけ。
時々ぺしっと当てるだけのローを出す。
何度かモーの急所に当てて、最後は直撃してモーがダウン。
その後、離れてぐるぐる回りながらローを出すが、
モーは集中が切れてやる気なし。
慶次郎が判定で勝ったが、
腹が立つほど酷い試合だった。
前田憲作の作戦はこれか。

グラウベ×アレックス・ロバーツ。
ロバーツはRISEのチャンピオンだが、
やはり団体の規模が違いすぎた。
セフォー×バダ・ハリ。
セフォーは、前回きた時、
腹がだぶだぶでコンディションできてなかった。
今日も、動けなかった。
年齢的にも、もう厳しいか。
武蔵×澤屋敷。
武蔵に2日くらいの長があった。
バンナには穴があったが、武蔵は穴のないタイプだ。
テイシェイラ×藤本。
藤本は怖がって近寄らないで回ってるうちにスタミナがなくなった。
シュルト×ハント。
期待したが、ハントはゆるんだ腹に一撃くらって倒れてしまった。

うーん、K-1大丈夫か、という興行だった。
トーナメントじゃないからか、力の入ってない試合が多かった。
でも、トーナメントはトーナメントで、
負けないように慎重にいったりするからな。
次世代のスターが出てこないなあ。

今夜TBSでやる「情熱大陸」という番組で、
ぼくがキャラを描いている四国のサッカーチーム
カマタマーレのことが取り上げられる。
というよりも、監督の羽中田くんが取り上げられる。
面識はないんだけど、サッカーにちょっと興味のある人なら、
羽中田くんのことは知ってると思う。
山梨県立韮崎高校のスター選手だったんだけど、
バイク事故で脊椎損傷を負い、車椅子になってプレイヤーを諦めた。
でもサッカーは諦めずに、スペインに渡ってコーチの勉強をして、
今期からカマタマーレの指揮を執っている。
その羽中田くんが主役なのだ。
K-1観に行ってるから生では見られないが、
録画しておこう。

K-1MAXを見たと思ったら、今度はデカイほうだ。
明日は横浜アリーナでK-1ワールドGP。
中量級はスピードがあって層が厚くて面白いんだけど、
やっぱり重量級の迫力はいい。
ズドンと一発入る衝撃が、中量級にはない。
シュルト×ハントってのは、どんな試合になるんだ。
ホンマン×モーと、見た目はやや似てるが、
シュルトはホンマンとは違うからな。
ハント×モーってのも見てみたいなあ。
武蔵×澤屋敷も、ちょっとだけ楽しみ。
リングサイドの席らしいんだけど、あんまり近いと案外見えないんだよな。
さて、明日はどんなものが見られるかな。

今日は毎日新聞の「漫画ノート」インタビュー。
日曜の書評欄に掲載される。
写真つき。
20日だったかな。
その後、信濃町まで取材に出かける。
ガロと美學校の展示と、トークイベントがある。
展示は、ほんの少しだった。
トークイベントは、みうらじゅん、久住昌之、泉晴紀、根本敬、平口広美の5人。
数十人の客のほとんどが20代の女の子なのに驚いた。
みんなの話してることの3分の1くらいがなにいってるのかわからなくて驚いた。
特に根本敬は、9割はなにを話しているのか全く理解不能。
あれは凄かった。
久住の話も、3割くらいは聞き取れない。
みうらじゅんと泉晴紀はよく聞こえた。
自分で話す時にも、観客にどうすればよく伝わるか考えて話そうと思った。
他山の石のイベントであった。

新宿FACEまでいってきた。
プロレスを見たんじゃなくて、
「Hedwig & the angry inch」を見てきた。
http://www.hedwig.jp/
映画じゃなくて、向こう版でもなくて、
山本耕史主演のミュージカルだ。
共演は今回、韓国版ヘドウィグでも同じ役を演じた
ソムン・タクって女の子だ。
ライブハウスでの一幕一場。
観客は、実際にライブハウスにきている観客という設定だ。

バックバンドの演奏が始まり、
ヘドウィグが現れて、いきなり歌う場面からだ。
山本耕史は歌手ではないが、
声量があって、凄くうまい。
でも、あんまり魅力がないな。
凄いライブを見る時って、
出てきたアーティストの第一声で、観客がぐうっと引っ張られる。
それは、やっぱりないんだな。
うまいもんだなあと感心する程度だ。
ほとんどひとり芝居みたいなもので、
山本の台詞と歌だけで1時間50分進む。
それは大したものだ。
でも、歌に悪魔的なものがない。
そこまで望むのは酷というものか。
性転換した売れないロック歌手、ヘドウィグ。
愛を人生を裏切られて、
今日の客も
有名ロック歌手とのスキャンダルへの興味できているだけだ。
その絶望感がない。
体を鍛えてて、姿も美しい。
歌もうまい。
でもそれ以上の魅力がないんだよなー。

集中力が続かずに、時々ほかのことを考えてたせいもあって、
ストーリーがわからなかった。
いや、ストーリーは知ってるんだけど、
この舞台で、ストーリーの説明が足りてるようには見えなかった。
ぼんやりしてる間に、みんなヘドウィグが語ってたんだろうか。
みんなどんなテーマのどんな物語か、わかったんだろうか。
よかったのは、ソムン・タクだ。
共演というよりはヘドウィグの黒子のような存在なんだけど、
その圧倒的な声に驚いた。
コーラスをつけるだけでも凄い。
とんでもなくうまいし、魅力のある声だ。
凄いやつは、どこかにいるもんだなあ。
彼女が聞けただけでも、きてよかったよ。

終わってから、二丁目のmfに飯を食いにいく。
ゲイバーなんだけど、ママのみっちゃんとは長いつきあい。
でも、雨で客はこないだろうと読んでたらしく、
食材の仕入れをさぼってて、
パスタに生玉子をかけてウィンナを放り込むという、
体育会系の飯を食わされた。
まあ腹はとりあえずくちたからいいけど。
伏見憲明さんがきて、しばらくすると、尾辻かな子さんもきた。
前者はゲイの評論家、
後者は、レズビアンを公言して選挙に立った人だ。
ここで、高木三四郎と待ち合わせ。
三四郎は、新木場の興行のあとだ。
「俺たち文化系プロレスDDT」という自伝を、
三四郎が出した。
それを受け取ることになってたのだ。
近所から電話がきたので迎えにいき、
なんだかんだとmfで2時間くらい話した。
そのうち、中村うさぎがやってきたんだけど、
鼻に絆創膏を貼りまくっている。
鼻をガイジンみたいに尖らせようと思って、
耳の軟骨を鼻に入れる手術をしたところだそうだ。
工事中の中村うさぎと、記念写真。

いったいどこまでいくつもりだろうなあ。

「4.29」
枡野浩一の導きで、初めてのポツドール。
本多劇場は、中劇場。
とはいっても、小劇場を見慣れていると、
かなり巨大な箱だ。
さて、この大きな舞台をどう使うのかと思っていたら、
幕が開いて驚いた。
舞台いっぱいに、家が建っている。
それも、2軒。
一軒は木造アパート。
もう一軒は、普通の一戸建て住宅だ。
それがほんとに家のように、
しっかりと建てられている。
ドアの開け閉めをしてもぐらぐら揺れたりしない、
本格的なセットだ。
残ったスペースは、
ちょっと人が通れる程度。
ぼくはしっかりしたセットの芝居はあまり好きではない。
セットの完璧さが制約になり、
セット以上のものが見られないケースが往々にしてあるからだ。
2軒の家には、1階と2階に窓がひとつずつ、計4つある。
つまり、舞台が4つあって、
同時進行で4つの物語が進んでいく。
こりゃわかりにくいなあと思ったら、
わかりにくいし聞き取れないし、
でも面白い!
どんどん進行していく4つの物語が、
表になり裏になり絡み合いつつ、
ナイフで登場人物たちの表皮を切り刻んでいく。
時には言葉で、時には体で、
彼ら彼女らは互いを無慈悲に傷つけていく。
生 きていること自体が罪を重ねていくことだというように、
彼らは意図せず、あるいは意図して、
他者を傷つけ否定していくのだ。
しかし、傷つけられるほど、否定されるほど、
彼らの生はまるで傍線でも引かれたように強調されていく。
最後に、彼らそれぞれの運命がどうなったのか、
正確にはわからない。
4つの物語が同時にシンクロしつつ終わるからだ。
でも、それはどうでもいい。
明かりが点いた舞台には、
作りこんだセット以上に確かなものが残っていた。
ポツ ツドール面白い!
胸がドキドキした。
枡野くんありがとう。

腹が減ったので、眠亭で飯。
ほんとは「眠」は「王民」と書く方。
江戸っ子ラーメンと餃子。
江戸っ子ラーメンは、洗面器くらいある。
駅にいくついでに、
ビレッジバンガードで談志の本を買う。
ふと見たら、平積みの台に
「漫画ノート」が一冊だけ売れ残っていた。

早く追加注文出してくれー!

花散らしの嵐が吹く中、
築地の朝日新聞社まで手塚文化賞の選考会にいってきた。
選考結果はまだ発表できないけど、
今回も面白かった。

もう今日の雨と風で、
東京の桜はあらかた散ってしまっただろう。
うちの周りの桜も、みな散った。
今は、庭のデッキで咲いている海棠が美しい。

これも春だな。

こないだ、凄く古い友人から花見をやってるという呼び出しが来た。
井の頭公園のピークを数日過ぎたころ。
日曜だったのに、いい天気だったせいか、
公園の人出はそれほどでもなかった。
混雑はしてるんだけど、
昔ほどではない。
指定された場所にいってみると、
オヤジが3人で酒を飲んでいた。 昔は若い女の子だっていたのになあ。
というよりも、自分達も若かった。
今はもう、みんな50代になってしまった。
最年長は、もうそろそろ還暦だ。
昔はこの時期の花見といえば、
地面も見えないほどぎっしりとシートが敷き詰められてたなあと、
なんとなく昔話をして別れた。
昔の友達になんとなく会えるのも、
春のいいとこかな。

有名な牧志の公設市場を通り過ぎて、
20メートルくらいいくと、タオル会社がある。
その手前には、ごく細い路地がある。
路地は沖縄では、「すーじぐゎ」という。
「すーじ」は「筋」、「ぐゎ」は「小」だ。
小さい筋、つまり路地だ。
その肩幅くらいの路地を入っていくと、
天ぷら屋が二軒並んでいる。
一軒に見えるが、よく見れば、
ほぼ同じ形式の違う店が二軒並んでいることがわかる。
手前の店では、おばあがひとりでやっている。
奥の店は、おばあがふたりか3人いる。
全員、可愛いエプロンをつけている。
赤のギンガムチェックだったりする。
沖縄のてんぷらは、
本土の天ぷらとはちょっと違う。
コロモが厚くて、コロモ自体に味がついていることが多い。
それに第一、てんぷら屋だからといって、
いわゆる天ぷらだけ売ってるわけでもない。
粉物屋というか油製品屋というか、
いろいろ売ってるのだ。
このすーじ小の2軒の店は、
いわゆる天ぷらよりも、さーたあんだぎーがメインの店だ。
美味しいさーたあんだぎーが食べたかったら、
絶対に手前の店で買ってはいけない。
奥の店が美味しい店だ。
客の数も、手前と奥とでは10倍くらい違う。
知ってる人はみな、奥の店で買うのだ。
店といっても、すーじ小の奥にあるのに相応しく、
畳1枚か2枚の極小の店だけどね。
奥の店で、さーたあんだぎーを買う。
普通のと黒糖のと、2種類。

それと、特大サイズ。
沖縄では、天ぷらはおやつに食べられることも多いが、
さーたあんだぎーは、まさにおやつだ。
沖縄風ドーナツかな。
球体だけど。
揚げたての熱々さーたあんだぎーを袋に入れてもらって、
市場をぶらぶらしながら食べる。
沖縄の味なんだよなー。

聖火は、ロンドン入りした。
ロンドンは、春の雪だ。
聖火ランナーが登場する。
いったい、なにが起きてるんだ。
テレビの海外ニュース見てたら、
なんだか裸祭りでもやってるのかと思うくらい
大勢の人間がもみ合っていて、
聖火なんかどこにあるのか見えないぞ。


それも、トラブルが何度かあったということではなく、
走っている間ずっと誰かが邪魔しにきている。
それを阻止しようと、
中国人とロンドン警察とが大勢で聖火ランナーを取り囲んでいる。
最後には阻止しきれずに、バスにランナーを乗り込ませてしまった。
http://www.asahi.com/international/update/0406/TKY200804060131.html
http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2008/news/topic/world/news/20080406-OYT1T00433.htm
ロンドンの次は、もっと中国に批判的なフランスだ。
うーん、こりゃあなにが起きるか楽しみだ。

先週、那覇にいるときに見たニュースなんだけど、
あんまり大きなニュースにはならなかったな。
地元の新聞にも出なかったような気がする。
見逃してただけかもしれないが。

那覇市内の中学で数学を教えている35歳の女教師が、
中学3年生の男子生徒に手を出したというニュースだ。
少年課はまず、
1月23日から2月7日まで生徒を自宅に泊まらせた件で、
県青少年保護育成条例違反容疑で逮捕した。
それから今度は、
未成年と淫行した児童福祉法違反の疑いで、
また教師を再逮捕した。
又吉奈美子って人だ。
いい名前。
女教師は調べに対して
「(被害者が)好きだったから」と話しているらしい。

これは、犯罪なんだろうけど、
俺が被害者だったら、別に恨まないな。
たぶん、これをフランス映画が撮ってたら、
美しいラブロマンスだよな。
まあ日活ロマンポルノが撮ってたら、
また別の物語だけどね。
又吉さんの人生に、幸多かれと祈る。

羽田から吉祥寺に戻って、そのまま井の頭公園に直行した。
もう桜は終わっちゃったかなあと思いつつ公園に入ると、
なんとかかろうじて、ピークは過ぎてるものの、ぎりぎり満開だ。
池の上に立つと、重い桜の花が池面に垂れている。


昔は毎年、友人とここで花見をしたなあ。
みんな家庭を持って、だんだん集まれなくなって自然散会した。
毎年誰か必ず泳ぐやつがいて、
泳いでる時には拍手喝采なんだけど、
上がってくると臭いんで敬遠されて、寂しく公園の片隅で佇んでたりしたもんだ。
また今年も、いろんな人が公園に集まっている。
また今年も、誰か泳ぐかな。
でもそれはもうぼくの友人ではない。

1990年の「EYECOM」の時代から
現在の「週刊アスキー」のかけてやっていた連載
「だってサルなんだもん」略して「だサル」が、ついに終了することになった。
いやー、長い連載だった。
長いだけじゃなく、自分でも楽しんでやれた連載だった。
版元のアスキーがメディアワークスに吸収されて、
たぶんなにか、
人事と誌面とで大きい動きがそのうちにあるだろうなと思ってたんだけど、
案の定ではあった。

始まったものは、いつか終わる。
それはそうなんだけど、これだけ長くやると、
終わりますというだけでは済まない。

18年は、歴史だよなあ。
歴代担当は、いったい何人いたんだろう。

ダイナブックから始まって、
マック、98互換機、ウィンドウズと、
コンピュータは何台買ったんだろう。

だいたい、週刊アスキーはコンピュータ雑誌だったのに、
だんだんコンピュータのことなんか書かなくなっていたな。

長いこと仕事をしていると、
思い出に残る仕事も多いけれど、
これはまさにそのうちの一本だ。

連載は、6月末までだ。
でもたぶん、特に張り切ることもなく、
いつもみたいに書いて、いつもみたいに終わるんだろうな。

さて、名刺代わりの週刊連載が終わって、
7月からは週に4本分も体が空くことになる。
各方面に営業しなくちゃな。
各方面の編集者のかたがた、ひとつよろしく。
とりあえずは、5月から週刊文春で漫画評が始まるけどね。

今日は高校野球の決勝戦だった。
準決勝までは市場で見たけど、
今日は尚学が闘ってる時には、
ちょうど飛行機の中、雲の上だ。
東京に帰らなくてはいけなかったのだ。
土曜曜でもよかったんだけど、
切符が取れなかった。
もう沖縄の行楽シーズンが始まっているのか、
あるいは春休み最後の週末だったせいなのか。
今日も、夕方か夜の切符にしたかったんだけど、
昼間しかなかった。
それで、ちょうど決勝戦の最中に日本上空を飛んでいるという、
ちょっと残念なフライトになってしまったのだ。
降りたら、尚学が優勝していた。
それも大差だ。
9年ぶりか。
小さな島なのに、よく頑張った。
また市場は大騒ぎだったんだろうな。

ターザン山本という、週間プロレスの元編集長がいる。
毀誉褒貶のあるというか、ありすぎる人物だ。
ぼくとも少し関わりがある。
ここ10年ほど、自爆しているとしか思えない凋落ぶりで、
それが一種の業界の話題になっている。
こいつを、生きながらにして業界から葬ってしまおうと、
「生前追悼 ターザン山本! (kamipro books)」という本が出た。
ぼくも長いインタビューを受けている。
ちょっと面白いと思うので、
ぼくの部分だけ書店で立ち読みしてみて。

今日も市場は盛り上がっていた。
どこの店も、テレビに張りつきっぱなし。

もうラジオじゃなくて、テレビのある店に集結している。
1回にいきなり一点入れられて、
もう終わっちゃうのかと一瞬思ったけど、
まさかの大逆転。
今回は、9年前だったかに優勝した選手が、
監督になって参加している。
まだ若い監督だ。
アウトをひとつ取るたびに、通りで歓声が上がる。
最後はまた一斉に歓声と拍手。
盛り上がってたけど、まだ決勝があるからか、
それほど熱狂的ではない。
みんな近所の子供が頑張ってるのを見るように、
ニコニコしている。
さあ、決勝。
どうなるかなあ。

昨日、市場本通りを歩いていたら、
ちょうど選抜の準々決勝をやってるところだった。
どうしてわかるかというと、
アーケードの通り全体、どこの店からもすべて、
野球中継のラジオかテレビが流れていたからだ。
乾物屋からもお土産屋からも菓子屋からも洋服屋からも、
すべて野球だ。
裏通りに入っても、小さな間口の店すべてから、
野球の実況が聞こえてくる。
地元の沖縄尚学が闘っているのだ。
相手は、強豪天理だ。
映りの悪いテレビを数人で囲んで、
オバアが声援を送っている。
状況がわかってるのかどうかかなりあやしいが、
とにかく地元の子供を応援しているのだ。
ちょっと用事を済ませて市場に戻ってくると、
9回になっていた。
もうみんな仕事をしていない。
顔見知りの乾物屋の小さなテレビの前に、
おばあが3人集まっている。
ぼくもちょっと仲間に入れてもらって、
最終回を見物した。
2アウト、さああとひとり。
3アウトを取った瞬間、
アーケード中で一斉に歓声と拍手が湧き上がった。
勝ちましたねとおばあに声をかけると、
エライねえと相好を崩す。
見回すと、市場中がみんな笑顔だ。
地元の勝利はいいなあ。
今日は、ベスト4、準決勝。
相手は、東洋大姫路だ。
ここまでくれば、相手はみんな強い。
さあ、試合開始のサイレンが鳴った。
尚学頑張れ。

美ら海水族館は、何度いってもいいとこだ。
特にメインの大水槽は、
何時間でもぼーっと見ていられる。
大小の魚が広い水槽の中を飛び回っているのを見ているだけで、
満足感がある。
水槽前に作られたカフェも、
いつも混んでるのに今日はなぜかすいてた。
コーヒー一杯で、ずーっと魚の群れを見ていた。

巨大なマンタ。
もっと巨大なジンベイ。
回遊するキハダや鰺。
眠っているような鮫。
海は凄い。
ダイビングでたかだか何十メートルか潜ったくらいじゃ、
なにも見てないようなものだ。

ちょっと沖縄本島中部から北部にドライブにいったんで、
この際と思って、
マイミクのポン子さんの趣味、
「道の駅切符」を手に入れてプレゼントしようと、
2軒ほど訪ねて見た。
別に特に借りはないんだけど、
最近どうもマイミクの趣味に引き摺られてるんだよな。
まず、嘉手納の道の駅にいって、
レジのオヤジに「道の駅切符ありますか」と聞いたんだけど、
ありません、となぜか恥ずかしそうに答えられた。
でもここは、道の駅とは名ばかりの、ただのおみやげ屋だった。
どこにでもあるようなおみやげしか置いてない。
だから、切符がなくてもしょうがないかな。
続いてもう一軒、許田の道の駅にもいった。
ここは、凄くいい駅だ。
ここを通る時には必ず立ち寄る。
地元の農産物や、地元の産品を山ほど置いてあって、
その質も高い。
ここならきっと置いてあるだろう。
レジのオバサンに「道の駅切符置いてますか」と聞いたら、
ありませんとあっさりいわれた。
なんだよー、切符ってどこにでもあるんじゃないのか。
帰ってから調べてみたら、
どこにでも置いてあるわけではなく、
おまけに沖縄で置いてるところはなかった。
うーん、コレクターの道は険しいなあ。
いや全然道の駅切符なんて集めてないんだけど。
その許田の道の駅で、
モーイを売っていた。
レシピつきだ。
なんだかよくわからないが、旨そうである。
その横では、フヌイも売っていた。
フヌイは、モーイと同様の使い方らしい。
なるほど、よくわかるのである。

「南の国からお届けしますロマンをくるんで大腸便」
と街角の看板にデカデカと出てたんでびっくりしたら、
「太陽便」でした。
という話をずっと前に書いたことがあるんだけど、
この会社は、フジバンビという。
熊本の会社なんだけど、
沖縄の黒糖を使った「黒糖ドーナツ棒」というお菓子で、
最近はヒットを出している。
その他にも、「ひとくち蜂蜜ドーナツ棒」と
「阿蘇ジャージー牛乳入り蜂蜜ドーナツ棒」の、2種類がある。

那覇のコンビニでは、最近やたら置いてあるけど、
東京では置いてないよなあ。
確か見たことはない。
売れてるってことは、美味しいんだろうか。
ちょっと買ってみようかな。
でも、コンビニおやつはあんまり食べないんだよな。

那覇は、また雨。
どうも那覇支店入りすると天気が悪いというケースが多いなあ。
今日も、那覇空港に着いた時には時折ぱらっと来る程度だったんだけど、
だんだん降りが強くなってきた。
まいったなあ。
でも、そんなことよりも、驚いたことがある。
飛行機で席に着いたら、2列ほど前に見たような顔が。
吉祥寺まめ蔵のマスター、南空々夫妻が、
知人の結婚式に出席するために乗っていたのだ。
石垣に最初にいって、その後那覇に戻って来るという。
マスターは、いい年して沖縄は初めてらしい。
どこか美味しい店を教えてくれというので、
石垣のこっかーらと、那覇のうりずんと苫屋を教えておいた。
空港で別れて、
泊の糸ぐるまで晩飯の後、とまりんの近くを歩いていたら、
マスターから電話がきて、
石垣でさっそく、こっかーらにいったらしい。
店のロケーションも味も凄くよかったというお礼だった。
あそこは、ほんとに美味しいんだ。
さて、明日は晴れるといいな。

「漫画ノート」も無事に出すことができて、
まずまずのいいスタートを切って売れ行きもいいようだ。
 さて、そろそろ次の本に取りかからなくてはいけない。
 次は、「漫画ノート」ロングバージョンとでもいうべき、
一本あたりの分量が多いもの、
つまり長い文章ばっかりを集めたものを出そうかと思っている。
 これもかなりの本数があるので、それをどうするか、まだ考えている最中だ。
「漫画ノート」があれだけ厚い本でも苦にする人が案外いなかったし、
今度も厚めで大丈夫かもしれない。
ただ、長くて厚いのはどうかという気もしないでもない。
 こちらは比較的新しいものが多いので、
それほど大幅にリライトしなくても出せる。
つまり、早く出せるのだ。
年内くらいには出せるかもしれない。
まだ版元は考え中で決めてないんだけど、リライトは既に始めている。
全体の構成を考えずにスタートしているので、どこかで立ち止まって整理しなくてはいけないが、
うかうかしていると、また何年も経ってしまうので、急いだ方がよさそうだ。
 まだデザインのアイデアもないし、デザイナーも誰に頼むか決めてないし、すべてが曖昧なんだけど、
その中でごそごそ動いてるのが、また楽しいんだよな。
本作りは楽しい。
 楽しいもんだから、ついいつまでも手離れしないんだよな。
 いかんいかん。

橋下大阪府知事に噛みついた中核派の彼女は、
どれだけ毎日サービス残業してるんだろうと思ってたら……。
http://jp.youtube.com/watch?v=4ckPFo1sSlc&feature=related
うーん、これはないよなあ。
あの文脈とあの勢いで、本人がサービス残業してないことはありえない。
誰かの気持ちを代弁しただけってのはナシだよな。
ジャンヌ・ダルクかと思ったら、ただの活動家だったということか。
大阪府はもうほとんど財政は破綻している。
高級貰ってる場合じゃない。
会社だったらもう給料出てないよ。
でも、実は東京も石原の暴走のおかげで、他人事じゃないんだよな。
ああおっかないなあ。

日本はバーレーンに負けか……。
確かにあのハンドは、酷かった。
マラドーナよりも凄い神の手だった。
でも、それ以前に、日本のサッカーができてないもんなあ。
高原が出られなかったんで得点力は落ちてるだろうけど、
シュートにいってないしな。
遠藤が入ってゲームを作り始めたけど、
ちょっと届かなかった。
ここで負けてちゃ、世界は遠いんだよな。
それにしても岡ちゃん、ジャージやめてくれよ。
日本代表監督なんだから。

那覇事務所のすぐ横には、ビデオレンタル屋があった。
かなり大きくて、重宝していたのだ。
まあ大した物はないんだけど、普通にありそうな物はある。
マニアックなビデオ屋ではなくて、
ごく普通のやつ。
でも、ある日ふと気づいたら、
バイク屋になっていた……。
その次に近いのは、
7,8分歩いたところにあるパンチという店だ。
でもここは、店も商品も古くて、あんまり役に立たない。
それでも、まああるだけいいかという存在だったのだ。
しかし、今日入った情報では、
そのパンチが閉店セールを始めたという。
冗談じゃないなあ。
もう近所のレンタル屋ないじゃないか。
ところで、パンチの店名は、「パンチ」ではない。
英語表記なのだ。
表の入り口上に、ネオン管でデカデカと表示してある。
ただ、そのつづりが、
〈Panchi〉なのだ……。


ま、いいんだけどね。

中国では、チベット問題はどう捉えられているんだろうと思っていたが、
うーんやはりというかなんというか、ナショナリズムの勝ったものになっているようだ。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0803/17/news025.html
ネットがあるとはいえ強力な規制がかけられ、
教育の成果もあって充分な情報は中国国民は持っていないだろう。
それでも、少しずつはネットから情報は漏れる。
自国のやっていることに気づく人も、少しずつは増えるだろう。
中国国民すべてに情報が行き渡るには、あまりにも人数が多いのが難点なんだけどね。

「漫画ノート」を読んだかたは、きっと待ってたと思う。
山松ゆうきちが人生を懸けてというか懸けないでインドに渡り、
命を懸けてというかないがしろにして漫画出版にトライした、
その顛末というか愚行を描いた単行本

これがついに出版されたのだ。
この人の間の抜けた虚無感には、圧倒される。
なにか考えているのかいないのか。
なんだか凄い人生選んでるよなあという一冊だ。
クソババアとろくでなしを描き続けてきた、その一種の集大成ともいえる。
山松の人生を確かめていただきたい。

台湾の選挙は、国民党の大勝利だ。
チベット問題が国民党の馬候補に対してネガティブに働くのではともいわれたが、
台湾の人たちは、それよりも経済と安定を取った。
8年の陳政権で、経済がかなり落ちてしまったので、
それをなんとか盛り返したいということだな。
つまり、中国頼みということだ。
中国は、やはり無視できない存在になってしまっている。
チベット問題に欧米諸国が大きい声を上げないのも、
中国との貿易高があまりにも大きくなってしまっていることと無関係ではない。
それでも、ギリシャでの採火式でひと騒動あったように、
民間レベルで行動を起こす人たちは多いだろう。
これから聖火は世界中を回る。
世界中を回って、その先々でチベットの旗を振る人たちを
ぼくらは中継で見ることになるんじゃないかな。
もちろん、中国国内ではディレイで見せないようにするだろうけどね。
ところで、毒餃子はその後どうなってるんだろう。
日本に責任があるという話で終わりなのかな。

しかし、広末の元夫と宮崎あおいの夫の話は、
これから表に出てくるんだろうか。

吉祥寺ヨドバシ裏に、
ジャルダンというなんてこともないマンションがある。
1階が賃貸の事務所スペースになっていて、
かつては普通の事務所がいろいろ入っていた。
それがだんだん入れ替わって、
いつの間にかちょっと個性的な店ばっかりになっていたのだ。
そのひとつに、「プカプカ堂」がある。
ここは、人形作家の市川こずえさんの店だ。
店といっても、人形の小売店なわけではない。
以前はギャラリーとして使っていたが、
最近は人形教室と、市川さん個人の展覧会の会場だ。
現在、新作の展示をやっている。


3月22日(土)〜3月27日(木)まで、12:00〜19:00。
「桜月夜」というテーマで作った人形の新作が何点か並んでいる。
人形はいわゆる文化人形なのだが、
その範疇を遙かに超えた表現となっている。
人形のレベルも高いが、
衣装とか装飾とか設定とか、トータル的にも素晴らしいものになっている。
たぶん、実物を見ないと、この人形の良さはわからないだろう。
近所の人は、ぜひ見て欲しい。
市川さんは
「リンゴ姫とキンギョ姫。 文化人形と遊ぶ12か月」という
人形の写真集も出しているのだが、
こちらは現在古書でしか手に入らない。
なんだか昨日から急に花粉アレルギーが酷くなった。
今年は例年の3倍とかいうわりには大したことないなとたかをくくってたんだけど、
どうも調子が悪い。
今までで一番酷かった時よりはだいぶましだが、
辛いことには違いない。
でも、もう少しだな。
きっともうちょっと我慢すれば、シーズンは終わる。
以前、温泉にいったら全山杉山で、滞在2日間粘液垂れ流しだったことがあるが、
あれに比べれば、たいていのことは大したことはない。

近所の住宅街を歩いていると、
大きな木に大きい白い鳥がたくさん留まっているのが見えた。
でも、あれは白い鳥なわけじゃない。
木蓮の花だ。
こぶしの花もよく似ているが、ガクが違うのでわかる。
あちこちの庭にいろんな花が咲き始めた。
もう春だなあ。

神楽坂のフラスコで、上村一夫さんの遺作展を見てきた。
上村さんが亡くなってもう22年経つ。
あのころは凄く大人だと思っていたが、
亡くなったのが、まだ45歳の時だ。
つまり、飲み屋でいっしょになたりしてたのは、まだ30代とか40代の頃だったのだ。
若かったんだなあ。
亡くなる直前に、展覧会を開こうと一枚絵を描きためていて、
それが果たせないまななくなった。
久し振りに上村さんの絵を見た。
色気のある描線だった。
亡くなるのが早すぎたなあ。

なんだか中国は、わけがわからない。

国務院の温家宝総理は18日午前、国内外の記者に向けた記者会見に出席し、
英国フィナンシャルタイムズの記者の西蔵(チベット)問題に関する質問に答え、次のように述べた。
私たちは重ねて厳粛に申し上げる。
もしもダライが独立の主張を放棄し、
チベットが中国領土の分割できない一部分であることを認め、
また台湾が中国領土の分割できない一部分であることを認めれば、
対話に向けた我々のドアは常に開かれていると。

台湾は関係ないだろ。

チベットの衝突で、
中国側は、武力を行使していない、殺していないといっている。
でも、殺されたチベットの人たちの写真というものも、
ネットに出回り始めた。
YouTubeにもアップされたのでリンクしようとしたら、
あっという間に削除されていた。
仕方がない。もうひとつだ。
2006年に、中国軍がチベットの巡礼者を無差別に射殺する動画だ。
残酷なシーンもあるので、見たくない人は避けた方がいい。
http://jp.youtube.com/watch?v=s3rokl1oF5c&fmt=18
中国五輪自体や開会式をボイコットする動きも出てきた。
それは当然起こりうることだろうな。
中国は、自分たちのやったことをはっきりと認識すべきだと思うが、
きっとそれはまだ無理な話だろう。

今日の朝日朝刊「私の視点」に、
馬挺という早稲田の中国人講師が、餃子事件について寄稿している。
農薬混入が人為的な犯罪であるという可能性をほとんど無視して、
農薬が残っていたのは日本の責任だと断定している。
事件を中国の誇りの五輪と絡ませることにも批判的だ。
おそらく中国を代表するインテリのひとりでもあるだろうこの人間も、
この程度の認識だ。
中国が正しく国家になるのは、まだずっと先なんだろうな。

「報道ステーション」で解説している朝日の加藤さんは、
中国はチベットのためによかれと思ってやっているといってるが、
本当にそうなんだろうか。
http://www.youtube.com/watch?v=P9onhbwpuHg

死者500人説も出てきたな。
いつまで中国は、真実を隠すつもりだろう。
餃子と一緒で、頬被りで済ますつもりかもな。

中国国内からYouTubeには接続できなくなってるらしい。
そんなことしたって、今はなにも隠せない。
どこからか情報は漏れる。
誰だって映像が撮れて、それを公開できる時代だ。
小さいデータにして渡したり飛ばしたり、
それが特別なシステムもなしにできる。
中国にオリンピックを開催させるのは早すぎた。

「4.8」
青梅街道出たとこにホームセンターがあるのを思い出したんで、
あそこにあるかもと、ちょっと自転車でひとっ走りいってきた。
ホームピック。
 これがあったんだよなー。
見た目はやや寂しいホームセンターだが、大したもんだ。
 メーカーが違うんでまったく同じ形じゃなくて、
ねじ穴の位置がほんの少し合わなかったりするけど、まあ使える。
 ついでに、食器棚の金具が壊れてたので、それも探したらあった。
探してみるもんだ。
 マンモスカフェで、ちょっと一服。
 ここは、ファイアーキングでコーヒーが出る。
それもジェダイ。

以前好きだったことがあって、たくさん買いこんで持ってるらしい。
業務用の緑色の方。
コーヒーも美味しいし、豆を買っていこうかと思ったが、
まだ少し残ってるので、まあ次でいいかと、
ちょっと窓から外を見ながらぼんやりして帰る。
 いくつか買った戸車で、引き戸をどんどん外して戸車交換。
古い方もゴミ掃除して油注す。
戸車の穴に、猫の毛がぎっしり詰まっている。
すべての戸を掃除したいがそうもいかないんで、動きの悪いものだけ。
 この家を建てて8年半経つが、家は当然建てた瞬間から傷んでいく。
それでちょっとずつ補修もするわけだけど、案外ミスがあるのを発見したりする。
蝶番のネジが4ヶあるとこを2ヶしか締めてないとか3ヶしか締めてないとか、
戸車が斜めについているとかネジを差し込んだだけで締め忘れてるとか。
 家中って、凄い数の釘やらネジやらがあるからなあ。
まあ忘れることもあるよな。

新しいフレンチにいった。 
といっても、できて1年か2年経ってると思うんだけど、初めていってみた。
「シンプリー・フレンチ」。
 吉祥寺から三鷹に向かう道をまっすぐ。
むらさき橋を通り過ぎて少し先だ。
このへんは、以前はよく散歩した。
三鷹駅前のお茶屋さらさらでお茶を飲んで、抹茶ゼリーを食べるためだ。
夜だったら、ついでに、ハルピンで餃子を食べる。
 これからの季節は、玉川上水沿いに桜が満開に咲き、
どこまで歩いてもいつまで歩いてても飽きない。
今日も、もう少し咲き始めていた。
夜の闇の中にほのかに浮かび上がる桜は美しい。
 今日は、某週刊誌の編集者と打ち合わせ。
5月頭から、漫画評の連載を始めるので、その話をするはずだったんだけど、
いきなり担当者が移動になってしまって仕切り直し。
とりあえず飯だけ食おうということになってしまった。
 内容は、もうだいたい決めている。
1ページの半分弱くらいのスペースなんで、漫画のこと以外も多少は書く余裕がある。
データだけではなく、読んで面白いものを書きたい。
もうひとりの作家とふたりで一週交替なんだけど、彼も張り合ってくるようだ。
ちょっと楽しみ。
「漫画ノート」をずっとやってて、
ここんところ漫画についてほとんど書いてなかったんだけど、
やっと余裕ができてきた。
今年はもう少し書こう。
 食事は、話が弾んで二の次だったけど、
きちんと丁寧に作られた料理で、下手なフランス料理の重さがなく、
ちょっと気に入った。
パンがもっと美味しいといいんだがな。
でも、近いうちにまたいこう。

遠くチベットでは中国政府によってチベット人民が虐殺されているというのに、
DDTの新ブランド「ハードヒット」にいってきた。
場所は、格闘技会場のチベット、新木場ファーストリングだ。
遠いんだよな。
これが、なかなか面白い興行だったのだ。
いってみれば、UWFである。
いやインターあたりか。
といっても、格闘技を見ていない人にはわからないだろうが、
つまり、日本の格闘技がプロレスから枝分かれして、
よりスポーツ色を濃くしていくその過渡期に存在したルールを踏襲しているのだ。
先祖帰りである。
顔面は掌底のみ。
5点持って、ダウンとロープエスケープで、ロスポイント1。
スリーカウントのフォールあり。
うーん、懐かしい。
ハードヒットの第一回興行は、まだ完成度は低かったが面白かった。
古くて新しいルールを、各選手がそう咀嚼しているかがよく見える。
ちょっとこなれてきたころが楽しみだ。
まだ大入り満員とはいかなかったが、楽しみな路線ではあった。

わっはっは。
片山さつき先生が、こんなにお美しいかただとは存じ上げなかった。
http://www.satsuki-katayama.com/index2.html
これは「片山さつき」ではなく「きれいなジャイアン」だという指摘あり!
なるほど!
いわれてみれば確かにそうだ!
どこの泉に落ちたんだー!
ちょっとこのあたりを思い浮かべてしまったよ。
凄いCG。
http://www.kunoichik.com/main.html

ねんきん特別便は、
まだちゃんと精査してないんだけど、
さっとちらっと見たとこによると、
サラリーマンを辞めて以降の記録しかないようだ。
つまり、サラリーマン時代の厚生年金と、
その前の学生時代に親が払ってくれてた国民年金と、
両方の記録が抜け落ちてるようだ。
いやまだちゃんと見てないんだけどね。
あさってあたり、ちょっと時間ができたらしっかり見てみる。
トータルで5年も抜けているとは、
想像以上に杜撰なもんだな。
今回問題にならなかったら、
これはこのまま正しい記録として通用してたわけだ。
うちのファンクラブコアメンバーズの中にも、
今年厚労省のキャリアになったやつがいるが、
しっかり尻を叩いてほしいもんだ。
でも新人じゃ、しばらくは尻を叩かれる方か。

キターーーーーーーーー!!!!!
というやつだ。
うちにもついに、「ねんきん特別便」がきた。
うーん、短いサラリーマン生活があるからひょっとして、
とは思っていたが、ほんとにくるとは。
さて、ちょっと仕事してから、ゆっくりと楽しもう。
詳細は、また後ほど。

家が相変わらず揺れている。
仕事をしていて、ふと気づくと、家が時々揺れているのだ。
大きな地震ほどではないんだけど、
小さくゆらゆらと揺れる。
いや、微かだけど、案外強いかな。
なんか気持ち悪いんだよなー。
常に揺れ続けているわけではなくて、たまにモニターが揺れて、
あ、揺れてる、と思うと、微かに床も揺れている。
車で揺れてるのかと最初は思ったんだけど、
そうでもない。
前の道を車が通らなくても揺れている。
どうも夜には揺れていないような気がするんで、
どこかの工事の影響かなにかかもしれない。
でも、ずいぶん長いんだよな。
もう何ヶ月も揺れている。
原因は、いったいなんだろうな。
凄く気になる。

戸車がおかしい。
うちの扉は、玄関を除くと、すべてが引き戸だ。
そのほうが空間を広く使えるという理由なのだが、
その引き戸の戸車が、毎日のことでそろそろガタがきている。
もうこの家も、建てて8年半だからな。
戸を外して見てみると、ホコリが詰まってるものもあったので掃除したのだが、
戸車自体の回転が悪くなってるものもある。
取り替えたいのだが、こないだのカギといっしょで、
どこにいけば買えるのかがむつかしい。
きっと今は東急ハンズなんだろうなあ。
昔は金物屋って、どこの街にもあったのに。
さすがに、こないだの三鷹台の小さい金物屋にはなさそうな型だったので、
そのうち新宿か渋谷にいくことがあったら、チェックしてみよう。
でも、現物を持っていかないと、どれが同じものなのかわからないんだよな。
それがちょっと困る。
そういえば、今日は新宿にいってたんだ。
グラドルの松本さゆき他と晩飯を食った。
ちょっと前にいって、ハンズを見てくればよかった。
一日一イベント派なんで、ふたつのことがなかなかできないんだよなー。
しかし、松本さゆきはスタイルいいなあ。

知人からメールが来た。
ぼくも知らなかったのだが、彼女は辛い裁判を闘っていた。
彼女は危害を加えられた相手から反対に訴訟を起こされて、
雇った有名な弁護士にも着手金を不当にぼったくられ、
体調を崩しているせいもあって、ずっと苦しい闘いを強いられている。
なにか力になる本を読もうと検索して、ぼくの書いた「鉄槌!」を見つけた。
ぼくが以前、ビッグホリデーというクズ観光会社に酷い目に遭わされ、
それを漫画に描いたら反対に訴訟を起こされ、
雇った弁護士に着手金をぼったくられて、
それでも闘って勝利した話だ。
裁判なんて、そう体験するものではない。
自分が被告になるなんて、なおさらだ。
裁判って、凄くおかしい。
弁護士もこんなに酷い。
個人で闘うには、金も時間もかかりすぎる。
個人対組織では、勝ち目も薄い。
でも、そんなことのために膝を屈するのは嫌だ。
本来謝罪させる相手に頭を下げるなんて、絶対に嫌だ。
結局ぼくは闘い続け、なんとか勝った。
それはぼくにとって、金銭ではなく、名誉を懸けた闘いだったのだ。
彼女は、それを読み、
この本に感謝していますとメールをくれた。
自分の書いた本が誰かの力になったのを知るのは、
ほんとに嬉しいことだ。
彼女の場合、ぼくとほぼ同じケースだったようなので、
なおさらだなあ。

沖縄を歩いてると、時々驚かされる。
それは、あっという間にすべてを覆ってしまう、植物の力だ。
ちょっとうっかりしていると、
南の島の植物は、しゅるしゅるとその触手を伸ばしてくる。
そして、気がついた時には、すべて緑になっているのだ。
以前、読谷にいった時、ふと電話ボックスを見たら、
中身はすべて植物であった。
これでは、もう電話はかけられない。
いったい、どこから植物は入り込んだのか。
どうしてこんなになるまでほっとくのか。
まあ後者は沖縄の人のてーげーさの証拠でもある。
那覇の街を歩いていたら、
普通の家の物置らしき建物が、
輪郭を残して緑になっていた。
一部だけ建物の端が見えているが、
まったく凄まじい緑の力である。
ちょっと都心を離れたところを歩いていたら、
川縁の家が、とんでもないことになっていた。
もう家には入れない。
芸術作品になっている。

いったいなぜここまでほっておくのか。
沖縄に家でも建てようかなというと、
沖縄の人はよしたほうがいいという。
半年住まないとえらいことになるというのだ。
えらいことというのは、まあつまりこういうことなわけだ。
確かに、えらいことだなあ。

小説宝石で書いてる那覇を舞台にした小説は、
あと1本か2本書いて単行本にすることにした。
という打ち合わせをやってる時に、
意外な話を聞いたのだ。
厚い本は売れない。
原稿用紙400字300枚くらいの薄い本で、四六のソフトカバーという、
まあ持っても読んでも手軽な本が、よく売れるらしい。
そんな馬鹿な。
本は厚ければ厚いほど嬉しい。
2段組だったりすると、思わずにんまりだ。
ずっしり重い手応えに、
こりゃ当分楽しめるかとひとりほくそ笑むものじゃないのか。
せっかく読むんだから、読み応えというものがほしい。
という時代じゃないんだなあ。
「漫画ノート」は、2段組450ページ。
思いっきり分厚い。
読み応えアリ。
あれは時代遅れの本だったんだなあ……。

そういえば、内藤戦の客入りって、どうだったんだろう。
6000席余ってるって、1週間前くらいに会長が言ってたけど、
あれからいきなり売れたのかなあ。
テレビでは入ってるように見えたけど、国際プロレス方式で、
安い席でもどんどん前につめさせてるかもしれないしな。
その後、客入りがどうだったかって報道も見たことがない。
タブーなのかな。
あるいは案外大入りだったのか。

うーん、Qちゃんは駄目だったか。
ほんのちょっと前までは調子も良さそうだったのに、早々と脱落してしまったから、
なにか原因のようなものがあるのかもしれない。
でも、これでオリンピックの望みは消えたか。
年齢的にもいっぱいいっぱいだからな。
アスリートの旬は短い。
ちょっと哀しくはあるが、まあ注目されずに消えていく選手がほとんどの中、
ひと花咲かせたんだからな。
馳星周は、人生は不公平なもので夢は願えばかなうとかいうやつは許せんと、
ほかの話で語っていたが、
でも、人生に夢は必要だよな。
Qちゃんはその夢を楽しそうに語ってくれたからな。
自身の長い余生を、できれば楽しく暮らして欲しいもんだ。

なに、ヒョードルがM-1グローバル離脱!?
信憑性はまだわからないが、これでクートゥア戦も現実味を帯びてきたかも。
しかし、リングはどこなんだ。
なぜ金があって地元ロシアにあるM-1を離脱するんだ。
まだ謎は多い。

前川麻子を観てきた。
といっても、前川が芝居したんじゃなくて、
久々の演出だ。
神楽坂のシアターイワトという、初めていく小さい小屋だ。
出演メンバーは、
塩野谷正幸、龍昇、稲増文、渡辺真紀子、その他。
その他は、個人的つきあいのない役者たちだ。
前3人は、20年以上前から観ている。
流山児祥の演劇団でよく観た。
渡辺真紀子は、以前前川が渋谷のSEEDホールで演出した芝居で
ぼくもいっしょに出演した同志だ。
前川は、20歳くらいで品行方正児童会という劇団を立ち上げて、
面白い芝居をやっていた。
みんな、ちょっと年を食った。
20数年経つと、こんな組み合わせのものが観られる。

劇場は、満員だった。
といっても、ギッシリ詰めても100人くらいだ。
観客は、面白いところではきちんと面白がる、なかなかいい客だった。
昨日のサンモールの客とはちょっと違う。
やっぱり、200人の差は、そういうとこに出るな。
少数精鋭の客。
はっきりいって、出演者はオヤジとオバサンだ。
50歳過ぎてるやつも何人か居る。
さてどうかな、と思ってたら、
芝居はオールドスタイルだけど、
やってることは昨日の芝居よりも新しかった。
おまけに、なんだかみんな妙にうまくて、
それだけで口元がほころんでくる。
うまく経験を積むと、こうなるんだな。
昨日の役者達にも見せてやりたい。

その他のつきあいのない役者の中では、
20歳近くサバを読んで懸命に女子高校生をやっている
津田牧子のファニーフェイスが可愛かった。
山本政保は、気持ち悪かった。
舞台装置も、狭い空間を逆手にとって面白かった。
パーカッションとウクレレの生演奏つき。
舞台でしかできないものを、舞台で観たい。
昨日の芝居には、その満足感がなかったんだな。
予想外に面白くて、打ち上げにも顔を出してしまった。
前川、木野花、渡辺真紀子あたりと昔話も楽しかった。

「戦極」旗揚げを見損ねたー!
ええと地上波ありだっけ、そしていつだっけと思ってたら、
地上波はなしで、もう終わってた……。
五味とかジョシュとか見たかったんだがなあ。
客はけっこう入ったようだ。
これで、DREAMと2大メジャー態勢は確立されたかな。
やっぱりライバルがいた方が盛り上がるからな。
「ananとnonno」「パンチとプレイボーイ」みたいにね。

「漫画ノート」には、初出が書いてない。
いろんな本で長期にわたって書いたものをまとめる時には、
初出を表記したりする。
つまり、何年何月にどこでこの原稿を書いたかということを明記するわけだ。
資料的な意味でも、それからこの文章がどういう時代背景で書かれたかを理解するためにも、
初出はあったほうがいい。
以前、晶文社から「漫画の時間」を出した時には、
忘れずに初出を入れたのだ。
10年くらいにわかって書いたものをまとめたので、
だいぶうろ覚えだったのだが、なんとか書いた。
しかし、その代わりに忘れたものがあるのだ。
索引だ。
あまりにも大量の作品を取り上げたので、
書名か作者名で索引を作ろうと思っていたのに、
初出に力を入れるあまり、忘れてしまった。
出してから思い出して、しまったーと頭をかいたのだ。
だから「漫画ノート」では、絶対に索引を忘れないようにと、
担当編集者にも何度も念を押して、巻末に作者名の索引をつけたのだ。
やれやれである。
これで、読者にも使い勝手がよくなったのである。
しかし、忘れたことがあったのだ。
初出である。
索引のことばっかり気にしていて、初出を忘れたのだ。
出てから気がついて、しまったーと頭をかいたのだ。
担当編集者は、
何度も何度もりライトしていて初出時とはかなり違うものになっているし、
初出はそれほど必要ではないだろうと考えたらしい。
まあそういう考えもある。
でも、やっぱり失敗だったなあ。
初出時とは内容が変わっていると断り書きを入れて、
初出一覧もつけたかった。
なかなかうまくいかないもんだね。

新宿のシアターサンモールに、久し振りにいった。
「BSマンガ夜話」剛腕アシスタントの笹峯あいの出てる芝居を見にいったのだ。
あいちゃんは、近年舞台を熱心にやっている。
前回の舞台は、同じく新宿の小さい小屋で、作演出出演をこなしていた。
今回は、「雷電」というシステムというかユニットというか、
3話のオムニバスの中の一本に、役者として出ている。
雷電は初めて見たが、七日市という小さな田舎町をいつも舞台にしているらしい。
そしていつも3話で構成されていて、同じ日の同じ出来事を、3つの舞台で描く。
今回は、定時制高校野球部の地区大会決勝が舞台で、
新聞部編とチアリーディング部編と野球部編の3場だ。
時系列を同じにして、数十分の出来事を3面から見るわけだ。
うまくいけば、面白いのかもしれない。
そういうやりかたもあるだろう。
でも、そうずっとやるシステムでもないような気もする。

さて、サンモールにいって、驚いた。
受けつけが長蛇の列だ。
大行列ができている。
300人くらいの小屋で、この大渋滞はどうしたことだ。
おまけに、行列に加わらずに入ってく人もいる。
その差はどこにあるのだ。
特になんの表示もないし、どうしていいのか途方に暮れていたら、
しばらくしたらスタッフらしき男が、
チケットを持っていない人は列に並ぶようにといって歩いてきた。
え……、つまり当日券を買う人も、招待客も、予約しておいた人も、
みんな同じ列に並ぶのか?
そんなことってあるのか?
しばらく悩んでいたら、今度は女の人が行列に、
当日券を持ってるかたは承りますとふれて回っている。
よく意味がわからない。
張り紙一枚出せばいいのだ。
どういう人が列に並んで、どういう人がそのまま入れるのか。
書いておけばすぐわかるのだ。
ふれて回ってくる人たちも、ずっといてくれるわけではないので、
ほとんどの時間は、どうしていいのかみんなわからないのだ。
張り紙一枚でいいのに、なぜ出さない。
それと、受けつけが遅すぎる。
大行列が全く進まない。
女の人がふたり受けつけで、もうひとり会計がいるようだ。
進まないんなら、なぜ人を増やさない。
うろうろ歩いているスタッフはいっぱいいるのに、
なぜそれを受けつけに回さないんだ。
やっとぼくの番が来て、料金を払ってチケットを買った時には、
もう開演時間になっていた。
結局、客がいつまで経っても会場に入れず、開演は20分も遅れた。
きっと、毎日こうなんだろうな。
素人劇団の旗揚げ初日じゃないだろうに、なぜこんなことをやってるんだろう。
芝居の中身よりも、それが一番気になった。

芝居は、普通だった。
一本目はちょっとどうかと思った。
脚本のレベルがもうひとつ。
演出も引っ張られて、役者も同じ。
2本目はうまくまとまっていた。
まとめすぎという印象もあるが、制約が多い中、丁寧に作っていたと思う。
あいちゃんも、空回りするところもあるが熱演だった。
3本目は、うまく作っていたが好きではない。
面白い役者は少しいた。
3本通して、まずまずだった。
かつては20年以上にわたって膨大な小劇場系の芝居を観ていたが、
面白い芝居は、そうそうなかった。
でも、出来が悪くても面白くなくても、
新しいトライは楽しい。
雷電は、テレビドラマ見てるみたいで、その新しさがあまりなかったかな。
3つの側面からひとつの物語を見るのは、
才能のある脚本家と演出家が作れば面白いものができるかもしれない。
でも、一回でいいんじゃないかと思うんだがなあ。

うーん、なんだかすっきりしないなあと
花膳を横目で見ながら二丁目を歩いていて、
そうだ、みっちゃんの店メゾフォルテに寄っていこうかなと思ったんだけど、
どうも気持ちが盛り上がってなくて、結局そのまま帰ってきてしまった。
明日も古い知り合いの芝居だけど、
さてどんなものかな。

今日は「BSマンガ夜話」の剛腕アシスタント笹峯あいの芝居を観にいく予定。
新宿でやっている。
3本のオムニバスらしい。
同じ町の同じできごとを、3つの違う場面で描くようなものなのかな。
感想は、また帰ってから。
ところで、あいちゃんは、30歳になった。

mixiは愚かなことをしたもんだ。
ユーザーの著作権を無視して、すべて自分のところで取り上げようとするなんて。
そうじゃないと今ごろになって弁解しているが、
告知をどう読んでも、弁解は虚しいだけだ。
mixiには、プロが大量に潜んでいる。
彼らの存在が魅力のひとつになっていたのに、
結果として、わざわざ自分で自分の首を絞めようとしただけだ。
株価も凄い勢いで落ちているし、
なにか対応を取らざるを得ないだろう。
一番問題になっている部分以外にも、問題のある箇所はある。
さて、どこまで譲歩してくるかな。
それにしても、今回の利用規約の改訂に際して、
法律のプロの意見は聞かなかったんだろうか。
著作権を一方的に取り上げることが可能かどうか、
法的にも怪しいんじゃないかと思うんだけど。

昼間、ネームをやりに外に出たんだけど、なんだかちょっと鼻がむずむずする。
目もちょっとかゆい。
 黄砂でも飛んできてるかなと思ったんだけど、これはきっとそうじゃないな。
花粉だ。
 以前はずいぶん酷かったこともあるけど、ここ何年かは凄く劇的に楽になっている。
去年なんかは、まったく発症しなかった。
もしかすると、もう治ったんじゃないかという気もしてたんだけど、
そういうわけでもなかったようだ。
ただ、一番酷かったころに比べれば、雲泥の差だ。
かなり症状は軽い。
 これは、体質が変わったのか、これからが本番なのか、
まだちょっとわからないなあ。
 那覇にいる時は、まったくなんでもなかったんだけど。
那覇に杉の木はないからな。

「業界の濃い人」にも出てくる、長いつきあいの木崎くんがプロデュースする、
ゴンチチのライブにいってきた。
 上野の東京文化会館小ホールだ。
 ここはクラシックをよくやるホールで、音がいい。
おまけに、600人の小ぢんまりとした小屋なので、
ゴンチチみたいなタイプにはピッタリの場所だ。
 入り口で、木崎くんの奥さんに初めて会う。
まさか切符もぎりしてるとは思わなかった。
 ゴンチチは、ほんとによかった。
ふたりだけで、ギターとウクレレとソプラノギターを持ち替えて、楽しそうに演奏した。
いい音に包まれて、幸福なひとときだった。
 ここ数年のアルバムは持ってないが、それ以前ならだいたいほとんど聴いている。
今日はラストに向かって、
ブラックアンツライフから私のお気に入りに盛り上げていく高揚感が気持ちよかった。
生ギターの音はいいなあ。
つい楽譜買って弾いてみようかと思っちゃうよ。
 今回のライブは5日間連続で、こういうメンバーだったのだ。
3/1(土) CHAGE
3/2(日) KAHIMI KARIE カヒミ・カリィ
3/3(月) 一青窈×武部聡志
3/4(火) ゴンチチ
3/5(水) GIBIER du MARI
 先日、志賀にいった時に、木崎くんも久し振りに誘おうと声をかけたら、
忙しくてスキーにはいけないが、
よかったらこれにこないかと反対に誘ってくれたのだ。
 木崎くんは、今日は日本ゴールドディスク大賞のプロデューサーとして
そっちにも顔を出さなくてはいけないんで、こられるかどうかという話だったが、
休憩時間にロビーでコーヒーを飲んでたら、お洒落な観客の溢れる中、
緑色のトレーナーというあからさまな裏方ファッションでロビーをうろうろしていた。
 ちょっと話して、木崎くんはもういかなくちゃいけないからと、あたふたと去っていった。
明日の加山雄三with大友直人シンフォニック・ツアー名古屋最終公演のプロデューサーとして、
名古屋にいかなくてはいけないのだ。
「業界の濃い人」にも書いたが、
木崎くんは血縁者の事業の失敗の煽りを喰らって破産し、
それまでのキャリアを失った。
でも、そこからまた復活してきたのだ。
かつては「夜のヒットスタジオ」の構成作家をやり、
会社をいくつも経営し、バルガムブラザースの事務所の社長でもあった。
それらをみんな失って、セロからまた戻ってきたのだ。
よかったなあ。
木崎くんは、ぼくにダイビングを最初に教えたやつだからな。
 ゴンチチは、気持ちよかった。
 すっかり温かい気持ちになって外に出たら、上野の森には雨が降っていた。
 山手線に乗り、中央線に乗り換えて、
高円寺のチョップスティックスで豆乳のフォーと生春巻きを食べて、吉祥寺に戻った。
 今日は仕事は進まなかったが、いい日であった。

今日の那覇は、朝から久々に上天気。
天気予報を見たら、今日から当分この天候は続くようだ。
冗談じゃないなあ。
 昼飯を食べて、ゴミを捨てて荷造りをして、そろそろ出発だ。
今日は吉祥寺に戻る日なのだ。
どうもここ半年ほど、天気についてない。
もっと長いかもしれない。
でも、雨が一度だけだったから、まだましかな。
 カフェストリートでコーヒー券の最後の一枚を使って、
市場の知り合いにひと通り挨拶して、ゆいレールで空港へ。
 空の上は天候が悪いようで、どの便も遅れている。
 搭乗口横のソファで本を読んでいたら、
隣のソファでずっと電話をかけている男に、見覚えがあるのに気がついた。
知り合いだっけ……。
いや、そうじゃないような気がする……。
でもよく知っている。
 そうか、榊原だ。
あれは、PRIDEをロレンゾに譲ってFC琉球の実質オーナーになったバラさんこと榊原だ。
UFCから訴訟を起こされてるはずだが、大丈夫なのか。
 搭乗が始まって、仕立てのいいスーツにノータイの榊原は、早足で乗り込んでいった。

 飛行機は、30分ほど遅れて飛んだ。
 途中で少し揺れる時もあったけど、大したことはなかった。
そのうち日が暮れて、窓の外は真っ暗になった。
 羽田に近づいて、積乱雲の中を抜けている時、
いきなりカッと窓の外が光り、機体にバチンとショックがあった。
 雷だ。
きっと今のは機体に落ちたな。
 すぐアナウンスがあって、
飛行にはさしつかえないので、心配しないように立ち上がらないようにと客を鎮めた。
 しばらく飛んでいくと、窓の外でまたもっと大きな光が炸裂し、
機体がはっきりとわかるほどズドンと揺れた。
なにか大きなものが飛んできて当たったようなショックだ。
 雷って、案外落ちるんだなあ。
そりゃなにもないところに鉄の固まりが飛んでれば、そこを狙ってくるか。
たぶん、あのショックは落ちてるよ。
 真っ暗の窓の外を見てみたが、羽根には特になにも乗っていないようだった。
 またアナウンスがあって客をなだめ、そのまま羽田に着陸した。
 無事に着いてよかった。

散歩にいったついでに、パレットのブックセンターで「漫画ノート」探索。
うーん、見当たらないなあ。
一冊入荷して、もう那覇のファンが即購入してしまったので、
もう在庫はない。
追加注文してくれないかなあ。
沖縄の書店には、あんまり面白い本がない。
どこの本屋に行っても、それほど長居できない。
知らないものを探す楽しみが少ないんだよな。
今はネットで本は買えるけど、書店を歩く楽しみがないのは、
ちょっと寂しい。
地方の本屋は品揃えで冒険できないんだろうなあ。

パレット前の広場で、なぜかYOSAKOIソーランをやっている。
どうも沖縄の若者がやってるらしい。
そんなものやらずにエイサーやっとけよ。
ずっとカッコいいじゃないか。
県庁から泉崎を抜けて、ぐるっと楚辺から樋川を経て、
農連市場の中を通って帰る。
楚辺から樋川にかけて、古いバラックが多いのに改めて気づく。
こんなに多いとは思わなかった。
ぎっしり並ぶ2間くらいの小さい家の屋根が、みんなトタン板だ。
今時トタン板の屋根の家が、こんなにたくさんあるとは。

沖縄には、よくわからない名前が多い。
ビルの名前とか店の名前とか、
読んでも意味がわからないものがけっこうあるのだ。

「えるだ法律事務所」「ボン・カルメ城岳」って、いったいなんだ。

「ドキュメントやれんのか!」を見た。
もちろん、佐藤大輔だ。
 やっと見たんだけど、うーん、青春だなあ。
 当然ながら、出てくる格闘家は、みんな若い。
20歳そこそこから、せいぜい30代半ば。
PRIDEが消滅して闘う場所もなく、モチベーションの持ちようもない中、
ひたすら体を苛め、来るべき闘いの日に備えている。
葛藤もあり疑問もあり、それでもただトレーニングを積む。
 そして、大晦日が決まり、記者会見があり、
今度は目的のあるトレーニングがあり、闘いがある。
 終わった後に、感情が爆発するものもいる。
ただ反省する物もいる。
次の僚友の試合を見にいくものもいる。
それぞれが、1年待ってたんだよな。
みんな、裏切らずにこの日を待って、闘ったんだよな。
 ひとりひとりの気持ちが、心に刺さる。
 それにしても、佐藤大輔の映像はいやらしいほど勘所を衝いてくる。
前田のあけすけな呪詛。
秋山の母親の目を瞑って送る声援、負けた時の呆然とした表情。
清原の心の底からの下品な叫び。
秋山の肩を叩く表情。
ああなんて佐藤大輔って嫌なやつなんだ。
 石田は可愛かった。
川尻はストイックだった。
ヒョードルは強かった。
青木はナイーブだった。
みんなよかった。
それを佐藤大輔は、丁寧に掬って見せてくれた。
さすがだなあ。

紙プロを読んでたら、
ホンマンが、ちゃんと練習すればヒョードルは怖くないと思っていることを知ってビックリした。
自分が手も足も出なかったことに気づかなかったんだな。
どうもホンマンは格闘センスないんじゃないかと、最近思う。

おもろまちまで自転車でいってきた。
てぃあんだーにいったんだけど、なんだか激混みだった。
考えてみれば、1時過ぎたところで、まだ飯時だったんだな。
いつも半端な時間にいってたんで、
流行ってる店は飯時には混むというのを忘れてた。
せっかくいったんで、ちょっと待って、
いつもの沖縄そば細麺を食べた。
いつものように、すっきりと美味い。
そば作ってる兄ちゃんにちょっと挨拶して、
戻ってくる途中で、不思議なものを見た。
駐車場の隅に、少し地面が残してあって、
そこに雑草やらなんやら生えている。
横のブロックに、紙が貼ってある。
まだ新しい。  
「野菜」を
取るな
野菜……、どこに……。

蒸し返されたロス疑惑で、
またジミー佐古田の名前が出てきた。
ロス市警の捜査員だったと思うけど、
それよりもぼくは、ケイジ・サコダの叔父として記憶している。
アメリカのインディ団体のプロレスラーだ。
最初に見たのはどこの団体だったか、
しばらくして日本のZERO-ONEに来始めて、
その後はライアン・サコダとしてWWEに入った。
確かジミー・ヤンと組んで、タジリの用心棒役をやったんじゃないか。
日本の居酒屋でタジリと知り合ったという設定だったはずだ。
その後、WWEを解雇されて、またインディに戻ったが、
どこでやってるのかは知らない。
ちょっと小さくて、顔がまずいんだよな。
でも、アメリカの田中将斗みたいなタイプで、
悪くなかったんだけどな。
叔父さんが復活したことだし、
またケイジ・サコダも表舞台で活躍してほしいもんだ。

公設市場の前にある、とくふく堂 という小さな古本屋で
店主のとくと話してたら、
本を2冊見せられた。
ぼくの出した本だ。
先日沖縄本島の田舎から買い取りの依頼があった。
家を壊すので本を置くところがなくなるという理由で、
蔵書を全部持っていってくれと言う話だったらしい。
その中に、「いしかわ式」と「いしかわ世界紀行」があったのだ。
サインを入れてくれというのでその場で書きながら、
東京で印刷されたものが、はるばる沖縄の山奥まで届いてるんだなあと、
なんだか感慨深かった。
いつもいい仕事をきちんとやっていなくてはいけない。
昨日、いい加減な仕事をするO出版の編集者に腹を立てたばかりだったので、
余計にそう思ったなあ。

せっかく那覇にいるんだから、こっちでも「漫画ノート」の宣伝しなくちゃなと、
琉球新報の論説委員に連絡した。
紙面で紹介してよと頼んだら、記事にしてくれることになったようだ。
いってみるもんだなあ。
でも、ついでに仕事も頼まれてしまった。
こっちはちょっと考えちゃったけど、
沖縄のことを書くんならいいかなと、引き受けようかと思う。
那覇事務所を作った時には、
ただ集中して仕事できる場所を作ろうと思っただけなんだけど、
住んでみたらそれまで気づかなかったことがたくさん出てきた。
長年沖縄に通って、もうだいたいのことはわかってると思ってたんだけど、
定住するとまた違う視点ができるものだ。
もっとも、定住といってもパート定住だけど。
そんなことをぽつぽつ書いてるうちに、沖縄のことを書く連載もできたり、
沖縄を舞台にした小説のシリーズを始めたりと、
案外沖縄ネタが集まってきた。
じゃあそのうち、沖縄のことだけで本を作ろうかなと、今は思っている。
漫画と文章で、観光客とは違う視線でまとめたら面白いかもね。
その前に作りたい本も何冊かアルし、ネタもそれほどたまってないから、
まだかなり先になるとは思うけどね。

今日は終日曇り。
一瞬陽射しが出たが、一瞬だけ。
最高気温15度の、やはり肌寒い一日であった。
天気予報見たら、あすから気温は20度前後になるらしいが、
太陽は出ないようだ。
週末からは雨が続くようだし。
どうもここ数ヶ月、那覇にくるといつも天気が悪い。
そろそろぱーっと輝く太陽が見たいもんだが、晴れたら晴れたで暑いしな。
おもろまちで買い物してから泊のほうに出て、国道58号を歩いていたら、
変な店があった。
「所作バー」。
なんだそれ。
どう見ても歌謡曲系の印象だが、 ロック系のような気もする。
どうも謎だ。
そう入りたいというわけでもないが、気になることは気になる。
なんだ所作って。

昨日の朝、東京を出るころには、那覇は晴れて暖かかったらしい。
でも、那覇に着いたら、なんだか曇ってるのだ。
 なんだよ天気悪いじゃないかと思う間もなく雨がぱらついてきた。
 ゆいレールに乗って、小禄のジャスコで買い物をして、
外に出たら、土砂降りだった。
もう5メートル先が見えないくらいの土砂降り。
志賀の吹雪も凄かったけど、那覇の雨も凄い。
 タクシーに乗ろうと思ったんだけど、タクシー乗り場までたどり着けない。
雨に濡れるところが何メートルかあるんだけど、そこを通るだけでずぶ濡れだ。
 南の島だなあ。
 ひと晩あけて、今日もまだ曇って肌寒い。
 晴れたら写真撮りにいこうと思ってたんだがな。
ちょっとおもろまちまで、なにかはおるものでも買いに行こう。

「3.6」
明日から那覇。 
昨日の志賀では零下15度だったのに、那覇の明日は、24度らしい。
なんだその温度差。
同じ日本とは思えない。

 鈴木みそが「銭」と「流出者」を送ってくれた。
みそが、というか、たぶんみその女房のU子がだと思うけど。
 鈴木みそは、ずいぶん不思議な漫画家になった。
昔から妙に達者で印象に残ってたんだけど、
達者なだけで中身が印象に残らないなあと思っていた。
それがファミ通で情報過多な漫画を描くようになってから、
なんだか妙な面白さが出てきた。
あの対象を追うしつこさは、油絵やってたからじゃないか。
コテコテ何度も何度も塗り重ねる油のしつこさではないか。
 ああいう芸風は、ほかにいないよなあ。
 さて、手塚文化賞の第一次選考考えて、早く寝よう。

土曜の早朝4時半、志賀に出発した。
もっと遅くても構わなかったんだけど、
一緒に行く運転手役のKが、4時を主張して、
結局4時半で折り合ったのだ。
 高坂のSAでHと合流。
いい年のオヤジ3人のスキーだ。
最近は、スキーやるやつがさっぱりいなくってなあ。
 いつもの宿、ヴィラ一の瀬に到着。
荷を解いて着替えたら、早速出発だ。
 クワッドでファミリーの上までいき、一気に滑り降りる。
久し振りなんで、腿の抑えが効かない。
でも、朝の雪はいい。
新しい雪じゃないけど、早朝はまだ荒れていない。
 天気は快晴。
遙か彼方まで見渡せる山々は、朝の光を受けて輝いている。
 2本ばかりやっつけてから、焼額にツアーに出る。
 リフトとゴンドラを乗り継いで、奥志賀の手前まで。
Hがスノーボードなので、ボード禁止の奥志賀は滑れないのだ。
 オリンピック、ジャイアントと楽しんでいると、雪がちらついてくる。
そういえば午後は崩れるとかいってたな、と思う間もなく、
雪は激しさを増し、視界を遮るほどになってくる。
 こりゃ一の瀬にとりあえず引き返した方がよさそうだと、戻り始めるが、
雪がどんどん降ってきて、コースが見えない。
さっきまであんなに晴れてたのに。
風も強くなり、気温も下がり、コンディションはもう最低だ。
山の天気は凄い。
 サングラスは、猛吹雪に弱い。
雪がレンズについて凍って視界を奪う。
かといって、外しては雪が痛くて目が開けていられない。
 ほんの10分前とは打って変わって、もう遭難するかというほどの悪天候だ。
 なんとかファミリーに辿り着き、リフトで中腹まで登ってゲレンデを横断して宿に帰った。
志賀は広いから、こういう時になかなか安全な場所まで戻れない。
 ホテルに戻って、ロビーで新聞を読んだりして待ったが、吹雪はいっこうにやむ気配もない。
それどころか、激しさを増すばかりだ。
 仕方ないので、今日はもう諦めて、風呂に入る。
 上がって早い飯にして、サッカーの日本戦を見てるうちに
眠くなってきたので、寝てしまう。
 でも、外のゴウゴウという吹雪の音や、
時々どすんと屋根から雪の落ちる音が気になって、
すぐ目が覚めてしまう。
 次の日になっても、猛吹雪はやまない。
今日もスキーは無理そうだ。
 外に出てみると、ひと晩で1メートル以上積もっている。
車があちこちで屋根まで雪に埋もれて見えなくなっている。
 温泉にでもいこうかと思っていたが、こりゃ早く下山した方がよさそうだということになり、
荷物を纏めてチェックアウト。
結局半日滑っただけだが、仕方がない。
山とはそういうものだ。
山を下り始めたが、物凄い地吹雪で、道が見えない。
おまけに、車がほとんど進まない。
事故やスタックで道がふさがれ、スムーズに車が流れていないのだ。
 視界は、酷い時には3メートルほど。
どこが道路なのか、よくわからない。
前の車の尾灯を目印にするが、前の車が崖から落ちたら、
躊躇わずそれに続いて落ちていってしまう。
 それでも、下からは車が上がってくる。
きっと下界はこんな天気じゃないんだな。
きてみて猛吹雪で驚いていることだろう。
 30分でいつも走る道を、3時間近くかけて、のろのろと降りた。
丸山あたりで、なんとか視界も開けた。
 いやしかし、凄い吹雪だった。
ホテルの社長の話では、こんな吹雪は、年に一度あるかどうかということだったが、
そんな日に当たらなくてもなあ。
 山を下りたら、快晴だった。
3時間前の吹雪が嘘のようだ。
 農協の直売所でお焼きの粉を買って、関越に乗る。
 なんだか凄いスキーだったなあ。

スキー場で、ニュースを見て驚いた。まだ捜査は続いていたのか。
 三浦和義といえば、ぼくがビッグホリデイという愚かな会社と裁判をやっていたころ、
その顛末を書いた「鉄槌!」を連載していた月刊「創」に、
三浦和義が鉄格子の向こうから手紙をくれたことがある。
なかなか達筆だった。
「鉄槌!」に共鳴したというような内容だった。
 連載を単行本にする時にそれを思い出し、
帯の推薦文は三浦和義に頼もうよと提案したんだけど、却下された。
いいアイデアだと思ったんだがなあ。

三鷹台の歯医者にいった帰りに、駅前の駐輪場を通ったら、看板に気づいた。
そういえば、ここはやけにタテカンの多いところだ。
 まあだいたいはきちんと並べようとかいう類の者なんだけど、中に一枚、妙なものがある。
なんだろうなあ、これ……。

ぶらぶらと歩いて井の頭公園駅の前を通りかかったら、バスを改造した古本屋がきていた。
前にも見たけど、いつもここに店を開いてるんだろうか。
 駅前の宵待草って喫茶店は、古い馴染みなんだけど、
ここ何年も顔を出してなかった。
 オーナーの吉田さんがいたので顔を出してみたら、
去年で店はやめて、今はギャラリーになってるという。
といっても、お茶は飲める。 
 彼女は絵描きなんだけど、店も以前はいくつかやっていて、
まめ蔵の隣でマリーズチェアという店をやってたのが、ぼくとの最初の接点だ。
可愛い一人娘が看板娘だったんだけど、その娘もとっくに40を過ぎている。
 息子は、ペパーミントカフェをやっている。
最近、うさぎ舘というカフェも始めた。
井の頭公園の茶店を改造した店で、流行ってるんだよな。
 店を出て、吉祥寺駅の手前で、楳図邸の前を通った。
着々とストライプは完成していた。
 駅前で啓文堂を覗いてみる。
「漫画ノート」は、3列で平積みになっていた。
うーん、ありがたい。
 笹峯あいが駅の近所のスタジオで芝居の稽古をしている。
 顔を出してみたら、終わって帰るところだったので、ちょっとお茶。
芝居はどこかで見にいくつもりだけど、
稽古は長いわりにすぐ終わるのが、舞台の困るとこなんだよな。
 家に帰って、手塚治虫文化賞の第一次選考を考える。
今日が締め切りだったんだよなー。
 明日のスキーは、午前4時に出発するという連絡がきたので、なんとか4時半にしてもらう。
明るくなってからでいいじゃないかー。
 大したことしてないのに、今日はなんだか疲れたな。
 さあ、ちょっと仕事して早く寝よ。
2時間くらいは寝ておきたい。

アスコムが潰れた。
アスキーの一般書籍部門から分かれた会社だ。
現在はアスキーとは関係ないが、
うーん、やっぱり出版不況なんだなあ。

学生時代を過ごしたのは、吉祥寺のぐゎらん堂だ。
東急の裏手にある、3階建てのビルの3階にあった。
今からもう35年ほども前に、ぼくはあそこで時間を浪費していた。
あそこであれほど時間を無駄に使わなかったら、
きっとぼくは違う種類の人間になっていただろう。
浪費も、まんざら悪いものでもない。
今日街を歩いていたら、ぐゎらん堂の前にいることに気づいた。
今はもちろん、もうない。
現在は、1階がペット用品の店になっているようだ。
3階は事務所にでも使ってるのかな。
かつて何人もの酔客が転げ落ちた急な階段は、
今はもう潰されてなくなっている。
たぶん、壁の中におさまっているのだ。
店内に、二階に続く階段があった。
なんだかすっかり小綺麗になって、
あの頃の面影はどこにもない。
ぼくはまだ20歳を過ぎたばっかりだったし、
吉祥寺の街もまだ若かった。
時が経つのは、ほんとにあっという間だなあ。
ぼくはこの35年間、ちゃんと過ごしてきたかな。

今日の朝日朝刊で中国戦の記事を読んでたら、
「大荒れ 安田負傷退場 鈴木こずき合い」
という見出しがあった。
 なんかそれって違うんじゃないの。
 テレビで見たところでは、中国の選手が無茶苦茶やってたという印象だったのに、
この見出しだと、日中双方に非があるという印象だ。
 記事を読んだら、暴力に関する部分は、これだけだ。
「GKに左脇腹と腰をけられ、担架で運び出された。
その後、MF鈴木と相手選手がこずき合うなど終盤は試合が荒れた」
 それって、どうなんだ。
まったく試合を正確に表現してないだろ。
 試合が荒れたのは鈴木が中国選手とこずき合ったからなのか?
 試合が荒れたのは、鈴木と相手がこずき合った以外に、
中国選手が一方的に暴力を振るったからじゃないのか?
 北朝鮮と韓国の審判が出鱈目なジャッジを下し続けたからじゃないのか?
 なにか意図があるとしか思えない偏向した記事だったなあ。

ちょっとスケジュールが楽になったので、今日はテニス。
 猿テニスの短いバージョン。
2時から4時半までだ。
場所は、高井戸。
初めてのコートで駐車場がどうなってるのかわからなかったんで、
自転車でひとっ走り。
 土のコートは久し振り。
手入れはあんまりよくないが、すいててけっこう。
 でも、コートはすいてたが、猿は参加者が若干少なくて、
最初から最後まで休みなしにずーっと走り回ってた。
去年は運動不足だったんで、ちょっと体がなまった。
今年はもう少ししっかり鍛えよう。
テニスもずいぶん腕が落ちた。
もう何ヶ月もいってないスクールにも、来月からはいくことにしよう。
スポーツクラブとスクール代もったいないしね。
 しかし、天気がよくて気持ちよかった。
春が来たみたいだったよ。
あさってからスキーなんで、暖かいのも、それはそれで困るんだけど。

 夜はサッカー。
いや、見るほうだ。
こっちは、全然スッキリしなかった。
 中国戦は、あまりにも酷かった。
審判も含めて、あれはスポーツじゃなかったな。
中国人と韓国人と北朝鮮人は、恥というものを知るべきだ。
 中国人選手は、ボールにいかずに明らかに日本選手を削りにきていた。
腿は蹴るは蟹挟みに行くはGKはボールを無視して安田にライダーキック喰らわせるは、
もう少林サッカーだったよ。
女子の試合でも、中国選手が韓国選手のCKを妨害して勝ったけど、
それはサッカーじゃないということを、もうそろそろ理解しなくてはいけない。
 それを裁く審判が、また出鱈目だった。
中国と韓国と北朝鮮がグルになって日本チームを潰そうとしてるとしか思えない。
いや、グルにならなくても思惑が一致したのかもしれないけどね。
 東アジア選手権って、なんか意味あるのかなあ。
まあ南米やヨーロッパのチームは、そうきてくれないし、金もかかるし、
このあたりとやっておくしかないのかな。
せめて、フェアに闘ってくれればなあ。

先月後半から、ずーっと忙しかったなあ。
苦しい日々が続いてたが、なんとかそれも超えた。
 仕事には、レギュラーとイレギュラーと単発とがあるんだけど、
それがちょうどやけに重なってしまったんだよな。
たまには、こういうこともある。
 今年は正月早々から忙しくて、一年の計を立ててる余裕もなかったけど、
これでちょっと落ち着いて計画できる。
「漫画ノート」がやっと出せたので、気が楽になった。
あれがコースを塞いでて、なかなかそのほかの本が出せなかったんだけど、
滞貨一掃で流れがスムーズになった。
読んだ人はわかるだろうけど、あのボリュームなんで、
ほかの本をやる時間が全然取れなかったんだよな。
 来月あたりから、次の本のまとめにかかる。
 まだどこから出すか決めてないんだけど、
ネットで連載した長いものを中心に編むことになると思う。
これは、それほど時間をかけずに出せると思う。
 それから、20世紀100年間の漫画について書いたものをまとめる。
 これは、毎日新聞社がシリーズで出した「二十世紀の記憶」というムックで連載したものだ。
これは週刊誌で企画され、全何十巻だったかの単行本の企画に変更され、
最終的にムックのシリーズが20冊くらいになったんだったかな。
 こっちは、ちょっと手こずりそうだ。
そのまままとめてももうひとつ面白くないんで、
個人的な100年としてリライトしようかと思ってるんだけど、さてどうなるか。
 小説宝石で、那覇を舞台にした小説のシリーズを書いている。
先日4本目を書いたんだけど、自分ではかなり気に入ったシリーズになっている。
ちょっと短編の組み合わせにアイデアがあって、
読み進めていくと那覇の街が重層的に浮かび上がるようになってるんで、
まとめて読むとまた違う印象になるはずだ。
あと2本か3本書いて単行本にしたいと思っている。
 昔の漫画をコンビニ本にしたいという企画もきているが、
はたして売れるのかなあ。
まあこちらは様子見というところだ。
 春頃からは、漫画評の連載が週刊誌でひとつ始まる。
ここんところ「漫画ノート」にかかりきりで、
新しい漫画評を書いてなかったので、また書き始める。
漫画評をたくさん書いていると思われてるけど、実は連載数は少ないんだよな。
そう漫画評ばっかりは書いてられないからな。
 さて、とりあえずは、目の前の「漫画ノート」だ。
週刊文春に続いて、今週号の週刊現代とSPA!でも取り上げてくれた。
いい調子だぞ。

妻がゆうべのミシュラン二つ星フレンチ、
ル・マンジュ・トゥーのメニューを、ほぼ記憶していた。
さすが料理関係の仕事をやってるだけあるのだ。
 それによると、こんな具合である。
 魚まで入れて前菜5品+メイン。

○ホッキ貝+ウイキョウのソース
○カブのスープに白ワインのジュレを浮かべ、
 ホワイトアスパラのグリル、白トリュフの香りのムースを添えて
○イノシシの赤ワイン煮込み
 ロックフォールチーズ入りのジャガイモのマッシュ
○鴨と赤ワインのコンソメスープ
 鴨の薄切り肉を串刺しにしたものを添えて
○ヒラメにウニのクリームソースを使ったグラタン
○メイン/××豚(ナンだっけな…)のグリル 豚肉のジュラディッキョを添えて
○デセール/りんごのシブーストとカルヴァドスのバニラアイス
○プチフール/フィナンシェ風の焼き菓子、金柑の蜜煮

豚は、ぼくもなに豚だったか聞き漏らした。
どれもけっこうなお味であった。

ところで、今日は人間ドックだったのだが、問題は検尿だったのだ。
 前日の夕食食べ始めてからきっちり2時間後に、採尿しなくてはいけなかったのだ。
そうするようにと、ドックから求められていたのだ。
前日といえば、もちろんル・マンジュ・トゥーで食事である。
2時間後には、まだ店にいたのである。
仕方ないので、食事の手を休めて、ちょっとトイレに立ち、
隠し持ってた採尿用の容器に3分の2程ちょろちょろといれて、
何食わぬ顔で席に戻ったのであった。
 ま、公開でやったわけじゃないんだから、いいよな。

昨日は誕生日だったんだけど、
忙しかったんで普通に仕事して打ち合わせして終わってしまった。
 今日は、妻のオゴリで、牛込神楽坂ル・マンジュ・トゥー。
ミシュランの二つ星フレンチだ。
http://www.le-mange-tout.com/index.htm
 中央線に乗ってたら、笹峯あいとバッタリ。
芝居の稽古で、吉祥寺のスタジオにこもってるらしい。
3月5〜9日に新宿のシアターサンモールでやる「雷電甲子園」。
しょうがない、見にいってやるかな。
 フレンチは、14席だけの小さな店。
ここは、メニューがない。
シェフのおまかせコースだけ。
 最初に出てきた貝と、真ん中あたりの猪が美味かった。
鴨のコンソメも美味しかったけど、ちょっと野の香りが強かった。
メインの豚は、ちょっとボリュームがありすぎかな。
 デザートもまずまず。
これでこの値段なら、満足だ。
 牛込神楽坂なんて、いつ降りたか記憶にないくらい久し振り。
個人商店がぽつぽつと残って、いい風情。
こんな街で暮らすのもいいかもね。
しかし、明日は人間ドックなのに、フレンチなんか腹一杯食べてしまって、よかったのかな。

たくさん誕生日のお祝いをいただきました。
どうもありがとう。
あ、いや、お祝いといっても、ものをくれた人はほとんどいなかったけど、
お祝いの言葉をいただきました。
そろそろいい年になってきたわけだけど、
この実感のなさはどうだ。
いつも思うんだけど、時間ってほんとに主観的なものだな。
それにしても、大学入ったころには4年生って物凄く大人に見えたけど、
自分がなってみるとどうってこともなかった。
自分がまさか57歳になるとは夢にも思わなかったけど、
なってみれば、なんてこともない。
学生時代に57歳なんて、ただのジジイだと思ってたのに、
実際になってみると、まだジジイというにはほど遠い。
ま、ついに中年にはなっちゃったかなというような気は、
多少しないでもないけどね。

「漫画ノート」は3刷りがもう決定した!
スタートとしてはかなりいいペース。
これから書評もぽつぽつと出てくるころだ。
新聞いくつかと雑誌はわかっている。
なるべく多くの人に読んでもらいたいからな。
気を緩めずに頑張って宣伝するぞ。

 なんだかいやにメールがたくさんきてるので、
なんだろうと思って開いてみたら、誕生日だった。
 そうなのだ。
今日はぼくの57回目の誕生日だ。
もう還暦カウントダウンだよ。
 ということは、昨日は正ちゃんの満9歳の誕生日でもあったのだ。
こっちもすっかり忘れていた。
すまんすまん。
 でも、正ちゃんはいいのだ。
 昨日、ふと廊下の物置を見たら、扉が開いていて、
正ちゃんのキャットフードの袋が破られて大穴が開いていた。
もちろん、犯人は正ちゃんだ。
食欲の鬼、正ちゃんが、物置の扉を爪で開けて、
中のご飯を食べ放題バイキングしたのだ。
 急いで正ちゃんを捉まえて、腹に触ってみたら、パンパンであった。
 正ちゃんは、飯抜き決定。誕生日なのに。
まあ充分食べたからいいだろう。
それでも、晩飯時には人間の飯を分けてもらおうとよじ登ってちょっかいを出す鬼。
それ以上デブはいかん。
 しかし、困ったもんだ。
ご飯の保管場所を荒らすようになってしまっては、置き場所に困る。
 そうだ、まだカギが余ってる。
 うちのたれぞうの粗相防止用に買ったカギが、まだ一個余っている。
 急遽、物置にもカギが取りつけられて、これでもう猫の力では開けられなくなった。

 2ヶ月の間をあけて、久し振りに吉祥寺寄席。
今月は、安養寺。
月窓寺を左にしばらくいったとこだ。
 しかし、常打ちにしていた第一ホテルのチャペルがなくなってから、流浪の日々だな。
来月は、中野スクールオブビジネスだ。
 今日の出演は、前座に柳家三之助、
間に松旭斎小天華の手品を挟んで、トリが入船亭扇遊。
 まずは三之助だ。
前にも吉祥寺寄席にきてたよな、確か。
どこで聴いたのか忘れちゃうんだよな。
 小三治の弟子なんだけど、ああいう江戸の頑固な職人みたいなタイプではなく、
大学の落研っぽい、年齢的にそんなにキャリアはないはずなのに、妙に達者な落語家だ。
落語家みたいな落語家になりたいタイプなんじゃないかな。
 ええと、やったのは、なんだっけな、ええと、枕が長くて噺の印象がちょっと薄くなっちゃったんだけど、
あれだよ、水くぐるとは、そうそう「千早振る」。
わりとあっさりだったな。
 手品は、もう昔からテレビの寄席番組とか実際の寄席とかで何回見たかわからない、
ヒモを使った手品。
切ったりつないだり、達者なもんだ。
両親が手品師だったんで、子供のころからやって、もう手に馴染んでる。
典型的な芸人内芸人だ。
芸人の枠から出る気はない。
それでいいんだけどね。
非常に達者であった。
 扇遊は、老成してるというか老けた感じにしてるけど、ぼくよりちょっと若いくらいか。
昔見た時には、若いのに年寄り臭いというか落ち着いちゃってと思ったけど、
今はその老け方がなかなかいい落語家の味になってる。
三之助とは違って、こちらは落語家らしい落語家だ。
子供のころに弟子入りして、落語の世界に浸っている。
きっとこのまま年を取って、いい味が出たねえといわれる落語家になるんだろう。
芸風も、その路線だ。
語り口が才気走らずに、意味に沿って逐語訳のようだ。
こういう落語もいいよな。
みんな若い頃の談志みたいだったら疲れちゃうよ。
 演じたのは、「厩火事」。
よかったけど、もっと女房が気が強そうでもよかった。
 今日はまだ仕事が詰まっていて、片付けだけ手伝って、打ち上げには出なかった。
落語家ふたりを飲み屋に案内だけして帰った。
扇遊に、どこかでお会いしてますよねといわれたが、たぶん寄席で会ってるだけだ。
 それにしても、今日は久し振りだったせいか、大入り満員だった。
会場が狭かったせいか?

ミミは、時々いけないところでウンコをする。
 それは、ぼくの布団の上だ。
 ぼくはウォーターベッドを使っているので、冬は暖かくて気持ちいい。
たぶん最初はなにか不満があって、腹いせにやったんだと思うけど、
そこで用を足してみたら、案外快適であることに気づいて、
おそらくそこを新しいトイレと認定してしまったに違いない。
最近ミミは、うんこたれぞうと呼ばれている。
 さすがに、誰かいる時にはしない。
だから、ぼくが寝てる時は入れても大丈夫。
でも、誰もいない時には、入れてはいけない。
 もう何度かやられていて、対策もいろいろ考えたんだけど、
どうもはかばかしい効果はない。
 では、中に入れなければいい。
 いや、もちろん入れないように物を置いたりして工夫はしてあったんだけど、
そこを開けちゃうんだよなー。
 カギをつけようと思ったのだ。
 泥棒用の大袈裟なものでなくてもいい。
猫の力で開けられなければいいのだ。
 それで、昔のトイレなかによくあった、
針金を輪に通すだけの簡単なやつをつけようと思ったんだけど、
どこで買えばいいのかわからない。
 金物屋は、街から消えていたのだ。
 吉祥寺では、昔はダイヤ街にあった。
でもとうになくなって、今は安い洋服屋かなんかになっている。
街が大きくなって不便になることってあるんだよなー。
 きっとハンズにいけばあるんだろうが、わざわざ新宿や渋谷までいくのも面倒だ。
 弱ったなあと思っていたら、先日、三鷹台の歯医者にいった時にふと見たら、
すぐそばに小さい雑貨屋風の金物屋があった。
かなり古い店だ。
そういえばずっと昔からここにある。
 もしかしてと入ってみたら、すぐ発見!

すいませーんと声をかけたら、奥から小柄な爺さんが出てきた。
そのまた奥からは、婆さんが覗いている。
 これくださいと、カギを見せ、代金を払った。
2個入り150円だった。
 あの店で、いったい月にいくらの売り上げがあるんだろう。
あの夫婦が亡くなったら、あの店もなくなるんだろうなあ。
長く続いてほしいものだ。
 まあそんなわけで、カギは寝室に取りつけられ、ミミの粗相もやんだというわけだ。
 めでたしめでたし。

山上たつひこは、凄かった。
多くの読者は「がきデカ」で記憶しているだろうが、
それ以外にも、それ以前にも、数々の狂気の傑作を描いているのだ。
シリアスの「光る風」も忘れがたいが、
やはり「喜劇新思想大系」には度肝を抜かれた。
この突き抜けたギャグ。
度はずれた猥雑さ。
とても誰もかなわない。
その後「がきデカ」の大ヒットが生まれるわけだが、
新思想体系で既に山上のギャグに感動していたので、
それほどには感心しなかった。
その山上が最も凄いギャグを描いていたころの作品を集めた選集が、
江口寿史の監修で出版された。
全5冊らしいが、まず一冊目に出版された「能登の白クマうらみのはり手」は、
'75年から'82年までの傑作短編を集めている。
驚いたことに、ぼくはこのすべてを当時読んでいた。
それだけ、山上の当時の作品には注目していたわけだ。
あと4冊も楽しみだが、とりあえずこの本が売れてほしいものだ。
「漫画ノート」の次くらいにね。

先週はずっと小説宝石用の小説を書いてたんだけど、
これがなかなか終わらない。
那覇を舞台にした話の、4本目だ。
6本か7本くらい書いたら本にしたいと思ってるんだけど、
年に何本もかけないからなあ。
年内にできるかな。
小説は、ずいぶん昔から書いている。
漫画家になって31年目だけど、小説だって確か20数年経つ。
単行本は何冊か出ているが、版が生きているものがない。
やっぱり小説専業じゃないから、数が書けないんだよな。
それと、たまにしか書かないから、
頭の切り替えがうまくいかない。
小説は小説頭が要るんだけど、
さっと切り替わらない。
それで余計に時間がかかる。
コンスタントに書いてたころには、もっと切り替えは早かったんだけどね。
というわけで、最後の最後のところで引っかかって、
今日もまだゆうべから寝ないでやっている。
そろそろ週アスにかからないといけないし、
なかなか兼業はむつかしい。

 近所のカフェ、パッサテンポで何度も話したネタなんだけど、
パラシュートのことだ。
 飛行機からパラシュートを背負って飛び降りる。
ぴゅーっと降下してく途中でパラシュートをバッと開くと、いったい体はどうなるか。
つまり、そのまま落ちていくか、
一瞬止まってゆっくり落ちるか、
凄い勢いで上方に引き上げられるか。

いやもちろん、答は一瞬止まって、あとはゆっくり落ちていく、だ。
 それは、当たり前だ。
 ところが、かなりの確率で、上に凄い勢いで飛んでいくと答える人がいる。
 それは、テレビでパラシュート降下シーンを見ていると、
パラシュートが開いた瞬間、画面の上方に飛んでいき、視界から消えるからだ。
 つまり、映像を撮っているカメラマンはパラシュートを開いていないのでそのまま落ちていき、
パラシュートが開いてブレーキがかかった相手は相対的に画面の上に消えるのだ。
説明するのも馬鹿馬鹿しいけど。
 実は、男はほとんど、正解を答える。
でも、女の子はなぜか、上に飛んでいくと答えるほうが圧倒的に多いのだ。
不思議である。

 パッサテンポの従業員で、ものを知らないので吉祥寺では有名なA子ちゃんは、
最初は上に飛んでくと答えたが、説明したらさすがに理解はした。
そしてそれ以来、いろんな客にこの話をしているらしい。
 やはり、女性客の多くは、上に飛んでいくと答えるそうだ。
なぜそこに男女差があるのだ。
不思議である。

 もっと不思議なのは、A子の友人である。
 彼女は、スカイダイビングをやっている。
現実に飛んでいるのだ。
そして、A子の問いに、彼女は躊躇いなく、上に飛んでいくと答えたのだ。
A子がそれは違うといったら、笑われたそうだ。
私は実際に飛んでいるから間違いない。
パラシュートが開いた瞬間、凄い力で何十メートルか上に飛び上がる、といったそうだ。
 どう考えても、
パラシュートが開くといきなり上昇気流がどこからともなく吹き上がるとは思えないんだが。
彼女は超能力者なのかもしれない。
きっと彼女のパラシュートには、風が吹くんだろうなあ。

これが映像だ。
青山某が、局長級の人物からの情報として語っている。
http://www.youtube.com/watch?v=goO77ipaiSo&eurl=http://shadow-city.blogzine.jp/net/2008/02/post_a6df.html
まあまりにもありそうな話なんだけど、どうなんだろうなあ。

関西テレビでは、平日の夕方
『スーパーニュースアンカー』という情報番組をやってるんだけど、
コメンテーターの青山繁晴が、
中国当局が天洋の退職者を拘束して調べているという発言をしたらしい。
犯行に使った農薬は、農家から持ってきたという。
どうも青山って人は、なんかちょっと怪しい印象もあるんだけど、
情報番組での発言というのは、それなりの裏付けは持ってるんだろうな。
天洋は雇用システムの変更で大量首切りしたらしいから、
それを恨んでということなんだろうな。
まだそれが本当かどうかもわからないが、
妥当な落としどころという気はする。
国も責任でも会社の責任でもなく、また国家に対するテロでもなく、
個人単位の恨みが原因。
犯人が処罰されて、幕引き。
でも、それが真実かどうかは、正直いってわからない。
しかし、ここんとこ、フジサンケイ系で、突出した話が多いな。

出かけてきた。
 今日は本来、家で籠もって仕事を黙々とこなしてるはずだったんだけど、
ちょっとお誘いがあったんで、東京駅というか新丸ビルまで足を伸ばしてきた。
 那覇の安里というところに、うりずんという店がある。
 ここは、いってみれば居酒屋だ。
1階は奥にカウンター。
手前にテーブルがぎっしり並び、入り口あたりに小座敷もある。
二階は座敷。
大人数でも、案外少人数でも入れてくれるが、
混み合う1階の方が雰囲気がある。
 もうずいぶん長い間、この店にいってるが、外したことがない。
いつなにを食べても美味しい。
それに、値段もお手頃だ。
 ここで、いろんな沖縄料理を覚えた。
なーべらーやふーちばー、てびちにぐるくん、スーチカ。
おかげで、いらぶーとひーじゃー以外なら、なんでも食べられるようになった。
 この店の人気商品は、「どぅる天」だ。
 たーんむをいろんな野菜なんかといっしょに佃煮にし、それを揚げる。
どぅるわかしいの天ぷらで、どぅる天だ。
 この料理はうりずんが開発したんだけど、
今ではよその沖縄料理屋でも定番にするほどポピュラーになった。
 そのうりずんが、実は東京に支店を出したのだ。
それも、高円寺とか阿佐ヶ谷ではない。
東京駅の真ん前、新丸ビルの中に出したのだ。
 そのうりずん新丸店にいかないかと、今日は誘われたのだ。
そりゃいかないとなあ。
 店は、当たり前だが、綺麗なビルの中にある。
新丸だからといって、周りの店は、案外高級店というわけではない。
 うりずんは、沖縄の居酒屋っぽさを出した入り口と内装。
そう広い店ではないので、満員だ。
 この満員が困ったもので、実は、時間制限があるのだ。
2時間経つと、自動的に追い出されてしまうのだ。
つまりここは居酒屋風に作ってあるけど、居酒屋ではないのだ。
 料理をどんどん取る。
6人いるので、かなりの種類が注文できる。どぅる天を始めとして、どれも那覇店と遜色ない。
値段は、那覇よりちょっと高いが、東京駅の前だからなあ。
仕方がない。
 味は満足できるんだけど、やっぱり時間制限がなあ……。
ひとりふたりでいってれば、2時間あればゆっくり食事が楽しめるだろうが、
大勢だと、2時間なんてあっという間だ。
 ここはやはり、那覇の店とは違う。
沖縄気分をちょっと楽しみたい時にくるところだな。
本格的に食べたかったら、那覇だなあ。
 と、なんとなく満足したようなしなかったようなという一夜であった。
 さて、仕事しよう。

と、うりずんで平和に飯食ってる間に、こんな怖しいニュースが……。
http://www.fnn-news.com/headlines/CONN00126668.html
http://www.fnn-news.com/windowsmedia/sn2008020507_300.asx
 私物の持ちこみには厳重な検査をしてるという話だったのに、
生肉置いてあるとこに、普通に携帯電話持ちこんでるし、
人が死んでも営業停止になったわけでもないようだし、
金で片つけてるし、
どうも天洋あんまり信用できないんじゃないか。
 肉を蒸すところに誰にも気づかれずに携帯を取りに行けるということは、
誰にも気づかれずに農薬も持ち込めるということだ。
 どんなに厳しい検査システムを作っても、
それを実際にやってるかどうか、守ってるかどうかは、
現場の人間次第だからなあ。

歯が痛い……。
 正確に言えば、歯茎が痛い……。
 右奥歯は、差し歯だ。
ベースの歯を細く削って、その上にセラミックの歯をかぶせている。
この歯を乗せた歯茎が、痛いのだ。
 以前にも同じところが痛くなって、ついに歯が取れてしまった。
10数万もするのに。
しょうがないのでいつもの歯医者にいき、新しい歯を作ってまたかぶせてもらった。
 そこが、同じように痛いのだ。
 今朝がたから、痛くて我慢できないほどではないが、
ものを噛めないくらいには痛い。
困ったなあ。
 歯茎はそう腫れてる様子もない。
毎日ジェット水流でマッサージしてるんだけどな。
 歯はやっかいだ。
永久歯は、失ったら二度とはえてこないから、よけいにね。

雪は午後になってもまだやまない。
 久々の大雪だ。
 日曜だけに、吉祥寺の飲食店は悲惨なことになってるだろうなあ。
こんな日は、あんまり外出する気にならない。
家でできる仕事でよかった。
2001年の冬のこと。
 オフ会の日が今日よりもっと大雪で、
こんな日にみんなわざわざきてくれるのかと外の雪景色を見て途方に暮れたことがある。
大部屋借り切って料理の注文も済んでたし。
ところが、始まってみたら、欠席者は1人を除いて日本中から全員集合。
電車も飛行機も奇跡的にみなギリギリで東京にくる便が動いてくれて、
欠席者は大雪で転んで病院に直行した人だけだった。
 笹峯愛も当時住んでた神奈川県からはるばるやってきて、
確か週アス歴代担当者の南條とこーのスもやってきた。
懐かしいなあ。
もうあれは7年も前のことか。

寝る前に朝刊を読もうと玄関に出たら、外が明るかった。
 ドアを開けたら、視界は真っ白だった。
 今日は一日、東京は麻痺だな。

「漫画ノート」が買えないというメールがずいぶん届いている。
先週は、地方からそういうメールがくることが多かったんだけど、
今は都心からもくる。
申し訳ない。
そのへん流通がどうなってるのか、よく知らないんだけど、
都心中心に撒いた本がぱっと売れて品切れになり、今は増刷分が出回るのを待つだけ、
というようなことなんじゃないのかなあ。
でも置いてあるとこには置いてあるんで、よかったら週末探してみて。
ここで発表するんで、最近どこで見つけたか情報をよろしく。
書店で見つからない場合には、書店のレジで注文するか、通販しかないなあ。
アマゾンでもどこでも、注文はできると思うんで。
昨日か一昨日、アマゾンを見たら、残り3冊という表示になっててひやりとしたが、
今はもう在庫アリになっているから大丈夫。
これからそろそろ、新聞や雑誌の書評が出始める。
もうひと動きあると思うんだがな。
どこかに書評が出てるのを見つけたら、こちらも情報をよろしく。

産経新聞によれば、天洋とは違う中国メーカーの冷凍餃子で、
有機リン系の中毒を起こしたケースが出てきたようだ。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080202/crm0802020035002-n1.htm
 今度の被害者は、静岡県だ。
 うーん、メーカーも場所も複数ということになって、ますます謎が増えた。
毒が混入したのは、中国にある間なのか、流通に乗ってからなのか、
あるいは 日本に入ってからなのか。
 なんにしろ、事故とかミスとかではなくて、誰かの悪意が介在しているような気がする。
 メタミドホスは、中国じゃ普通に使われてて簡単に手に入るというところが困る。
入手ルートが限られてれば、誰が使ったか割り出しやすいのになあ。
おまけに、日本で売られている殺虫剤も、
変化してメタミドホスになるというような記事もあるし、
俄か探偵の推理力には、とても余るよなあ。

今回の毒入り餃子事件で一番驚いたのは、
みんな冷凍餃子を普通に食べてるってことだな。
 うちの母親は、冷凍食品はほぼ使わなかったと思う。
あまり食べ得た記憶がない。
弁当くらいには使ったことがあったかなあ。
それも記憶がないくらいだ。
 ぼくも冷凍食品は、滅多に食べない。
独身のころも、非常食としてなにか置いておくことはまれにあったが、
日常の食事として食べることはなかった。
特別美味しいものではないしね。
どうしても食事を作る時間のない人にとっては必需品かもしれないが、
ぼくにとっては特に必要性のないものだ。
 だから、今回ニュースを日々見ていて、
案外みんな日常の食事に冷凍食品を食べてるんだなあと驚いたのだ。
餃子だけではなく。

 毒は結局、どこから入ったんだろう。
 パッケージに穴の空いているものも空いてないものもあるというところが、ミステリーだ。
穴になにか意味があるのか、偶然なのか。
虫除けとして小麦にじかに有機リン酸説も出てきてるが、
早く真相を知りたいもんだ。
 これで中国製品は、致命的なダメージを喰らったな。
もともと信頼性が低かったから、ダメ押しになった。
 中国では検査を厳しくしてるといってるが、
その検査がいったい信用できるのかどうか、かなり心許ない。
実際問題として、食品にもそれ以外にも、危ない薬品や農薬を使ったものが多く検出されてるわけだし、
どんな厳しい検査なんだかなあ。

新潟にロシアチョコというものがある。
先日、新宿伊勢丹で「サロン・デュ・ショコラ」とかいう大チョコ祭りがあって、
1粒千円以上するようなとんでもないチョコが飛ぶように売れて、
ショコラティエのサイン会なんかもやっていた。
今週は今度はタカシマヤで似たようなものがあるらしく、
新聞にカラー全面広告を打っていた。
それはつまり、物凄く客が来てとんでもなく儲かるということだ。
凄いなあ。
どこが不況なんだ。
で、ロシアチョコなんだけど、そんな超高級なものではない。
 手軽なおやつっぽいチョコだ。
ロシアチョコを作ってるマツヤのHPを見てみると、
社長と従業員ふたりの写真が出ているが、
どう見ても従業員は社長の嫁と息子だ。
ここのチョコが、美味しいのだ。
うーんつまり、ショコラティエが作る千円のチョコみたいにではなく美味しいのだ。
平易に美味い。
新潟にいったら、一度店に買いに行ってみたいなあと思ってるんだけど、
なかなか新潟にいく機会がない。
スキーは雪質重いし。
通販で買おうにも、実は人気があって半年待ちなのだ。
伊勢丹にもタカシマヤにもこないけど。
いつかマツヤにいってみたいなあ。

やったー、増刷だー!
発売1週間で、早々と「漫画ノート」の重版が決まった。
いやー、早かったなあ。
 都内の書店を回った時に、かなり評判がよかったし、売れ行きもよかったんで、
これは増刷も早いかなと思ったんだけど、ほんとに早かった。
ちょっとホッとした。
でも、2刷りが最終目標なわけじゃないから、まだまだ3刷り4刷りと積んでいかないとな。
ところで、さっそくミスひとつ発見。
 とり・みき「クルクルくりん」がアニメになったと書いたけど、あれは実写だった。
思い出してみれば確かに実写だったのに、なんとなくアニメだと思いこんでた。
2刷りはもう直せないんで、3刷りで直します。
あんなに何度も何度も見たのになあ。
200本も取り上げてると、間違いは出ちゃうね。

青林工藝社が、吾妻ひでおの「チョコレートデリンジャー」を送ってくれた。
そう、杉作J太郎が実写で映画にしているアレの原作だ。
ぼくもこないだちょこっとだけ出た、あの映画の原作漫画だ。
 映画になるから復刻したのかな。
あんまり映画は宣伝にならないような気がするけど。
 うちにも古いバージョンがどこかにあったはずだけど、
こないだは探してみたけど見つからなかった。
懐かしいなあと手にとってみたら、
コラーッ!
 単行本には帯がかけられている。
それに「実写映画か記念復刊!」とデカデカと書いてある。
やっぱりそうだったんだな。
 そして、裏返してみて、ぼくは驚いたのだ。
「特報」と大きく映画の制作が快調であることと、2008年に公開されることが書いてある。
その下に、監督とか出演者の名前がずらっと書いてあるのだが、
俺の名前が一番デカイじゃないかー!
2分しか出てないのにー!
うーん、これでいいんだろうか。
まあいいのか。
吾妻だし、杉作だし。
これを見て映画を観る人も少しはいるだろうが、
ぼくが全然出てないじゃないかと怒らないようにね。

六本木まで、寒空はだかを見にいってきた。
「カラフルロスタイムショー」。
 今回はいく予定がなかったんだけど、切符が余ってるという知人から買い取ったのだ。
来月の下北にほんとはいこうと思ってたんだけどね。
細野春臣と志の輔がゲストの。
 SUPERDELUXEは初めていった会場だったんだけど、まあライブハウスだな。
スタンダップ芸人のやる箱じゃない。
おまけに、入り口や通路にいかにも身内って女の子たちが並んで案内してて、
なんだか大学のサークルでやってるロックバンドのライブみたい。

 今日は、ゲストが二組。
柳家三三と、高田漣だ。
三三のほうは落語家だけど、漣は高田渡の息子のミュージシャンだ。
赤ん坊のころから知ってるが、いつの間にか大人になって、こんなとこでライブをやるようになった。
 プロデューサーに挨拶して席に着いた。
前から2列目。
小さい折りたたみ椅子で、尻が痛い。
 最初に出てきたのは、ディジュリドゥの男とボーカルの女の子のふたり。
MICABOX&AyakoTakato。
女の子はなかなか可愛い。
古い曲を歌う。
服部良一が好きなんだな。
 次は、ええと、はだかだっけな、三三だっけな。
 三三は、こんな会場でやるのは初めてだというような、寄席以外でやるときの定番のトークから、
「悋気の独楽」をやる。
まあさっと流した感じかな。
この客層では、落語をじっくりというわけにもいかない。
心棒が狂ってるし。
 寒空はだかは、いつもの。
言い訳しつつ解説しつつ歌う。
最後は、「カヤバコーヒーのうた」。
しみじみ。

 休憩時間に席を立ったら、ムーンライダースの鈴木慶一とばったり。
おおこんなとこでと、鴨沢祐仁が死んじゃったねえと話す。
 はだかが出てきて、飛び入りがあるという。
3人組のフラミンゴ。前にどこかで見たな。
今日やったネタも見た。
その時に、アイデアは面白いけど、展開が下手だなと思ったんだけど、
今日も同じだった。
 主宰者のざぶとん亭ばばさんと話してたら休憩時間終わり。
・ 
後半は、高田漣と、ドラマー。
蓮はボトルネック。
父親の曲から映画音楽から、たっぷりとやる。
案外声がいいんだな。
 最後は寒空はだか「東京タワー」なんだけど、
おまけにみんなで「自転車に乗って」。
ちょっとノリが悪かったな。
高田だからってこういうサービスはしなくてもいいんじゃないか。
客もわからないみたいだったし。
 今回も、大笑いはしないし、そう盛り上がったわけでもないが、面白かった。
という芸風なんだよな。

まめ蔵のマスターの南空々に声をかけられてびっくり。
そういえば蓮はまめ蔵で長いことバイトしてたんだよな。
まめ蔵は、30年前にぼくが仕事場にしてたマンションの一階にある。
 高田漣にちょっと声をかけて、楽屋で寒空はだかとちょっと話す。
来月の細野ゲストのチケットを都合するといわれてちょっと心が動くが、
まあ今月見たからいいや。
そう毎月「東京タワー」聴かなくても。
 今週は、出歩くことが多かった。
仕事の進みがちょっと悪い。
頑張らないとな。
さしあたって、週アスと小説宝石の小説だ。

「漫画ノート」発売記念朝日カルチャー講座終了。
今日も寒かったー。
 いや会場がではない。
外が寒かった。
ほんとに冬だなあ。
 会場は、満員の盛況だった。
半分以上は、前回の講座にもきてた人だ。
つまり、なにを話しても大丈夫な客層だ。
リテラシー高し。
「漫画ノート」も会場で40冊近く売れた。
 今日話す内容を前日から考えて、ざっとメモは作ったんだけど、
今日になって思いついたことがあって、それはやめることにした。
 せっかく「漫画ノート」発売記念なんだから、漫画ノートからネタを作ろう。
 ほんとは漫画ノートの成り立ちとか構成の秘密とか、そんな話をすればいいのだが、
実はそれはもう前回やってしまった。
本来の発売日は前回の講座あたりで、それに合わせてネタを作っていたのだ。
でも、発売が大幅に遅れてしまったので、
ネタだけやって本はまだないという間抜けな状況だったのだ。
 それで、今日のネタなんだけど、アドリブでやろうと思ったのだ。
ただ思いつきを喋るのではなく、
漫画ノートをランダムに開き、そこで取り上げてある漫画や漫画家について、
本ではまだ語り足りなかった部分をたっぷり話してしまおうと思ったのだ。
 最初にいちおうツカミとして「漫画の時間」から漫画ノートに到る話をして、
それから、ランダムな話を始めた。
 案外面白かったんじゃないかと思う。
本には書いてない話や、ちょっと公には書けなかった話は、けっこうあるのだ。
そういう話も交えつつ、まずまず面白い話ができたんじゃないかと思う。
来てくれた人たちも、そう不満はなかったんじゃないかな。
本買ってくれた人には全員しっかりサインもしたし。
 終わってから、ファンクラブコアメンバーズと様子を見にきた版元バジリコの社員と朝日カルチャーの担当と
いつもの店で飯を食い、11時過ぎの混んでる中央線で帰ってきた。
 きてくれた人、どうもありがとう。
また忘れたころにやります。

「漫画ノート」担当編集者と、版元の営業マンと3人で、
都内の書店をぐるっと営業して回ってきた。
吉祥寺で駅ビルの2階にある弘栄堂と地下の啓文堂、
サンロードのブックスルーエからビレッジバンガード、最後はパルコ地下のリブロ。
 担当者と名刺交換して、その場でポップを描いて渡した。
それから渋谷に出て、ブックファーストに、リブロに、ええと文教堂と回り、
新宿に出て、紀伊国屋からジュンク、タカシマヤの隣の紀伊国屋と、大遠征だった。
 それぞれの書店ですべて、漫画売り場やら文芸やら思想書やら、
置かれている売り場にすべて顔を出し、ポップを置いてきた。
大変だったが、現場で自分の本がどう扱われているかがよく見えて、楽しい経験だった。
おおむね好評で迎えられ、本の扱いもよかった。
その場で追加注文を受けたケースもあり、成果はあったと思う。
書店を回ると、本ってのはほんとにたくさん出てるということがわかる。
あの中に埋もれないようにしなくちゃな。
 その後は、原宿に回って「ドラリオン」。
以前シルクのパンフに解説を書いた縁で、毎回招待状をくれるのだ。
今回は、凱旋公演初日で招待客も多かった。
 ふたつ隣は吉野紗香、その前は鈴木杏、高木ブーは斜め前、その左はデビ夫人、
周防監督も荒川静香も米米クラブもきていた。
モデル系のタレントも何人かいたが誰が誰やらわからない。
ハッケン!の小倉さんもきてたので、そういえばドラリオンの応援団なんですねといったら、
応援団長なんだよーと訂正された。
パフォーマンスは、全国を公演して回ってすっかり練られて、
以前見たものよりもレベルが上がっていた。
なんといって、壁歩き。重力がなくなってたよ。
 彼らの肉体や運動神経も素晴らしいが、それらを統合する演出、衣装や効果のすばらしさ。
なんだか溜息が出ちゃうね。
中国雑伎団でも同じレベルの技は見られるかもしれないが、演出が違う。
意識が違うのだ。
終わってから高円寺で、チョップスティックスの生フォー。美味い!

「2.15」
「漫画ノート」発売!
そろそろ大きい書店には並び始めているころだ。
中小書店と地方には、もう少しかかるかもしれないなあ。
 買えないか、あるいは時間がかかる場合には、申し訳ないがアマゾンだ。
いやどこでもいいんだけど、通販サイトだ。
ただ、アフィリエイトも印税もほしいんだけど、
それよりもやっぱり、手に取って読んでほしい。
それだけ、時間をかけて力を入れて書いたつもりだ。
前作「漫画の時間」は、大勢の人に褒めてもらって、大勢の人に読んでもらった。
「漫画ノート」もぜひ、また多くの人に読んでもらいたい。
 さて、土曜日は、新宿の朝日カルチャーだ。
「漫画ノート」のことを話すつもりだけど、
実は前回もうかなり話してしまったし、なにを話そうかなあ。
と現在思案中。
 金曜は、版元の編集者・営業と一緒に、都内の書店をちょっと回る。
吉祥寺、新宿、渋谷あたりかな。
 小さい版元は、営業しないとね。

大晦日「やれんのか!」で最も盛り上がった三崎vs.秋山の試合が、
無効試合になった。 
秋山がダウンして4点から立ち上がるところに、三崎のキックが入ってKO。
そのキックが反則かどうか問題になっていたが、
今回判定が覆って無効試合になったのだ。 
 あれは判定としては、むつかしいと思う。
4点ポジションでの顔面は禁止というルールは、わかりやすいようでいてわかりにくい。
ダウンして手足をマットにつけて四つんばいになってるような状況なら、
それは間違いなく反則だ。
でも、4点から立ち上がる途中ではどうかとか、
キックの動作を始めた時には4点だったが当たった時には立ち上がってたらどうなのかとか、
4点から立ち上がるのを読んでキックを入れた場合はどうかとか、
その辺が案外整備されていない。
 今回は、「疑わしきは罰する」ということで無効試合になったらしいが、
それもなんだかよくわからない。
 あの流れで、もう三崎はいこうとしてたし、
秋山は立ち上がろうとしてたし、
キックが当たったのは仕方がない。
4点での顔面禁止というのは、
本来は完全に四つんばいになっている相手の顔面を蹴るのは危険だから禁止
という意味だと思う。
今回のケースは、それとは違う。
 まあ秋山に関してはいろいろあったから、
それも含めて拡大気味の解釈をしたのかもしれない。
秋山も抗議したし。
 つまり、今回の件ではっきりしたのは、
三崎は秋山に、おまえの心は届いたといってたが、
三崎の心は秋山にはまったく届いていなかったということだ。
 秋山は、またこれで魔王の道を一歩登ったな。

朝まで仕事して風呂に入り、新聞読んで寝るかなと食卓に朝刊を拡げたら、
なんだか外が妙に明るい。
もしかして、とブラインドを開けたら、外は真っ白だった。
細かい雪が降り積もっている。
まだ降り始めで、積もった雪は薄い。
庭も庭木も隣の家の屋根も、うっすらと美しく白い。
ああ冬だなあ。
外に出るのは寒そうだが、家の中から見てるんなら、雪は美しい。
 しばらく一階の窓から眺めてたんだけど、
まだ動き出す前の住宅街は、音もない。
篩からこ零れるような白い雪が、静かに積もっていく。
居間の前のデッキも白い。
駐車場の車の屋根にも、少し積もり始めた。

ああほんとに冬だなあ。

昨日は、東京にも雪が降るといわれていたのに、
結局降らなかった。
少なくとも、気づくほどには降らなかった。
歯医者に往復歩いていったから、外は見てたのだ。
でも、降ってる様子はなかった。
今日もまた雪かもという天気予報だった。
降るかなあ。
今年はガンガンスキーにいくぞと固く心に誓ったのに、
まだ一度もいっていない。
13日に誘われてたんだけど、
新年早々でかなり締め切りが重なってたんでいけなかった。
今月はもうあといけそうにない。
2月頭の小説が終われば、時間が取れそうだ。
那覇事務所にもいきたいが、
志賀にもやっぱりいっときたい。
テニスは最近頻度がかなり減っていて、どんどん順調に腕を落としている。
スキーもここ数年でそうなりつつある。
努力せねば。

ガソリンは25円下がるんだろうか。
バンキシャでもネタにしてたんだけど、
民主党は幟なんか立てて、景気浮揚というよりも
選挙対策のパフォーマンスとしか考えてないように見えるし、
自民党も地方に金ばらまいて選挙を有利に進めたいだけだし、
どっちにしろ、この危機的状況を政治的になんとかしようという姿勢が見えない。
暫定税の財政出動に頼るのがいいか、
思い切ってこの際ガソリンの値段を下げて、
人気取りと共に現実の生活を明るくするのがいいか、
どちらでもいいから、もっとしっかり俺についてこいと指を立ててほしい。
今は二大政党どちらにも、そのリーダーシップを取れる人間がいないんだよな。
それにしても、選挙はほんとに近いんだろうか。

美味しい餃子を食べたくなったので、三鷹のハルピンにいくことにした。
ここは前にもどこかで書いたことがあるが、謎の店だ。
隣あわせに同じ「ハルピン」という店があって、
お互いに相手とはなんの関係もないと言い張っている。
だいたいの経緯は、今はわかってるんだけど、
それでもなんだかよくわからんなあきみらのやることは、というような店だ。
 旧ハルピンと新ハルピンでは、味が少し違う。
旧ハルピンの方が、ぼくはずっと好きだ。
新ハルピンは、ちょっと香草が多いかな。
 それでもちろん旧ハルピンにいったんだけど、休みだった。
 隣の新ハルピンはやってたんで、まあこっちでもいいや、元は同じ店だし、
と入ったんだけど、これが以前入った時と、ちょっと変わっていたのだ。
なにが変わったかって、味が落ちていた。
小龍包と、ニラ餃子と椎茸餃子を焼いて、セロリ餃子を水餃子で、
あとは生春巻きと白飯にデザートの杏仁豆腐。
 生春巻きは、皮が厚すぎだし、固すぎだ。
小龍包は味が濃すぎだ。
うーん、旧ハルピンほどではないが美味しかったのになあ。
 餃子はもちもちした皮がなかなか美味しかったが、
やっぱり旧ハルピンの方が美味しいと思う。
若い中国人の女の子がふたりで作ってたが、ちょっと修行が足りないなあ。
レシピ通りに作ってればいいってもんじゃないぞ。
せっかく出かけたのに、やや物足りなかった。
また今度、旧ハルピンの餃子を食べにいこう。

吾妻ひでおが死んだというガセ情報が流れてるらしい。
 いうまでもないが、吾妻は健在だ。
知り合いが念のために確かめた。
いったい誰がそんな下らない情報流してるんだ。
失礼な。
「漫画ノート」は、なかなか本にできなかった。
推敲が進まなかったということでもあるんだけど、
一番の問題は、納得できる構成にならないということだったんだ。
特に、ラストの一本が、どれを置いても重量不足だ。
それで、延々と悩みつつ、推敲を繰り返してたのだ。
 芸術新潮に頼まれて、吾妻ひでおのインタビューをやって、その原稿を書いた時に、
これでできたと思った。
これで「漫画ノート」は完成だ。
 吾妻ひでおインタビューを巻末に置いて、「漫画ノート」の形ができた。
きちんと終わったのだ。
やってよかった仕事だった。


今日は、日テレの「バンキシャ!」の日だった。
 珍しく、当日に構成がちょっと変わったりして、多少落ち着かなかった。
 生放送は好きなんだけど、バンキシャはほんとに、話す時間が短いんだよなー。
次はひとり30秒で、とかいきなりいわれると、
5秒くらいの間になにを話すかぐるぐるっと考えて、あとは話しながら構成していくんで、
どこかでつまずくとその先がぐずぐずになっちゃう。
話したいことは多いし、時間は短い。
思いついたことをほとんど捨てて、
10のうちの1話すつもりじゃないと時間内には収まらないんだよな。
 今日は漫画を2枚描いた。
1枚目は普通のネタ。
2枚目は、番組最後に、怜ちゃんに対する今後の要望だ。
スルーしないでもう少し漫画に反応してくれと書いておいた。
 ほんとは、福澤くんが新しい本を出したそうでと振ってくれるはずだったんだけど、
忘れたのか違う振り方をしてきたんで、うまく宣伝ができなかった。
新刊を出すということだけ話したんだけど、書名がいえなかったなあ。

前からアマゾンかなんかで自分の本くらいはアフィリエイトしようと思ってたのだ。
でも、なんだかよくわからなくってさ。
電気製品買っても、取説はなるべく見ないようにするタイプなんだよ。
知らない言葉が書いてあると、もう頭が痛くなっちゃうし。
「漫画ノート」を出すにあたって、今度こそやろうと思って、
前からいちおう準備はしてたんだけど、
なかなか面倒臭いことやろうという踏ん切りがつかなくて。
さっきトライしてみたら、案の定よくわからない。
でも、試行錯誤しつつ、なんとかリンクは張れたみたい。
でも、サイト上ではわからないけど、編集画面にはなにも表示されてないんだ。
それがわからなくて、悩んでしまった。
とりあえず、これで一歩進んだな。

ニュースを見てたら、
NHKの職員数人が特ダネ記事を先に覗いて株を買うインサイダー取引をしたと、
告発されていた。
 まったく、社会の公器たるNHKの人間が、職務権限使って金儲けかよ!
 とワタシは怒ったのだが、今回の話はそれではない。
 新聞を読んでいたら、そいつらが買った株と、
その元になった情報とか出ていた。
牛丼のすき家のゼンショーが、カッパ寿司と業務提携をするという情報を得て、
カッパ寿司の株を買っていたのだ。
 カッパ寿司の会社の正式名称は、
「カッパ・クリエイト」であった。
「カッパ」と「クリエイト」の組み合わせは、相性悪いぞ。
カッパってぜんぜんクリエイティブじゃないじゃないか。
「カッパ寿司(株)」でいいじゃないか。
どうしてまた、カッパ・クリエイト。
 ちょっと見栄が働いちゃったんだなあ。
カッパなのに……。
 NHKの職員は、きっともっとほかにもインサイダーやってるやつはいるであろう。
でも、今回はカッパの勝ちである。

アマゾンを覗いてみたら、
「漫画ノート」はもう320位にランクインしていた。
そんなに予約が入ってるってことかなあ。
まだ発売前なのに。
ああ嬉しい。

「漫画ノート」は、幸いデザインの評判はいいようだ。
でも、いうまでもないが、中身だってもちろん面白いのだ。
既に、誌面で紹介したいとか
プレゼントに使いたいとかいう話がいくつかきている。
ありがたいことである。
本はいくらでも提供するので、
書評やプレゼントに使いたい編集部は、連絡してきていただきたい。
遠慮は要らない。

今日は、お祝いにラーメン。
 いしはらと青葉西荻新味店の2軒をハシゴした。
んー、いしはらの店主とガイジンの彼女の関係は……。
そして、青葉は味が確かに新味。
なるほどねー。稲庭うどん風か。
いしはらの方がさっぱりしてて好きだけど、青葉新味も、ちょっとくせになるかもな。
 客がひとりもいなかったが、やっていけてるのか。
腹はいっぱいになったが、デンプン過多だなあ。

「漫画ノート」の見本が届いた。
うーん、ほんとに長かった。
ぼくの手元にある時間も長かったが、離れてからも長かった。
前作「漫画の時間」から12年。
まあ12年ずっと書き続けていたわけではないが、
その間いろんな媒体に書いた漫画についての文章を、
すべて集めて涙を呑んでばっさりと取捨選択し、
それでも分厚い本ができた。
薄くて綺麗ないい紙があったので、それほど枕本にはならなかったし、
総ページ数ほどには重くない。
きっと読みやすいと思う。
鈴木成一デザインは、シンプルで美しい。
カバーも本文もすべてデザインを頼んだので、
中身のデザインもぜひ見てほしい。
帯の推薦文は、ぼくのアイドル大瀧詠一さんに頼んだ。
1月25日前後から、多少の時間差はあるが、全国の書店に並び始めると思う。
上にも書いたけど、26日には新宿の朝日カルチャーで「漫画ノート」関連の話をする。
会場で、販売もある。
26日だとまだ書店に並びきらないかもしれないので、
ほしい人は朝日カルチャー会場で買ったほうが早いかも。
さて、来週からちょっと営業に力を入れよう。
書店にもなるべく顔を出すつもりなので、
都内の書店でいい場所に置いてくれる予定のところは連絡下さい。
各新聞雑誌の書評担当のかたがた、よろしくお願いします。
これで、次の本に気持ちを切り替えられる。
当分は「漫画ノート」の営業に力を入れつつ、次の本の版元を探したいと思う。

Wiiをまだネットに接続してなかったのだ。
 それは大した理由はないんだけど、まあつまり、面倒だったのだ。
 うちの無線ルーターは、いちおうセキュリティ対策が取ってあるんで、
いきなり新しいマシンをぶら下げても認識はしてくれない。
ちょっと穴を開けなくてはいけなくて、
それが大した手間じゃないんだけど、面倒だったのだ。
 でも、Wiiで似顔を作って、それを他の人と交換できるとかいう話だし、
じゃあやってみるかと、ゆうべ一念発起でつなげたのだ。
 さて、次はどうすればいいんだ。
誰かに送ったり送ってもらったりってのは、どういう手順でなにをすればいいのだ。
 というところで、面倒になってやめてしまった。
取説を読めば書いてあるんだろうけど、取説って読むのが楽しくないんだよな。
楽しくゲームをやろうってのに、その前段階でストレスがたまっちゃう。
 でもせっかくネットにつなげたんで、そのうち取説も読んで、
ぼくと妻のキャラも、友人宅にお邪魔するようになるに違いない。

エンスー漫画でお馴染みの西風は、最近あんまりお馴染みではない。
さっぱり仕事をしてないのだ。
 まあいろいろ理由はあるのだが、簡単に言ってしまえば、怠けてるのだ。
サボってるのだ。
いかんのである。
 西風の尻を叩く意味もあって、
知人のドラゴン山崎が中心となって、西風の同人誌を出した。
「SPEEDSTER」だ。


内容は、巻頭に西風の旧作「SPEEDSTER」の続編が描き下ろしで入っていて、
その他、ツーリングやモーターショーに西風といっしょにいったレポート、
それからいろんな漫画家やイラストレーターたちの寄稿と、盛りだくさんだ。
ぼくもモーターショーにはいっしょにいこうと思ってたんだけど、
確か那覇行きと重なっていけなかったのだ。
 最近、西風関連では、モーターマガジン社から、
「GTroman STRADALE」というムックが2冊出ている。
1冊目には、なぜかぼくの古い小説も再録されている。
 このへんがきっかけになって、またバリバリ描いてくれるといいんだがなあ。
あんなにいい車を描けるやつは、世界中探したってそうはいない。
サボらせてちゃ、日本の漫画にとってもったいないよな。

今日の午後、近所のカフェ、コポ・ド・ジーアに昼飯を食べにいって帰ってきたら、
ベッドに異変が起きていた。
 着替えようと寝室に入ったら、なんだか匂うのだ。
 この匂いは、知っている。
つい先日かがされた匂いだ。
しかし、微妙にまた違っている。
 そっとベッドの上を見てみると、小粒のウンコが大量に掛け布団の上にばらまかれている。
おまけに、その横には、オシッコの大きなシミが……。
 このウンコの大きさは、正ちゃんではない。
今度は、ミミだ。
ミミがぼくの布団の上に、ウンコとオシッコをしてるのだ……。
 正月休みに、正ちゃんにやられたばっかりなのに〜! 
今日は1時間くらいしか留守にしてないのに〜!

 オシッコは掛け布団を突き抜けて、ベッドパッドまで濡らしている。
ウンコはトイレに流した。
さあ、また総取っ替えだ。
 でも、今回はオシッコがあるから、正ちゃんのケースとはちょっと違う。
とにかく、オシッコを洗わなくてはいけない。
雨降ってるのに。
猫のオシッコは臭いからなあ。
 風呂場にいって、シャワーでよく洗ったが、落ちてるかどうか心許ない。
 8年前、正ちゃんの最初の発情期に、何度もオシッコはやられている。
仕方なく、湯船にお湯を張って、そこに掛け布団を突っこんで洗ったものだ。
今回は、部分洗いにしておいた。

 それにしても、ミミは何が不満だったんだ。
1階にも2階にもトイレはあるのに。
そう特別汚れてるということもないし、虐めた覚えもない。
ご飯もちゃんとやっている。
報復される覚えはないのだ。
 正ちゃんとミミと立て続けで、ちょっと留守するのが怖ろしい。
ちょっと目を離した隙にまたやられるのではないかと心配である。
いったい、原因はなんなんだろうなあ。
 しばらくは、寝室はなるべく入り口の戸を締めておく。
でも、2匹とも自力で開けられるんだよなー。
 当分心配である。
またやられるのではないかという心配と、
気づかずに猫たちの嫌がることをしてるのかもしれないという心配だ。
 もうほんとに、頼むよ〜。

大晦日にやっていたDynamite!とやれんのか!と、
録っておいたものをやっとすべて見た。
 なぜこんなに時間がかかったかというと、
Dynamite!は試合だけしか見なかったんだけど、
やれんのか!のほうは、間のMCも含めてすべて時間どおりに全部見たからだ。
やっぱり、こっちは間の話にも意味があるし、煽りVも見たいし、
全部見るしかないからな。
 堪能した。
 感想は、また明日にでも。
 三崎は、微妙に4点臭いが、あの流れでは仕方ないだろう。
でも、最後の説教は余計だったというか、失敗だったな。
 三崎って、新日の中西に似ている。
あのドタバタした垢抜けなさとか、もっさりした体型とか。
ついでにどこか抜けた性格も。
だいたいあの小躍りするようなフェイントはなんなんだ。
面白かったけど。
 心残りは、ハッスルだ。
これは録れなかった。
誰か録ってる人はいないものか。

え……、あの草思社が。
けっこう儲かってるかと思ってたんだけど、まさか民事再生とは。
http://www.shinbunka.co.jp/index.htm
   草思社の本って、最近何買ったかな。
「南京事件『証拠写真』を検証する」を買ったか。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4794213816/ref=sib_rdr_dp
 草思社の本にしてはデザインが悪過ぎだなあと思ったけど、まあそれは関係ないか。
内容はかなり面白かったけど。
出版社って、案外資本が小さくて、メジャー出版社でも実は中小企業だからな。
倒れる時にはあっさりと倒れる。
支援企業もあるようだし、なんとかうまく再生できるといいんだがな。

年賀状をちゃんと書かなくなって、もう長い。
昔は毎年なんとか少しは書いていたこともあったのだが
もう20年くらい前から、返事だけしか書かなくなってしまった。
正月から少しずつ書き始めて、春頃までになんとかすべて返事を書き終えていた。
そのうちそれもできなくなってきて、
春頃までに書き終えなかったら、
その年はそれでオシマイということにしたのだ。
近年は、返事すら出してない……。
数枚くらいは出してると思う。
今年は返事を書くぞと思って、ちょっと書き始めるんだけど、
すぐに日々の仕事に紛れて書けなくなってしまう。
それで、数枚で終わってしまうのだ。
今年は、なんとか少しは書きたい。
多くは望まないんで、とりあえず20枚。
西友の無印良品で、葉書を20枚買った。
とりあえずはこれを書こう。
全部かけたら、また追加を買おう。
でも、去年買った葉書もその前に買った葉書も、まだ残ってるんだよな。
郵便番号を書くところが3ケタだったりする。
でも、今年は書くぞ。
たぶん。

以前誰だったかがmixiの日記に書いていた、
中国の小学生が委員長選挙をやるドキュメンタリーを、NHKで深夜に再放送していた。
 なんだか、物凄いものだった。
 小学校の3年生くらいのクラスで、男2人女1人の計3人が候補に決められ、
選挙運動をするという内容なのだ。
 この3人とその親たちが、凄いのだ。
 ひとりは2年間委員長をやっていた乱暴者、
もうひとりはデブで家では裸でいる腹黒いやつ、
もうひとりは同じ学校の女教師の娘。
 特に男ふたりとその親が、権謀術数を巡らすのが凄い。
どうやってライバルを陥れるか。
どうすれば自分をクラスメイトにアピールできるか。
まさに手段を選ばないのだ。

たかが小学生の委員長選挙で、国家主席への第一歩よと子供を励ます親。
 特技の披露合戦では、ライバルの演技中に仲間と汚い野次を飛ばし、
ディベートではアメリカの大統領選顔負けの中傷合戦。
 旗色が悪いと、自分に投票すれば副委員長にするとクラスメートに囁いて回り、
人気を取られた方は父親のアイデアで、
バスを借り切って観光地にクラス全員無料で旅行させる。
おまけに、これから投票するという時に、いきなりクラス全員にプレゼントを渡す。
 結局この旅行とプレゼントが効いて、
乱暴者の前委員長がぶっちぎりで再任を果たす。
いったいいくら使ったんだ。
それを教師が咎める様子もない。
 落選したふたりは号泣している。
教師は暢気に、これからはみんなで力を合わせてなどといっているが、
クラスの中はおそらく無茶苦茶だろう。

 中国に民主主義はないということと、
ルールを守るものはいないということと、
みんなとんでもなく弁が立つということと、
子供のころから腹黒いということと、
目的のためには平気で嘘をつくということと、
子供は異様に大事にされているということと、
まあそんなことがわかったが、
ドキュメンタリーとしては、最初から結論を目指して一直線で演出も多く、
いかがなものかという気もした。

 それにしても、中国人は凄い。
あの圧倒的な生命力の前では、やや薄い日本人は、どうしたって勝てないよ。
あそこでビジネスをやろうったって、
騙されて全財産失うだけじゃないのという印象であった。 

今日の話をする前に、とりあえず、これを見といてほしい。
 4日に、東京に戻ってきたんだけど、なかなか大変だったのだ。
 毎年、帰りの新幹線の切符は取ってない。
名古屋始発の臨時便が何本か出るので、それで帰っていたのだ。
もちろん、今年もそれに乗ろうと思っていた。
 でも、取れなかったのだ。
大混雑で、どの便もすべて満員。
自由席もグリーン車も、みんな塞がっているのだ。
 やっとキャンセルで出た切符を確保して、4時間後ののぞみが取れたのだが、
ずいぶん時間が余ってしまった。
 じゃあ久し振りに栄にでも出るかと、
名古屋で一番の繁華街、栄に地下鉄で向かったのだ、2駅だけど。

 地上に出ると、テレビ塔が目の前に聳えている。
まあ名古屋の東京タワーみたいなものだ。
ちょっと低くて地味だけど。
 目の前は、三越と丸栄とメルサと松坂屋。
三越は、確か以前はオリエンタル中村だったんじゃなかったかな。
1歳上の従兄弟が地元の大学を出て中村に入ったが、
三越に吸収されたというような話を聞いたと思う。
 メルサは、ええと、パルコみたいなもんかな。
ずーっと昔、メルサができたころには
「♪おしゃれな〜メルサ〜」という歌ができたくらいのお洒落ビルだったのだが、
久し振りに入ってみたら、正月だってのに人影がない。
寂れきっている。
設備も古くて、テナントも魅力がない。
ああもう終わってるんだなあ。
 すぐ傍に、ラシックとかいうビルができてて、どうもそこが今一番のお洒落ポイントらしい。
マリメッコも入ってたので覗きついでに隣のカフェでお茶を飲んできた。
 名古屋は地下街が異様に発達していて、もうひとつ都市が地下にある。
このへんは、サカエチカが縦横に張り巡らされていて、どこいくにも道路を渡らずに地下からいけて便利だ。
・ 
さて、ちょっと早いが、東京に着く時間を考えると飯を食っておいた方がいい。
 名古屋には、山本屋がある。味噌煮込みうどんだ。
これがまた、山本屋総本家と山本屋本店と、2系列あるからややこしい。
もちろん、どちらも相手が類似品だと主張している。
 駅ビルのタカシマヤに総本家が入っているのでいつもはそっちで食べているのだが、
たまには本店で食べたい。
でももうずいぶん昔に食べたきりなので、場所を覚えていない。
味もだけど。
 それで、マイミクの名古屋在住かすやくんに電話して、近い店を教わったのだ。
 広小路通りからちょっと入ったところにあるというので探していったら、
なんと隣はコメダ珈琲であった。
うーん、時間があったらシロノワール食べてくのになあ。
 山本屋本店は、ビルの一室に入っているとは思えない風情のあるいい店であった。
そして、メニューやパンフレットも、総本家の雑なものとは違って、
老舗の誇りを感じる丁寧なものであった。
 味は、総本家のスープがやや濃厚で甘いのに対し、
本店はさっぱりと辛め。
総本家のスープは食べているうちに麺が溶けて少しどろっとしてくるが、
本店はすっきりしたままだ。
 麺は、総本家はエッジが立って独特のもっちりねちねち感があるが、
本店はもう少しあっさりしている。
でも、どちらも噛み切ると芯が白い。
それが味噌煮込みうどんの特徴なのだ。
初めて食べた人は、生煮えだと思うだろう。
 本店で麺を買い、時間を適当に潰して、新幹線に乗る前に松坂屋駅ビル店で総本家の麺を買い、
今夜両方作って食べ比べてみた。
名古屋コーチン入りだ。
 判定は難しいが、味は総本家、総合で本店かな。
でもどちらも美味しいなあ。
やっぱり、名古屋の味は味噌煮込みうどんで決まりだな。 

吉祥寺には、4日に戻った。
 実家から名古屋に向かう地下鉄鶴舞線で、隣に幼児が座った。
前に若い父親が立っている。
席は空いてるのだが、つり革に掴まって、ニコニコを子供を見ている。
 子供は大声で話している。
ずーっとわけのわからないことを話していて、非常にうるさい。
親が静かにしろというべきなのだが、嬉しそうにニコニコしてるだけだ。
まあ子供が元気で嬉しいんだろうけど、電車の中だからなあ。
 そのうち、子供が外を見たがるので、ひょいと靴のまま座席に座らせた。
ぼくが「靴履きのままじゃ駄目だよ」とたしなめたら、
なぜだか父親はニコニコ笑ってうなずくだけだ。
靴で座席に上がっちゃ駄目だと靴を指差したが、
父親はうんうんと笑ってうなずいている。
もう3回いったら、やっと理解できたらしく、子供を下ろした。
 日本人だと思ってたら、どうも日本語がわからない中国人だったらしい。
子供はまだ言葉が喋れないんじゃなくて、中国語の片言だったのだ。

 先日、那覇から帰る時に、
修学旅行の生徒が待合室の椅子の上に靴のまま立っているので、
靴のままで椅子に上がるなとたしなめたらチッと舌打ちされたので、
常識をわきまえろと怒ったことがあるが、
なんだかどこの国の人間も礼儀や常識に問題があるなあ。 
 今日も、東急デパートに買い物にいってエレベーターに乗ったら、
子供が面白がって「開」ボタンをずっと押していて閉まらないので、
そういうことをしちゃいけないと手を払ったのだが、横にいた親は知らん顔だ。
なんだかああいうのを見ると、新年早々暗澹としちゃうね。
「2008年1月」
明けましておめでとう。
 なんだかあっという間に年が明けて、あっという間に休暇が終わっていた。
実家にノートも持っていかなかったんで、更新もせずに、
おまけに実家のデスクトップからどうしてもmixiに入れなかったんで、
そちらもできず、
ほとんど見るだけのネット状況だった。
まあ正月なんだから、いいけどね。
大晦日の夜に実家にいって、その夜は、恒例の鐘撞きにいった。
近所の洞泉寺という寺で、際限なく鐘を撞かせてくれるのだ。

境内には焚き火が焚かれ、テントでは檀家がお汁粉を出している。
毎年ここで鐘を撞くのが、一年の締めになっているのだ。
でも今年は、例年になく鐘撞き客が多かった。
いったいあの寺の境内で、どのくらいの煩悩が解消されているのか。

新年明けて元旦は、寒い日だった。
ふと外を見たら、雪が降っている。
うわー、元旦の雪なんて、何十年ぶりだろう。
しばらく降って、一度やんだ後、また少し降った。
積もるほどではなかったが、冬気分満喫。
出かけようかと思ってたんだけど、やめておいた。
家で終日本を読んで過ごす。
「お縫い子テルミー」栗田有起。

2日には、地元の神社にいった。
挙母神社だ。
ここで初詣をするのが、もう何十年も続く、ぼくの決まりなのだ。
ところが、境内に入ってみたら驚いた。
お参りの列が、延々と続いている。
拝殿から神社の境内を横切って、入り口の鳥居を過ぎて外の道路まで続いているのだ。
なんてこった。
損なこと、今まで一度だってなかったぞ。
いつもさっといってさっとお参りして帰っていたのだ。
去年行列ができていてビックリしたが、それだって100メートルくらいの列だった。
こんな長蛇の列、初めて見た。
恐れをなして、一度引き上げて、夕方またくることにする。
ところが、4時過ぎにきたのに、まだ行列は続いているのだ。
これに並んでいては、お参りするまでに2時間はかかるだろう。
それはどうもちょっと避けたい。
仕方なく、初詣は諦めて帰ったのだ。
やっぱり不景気だからかなあ。

さて、そろそろ今年もおしまいだ。
いろいろあったけど、まあ悪くはなかったな。
特別大儲けはしなかったけど、やりたいこともある程度はできた。
新しい友達もできたし、古い友達とも遊んだ。
そんなこんなで、一年が経った。
ちょっと実家に帰ってくるんで、正月三が日は、更新も休み。
mixiには登場すると思うけど。
では、皆さんよいお年を。
2008年に会いましょう。

大学を卒業するころに、写真部の女の子に頼まれて、モデルになった。
井の頭公園にいって、写真を撮られた。
なにに使ったのかは知らないが、プリントしたものを20枚くらいくれた。
わけあって学生時代の写真がほとんど残ってないんで、
貴重な一番若いころの記録だ。
確か体重は今よりも10キロほど少なくて、アバラが浮いていた。
今から32、3年ほど前のことだ。

バンダレイ! 
うーん、リデルに負けたかー!
 判定3−0か。
詳しい内容はまだ知らないが、
PRIDEの選手は、ミルコを筆頭になかなかオクタゴンで結果が出せないなあ。
コーナーのあるロープのリングと丸く移動できる金網では、やっぱりかなり闘いかたも違う。
フィットするのがむつかしいんだろうな。
 マット・セラ負傷で、急遽決まったマット・ヒューズとGSPは、アームバーでGSPが一本勝ち。
次はセラとだな。
 LYOTOは、キリンより強いソクジュに勝った。
案外いいとこまでいけるかもな。

 昨日、五日市街道のクロスポイントの前を通ったら、
人がたくさん集まっていた。
子供も大人もいて、飲み食いしてたんで、あれは忘年会か。
経営がうまくいってるんだな。
 50歳になったころに、ブラジリアン柔術を習いに、ここに入門したんだけど、
五十肩で肩が動かなくなって、あまり練習もできないまま休会してしまった。
1年くらい練習したらトーナメントに出ようと思ってたのに、残念だった。
 今年も、あと一日か。
なんだかあっという間だったなあ。
来年は「漫画ノート」が出る。
営業に力入れて売らないとな。

懸案の仕事場の大掃除というか大片付けにとりかかっているのだが、
これがさっぱり進まない。
 いや、それは正確ではない。
着々と進んではいるのだ。
部屋の反対側には、ヒモをかけた本の山がどんどんできている。
 でも、片付いているように見えないのだ。
 やってもやっても成果が見えてこない。
俺はシジフォスかいと溜息のひとつも出るくらい、
無限の本の山が、この部屋にはあるのだ。
 今日は、あと1時間くらいやって寝る。
残りは、明日だ。
明日は一日片付けだけしかしない。
さて、それでどのくらい床が見えてくるかな。

今日の「ハッケン!!」は、実は録画だったのだ。
 いつもは生放送なんだけど、
さすがにこんな暮れの朝から出演者が集まらないと判断したか、先週もう録画は済んでいて、
それをたぶん若干編集して2時間にしたんだと思う。
 放映を見てないんでどう編集したのかは知らないが、
多少長めに録ったから、少しつまんでいるはずだ。
 収録の後に、ハッケンの忘年会に顔を出した。
景品がなんだか豪勢だったな。
出演者のプロダクションや制作会社が提供するんだけど、
20万のダイヤとか10万の真珠とかハワイ旅行とかが普通に出てきて驚いた。
なにも当たらなかったけど。
 出版社のとはまた違った忘年会だった。

ゆうべの謎の忘年会は、ちょっと前に治療したばっかりの右下奥の歯茎が暴れ出して、
薬は飲んでたがかなり痛みがあるまま出席。
 それとと共に、1年分の疲れが出たか、口唇ヘルペスがこんな時期に出た。
夏休みに紫外線に当たりすぎて出ることは以前たまにあったが、暮れに出たことはなかった。
 もう、うっとおしいたらない。
 おまけに、謎忘では喉の風邪を拾ってしまい、ツバ飲み込むと痛い。
インフルの予防接種はやってたし、ちゃんとウガイもしてたんだがなあ。
 やっぱり、1年働くとツケもたまる。
 それはそれとして、謎忘では、鈴木みそと横山宏に、
Wiiを買ってFitをやれと、ずーっと説得されていた。
じゃあまあひとつ買ってみるかと、ヤフオクを覗いてみたら、
けっこうなプレミアがついている。
なんだか定価より高く買うのも馬鹿馬鹿しいなあと断念しかけたんだけど、
いちおう吉祥寺ヨドバシを覗いてみたのだ。
 そしたら、普通に売っていた。
 速攻でレジに持ってって、WiiとFitで税込み3万3360円。
ポイントは2086ポイント。
 帰って、食事の後に腹ごなしにやってみたんだけど、
なーるほど、こりゃよくできてるわ。
けっこう楽しめる。
毎日やってれば、いい運動になるかも。
 似顔を作成したんだけど、まだネットにはつないでない。
説明書を読むのが面倒で。
 本格的にやるのは、新年明けてからかな。

毎年やっている謎の忘年会が終わった。
 いや、一部はまだきっとやってるのに違いないが、
ぼくは途中で抜けて帰ってきた。
セラミックをかぶせた歯が痛み出して、歯医者で薬をもらってきたんだけど、
まだ効いてこない。
リンパ腺も腫れてるし、なんだかシャンとしない。
それで、夜遊びはそこそこにして帰ってきた。
といっても、帰ってきたのは深夜0時過ぎだけど。
 猿テニス協会ともメンバーがかなりダブるこの謎忘は、
もう気が遠くなるほど昔から、延々と続けられてきた。
きっと、この先も気が遠くなるほど続けられるに違いない。
これがないと、一年が納まりよく終わらない。
 今年もあと数日か。
速かったなあ。

まあめぼしいところはきてたんだけど、
やっぱり普段はあんまり見ないインディ系とかレジェンド系が、ちょっと嬉しい。
 沼沢邪鬼なんかは、大日本にいかないと見られないしなあ。

伊東竜二もきてたらしいが、見当たらなかった。
小鹿はきてたけど。
 カブキは、私服できてると、そのへんのオヤジだな。
永源は、パンツ一丁でもオヤジだけど。
永源ラーメンは、現在どうなってるんだろう。
 高山は、どこにいても、その巨大さでひとりだけ目立つ。
その高山も、坂口父が近くにいると目立たない。
高山の次は、森嶋だ。
まあ森嶋の場合、身長と共にその体重でも目立ってるけどね。

プロレス大賞の授賞式にいってきた。
   赤坂のグランドプリンスってホテルでやったんだけど、
どこかと思ったら、赤プリのことだった。
前は赤坂プリンスだっちたよなあ。
 ちょっと会場が狭いんだけど、どうやら去年かららしい。
プロレス界も景気がいまいちだな。
 今年のMVPは、三沢だ。
45歳にして、初戴冠。
そろそろやっとかないと、メジャー団体のエースが無冠で終わってしまうという危惧かな。
MVPだったかどうか、正直いってよくわからん。
 ベストバウトも、三沢と秋山対小橋と高山。
今年は全日本からひとりも選ばれなかった。
 ノアというか旧全日本は、大きいレスラーが多い。
秋山と小橋は、180を多少超えてるか。
高山は、カタログスペック通りかどうかはともかく、けっこうデカイ。
三沢は小さいけど、厚みがあるなあ。
 新日は、みんな小さい。
棚橋、真壁、矢野ときてたけど、170台せいぜい真ん中か。
西村がかろうじて180あるかないか。
 プロレス記者とも話してたんだけど、やはり大きいレスラーの養成は急務だな。
レスラーは、常軌を逸した体格と身長があったほうが、説得力がある。
パーティ会場から、ビッグサカの胸から上がぬっと出てるのを見るにつけ、
やっぱり大きさは説得力なんだなあと思う。
 DDTの高木三四郎ご一行と、アフロじゃない鶴見五郎と、
あとは記者がちょっとと、そのくらいしか知り合いのいないパーティ。
東スポの偉い人と半分くらいは話してて、あとは鶴見五郎と話していた。
 今年は、受賞もやや小粒だったかな。

前にもどこかで書いたような気がするが、
近所の友人Kの娘は、現在中3だ。
もうそろそろ大人に手が届く。
特に東京では、もう子供では居られなくなるお年頃だ。
 でも、彼女は、今もまだサンタが実在しているのではないかと、密かに思っている。
 同級生とサンタクロースの話になり、
何歳頃までサンタが実在すると思っていたかという話題で盛り上がった。
あんなのよく信じてたよねと笑う同級生に合わせて自分も笑いながら、
彼女は、「でも、見ちゃったんだよな……」と思っていた。
 彼女は、子供のころに、サンタクロースにプレゼントを貰ったことがあるのだ。
 ずっと以前のある年、Kはデパートの歳末セールで、
サンタクロースが家までプレゼントを届けにくるという景品が当たったことがある。
 クリスマスの夜、K一家が家でクリスマスディナーを食べていたら、玄関のチャイムが鳴った。
娘にちょっと出てと頼むと、娘はぶつぶついいながら食事を中断して玄関のドアを開けた。
するとそこには、外人の白い髭だらけのサンタクロースがニッコリ笑って立っていて、
メリークリスマスとプレゼントを、まだ幼かったKの娘に手渡してくれたのだ。
 それからもう10年ほどが経った。
 Kの娘は、サンタクロースなんかいないと理解はしている。
だから、小さい声で呟くのだ。
「でも、見ちゃったんだよな……」

メリークリスマス!!
 でも、昼近くまで原稿書いてた。
 ちょっと寝て起きて、
今日はこれからプロレス団体DDTのエース高木三四郎一家が飯食いにくる。
その前にイラスト上げてしまわないと。  
 マスコミ関係の仕事の人には、かつてクリスマスはなかった。
年末ぎりぎりまでひたすら仕事をしてたもんだけど、
最近は印刷所がもう働いてくれない。
社員が年末年始を休みたがるから、
年末ギリギリまで原稿を描いて入れても、印刷してくれないから意味がない。
だから出版社も、週刊誌なんかは合併号を作ったりして、仕事量を減らしている。
20日過ぎあたりから、年末進行もそろそろ楽になってきて、
クリスマス過ぎれば、もう大掃除ムードだ。
新年一発目の仕事を先にやっとくと楽なので、まったく暇なわけではないんだけど、
それでも気持ちはグッと楽になる。
昔は悲惨な年末だったなあ。
毎日徹夜徹夜で、正月なんて何日も休めなかったし、
実質ぐったり倒れてるだけだった。
あれに比べれば、今の方がずっといいな。  
 メリークリスマス。
 今年も楽しいクリスマスといい正月が迎えられますように。
皆さんもね。

杉作映画でいっしょになった大西ユカリに、新作のCDをもらったのだ。
「大西ユカリのエエ仕事」という。
英語表記では、「ONISHI YUKARI’s GOOD JOB」だ。
 これがなかなかエエ仕事なのだ。
 他の人のカバーなのだが、後半が特にいい。
 一番気に入ったのは、和田アキコの「夏の夜のサンバ」をカバーしたものだ。
シャウト声が曲調に合ってるし、詞の内容にも合ってる。
 作詞は阿久悠なんだけど、これがまたほんとにカッコいい。

♪ギラギラ太陽が 沈んだら
 男と女は ハッシッシ

 阿久悠は潔いいなあ。
言い訳せずに言い切ってるとこが凄い。
 ちょっと大阪モン以外にはもたれるとこもあるが、
しばらくパワープレイで聴くことにしよう。

また松本さゆきと会った。  
というかもちろん杉作映画なんだけど。
 今度のロケ地は、三鷹の連雀通り。
地名でいえば牟礼。
下連雀のあたり、狐久保の交差点を左折したあたりだ。
 運送会社みたいなところの倉庫。
物凄く昔からここにあることは知ってるけど、中に入ったことはもちろんなかった。
今回入ってみたら、その寂れぶりと、塩梅よく古びていい風情になっている木造の建物が、絶妙だった。


朝から曇りで激寒。
 倉庫は広くて扉も開けっ放しで、ほぼ暖房もなし。
まあ金がないからなあ。
しょうがないといえばしょうがない。
 そこで、みんな薄着で芝居している。
杉作映画なのに。
 松本さゆきも、今日はさすがに寒くてハナミズ気味だ。
でもまあ若くて可愛い子は、ハナたらしててもなんでもいいよな。
杉作もハナたらしてたが、これはどうでもよろしい。
 今日はパトカーがきていた。
銃撃戦と格闘シーンを、倉庫で撮る。
 アクションは、「かむゐ」というキル・ビルにも出ていた殺陣の集団が、なぜかきていた。
杉作映画なのに。
完全にオーバースペックだよ。
 リーダーの島口哲朗くんの話では、2週間くらい前にいきなり頼まれたらしいが、
ストーリーに日本刀のチャンバラが出てくる必然性なにもないもんな。
 派手な格闘シーンの後に、やけにドタバタした男が暴れてると思ったら、
ランジェリー武藤というか、バトラーツの澤宗紀であった。

いろんなやつ呼んでくるなあ。
 なんか物凄いつけ髪してるやつがいたんで顔を見たら、こちらは掟ポルシェであった。
花形満かよ。
白いスーツでホストみたいだし。
 ぼくの出番は、かむゐの野口くんと真剣で対峙して、
なんだかよくわからないがにっこり笑って刀を収めるシーンと、
チョコ役の松本さゆきが行方不明になったのを、なんとなく探すシーンだ。
前回流れ弾で2度死んでるので、頭に包帯巻いている。
 どうやら、ここが全体のラストシーンのようだ。
まだ撮影は長いのに、もうラストシーン撮っちゃうのか。
 3時頃現場に入って、7時前に上がる。
まだ撮影は続いていたが、ぼくの分は終わった。
今日でぼくの出番はみんな終わりだ。
全部で30秒くらいは出てるかなあ。
 その辺にいた連中と記念写真を撮り、松本さゆきとも撮って、
野口くんを駅まで送りがてら帰る。
芯まで冷えた撮影であった。
 さあ仕事仕事。

金沢のももやが、今年も蟹を送ってくれた。
ズワイガニの雄と雌、雌はいわゆる香箱だ。
ありがたいなあ。
さっそくいただくことにする。
その前に、メロネットの竹内さんが、遠州のしらす干しを送ってくれたんだけど、
これがまた、旨いのなんの、いくらでも食える。
ご飯にかけて、うどんに入れて、
あっというまに食べ尽くしてしまった。
いろいろ美味しいものを送っていただいてありがたい。
感謝の心を忘れずにいただこう。

妻が「初恋」を借りてきたので、今さらだけど観てみることにする。
ちょっと観てみたいなとは思ってたんだけどね。
 しかし、宮崎あおい以外は、なんて地味な俳優ばっかりなんだ。
始まってしばらくは、全員が同じ人物に見えた。
見事に人物に魅力がない。
 なんだか観てる間ずーっとツッコミばっかり入れてしまった。
これでこの映画はいいのか。
ストーリーや設定に説得力がないのはともかく、
映画の魅力というものがさっぱり感じられない。
古い車を走らせたりして頑張ってるのはわかるが、
ほかにもっとやることがあるだろうと思う。
 それにしても、宮崎あおいの兄さんには、なんのカリスマもなく、
あれで女にも男にもモテモテといわれても納得できないなあ。
 なんだか無駄な設定ばっかりだったよ。
オイオイとかコラコラとか、突っこむための映画なのかと思うくらい。
 時間の無駄だったけど、宮崎あおいが不思議な存在感を見せてたから、まあいいか。
変わった顔だけど、この子にはやっぱり魅力がある。
 小嶺麗奈は、オッパイ出し損だったな。

杉作J太郎は、映画を何本か撮っている。
 あれが本当に映画なのかという疑問もあるかもしれないが、
本人が映画だと思って撮れば、それは映画なのだ。
どれほど技術がなかろうが、どれだけ物語が破綻していようと、映画は監督のものだ。
監督が映画を撮ったと断言すれば、それは映画だ。
そういう意味で、杉作は映画を撮っている。
 現在撮っているのは、吾妻ひでおの「チョコレート・デリンジャー」だ。
Gyaoで松本さゆきと会って、
吾妻ひでおのキャラに似てると思ってこの企画を作ったそうだ。
 今日の撮影は、まず吉祥寺。
駅前のキャバクラを借りている。
「チョコーレート・デリンジャー」には、何度か「いしかわじゅん」が出てくる。
それはいしかわさんがやってくれないと、と杉作が電話してきたので、
仕方なく本人役で出ることにする。
 キャバクラにいったら、久住と大西ゆかりのシーンだった。
 大西ゆかりのマネージャーにCDをもらったので帰ってから聴いたら、
和田アキコの「夏の夜のサンバ」のカバーが凄くよかった。
阿久悠と森田公一か。
カッコいいなあ。
 主役のチョコは、松本さゆきだ。
ロリ顔で、胸デカイ。
身長170。
うーん、「マンガ夜話」元アシスタントのサトエリといい、
なんか変だよな、日本人なのに。
 女性自身のデスクとライターがボランティアで参加していた。
アニメージュの編集もきている。
みんな仕事は大丈夫なのか。
クラブ活動ノリだな。
 久住の他にも、漫画家の高橋秀明、ライターの藤井良樹と、
みんなボランティアで役者をやっている。
 プロはたぶん、準主役の砂苦刑事をやってる田口啓という、
元東京乾電池の役者だけだ。
さすがに、彼だけちゃんと芝居をしている。
 キャバクラの撮影が済んで、今度は石神井公園へ。
 ロマン優光が坊主になって、三蔵役だ。
あまりにも似てるんで驚く。
真っ昼間の公園で、裸同然の格好が似合う。
三蔵役を誰にしようか悩んで、一度は川勝くんに依頼しようと思ったそうだが、
引き受けなかっただろうなあ。
 ぼくの役は、単に流れ弾に当たって死ぬだけだ。
原作でそうなっているんだから仕方がない。
 石神井の次は、うちの仕事場で撮影。

これは死ぬわけではなく、映画の中の5秒くらいのアイキャッチ。
 杉作は、かなり監督に慣れたようだ。
今回は珍しく、台本まである。
 さて、今度はあさって、三鷹のあたりの倉庫で撮影だ。
撮影自体は来年まで続くようだが、ぼくはそれでお役御免。
 はたして、今度は映画になってるだろうか。
いや、今までのももちろん映画だったんだけどね。

前々から、一度いっておかねばと思っていたイケアに、
ついにいってきた。
港北インターのそばのほうだ。
 環八は多少混んでいたが、第三京浜に乗ればあっという間。
道路を走っていると、巨大なイケアが前方に見える。
 うわー、あれがイケアか。
 コストコにもまだいってないんだけど、きっと規模はあんな感じなんだろうな。
郊外に、巨大な駐車場に巨大な店舗。
でも、中に入るときっとカラーは違うんだろうな。
 イケアは、元々スウェーデンの会社だ。
北欧デザインは日本人に向いている。
ちょっと繊細でウェットで渋く美しいいものが多い。
イケアも、全体の印象はそんな感じだ。
その上、激安だ。

 ずっと昔、一度イケアは日本に上陸している。
そして撤退している。
そのころはまだ、日本人は北欧デザインに気づいていなかったのだ。
 ぼくは当時、ベッドを買った。
今から20年くらい前か。
セミダブルの木製ベッドだった。
もちろん、組み立ては自分でやった。
 イケアは、去年再上陸して、港北や船橋にやってきた。
 そして、ぼくは20年ぶりにまた出かけたわけだ。
 いやー、広いなあ。
 どこまでも広い。
でも、わかりにくい。
わざとまっすぐの通路を造らずに、すべての展示を見せようとするのはわかるが、
注文のシステムや店内案内が凄くわかりにくい。
人員も最低限でやっているので、なかなか店員に相手して貰えない。
それが最大の不満だな。
 あとは、問題ない。
品数が多くて安い。
その上、色もデザインもいい。
やや安っぽいのは仕方がない。
安いんだから。
 椅子もあるし本棚もあるし、お菓子もあるし、クリスマスのオーナメントもあるし、
ハンガーもあるし、皿も鍋も電球もスタンドも布団カバーも本棚も衣装棚も踏み台も、もうなんでもある。
カフェとレストランも併設されている。
 ざっと取材して帰ろうと思ったのだが、つい長居して飯まで食って帰ってしまった。
収穫は、資料用本棚だ。
 帰りはもう道路もそれほど混んでいなかった。
35分くらいで家まで着いた。
本棚が巨大で、助手席を占領していたが、なんとか無事に着いた。
 イケアは、なかなかよろしい。
またいくつもりだ。
コストコにもいかないとな。

本谷有希子をまた観てきた。
  前作は、かなりレベルが低かったと思う。
芝居になってなかったというか、いい芝居になっていなかった。
役者も脚本も演出も、どれもレベルが低かった。
 こんなものなのかとがっかりしたが、毎回この程度でそう評価されるとも思えないし、
きっと今回の出来が特に悪かったんじゃないかと、
次作ももう一本見てみることにした。
 それで今日「遍路」にいってきた。
新宿の紀伊国屋ホールだ。
 卑近でわかりやすいテーマで進んでいくんで、
これでずっとやるんじゃないだろうなと思いつつ見てたんだけど、
それ以上のところに進む気配がない。
それを手がかりに、もうひとつ大きいところにいくに違いないと思ってたんだけど、
そうではなかったようだ。

 どういうテーマを選んでどう展開させるかは好きずきではあるが、
ちょっとぼくには興味が持てなかった。
同じ手近なテーマを何度も何度もなぞって、ちょっと飽きてくる。
真ん中あたりで集中力が完全に切れて、狭くて堅い椅子に尻が痛くなってくる。
 後半、ちょっと持ち直して尻の痛みも治まったが、
これ止まりかあと、どうももうひとつ楽しく見られない。
 装置は面白かった。
役者も前作よりよかった。
でも、脚本が好きになれない。
というよりも評価できない。
 本谷有希子は、合わないのかもしれない。
3本目を観に行く必要があるだろうか。
ちょっと悩んでいる。

 今日はフジテレビで、番組収録と忘年会。
 磯山さやかは可愛かったが足首が太かった。
ルー大柴は声が大きかった。
戸部洋子は、現物のほうが可愛かった。

沢田としきの女房のせっちゃんから、
今日はぐゎらん堂の忘年会を吉祥寺でやってるからこないかという誘いがきた。
 それは知ってたんだけど、年末進行真っ最中だし、パスしとこうかなと思っていたのだ。
でもせっちゃんに誘われてしまっては仕方がない。
 ぐゎらん堂は、ずっと昔、ざっと35年ほど前に吉祥寺にあった店だ。
ぼくはここで数年を過ごした。
いろんなことを教わった店だ。
 忘年会は、水車通りの「きちなん」だ。
 前はなにがあった場所だっけな。
いつも前を通って、何百回何千回と見ていても、
新しくなると、すぐに前にあったものを忘れてしまう。
街って不思議だよな。
新しいものが、すぐ街に馴染もうとするんで、風景に溶けてってしまうんだな。
▽ 
最後の1時間だけ参加しようと顔を出したら、10人ちょっとが集まっていた。
みな35年前は、吉祥寺の夜を徘徊する青少年だった。
高校生もいたし、ぼくを含めて大学生もいたし、仕事をしてる人たちも、仕事のない連中もいた。
貧乏な絵描きや、売れっ子のイラストレーターや、
赤坂MUGENのライトマンや、売り出し中のミュージシャンや、
無名な人も有名な人も、それぞれささやかな人生を抱えて、ぐゎらん堂に参加していたのだ。
 35年経って、みんないい年になった。
当時の高校生も、髪が白い。
最年長のオーナー夫妻は、60代に入った。
35年の間に、全員にそれぞれの人生があって、
35年経った今夜、楽しく笑って同じ席につけるのは楽しいことだ。
 2時間ほどで、ぼくは帰って仕事することにしたが、
もう終了予定時間はとっくに過ぎているのに誰も帰ろうとしない。
ぐゎらん堂は、今も居心地のいい店のようだ。

朝日カルチャーの1月12日の講座で、
「漫画ノート」を先行発売しようと思ってたんだけど、
本が間に合わないかもしれない。
朝カルの日程をちょっと先送りして、
きてくれた人にはなんとか先に本が手に取れるようにしたいので、
ちょっと待って。
せっかくきてくれるんだから、特典はつけたいよな。

12月に入ってから、既に2キロ体重が増えた。
おまけに、頻尿だ。
寝てる間に、3回はトイレに立つ。
ノコギリヤシ飲もうかと思うくらいの頻尿ぶりだ。
 原因は、わかっている。
 サルスベリはほんとはサルスベリーといってベリーの仲間だというネタと同じくらい
毎年恒例のネタとして、ミカンがある。
 ミカンはたくさん食べる。
 いや、うちの実家ではみんなぼくと同じくらい食べるので、
特に自分がたくさん食べるとも思わないのだが、どうもたくさん食べているようだ。
 ちょっとミカンでも食べようかなと思うと、まあ5個は食べる。
ちょっと本気で食べれば、10個くらいは一瞬で食べる。
毎日30個くらいは、ごく普通のペースとして食べる。
 ミカンは美味しくて、ビタミンCの宝庫でけっこうなのだが、
果糖が当然含まれている。
一日何十個も毎日食べていると、当たり前だがカロリーオーバーで太ってくるのだ。
 毎年、冬には太る。
その上、水分を大量に摂取するので、トイレが近くなる。
困ったもんだが、美味しいので仕方がないのだ。
 例年この時期には、買ったものといただきものと、
ミカンの段ボール箱が玄関に積み上がる。
でも、どんどん減っていくのだ。
そしてそろそろ、掌が黄色くなってくるのだ。

「漫画ノート」のデザインが、やっと上がった。
もう今からでは、年内の発売は無理だ。
1月末くらいになってしまうのではないか。
年末年始の休みに呼んでもらいたかったんだがな。
仕方がない。
デザインは、拍子抜けするくらい凄くシンプル。
でも、カバーだけでなく、目次からあとがき、奥付に到るまで、
細かいところにも目が行き届いていて、美しい仕上がりだ。
「漫画の時間」のイメージも踏襲していて、
ちょっと嬉しい。
デザイナーは、鈴木成一。
今最も刺激的なデザイナーだ。
ああ待ったなあ。

今年の大晦日は、メインで見るのはDynamite!だな。
ハッスルも見るけど、こっちはビデオで充分。
やれんのかも見たいが、スカパーに入ってないからなあ。
 Dynamite!は、徐々にラインナップが出揃ってきた。
 西島は、キックと寝技も練習はしたらしいけど、マヌーフ相手はいくらなんでも荷が重い。
マヌーフのボクシング技術は6回戦クラスだとかいってるが、
ボクシングやるわけじゃないからな。
マヌーフはムエタイもやってるし、
ローキック対策ができてなければ、また前回と同じことだ。
西島のキャラはいいんだけどな。
 宮田とハンセンは、どっちが勝つか楽しみだ。
宮田が注意するのは、ラリアートかな。
 サップとボビーは、まあどうでもいいや。
ミノワマンとズールーも。
 KIDとヤヒーラはいい試合になりそうだ。
KIDは寝技はまだ逃げるだけだし、
ADCCのチャンピオンの寝技に引き込まれずに、どうやって打撃を当てるかが見所だな。
 桜庭と船木には、あんまり興味がない。
船木は強かった印象がそれほどないしなあ。
ヒクソンに惨敗したころから、スキルは上がってるだろうか。
でもまあそれよりも、桜庭と闘うことに、意味を感じられないんだよな。
 しかし、やれんのかのほうは、金銭的に無理があるという説もある。
地上波もなくてヒョードルのギャラが払えるのかは、確かに疑問だ。

 関係ないけど、コミックガンボは、やっぱり駄目だったな。
広告が取れなかったとか資金繰りがどうとかいってるが、
つまり本に魅力がなかったからだ。
面白い漫画がなかったということだ。
漫画作りのノウハウのわかる人間がいなかったんだな。
いいチャレンジだったのに、もったいない。
もう少し早く、声をかけていてくれればなあ。

 我孫子武丸くんの新刊のカバーを描いたんだけど、


今日はその打ち上げ。
 場所は、汐留のコンラッド東京28Fチャイナブルー。
 中華料理屋だ。
 打ち上げ場所のリクエストはあるかと聞かれたんで、
そりゃこの時期、ミシュランで☆もらった店がいいなと答えておいたのだ。
 ちなみにここは、一つ星。
コンラッドは、バブルっぽいなあ。
 暖炉に火が燃えて、天井も高い。
ロビーにはよくわからない巨大オブジェが聳えている。
あのころよく見かけたようなものばかりだけど、それよりは洗練されてるかな。
やや控えめというか。
我孫子くんと編集者ふたりの、計男4人。
色気はないが、チャイナブルーの料理はなかなか美味しかった。
☆がつくほどかどうかはなんともいえない。
ワインが揃ってるとか、そういう部分もあるかもしれない。
店の雰囲気はよかったな。
昔の話や漫画の話なんかして、散会。
 ホテルからタクシーに乗ったら、
ドライバーは60代後半くらいの禿げオヤジだったのに、
急発進急加速、高速では常に追い越し車線。
あっという間に吉祥寺だった。
 フジテレビからの帰りにハイヤーに乗ると、
凄く丁寧な運転なので時間がかかる。
 どっちがいいかといえば、うーん、丁寧なほうがいいかな。
我孫子くんとも久し振りに会えて、楽しくて美味しい一夜であった。
文春のオゴリだったしね。

インフルエンザの予防接種にいってきた。 
予防接種なんて、いったいいつやったか記憶にないくらい久し振り。
大学時代には打ってないと思うから、高校以来ってことか。
40年近くやってなかったのに、なんとなくいってみた。
歩いて2分のところに病院もあるし。
 今年は流行が早いらしい。
でも毎年うがいと手洗いの励行でしのいできたんだけどね。
なんか今年は気分が変わったんだなあ。
 今は、注射打った日に風呂に入ってもいいんだな。
なんだか不思議。
子供のころには、注射の日には絶対に風呂に入っちゃいけなかったのに。
どういう仕組みになってんだ。
 安静にはしておこうと思って、今日はざっと仕事を片付けて、
「ALWAYS三丁目の夕日」を見た。
 よく作り込んであるなあ。
やたら金のかかったテレビドラマみたいだった。
なんだか映画としての緊張感にちょっと欠けるような機がしたけど、けっこう面白かった。
ジュラシックパークで初めて恐竜が草原で動いてるのを見た時のような感動があるな。
 続編も見た方がいいかなあ。

千駄ヶ谷に用事があって行ってたんだけど、
駅を降りると、銀杏並木の黄金の絨毯が見事だった。
そろそろ木の上の方は丸坊主に近くなってきて、
黄葉も終わりに近づいてる。
まあ暮れなんだから当たり前か。
と思いつつ、津田塾ホールの横を歩いていたら、
建てものの庇の上で、誰かが何かしている。
張り出した玄関の上だ。
なにしてるんだ、とよく見てみたら、
津田塾が「立川西警察署」になっていた。
へーえ、これはきっと、テレビドラマのロケかなんかに使うんだろうな。
こういう庇の張り出した建物って、最近はあんまり見ないからな。
工事してるとこは初めて見たよ。

K-1も、GPは別物だな。
やっぱり面白い。
ホンマンは、進歩がない。
金ちゃんがついてるというのに、いつまで経ってもパンチが打てない。
あの鉄槌風のというか子供の喧嘩みたいなものでも、
体がデカイから当たれば痛いんだろうけど、スピードがないから上にはいけない。
バンナにボコボコに顔面をやられて終わりだった。
日本でやるGPじゃ、審判に味方してもらうわけにはいかないからな。
まさか、またいいわけしてないだろうな。
大きい口を叩くのは一度くらい結果を出してからにした方がいいだろう。
シュルトは、やはり強い。
グラウベのブラジリアンキックで一瞬腰が砕けたのが、
唯一のピンチだった。
あれがロープのそばでなかったらダウンだったな。
そしたら、取り返すために戦法も変わっただろうし、その後の展開も違ってたかも。
でも、結局勝ってただろうな。
バダ・ハリとボンヤスキーは、どっちが勝つか予想がつかなかった。
第一ラウンドは明らかにバダ・ハリだったが、
その後はボンヤスキーの上からナタのように落とす右ローにやられた。
あれは効くよなー。
ホーストのローと同じだ。
澤屋敷は、まだ本戦に出るほどの力がなかった。
それだけのことだ。
アーツは強かったが、澤屋敷は力が足りなかった。
穴の多いバンナと違って、アーツはそう隙は見せてくれない。
バンナとシュルトというのも、なかなか面白かったけど、
やっぱりシュルトは強すぎだ。
ボンヤスキーとアーツも、嬉しいカードだった。
ボンヤスキーの一時の低迷は脱したな。
アーツは、あの年でまだ頑張ってる。
レイ・セフォーがとうとう終わってしまったからなあ。
 シュルトとアーツが決勝とは思わなかった。
そして、アーツの膝が壊れるとも。
あれは靱帯やってるな。
でも、シュルトの強さが壊したんだ。
シュルトは、実はもういい年だ。
確かバンナと同い年じゃなかったか。
でも、衰えている様子はないし、巨人にありがちなひ弱さも、微塵も感じられない。
いったいいつまでシュルトの天下は続くんだろう。
あれで、もう少し華やかな闘いができればなあ。

うちの那覇事務所の真下には、旧赤線地帯がある。
 何軒あるのかわからない、ぎっしりとバラックが建ち並び、
そこにお姉さん方が24時間営業で男たちの捕獲にいそしんでいる。
 お姉さん方の平均年齢は、高い。
最も若くて50歳代、一番上は80歳代だ。
きついパーマをかけ、黒のドレスにその豊満な体を押し込み、
道路に持ち出した椅子に座って張りこんでいる。
 バラックは、うちの真下のほんとの凄惨なバラックと、
道路の向こうに続く、風情のあるバラックに分かれている。
 うちの下は即物的な建物が並んでいるだけなのに、
道路の向こうの一画は、植え込みがあり、
猫が適度に配置され、看板も洒落ていて、
ちょっとカラーが違うのだ。
たぶん、お姉さん方は同じようなもんだと思うけどね。

 餃子が食べたくなったら、パンダ餃子か青島食堂にいく。
 青島食堂のほうが味はずっと上だが、狭くて汚い。
大学の部室みたいだ。
 こないだ青島食堂にいったら、いつの間にか看板にカフェと書いてあって、
なぜ中華料理屋がカフェ、と思いつつ入ったら、
入り口のテーブルふたつほどが、なんだかカフェっぽくしてあって、
壁の飾りもそれっぽいといえばいえないこともない。
でも、どう見ても中華料理屋なんだけど。
ここは、ちょっと変なんだよな。
 昨日は、パンダ食堂で餃子を食べた。
豚肉白菜餃子と、焼きそばを注文した。

焼きそばは堅いのにしようか柔らかいのにしようか迷って、柔らかい方にしたら、
砂糖が入ってて甘い。
餃子は、もう少し白菜を入れてほしい。
全体に油がベタベタしている。
 うーん、青島にすればよかった。
皿は可愛いんだがなあ。
 今日の昼飯は、そばにしようと思って、そば博物館にいった。
 ここは、寂れてしまったビルを立て直そうと、
沖縄のそばの名店を集めようとしたのだが、
政治力が足りずにぜんぜん集まらず、
御殿山(うどぅんやま)が一軒だけ有名であとはその辺の店だ。
 いつも御殿山しかいかないんだけど、たまにはほかの店もトライしてみようと、
思い切って「川(せん)」で注文してみた。

 ……御殿山にしておけばよかった。
味くーたーでごってりしていて、細麺には荷が重い。
どうも飯についてないな。
 仕切り直しに桜坂劇場で「めがね」を観た。
 うーん、「かもめ食堂」の勝ちかな。

沖縄には、出版社が山ほどある。
 こんなに狭い場所なのに、
これほど出版が盛んな土地はそうないんじゃないかと思う。
ほとんどの出版社は零細で、ひとりとか数人で細々と編集しているのだが、
まあ点数も少ないし部数も少ないので、やっていけるんだろうな。
ただ、レベルは低い。
 地方出版の多くはというかほとんどは、本を作ることの技術や意識が低い。
旅行にいって地元の出版社が出した本を見ると、あまりのその出来に愕然とする。
名古屋や大阪などの大きな年でも、それは大差ない。
沖縄も、もちろん例外ではない。
 沖縄にはデザインという意識がほとんどない。
だから、どの出版物も、汚い。
写真にフォトショップのフィルターをただかけて、
あらゆる種類の形と色のフォントを貼りまくった表紙の本が、普通に並んでいる。
 マイミクでもある友人が、那覇で出版を手がけたが、
数年で東京に戻ったのは、そのレベルの低さもあったと思う。
 彼の出していた雑誌は、かなり頑張ってはいたものの、
写真もイラストも原稿もレイアウトも、それから印刷も、決していい出来とはいえなかった。
表紙の写真の発色が酷いのには驚いた。
いや本文もだけど。
「2007/12.30」
那覇の出版界のエースと目される人がいて、
昨日は彼にちょっと当たってしまった。
 彼の手がけた新刊を、どうですかと聞くので、
ごく率直な感想をいってしまったのだ。
少し前に見て、あまりに酷い出来に驚いた本だった。
 レイアウトもフォントも紙質も、ほんとに汚い本だった。
内容には少し興味があったので手に取ったのだが、
触ると手が汚れるような本だった。
 自分がどんな酷い本を出しているのかわからないのか? 
書店にいって、そこに並んでいる例えば東京の出版社から出ている本と
自分の作っている本が、
あまりにも違うことには気がつかないのか?
こんな本を出して、恥ずかしくないのか? 
きみは沖縄の出版界で一番有名な編集者なんだから、
きみが引っ張って行かなくちゃいけないのに、
こんな本を出して平気でいられるその神経が、俺には理解できない。
 ずいぶん酷いことをいってしまって、申し訳なかったが、
率直な感想だったのだ。

 彼が以前くれた本を読んで、なんだか悲しくなってしまったことがあった。
沖縄にはプロの書き手はほとんどいないので、
本を書くのはアマチュアかセミプロだ。
当然、その文章はうまくはない。
 その本は、本土の人間が沖縄で暮らした体験記だったのだが、
あっちに飛んだり戻ってきたりと、時系列が無茶苦茶で、
今書いてることが昨日のことだったのか10年前のことだったのか、
さっぱりわからない。
おまけに、主語と述語が合ってないとか、
事実関係に矛盾があるとか、
とても本にできるようなものではなかったのだ。
 きみの出版社は、校正というものはしないのかと聞くと、
もちろんやっているという。
ではどうしてこんな文章の上と下で喋ってる人が違ったりする文章を
そのまま印刷してるんだと聞くと、彼は笑って言うのだ。
 いやー、それはむつかしい問題なんですよね。
 なにが難しいのかと聞くと、彼は首を捻って答えた。
 著者の原稿にどこまで編集者が手を入れるかっていうのは、
なかなかむつかしいんですよ。

 それは、違う。
 そういう問題ではない。
 主語と述語が合ってないのを直すのは、
原稿に手を入れるということとはまったく違うことだ。
 沖縄のエースは、その程度の編集者なのだ。
 著者のアマチュアのニュアンスを生かすために、
間違った文章をそのまま残すというようなやり方もあるかもしれない。
でも彼の場合は、それとも違うだろう。

 おそらく、彼の所属する出版社は、そこそこ収益を上げているだろう。
彼は沖縄の文化人としてほかの媒体にもよく出ている。
だから、それでいいんだろう。
今のままで充分なんだろう。
 はたして、沖縄の出版が、美しい本を出せる日はくるだろうか。
きてほしいと思うんだけど。

ハッスルマニアをテレ東で見た。
 あれが新しいプロレスかどうかは、ちょっと疑問。
ハウスは何度か後楽園で見てるけど、
あれだったらマッスルのほうが面白いと思う。
方向性も。
まあ金のかけ方は圧倒的に違うけど。
その後は、G+でノアを見た。
 小橋は足がかなり悪いなあ。
バタバタとしか動けない。
でも、これでまたあの不細工なプロレスが見られるかと思うと嬉しい。
生きて還ってよかったよ。

朝まで仕事して、そのまま羽田に直行。
 今日から那覇入りだ。
 なんだ天気いまいちじゃないか、と思ったら、
出口で声をかけられた。
「あぼさん」
 俺をそんな名前で呼ぶのは、30年前の吉祥寺ぐゎらん堂の友達だけだ。
 案の定、並木だった。
渋谷並木酒店の息子だ。
 東京でだって会わないのに、まさかこんな日本の果てで会うとはね。
 日本も案外狭い。
晩飯は、向いの丸安でちゃんぽん。
肉野菜いため卵とじ丼のことを、沖縄ではちゃんぽんと呼ぶ。

三鷹の公会堂で、談志の独演会を聞く。
 前座がつくと思ったら、ほんとに独演会だった。
 幕が上がると、談志がよろよろと出てくる。
緋毛氈を敷いた高座に上がるのが辛そうだ。
手を突かずに膝を折ることができない。
 死にたい、という話から始めて、それから長い枕が始まる。
いつものロシアンジョークを延々とやる。
 この枕が、ぼくは昔っから大嫌いだ。
時事漫談とかね。
落語さえやってくれれば天才なのにと、ずーっと思っていた。
今日も思った。
この枕が好きで通ってくる人もいるから、世の中はわからない。
いろんな趣味があるということだな。

 30分以上退屈なジョークをやった後、「つるつる」に入る。
 と思うんだけど、一八とお梅だし、これってたぶんつるつるだよなと思いつつ、
聞いててもなんだかよくわからない。
 談志はほんとに声が出なくなった。
残念だが、仕方がない。
 声が出なくて掠れてるんだけど、それだけではなくて、
声が出ないことに自分でがっかりしていて演出を変えたりして
なんとかこの声でも成立させようとするのが、見ていて苦しい。
 樋いさんの宴席から階段を落ちて抜け出すが、
その後の明かり取りからふんどしで降りる準備をするあたりを全部省略して、
これってつるつるですよね、文楽で聞きましたけど、
とか自分でつっこみを入れながら強引に終わらせてしまう。 
 高座で頭を下げながらおどけてみせるのは、
どのくらいの出来だか自分でもわかっているからだ。
それでも、高座には上らなくてはいけないんだな。

15分の休憩の間にロビーに出たら、堀井憲一郎とばったり会う。
談志は声が出なくなったなあといったら、
そうですか、ずっと聞いてるからわからないなあと、
ちょっと不愉快そうな顔をされてしまった。
堀井は落語に思い入れがありそうだから、
談志を否定されたと思ったのかもしれない。

 休憩後は、出てきていきなり枕なしでかぼちゃ屋だ。
 志ん生のくすぐりを入れたり、
与太郎がかぼちゃを売らせようとする叔父さんに、
叔父さん道具屋で懲りたはずなのに、なんてギャグを入れたりする。
 全体にあっさりこなし、唐なすやでございその通りでございのあたりはそのままやってたけど、
掛け値をしなくちゃ女房を養えないってとこを、商売人は掛け値をしなくちゃと下げて、
そのまま板つきでしばらく話す。
 幕が降りて、みんな帰ろうとしていたら、いきなりもう一度幕が開いた。
談志は、未練なんですと頭を下げて終わった。
 落語は、まさに業だな。

「マンガ夜話」無事終了。 
テレビで話すのは、いつまで経っても慣れないが、
それでもまあ多少はやらなくちゃいけないことはわかった。
でも、マンガ夜話では、それはあまり気にしない。
話したいことを優先して、好きにやらせてもらう。
 だいたい、考えながらつかえつつ話しても、
マンガ夜話では待っててくれるからな。
先にすべて準備していて話すようなやりかたをしなくてもいい。それがありがたい。
 ぼくはあまり話すのがうまいわけではない。
でも民放の普通の番組に出る時には、見てる人が聞きやすいようにと意識して話してるんだけど、
マンガ夜話では、ぜんぜん気にしない。
そのくらい我慢しといてと、考える方を優先させる。
 正直いって、話すことを準備はしていくが、半分以上はその場で思いついたことを話す。
準備しておくと、流れの中で面白いことを思いつくのだ。
今まで気づかなかったことに気づくのだ。そんな番組は、これだけだ。

 今回も、3日間面白かった。
 二ノ宮知子のサイトでは、本人も登場してマンガ夜話の話をしてたらしい。
 ペインターは、本人の話では、バージョン4だったようだ。
 現在は10が発売されているが、
5から6になる時に、描き味がかなり変わり、
7以降ではがらっと変わった。
9で少し戻って10でも多少戻った。
 二ノ宮知子の絵を見て、5以前だなと思ったんだけど、
まさか4とはね。
4の描き味なんて、さすがに覚えてない。

 一番驚いたのは、美保純だな。
あれを、「フィギュアを作った」といわれても……。

 また来年、次のシリーズはあるだろう。
今度はなにを取り上げるかな。
何日やることになるかな。
地方公録はあるかな。
 ちょっと楽しみだ。

久々の今シリーズは、1日短かったせいもあって、あっという間だったなあ。
 今日は和気藹々と、楽しく語らって終わった。
魅力的な脇役の話とか、可愛い洋服の話とか、
触れられない部分は多かったが、まあ人数も多かったしね。
しょうがない。
 ちょっとくたびれたので、今日はもう寝よう。
 おやすみー。

二日目終了。 
今日は五十嵐大介の「魔女」。
 まだ有名ではないが、とんでもなくうまい漫画家だ。
ちょっと現在、五十嵐を超えるうまさを持ってる漫画家はいない。
面白い漫画はほかにもあるけど、これだけうまい人は、そうはいない。
 昨日はちょっと問題もあった現場スタッフの対応も、今日はかなり改善されていた。
まあ慣れないと、なかなか望むものは現れてこないよな。

 今夜は、五十嵐の作品世界の解釈で、意見が分かれた。
ALWAYSみたいとかテーマパークみたいとか、思ったこともないんだがなあ。
というよりも、そんな風に読めることが不思議だ。
五十嵐があまりに描けてしまうので、
読み方によってはそう読めてしまうということかもしれない。
浅い読み方だと思うけど。

 FAXがこないかと思ったら、ちょっと慣れてきたのか、今夜はかなり多かった。
なぜかきたものがあまり張り出されてなくてもったいなかった。
張り出されたものの中には、実は寺田克也からの絶賛FAXもあったのに、
それは映していない。
もったいないなあ。

 さて、明日は、のだめか。
 どんな展開になるかな。
ゲストのひとりは獏さんだからな。
今日の村上くんのように有効に働いてくれるだろう。

初日終了。
なんだかあきれるほどブランクが感じられなかったな。
 しばらくは様子を見ながらゆっくりいくかなと思って、最初はおとなしめだったんだけど、
やってみればさすがに10年やったんでカンは落ちてなくて、
10分ほどで本気で参加。
「TWIM」は、くどいしB面で失速するし、うまく終われなかったし、ほめられない部分も多いんだけど、
総体としてみれば面白い漫画だった。
人を動かしすぎだしね。
でも、面白い。
 新単行本にはロングインタビューが掲載されてるが、
あまり必要なかったかも。
インタビュアーがあまりよくないし。

 出演メンバーは、見た目はみんなそれぞれ変わっていたが、
中身はまあいつも通りだ。
 岡田は激やせして声が小さくなって前に出てこなくなった。
 大月はプールと食事で20キロ痩せた。
 愛ちゃんは夏の芝居で頬がこけたのが、まだ戻ってない。
 夏目だけが、ちょっと太ってたな。
 ぼくはほとんど変化なしだ。
 実は、スタッフの女の子にも、20キロ近く落としてた子がいた。
ブームなのか、ダイエットが。
 呉智英さんは相変わらずだ。
でも、よく顔を合わせてるんで、少しずつ変わっててもわからないかな。
 石井くんは初対面だけど、頑張ってたな。

 ところで、今日はスタジオと控室がかなり離れていた。
大河ドラマの撮影を隣でやっていて、スタジオ近くの控室が足りないからだ。
 10時過ぎにスタジオに向かう廊下を歩いてたら、
篤姫をやってる宮崎あおいが衣装を着て髷を結って、向こうからやってきた。
 ふーん、なかなか可愛いじゃないと擦れ違って、
30分くらいしてまたスタジオに行く時に、今度は髷をほどいた姿でやってきた。
 ちょっとエッチ臭いぞと擦れ違って、しばらくしたら、
今度はスッピンで顔のなくなった眼鏡の太ったおばさんが向こうから歩いてきた。
「あれって松坂慶子だよな」
 と夏目にいったら、まさかと否定されたが、ほんとに松坂慶子だったのだ。
女優は怖いなあ。
 番組が終わった後、帰ろうと思ったら、また今度は私服の宮崎あおいと擦れ違った。
 今日は宮崎デーだったな。

 さて、明日は五十嵐大介の「魔女」だ。なにを話そうかな。
 今日はFAXがさっぱりこなかったが、明日はもっとこないかもね。
今日はどうでした。
感想は、掲示板にでも。

火曜の夜から、いよいよ2年ぶりのマンガ夜話だ。
 NHKのBS2で、12時から。3日連続。
 まあこのページを見に来る人で知らない人はいないと思うけど、
1時間にわたって、漫画1作品を語り込むという、濃い番組だ。
 10年続けた後、しばらく休んでいたが、またやることになった。
ただ、この後も続くかどうかはわからない。
とりあえず、この3日間を見逃さないように。
 いやそれにしても、初日のTWIMこと「ザ・ワールド・イズ・マイン」は重い。
超重量級だ。
1ページごとに、なにをどう話そうか悩む。
いいところも嫌なところも、それはそれぞれこの作品の魅力でもある。
それをどう伝えようかと、考えちゃうんだよなー。
「魔女」も「のだめ」も、話したいことはいろいろあって、1時間じゃ足りない。
いや今回は55分か。
その5分が惜しいぞ。
 さて、もうちょっとTWIMを読んどこうかな。
なにをどう話すか、どうもむつかしいんだよなー。

W杯の3次予選の組み合わせが決まった。
 日本はバーレーン、オマーン、タイというグループだ。
 うーん、こりゃオシムの生き霊が、ちょいちょいと操作してくれたな。
かなりありがたい。
 バーレーンは、世界ランク101位だ。
日本は、33位。まあこのランクがすべてじゃないけど、差はある。
オマーンは、76位。
どっちも気を抜かなければいけるんじゃないか。
まあタイは大丈夫として。
 オーストラリアは、中国、イラク、カタールの組だ。
けっこう厳しいな。
でも、豪州が出てくるだろう。
 韓国は北朝鮮といっしょの組か。
 各組の上位2チームが、最終予選でまた闘うわけだが、
今年は豪州がいる。
ドイツで日本を酷い目に遭わせたあのチームだ。
 終わった後の、あの豪州人の馬鹿騒ぎを、俺はまだ覚えているぞ。
カンガルーなんかかぶりやがって。
 今回は見てろ、といいたいが、オシムは大丈夫か。
いや大丈夫ではないんだけど、
12月6日に新監督を選ぶそうだが、オシムサッカーはどうなる。
 もろもろ心配である。

週アスまつりに取材をかねていってみたら、
なんというか、「週アスまつり」というよりは、
「キャナァーリ倶楽部まつり」といった感じだったな。
 そのキャナァーリなんとかってのは、
つんくのプロデュースする新しいグループだ。
11歳から23歳まで9人いた。
 ライブがあったんだけど、
舞台の前には、椅子が60席。
もちろん、コアな追っかけが占拠している。
その周りには座れなかった追っかけが40人。
その周りには一般客が30人くらい。
 追っかけの方々は、踊るんだよなー。
胸に大きな写真を下げたり白い手袋をつけたりして目立つように努力しながら、踊る。
 まあそれはそれとして、会場にはメイドがいた。
なんだかやや年齢層の高いメイドだなと思ったら、
ずっと以前の担当のこーのスが、メイド姿で牛肉を配っていた。
メイドはみんな、週アスの編集らしい。
それも、ひとり20代がいるが、あとはみんな30代という、禁断の高齢メイド。
それはいかがなものか。
 やまけんと初めて会う。
食べ物が好きな人はいいよな。
 その後、渋谷クアトロに回って、石田ショーキチライブ。
超満員の客のノリがよくて驚いた。
いい客持ってるね。

明日のNHKニュースに出る。
金曜夜9時からの、ニュースウォッチ9。
漫画喫茶とかTSUTAYAとかで女の人が漫画を読むようになったみたいなネタ。
それにコメントを出したんだけど、
自分で見たわけじゃないんで、感想になってしまうな。
アナウンサーとディレクターとカメラマンと助手と、4人もきたんだけど、
コメント撮るのにこれだけ要るんじゃ大変だなあ。

PRIDEがついに、大晦日にやってきたな。
もちろん、PRIDEという名称はフェティータに買われてしまったが、
実質的PRIDEだ。
たぶん、佐藤大輔の煽りVTR込みだ。
エメリヤーエンコ・ヒョードルがいる。
ヨアキム・ハンセンにヒカルド・アローナにギルバート・メレンデスにルイス・アゼレードに、
青木真也に川尻達也に三崎和雄に桜井マッハ速人に石田光洋に長谷川秀彦。
これは、どう見てもPRIDEだ。
大晦日に元PRIDEスタッフがさいたまスーパーアリーナを押さえているといわれていたが、
これのためだったんだな。
テレビはどうするんだろう。
スカパーはついたが、地上波なら日テレか。
どこかと話はついてるのか。
ちょっといくつか情報を聞いてみよう。
ああしかし、大晦日には、なにを見てなにをビデオで録ればいいんだ。
困ったなあ。
いや、地上波がついてたら、だけど。

23日は、週刊アスキーが創刊10周年を記念して、
秋葉原のアキバスクエアで「週アスまつり」ってのをやる。
なんなんだそれ。
顔を出してくれといわれてるので、ネタ作りがてら見にいく予定だが、
どうも中身がよくわからなくて。
祭り自体は10時から7時までやってるようだが、
夕方から用事があるので、途中参加の途中リタイアだ。
あんまり期待しないでいくとしよう。

マンガ夜話打ち合わせ。
うちの足の踏み場のない仕事場に、6人もやってきたので、
半分は打ち合わせ中ずっと立っていた。
 仕事場は、狭いわけではないのだが、ちょっと有効面積が狭い。
それは、↑の仕事場大公開で見ていただきたい。
 久し振りのマンガ夜話打ち合わせだった。
全員と同じように打ち合わせをして、これを元に構成台本が作られる。
 いつも、これって必要なのかなあと思いつつやってるんだけど、
どちらかといえば、局側の目安なんだろうな。
喋る側には、あんまり大したメリットはない。
話し始めると、みんな構成を無視して走り始めるし。
 それにしても、仕事場をなんとかしないと。
今年は季刊誌とか隔月誌とかの締め切りが11月に集中したおかげで、
年末進行が楽だ。
週刊誌は最近は合併号を作って締め切りを減らす。
だから、年末は抜本的大掃除の大チャンスではあるのだ。
 HPのリニューアルと、どっちが優先順位高いだろうか……。
 悩ましい問題ではある。

もうじき「マンガ夜話」だ。
連日取り上げる本を読んでるんだけど、
やっぱり一番の難物は、TWIMだな。
前に出たものと比べてないんで、どれほど描き直しているのかわからないが、
新井英樹は、描き直すタイプなんだな。
それはわかる気がする。
手離れがほんとに悪そうだ。
時間があれば、際限なくいつまでも直してるんじゃないかな。
納得のいく表現ができるまで。
でも、納得ってものは、ないんだよな。
どこかで手を放さなくてはいけない。
できれば、それがなるべく遅いといいなと、みんな思ってるのだ。
いや、みんなではないか。
単行本はウンコだから印税だけくれればいいといってたやつもいたからな。
TWIMは、読むのに時間がかかる。
前に読んだのと違ってるかもしれないから、飛ばし読みできないんだよな。
それも、ちょっとやっかいだよ。

 こないだ久し振りにテニスをやった。
ここんところ、ぜんぜん時間がなくて、ほんとに長いことやってなかった。
猿テニスだったんだけど、前に日に2時間も寝てなかったせいもあって、
ついに最後まで体が思うように動かなかった。
だいたい起き抜けは体が動かなくて、
2時間くらい経つとやっとそろそろ頭と体とが一致してくる。
それまでは、頭で思い描いたイメージ通りに、体が動いてくれないのだ。
こないだは、それが最後まで続いた。
サーブがぜんぜん入らなかったので、ファーストを諦めた。
あんなのは初めてだ。
ガツンガツン速いサーブを叩きこむのがストレス解消法だったのに。
もう少し寝て、もう少しテニスやろう。
月に6回もやってたことだってあったんだもんな。

部屋の隅で、なんだかガタガタ音がしていた。
正ちゃんかミミがいたずらしてるんだろうと思って、
コラなにしてるんだ!と叱ったら、
正ちゃんがのそのそと出てきた。
あれ……、ザビエル? と思ったが、ちょっと違っていた。
片肌脱いでるし。

正ちゃんはゴミ箱を漁っていて、
ゴミ箱の蓋が抜けなくなってしまったのだ。
情けない……。
思いっきり笑ってやったら、ニュアンスは通じたらしく、
部屋の隅の爪研ぎの上で寂しそうにしていた

しばらく鑑賞して、開放してやった。
どうも正ちゃんは、食い意地が張ってていけないなあ。

おそらく、オシムはもう現場には戻れないだろう。
昨日のニュースでは、ポストオシムは岡ちゃんではないかという。
岡ちゃんかあ。
好きじゃないんだよな。
 岡ちゃんが代表監督になったら、オシムサッカーはどうするんだろう。
若手を起用して、走りかつ考えるサッカーを進めてきて、
やっと定着してきたかと思えた矢先だからなあ。
 今さらいっても詮無いことではあるが、
ジーコじゃなくてオシムにしとけばよかったんだよな。
そうすればあんな悲しいW杯は見ずに済んだ。
 今はただ、オシムの快復を祈るだけだ。

 今日はデザインフェスタにいってきた。
 巨大な学園祭だ。
レベルもそのくらいなんだけど、ぐるっと回ると、中には面白い人もいる。
今日は、高橋野枝さんの造形が面白かった。
http://www.bekkoame.ne.jp/~noefa/index.html
 ほかにも何人か気に入った人がいたけど、一番は高橋さんだったな。
後半は名古屋在住のかすやかずのりくんと合流して回った。
けっこう趣味が合いそうだということがわかった。

うわー、オシムが脳梗塞!?
まだ詳しくは発表されていないようだが、
いったいどの程度の症状なんだ。
早期の復帰はできるのか。
いや復帰はできるのか。
できなかった場合は、後継は誰になるんだ。
まさか息子じゃないだろうな。
うーん、心配だ。
たぶん南アには、おっかないからいかないけど。

え、川淵が「命をとりとめてほしい」といってたが、
そんなに悪いのか。
これは……。

庭のデッキに、庭に出るためのサンダルが置いてあるんだけど、
これを食べるやつがいるんだよ。
こいつは、クロという。
いやうちで勝手につけてる名前なんだけど。
こいつが、無印で買ったサンダルを、美味そうにむしゃむしゃ食べるのだ。
おかげで2足あったサンダルが両方とも原型を留めなくなってしまった。
しかたないんで、もっと堅くて頑丈なサンダルを買ったのだ。

これなら、囓るわけにはいくまい。
しばらくは、平和にこのサンダルを庭いじりに使っていたのだが、
今日ふと庭を見たら、このサンダルがなくなっている。
犯人は、クロに決まっている。
前にも食い尽くしたほうのサンダルを、どこかに持ってったことがあったのだ。
それで、前回隠してあったあたりを探してみたのだが、
ないのだ。
どこにもないのだ。
まいったなあ。
今日西友にいったので、もう一回買おうとサンダルを探したのだが、
西友内の無印には置いてなかった。
もう生産をやめちゃったのかなあ。
まったく、クロめー!

正ちゃんもミミも、箱とか袋が大好きだ。
段ボールなんかが置いてあると、すかさず入る。
フタをしてやると、中でごろごろ喜んでいる声が聞こえる。
なにが楽しいんだかわからないが、まあ手軽で安上がりな娯楽である。
最近は、妻のトートバッグが気に入っているらしく、
中身が入っていても、すぐ中に潜り込んですましている。
写真は、2匹で入っているところ。
向かって右が正ちゃんで、左がミミ。
ミミが正ちゃんの体を手で押さえて、グルーミングしている。
つまり、ペロペロ顔を舐めている。
正ちゃんは、目を閉じて、迷惑そうにも満足そうにも見える。
ミミは自分もよく舐めてるが、正ちゃんも舐める。
うちではこれを「猫エステ」と呼んでいる。
ミミは女の子だけあって、猫エステが好きなんだよな。
暇さえあれば、一日中自分の体を舐めている。
まあ基本的に猫は暇なので、とにかく舐めている。
おかげで、毛づやがいい。
難点は、ちょっとツバ臭いとこかな。

小朝離婚か。
 女房に「夢や希望がいっぱいあったころに戻れると思うと、わくわくする」といわれてしまっては、
小朝も立場ないな。
 そんな無神経な妻を持った小朝が悪いんだけど。
 女房は、泰葉だっけ。
ずっと昔、デビュー曲がちょっとヒットしたけどそれきり鳴かず飛ばずで、
消えちゃったなと思ってたら、アメリカにいってたとかいって、
昼間のテレビに出てるのを見たことがある。
 アメリカでは今ラップというものが流行っていると、
日本で自分が一番最前列みたいな顔で、新曲を歌った。
 阿呆陀羅経みたいだなあと、なんだか悲しくなったのを覚えている。
 まあ落語家の娘だから、これでいいのかなとは思ったが、
ラップなんて当時だって深夜のラジオでも聞いてれば誰でも知ってたのに。
 あの頃から勘違いしてたんだな。
 来年は小朝を聞こうかな。

2匹の猫にご飯をやった。
 正ちゃんは7歳からのシニア用。
ミミは1歳からの青年用だ。
 正ちゃんは、8歳と9ヶ月になった。
ミミは、1歳と4ヶ月だ。
 猫の寿命は、人間よりはかなり短いんだけど、昔よりはずいぶん延びた。
ぼくが子供のころに実家にいたミーは、確か12歳か13歳で長生きといわれた。
死ぬ前年まで子供を産んで、それも驚かれた。
つやつやの美しい毛が、ある時突然脂気が抜けてぱさぱさになり、
いったいどうしたんだと思ったら死んでしまった。
庭に穴を掘って埋め、小さな棒を立てて墓標にした。
 ミーはご飯にカツブシの猫マンマで長生きしたけど、
今の猫の食生活だったら、もっと長生きしただろう。
最近の猫は、15,6年生きても普通だ。
20年を越すものも多い。
萩尾望都家の猫は、2匹とも20歳を越す長生きだったんじゃなかったかな。
うちの近所の友人宅の猫も、2匹とも19歳まで生きた。
 正ちゃんは、きっとまだ10年くらいは生きるだろう。
とすると、いったい今は人間に換算すると何歳なんだろう。
昔風の数え方だとそろそろ晩年なんだと思うけど、今だったら若い中年くらいか。
 ミミは、女の子なのもあって、体が小さい。
3.3キロしかない。
 正ちゃんは、大きい。5.3キロある。
どっちも大人なんだけど、身長がかなり違う。
贅肉も違うんだけどね。

 正ちゃんはもちろんこれ以上大きくはならないが、ミミだってそうだ。
ミミの兄弟は正ちゃんクラスの体格だったんで、
素質的には大きくなる可能性もあったんだろうけど、結局小さいままだった。
成長期に食欲がなかったり、どっちかの親が小さかったり、
なにか理由があるんだろうな。
でも、見た目はまだ子供なんだよな。
動作も子供っぽい。
貫禄たっぷりの正ちゃんとは、ぜんぜん違う。
 猫のご飯って、今の猫の成長に合わせて作ってるんだろうか。
正ちゃんは老描用じゃなくてばりばりの壮年用でもいいような気がするし、
ミミはまだ子猫用でもいいような気もする。
 でもきっと、そのくらい、メーカーがちゃんと考えてるんだろうな。
 なるべく安全で栄養のバランスのいいものをちょうどいい量与えて、
正ちゃんにもミミにも、長生きしてもらいたいもんだ。
 気をつけることは、正ちゃんの肥満だな。
それと、ミミも後を追わないようにということだ。
 でも、太ってる猫って、困ったことに可愛いんだよな。
「11.30」
税理士がきてたんだけど、いろいろ話してたらちょっと長引いてしまい、
テニススクールにいく時間になってしまった。
 ああもう時間がない。
 30分で着替えてラケット探して猫にご飯やって、と思ったら一気に面倒になってしまい、
今日は中止だ。
 ここんとこずーっと忙しくて、まったくテニスをやっていない。
 スクールなんか、いったいいついったのか記憶がないくらい。
 先日も、一期まるごといかなかったんで
スポーツクラブのフロントから辞めるのかと連絡がきたくらい。
夏ごろいったきりじゃないかな。
 いかんなあ。
体が鈍る。
多少は動かしてるんだけど、ちょっと足りない。
肩も凝るわけだ。
乳酸も溜まるわけだよ。

こないだハッケン!に出た時に、白鶴の大吟醸を試飲した。
山田錦だけで作った酒で、
ほんとに大吟醸だなあというふくよかな甘さなんだけど、
少し飲むならもう少し辛口の方がいいかもな。
そしたら、白鶴からその大吟醸を一本送ってくれたのだ。
ぼくはあまり酒を飲まないんで、大きな瓶を一本もらっても飲みきれない。
誰か酒飲みが次に遊びにきた時、
思いがけぬ僥倖に与ることになるであろう。

 山田洋行の話は、どこまでいくんだろうな。
元三井住友の西川とか政治家の名前も出ているが、
もともとロッキード並のスキャンダルになる可能性ももしかするとあると、
かなり前から水面下でいわれてたからな。
 それよりも、山田洋行を山田ひろゆきだと思ってたやつが多いってのに驚いたよ。

マッサージは、気持ちよかった。
肩と首と腰を1時間ぐいぐいやってもらったのだが、それでもまだほぐれない。
次の時間があったので、あと10分だけ腰を集中的にやってもらって出た。
まだ全身固まったままなんだけど、それでもずいぶん楽になった。
あのマッサージ師はうまいし力もあるんだけど、
鼻息が荒いのが難点だな。
耳元でずっとフゴーフゴーいわれてると、ちょっと気持ちが暗くなってきていけない。
駅前に出ると、クリスマスイルミネーションが始まっている。
ああもう今年も2ヶ月足らずか。
なにができたかなあ。
ジョン・レノンにWhat have you done?って聞かれそうだ。

マッサージの後は、落語会。
春風亭一之輔と立川龍志。
間に琴の森川浩恵さん。
一之輔は大学落研風の二枚目、龍志は亀戸の畳屋みたいだ。
龍志はさすがに年季が入っていて、闊達で達者。
客を引っ張る力があるので、見てても安心だ。
打ち上げでずっと話してたんだけど、
ほんとに東京の庶民だな。
まわりにいないタイプなんで、新鮮だった。

それにしても、小沢はいったいなにがしたかったんだ。
民主党に致命的ダメージを与えるためだけに大騒ぎしたようだ。
お膳立てしたのはナベツネ説もあるし稲盛説もある。
代理人は森だな。
小沢は、民主党のお坊ちゃんたちを見るにつけ、
このままでは衆院選で負けると焦ったのかも知れない。
自民党も、負ければ下野だから、今度は死に物狂いだろうからな。
国民も、まだ政権交代させてみようと思うほどには民主党を信頼していないだろう。
小沢のアメリカ離れを危惧したアメリカの謀略説もある。
民主党が大きく支持率を減らしたことは間違いない。
自民党は、いつ解散に踏み切るだろうか。
今やられたら、民主党は候補者すら決まってないからな。
どの時点がもっとも有利か、自民党は考えるだろうなあ。
ゲームとしては面白いんだけど、日本国民としては困る。
テレビとネットでニュースを見る日々が続くな。

原稿をなんとかあげて送ってから、寝たのは9時過ぎだった。
10時に目が覚めてしまったのは、体が昼寝モードだったんだな。
無理に目を瞑ってもう一度寝て、目が覚めたら夕方5時だった。
しまった、一日寝飛ばしてしまった。
起きたら正ちゃんがご飯をくれとうるさい。
まだ飯時じゃないのに。
着替えて新聞読んでコーヒー飲んでメールのチェックをして返事を書いたら、
もう夕食の時間だ。
簡単に食事を済ませて、仕事をしていたら、猛烈に眠くなって、
また1時間くらい寝てしまったが、まだ眠い。
ちょっと集中的に寝ないと駄目だなあ。
明日はマッサージにいってこよう。
土曜日にテニススクールにいけなかったんで、体がなまっている。
いや今週だけじゃなくてここんとこぜんぜんいってないからなんだけど。
血がしっかり回ってないな。
どこかで時間作って、走り回ってこよう。
そうすれば一発ですっきりだ。

久し振りにふと「きっこの日記」を読んでみたら、
物凄く不愉快になってしまった。
きっこは、映画を最近撮っていないのに「監督」を肩書きにしている山本晋也を揶揄して、
>誰か、山本監督が監督した映画、観たことある人いる?
>‥‥つーか、観たことはなくても、
> 山本監督が監督した映画のタイトルを1本でも知ってる人っている?
と書いている。
もちろん知っている。
「痴漢」シリーズや「未亡人下宿」シリーズは、くだらなくて面白かった。
山本晋也は、かつてはなかなか面白い映画をたくさん撮っていたのだ。
低予算のB級ポルノばかりだが、ある程度は評価され、
一部ではカルト的な人気も持っていた。
ぼくが観たのは数本だが、
200本近くは撮ったという話を、以前聞いたことがある。
最近はおそらく新作は撮っていないが、
いったい日本に新作を撮っていない映画監督が何百人いると思ってるんだ。
その中では、山本晋也は驚異的に量産したほうだ。
評価も高かったほうだ。
きっこは、自分が知らないから価値がないと考えているようだが、
それは、やや不遜じゃないのか。

なぜ山本晋也をきっこが取り上げているのかというと、
漫画家を名乗っていながらタレントをやっている山咲トオルから連想して、
ついでに馬鹿にしてみたのだ。
山本晋也の娘は、児嶋都という漫画家だ。
山咲トオルと児嶋都は交流があるらしく、きっこはこのふたりもまとめて馬鹿にしている。
きっこは、ふたりをネットで検索してみたらしい。
>山咲トオルの描く絵と児嶋都の描く絵が酷似してるってこととか、
> 中には、「山咲トオルも児嶋都も、楳図かずおのパクリ」って書いてる人もいた。
そのすぐ後に
>なんだか、1年半くらい前の、和田義彦ガハクの問題を思い出しちゃった
>何から何までパクリまくる中国人のことを文句言う人たちがいるけど、
> ニポン人だって、中国人ほどアカラサマじゃないにしろ、厚顔無恥なパクリをするヤカラがいる
などと書いているから、つまり山咲と児島は、パクリだと決めつけているわけだ。
誰がどう書こうと勝手だが、児島都は、楳図かずおのパクリではない。
山咲は、面白いものもほんの少し描いたし、
児島都はいい作品をたくさん描いている。
どちらにも楳図かずおの影響があるが、
山咲はともかく、児島都はどちらかといえば恣意的にその絵を使っているだろう。
>その人とソックリな画風でマンガを描くなんて、とてもプロとは思えないってことだ
>誰かの絵にソックリだなんて、プロとして恥かしくないのかね?
ここまで書いていながら、
>あたしは、山咲トオルのマンガも児嶋都のマンガも見たことないから
なんと、きっこはふたりの絵柄すらも知らないのだ。
影響を受けることとパクリとは、違うものだ。
その絵柄やイメージを借りて新しい作品を作ることは、
盗作とは違う種類のものだ。
ネットで誰とも知れない人間が書いたものをそのまま鵜呑みにして、
自分で検証することもなく、これほどふたりを馬鹿にできるとは大したものだ。
最近、他人のブログを盗作したあげく開き直った唐沢俊一を引き合いに出して、
>他人の作品や文章を盗んで平然としてられる神経の人間て、
> アベシンゾーや八百長亀田よりも最悪のクズ野郎だと思うよ。
などと書いているが、自分で見もしないでパクリだとか決めつけるやつも、
充分に最悪のクズ野郎だと、ぼくは思う。

 
バンキシャは、5周年を迎えた。
 ぼくは4年半ほどの参加だ。
その5周年を記念したパーティがあったんで、ちょっと顔を出した。
 ちょっと前に200回記念の大きいパーティがあったんで、
今回はカレッタ汐留にある店で、カジュアルな会だった。
 ご意見バンと呼ばれるコメンテーターたちが大勢集結していた。
浅野史郎とかピーター・バラカンとか、普段あんまり見かけない人を見られたのはよかったかな。
 会場で、三菱マテリアルの人たちに、プレゼントを貰った。
 以前、番組に金塊が登場したことがあったんだけど、
それをスタジオに持ってきたのが三菱マテリアルだったのだ。
 終わってから、なぜだか出演者の名刺を純金で作ってくれることになって、
データを渡しておいたんだけど、それが完成して、わざわざ偉い人が3人もきて手渡してくれたのだ。

うーん、ゴージャス。
 純金の名刺は1グラム。
紙よりも、やっぱり重い。
 でも、実は作ってもらってる間に、
既にメールアドレスもHPのURLも変わっていた……。
まあ誰かにあげるわけじゃないからいいんだけどね。

土曜はハッケンから帰ってちょっと寝て、明け方まで原稿を書いた。
でも、ほどほどのところで寝たのは、
日曜に出かけなくてはいけない用事があったからだ。
 9時に起きて、果物だけ食べて、朝10時過ぎに吉祥寺を出発。
今日は房総半島までいかなくてはいけないのだ。
 台場回りでいこうかと思ったけど、日曜なのを思い出して、反対回りにする。
今日はきっと台場周辺は混んでるよな。
 環八も4号も湾岸も、なんだかけっこう流れてて、
曽我まであっという間に着いたが、そこからがまだまだ長い。
 茂原街道を延々と走り、いすみ市まで。
でもまあ、100キロ2時間半くらいのドライブだったから、
ちょっと腰が痛くなったくらいかな。
普段から毎日一日中座ってるので、けっこう早く限界はくるのだ。
 目的地の近所にある、房総の荒い海を見渡す大東灯台にいってみたら、
小さな売店があって、地元の無農薬野菜とか売っている。
ゆずが一個20円。2個で30円だ。
 そしたらそこに、いすみ市の市長さんがいたのだ。

休日なのにスーツにネクタイで、ベンチに腰掛けていた。
太田さんという、60前くらいの人だ。
 なぜか名刺交換して、柿やら焼き芋やらをもらう。
ゆずは、10個買ったら90円だったので、
100円でおつりはけっこうですと太っ腹なとこを見せた。
 夕陽を見てから帰ったんだけど、
帰りは京葉で事故渋滞にはまってしまって、まったく進まない。
宮野木あたりで腰に限界がきたが、降りるわけにもいかない。
ラジオ体操したかったなあ。
 結局4時間以上かかって帰宅。
すぐストレッチで体を伸ばす。
古くなったゴムがぐいーんと伸びるような気分だ。
 展望台でもらった焼き芋食べて、1時間だけ寝て原稿書こうと思ったんだけど、
起きられずに2時間半寝てしまった。
 さて、原稿書こう。
明日は歯医者とバンキシャのパーティだ。

「ハッケン!」に出てきた。   
フジテレビに出るのは、ずいぶん久し振りだ。
お台場に引っ越してからは出ていない。
ビデオコメントくらいはやったかもしれないが、スタジオにいったのは初めてだ。
 ここ10年くらい、テレビはNHKと日テレしかいってないが、フジはかなりカラーが違う。
控室からスタジオに向かう通路が、一般客の入れる場所の上空を横切るようになっている。
普通は、出演者と一般客は隔離されてるものだけど、
フジはそれまで観光資産にしようとしてるんだよな。
というよりも、ちょっとゆるいのか。
打ち合わせ室に今日の出演者が全員集まって、
全体の流れと扱うニュースを台本に沿って話しつつ、コメントをざっと出す。
 司会の小倉さんとウッチー、コーナーをやる品川庄司の品川の方、山本モナ。
うーん、同じニュースショーとはいえ、バンキシャとはだいぶ違うなあ。
 番組は、自民と民主の大連立から始まった。
 小沢が連立を望んだようだけど、意味がわからない。
自民党を割ったのは、自分が権力を取りたいだけだったのか。
民主党は分裂含みだな。
 次は、落合の采配。
エモやんが参加する。
週アスじゃないほう。
 結果として勝ったんだから、落合の判断は正しかったのかもしれないけど、
つまらない野球をしてしまったな。
スポーツは、勝敗だけじゃない。
その先にあるものを見たくて、みんなスポーツを見てるんじゃないのか。
 V6の岡田くんが番宣絡みでやってきて、左隣に座る。
右隣は、山本モナだ。
なんだかどうも、不思議だなあ。
 長い番組で、ずっと座ってるんで、ちょっと座りくたびれた。
でも、なかなか面白かった。
もっと浮いちゃうかなと思ってたんだけど、たぶん大丈夫だったんじゃないかな。
全体の構成もバンキシャよりゆるくて、話す時間もたっぷりあったんでやりやすかった。
バンキシャはとにかくスタジオ時間が短いからなあ。
 問題は、朝早いことだな。
9時55分スタートって、真夜中だよ。
おかげで、今日は眠い……。

青山のギャラリーMAYAでやってる、井筒啓之さんの個展を見た。
 ぼくの「業界の濃い人」のカバーを描いてくれた人だ。
端正な美しい絵を描く人だ。
 どんなに綺麗に印刷されたものでも、原画とはまた違う。
原画には、描いた人の息づかいが見える。
 今回は、本のカバー用に描かれたものを、本になったものといっしょに展示してあったので、
その違いやそれぞれの特徴がよくわかった。
それと、井筒さんの誠実で美しい仕事ぶりも。
 見習わなくちゃなあ。
 ゆっくりとすべての絵を何度も見て、ギャラリーにいた可愛い女の人に麦茶をいただいて、
雨の中を帰ってきた。
 ついでにちょっと散歩しようと思って、
千駄ヶ谷まで歩いて、街の風景を見てきた。
あのあたりは、新しい建物も古い家も両方あって、歩いていて退屈しない。
 さて、今年の漫画ベスト10を考えなくちゃ。
なかなか今年の、ってのがむつかしいんだよなー。
 それにしても、落合は夢がない。
勝敗よりももっと大事なものがあると思うんだがな。

3日は生放送。
朝からフジの「ハッケン!」って生放送に出るんだけど、
http://www.fujitv.co.jp/b_hp/hakken/index.html
これが案外地域によってはやってないんだよな。
 沖縄では、やってない。
誰に聞いても知らないんで、土曜の番組表見てみたら、
地元制作の番組やってた。
実家の愛知県でもやってない。
父親に聞いたら、番組表には見当たらないそうだ。
 案外関東ローカルなのかもね。
出演者はけっこう豪華なのに。
 羽田に夜着いたら、涼しかった。
那覇では連日30度で、半袖Tシャツに短パンで過ごしてたのに。
東京は秋か。
家に戻ってきたら、猫軍団がちょっとふかふかしてる。
そろそろ秋の毛に衣替えだな。
お土産は、市場のじらんば屋で買ったカステラかまぼこだ。
ここの黄色いかまぼこは美味しくて、
いつも帰りに買って、リュックに放り込んでくる。
 卵を大量に入れて作るんだけど、ほかの地域で見たことがない。
これは沖縄オリジナルなのかな。
前にテレビで作るところをやってたけど、
かまぼこの固まりを、バンバン叩きつけて空気を抜いていた。
だから、みっしりと重い。
「漫画ノート」再校は終了。
あの人に頼んだ帯の推薦文も入った。
あとは、デザインが上がるのを待つばかり。
これがドキドキなんだよなー。

青島食堂で水餃子を食べて、それから松島にいった。
ここで、イラストレーターのヤスsadmaxが個展をやっている。
 場所は、バーだ。
 店内にペンギンが2匹飼われている。
 どうもこういうのは、苦手なんだよな。
 店内に水槽が作ってあって、そこにペンギンが2匹いるんだけど、
2匹とも一番隅に固まって、ずっと動かない。
じっと立ったまま、一点を見ている。

 寂しそうに見えてしまうのはこちらの勝手なんだけど、
もう少し広いところで、仲間といっしょに暮らせるようにしてやりたい。
 食餌時間になると、バーのスタッフが小魚をトレイに載せて、
客の若い女に、それをペンギンに与えるように促す。
 さっきまで2時間くらいじっと動かなかったペンギンは、
大興奮でガラス越しに魚を取ろうとガンガンくちばしをぶつけてくる。
 トングで小魚を挟んだ女は、店員にいわれるまま、
小魚を投げるふりをして楽しむ。
大きいモーションで小魚をさっと投げるふりをすると、
ペンギンは水槽にダイブして小魚を捕りにいく。
でもそこに小魚はないので、また元にの所に戻ってくる。
女は大喜びだ。
 ごめんな、ペンギン。
 どうも、こういうのは苦手だ。

昨日はHERO'Sを見たんだけど、なんだかどうも変だったのだ。
 1試合が終わるとすぐ次が始まって、試合数も少なかった。
どうも全体にばたばたと進行して終わったという印象があった。
 終わってからネットで見てみたら、放映しなかった試合もずいぶんある。
けっこういいカードもあったのに、妙だなあと思っていたのだ。
 実は、ダイジェストだったのだ。
 調べてみたら、東京では1時間半番組だったのに、
沖縄では1時間だったのだ。
それでは、どんどん省略しちゃうわけだ。
カードも全部は見せられないわけだ。
 もったいないなあ。
きっと1時間半分のデータを買ってるだろうに、どうして端折っちゃうんだ。
どうせ週末の深夜なんだから、ある程度はマニアックな視聴者も見られるだろうし、
視聴率をそれほど気にせず放送できるんじゃないか。
 ちなみに、番組表を見てみると、HERO'Sの後は、地元制作番組があって、
その後はテレビショッピングの番組がいくつも続く。
 30分くらい融通がつきそうだがなあ。
もったいない。

 秋山は、カーンに勝った。
秋山はほんとにパンチがいい。
重いパンチが的確に当たる。
アッパー一発で、強豪カーンも沈んだ。
 本来なら、誰もが認めるHERO'Sの不動のエースだろう。
 でも、ぼくは知っている。
秋山は体中にオイルをたっぷり塗ってグラップラーの手を縛り、
反則だと主張する桜庭の顔を冷酷に殴り続けた。
それがバレてからは、謝罪の言葉と共に、
いつか桜庭さんと笑顔で会いたいと語った。
 たぶん、この先秋山がUFCのチャンピオンになろうと、
ぼくは秋山の闘いを楽しいと思っては見られないだろう。
 秋山の闇を心が震える思いで見ている人がいるのは知っているが、
ぼくにはそれはできない。
 PRIDE消滅以降、各所で動きが急だ。
 秋山をHERO'Sのエースにしようという谷川の意志がある限り、
ぼくはきっとPRIDE後継団体を応援するだろうな。 

新都心おもろまちで、旗頭フェスティバルがあった。
最近人気のエイサーなんかは、那覇のものではない。
那覇近辺のお祭りというと、旗頭だ。
これは、太い竹竿のてっぺんに、それぞれ地域のシンボルを飾り付け、
数十キロのそれをひとりで抱えて練り歩くという、男気は見せるがやや地味な催しだ。
おもろまちの、水のみちという広い道路を会場にして、
自慢の旗頭を抱えた若者が、続々と現れる。

周りを仲間が固め、ロープを引っ張ったりさすまたで支えたり時々交替したりとサポートする。
 鉦や太鼓の鳴り物もある。
女の子が参加しているグループもある。
そろそろ夕暮れの那覇の空に、何本も旗頭が翻り、なかなか勇壮だ。
旗頭がこれだけ集まるのは、初めて見た。
 沖縄は、昔ながらの風習が普通に残っている。
復刻したものもあるが、多くは普段の生活の中に残っている。
「サーサーサーサー」というかけ声が響き、甲高い鉦の音があたりを圧する。
 こういう生活も、悪くないよな

タクシーに乗ったら、運転手が話しかけてきた。
中年の沖縄のオヤジだ。
沖縄の子供は、日本で一番成績が悪いそうだけど、どうなんですかね。
彼はやや複雑な表情でいうのだ。
先日、全国一斉に学力検査があった。
確かに、沖縄は群を抜いて成績が悪かった。
日本でビリだ。
うーん、沖縄の人の価値観はたぶんそういうとこにはなくて、
毎日楽しくもーあしびできるのが人生の幸せと思ってる人が多いんだから、
まあそれはそれでいいんじゃないですか。
運転手は急に嬉しそうな顔になって、
世間話をいろいろ始めた。
きっと凄く気になっていて、外の意見を聞いてみたかったんだろうな。
沖縄の人には、向上心のない人は多い。
あまりにも多いんで、これでいいのかと思うこともないではない。
日本政府がじゃぶじゃぶ沖縄に金を突っこんでも、
沖縄の一般の人があまり手を挙げないんで、
決まったところが浚っていってしまうという傾向もある。
問題はあるんだけど、それはきっと大きな問題ではないのだ。
沖縄の金の流れも、長く滞在して金持ち連中とつきあっていれば、
かなり具体的に見えてくる。
多少裏世界も垣間見える。
それは沖縄の人たちのことを考えれば残念な部分もあるのだが、
彼らが望んでないんなら、それはそれでいいんじゃないかという気もする。
日本に一カ所くらい、こういう邦もあっていいんじゃないか。
偏差値が一番大事ではない場所があってもいいんじゃないかと、
よそもののぼくは思うのだ。

エヴァを見てしまった。
昼間っから。
相変わらずなんの説明もなしに進んでいくけど、面白かった。
テレビを見たのがずいぶん前なんで、もう細かいところは忘れていた。
でも、シンジには案の定いらいらさせられるよな。

那覇は今日もいい天気。
くる前には、ずっと曇りか雨のはずだったのに、なぜか上天気だ。
おまけに暑い。
今日は短パンだった。
このまま今月いっぱい晴天が続いてほしいもんだ。
晩飯は、ゆうべ粗食だったので、今夜はフランス料理。
といっても、市場の中にできた小さな店「プチット・リュ」だ。
6月に開店した時に、初日ひとり目の客として入ったんだけど、
あまり美味しくなかったんで、それからいかなかった。
そろそろこなれてきて、美味しくなるものならなってるだろうと、
久し振りにいってみたんだけど、
けっこう美味しくなってたんで、ちょっと嬉しい。
あれくらいなら、またいける。
味付けが少し濃いのは相変わらずだけど、前ほどではない。
汗をかく南の島だからかもしれないな。

那覇は暑い……。
もうそろそろ涼しくなってるだろうと思ったんだけど、
今日は30度超えてた。
まだ夏だよ。
地元民に聞いたら、昨日と今日は特に暑くて、
特に今朝はちょっと雨が降ったんで湿気が凄かったという。
ゆいレールの乗って小禄のジャスコで買い物して、
タクシーで壺屋の事務所。
空気を入れ換えて、床の拭き掃除。
市場に出て、知り合いのひと通りあいさつして、太栄食堂で晩飯。
日替わり定食、600円だ。
豚肉と豆腐のスキヤキ風、鯖とカボチャのフライ、にが菜徒党府の炒め物、ワカメ汁。
ちょっと寂しかったな。
戻ってきて、ゲラ直しつつコーヒー飲んで、ちょっとうたた寝して、
初日はまあこんなもんかな。
深夜にテレビつけたらQABで「いいはなシーサー」という番組をやっていた。
比嘉栄昇がメインで相田翔子がアシスタントの、視聴者とゲストのいい話を淡々と聞く話。
今日のゲストは、ソニンと北野誠。
比嘉栄昇は、ほとんど座ってニコニコしてるだけだったな。

こないだ吉祥寺駅前を通ったら、ボアが閉店していた。
ああ、ほんとにもうなくなっちゃったんだなあ。

吉祥寺駅南口の再開発のために、駅前一帯の建物がみんななくなる。
再開発しなくてもいいんだがな。
三鷹駅南口も、いい店が再開発でなくなっちゃったし、
だんだん綺麗だけど特徴のない街になっていくよな。
ボアは、いったい何十年あったんだろう。
学生時代からよくまずいコーヒー飲みにいった。
漫画家になってからは、あそこで何本のネームを描いただろう。
どうもありがとう。

「11.10」
気づいた人もいるだろうが、HPを移動した。
前のURLから、自動的に新URLに飛ばしている。
もう少し丁寧にやりたかったんだけど、時間がない。
ちょっと寝て、那覇事務所だ。
細かいとこはまた時間ができたらやるから我慢しといて。
新URLは
http://ishikawajun.com/
ずいぶん簡潔になった。
中身はとりあえず同じだけど、そのうち考えます。
仕事場の片付けとHPのリニューアルは、今年度最大の懸案だな。
アクセスカウンターは、こちらに直で来る人が増えて、そのうち新旧でずれてくると思うけど、
まあ気にしないどいて。
さて、風呂入ってちょっと寝て、那覇だ。
天気は今回も、あまりよくなさそうだ。
6月に10日間ずっと快晴という奇跡的な休暇を得た代償なのか、
あとはいついっても曇りか雨なんだよな。
だいたいいつも1週間いるのに、太陽をさっぱり見ないよ。
明日から、うまくいけば那覇から更新します。

【情報募集】
かき氷で、いわゆる白蜜、砂糖を溶かしたものをかけるタイプのものって、
なんて呼んでるかな。
うちの実家の愛知県豊田市では「せんじ」と呼んでいる。
東海地方では、せんじと呼ぶところが多いようだ。
関東は「すい」、関西は「みぞれ」とそれぞれ呼んだりするようだが、
「甘露」と呼んだりもするようだ。
吉祥寺西友で買った赤城乳業のカップかき氷の白のものには、
そのものズバリ 「しろ」と書いてあった。
これ以外の地域でこれ以外の呼び名があったら、ぜひ教えて。
【こちらまで】

 日曜にDDTを見にいって、
終わってからレスラーの控室にちょっと顔を出して、帰る時のことだ。
 エレベータで一階まで下りたんだけど、
混んでるエレベーターの中で、携帯電話をかけてるやつがいた。
エレベーターの中でも電話は通じるんだなと思ってたら、
いきなりそいつが変なことをいうのだ。
「いや今ベータの中だから」
 ベータ?
「ベータ降りたから、そっちに向かうよ」
 ベータ?
 そいつは、携帯電話をかけたままどこかに去っていったので、よくわからなかったのだが、
おそらくベータというのはエレベーターのことだろう。
 いつからエレベーターのことを「ベータ」なんていうようになったんだ? 

DDTにいってきた。
後楽園ホール。
一番驚いたのは、ジャカイダーの変節でもなくナガイダーの誕生でもなく、
男色ディーノのメタボ腹だな。
ますますゲイっぷりが増していたが、レスラーとしてはどうなんだ。
アントンもちょっと……。
いきなりレジェンド軍が結成されてたけど、まだレジェンドというほど歴史ないしな。
どう展開していくんだろう。
ただMIKAMIが歌歌うだけじゃつまらないし。
Kooは、相変わらずうまくならない。
HARASHIMAと手が合わないというかタイミングが合わなくて、危ない場面もあった。
体はあるんだがなあ。
マッスル阪井は、みのる戦に続いて関本とシリアス戦。
負けて泣くのはいいけど、伏線としてシリアスをやるのは、なんかもうひとつ。
マッスルとの整合性を考えたりしてるのかなあ。
もっとパーッと弾けてエースになっちゃえばいいのに。
三四郎は華があるけど、次のエースが欲しいなあ。
飯伏はちょっと小さいしな。
今回も客は入っていた。
DDTの集客力は今時凄いな。

もうすぐこのサイトも、900万ヒットだなあ。
何となく初めて、もう10年を過ぎたんだもんな。
久し振りに、なにか賞品を出そうかな。
900万を踏んだ人と、その前後の人。
カウンターの写真を添えて申告してください。
賞品は「漫画ノート」も出ることだし、それにサインと絵を入れよう。
前後賞は、なにか考えます。
あくまで一発勝負。
たまに、3番前だったんで他の人に取られないように必死で更新ボタン押しましたとか、
正直にというか不正直にというか申告してくる人がいるんだけど、
あくまで偶然入ったらキリ番だったという人だけね。

 今日は担当者と打ち合わせだったのだが、
「漫画ノート」は、実は凄く厚いということが判明したというか、再確認されたのだ。
 12年前に出した「漫画の時間」は、厚いといわれたが、
二段組みで300ページほどであった。
 今度の「漫画ノート」は、もちろん二段組みなのはいうまでもないが、
総ページ数なんと、450枚ほどになるのだ。
 いったいどんな本なんだ。
 なるべく軽い紙は使うから、重くて持てないということはないと思うのだが、
とんでもなく厚いことは間違いない。
 ずいぶんたくさんの原稿を削ったし、図版もずいぶん減らした。
 入れたい図版もたくさんあったのだが、涙を呑んで減らしたのだ。
最大限の努力をして、それでも、この厚さだ。
 まいったなあ。
書店で平積みになったら、ひとつだけ聳え立っちゃうよ。
 カバーデザインは、まだ上がっていない。
どんな風になるのかなあ。
 帯の推薦文は、ぼくのアイドルの、あの人に頼んだ。
ふっふっふ。もう上がってくるはずだ。
 発売は、順調に遅れている……。
今のところの予定は、12月の10日前後だ。
「マンガ夜話」に間に合わなかったのが、かなり痛い。
でもクリスマスプレゼントには間に合う。
お年玉でもいいけど。
 もうラストスパートだ。頑張るぞ。

来年の正月映画の「魁!男塾」を、試写会で観た。
 新橋駅前の徳間ホールって、いつの間にか「スペースFS汐留」に名前が変わってたんだな。
ヤクルトホールの隣。
 上映前に、出演者と原作者の舞台挨拶があった。
宮下あきらを、初めて見た。
腹の出た、かなりのオヤジだった。
ツータックパンツ穿いていた。
 坂口拓の主演・監督・脚本・アクション監督というワンマン映画だ。
 坂口をまったく知らないので、予断なしで観られたが、そう特別な俳優ではないようだ。
 主役を張るほどのルックスでもないし、小さいし、声も甲高いしなあ。
 アクションが得意らしく、闘いの中で見せるパンチやキックは凄い。
体も動く。
肉体的な能力は大したもんだ。
 でも、擬闘がちょっと古い。
 昔のカンフー映画みたいだ。
 向かい合って凄い速さのパンチとキックを出し合うだけで、今時リアリティがなさ過ぎる。
総合格闘技の大きなイベントをさんざん観てきた観客に、
こんな陳腐な闘いを見せても、笑われるだけだろう。

 出演する俳優は、驚くほど漫画に似ている。
 これはちょっとお薦めできる。
 人間コンピューターの眼鏡の田沢、サザエさんヘアーの松尾あたりは漫画と同じ。
江田島平八郎の麿赤兒なんか、いわれてみればそのままだ。
教官の鬼ヒゲも、体型とポーズがそっくりで笑える。
山田優の弟の虎丸も、けっこう似てる。
そういう点では、娯楽作として楽しめる。
 問題は、脚本と演出が弱いところだな。
 初監督だったせいか、あるいは編集した人間が下手だったのか、必要な情報を入れられていない。
このシーンを見せるためには、その前にこれを見せておかなくてはいけないという、
演出の基本的な部分ができていない。
それがまた、いくつもあるのだ。
 簡単な例では、巨大な塾旗を持ち上げるシーン。
 直径1メートル長さ7メートル重さ300キロもある旗を小柄な人間が超人的精神力で持ち上げるという場面で、
塾旗は端の方1メートルくらいしか画面に映らないのだ。
300キロと口でいってるだけで、どれほど大きいのか、絵での説明がない。
 まず最初にドーンと巨大な塾旗を映して、
それを持ち上げるのがどれほど困難なことかを見る側に判らせておけばいいのに、
それをしないで必死で持ち上げるアップばかり映す。
どんなに血反吐を吐いても、なぜそんなに大変なのかがわからない。
 監督と脚本は、誰かに任せた方がよかったんじゃないかな。
ストーリーも、もっと整理しないと原作を知らない人にはわからない。
敵対する巨大な勢力がなんなのか、何人くらいいるのかの説明がまるで抜けていて、
闘いの意味がわからない。
見るとしたら、非常に濃い演者ばかりなので、出演者それぞれの個性の部分かな。

映画「自虐の詩」を観た。
  幸江が中谷美紀、イサオが阿部寛だ。
 そりゃ違うんじゃないか、といえばもちろん違う。
でも、映画と漫画とは別物だ。
なぜ、この漫画作品を取り上げて映画にしたかったのかということが伝わっていれば、
別に原作をどう替えようが構わない。
と思ってはいても、やっぱり違うよなあと思ってしまうのも、また仕方のないところだ。
 監督は堤幸彦。
 さすがに神経が行き届いている。
配役や役割分担がうまい。
小道具がよく考えられている。
小ネタが笑える。
だから、面白い映画だった。
 ちょっとイサオの外見の連続性に疑問があった。
つまりそれに連動する中身にもだ。
観てて、これはどう考えてもおかしいよなあと思ってしまうんで、
途中からやや集中が切れた。
 中谷美紀は、ブスといわれても、ブスじゃないんだもんな。
それは無理だよ。
でも、漫画の幸江とは違う気のいい女を、気持ちよさそうに演じていた。
 しかし、この映画、原作を見てなくてもわかるのかな。
 どうも公開前の映画のことは書きにくい。

PRIDEが消滅してから、後釜を狙った新格闘技団体の噂は絶えなかった。
 レッドデビルのワジムも、それらしいことを匂わせていた。
PRIDEの残党が作る団体。
それとは別ルートの団体。
 どれが本当でどれが噂だけのものなのかはわからなかったが、
ついにそのうちのひとつが姿を現した。
それが「WVRワールドヴィクトリーロード」だ。
WVRは、意外なことに、木下工務店とドンキホーテが参加している。
 資金面は大丈夫ということか。
 会長には日本レスリング協会会長の福田富昭が据えられたということは、
アマレスともパイプがある。
 副会長は馳浩だ。
 PRIDEの失敗を見て、コミッショナーには、L&G関連でも名前の出た元警視総監の井上幸彦を据えて、
クリーン度をアピールしてはいる。
 統括組織の「日本総合格闘技協会」も作って、
将来的には五輪競技にしたいという希望もあるらしい。
 J-ROCKと強力関係にあるというから、
吉田秀彦を始めとする吉田道場のメンバーも参加の可能性はある。
 レスリング協会との関係を考えれば、五味も参加するかもしれない。
 ただ、問題はある。
 既存の格闘技団体に、なんの根回しもしていないらしいということだ。
そして、幹部の中にMMAの専門家も経験者もいないことだ。
 来年2月旗揚げともいわれているが、そのためには人が要る。
 ファイターを集めなければ、それも知名度があって実力もある人材を集めなければ、
どれだけ金を集めて有名人を表に建てても、成功は覚束ない。
 最初から巨大な組織を見せつければ、中小団体から参戦希望者は現れると見ているのか、
あるいは、既に中心メンバーは集めているのか。
 海外ルートも、いったいどれだけ開拓してあるのか見当もつかない。
はたしてそれでやっていけるのか。
PRIDEの残党が新団体を起ち上げるという噂も、根強くある。
そちらの方が、ノウハウも求心力もあるような気がする。
 ないものは金かもしれない。

テレビをつけなければ、現在のMMA市場では、きっとギャラも払いきれないだろう。
 まだ全く全貌の見えないWVR。
 個人的には、見えないのは全貌だけじゃなくて、愛なんだよな。
 PRIDEにはあった、総合格闘技に対する熱い愛。
それがこのWVRにはまだ見えない。
 そのへんが、ちょっと心配なんだよなー。

「マンガ夜話」まで、1ヶ月ちょっと。
いつも直前に集中して一気読みすることになるのは、
別にさぼってるわけではなくて、先に読んでおくと忘れるからなんだよな。
たいていは一度以上読んでるものなので、
内容を忘れるわけではない。
でも、読みながら、このあたりをこんな風に話そうとか思ってたことを、
時間が経つと忘れちゃうんだよな。
このあたりが引っかかったので、ちょっとここを集中的にやろうとか思ってても、
しばらく置くと、それが薄れてきて、ほかのメンバーの声の大きさに引っ張られて
本来話そうと思ってたことにまったく触れないで終わってしまったりする。
その場で出てきたことは、それはそれで面白いからいいんだけど、
番組が終わってから、せっかく考えておいたのになあと思ったりはする。
だいたい、前もって考えておいたことよりも、
その場で浮かび上がってきたことのほうが面白かったりもするんだよな。
生放送の緊張感の中で、生でやりとりしてる間に、
ふっとなにか見える時がある。
そういう時には、準備しておいたものを放り出して、
思いついたものを一生懸命喋る。
うまくいかないことだってもちろんあるわけだけど、
案外突然湧いてきたもののほうが、本来その作品に対して
自分が持っていた気持ちだったりする。
なんにしろ、それもみな生放送だからだ。
たまに収録でやると、やっぱり緊張感がない。
その代わりたくさん喋った中からいいとこだけを取り出せるんで、
どっちがいいってことはないんだけど、
好きなのは生放送だな。
たまに、ぐずぐずになっちゃったあ時なんかは、
生放送をやめろというメールがくることもあるが、
生放送、悪くないと思う。

こないだ「めがね」を見ようと思ったら立ち見だったんで、
諦めたことがあったんだけど、
そのうち見ようとは思っていて、予習に「かもめ食堂」を見た。
なにもないと感想を書いてた人もいたけど、確かになにもない。
でも豊かな映画だったと思う。
静かで、退屈で、なにも起きない。
主人公のあの客がこないでも営業していられる資金はどこから出たんだとか、
不満をいう人もいて、それは多少納得できないとこもあるけど、
映画全体の世界観を壊すようなものではない。
知らない街で、知らない人たちと出逢って、
お茶を飲んで食事して、そして今日も人生が続いていく。
見終わって、生きてくってのはなかなかいいことだよなと思えた。
それでこの映画はいいんだと思う。
早く「めがね」を見なくては。

楳図さんの新居に、建設のゴーサインが出た。
地裁が法的には問題ないと判断したのだ。
でも、あれは法律には馴染まない問題だよな。
あんな趣味の悪い家を、普通の住宅街に建てようとする楳図さんの側に問題がある。
もっとなんというか、常識とか礼儀とか、そういう類の問題だよ。
あれがうちの隣に建つことになってたら、全力を挙げて阻止する。
赤と白に塗り分けられた家なんて、毎日窓の外に見せられたら、
精神的苦痛なんてもんじゃない。
それに思い至らない楳図さんはどうかと思う。
アーティストは普通でなくてもいいけど、
社会との接点部分は普通でいいよ。
今日、近所の小さいパン屋に買い物に行ったら、
若い母親とふたりの小さい子が、自転車3台を店の入り口の道に乗り捨てていて、
バリケード状態になってだれも入れなくなっていた。
店の人が気づいて、慌てて出てきて片付けたけど、
親子はそれを見てもなんとも思わないらしく、買い物を続けていた。
その後、ケーキ屋アテスウェイの前を通りかかったら、
シルバーの高級車が店の前に停まり、
60代のお洒落な女の人が助手席から降りて店に入っていった。
その間、道路は堰き止められて、後ろの車がクラクションを鳴らしていたが、
高級車は平気で停まっている。
どうも年齢に関係なく、自分と社会とをきちんと見られる人が減っている。
自分はひとりで生きているわけではないということに気づかないんだろうな。
はたして楳図さんは、赤白の家を建てるだろうか。
才能のあるいい人なのに、もう少し常識を持たないとな。
常識を破るのは、作品だけでいいよ。

今夜は、寒空はだかのライブを見にいった。  
いや、内藤と亀田2も見たかったんだけど、それはHDDに録って、
吉祥寺のスターパインズカフェ。
 1年ぶりくらいだと思うんだけど、
相変わらず飄々としてというか十年一日のごとくというか、
マイペースで真空ギターをかき鳴らしていた。
なにもないところをかき鳴らす真空ギターも、
エアギターブームの恩恵は特に受けていないようで、
そう大入り満員ということもなかった。
 第一部をひとりごとのように済ませ、ゲストの3ガガヘッズにバトンタッチ。
これが案外によかった。
特に、最初にやった全身タイツネタはグー。
気持ち悪くてアイデアがあって、うーん、ポカスカジャンもそうだけど、
ワハハ本舗の二軍からも、やっと面白い連中が出てきたなあ。
長年つまらなかったもんな。
 第2部の寒空はだかは、特筆することもなく普通に終わった。
つまり、凄く面白かったのだ。
寒空はだかは、普通なのが面白い。
インテリジェンスがあって、大好きな芸風だ。
 終わってから、3ガガヘッズに面白かったと褒めたら、
ぜひそれを喰始に直接いってくれとリクエストされた。
 寒空はだかに、ずーっと以前になにかほかのことで見たことがある気がするといったら、
なんと彼は20年くらい前にはマシュマロウェーブにいたらしい。
それを見てたんだな。
 お土産に、寒空はだかの名曲「東京タワー」のCDを買って帰った。

 内藤と亀田2を見る。
 亀田はテクニックがなさすぎる。
リードなしにいくら凄いパンチを出しても、当たるわけがない。
 今までカネを出せば負けてくれる相手とずっと当ててもらって、
自分のやりやすいように試合を組み立ててきたから、
内藤のような変則的で老獪なボクサーに当たったら手も足も出ない。
しきりに首を傾げていたのは、
打ち合いにこないなんて卑怯なやつだとでも思っていたのではないか。
 世の中には、足を使うボクシングとかアウトボクシングとかいうものがある。
それを勉強しないとな。
 亀田2は、スタミナはある。

ガードは堅い。
たぶん、目はいい。
打ち終わりにパーンと入れるパンチは有効だった。
そのへんがいいところだ。
 礼儀を知らないのと頭が悪いのが、悪いところだ。
 最終ラウンドでは、キャプチュードで減点3を喰らった。
反則負けでもいいくらいだな。
 内藤は、勝って一千万のギャラで、月収8万円の生活もひと息つける。
 亀田2は1億だっけ。
まあ人気の差があるから、仕方ない。
 できれば次は亀田1とやらせて内藤に莫大なファイトマネーを稼がせてやりたいが、
前チャンピオンポンサクレックが興行権を持ってるだろうから、
タイで国王の前で御前試合ということになるんじゃないか。
 となると、内藤に勝ち目は薄いなあ。
 ともあれ、内藤は今日からヒーローだ。
おめでとう。

今夜は、内藤×亀田だ。
カネの欲しい内藤が日本人に勝ちたい亀田に負けてやるとか、
既に噂が流れている。
くだらんぞ。
内藤頑張れ。
勝ったら大ヒーローだ!
カネもついてくるぞ!

テレビドラマというものをほぼ見ないので、俳優の顔を知らない。
いや名前も知らないんだけど。
 ドラマを見なくても、さすがに情報社会に生きていれば、
そのうちどこかでなにかの形で目にはする。
ドラマそのものを見ることもあるし、記事なんかで見ることもある。
この知らない人がどういう人でどんな役でどういう番組に出ている人だということは、
だいたいはわかる。
「太陽に吠えろ」という番組があって、
そこではゴリさんとか殿下とかジーパン刑事とかという人たちがいて、
石原裕次郎はブラインドの隙間から外を見ているという、
ええともしかするとちょっとなにかごっちゃになってるかもしれないが、
そんなこともだいたい知っている。
「水戸黄門」という番組では、
助さん格さんが時々変わるようだとか、それどころか黄門も変わってるらしいとか、
西野バレエ団の由美かおるは、いつまで経っても風呂に入ってるらしいとか、
まあいろいろ知ってるわけだ。

 でも、知らない人もいる。
 以前、なんかの酒のCMだったと思うが、地味な青年が出てくるものがあって、
あまりに華がないので、ぼくはずっと素人だと思っていた。
でもそれは、「北の国から」という見たことのないドラマに出ている、
吉岡秀隆という俳優であった。
 最近では、金麦とかいうビールのCMに出て大声を出しているちょっと年増の女の人は、
かなり地味な顔なので、そのへんにいそうな素人をオーディションで取ったんだと思ってたら、
宝塚でトップスターだった檀れいという人だったようだ。
まあ宝塚はメイクが常軌を逸してるから、
地味な顔のほうが顔を一から作りやすいのかもしれない。
 だいぶ前に、近所にあったモモカフェという店で、オーナーの女の子と話していたら、
その子もぼくといい勝負なくらいドラマを見ていないということがわかった。
彼女は、少し前に生まれて初めて「北の国から」を見たと興奮していた。
それは最終回だったらしい。
「『北の国から』って、知恵遅れのお父さんの話だったんですねえ!」
と彼女はいうのだが、それは違うと思う。
ぼくも一度も見たことはないが、それくらいはわかる。
 確かに田中邦衛は、ちょっとそう見えなくもない。
でも、青大将のころから見ているぼくには、それが田中の芸風だとわかるのだ。
まあ普通わかるけどね。

近所のビルメンテナンス業をやってる友人に助けを求めた。
数日後に救援にやってきてくれる。

玄関の明かりがつかない。
夜になったんで、玄関に明かりを点けようとスイッチを入れたんだけど、
明るくならない。
もう電球が切れたのかと、ヨドバシに買いに行ったのだ。
玄関の電球は、屋外用の大きなもので、1550円もした。
まだ替えてからそんなに経ってないのになあと、
家に戻って新しいのをつけたら、これがつかないのだ。
どうやら、電球が切れたんじゃなくて、なにかの故障らしい。
しまった、古いのはヨドバシで捨てて貰ったけど、あれはまだ生きてたのだ。
もったいないことをしてしまった。
それはともかく、どうしたもんかな。
とりあえず、明日明るくなったら見てみよう。
見てどうなるってもんでもないような気もするが。

「マンガ夜話」は、いうまでもないが、下準備が大変だ。
当該作品はもちろん読んで、
できればほかの作品も多少は読みたい。
短編が多い漫画家なら片っ端から読めるが、
長編ばっかりの人だと、そういうわけにもいかない。
今回の3作品だと、やっぱり新井英樹が難物だなあ。
あの厚さというか暑苦しさは、読み切るのが大変だ。
一本ずつなら楽しくとも、一気読みは辛い。
これに「愛しのアイリーン」と「宮本から君へ」なんかも加えちゃったら、もう大変だ。
ビリーよりも痩せそうだよな。
とはいっても、そろそろ準備にかからなくちゃな。
どれから読み始めようかなあ。
どれも既に一度以上読んでるので、
いろんなことを確認しやすくはあるんだけどね。

 ずいぶん前にも書いたけど、一千億円集めた円天は、どっからどう見たって詐欺だ。
あれを警察が今まで放置していたということには、いったいどういう理由があるんだろう。
摘発が遅すぎだよ。
 今まで待たないと証拠が固められなかったのか、
誰かが訴えないと具体的な行動を起こすことができないのか。
でも、そのおかげで、被害者は凄く増えた。
 傘下のNPO法人が、元警視総監を顧問にしていたりと、どうもきな臭い。
 元新日本プロレスの坂口征二も円天にはかなり世話になっていたはずだし、
坂口の付き人をやっていたイナズマ木村健吾も、円天興行の社長に就任して詐欺の片棒を担いでいた。
というようなことがさっぱり話題にならないのはなぜだろう。
 それにしても、あの被害者たちには、どうしても同情しきれない。
 どう考えたって現金を預ければ永遠にタダで買い物ができるとか、
年に36パーセントの配当とか、
あるはずもないことを、どうしてあんな単純に信じ込むことができるのか。
 まあ不思議だがそういう人たちが数多く世の中には存在していることを詐欺師たちは知っているから、
捕まって刑務所に入っても、何度も何度も同じことをやるんだろう。
 今回の円天会長の波も、もちろん前にもマルチの前科がある。
今回の一千億も、かなりの部分は既にどこかに隠してあるだろう。
マルチで一生刑務所に入ることはないしね。
 ほんとに世の中には、不思議なことが多い。
 学生時代の後輩で、駅前で泣きバイに引っかかって、袖のすぐ取れる背広を買ったやつがいたけど、
こういうのは、まだわかりやすくていいよな。

 PRIDEがついに消滅した。
ロレンゾがPRIDEの運営会社を解散し、全社員を解雇した。
もちろん、ロレンゾは榊原からPRIDEを引き継いだ時点で、
新生PRIDEをUFCのライバルとして発展させていくつもりだっただろう。
でも、日本のテレビ局は、どこも手を挙げなかった。
テレビ局がつかなければ、巨額なギャラは払いきれない。
理由は、わからない。
金銭的に折り合わなかったという説もあるし、
PRIDEに一度ついてしまったダーティなイメージを嫌ったという話もある。
いずれにしろ、これでもう日本からPRIDEは、なくなってしまった。
HERO’Sはあるが、運営しているのがK-1で、スーパーバイザーが前田では、
PRIDEのような発展は無理だろう。
PRIDEは、初期のころから会場で見てきたが、
もう見ることはできない。
いろんな闘いがあった。
充分楽しんだが、もっと楽しみたかった。
日本に、PRIDEという奇跡のような団体があった。
ノゲイラがいてヒョードルがいてミルコがいた。
忘れないようにしよう。

某レスラーが自殺を図って入院しているという話を聞いた。
命に別状はないようだ。
一時、いいこともあったのに、続けるだけの意志がなかったな。

中野に、古いクラシック喫茶があったんだけど、
あそこは確かなくなったんだよな。
ずっと以前、芝居をやった時に、稽古場があのあたりにあったことがあったんで、
時々いってた。
木造の階段をぎしぎし上がる、いい佇まいの店だった。
路地の奥にあって、あんまり人もこなかったしね。
店中が隠れ家みたいなところだった。
ああいう店って、昔はいろんな街にあったんだけど、
もう残ってるとこはないだろうな。
渋谷にも三鷹にもあった。
時計の針は戻せないが、またあんな店でぼんやり本でも読んでみたいもんだ。

中野サンプラザまで、クレージーケンバンドを観に行ってきた。
 え、うちの原稿は、と青くなってる編集者がひとりいると思うが、
すいません、色塗りが間に合わなかったんだよ。


 CKBも久し振り。
 今日はちょっとハンチング率が低いような気もする。
神奈川ではないせいか。
 だいぶ後になって取った席だったんで、ちょっと後ろの方だったな。
でも、客席が見渡せて面白かった。
いろんな客がいる。
一番熱狂的なのは、舞台前のひとかたまりだけど。
 今日の構成は、古い曲から始まって、
あっという間に「香港GP」までいってしまって、ああなんだかもう堪能しちゃったよ、
と思ったら、そこから新しいアルバムが始まった。
今度のアルバムはやや地味だから、早めに客を掴んでおこうと思ったのかな。
 だんだん曲がむつかしくなってきたな。
コーラスとか編曲とか、複雑すぎて、着いてこられない客もいるんじゃないのか。
わかりやすさもCKBの魅力なのに。
 後半、古い曲のメドレーになると、やっぱり盛り上がる。
古いといったって、つい数年前なんだけど。
 いちおうライブが終わった後のアンコールで、
いつもなんだかぐずぐずのスタジオ風景みたいなことをやっっている。
楽器を持ち替えて、バンドの連中に歌わせたり、アドリブで歌ったり。
このへんが、横山剣は音楽好きなんだなあと思わせるとこだな。
 3時間すっかり堪能して、帰ってきた。
今回は知り合いには会わなかったな。
 吉祥寺麺通団でうどん食って帰る。
相変わらずつゆと天ぷらが不味い。
不満。
 仕事の続き。
原稿はひとつ上がって、次にかかった。   

今日は吉祥寺寄席だったんだけど、実はそんなとこいってる場合じゃなかった。
でも、喬太郎だったし、まあなんとかなるだろうと出かけてしまった。
近所なんだけど。
 前座は、春風亭栄助。
 吉祥寺寄席だけど柳昇の弟子じゃない。
栄枝の弟子。
また地味なとこに入ったな。
 噺は、ちょっと噛みすぎ。
集中できないほど噛む。
まだ噺が身に付いてないんだな。
32歳で入門してるから、体がまだまるで落語家になってない。
新作派みたいだし。
でも、本人は面白い。
変なフラがある。
常磐ハワイアンセンター。
 ゲストは、寄席囃子の若い女の子。
恩田えりさん。
寄席囃子の話をしながら弾いたり歌ったりなんだけど、
これで商売になるんじゃないかといううまさ。
いやプロの咄家みたいに話芸があるという意味じゃないんだけど、
不思議な個性で保たせる。
国立劇場伝統芸能継承者養成所の寄席囃子コースを出ている。
先月の太神楽もそうだったけど、底辺を拡げないとね。
 トリは、柳家喬太郎。
 あの噺はなんだっけな。
「転宅」か?
 ちょっとタイトルうろ覚えだけど、お妾さんに籠絡される泥棒の噺だ。
吉祥寺寄席は初心者ばっかりなのに。
大丈夫か。
 喬太郎は熱心にやって、なんだか志ん朝みたいな間と表情で見せてかなり受けを取ってたけど、
もっと喬太郎は面白いのになあ。
床がぎしぎしいうのに気を取られたかな。
 打ち上げにちょっと顔を出して、栄助と恩田さんと少し話した。
栄助は、アメリカに10年いて入門が遅れたそうだ。
アメリカにいく前にぼくの漫画を読んでいて、
女の子が可愛くて4コマで初めて抜ける女を描いた人だと恩田さんに教えていたが、
それはどうなんだ。
 恩田さんは、「あのー、マンガ夜ばなしに出てますか?」とぼくに聞いて、
あれは「やわ」だと、すぐさま周りに指弾されていた。
「同じ顔してるんでそうかと思ったんですけど、違うと悪いと思って」というのだが、
同じ顔してれば、同じ人だよ。
 帰って、仕事。
今日は秋葉原で取材だ。
早く寝たかったのに、もう7時近い……。

シーテックの取材で幕張にいったんだけど、久し振りにいくと、ほんとに幕張は遠い……。
東京駅で京葉線に乗り換えるのが、また遠い。
ひと駅分くらいは歩いてるよなあ、確実に。
 平日だったからか、ディズニーランドの客はあんまり乗り降りしなかった。
行きは各停でいったせいもあるかもしれないが、
帰りの快速にも、ほとんど乗り込んでこなかった。
ディズニーランド定休日かと思ったくらい。
 行きの中央線で、ぼくが吉祥寺から乗ったら、
隣に20代前半くらいの垢抜けない女の子が座っていた。
途中で30代半ばくらいの女の人が乗ってきて、隣の子とはしゃいで挨拶してた。
「ディズニーランドですよー!」と20代が大声を上げてたとこを見ると、
待ち合わせてディズニーランドにいくらしい。
 これ買ったの、と30代が自分の着ている黒の半袖ニットタートルネックを指差す。
いいですねえと20代が褒める。
30代がニットの裾をめくると、ジーパンから黒いパンツが丸見えになっていた。
でも、彼女は慌てず騒がず、それをぎゅっとジーパンに押し込んで、
またニットを元に戻した。
なんでもないことのように普通にやってたんで見逃すとこだったが、
あれはちょっとまずいよなあ。
さすが30代なのか。
人生修行ができてる。
 シーテックは、なかなか面白くて、つい熱心に見てたら、
4分の1しか回れなかった。
まあいいけど。

井草八幡のお祭りにいってきた。
 というよりも、
八幡様の縁日でひたすら買い食いしてきたといったほうが、かなり正確だ。
 この八幡宮は、都内のお祭りにしては奇跡的のほんとにお祭りなのだ。
広い境内に縁日がずらりと並んで、毎日いろんな演し物があって、楽しいお祭りなのだ。
 まずはお参りして、ささやかながらお賽銭。
それから縁日だ。
雨が続いた3日目で、客は例年よりもだいぶ少ない。
テキ屋も当てが外れただろうな。
 中国のでかくて丸い餃子みたいなのがあったんで、それを食べる。
前にはチヂミの屋台がいくつかあったのに、今年はなくて、
中国ものがいくつかあった。
 大判焼きをひとつ食べて、たこ焼きとお好み焼きを一緒に食べて五平餅を食べて、
射的をやってからトウモロコシを食べた。
粉ものが多かったんで、なにか野菜が欲しかったのだ。

 ここの縁日は、店がバラエティに富んでていい。
実家の花火大会の縁日は、明らかにすべての店が同じ経営者のもので、
テントが揃いなだけではなく、味がみんな同じでレベルが低い。
悲しくなってしまうような味だった。
井草八幡の店は、味もみんなそこそこだ。
縁日としては悪くはない。
 ちょっと不思議だったのは、テキ屋っぽくない売り子がけっこう多かったことだ。
大学出て昨日までサラリーマンやってたようなタイプの人が、いろんなところにいた。
見るからにテキ屋という人がほとんどだったんだけど、
1割くらいはそうじゃない人がいたのだ。
 あれはなんだろう。縁日に出店できるのは、この辺を仕切ってるテキ屋だろうから、
そこに筋を通せば、必ずしもテキ屋じゃなくても店を出せるのかもしれないな。 
 なにか果物がほしかったので、隣のサミットストアで甲斐路とイチジクを買って帰った。
 ちょっと睡眠不足だったけど、気分が晴れた。
 さあ明日は幕張でシーテックだ。

 ゆうべはK-1を見ていた。
澤屋敷とかバダ・ハリとか、まあもちろんシュルトとか、楽しみにしてたものもあったのに、
韓国の大巨人がすっかりぶち壊してくれた。

 以前、ホンマンとシュルトが闘った時にも、
シュルトがホンマンの巨体と身体能力に手こずったのと、
K-1のルールがやや変わってシュルトにその対応がまだできていたなかったのとで、もたついた。
そしたらホンマンが判定で勝って、あまりのホームタウンデシジョンに驚いた。
 どう見たって、少なくともホンマンが勝っていたはずはない。

 判定は主観だから、曖昧な部分は残る。
あの時の審判の頭がおかしくて、ホンマンが勝ったように見えていたのかもしれない。
でも、明らかに負けていたのに
ホンマンが堂々と勝ち名乗りを受けていたのが、恥ずかしかった。
日本人のメンタリティとは違う。

 ゆうべは、ホンマンが前回のKO負けに懲りて、
前蹴りでモーとの距離を取って懐に入らせないようにしていたが、
まだ技術がないんであっさりと飛び込まれてはフックを振り回されてしまった。
 その前蹴りがだんだん低くなってきたんで、ローブローがあぶないなと思ったら、
金的に真正面から当たってしまって、モーが苦痛の表情でうずくまった。
そしたら審判は、それをダウンに取って、結局その差でホンマンが勝ってしまった。

 あれだけ身長差があってあんなに低い前蹴りを出していたのは、
疲れて足が上がらなくなっていたか、前蹴りの形になるほどまでには練習していなかったのか。
何度も金的に当たりそうになっていたのに、
それに気づかなかったのか、気にしていなかったのか。

 なんにしろ、ホンマンは勝ってはいなかった。
 ただそれは、K-1側の判断だから仕方がない。
韓国でホンマンを勝たせれば、韓国でのK-1人気が上がる。
だからスターを作るためには、企業側の論理では仕方が無いともいえる。
 その代わり、信頼は失う。
K-1では、実力以外の要素が大きすぎる。

 ホンマンは、今回も勝利を喜んでいる。
恥というものを知らない態度は、やはり日本人とは違うんだなあと思わせる。
 日本のリングでは、微妙な判定で勝ちを拾ったりホームタウンデシジョンで勝たせてもらった選手は、
勝ち名乗りを受ける時にも恥ずかしそうにしたり首を振って判定を否定したりすることが多い。
あんなに堂々と喜んだりはしない。

 ホンマンは、ローブローは当たっていないと主張している。
テレビ中継では、ローブローのシーンは、なぜか再生されなかったと思う。

 K-1コリアの試合は、誰に決定権があるのかは知らない。
でも、馬鹿なことをしていると思う。
勝敗には誠実であるべきだ。
一瞬韓国の観客を喜ばせることにはなっても、結局、信頼を失うことになる。

 ホンマンは、あれだけ体があって運動能力があるんだから、
もっと練習して強くなればスーパースターになれるのに、もったいない。
いつまで経っても妙なパンチと妙なキック。
まだ一度も結果を出していないんだから、もっと謙虚に努力して欲しいもんだ。

 PRIDEを失った今、K-1は数少ない日本発の優良コンテンツだ。
もう少し、大事にしてほしい。

羽中田昌さんが、ぼくがキャラクターを描いてるサッカーチーム、
カマタマーレ讃岐の監督に就任することになったようだ。
 彼はかつて韮崎高校のエースだったんだけど、事故で下半身不随になり、
今度は指導者を目指してバルセロナにいき、コーチの勉強をした。
5年滞在して経験を積み、帰国して評論活動をやっていたのだ。
 そうか、ついに監督か。
それも、カマタマーレ!
 カマタマーレは今期なかなか調子がいい。
頑張って、とりあえずはJFLだー!

やっと自前のメールアドレスを持った。
オリジナルドメインをだいぶ前に取ったんだけど、ずっとほっといたのだ。
週アスのネタがらみにして、やっとメアドの設定を済ませた。
もちろん、このHPも新URLにアップしてあるんだけど、
さてカウンターをどうしようかとか、
携帯対応をどうするかとか、
模様替えするかどうかとか、
まあいろいろ未解決なところが多くて、
まだ移行してない。
考えることややらなくちゃいけないことが多すぎるんだよなー。
「10.19」
 久し振りに報道ステーションじゃないものを10時台に見てしまった。
とんねるずの「みなさんのおかげ」シリーズ20周年特番をやってたからだ。
 ニュースとプリレス以外はテレビを見ないぼくも、とんねるずは比較的見る。
最近は、「細かすぎて伝わりにくいモノマネ選手権」が大好きなのだ。
それ以外はあんまり興味ないんだけど。  
 昨日の20周年は、「20周年突入」とかいう頭の悪い副題だったけど、それもらしくてよろしい。
 とんねるずは、やっぱり石橋だなあ。
 石橋は、常に退路を断ってるのが偉い。
というか凄い。
あれだけ威張りまくって、目下のものを酷い目に遭わせて、
自分が落ち目になったら絶対に半殺しにされるのが判っていて、それでもやるところが凄い。
 ぼくはそういうのは好きじゃないんだけど、
石橋はあまりにも徹底していて、もう凄いというしかない。
水に落ちた犬になることを畏れていない。
 石橋は芸がないとかいわれるけど、その人生の選び方がもう既に誰にも真似できない芸だよな。
 忙しいのについ、2時間以上も見てしまった。
おかげで、今日はますます忙しい。
 来週は久々に、「細かすぎて伝わりにくいモノマネ選手権」らしい。
うーん、また見ちゃうかもなあ。

みなもと太郎さんの40周年パーティには、お土産がついた。
 みなもとさんの大口キャラを刻んだ江戸切り子のグラスと、
かつてみなもとさんが書いた和田誠の「お楽しみはこれからだ」を
下敷きにした漫画評「お楽しみはこれもなのじゃ」を、
パーティに参加した漫画家たちがまたパロディにした小冊子。
「お楽しみをもうひとつ」。
 上野顕太郎、唐沢なをき、とり・みき、しりあがり寿、コンタロウ、永野のりこ、
さくまあきら、水玉螢之丞、一本木蛮、秋本治、夏目房之介、長谷邦夫、
小野耕世、水野英子、バロン吉本、さいとう・たかを、和田誠、いしかわじゅん、
ほか大勢が寄稿した贅沢な本だ。
 もちろん、非売品。
 それだけでなく、みなもと太郎本人も、会場に入るまで、
そんなものが作られてたとは知らなかった本。
 ぼくの分だけ、ちょっと見せます。
みなもと太郎画業40周年のパーティにいってきた。
 今日は、仲良くしていた友人の墓参りも昼間あったんだけど、
ちょっと昼は出られなかったのでそれはパス。
まあお墓は逃げないからね。
夕方から宴会があったんで、それに出られたら出ようと思ってたんだけど、
そっちも結局間に合わなかった。
 その後に、みなもとさんのパーティがあったんで、それだけ出てきた。
こっちも実は逃げたかったんだけど、
何度も誘われて挨拶も頼まれたりしたんで、覚悟を決めて顔を出したら、
やたら知り合いだらけのパーティで、なかなか楽しかった。
 漫画家は当然いっぱいきてたんだけど、
古い編集者も大勢来ていて、旧交を温めた。
みんなもう定年になって、
編プロを始めたり会社を始めたり、新たな道に進んでいる。
もうそれだけ、俺も年を食ったんだなあ。
自覚がないけど。
 みなもとさんは40年だけど、俺は30年。
思えばはるばるきたもんだ。
 コーシンこと高信太郎が会場内でもひと際うるさかったが、
もっとうるさかったのが、バロン吉本さんだった。
あの人は変わってるなあ。
 水野英子さんとか花村えいこさんとか、かつての美しい少女漫画を描いていた人たちもいて、
漫画も歴史を持ったんだなと感慨があった。
一峰大二とかね。
まあ園田健一とか唐沢なをきとか一本木蛮とかとり・みきとか秋本治とか
多少若い世代も来てたんだけど。
 大月隆寛が、15キロ痩せていた。
唐沢なをきも痩せていた。
時代はダイエットだな。
帰って、ミミと正ちゃんにご飯やって、今日も仕事だ。

朝日カルチャーセンター終了。 
今日は「漫画の時間」を出版することになる経緯から、
その後の「BSマンガ夜話」を含む出来事、
そして「漫画ノート」の出版が遅れている理由から出版社選択の理由まで、
その間のいろんな出来事や事件も併せて、1時間半たっぷり語った。
予想外に脱線せずに語ったと思う。
もっと脇道に逸れるつもりだったんだけど、喋っててふと時計を見たらもう1時間たってたりして、
前回もそうだったけど、まるで時間が足りなかった。
でも、あれ以上喋ると、喉が痛くなるけど。
 前回は老若男女だった参加者が、今回は比較的年齢の幅も狭かったようだし、
男のほうが圧倒的に多かったのもやや不思議だった。
なにが前回と違うのかな。
それにしても、「漫画ノート」がもう今ごろ出てるという予定で、今日の講座があったんだけど、
まだまるで影も形もないんだもんなー。
いかんいかん。
 本が出たら、こんどこそ出版記念として、またやります。
お楽しみに。
今度はもっと脱線してね。
ファンクラブコアメンバーズと飯を食って、帰ってきてから黙々と仕事。
すっかり朝になってしまった。

明日は新宿で朝カル。
講演というか講義というか、漫画の話をする。
今回は、「漫画の時間」から「漫画ノート」そして再開する
「マンガ夜話」あたりの話を中心にする予定。
当日申しこみもありだったかな。
まあ現地で会いましょう。

葡萄をもらったんだけど、これがもう冗談みたいに美味しい。
甘くて香りがよくて、皮ごと食べても苦にならない。
産地直送でもらったんだけど、美味しい果物を作る人は凄いなあ。
果物好きなんで、ほとんど毎日なにか果物は食べてるけど、
美味しさに驚くことは、そうはない。
この農園の葡萄は、ちょっと凄い。
山梨の中村園っていうんだけど、10月にまだ甲州種が出るようなんで、
これは注文してみようかな。

今日は自宅で撮影。 
といってもぼくの撮影ではなく、妻の仕事で、
うちをスタジオにして、いろいろ食べ物を撮っている。
 カメラマンとイラストレーターと編集者と、もうなんかいきなり人口が増えている。
 ぼくの出番は、庭のデッキでサンマを焼いてる写真を撮るのに、
正ちゃんがそっと焼け具合を見にいってるという設定で、猫使いとして呼ばれた。
 でも、そうそう都合よく覗きこんでくれないんだよな。
火が燃えてて熱いし、煙は出てるし。
 しばらくやって、ミミと選手交代。
 ミミはまだ怖いもの知らずなんで、なんとかちょっと覗いてくれて撮影終了。
ミミの媒体デビューが決まった。
一昨日あたりから手塚治虫の新書の解説を書いてるんだけど、うまく書けない。
毎日ほかの仕事もやってるんで、うまく集中できない。
 今日はやっとほかの仕事が片付いたんで、そっちに集中だ。
いや、急ぎの仕事もあるんだけど、それはあさってにしとく。
あさってにすると、実質連休明けになってしまって、非常に申し訳ない。
 それも、「漫画ノート」のゲラと挿絵のチョイスに時間がかかっていたせいだ。
なるべく図版はたくさん入れたい。
すべてには無理だけど、8割くらいには入れたい。
使うカットを小さくしたりして、なんとか完了。
まだどうなるかわからないけど。
マンガ夜話前には、どうしても出すぞ。

 吉田戦車が結婚した。
お相手は、伊藤理佐だ。
お幸せに。
 伊藤理佐家の吹き抜けのあるトイレを見に行けなかったのが心残りだ。

HERO’Sを観た。  
テレビを観たんだけど、最初に桜庭をやるとは思わなかった。
実際は8試合目だったから、これで掴みはOKとおもったんだろうな。
 柴田では、まだ衰えた桜庭にも勝てない。
船木に教わっててはなおさら勝てないだろう。
 ミノワマンは、ちょっと厳しいなと思ってたら、
ケーシーが組んでけばいいのに打ち合いにきてくれたので、一発入れて勝ち。
 宇野は、マンバよりジダのほうが厳しいなと思ってたら、案の定だ。
あの肩と顎のあたりに入った膝は凄かった。
あれで決まったようなもんじゃないかな。
 カルバンとヒベイロはいい勝負になるんじゃないかと思ったのに、これほど差があるとは。
 マヌーフとシウバは、まあマヌーフの勝ちだろうな。
 KIDとビビアーノは、どっちが勝つか見当が付かなかった。
KIDは実戦のカンがなくなってるし、ビビアーノは柔術の実績が凄い。
もしかするとビビアーノが、と思ったんだがなあ。
 KIDのあの腕十字の抜きかたはありえない。
どんな関節してるんだ。
ビビアーノはまだドントムーブのルールを理解してなかったな。
あれがちょっと興を削いだ。
 でも、ビビアーノの柔術は確かに凄かった。
次やったらわからない。
KIDも、もう少し寝技やらないと厳しいな。
 カルバンとジダは、カルバンがオールラウンドぶりを見せた。
この階級では日本で勝てる選手は今はいないなあ。
宇野も年食ったし。
アスリートは足が速い。
全盛期はほんとに短い。
いい時にいい相手と当ててやりたいものだ。
 それなのに、PRIDEときたら……。
 ロレンゾは日本のテレビに、高く売ろうとしすぎなんじゃないの。
 しかし、宮田とハリトーノフは、放映もなかった。
結果すらいわない。
意味のある試合なのにな。
 ヒクソンがまた出るらしいが、今さらという気もするなあ。
桜庭とやって、どっちが勝つかな。
どっちも全盛期じゃないんで、あまり興味がわかないのが残念だ。

迎えの車がきたのでバンキシャにいこうと、青梅街道から靖国を抜けていったら、
いやー今日は祭日和だねえ。
新宿までの間に、御神輿が7台練り歩いてた。
 秋祭りなんだろうけど、こう暑くちゃ秋気分じゃない。
今日も真夏日だったし、熊谷じゃ35度だ。
今日の大ネタは、安倍関連と、もうひとつ西武新宿線爆破未遂事件。
 本番前の打ち合わせで、もうひとりのコメンテーター河上さんと、
特措法もネット規制も意見が合わなかったけど、
番組のコメントは、やりとりをするのではなくコメントをそれぞれがいうだけなので、
対立する形にはならない。
 河上さんがインド洋の給油が重要だという話をいつまでも延々として、
ぼくの話す時間がなくなってしまったし。
 ああいう時、同じ場にいる人間が全員同じ考えみたいに見えて困るんだよな。

 そのあたりで、現場に急遽トラブル発生で、後半の構成が突然変わった。
 CMの間に、フロアと副調とで調整して、あっという間に新しい構成ができる。
といっても、もちろんぶっつけ本番だけど。
 打ち合わせで決まってた構成で話す内容とか時間とかをおおよそ考えていたのに、
急に変わるんで、ちょっと対応できず、
いいたいことをいい終えた時点でまだ10秒くらいあって、ちょっと途方に暮れてしまった。
 悔いが残るなあ。
 でもまあ、これが生放送だな。
 10年以上さんざん生放送をやってきたんで、
どんな事態になってもそれに合わせられると思ってたけど、そうでもなかった。
やっぱり、プロの福澤くんとは違うな。

 と思ってたら、最後の最後で数秒空いて、
窮した福澤くんがいきなり河上さんに振ったら河上さんもなんだかわけのわからないことをいってしまって、
なんだかあたふたして終了だった。
 久々に生放送はむつかしいと思ったよ。
その緊張感のようなものが、録画と違って面白くもあるんだけど。

 番組終了後、福澤くんの誕生日を祝って、スタジオで簡単にお祝い。
ケーキと花束とプレゼントが渡された。
 菊川怜は、「肌身離さずに使ってください」と袋を渡したので、
おいおいパンツじゃないのと袋をあけたら、ボールペンだった。
 ボールペンは肌身離すよな。

 地方ではあまり見られないようだが、最後に安倍ネタの一枚絵を見せたら、
今日は玲ちゃんに潰されなかった。
 いや、潰されたのか。
 福澤くんに感想を強要されて、棒読みで絶賛してくれた。
 うーん、ありがたいような、ありがたくないような……。

さあ、次のイベントは、22日、朝日カルチャーセンターの講義だ。
ネタはもちろん「漫画ノート」。
まだ出てないけど……。

明日は、「バンキシャ!」だ。
日テレ夕方6時から。
 どうも総裁選は、闘う前から福田で決まりって流れができてるな。
 一枚絵を描かなくちゃいけないんで、
明日の時点で情勢の大変化があったりすると困るんだよな。
それとも、情勢の変化に影響を受けないネタにするか。
 今だから安倍ネタでもいいかな。
 しかし、福田かあ。
 麻生がいいわけではないが、福田は暗いな。
 中国とは仲良くなりそうだが、それがいいことなのかどうか。
拉致家族にも冷たくなりそうだし。
 派閥がまた生き返って、どうも小泉以来の流れは、これで一旦終わりだな。
次の衆院選までは、大きな政局もないだろう。
 閣僚のカネはまた新しいネタが出るだろうが、
そろそろ民主党議員のカネも、マスコミがネタにし始めるころだ。
そうそう自民党の議員だけがカネにルーズだというわけではないだろう。
 原稿用の資料を大量に読まなくちゃいけないけど、時間がない。
今日はいい天気だったし、プールにいきたかったなあ。
奥武山公園の、50メートル屋外プールにいきたかった……。
那覇だけど。

 夜のニュースを見てたら、凄い雨と風。
昨日帰っておいてよかった。
台風がいくまで戻れなくなるところだったよ。
 今日はバンキシャの打ち合わせ。
まあネタはもちろん、今話題のアレだ。
 ニュース読んでる丸岡さんと飯食いながら打ち合わせだったんだけど、
今日はドスガトスにした。
まだランチ食べたことなかったしね。
 しかし、前菜のスパニッシュオムレツは、いつ食べても、もっと食わせてくれーと思う。
幅1センチくらいしかないからなあ。
 給仕の女の子に、この倍くれといったんだけど、
ほかの料理が食べられなくなりますからねとあっさりと躱された。
1センチが2センチになったって、ぜんぜん変わらないよ。
 丸岡さんは、10月から昼のニュースに移動になる。
昼前のニュースと、「おもいッきりイイ!テレビ」内のニュース。
「おもいッきりテレビ」が、リニューアルするのだ。
 どうでもいいんだけど、その新番組のキャストの人選が、
なんだかどうも、首を傾げるところもないではない。
不思議なメンバーである。
関係ないからいいけどね。

今回の那覇はずっと天気が悪かった。
着いた日には青空が広がって、こりゃ毎日泳げるなと思っていたのだ。
奥武山という公園に、50メートルの屋外プールがあって、
そこがいつもガラガラだという情報があったので、
1週間そこで散歩代わりに泳ぎこむぞと思っていたのだ。
ところが、毎日雨なんだよなー。
曇りの日も、必ずどこかで雨にはなる。
熱低が沖縄本島上空に停滞して、全然動かない。
しょうがないから泳ぎはやめて仕事してたけど、
せっかく持ってった海パンが泣いてたよ。

今回は、やたら人と会うことが多かった。
毎日ランチや夕食を誰かと摂って、初対面の人と挨拶して、
それもあってなんだかスケジュールがすっかりタイトになっちゃって、
1週間もいたとは思えない。
行って次の日帰ってきたって印象だ。
まあ中では、RBCの宮城麻里子、小林真樹子の両女子アナと飯を食ったのが、
せめてもの彩りかな。
あ、もうひとつ、タイフーンFMの「小ネタ超特急」という番組に出たのも。
この番組は、女の子ふたりで好き勝手なことを喋る番組なんだけど、
前から一度出ると約束はしてたんだけど、
生放送だとなかなかタイミングが合わず、今回やっと約束を果たせたのだ。
国際通りのど真ん中にあるサテライトスタジオでやったんだけど、
前回出たタイフーンFMの番組とは大違いで、
凄く楽しかった。
ちゃんとパーソナリティが進行してくれるし、ネタも振ってくれる。
非常にやりやすかったよ。
つい危ないネタも喋ってしまったが、まあいいや。
この番組は、ポッドキャスティングでも聞ける。

「10.6」
那覇空港に着いて、ふと外を見たら、
こないだ黒焦げになった飛行機が、まだ置いてあった。
近くで見ないとよくわからないけど、
後ろ半分は骨組みだけになって、死んだ鳥のように羽を下ろしている。
こういうのを見ると、毎月沖縄にいくのもちょっと怖いな。

というわけで、台風の中、ちょっと那覇事務所にいってきます。
原稿をいくつかと、単行本のゲラ、あと打ち合わせとラジオ。
どこかで泳ぎたいんで、那覇市内のプールを探してみるつもり。
ミミは、かなり回復して、家の中を走り回っている。
正ちゃんは、ミミが入院してた日には心配してか家中を嗅ぎ回ってたけど、
もう落ち着いている。
平和が戻ってきた。
咳はまだ出るが、沖縄の気候がイヤしてくれるだろう。
あんなに痛かった肘も、今年の夏休みで格段に楽になった。
さて、ちょっといってきます。

今日打ち合わせしたんだけど、このままだと本が物凄く分厚くなってしまう。
 まあどれだけ厚くてもいいという反応が多いのはわかってるんだけど、
今のままでは、「漫画の時間」の5割増しの厚さになってしまう。
それって、かなり持ちにくいよなあ。
 価格的な問題もある。
2000円ってのが、一応の目安なんだけど、あんまり厚いと値段も上がる。
どうも困ったもんなんだよな。
ってそんなこと今ごろいってるのもなんだけど。
 取り上げる漫画1作品につき、引用カットを1点入れてるんだけど、
これを減らそうかな。
あまり絵柄が知られてない漫画を優先的に使って、
誰でも知ってるものは、引用しなくてもいいかもしれない。
 本文は、厳選したからこれ以上削りたくないんだよな。
 数人、漫画家を取り上げるコーナーと漫画作品を取り上げるコーナーで重複してるケースもあるんだけど、
これも別物というか切り口が違うしなあ。
 うーん、悩む。
 明日から那覇事務所入りするんで、ゲラチェックしつつ、最終判断しよう。
 しかし、飛行機飛ぶのかな。
現在、東京は暴風雨。

「漫画ノート」では、「漫画の時間」と同じように、取り上げる漫画一冊につき一カットを添えるんだけど、
漫画の時間が100点だったのに、漫画ノートは200点もあるのだ。
それだけ分厚い本になるわけだ。
 それに使うカットを、どんどんコピーしてるんだけど、これがほんとに時間がかかる。
 どこを使うかは、当然どこでもいいわけではない。
ここを見せたいというところを選んでるんで、1点ずつに時間がかかる。
その前に、200冊の本がどこにあるかを探すのが、また大変なのだ。
 引っ越しを一度経てるんで、けっこうなくなってるものがある。
どこかにはあるんだけど、見当たらない。
「オメガ7」とか「棒がいっぽん」なんて、絶対にあるのに、見当たらない。
後者なんて、2冊あるはずなのに。
 しょうがないんで、さっきパルコにオメガ7を買いにいったら、
なんと「約束の地・スノウ外伝」の文庫が平積みになっていた!
リブロ偉い!

 こないだ黄金桃って見たことのない桃を食べたら、これが凄く美味い。
桜桃にマンゴをかけたような味。
あんまり上手いんでまた買ってしまった。
さあ食うぞー!

猫のヒゲを、猫は自分で食べるという話を、ずいぶん前に聞いた。
そんな馬鹿なと、落ちてた正ちゃんのヒゲを与えてみたら、
見事にムシャムシャと食べたのだ。
えええーっ、知らなかったー。
それ以来、猫のヒゲが落ちてると、拾って貯めておくことにしている。
案外猫のヒゲって、抜けるものなのだ。
この何年かで、もう100本近くは拾った。
いつか山盛りにして、正ちゃんにスパゲティのように食べさせてみようと思ったのだが、
猫のヒゲって、人間のと違って物凄く堅いからな。
まるで針みたいだ。
ヒゲの根本を正ちゃんの頭に刺してやると怒るからな。
あんまりたくさん食べさせると、体に悪いかもしれない。
胃袋くらい突き破りそうだ。
最近は、ミミも参加している。
ミミのヒゲが落ちていたので、ミミにやってみたら、
やっぱりしばらく匂いを嗅いでから食べようとした。
食べるんだなあ。
正ちゃんが食い意地がはってるからではないのだ。
ちょっと疑ってたんだけど。
まあそんなわけで、もう集めるのが目的になってしまった猫のヒゲコレクションが、
うちにはいっぱいある。
これをどうしようかなあ。

ミミはかなり元気を回復した。
もう家の中を走ってるから、そう無茶しなければ、大丈夫なんじゃないかな。
ちょっとほっとした。

先日、ミミは手術を受けたのだ。
 そろそろ1歳も過ぎて、発情期も2回迎えたことだし、
避妊手術をしなきゃなあと思っていたのだ。
人間の都合に合わせて申し訳ないが、
やっぱり異種の生物の共同生活には、そういうことも必要なのだ。
 正ちゃんの場合は、生後半年を過ぎたあたりで発情時を迎え、
もう狂ったように家を駈け巡ってオシッコして回った。
こりゃたまらんと隣の獣医に相談したら、
1歳を過ぎて体が大人になるまで待った方がいいというので、
泣く泣くオシッコを拭いて回ったのだ。
布団や鞄にもずいぶんやられたなあ。
 でもまあ、正ちゃんの場合は、外に出てるタマなので、
手術は袋をふたつに切ってタマを出すだけで、そう大手術ではない。
でもミミは女の子なので、
お腹を切って子宮と卵巣を取り出さなくてはいけないのだ。
けっこうな手術である。
ああ心配である。

 紹介された練馬区にある動物病院で、手術をしてもらった。
一泊か二泊である。
ご飯を食べなかったら一泊で帰るらしい。
 次の日、妻が電話をしたら、
案の定ご飯を食べないから引き取った方がいいという話だったので、
急いで受け取りにいった。
 まだいろんな薬が効いてたのか、知らない環境でパニックになっていたのか、
声をかけてもあまり反応がない。
お腹を見ると、広い面積の毛が剃られていて、2センチくらいの傷口と縫い目が見える。
チビなのに頑張ったなあ。
 料金を払ってタクシーを拾い、篭の中に手を入れて撫でていると、
だんだん声を出すようになった。

 家に帰って、篭から出してやると、恐る恐る家の匂いを嗅ぎ始めた。
ここが自分の家かどうか、まだ判断がつかないようだ。
 しばらくして、やっと落ち着いてきて、家の中をうろつき始めた。
足が引きつれるようで、なんとなく歩き方が変だ。
 いきなり洗面所に飛び乗ろうとして、届かずに落ちた。
水を飲もうとしたらしいが、まだ体力が回復してないのに、無茶するやつだ。
 その日一日は、ちょっとぼんやりして、動きも鈍かったので、かなり心配だったのだが、
次の日になって、動きも活発になってきた。
まだ元通りではもちろんないが、動く範囲も増え、
高いところにも上るようになってきた。
体力回復のためか、ソファで寝てることが多いが、
たぶん順調に回復してきているだろう。
 でも、かなり怖い体験だったらしく、
ちょっと撫でてやるだけで、すぐにゴロゴロと喉を鳴らすようになった。
家にいる幸せを満喫してるんだろうなあ。
やっぱり家が安全だよ。
 剃ったお腹は、うっすらと毛が生えてきている。
早く元通りにならないかな。
縫い目もね。

夏風邪は、相変わらず抜けていない。
咳は出るし、夜になると7度ちょっとくらいの熱が出る。
もう半月くらい続いてるんで、また月曜あたり医者にいってみるかな。
大汗掻いて極冷えのカフェに入ったのが発端だったんだけど、
きっと今年はそういう人が多いだろうな。
夏は大好きで、夏バテなんて生まれて一度もしたことがないのに、
ほんとに物凄く久し振りに夏風邪は引いた。
何十年ぶりだろうなあ。
ちょっと記憶にない。
まあそれだけ変な夏だったということだ。
ゆうべから、突然右膝が腫れ始めた。
きっと風邪の熱が飛び火したんだろうな。
ちょっと抵抗力がなくなってるんだ。
しかし、左膝は靱帯が切れてるからよく腫れるけど、
右膝がってとこが珍しい。
おかげで、今夜は夜中に7度5分まで上がった。
とりあえず約束の原稿はできた。
明日は週アス。
あさっては、「漫画ノート」に添える漫画のコピー取りの続きだ。
これが200点あると大変なんだ。
やってもやっても終わらない。
しかし、「漫画ノート」って、どれだけ分厚くなるんだろう……。
ちょっと心配。
まだ束見本見てないしな。

夕食をどこで食べようか迷って、ソイビーンファームにした。
ここは、味噌を使った料理を出すところだ。
あらゆる料理に、いろんな味噌が使ってある。
前菜からスープにメインディッシュ、デザートに到るまで味噌味だ。
でも、もちろん変化に富んでいて、みんな同じ味になったりはしない。
ここはロールキャベツが売り物なんだけど、これにもみそ味がついていて、
柔らかくてジューシーで、非常に美味い。
ここで食べた味噌も売っていて、気に入ったら帰りにお土産にできる。
今日はコースで頼んだけど、単品でも美味しい。
すっかりお腹がいっぱいになったけど、
今日は、家にデザートがある。
アテスウェイでケーキを買っておいたのだ。
ぼくは和菓子の方が好きなんだけど、アテスウェイは別だ。
ここで、和栗をたっぷり使ったサントノーレと、新作を2種類買った。
サントノーレは知ってる美味しさ。
新作ふたつは、爽やかな味と、濃厚だけどさっぱりした味。
どちらもシェフの才能を感じる。
色も形も含めて、ここのシェフはセンスがあるなあ。
ずっと吉祥寺で、というか近所でやっててほしい。

免停90日が、地獄の講習2日間のおかげで、なんとか45日になった。
明けたころには、ドライブシーズンだな。
 今日は、試験があった。
 40問のうち36問以上の正解だったかで、刑期が半分に短縮される。
 とはいっても、昨日と今日の講義は、みんなこの試験のためのもので、
講師が解答を教えてくれる。
これが出るとはいいませんが、ここにアンダーラインを引いておいて下さい、
というような、よくわからない言い回しで、解答をみんな教えてくれるのだ。
 なんのための試験なんだろうな。
2万7000円のアリバイ作りか。
 講師は何人かいるのだが、みな60歳以上のようだ。
どこかの天下り、というよりも、再就職かな。
彼らと、この組織のトップ連中を養うために、交通違反というシステムが使われているわけか。
 2日間折りたたみ椅子に座る一番辛いペナルティも、これで終わった。
とりあえずはやれやれだな。

 今日は自転車で行こうと思ってたんだけど、雨が降りそうだったんで、またタクシー。
帰りは、武蔵小金井行きのバスがすぐきたんで、三鷹じゃなくて、そっちにいってみた。
 バスの車内アナウンスって、機械的に録音されてるんだろうな。
「次は霊園前でございます」
 という場合、「次は」「霊園前」「でございます」が別々に録音されて、組み合わされるようだ。
 みんな同じ女の人の声なんだけど、
「次は」は明るい声、「霊園前」はクールで事務的な声なんだけど、
「でございます」で一転、もうなんだか溢れる幸せいっぱい! 
という笑顔を含んだトーンの高い語尾上がりの声だ。
「次は」「霊園前」「でございます」!
 ひとりで笑ってたんだけど、乗客は誰も不思議ではないようだった。
▽ 
今夜は、吉祥寺寄席。 
 林家彦いち、柳家三之助、それに太神楽の翁家和助。
 今回は夏休み企画で、客がお子様同伴だった。
大人と子供と一緒の客は、演者もやりにくかっただろうな。
彦いちは、力業で押し切っていた。
ちょっとうるさかったけど、まああれもありか。

いや意外となんでもなく、普通にこなせてるよ。
スピード違反講習。
 ゆうべは3時前にベッドに入ったのに、案の定寝られなかった。
7時過ぎに起きたんだけど、いつも寝るの7時過ぎだもんなあ。
そう突然変な時間に寝られない。
 寝ないでイベントに参加。
こりゃ起きてるのが大変そうだ、と思ったんだけど、
なにいってんだか聞こえなくて退屈な人の講義以外は、なんとか寝ないでこなして、
構内の箱庭をランサーで3キロほど走ったりして、なんとか無事スケジュールをこなした。
 明日はまた9時20分からだ。
今日はタクシーでいったけど、明日は自転車でいこうかなあ。
雨は大丈夫だろうか。
 教室が冷房でうすら寒くて、体調が変だったんで、
セサミに寄って500メートルほどプールで泳いで帰ろうと思ったら、
6時過ぎたら急に人が減ったので、
レーン占有でもう500メートル泳いで、計1キロで引き上げる。
 歩いて吉祥寺に向かう途中で、もんくすふーずで夕食にすることにして、
入った途端土砂降りだ。
結局オヤジと2時間も話してしまった。
 さあ、また明日だ。
 でも、その前に「漫画ノート」の準備。
発売は、11月だなあ……。
「9.20」
明日は、今夏最大のイベントが待っている。
正確には、「明日から」だ。
スピード違反の、9時から5時までの地獄の講習が、
府中の試験場において、2日も連続であるのだ。
ああ考えただけでも気が重い。
2万7000円だかも払った金は、いったい誰の懐に入るんだろう。
二度と見もしないテキストやパンフレットを書く人たちや印刷する人たちや
運搬する人たちが、よってたかって分けるんだろうな。
2日間もそう大して効果があるとも思えない講義やらなんやら受けるのは、
まあ嫌なことをさせられるペナルティなんだからしょうがない。
でも、このへんの金の流れには、誰も手を突っ込まないんだなあ。
ぼくの払ったあの金が、誰の手に入ってるのか、
考えただけでなんだか頭の中がむずむずするよ。
日本中から天下りや利権団体をなくしたら、ずいぶんすっきりするだろうな。

やっと夏風邪が抜けてきた。
おかげで、ずいぶん時間をむだにしてしまった。
もっとやらなくてはいけないことがたくさんあったのに。
今月は、比較的時間の余裕があったんで、
やりたいことも多少はできたんだけど、もっとできたはずだったんだよな。
志賀にも四万十川にもいけなかったしなあ。
でもなんとか、咳も抜けてきた。
熱はもう下がった。
さあ遊ぶぞ、というころには夏は終わりなんだよな。
その上、スピード違反講習も待ってるし……。

 U-17は惜しかったなあ。
先制点は、ミドルキック入れられた直後だったんで、
タイミングといいGKをあざ笑うループといい、ベストだったんだけど、
あのあとの立て続けの2点がなあ。
やっぱり17歳以下でも、フランスはフランスだ。
決勝Tに進めなかったのも残念だったが、北朝鮮が進出してるのがどうも。
でも、やっぱり下の層は面白い。
U-20もいいし、心配なのはオリンピック世代だな。
特に平山と、あとは反町だな、心配なのは。

劇作家の高取英が誘ってくれたんで、
新宿紀伊国屋ホールの月蝕歌劇団公演を見にいってきた。
 高取の芝居は遥か昔から見てるけど、近年はちょっとご無沙汰だった。
「聖ミカエラ」あたりのころはよく見てたんだけどね。
 客が満員だったのには驚いた。
月蝕だよ。
誰が見にいってるんだ。
小劇場の方が似合うのになあ。
 今回は、「寺山修司 過激なる疾走」。
寺山修司の一生を描いている。
高取はかつて、寺山のスタッフをやっていたのだ。
 月蝕の芝居には、特徴がある。
若い女の子が大量に出てきて、タイムスリップして、チャンバラがある。
あとはミュージカル風なとこだな。
もちろん、今回もそうだった。
寺山なんだけど、そんなことは関係ない。
なにをやっても、月蝕は月蝕だ。

 終わったら、ふたつ隣の席のオヤジに声をかけられた。
誰だっけと思ったら、版画家の大西信之くんだった。
横山宏の友人だ。
寺山の主催する天井桟敷で、合田佐和子の下に、横山くん共々いた。
 もうひとりの顔見知りに声をかけられた。
こちらは、感極まって泣いていた。
泣くような芝居でもなかったと思うので、寺山というか桟敷関係者だな。
 まだ夏風邪が抜けてなくて、館内がちょっと寒かった。
 麺通団でうどんを食って帰ったら、案の定熱がまたぶり返していた。
といっても、7度4分止まりだけどね。
 かき氷を2杯食べて、仕事だ。

また昨日も、かき氷を食べてしまった。
涼しかったのに。
いや、気温は関係ない。
かき氷が美味しいから食べるのだ、アイスロボで。
掲示板やらmixiやらメールやらで、ぼくが書いたのを見て注文したという人が、
既に4人はいる。
かなり貢献してるよな。
ロボを作ってるのは、中部コーポレーションだ。
建築金物、玄関マットからマンホールカバーまで作っている。
ほんとは、こういうのが家にあるといいんだがなあ。
ただ、この会社のサイトを探しても、アイスロボって名前が出てこないんだよな。
ちょっと不思議。

夏風邪が、なかなか治らない。
熱は6度台後半から7度ちょっとくらいで、熱には強い方なのでこのくらいなら平気。
7度5分過ぎると、長時間の仕事が、集中力切れちゃってむつかしいけどね。
問題は、咳だ。
起きてる時も多少出るが、寝る時にやたら咳き込んで、
さっぱり寝られないのだ。
妻もうるさいだろうが、ぼくも自分の咳ながらうるさい。
もう咳のしすぎで、腹筋が痛い。
ビリーよりも効くよ。
月曜に医者にいって、抗生物質と咳止め等をもらってきたんだけど、
はかばかしい効果がない。
気管支炎は起こしてるが、肺炎にはなっていない。
もうそろそろ治ってくれないと、外出もできない。
といいつつ出てるけど。
スピード違反の講習が、今日明日とあったんだけど、
ちょっと朝9時からいくのは無理そうなので、来週にした。
早く治らないかなあ。

今日も36度あって、猛暑日だったらしい。
陽射しが強かったもんなあ。
暑さも一山越すとかいってたが、相変わらずのようである。
 しかし、うちは平気である。
 なぜなら、アイスロボがあるから!
今日は、小豆を煮て抹茶のシロップを作り、宇治金時だ。
これがもう絶妙の美味さだ。
ああ日本人でよかった。
 さくっとスプーンを差す手応え。
お茶の香り。
いい小豆の甘い香り。
 気がつくとばくばく食べてしまって、眉間がキーンと痛くなる。
痛いのはやだが、宇治金時は美味い。
 うちの実家の愛知県豊田市には、「せんじ」というものがある。
色のない白蜜かき氷だ。
これがぼくは大好きなのだ。
 先日、実家に顔を出した時に、
小坂の上坂商店で食べた五平餅とせんじの美味さといったら、もう特筆もんである。
駅前の文ちゃん焼きといい、庶民的な美味しい店があるんだよな。

アイスロボがこんなにいいとは。
こないだ通販で、電動かき氷機を買ったんだけど、毎日大活躍なのだ。
 もう暑くないかもと思ったが、一昨日の涼しい日でも2杯も食べてしまった。
今日も小豆を煮て金時だ。
冷蔵庫の製氷室の氷で、けっこういい氷がかけるってとこがいいよな。
 我が家では、もう元を取るのも決定の優れものだ。
夏はやっぱり、かき氷だー!

今日は新宿に、笹峯あいの芝居を見にいってきた。
彼女の脚本・演出・出演だ。
どうも珍しく引いた夏風邪が治り切らないんだけど、
でもまあ、7度くらいしかないし、咳が出るくらいだからな。
舞台は、新宿の世界堂のそば。
何十人かでいっぱいの、小さな小屋だ。
舞台はなく、客席と芝居するスペースは、同じ平面にある。
目の前30センチで役者が芝居する、臨場感溢れる小屋だ。
 あいちゃんが中心で集めたらしいし、きっと若い女の子ばっかりだろうと思っていたら、
7人の役者の年齢層が意外に高いんで驚いた。
あいちゃんも、自分の場所を見つけようと頑張ってるな。

 芝居を見始めたのは、30歳前くらい。
それから20年以上、毎月2本くらいは見ていた。
小劇場系ばかり、数百本の芝居を見たな。
 大人計画の舞台で松尾スズキがだんだん奥に引っ込んでいき、
ほかの役者が面に出てきて、作りがしっかりしてきて普通の芝居みたいになってきたころから、
芝居を見なくなった。
もう大人計画も、ぼくの一番面白いと思う形ではなくなってしまい、
ほかに興味を持てる劇団が、当時なかった。
 また最近、少しずつ芝居を見始めている。
相変わらず小劇場系だけど。
まだ面白い劇団は見つからないが、それはゆっくり探せばいいかな。

「マンガ夜話」の剛腕アシスタントとして名を馳せた笹峯あいが、
脚本・演出・出演で芝居をやっている。
「S-複数形-」
まだ19日の日曜、昼夜公演が残っている。

ハンバートハンバートを聴きにいった。  
 CDではずっと聴いてたんだけど、誘ってくれたのでありがたく下北沢ラ・カーニャでライブを聴く。
 ラ・カーニャは、コンサート用の場所ではもともとないと思うんだけど、
今はよくいろんな歌手のライブをやっている。
ぼくと同世代の、一緒に時代に吉祥寺をうろついてたような連中が多い。
 ハンバートハンバートは、男女ふたり組だ。
まだ30歳前後なのに、70年代の匂いがある。
あの頃の歌手が、そのまま時代を経てきちんと現代性を持つと、
きっとこんな風になるなという、懐かしさも新しさもあるふたりだ。
 佐藤くんはギターを弾きフィドルを持ち、70年代の達者なミュージシャンのようだ。
佐野さんは可愛くていい声をしている。佐藤くんとの声質のマッチングも最高だ。
 50人くらいで満員の客席は、案外年齢層が広い。
新しい客も古い客も、興味が持てる音なんだな。
曲もいいし、歌もいい。
CDもいいんだけど、ライブで聴きたい歌だ。
 すっかり気持ちよくなって、二三六で明石焼きと牛すじ入り葱焼き。

 一昨日、半端に時間が余ったんで、カフェで本を読んでたら、
激寒の店で、すっかり濡れた体が冷えて、それ以来やや体調が悪い。
喉が腫れてて、少し熱がある。まあ風邪なんだけど、出かけてたらちょっと悪化したかな。
帰って熱を計ったら、7度4分だった。
まあこのくらいなら、仕事はできる。

 こないだの東スポに、八代亜紀の絵が出てたけど、
八代亜紀の絵はほかの芸能人の絵と違って、凄い技術と熱意があるんだよな。
キムタクの女房の油絵風少女漫画みたいなのとは、ちょっとケタが違う。
これで才能さえあればと思わせる力作が多いんだけど、
昨日見たのはまた一段と凄かった。
 八代亜紀の自画像なんだけど、ゴジラのように燃え上がる放射能を吐いている。
きっと、自分のイメージする自分の歌っている姿は、こうなんだな。
凄い。

やれやれ、なんとかオランダに送金できたようだ。
 中一日おいて、今日は4時間睡眠で原稿を渡し、なんとか3時10分前に銀行に辿り着けた。
 番号札を取って、順番を待ち、窓口で海外の銀行に振り込みたいんというと、
また一昨日と同じ女の人が出てきた。
海外担当の人なんだな。
 先日渡された書類にわかるところをひととおり書きこんだものを渡した。
 女の人はざっと目を通して、「今日は時間がアレで……」という。
アレってなんだ。

「××××は明日になりますが」
「え? ××××?」
 ××××というのは、知らない言葉だ。
「その明日になるなんとかって、なんですか?」
「××××が明日になってしまうと思います」
「いや、そのなんとかって、どういう意味ですか?」
「時間がアレなのでので……(笑)」
「今日はもう3時近いので、送金手続きはできないという意味ですか?」
「明日になってしまうんですよねー(笑)」
 どうもなにをいってるんだか、よくわからないのだ。
「そのなんとかって言葉は、あなたたちの内輪の言葉でしょ。一般の人にはわからないですよ」
「いえ、そんなことありませんよ(笑)」
 女の人は、困ったように笑うばかりだ。
「銀行の人には普通の言葉かもしれないけど、外の人間にはわからないですよ」
「いえ、みなさんおわかりになりますよ(笑)」
 銀行にくる客は、専門用語をよく勉強してるんだなあ。

「ええと、あと振り込み先の銀行の支店をお書き下さい」
「もう書いてありますよ。これがそうです」
「あ、そうですか。では支店の住所もお願いします」
「いや……、そんなこといわれても、オランダの銀行の支店の住所なんて、わからないでしょ」
「みなさんにお書きいただいてますけど(笑)」
「そりゃいつも同じところに送金してる人は知ってるかもしれないけど、
今回初めてとか一度だけとかの振り込みだったら、
そんなよその国の銀行の支店の住所なんて、誰もわからないでしょ」
「そんなことありませんよ。みなさんお書きになってます(笑)」
 三井住友銀行吉祥寺支店の客は、みんな努力をしてるんだなあ。
いったいどうやってそんなもの調べてるんだろう。
「とてもそうは思えないけど、
ここに支店を特定するBICコードが書いてあるんだから、住所は必要ないんじゃないんですか?」
「いえ……(笑)」
 どうもぼくは、困った客らしい。女の人は、苦笑につぐ苦笑だ。
 それでも住所は書かなければ書かなくてもよかったらしく、空欄のままだった。
いったいなんなんだ。
・ 
これでひと通り記入も済み、ではよろしくと帰りかけたら、また呼び戻された。
「あの、口座はこちらですか?」
「え?」
「こちらの口座から振り込みされるんですよね?」
「……どういうこと? 
その書類に書いた銀行口座から振り込みをするのかという意味? 
だったら、当たり前だと思うけど」
 そりゃそうだ。
そのために口座番号を書いたのだ。
聞くまでもないだろう。
「あのー、この欄にはお客様のお名前ではなくて銀行の口座名を書いていただくんですよね(笑)」
 女の人は、書類の一番上の署名欄を指して、心底困った顔だ。
ぼくはとんでもなく常識外れのことをしたらしい。

 振り込む人の名前を書く欄に、ぼくはもちろんぼくの名前を書いて押印した。
振り込む人の名前を書いて捺印するようにと書いてあったからだ。
 現金を引き出す口座は、個人名ではない口座だ。
でも、口座名を書けと書いてあるわけではなくて、
振り込む人の名前を書けと書いてあるから、その通りにしたのだ。
「ここに、振り込む人の名前を書けと書いてあるけど」
「いえ、でもここには口座名を書いていただくんです(笑)」
「口座の名称を書くんだったら、口座の名称を書けと書いておいてくれればそう書くよ。
でも、振り込む人の名前を書けと書いてあるじゃない」
 別に書き換えることには問題はないが、ぼくのミスのように笑っていわれるのは納得できない。
「いえ……、ここはですね、口座名を書いていただくことに決まってるんです(笑)」
「決めたのはあなたたちの勝手でしょ。ぼくは書いてある通りのことをしただけです。
読み方が間違っているんなら、どこが間違っているのか教えてください」
「あのー、すみませーん、ちょっとー」
 女の人は、奥にいた中年の男性を呼んだ。
「あのー、どうもこちらのお客さまにご理解いただけないようなので」
 ぼくは完全にクレーマーだ。
 まあそんなことがいろいろあったが、振り込みは完了した。
やれやれだ。
三井銀行吉祥寺支店の人材は、かなり質的な問題があるということはわかった。
ずっと前から知ってるんだけど。
・ 
その後、眼鏡の修理にいったら、携帯に電話がきた。
0422だから、武蔵野だ。
 折り返し電話したら、三井銀行吉祥寺支店××です、という男の人が出た。
「今そちらからお電話をいただいたようなんですが」
「男性ですか女性ですか」
「は?」
「男性ですか、女性ですか」
「ぼくですか?」
「いえ……、お電話差し上げたのは、男性でしたか女性でしたか」
「いや、たった今携帯に電話があったんだけど取れなかったんで、すぐ折り返したんですが」
「ちょっとお待ち下さい」
 ♪水牛は群れさすらいカモシカは戯れ、とオルゴールが鳴った。
ずいぶん待ったが、誰も出ない。
 やっとさっきの男の声がした。
「すいません、ちょっとわからないので、また後ほどお電話いただけますか」
「いや……、ぼくが用があるんじゃなくて、そちらからかかってきたんですよ。
わからないんならどうでもいいです」
「ええと、ちょっとお待ちください」
 そして、また、水牛は群れさすらって、今度は若い女の人が出た。
「もしもし、お待たせしました」
 返事しようとしたら、中年の男の人の声が割り込んできた。
「もしもし、××部の××ともうします」
 さっき描いた書類に不備があったので、そちらにうかがいたいという。
なんだか態度が違うな。
 五時には戻っていると返事したら、ではそれまでにうかがいますと、またオルゴールになった。
 また誰か出てくるのかと延々と待ったが、誰も現れない。
俺が電話代払ってるのに。
 こりゃ電話を切ったつもりで保留にしちゃったなと、電話を切った。
・ 
5時15分頃に、××さんは汗まみれでやってきた。
「あ、どうも先生すみませんでした」
 ふーん、口座を調べたな。
 まあ書類は無事に決定稿になり、振り込みも済んだようだ。
 三井銀行吉祥寺支店は、この先大丈夫なんだろうか。

オランダの大学院にいる娘にカンパを送ろうと、銀行にいったのだ。
三井住友銀行吉祥寺支店だ。
 二階に上がって、さて、どうすればいいのかなと、
案内係の中年のオバサンに、海外の銀行に振り込みするにはどうすればいいんですかと聞いたのだ。
 番号札をお取りになってお待ちください、とオバサンはにっこり笑っていう。
 これは、返事になってないよな。
 海外の銀行に振り込みをしたいんですが、方法がわからないんです、ともう一度オバサンにいった。
 番号札をお取りになって、お席でお待ちください、とオバサンはまたにっこり笑う。
 いや、海外の銀行に振り込むにはどうすればいいのかを教えていただきたいんですが、ともう一度いう。
 口座はお持ちですか? とオバサンはあくまでニッコリ笑っていう。
「口座? なんの口座ですか?」
「口座があるとすぐ振り込めますけど」
 オバサンの笑顔は堅い。
「あなたがなにをおっしゃってるのかわからないんですが、
口座というのはなにの口座のことをいってるんですか? 
この銀行の口座を、ぼくが持っているかどうかということですか? 
振り込む相手が、三井住友銀行の口座を持っているかどうかということですか? 
もう少し具体的におっしゃってください」
「番号札を持ってお待ちください」
 オバサンは、ぼくをやっかいな客と判断したようだ。
「つまり、番号札を持って順番が来たら窓口にいって、そこで振り込み方法を聞けということですか?」
「そうです」
 オバサンは険しい顔でニッコリ笑った。

 ぼくは214番の番号札を取って、順番を待った。
 五分も待たずに順番がきたので、窓口にいき、海外への振り込み方法を聞いた。
窓口のお姉さんは、ちょっとお待ちくださいと、奥にいた中年の女の人を呼んだ。
 カウンターの隅にいき、女の人に、オランダの銀行に振り込みたいんですがといった。
 身分を証明するものはお持ちですか、と女の人は聞いた。
証明ですか、今はアメックスとVISAのカードくらいしかないですが、というと、
写真がついてないと駄目だという。
そうじゃなかったら、銀行に登録した印鑑が必要だという。
 不正送金防止ということなんだろうか。
 免許は免停中なんでないし、
写真のついた身分を証明できるものというと、あとはパスポートだけど、
持って歩いてはもちろんいない。
でも、免許もパスポートもない人はけっこういそうだがな。
 振り込み先の銀行はどこかというんで、振込先の口座を見せる。
IBANコードという口座を特定するものが必要ですがというので、それとBICコードを見せる。
BICは、銀行と支店を特定するコードだ。
 支店名はわかりますかというので、それはわからないといったら、
それが必要だという。
でも、BICコードで特定できてるんだから、
別にここで名前がわからなくてもいいんじゃないの。
おかしいよなあ。
 振り込み相手の住所はわかりますかというので、ここではわからないというと、
それがわからないと振り込めないという。
銀行も口座名も支店も特定できてるのに、その上に住所なんて、ほんとに要るのかなあ。
 結局、この日は振り込めなかった。
3時までに銀行にいくのは、至難の業なのに、またいかなくてはいけない。
 銀行は、まったく役所みたいなとこだな。

毎年夏には、ソーメンを食っている。
 以前はほとんど毎日ソーメンということもあったが、
さすがに最近は、妻もいることだし、週に一回もないくらいだ。
でも、それがちょっと不満。
 やっぱり夏はソーメンだよなー。
毎日豪快に啜りたい。
 ずっと何年も前に、ソーメンを入れるいいガラス器がほしくて、
古道具屋を常に見て回っていた。
新しいのでもいいんだけど、
子供のころに家で食べたちょっと懐かしい形の器がほしくて、探していたのだ。
 まずひとつは見つけたんだけど、
それは朝顔型の、やや入る量の少ないものだった。
次の年に、もっと深いものを見つけて、それ以来はずっとそれで食べている。
 やっぱり、夏はソーメンだよ。
 夏は好きなので、暑いからといって食欲は落ちない。
だいたい、どんなに具合の悪い時でも、食欲がないということがない。
39度の熱を出していても、夕方になれば腹が減る。
生まれてこの方、食欲がなかったことは、一度しかない。
その時は、ああなにも食べたくないなあと思って、
そうかこれが食欲がないということかと、ちょっと嬉しかった。
初体験で。
 今日、西友には、ソーメンがひとつも売り場になかった。
すべて売り切れていたのだ。
どこの家でも、夏にはソーメンを食べるんだろうか。
まあこの暑さで、余計にうれてるんだろうけど。
 しかし、ソーメンがないのは困った。
明日はどこかに買い出しにいかなくては。  

昨日あたりから、東京上空でも流星が大量に見えるはずなのだが、
昨日はよく晴れてたのにちょっと出たのが遅かったか、いつまで見ててもさっぱり見えず、
今日は時間を見計らって出たのに、雲が多くて見えず、
結局まだ確かにこれというものは見えていない。
 長いこと見てれば、多少は微かにきらりと光るものは視界を横切ったりするが、
かつて見た獅子座流星群の感動にはほど遠い。
あの時には、宇宙戦争でも起きたかと思うくらいの大きな星がいくつも流れた。
 明日もいちおう見てみるが、ちょっと期待できないかもなあ。

エアコンは、排水パイプを思い切り吹いて、なんとか開通した。
ほんとは吸いたかったのだが、
なにか気管支に詰まってもいけないので、吹いてみたのだ。
 まだ時々ちょろっと水がこぼれたりするが、昨日までに比べれば、なんでもない。
まあこれで、当分は大丈夫だろう。
 お騒がせしました。
ほんとに直ったかなあ……。

今日のバンキシャは、夏休み用の、まあなんというかヒマダネ中心で、
そう激動のニュースはなかった。
 せいぜい朝青龍くらいか。
 朝青龍は、まだマンションから出てこない。
引き籠もっているのか立て籠もっているのかが、むつかしいとこだ。
 朝潮と相撲協会がさんざん甘やかしてきたから、
きっと朝青龍は、なぜ自分が非難されているのか理解していないだろう。
いや、理解はしてるかもしれないが、納得はしていないな。
これまではよかったものが、なぜ今回だけ駄目で、日本中から非難されているのか、
まったくわからないに違いない。
 そりゃそうだ。
 とはいえ、自分がやってきたことが、本当に許されることだったのかどうかは、
分別のある大人ならわかることだ。
日本人でもガイジンでも関係ない。
 帰化して相撲社会に残るつもりはないようなので、
もう充分稼いだから国に帰ろうと思うんなら帰ればいいし、
もっと稼ぎたいと思うんなら出てきて謝ればいい。
それだけのことだよな。
 先達旭鷲山と共に、怪しいビジネスでたっぷり稼いでモンゴルで財を残してるから、
相撲で努力するモチベーションはもうあまり高くないかもしれない。
今回のトラブルで、なおさらだろう。
さてどうなるかな。
 というようなことがすべて話せるほど、バンキシャのコメント時間は長くない。
 まあ朝青龍もハンマーヘッドもブライダルも、楽しくコメントして、
最後に朝青龍と朝潮の似顔漫画をみせたんだけど、
きっと地方じゃこのへんはカットだな。
ローカルニュースをやってるはずだ。
 最後に、微妙に10秒くらい時間が余って、福澤くんがいきなり菊川怜に、
今日のいしかわさんの漫画はどうだった?と聞いたら、
玲ちゃんは慌てて、うーん、今日はよかったですねと答えていたが、
失礼だぞー!

「きょう出来」のキャスターやってた小栗さんが、
今日はうちに飯食いにきてたので、日テレからはすぐに帰って、
12時過ぎまで妻と小栗さんと3人で、飯食ってお茶飲んで話した。
彼女は、ワシントンにいく。
遊びに行かなくちゃな。 

仕事机の上のエアコンから水が溢れてくるんで使ってなかったんだけど、
フィルターの掃除でなんとかなるかなあと、
机の上にまた椅子を乗せて、なんとかフィルターを外して洗ってみた。
 しばらく日向で乾かして、再装着。
 スイッチを入れてみると、どうも水は出ないようだ。
フィルターをきれいにすると、どうして水が出ないのか、よくわからないんだけど、
まあ出ないんならそれでよろしい。
 その後しばらく仕事していて、ネットで検索しようとマウスを動かしたんだけど、カーソルが動かない。
タブレットでは動くんで、マウスの問題だ。
ロジクールの無線マウス。
 おかしいなあといろいろ試していて、ふと無線のベースを見てみたら、濡れていた。
やっぱりまだ水は漏れていたのだ。
大量ではないが、ポトポトと落ちていた。
それが、無線マウスのベースを直撃していたのだ。
 慌ててティッシュで拭いたけど、まだ回復はしていない。
 さて、完全に乾けば、また動くようになるかなあ。
高いのに。
 中も掃除してもらわないと駄目かな。
それはいいんだけど、掃除してもらってる間は仕事ができないのが困るんだよなー。
「9.14」
「バンキシャ!」
の打ち合わせ。  
今日はネタの打ち合わせをやったんだけど、
今週は夏休み用に、家族向けのネタが多いかな。
政局の話とかはなさそうだ。
 打ち合わせは、南口のYUKKAで。
ボアの隣の4階だ。
 ここは以前、キャバクラじゃなかったかな。
取材で一度入ったことがある。
下連雀が実家とか、地元民のお姉ちゃんの多い店であった。
質的には論外であったが、面白かった。
 その連載は、毎回誰か友人を連れてキャバクラにいくというよくわからない連載だったが、
友人一同には喜ばれていた。
 そういえば、結局単行本にはしなかった。
単行本にしようと思いつつ、まだ果たしてないものがいくつかある。
 どうも、こちらから声かけるのが面倒なんだよな。
日々の仕事に追われていると、それ以外の仕事を作るのがちょっとおっくうだったりもする。
面白いネタだから、絶対本にまとめようと思ってはいても、
思ってるだけで手がつけてなかったりする。
 単行本の企画を探してる出版社は、声をかけてください。
硬軟いくつかあります。
 とはいっても、今は「漫画ノート」だ。
カバーを今週中に描くぞ。

府中にいってきた。
運転免許試験場だ。
もちろん、スピード違反の処分が決定するわけだ。
しかし長いなあ。
3月の違反の処分が、やっと8月に出るのか。
今日で免許を取り上げられてしまうので、家から自転車でいった。
吉祥寺と府中は、ちょっと遠い。
特に、晴れた夏の炎天下を走るには、ちょっと遠い。
その上、どうも自転車の後輪の空気がしっかり入らない。
すぐ空気が抜けてきてしまう。
だったらタクシーでいけばいいんだけど、
ちょっと自転車気分かなと思ったのだ。
いってみたら、なんだか窓口もみんな丁寧で、
あっという間に手続きは終わってしまった。
免停90日だ。
2日間の講習を受けると、最短で45日になるらしい。
じゃあまあ受けてみるかと、ちょっと夏の行事を調整して、
日程を適当に決める。
朝9時から夕方5時までだ。
これは、かなりの苦行らしい。
眠気と腰痛との闘いだという情報が既にあった。
仕方がない。
これもネタにするつもりなんで、辛くてもそれなりの成果は得なくてはいけない。

往復汗びっしょりで吉祥寺に戻り、
自転車屋で後輪を診て貰う。
チューブがよれていて、それで空気が入りにくかったようだ。
チューブ自体もだいぶ傷んでいるので、
そのうち替えた方がいいようだ。
でもこれで快適に走れるようになった。
さて、講習2日を、自転車でいこうかタクシーでいこうか。
朝8時半ごろ出なくちゃいけないが、
道路は混んでるのかな。
そんな時間に走ったことがないんで、よくわからない。
ああ気が重い。

 駅前で30分くらい時間が空いてしまったので、ちょっと楳図邸を見てくることにした。
 前のぼくの仕事場のすぐ裏だ。
あそこを知ってる人なら、すぐわかる。
 渦中の家は、家全体がネットに覆われていて、全貌がよくわからない。
でも、けっこう大きい家だ。
噂の楳図キャラをイメージした小さい塔も右上にあるが、別に違和感はない。
 地面を道路よりもちょっと盛り上げてその上に建ててるんで、凄く大きく見える。
これを赤白のストライプにしたら、さぞかし迷惑だろうな。
話としては面白いが、それがもし自分ちの隣に建ったら、悲しくなっちゃうよな。
 別荘も赤白ストライプで、
これも強烈だけど、山の中だからな。
被害も少ないってもんだ。
 まあ楳図さんは無邪気に計画したんだろうけど、街には調和ってものがある。
自分さえ満足すればいいというわけではない。
同じ街に住むものとして、
ぜひ赤白はシャツだけにして、思いとどまっていただきたいなあ。

朝青龍を神経衰弱とか、あと3,4日で鬱病になるとか診察した本田医師は、
沖縄では有名だ。
 テレビを見ていると、突然こんなCMが始まる。
http://www.honda-htc.com/imagem/cm.avi
 真ん中で肩を組んでるのが、本田医師。
そうなのだ。
本田医師は包茎専門病院の先生なのだ。
沖縄にもクリニックがあるのだ。
http://www.honda-htc.com/
朝青龍も、人知れず悩んでたんだな。
男として、わかるよ。

吉祥寺の街を歩いていたら、古い知り合いとばったり会った。
ハルキさんとユミコさんだ。
ふたりは、ずっと昔、ぐゎらん堂という店を吉祥寺でやっていた。
ぼくの学生時代の話だ。
ふたりで10年やって、ハルキさんの弟が引き継いで、もう5年。
ぼくは前半で入り浸った。
毎日大学の帰りに寄って、深夜まで、時には明け方まで遊んでいた。
ぐゎらん堂には、いろんな人がいた。
ただの高校生から大学生、歌手にイラストレーターに編集者、デザイナー、
役者に教師に絵描き。
そんな連中の中で、一番若かった時代のぼくも揉まれて、ちょっとは大人になった。
ハルキさんとユミコさんは、店を辞めて、いつの間にか文筆業者になっていた。
もう30数年経っている。
入り浸っていた連中ともたまに会うけど、
みんなすっかり年は食ったが、見た目は案外変わらない。
気持ちはまだまだ若いな。
昔の常連が集まると、当たり前だけど、一緒に来る子供ももうすっかり大人になっている。
ワタルは死んだけど、赤ん坊だった息子の蓮はミュージシャンになっている。
ほんとに長い年月が経ったんだなあ。
ハルキさんとユミコさんを誘って古い喫茶店に入り、しばらく話した。
昔の話や今の話。
昔は、今と繋がってるから意味がある。
昔があるから今もあるんだな。
ダイヤ街でふたりと別れ、ぼくはロヂャースで猫のトイレの砂を買って帰った。


仕事机の上に、エアコンがある。
今年はまだつけてなかったんだけど、ここんところの暑さに耐えられず、ついにスイッチを入れたのだ。
 ああエアコンは快適だ。
 そしたら、数時間後、いきなりザブザブと水を吐き出したのだ。
 その下には、コンピュータとモニターが2台ある。
スピーカーもある。
 慌ててスイッチを切って、とりあえず水を拭いて窓を開けたんだけど、仕事をしてるとやっぱり暑い。
 またスイッチを入れると、またさっきほどではないが水がぼとぼとと落ちてくる。
しょうがないんでタオルを敷いてやってたが、うーん、困ったなあ。
修理を頼まなくちゃいけないよなあ。
もう8シーズン使ったけど、エアコンの寿命ってのはどのくらいだろうか。
あんまりエアコンを使わない家なんで、酷使はしてないんだけどね。

芋虫発見。 
乱歩ではなく、本物の話。
 さっき窓から庭の酔芙蓉をふと見たら、
昨日は確かに存在していた若葉が、半分くらいに減っている。
 さては、と葉の裏をチェックしたら、もういるいる。
黄色と黒の長い虫と緑色の細長い虫が、全部で10匹くらいいて、酔芙蓉を食い荒らしていた。
 ほかにも木はいっぱいあるのに、最近は酔芙蓉ばっかり狙ってくるのは、
これが旬なんだろう。
女房質に入れて食いにきてるんだろうな。
 1週間くらい前にも何匹か取ったんだけど、どこからかやってくるんだなあ。
せっかくの若い葉っぱが台無しだよ。
 すべて取って、表の道路に捨てる。
 すまんが、よそんちの木を食ってくれ。
 薔薇の葉は、もうだいぶ前に全滅した。
あとは、それほど美味しい葉っぱはないようで、被害はその程度で収まっている。
 1日2日見ないと、もうあっという間に葉っぱを食い尽くされてる。
でも、そうそう葉っぱばっかり見てられないしなあ。
薬品使うのも最小限にしたいし、どうも大変だ。
 秋になったら、庭の再編をしよう。

「漫画ノート」の本文部分は、すべて完成。
章立てして、200本を割り振った。
まだカバーを描かなくてはいけない。
今週はちょっと厳しいなあ。
でも、もう一息だ。
頑張ろう。

五十嵐大介と会った。
インタビューを頼まれて、小学館で会ったんだけど、
通されたところが地下のなんだか薄暗いところで面白かった。
あれは、出張校正室かな。
初めて入った。
五十嵐くんは、小柄で切れ長の目をした好青年。
あんな好青年だとは思わなかった。
もう少し癖のある人かと思ってたよ。
長いインタビューだったけど、3分の1は海と山の話をしてたな。
終わってから、神田のラドリオへ。
もう婆さんたちはいなくなってた。
店は変わってないんだけど、ちょっと風景が変わった感じ。

下北沢でT-1GPって、トークイベントがあった。
知り合いが何人かくるんで顔を出したんだけど、
うーん、なんだかもやもやしたものの残るイベントだった。
客を入れた舞台にひとりずつ上がり、
ひとり10分の制限時間の中で喋って、一等賞を決めるというイベント。
ひとり目は、たけし軍団の二軍みたいなプロの芸人。
まだ素人だった。
ふたり目は、えろきゅん短歌というエッチな歌を詠む、川上史津子。
いきなり古い歌謡曲を歌い始め、舞台を転げ回るが、面白くない。
その後、短歌を作るようになったきっかけの話や自作の小説と短歌の朗読をしたんだけど、
こちらはよかった。
必ずしも客を笑わせるイベントじゃないと思うんだけど、力が入っちゃうんだろうな。
次は、誰だっけな、下関マグロかな。
彼はライターなんだけど、アマチュア落語みたいな語り口で、
フェチの人の話をずっとやった。
落語調である必然性はないんじゃないかな。
話芸があるわけじゃないんだから。
その次は、これもライターの石橋春海さん。
こないだラジオで特番もやった「封印歌謡大全」の著者だ。
その次は、プロレスラーの一宮章一。
一宮は、トークのほうがうまいレスラーとして知られている。
元相撲関係者。
裏話をいろいろやって、それなりに盛り上げる。
次は、ええと、オペラ歌手かな。
高野二郎って人だ。
千の風の人は、オペラの舞台に立ったことは一度もないそうだ。
オペラ歌手は食えないという話を延々とやっていた。
次が、飛び道具だった。
盲目のマゾ男優、紅葉なのだ。
AVにどうして出るようになったかとか、どんなことをやってるかとかを、
淡々と嬉しそうに話す。
この人は、楽屋で見たら、体中凄い傷跡だった。
いろんな人生があるよなあ。
この人の話は、面白いとかなんとかいうレベルと越えていた。
それから、なべやかんとぜんじろうが話したんだけど、
素人のキャラに食われてまったく目立たなかった。
それ以前に、才能が感じられなかった。
言葉に対する感性の低さと知識のなさは、悲しくなるほどだった。
結局一等賞は紅葉だったが、これは人生の重みが違ってたな。

朝青龍は、2場所の出場停止か。
厳罰とかいわれているが、相撲から追放されるのかと思ってたから、
軽微な処分としか思えない。
相撲関係者の話では、
相撲協会に出向いた朝青龍は相撲を辞めるといって協会幹部に引き留められ、
2場所休場でお茶を濁すことになったそうだ。
まあ横綱に今辞められたら、困るのは相撲協会だからな。
舐められてるよなあ。

ちょっと実家にいってきた。
大きな花火大会があるんで、それを覗きに行ったのだ。
毎年見てるんで、まあ今年は遠くから見るだけでいいやと、
うちの近くの坂の上から、蚊に食われながら大輪をしばらく見て、
その後は選挙速報を見た。
例年は、花火の真下までいって、真上に打ち上がる花火を見ていた。
腹に響く打ち上げの音がする。
火の粉がわらわらと降ってくる。
もう凄い迫力だ。
2時間見れば一生分見たなという気分になれる。
遠くから見ても美しいんだけど、
やっぱり真下で見るのとは違う。
花火は、やっぱり間近で見るのが面白いな。

唐沢俊一の盗作問題は、最悪の結果になってるようだ。
という話はまた。

うちの母校、愛知県立豊田西高校は、
夏の高校野球地区予選を、なんとか勝ち抜いてきている。
既に4回戦を突破しベスト16、実は、今日が準々決勝なのだ。
強豪東邦高校と闘い、たぶんもう結果は出ている。
さてどうなったかなあ。
なにせうちの高校は、ただの公立高校だからな。
それも、ちょっと進学校系の。
頑張れ、甲子園にいったら寄付金は弾むぞー!

どうやら駄目だったようだ。
今年は、ベスト16どまり。
まあ今年は下馬評もやや低かったようだし、仕方がない。
手持ちのコマで闘うしかない公立校の宿命だ。
さあ、今度は選抜だ。
そして来年の夏だ。
頑張れよ、後輩。

後楽園ホールにいってきた。
DEEPと電撃ネットワークの南部が、よくわからないイベントをやったのだ。
「DEEPGLOVE」というのだが、キックと総合と空手とボクシングとお笑いが
みんなごっちゃになっている。

南部が一番力を入れていたのは、
芸能人最強決定戦だ。
エスパー伊藤は、なぜか決まっていて、
その相手が、清水健太郎になるかどうかというあたりが不確定要素であった。
エスパーは空手をやっていたという話ではあるのだが、
たぶん大したもんではない。
清水は去年の5月から新日本キックの道場に住み込んで本格的にやっている。
エスパーが勝てるわけがないのだ。
清水は、弱いものイジメになるからと辞退し、なぜかリングで君が代を歌った。
ヘタだったけど。
清水の代わりには、格闘技経験ゼロの電撃のダンナ小柳が出場し、
体格差に物をいわせて、エスパーを圧倒した。
エスパー駄目じゃん。
清水は、色物にされたくなかったんだな。

この日のアンダーカードは、女子ボクシングのエキシビジョンだった。
早千予vs.菊地奈々子。
終わってから、勝ったほうからのマイクアピールがあった。
よく聞き取れなかったが、ふたりとも、チャンピオンと元チャンピオンかなんかだったらしく、
それを前座に使う主宰者は失礼だと怒っていた。
でも、ふたりとも技術的には褒められたもんじゃなかったし、
仕方ないよな。

その次は、ホスト最強決定戦。
どうも場内にホストとキャバクラ嬢がいやに多いなと思ってたんだ。

色物ばかりじゃなくて、いい選手もいた。
ビッグベン・ケーサージムは、ラジャダムナンの現役チャンピオンだけあって、
凄いキックとパンチと体捌き。
肘なしだったんで、迫力的にはもうひとつだったが、
うまさは伝わった。

滑川がUWFマッチをやったが、
少年っぽかったリングス最後の遺伝子滑川も、もう子持ちか。
時が経つのは速いなあ。
寒川は総合をやったんだけど、本格進出するのかな。
なんだか電撃のメンバーとか、リングアナやったブラザートムとか、
客席のサンプラザ中野とか、
やたら知り合いの多い興行だったな。
客入りは、そこそこ。

案外早かった。
 どうせ大した報告書はついてないだろうが、いったいどこが故障してたんだろうと、
レポートを見て、驚いた。
 マザーボードを交換したと書いてあったのだ。
 こないだ交換したじゃないか。
ついこないだ、工場に持ってって、マザーボードを交換したじゃないか。
 前回は、マザーボードのなにがどう壊れていたのか教えてくれと頼んだのだが、
教えないことになってるようで、拒否されてしまった。
今回も、書いてあるのはマザーボードを交換したことだけだ。
 この間サポートと電話で話した時、どこがどう壊れていたのか教えてもらえないのかと聞いたら、
レポートがついているはずだといわれた。
マザーボードを交換したとしか書いてないといったら、
ですからマザーボードに問題があったので交換したんですといわれた。
つまり、教えないということだな。
 しかし、マザーボードを交換したのに、またマザーボードが壊れたというのは、
ちょっと問題あるんじゃないか。
マザーボードの品質が悪いのか、マザーボードが壊れる原因になることがあるのか。
 どうも心配だなあ。高いもんなのに。


 先日、仕事をしていたら、なにか声が聞こえる。
声というか、女の叫び声だ。
 時計を見ると、午前1時近い。
 いったい誰がと耳を澄ますのだが、なにをいってるのか、よくわからない。
でも、誰かが叫んでるのだ。
 窓際までいき、窓を開けてみると、女のといっても、どうも年寄りのようだ。
ドンドンドンとなにかを叩く音も聞こえる。
 ずーっと声は聞こえている。
でも、その声に対する反応はなにもないのだ。
どういう状況なんだ。
そして、声の主はどこにいるんだ。
 そっと外に出て、家の周りをぐるっと巡ってみたら、裏の荒木さんちの向かいの家だった。
そこで、誰かが叫んでいる。
 塀の陰から覗いてみたら、薄暗い街灯の下、
白いパジャマのようなものを着た年寄りの女が、民家のドアを叩いている。
 ドンドンドンドン!
「人の男を盗って……」
 というようなことを叫んでいるのだが、ドアの中からは、なんの反応もない。
 どういう状況なんだろう。
 ちょっと近づいてみようと、すたすたとその婆さんが叫んでる後ろを通り抜けたら、
婆さんはさっと振り向いた。
でも、特になにもいわず、またドアに向かってドンドン叩き始めた。
 あれは、痴話喧嘩なのか。
ちょっとおかしい人なのか。
家の人はなぜ出てこないのか。
 結局、最後まで警察がきた様子はなかった。
そして、次の夜には、なにも起きなかった。
昼間見てみたが、その家は、なにも変わったこともない家であった。

「9.1」
今夜は夜遊び。 
する予定じゃなかったんだけど、帰ったのは1時過ぎだった。
 アスキーのF岡と元担当の南條と神足さんと林nobi、
その他何人かでちょっと飯でも食おうというような話になって、
明治記念館の庭園を見ながらビール。
いやぼくはウーロン茶だったんだけど。
 雨上がりの芝生の庭園はなかなか美しかった。
なにか日本舞踊みたいなのを芝生の上でやってたんだけど、
あんまり見てなかったんで、よくわからなかった。
でも、ポラロイド撮影をどうぞといわれたんで、よくわからないまま参加。
あれは誰だったんだろう。
 さて帰って仕事しよ、と思ったら、みんなまだどこかいくようだったので、
じゃあちょっとつきあうかとついてったら、
結局夜中まで遊んでしまった。
ロックのかかってる古い店だった。
 南條はやっぱり、最強だな。
ノースリーブだし。
 それにしても、信濃町に向かう総武線の中で、
いきなり前に立ってた女の子が化粧し始めたのには驚いた。
あんな揺れるところでアイラインを引くのはむつかしいだろうな。

新丸ビルに、うりずんが入っている。
安里のうりずんだ。
ぼくに沖縄情報を聞いた人なら知っている、那覇にある居酒屋だ。
でも、居酒屋の範疇には入りきらない、
料理の美味しいいい店だ。
そこの名物料理が、どぅる天。
どぅるわかしいの天ぷらだ。
といっても、なんだかわからないと思うけど。
これは、今ではほかの店でも作るところが増えたけど、
うりずんのどぅる天が一番美味しい。
一度新丸ビルにも食べにいかなくちゃな。

妻のDELLは、またもや初期不良らしい故障で工場に去っていった。
買ってもう2度目だ。
今すぐ必要なデータだけ救ったので、たぶん前回よりは被害は少ないと思う。
 それはともかく、仕方ないんで一度はリタイアした画面の揺れているレッツノートを妻はまた引っ張り出したのだが、
今度はそれがいかれてしまったのだ。
 画面が揺れて見づらそうだったので、大きいモニターにつないでやったのだが、
こちらも起動しなくなってしまった。
 USB系をすべて外し、セーフモードで立ち上げようとしたが、
セーフモードにまでたどり着けないで無限ループに入ってしまう。
 何度目かにセーフモード画面になったので、よし今だと思ったんだけど、
結局そこから先に進まない。
 データを救ってくれと頼まれたんだけど、
ノートのHDD取り出す勇気はないんだよなー。
困った困った。
 弱り目に祟り目とはこのことだ。
トラブルは、もっとも起きてほしくない時に起きるものだ。
マーフィーさんのいうことは正しい。
 しかし、いつになったらコンピュータは家電の仲間入りするんだろう……。

携帯に電話がきた。
 携帯電話の番号は、ほとんど外部に出してないんで、知り合いからしかかかってこない。
でも、番号を見たら見たことない番号で、名前も表示されていない。
いったい誰からと、いちおう出てみたら、
「いしかわじゅんさんの携帯でよろしかったですかー?」
と若い頭の悪そうな女の声で言う。
「はあ、そうですが」
 すると、知能の低い娘は、こういうのだ。
「コウダクミのー、CMでお馴染みのなんとかですがー、
知名度調査と商品の紹介なのでえー、2、3分さわやかに聞いてくださいっ」
「いや、聞きたくないです」
「あ……、そうなんですか」
 眩暈がしそうだったので切ってしまったが、さわやかに聞いてみればよかったかなあ。
惜しいことをした。
 ところで、そのコウダクミのなんとかであるが、
さっき調べてみたら、「ジェムケリー」であった。
アクセサリー屋だな。
さわやかな。

今度の本は「漫画ノート」というタイトルだ。
「漫画の時間2(仮題)」のことだ。
ただ漫画のことを書いているというタイトルにした。
シンプルだけど美しい名前になったと思う。
最後の章立てを今やっている。
「漫画の時間」 は、確か100作品くらいについて書いていたが、
「漫画ノート」は、さっきざっと数えてみたら、200項目弱もある。
まだページ調整はしていないので、もしかするともっと減らすことになるかもしれないが、
とりあえず今はそれくらい。
これでも、30項目以上減らした。
ちょっとこの本には合わない、かなり長いものも削ったので、
分量的には減量してるはずなんだけど、
それでもやっぱり多いなあ。
漫画評からインタビューまで、漫画に関することがみっちり詰まっている。
ただ、スケジュールは順調に遅れている。
なんとか9月に出さなくては。
9月末に、「漫画ノート」ネタを朝カルで話さなくてはいけないから、
その時点で本がないというケースは、なんとか避けたい。
ぼくと担当編集者とデザイナーが、交互に夏休みを取るので、
効率がやや悪いんだよな。
でもまあ、仕方がない。
休憩を取らなければ、いいものはできない。
ラストスパート頑張るぞ。

妻のDELLが、また不調だ。
 一ヶ月前に壊れて、サポートにも電話していろいろ手を尽くしたが、
結局工場に入って、HDDも初期化し、マザーボードも取り替えたらしい。
詳しく教えてくれといっても教えようとしないので、
どこがどう悪かったのかはわからないのだが、
まあどう考えても初期不良だ。
 昨日、また起動しなくなったというので見てみたんだけど、
起動するもなにも、電源が入らない。
ガワを開けてマザーボードを見てみると、
ボード上のランプは、コンセントを差し込むとついている。
でも、スイッチを押して反応がないのは、電源部分のトラブルか。
 またサポートに電話したら女の子で、
キンキン高い声で早口で喋るので、どうも聞き取りにくい。
 結局、ちょっと話しただけで工場入り決定。
買ったばっかりで2度も工場入りってどうなんだといっても、
まあサポートの子相手では、なんの意味もない。
DELLをここ数年で3台連続で買ってるんだけど、ちょっと信頼感がなくなったかなあ。
製品管理の問題だよな。
 もうじき自分用にも新しいマシンを買うつもりなんだけど、
さて、どこのを買おうかなあ。

USAtodayから取材依頼があった。
 日本漫画の話を聞きたいそうだ。
 ただ、どうして日本漫画がこんなに売れているかとか、
どうして大人も読むのかとかいった、
ありがちな取材ではなく、
日本漫画は最近なぜダメなのかということが聞きたいそうだ。
 まあ確かに売れ行きはどんどん落ちてるけどね。
 なぜかがわかれば落ちることもないわけで、
理由はわからないけど、こうじゃないかという話くらいはできる。
 ところで、取材には、香港支局長がくる。
 どうして香港支局長なのかというと、
なんとUSAtodayは、日本支局を持ってないそうなのだ。
それで、時々香港支局長が来日して、日本情報を集めてるらしい。
 アメリカにとって、日本は、香港よりも大事じゃないんだなあ。
USAtodayといえば、アメリカ唯一の全国紙。
ローカル新聞じゃないんだもんな。
  ▽
新潟と長野の地震は、起きてから知った。
寝たのが9時半ごろだったので、東京でも揺れたらしいが目が覚めなかった。
2時過ぎに起きて、仕事をしながらラジオを聞いていたら、なんか様子が変だったのだ。
神戸の地震の時にも、昼頃起きて、普段はテレビなんか絶対につけないのに
なんとなくスイッチを入れたら、大火事の映像が映っていた。
いったいなんの映像だろうとぼんやり見ていて、
しばらくしてそれが現実に今起こっていることだと気がついた。
ニュースを見ると、家はかなり倒壊しているが、死者の数はそれほどでもない。
壊滅的な災害ではなかったようで、まだよかった。
しかし、原発の火事は怖い。
発表がなんだかあやふやでよくわからないが、
どのくらいの火事で何が原因でどんなことが起きたんだ。
だいたい、施設が燃えてるのに、消防署に出動を要請しただけか。
絶対に原発なんかには自前の消防設備が完備してるものだと思っていた。
大きな地震で、もしも原発に大火事が起きても、
たとえば道路が陥没してたら、消防車はこられないわけか。
怖ろしい話だ。
危機管理が、これほどいい加減だとは。
原発は、なにかあったら取り返しが付かない。
それを避けるためには、あらゆる事故を想定していなければいけないのに、
それがなされてないんだなあ。

【夏休み日記−03】
   伊江島初日の夕食は、楓寿司。
 ここは、島で唯一のわりと美味しい寿司屋だ。
大将は名古屋で修行して、島に帰ってきた。
島にしてはちょっと高いんで、大ハヤリというわけではないが、なんとか続いている。
 ここで毎年、セミエビを注文しておくのだ。
セミエビは美味しいんだけど、ちょっと高くてちょっと希少。
あらかじめ注文しておかないと入らない。
いや、注文しても、港に入ってるとは限らない。
 数日後に友人一家がやってくるので、みんなで食べようと、注文しておいたのだ。

次の日は、ダイビング。
 もう10数年使っている機材を珍しがられながら、沖までボートで出て、オホバで潜る。
 妻がうまく耳抜きができなくて、あまり深くは潜れず、
ルートも変更してむつかしいとこにはいかかったが、久し振りの伊江島の海はやっぱり面白い。
 起伏があって、トンネルや洞窟やドロップオフが豊富。 
 水も、昔ほどではないがまだまだ綺麗。
ただ、サンゴが白化現象で死んだままだ。
少しずつ復活はしているが、まだ昔の華やかさには遠く及ばない。
サンゴって、肉眼で見ると色とりどりでほんとに美しい。
それがみんな死に絶えてしまって、どうも温暖化とか工事のしすぎとか、問題は多いよなあ。

午後は、また湧出でタイドプール。
 真っ黒に焼けた20前後の男女が4人ほどやってきて、
ここで潜るのかと思ったら、Tシャツのまま飛びこんで外海に出て行く。
まあフィンをつけてるので、大丈夫。
波もやや高いが、荒れてるというほどでもないし。

夕方からホテルに戻って、プールで潮抜き。
もちろん、シャワーで海の水を洗い流してから入るんだけど、
それをできない常識のないやつも多い。
特に、60代くらいの人たちは、礼儀を知らない人が多い。
 海からダイビング機材を背負ったまま上がってきて、そのまま流しもせずにジャグジーに飛び込む一団とか、
海から戻ってそのままプールに入る夫婦とか、
いったいこの人たちの人生ってなんだったんだろうと悲しくなるようなケースが多い。
年寄りがこれでは、若い世代が礼儀を知らなくても無理はないよな。

 島をぐるっとドライブしたら、巨大な風車ができていた。
確かに風がけっこう強いから、発電にはいいかも。
でも台風が怖い。
夕食は、居酒屋めとろにいく。
ここは島で一番美味しい居酒屋だ。
 沖縄では、居酒屋の食事が充実している。
飲むだけというよりも、飲みつつ食べる。
めとろは、メニューの品数が異様に多い。
今年は、島で養殖したとこぶしバター焼きがメニューに増えていた。
 腹一杯食べて、また明日。

武蔵野区検察庁にとっとと出頭するようにという通知がきたので、早起きして行ってきた。
 出頭時間は、朝の10:15だ。
一般的にはそう早くないだろうが、ぼくには充分早い。
 武蔵野区検察庁は、三鷹にある。
自転車でひとっ走りだ。
 検察庁2階の指定された部屋を覗くと、先客がいる。
きっと同じ用事だろうな。
 廊下の待合所で待つようにいわれたので、腰掛けて待ってたんだけど、
目の前の壁にあった張り紙が気になった。
これは、どういうケースなんだろうな。
外国人が日本人のふりをしてるのか。
日本人が他人の戸籍を使ってるのか。
スピード違反の手続きをしにきただけなんだけど、なんかちょっと怖い部分に触れた感じ。
 帰ってきたら、今度は警視庁の行政処分課から呼び出しがきていた。
今度は府中の試験場に、朝の9時にいかなくてはいけない。
「意見の聴取」ということをされるらしい。
 でも、出席しなかった場合は意見の聴取をおこなったものとして主文を決定しますと書いてあるから、
つまりいってもいかなくても結果は同じような気がするんだけど、どうなんだろう。
面白そうだからいってみるけど。
 ただ、みんな午前中ってのがどうもなあ。
午後からゆっくりってコースも作ってほしいよ。
[8.7]
うひゃー、とかいってたら、ほんとにボツだー!
これで2度目のボツだなあ。
クライアントは、結局プロのナレーターにやらせたいということらしい。
監督は、予定調和に陥りがちなプロがあんまり好きじゃなくて、
それでナレーションは素人のぼくに依頼してきたわけだけど、
そのへんは、どちらが正しいともいえないなあ。
とりあえず、この場合クライアントの方が力が強いということは確かだ。
そんなわけで、初ナレーションは、ボツ。
ちなみに、メーカーはTOTO。
もうじき誰かがあてたナレーションで流れると思うんで、
密かにぼくの声で吹き替えてみてください。
↑↑ 
広尾のスタジオで、今度のCMの音入れをやってきた。
 といっても、今回は出演ではない。
ナレーションなのだ。
前にもいっしょにやった監督に誘われて、ナレーションを担当したのだ。
 今日はずっと家で仕事していたので、ほとんど喋ってなくて、
実は声がもうひとつ出ていなかった。
低いほうが特に全然出なくて、監督はちょっと困ったようだったが、まあしょうがない。
 4パターンのCMに、ナレーションをつけていく。
人間は出ない。
物と声だけだ。
いや人間も風景の一部としては出てるんだけど、
出演者として出ているわけではない。
 録音ブースに籠もって、ガラス窓の向こうの監督の注文をイヤホンで聞きながら、
声の調子を変えて何度も何度もやって、1時間くらいしてふと振り返ったら、
いつの間にかガラスの向こうに20人くらいいたんでビックリした。
スポンサーサイドがずらりと並んで、難しい顔で聞いていた。
 OKが出て、ブースから出てきたら、みんなにこやかに迎えてくれたが、
ほんとにOKだったのかなあ。
ボツになってないといいけど。
CMはほんとに土壇場でボツになったりするからな。
 ボツになってなければ、もうすぐにオンエアが始まるはず。
8月1日に新発売になる商品だからな。
 契約期間は、1年。
 吉祥寺に戻り、吉祥寺寄席のメンバーと落ち合って、ちょっとこれからの寄席の話をして帰る。
 明日は朝から、スピード違反の件で武蔵野区検察庁だ……。 
やれやれ。

【夏休み日記−02】
フォールームズの犬たちは、ほんとに正ちゃんとミミみたいだ。
12歳のナビィとビーノ。
 ナビィは鍋かな。
ビーノはヴィーノ、ワインかな。

 ビーノが飛びかかって噛みついてじゃれるのを、ナビィは面倒臭そうにかつ鷹揚に受け容れてるが、
あんまりしつこいと切れて逆襲する。
でも甘噛み。

 2日目に自転車を借りて本部まできしもと食堂のそばを食いにいって、
ついでに新垣ぜんざいが新しくなってたんで、一杯いただく。
そのまま夕方までうろうろ走り回ってたら、あっという間に土方焼けになって、
ついに最終日まで土方焼けのままだった。

 フォールームズは、センスのいいインテリアと抜群のロケーション。
角部屋が取れたら最高だ。
窓から東と南の海と空と森が、ほぼすべて見える。 
ご飯は、朝晩ついている。
時間が決まってるのがややきゅうくつだが、まあそのへんは好きずきかな。
奥さんの作る料理は、なかなか美味しかったし。
・  
 風呂はなくて、シャワーが2室。
トイレも共同が2室。
だから、ホテルというよりは高級民宿ってとこかな。

 2泊して、さて、次は伊江島だ。
 本部港からフェリーで30分。
島のシンボルたっちゅーが見えると、ウキウキする。
もうこの島に、20回以上きてるな。

島で一軒だけの小さいリゾートホテルに入って、ちょっと飯を食ってくると、もう「チェックインできたので、
荷物を置いて、湧出に出かける。

 湧出は、島で唯一の湧き水のある断崖だ。
その下の岩場が、干潮時にはちょうどいいプールになる。
ダイビングのポイントでもあるのだが、
岩の隙間が、縦横深さ5メートルくらいの絶好のプールになっている。
ここで素潜り。

 シュノーケルをつけてするりと水に入ると、無数の魚がさーっと散っていく。
1ミリくらいの稚魚の群れから、50センチくらいの大物まで、
無数の魚が水底の岩陰からこちらを窺っている。

 するっと水底まで潜って、岩につかまってぼーっと魚を見ていると、魚もこちらを見ている。
水面を振り返ると、寒天のような水の向こうに、蒼い空が揺れている。

ああ、夏休みだなあ。

【夏休み日記−01】
今年の夏休みは、瀬底島からだ。

 正ちゃんとミミの世話を休み中10日間を半分にわけ、2組に頼んで、出発。
 心配なのは、2匹の食生活だ。
ミミが正ちゃんにご飯を食べられてしまわないかが最も心配。
 仕事はほぼ片付いたので、あまり心配じゃない。

 那覇に着いたら、電撃ネットワークのギュウゾウから携帯メールが来ていた。
 ギュウゾウも、イベントで那覇にきてるのだ。
 メールでやりとりして、そば屋で落ち合う。
 パラダイス通りの大東そばは、麺が太い!
 ギュウゾウ一行は、ボンバヘッドMCATと掟ポルシェ。
なんて濃いメンバーだ。
市場にいって、いのりんやとくふく堂に顔を出す。
 晩飯は、うりずんでどぅるてん。
 なんだかうりずんも、新丸ビルに進出するらしい。
驚いたね。

 那覇事務所に一泊してから、レンタカーを借りて、58号をどんどん走ってまずコザへ。
 ここでチャーリータコスを食べないことには、夏は始まらないのだ。

 コザから沖縄自動道で、許田を通って瀬底島。
 許田の道の駅で生のライチを買ったら凄くうまくて、
もっと大量に買っとけばよかったとちょっと後悔。

 瀬底島は、1キロ×2キロくらいの小さな島。
本部から橋でわたれる。
 ここに、4部屋だけの宿、フォールームズがある。
 夫婦ふたりでやってる宿。

旦那は元ライター、奥さんは、下品じゃない叶恭子みたいなエキゾチックなタイプ。
 犬が2匹。
1歳と12歳。
正ちゃんとミミみたいだ。

 島は、空が広い。
見渡す限りが、抜けるように蒼い空だ。
その向こうは、コバルトブルーの海だ。
その間にあるのは、濃い自然の緑。

ああ、島で暮らしたくなるよ。

沖縄から帰ってきた。
 あっという間の10日間だったなあ。
 ほんとになにもしないで、もちろん仕事もせずメールも見ず、
ただぼーっとする10日間だった。
 まだ半年分の精神的疲れは抜けきってないが、
肉体的疲労は取れたような気がする。
なんとか後半戦には挑めそうだ。
 少しダイビングをしただけで、あとは毎日海岸でぼーっと海を見るだけの日々だった。
もう10日くらい休むと、本格的に回復したと思うけど、まあ贅沢はいえない。
 今年は前半がかなり厳しくて、例年にない疲労ぶりだった。
そこからは、戻ってきたかな。
 それにしても、伊江島はどんどん開発されてしまったなあ。
港はもうディズニーランドみたいだよ。
観光客がごく少ないのが救いだな。

毎年、今ごろになると、もうふらふらだ。
 半年分の疲れが溜まって、背中が重い、頭が痛い、肩が凝る。
だから、一年の真ん中で休みを取る。
 今年もいつもの島だけど、ちょっとオマケを付ける。
 初日は那覇事務所で態勢を整えて、2日めと3日目は瀬底島だ。
本部のすぐ横にくっついてる小さな島だ。
ここには、小さな宿がある。
ここでとりあえず、ちょっとのんびり。
 それから、伊江島だ。
ここに1週間ほどいる予定。
もしかすると、早めに那覇に戻るかも。
 伊江島では、ダイビングするくらいで、あとは浜で昼寝だ。
夕方になったらホテルに戻って、プールで潮抜きだ。
夜になったら楓寿司で島うにとセミエビだ。
ああ楽しみ。
 ここ半月くらい、体がだるくて、寝付けないのに起きられなかった。
でも、これでもう解消だ。
 仕事は一部を残して終わった。
今度の本の章立てをやっておこうと思ったんだけど、間に合わなかった。
10日待って。
 さて、出発まで、ちょっと寝ておくかな。
明日の午後には、沖縄の太陽の下だ。
そばでも食べよう。
晩飯は、うりずんか苫屋だな。
電撃のギュウゾウが来てるらしいんで、向こうで落ち合おう。
 夏休みだー!

クリス・ベノワが亡くなった。
それも、妻と息子と共に自宅で死んでいるのを発見されるという異常な状況だ。
http://www.wwe.com/inside/news/benoitdead
いったいなにが……。
あんなに小さい体で、アメリカでトップを取った凄いレスラーだった。
真相が知りたい。

 6月29日だから、今度の金曜日、4日後に、
アントニオ猪木が主催するIGFのビッグイベント「闘今BOM-BA-YE」がある。
 両国国技館という大会場を使って興行をやるんだけど、
怖ろしいことに、まだなにも決まっていない。
http://www.igf.jp/fighter.html
 切符は売れてるのか。
 対戦は誰と誰なんだ。
 日本人は、小川と田村が出るようだ。
小原道由も出るらしい。
タカ・クノウという知らない人も出るらしい。
 ガイジンは、アングルとレスナーが、たぶん出る。
ジョシュも、出ると思う。
 でも組み合わせの発表がなにもない。
それ以外に誰が出るのかもわからない。
 それで大丈夫なのか。
 怖ろしいことになってるなあ。  

アンリがバルサか。
エトーはどうするんだ。

コミックボンボン休刊か……。
朝日ソノラマがなくなって、ネムキはどうなるんだ。
漫画誌はどこも厳しいな。

サップは、ゴングと同時に突っ込んでいって、
最初にダメージを与えられれば勝つ可能性があるけど、
まあ無理だろうな、と思っていたら、案の定……。
その通りの展開だった。  
やれやれ。
1年間、なにをやってたんだ。
スタート地点に戻ったというか、それ以前だ。
シュルトとモーは、順当だな。
シュルトはホンマンとは違って技術がある。
前蹴りとローで、モーを寄せ付けなかった。
モーにどんなに凄いパンチがあっても、近づけなければ当たらない。
結局、モーは遠くから見てるだけだった。
マヌーフ×カラエフは、凶獣マヌーフの力だな。
凄かった。
けっこう面白かったなあ。
K-1もやっぱり、馬鹿にしたもんじゃない。

ドジョウを食べようと、吾妻橋までいったんだけど、凄く久し振りにウンコビルを見た。
あれはどう見たって、そうだよなあ。
見事。
今日も健康だ、と実感するような出来だ。
 ひら井は、すいてた。
あれで経営は大丈夫なのか。
 どじょうは丸ごと、葱と一緒に鍋。
臭みが消えて美味しい。
鍋の横の皿に、どじょうが山盛りになってるのを見ると、すまんなあと思うんだけど、
まあ美味しいものはしょうがない。

 のうぜんかずらは、どんどん咲いている。
ピークは何日か先になるかと思ったんだけど、この暑さのせいか、
急ぐようにどんどん花をつけている。
高級感はないけど、派手でいいな。

今朝は8時すぎにベッドに入ったんだけど、9時過ぎにチャイムが鳴って目が覚めた
 きっとなにか荷物が届いたんだろうなあ、でも取りに出ると完全に目が醒めちゃうしなあ、と悩んでたら、
そのうちチャイムは鳴らなくなったが、寝られなくなってしまった。
 しょうがないんで不在表を取りにいったら、郵便局だった。
 差出人を見たら、どこかで見たような女性名。
郵便局は品物が書いてないんで、手がかりにならないんだよな。
再配達もいちいち自動受けつけとか職員に電話して再配達の時間帯を決めなくちゃいけないし、面倒だ。
民間みたいにドライバーに直で電話できれば簡単なのに。
 しかし、朝9時に配達されるってのは、まず編集者からじゃないし、誰だろうなあと、
結局そのまま起きて、仕事して、また再配達されたものを受け取る。
 宅急便とか佐川だと、気を利かせて午後に配達してくれたりするけど、郵便局は杓子定規だ。
 届いたものを見たら、先日インタビュー受けた時に貸した資料だった。
どうして朝の9時に配達するんだ。
そんな時間に起きてる漫画家は、日本中に3人くらいしかいないぞ。
 おまけに、中を見たら、大切な資料をありがとうございましたというメモが、
大きなクリップで本に留めてあった。
これじゃ傷がついちゃうじゃないか。
無神経だなあ。
インタビュー受けるんじゃなかったよ。
 昼飯食べて、それからちょっと夕方まで寝たけど、
変則的な寝方だったんで、どうも今日はしゃきっとしない。
なんかもったいなかったなあ。 

人間は、なんにでもトライするよなあ。
初めてナマコを食った人は偉いとかよくいわれるが、
ナマコだけではない。
この間、那覇でコピ・ルアックを飲んだ。
映画「かもめ食堂」でも出てきたコーヒーだ。
マレージャコウネコは、熟したコーヒーの実が好物だ。
ばくばく食べて、当然タネは消化されずにウンコに混じって排出される。
マレージャコウネコの多い土地では、当然、タネ入りのウンコがたくさんあるわけで、
それを回収し、ウンコからコーヒーの実だけを取り出して、
綺麗に洗って焙煎したものが、コピ・ルアックだ。
お湯を注ぐと、既に濃い香りがする。
味は、甘みのある堅い味というか、輪郭の濃い味だ。
やっぱり独特の香りがある。
美味しいかどうかはむつかしいとこだが、不味くはない。
那覇の店は、特に安くするからと何度も恩着せがましく言われて楽しくなかったので、
もう二度といくことはない。
840円もしたんだけど。
コピ・ルアックは独特のくせがあるんで、あれが好きな人もいるんじゃないかと思う。
でも、ほかに美味しいコーヒーなんていっぱいあるのに、
わざわざウンコの中から掘り出してまで飲まなくてもいいよな。
 人間はまったく、欲が深い。

今日は驚異的に暑い。
外の温度は32度もある。
室内も30度。
まだ6月なのに、というか梅雨なのに。
湿気も凄い。
天気予報によれば、この後にわか雨と雷雨があるそうだ。
それって、夏じゃないのか。
しょうがないからちょっとだけエアコンを入れようかなとリモコンを取り上げたら、
電池が切れていた。
エアコンって、滅多に使わないからなあ。
暖房器具としてはまったく使ってないし、夏の短い間だけだ。
二階はまだ熱気が溜まって暑いし、仕事してるスペースは、
空気の流れが悪くて熱溜まりになってしまう。
それでしょうがなくちょっとエアコンはつけるけど、
一階は床下が冷たい構造になってるんで、真夏でもかなり楽だ。
猫も夏には一階でごろごろしてる。
連中は家で一番涼しい場所を熟知してるからな。
今年も、ついに夏だなあ。
夏は好きな季節なんだけど、仕事してる時の暑さは苦手だな。
夏には、やっぱり暑い外で遊びたい。
海だったりすると最高なんだけどな。

元FC高松は現在、「カマタマーレ讃岐」という名前になって、J入りを目指している。
 そこのチームキャラクターを以前から頼まれてたんだけど、やっとできて、発表になった。
http://www.kamatamare.jp/
http://www.kamatamare.jp/note/character.htm
 キャラは、うどんと生玉子だ。
 さーあ、頑張って早くJ入りしてもらいたいな。

 毎年夏休みは、沖縄の伊江島という小さな島で過ごしている。
今年もいく予定なんだけど、ここが最近、伊江ソーダというオリジナルドリンクを出したのだ。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-23274-storytopic-5.html
 どうしてくだらない駄洒落にしちゃうかなあと思うけど、まあ作ってるのがどうせオヤジなんだろうなあ。
 伊江島には、川はないが湧き水がある。
 フェリーの着く港の反対側の崖に、湧出(わじー)という真水がわき出るところがあるのだ。
 ここの水を使って、黒糖味のブラックコーラと、確か乳酸菌のホワイトソーダの2種類を作ったのだ。
 デザインはカッコ悪いけど、ちょっと今度いったら飲んでみよう。
美味しいかな。
 伊江島以外でも売っているところは少しあるようだが、
なんと地元の吉祥寺東急でも売ってるという情報がある。
まあ伊江島で飲めばいいんだけどね。
 それにしても、もう少しマシなデザイナーはいなかったのか。
惜しいよなあ。

デザイナーと打ち合わせ。
編集者と一緒に、恵比寿のスタジオまでいってきた。
こちらの要望と表現したいニュアンスをかなり丁寧に説明してきたんだけど、
ちゃんと伝わってるかなあ。
「漫画の時間2(仮題)」は、タイトルをほぼ決めた。
もうひとつ候補があるんだけど、まあこちらでいいかなあと思う。
なにかいいタイトル案はないかと掲示板で聞いたら、
ほとんどの提案が「漫画」という言葉を入れてたので、
やっぱりそれははずせない。
まだ正式決定じゃないんで、ここでは書かないけど、
なかなか綺麗なタイトルになったと思う。
シンプルだけど、漫画の話をしているということがストレートに伝わると思う。
さて、どんなデザインになるか、楽しみだ。
でもその前に、原稿を絞り込んで章分けして、表紙のイラストを描かないと。
カバーと本文、デザイナーは、鈴木成一さんにお願いすることにした。

四国にあるサッカーチームに、「カマタマーレ」という妙な名前のチームがある。
以前は「FC高松」といってたんだけど、
J入りを目指して名前も変えて再出発だ。
四国なんで、茹でたうどんに生玉子をぶっかけて醤油かけて食べるという
カマタマにちなんでついたチーム名だ。
そこのキャラクターをずっと前に頼まれてたんだけど、
やっと先日ラフ数点と完成品1点を送った。
週末に、HPで発表になる。
もっと描かなくちゃいけないんだけど、とりあえずは一点で許して。
グッズも作るらしい。
チーム共々よろしくね。

戸越銀座に初めていった。
「ざくろ屋敷」という映画の試写を観にいったのだ。
池上線もひさしぶりだったけど、ほのぼのした電車だよな。
映画は、バルザックの原作で、大量に描かれた絵だけで一本の映像作品にしている。
まあつまり、絵を映してそこにナレーションが入るだけなんだけど、
なんというか、青年団の静かな芝居でも観てるみたい。
大島の「忍者武芸帖」ってのもあったけど、
あれよりももっと絵にかかる比率が高いかな。
なかなか面白い表現だった。
上映した場所も、元は東電の寮だったという不思議なビル。
そこをリノベーションしてマンションっぽくしてるんだけど、
デザイナーが思いきり遊んでる妙な家だった。
来月から渋谷のアップリンクでレイトショーだ。
アップリンクは、隣のカフェもいい。
帰りに西荻でラーメンを食べようと、いしはらにいったんだけど、休みだった。
仕方ないんで南口のむつみ屋へ。
ちょっとここのスープは濃いんだよな。
さあ、明日はデザイナーと打ち合わせだ。
準備しなくちゃ。

うちに新聞や雑誌の撮影がくると、カメラマンは凄く喜ぶ。
単行本や雑誌で足の踏み場もないからだ。
絵になるといって喜ぶわけだ。
そして、本の山をいかにして人物と共に画角内に収めるかに腐心する。
 でも、それはどうもあんまり嬉しくない。
 決して片付いているほうではないが、
散らかってますねといって喜ばれるのは、本意ではないのだ。
 仕事場は、けっこう広い。
2階の3分の2くらいを仕事場にしているので、
実は大パーティ開けるくらい広いのだ。
でも、足の踏み場は、確かにない。
 家を建てる時に、絶対に本の収納は完璧にしようと、作りつけの本棚を大量に作ったのだが、
7年ほどで溢れ出した。
困ったもんである。
雑誌も、読むのに追いつかなくて床を占領し始めた。
 これではいけない。

 先日、本棚を2本買い足して、廊下に設置した。
床に積み上がっていた本を、片っ端から詰めた。
すべては入らなかったが、かなり入った。
雑誌も、一念発起して100冊くらい紐で縛った。
部屋の片隅を占領していた段ボール箱も、10個くらいバラして紐でくくった。
 半日かかったが、これで部屋はすっきり、誰がきても恥ずかしくないぞ、
と思ったのだが、見回してみると、なにも変わっていないように見える。
 おかしい……。
 あんなに時間と手間をかけたのに。
不思議なのだ。
玄関に山になっている古雑誌と段ボールはなんなのだ。
本棚に収まった2本分の単行本は、どうなってるんだ。
 この部屋は、どうも魔法がかかってるなあ。

 「劇団本谷有希子」を観てきた。
吉祥寺の劇場で上演中なのだ。
かつては20数年にわたって数百本の小劇場系の芝居を見続けていたが、
最近どうもあまり観にいきたいと思う劇団がなくて、本数が激減している。
今日も、ちょっと久しぶりの芝居だった。
吉祥寺シアターは、まだ比較的新しい。
地元なのに入ったことがなくて、一度いこうと思っていたので丁度いい。
席に着こうとしたら、椅子の上にほかの劇団のチラシが物凄い数積み上げてある。
つまり、ここで情報を撒けば効果が高いと判断されたわけだ。
人気のある芝居なのだ。
前から見たいと思っていた芝居だったので、非常に楽しみだ。
枡野浩一くんが紹介してくれてありがたい。
チラシをパラパラと見ながら開演を待つ。
暗い舞台には、なにかセットが見える。
客席がざわめく。
芝居はいいなあ。


さて、芝居が始まった。
200人満員の劇場の一番後ろの席だったんだけど、階段状になっていて、よく見える。
後楽園ホールの小さいのといった感じかな。
ただ、声が聞こえない。
最初の30分くらい、3分の1くらいはなにをいってるのかまるで聞き取れなくて、
芝居を観るというよりも聞き耳を立てるといった感じ。
キーワードになる女の子の名前が、
変な名前なのもあって、なんという名前なのか、名前なのかなんなのか、よくわからない。
あれはもったいないよな。
最初にきちんと伝えれば、そこから先がずいぶん楽なのに。
残念なことに、今回は脚本がぼくにはあまり面白くなかった。
どのネタも、前に見たことがあるようなものばかりで、
驚くような発見がなかった。
なにかで読んだ最近流行りのネタをどんどん入れてるという印象はあるが、
それがうまく噛み合って違うものになっていくような展開がない。
隣の客が大あくびしていたが、期待を裏切るものが現れてこないんだよな。
うーん、観客はなにをそんなに喜んでいるんだろう。
あるいは、今までの芝居はもっと面白かったのか。
初めてなので、そのへんがよくわからない。
役者の魅力のなさも、ちょっと残念だった。
誰も印象に残らなかった。
この芝居のためにそういう人を集めたのかもしれないけど。
もう一回、次の芝居を観てみたい。
これだけ評価されてるんだから、もっと何かあると思う。

手塚文化賞の二次会で久しぶりにHを見かけた話の続きだ。
 Hは、ぼくが会場に入ってきたのを見て、挨拶をしようかどうしようか迷ったんだろうな。
でも、面と向かって挨拶をする勇気が持てなくて、
それで皿に料理を盛って、そーっと持ってきてそーっと退いたのだ。
でも、そーっときたって気がつくけどな。
別に話したいとも思わないんで無視したけど。

Hは、「鉄槌!」の事件にも関係している。
 ずっと以前、ぼくが友人と古いアルファロメオのスッドで志賀にいき、
向こうで故障して帰りはバスで帰ってきた時の話だ。
 ビッグホリデーという愚かな旅行会社のバスに乗っていたのだが、
最初の停留所でトイレにいったぼくらを、そのバスは置いてそのまま出発してしまったのだ。
吹雪の夜に。
 ぼくらは自力でバスに追いついたのだが、運転手は謝りもしないで笑っている。
ぼくは怒り心頭に発し、当時連載していた漫画アクションの「フロムK」で、
その顛末を、ほんの少しだけ描いたのだ。
 そしたら、ビッグホリデーの馬鹿社長、岩崎安利は、ぼくになんと謝罪しろといってきたのだ。
 ぼくは当たり前のことだが、無視した。
そしたら今度は、ビッグホリデーと岩崎は、ぼくを名誉毀損で訴えてきた。
100万円払えというのだ。

 というようなことを「鉄槌!」という角川書店から出した本に、後に書いたのだが、
その事件に、Hも少し関係していたのだ。
 ぼくが「フロムK」にそのことを描いた直後、ビッグホリデーが双葉社に対してクレームをつけてきた。
双葉社はスキー雑誌を出していて、ビッグホリデーはそれに広告を出していた。
つまり大事なスポンサーだったのだ。
 Hが原稿を取りにきた時に、ちょっと話があるというのだ。
 実はビッグホリデーからいしかわさんが先週号で描いたことについて、厳重な抗議があった。
双葉社の営業は仕事にならないと、いしかわさんに対して怒っている。
「営業の方から、いしかわさんに、ああいうことを描かれては困ると伝えるようにといわれてきました」
 そうHはいうのだ。
「営業がどういってるのかは、俺は知らない。
迷惑はかけてるかもしれないが、ビッグホリデーがやったことを考えれば、それは仕方がない」
 Hは、ぼくが怒っていることに、驚いていたかもしれない。
「おまえは、自分が圧力をかけてることに気づいてるのか」
 Hはビックリして首を振った。
「自分が、俺に正しいことを描かないようにと圧力をかけてるってことに、気づいてるのか」
「いえ……、ぼくはただ営業がいったことをそのまま伝えただけで……」
 Hは必死でぶるぶると首を振った。
「営業が何を言ったって、そこで防波堤になるのが、この場合の担当編集者の仕事じゃないのか」
 Hには、なんの自覚もなかった。
本当にただの伝言板以上の存在ではなかったのだ。
「俺は二度とおまえとは口をきかない。二度と話しかけるな」
 そういって、ぼくはHを帰した。  
 Hの上司に頼まれて、ひと月くらいで最低限のことだけは、また話すようになったが、
仕事に必要な最も少ない言葉しか、Hにかけたことはない。
 そんなわけで、Hは未だにぼくに対して脅えているようなのだ。
ぼくはまだ、Hと口をきくつもりはない。

「ちい散歩」のディレクターSと、東中野のポレポレにいってきた。
 オールナイトの映画なんてものを、久しぶりに観たのだ。
 ちょっと勘違いしていた。
 山本直樹の漫画を原作とする「テレビばかり見てると馬鹿になる」が映画化され、
ポレポレで上映中なんだけど、土曜のレイトショーで山本直樹と監督のトークショーがあるというので、
じゃあちょっとそれを見て、ついでに映画も観て帰ろうと思ったのだ。
 でも、そうではなかった。  
 ほんとは、新作の上映の後に、オールナイト用のプログラムとして、
山本直樹の原作映画を4本、朝まで上映するという企画だったのだ。
だから、新作は見られないのだ。
 会場にいったら、山本直樹がロビーにいたので、しばらく立ち話。
いつも一緒にテニスしてるんだけどね。

 その後、トークショー。
あまり話が弾むという感じではなかったが、ぽつりぽつりと地味に進む。
今回の映画は長回しが特徴だったらしく、80分の映画が、なんと3カットでできているらしい。
ああ怖ろしい。
NG出せないじゃないか。
 新作をまだ見てない客がほとんどだったので、
新作について話すことがもちろん多かったトークに、客があんまりついてきてなかった。
これはやっぱり、新作を見た客用にトークショーをやるべきじゃなかったのかなあ。
 さて、4本スタートだ。
 1本目は「あさってダンス」。
 中島朋子だったか、歯茎の目立つ子が主役の'91年の映画。びっくりするくらいレベルが低い。
脚本も演出も演技もスタイリングも、コントを見てるのかと思うほどのできばえ。
この映画にオファーを受けた人たちも辛かっただろうなあと思うと、目が離せず、
最後まで食い入るように見てしまったが、
駄作は駄作。
主役に華がなさすぎ。演出陳腐すぎ。
 2本目は「きみといつまでも」、'95年だったかな。
 ATGかと思うような映画だった。
1本目よりは映画らしかったが、気取りすぎでよくわからなかった。
照れちゃう映画。
「東京」を過大評価してるんじゃないか。
 このレベルのものをあと2本見るのかと思ったら眩暈がしてきたので、帰ることにする。
もしかすると、あと2本は面白かったのかも知れない。
 Sと、中野のファミレスに入って、暑かったのでかき氷を注文したら、
どんぶり一杯の巨大なのがきたので、半分Sに食わせる。
Sは、体重100キロ……。
1キロくらい増えたかも。

手塚文化賞の二次会で、昔の担当Hに会った。
いや、会ったというか、知り合いと話していたら、
Hが皿に料理を盛って、へっぴり腰でそーっと近づいてきて、
テーブルの上にそっと置いて、またそーっと去っていったのだ。
18年も前のことを、そんなに怖がらなくてもいいのに。
Hは役に立たなかった。
締め切りを守って原稿を描いても、
7時過ぎるとでは明日取りに行きますといってその日には取りにこない。
まあなんの打ち合わせがあるわけではないので、
編集者でも原稿取りのバイトでもいいんだけど、
せっかく描いたんだから、7時すぎても取りには来てほしいよな。
村役場の職員じゃなし。
仕事に対する熱意のない編集者は、組んでもつまらない。
ある日Hが、ぼくの漫画の中にHがまだ一度も出てきてないと寂しそうにいう。
正直に言えば描きたくはなかったが、可哀想なので次の週に描いた。
その夜のことだ。
10時ごろ、Hから電話が来て、これからいってもいいかという。
7時過ぎにくるなんて珍しいじゃないかといっても皮肉に気づかないくらい、
なにか思い詰めている様子だ。
11時ごろHは やってきて、仕事場のソファに黙ってずっと座っている。
どうも、アシスタントたちに聞かれたくない用事らしい。
仕方なく、仕事を中断して喫茶店にいって話を聞いた。
で、なんなんだよというと、バッグの中から今週号を取り出し、
ぼくの連載ページを開いた。
「あの……、うちの母親が……」
母親という言葉がここで出てくるとは思わなかったので、かなりビックリした。
「お母さんがどうしたんだ」
「いしかわさんが描いたぼくの似顔絵を見て、
 『こんな顔に描かれて、おまえ嫌われてるんじゃないかい』っていうんです……」
Hは俯いて、哀しそうにいう。
こんな馬鹿を雇っておく出版社も大変だろうが、
担当につかれた漫画家だって困る。
二度とおまえの顔は描かないから心配するなと帰した。
Hの話は、まだあるが、それはまた明日。

「漫画の時間2(仮題)」の打ち合わせ。
当初入れようと思っていた原稿をすべて入れると、
「漫画の時間」の倍くらいの厚さになってしまうことが判明した。
ほとんど広辞苑級の厚さだ。
これでは、値段も高くなってしまうし、第一読みにくい。
涙を呑んで、一部をカットすることにした。
年内にもう一冊漫画のことを書いた本を出したいと思っているが、
そちらには入れられないんで、どうも削ったものをどうしようかというのが悩みの種だ。
でも、どれもすべて入れたいんだよなー。
装丁は、来週あたりデザイナーと相談してくる。
カッコいい本になるといいんだがな。
ああ、それにしても、どれを切ろうか……。

今日は手塚治虫文化賞の授賞式。
なかなかいい式だったよ。
会場に着いて、控室に顔を出したら、山岸凉子・森下裕美の両人は、
身内を周りに囲まれながらも開放的なんだけど、
「神聖喜劇」組は、なんだか雰囲気が堅くて入り込めなかった。
ちょっと話してみたかったんだがな。
山岸さんも森下さんも、受賞を凄く喜んでくれて、
こちらもほんとに嬉しかった。
今回はどの作品も、覚悟を持って描かれたものだったので、
きちんと評価できたのが、選んだ側としてもかなり嬉しかった。
会場でいろんな人と旧交を温める。
パーティは、人と会えるのが楽しいな。
メディアファクトリーの社長と立ち話してると、京大の教授が話しかけてくる。
しまった、「鴨川ホルモー」読んでるっていえばよかった。
実家の近所の読売テレビのプロデューサーとは、毎年ここで会う。
そうか、飯田は編集長か。
講演をいくつか頼まれる。
式も終わって、さて帰ろうと思ったら、
森下さんの二次会に誘われた。
二次会はいつも出ないで帰るんだけど、今回は出ようかなと思ったら、
山岸さんのほうからも誘われた。
とりあえず森下さんのほうにいく。

ちょっと時間が早かったので、銀座のコージーコーナーに入ったら、
そこには、ホステスと同伴出勤のオヤジしかいなかった。
一組だけ、ホステス面接中のふたりがいたが、
ホステス希望の20歳くらいの女の子が、可愛い。
そしてもちろん、店内を埋めるお姉様方も、みんな可愛い。
全員が戦闘モードで、ヘアメイクも衣装も完璧。
いやー、さすが銀座。
銀座といっても文壇バーくらいしか知らないので、
可愛い子のいる銀座は案外経験がない。
銀座って、けっこうレベル高いなあ。
手塚賞には、文壇バー数寄屋橋のママがきていたが、
このママはもう20年以上見ていて飽きてる。
あのママが銀座じゃなかったんだなあ。

まず、森下さんの方へ。
双葉社の仕切りなんで、昔からのつきあいの深い編集者ばっかりだ。
でもみんな、社長や重役になったり編集長になったり、
すっかり年も食ったよな。
森下さんというよりも、双葉社の編集と主に話していた。
山岸さんのほうはどうしようかと思ったんだけど、
いくってダヴィンチの編集長とも約束したし、ちょっとだけ顔を出す。
ダヴィンチって昔から、連載してるとなぜか思われていることが多い。
でも実際にはほぼ縁がない雑誌なんだよな。
いやこっちは女性率高い。
森下さんのほうはオヤジばっかりだったのに。
山岸さんのバレエの先生もきていた。
こちらでも、山岸さんというよりは水野英子さんと話す。
久し振りに濃い一夜だったな。

那覇は毎日暑かった。そして、凄い湿気だった。
今回はずーっと小説書いてたんで、
ちょっと取材に出たくらいで、基本的には部屋にこもっていた。
今朝やっと原稿が上がって、そのまま寝ないで飛行機に乗って吉祥寺に戻ってきた。
明日は手塚文化賞の授賞式。
着る服がない……。
またかりゆしかなあ。
上着着て出ると暑いしなあ。
サラリーマン時代は、よくネクタイなんか毎日締めてたよ。
続かなかったんだけど。
今回は漫湖公園の写真を撮ってきた。
自転車雑誌の連載ネタなんだけど、ごく普通の公園。
隣の奥武山公園の中をぐるぐる回ってたら、
漫湖公園がどっち方面だかわからなくなってしまったんで、
そのへんにいたセーラー服の女子高生に
漫湖公園どっちだっけと聞いたら、
え、漫湖ですかと普通に答えてくれるくらい、普通に存在している公園。
公園外れに隣接してる古蔵中学校の校歌は、こんなの。

浮島の漫湖のほとり
そびえたつわれらが母校
集え友よスクラムくんで
まことの道をあゆもうよ
ぼくたちは沖縄の中学生
母校は古蔵中学校

「ぼくたちは沖縄の中学生」っていい歌詞だなあ。

唐沢俊一がまずいことになっている。
やっちゃいけないことをやったと思うんだけど、
指摘されたら反省したような顔で開き直っているように見える。
面白いもの書いてるのに、もったいない。

またちょっと那覇にいってくる。
原稿を抱えて、取材もちょっとしてくる。
那覇はもうとうに梅雨入りしてるけど、案外雨は降ってないようだ。
写真が撮れるといいんだがな。
今回は、ちょっと時間が厳しそうだ。
本気でびっちりやらないと、かなりマズイことになる。
頑張ろう。
帰るとすぐ手塚文化賞の授賞式と大事な打ち合わせがある。
仕事を終わらせとかないとな。
では、沖縄話は掲示板とmixiで。

ランペイジとリデルの試合を見た。
綺麗なフックが入ってランペイジの勝ち。
ダウンしてパウンドでレフェリーが止めた。
リデルは立ち上がってかなり不満そうにレフェリーに文句いってたが、
あれは仕方がない。
レフェリーが止めたからダメージが少なくて文句もいえる。
あのまま殴らせておいたら、完全KOだっただろう。
PRIDEのリングでやった時にも、
リデルは弱気に見えた。
ああいうタイプが苦手なのかもしれないなあ。
ランペイジは真ん中に立って、リデルが周りを回る。
おお、これだよ。
馬場がいつもいってたやつだ。
自分はいつもリングの真ん中にいれば、相手が勝手に周りを回ってくれる。
世界の馬場はほんとのことをいってたなあ。

クイントン“ランペイジ”ジャクソンが、チャック・リデルに勝った。
UFCで象徴的な存在だったリデルだ。
クートゥアも確かにレジェンドではあったし、劇的に返り咲いたけど、
やっぱりミスターUFCはリデルだよなあ。
まさかランペイジが勝つとは。
それも1ラウンドだ。
まだ記事読んだだけなんで、どんな勝ち方だったのかはわからないけど、
TKOと書いてあったから、あやふやな勝ち方ではないだろう。
PRIDEだったらシウバが負けたようなものだ。
あの時もショックだったけど、リデルの敗戦もかなりの驚きだ。
どこかで早くUFC放映しないかなあ。
PRIDEの代わりにフジがやってくれればいいんだよな。
放映権が高いかな。
今はアメリカのMMAはイケイケだからな。
され、リデルはもう大金を掴んだだろうし、カムバックしてくるか。
ランペイジにリベンジするかな。
それも楽しみ。

沖縄を舞台にした小説のシリーズを、小説宝石で書いている。
といっても、まだ2本しか書いてないけど。
いちおう全体の大雑把な構想はあるんだけど、具体的には毎回考えている。
今月3本目を書くんだけど、まだうまくできてこない。
スタート地点はあるんだけど、その先がまだない。
もう書き始めるんだけど、書きながらうまく出てくるといいんだがな。
小説が本業じゃないし、時間的にもそうたくさんは書けないんだけど、
ここしばらくは時間の余裕がありそうだから、それも含めていろいろやっておきたい。
仕事も遊びもね。
とりあえずはこの小説と、「漫画の時間2(仮題)」だ。
デザイナーを誰にするか、構成をどうするか。
9月に出すことはもう決めたから、ちょっと詰めていかないとな。
でも、夏休みは取るけど。

昨日は、起きたら松岡とZARDでびっくりだった。
松岡は、ZARDファンだったのかな。
まあ後追いじゃないと思うけど。
死は大きな事件だ。
惜しまれない死は、哀しい。
どう生きるかは大切だな。

正ちゃんは毎日ほんの少ししかご飯をもらっていない。
イジメといわれても否定できないくらい、ほんのちょっとなのだ。
5.2キロに戻るまで、小食路線でいこうと思う。
5.2キロだって充分にデブなのだが、現在のダイナマイト級のボディでは、
晩年が不安だ。
成人病が待ってるような気がする。
ここ1ヶ月くらい、ミミがすっかりスパーリング好きになり、
正ちゃんがくつろいでると、いきなり後ろから襲いかかり、
首っ玉に飛びついてスリーパーを極めようとしたり、
カカトに噛みついてみたりと、奮闘している。
正ちゃんは最初は余裕で知らん顔をしているのだが、
そのうち切れて体重を載せたパウンドの山だ。
これだけスパーリングばっかりやって小食だったらみるみる痩せるんじゃないかと思うのだが、
案外、それほどではない。
今日計ったら、5.4キロだった。
ちょっと減ったが、まだまだだ。
水を飲んでも太る正ちゃんの体脂肪は、案外しぶといのだ。

ここんところ、正ちゃんとミミは、よく同じ猫ベッドで寝ている。
たいていは正ちゃんが寝ているところにミミが入っていくのだが、
正ちゃんは特に嫌がるそぶりも見せずに受け容れている。
今年の冬が楽しみだなあ。

元全日の河野真幸は、パンクラスに参戦してたかと思ったら、
立ち技のK-1トライアウトに参加し、
今度はなんと新日の所属になるらしい。
といっても、新日が総合系の選手を所属させる部署を作るらしく、
そこの所属だという。
それでも全日から新日への移籍という形にはなるわけで、
全日は心穏やかではないだろうな。
河野は、なにがやりたいんだろうなあ。
どうもそのへんがよくわからない。
全日でいいじゃないか。
あれだけ身体があって、もったいない。

K-1がロスのメモリアムコロシアムで、10万人を集める大興行をやる。
6月2日だから、もう目の前だ。
「Dynamite!!USA」なんだけど、
K-1らしく、目玉はチェ・ホンマン対ブロック・レスナーだった。
ロスには大きい韓国人社会もあるんで、それを目当てにホンマン、
WWEでチャンピオンにもなったレスナーは、もちろんアメリカ人向けだ。
いい試合になるかどうかはともかく、大男同士の派手な試合にはなるかもしれない。
K-1はそういうところだから、まあ仕方がない。
ところが、カルフォルニア州のアスレチックコミッションが、
ホンマンの出場許可を出していないという話がある。
今になってという気もするけど、ほんとなのかなあ。
アメリカのコミッションは力を持っていて、ここがノーといったら、絶対にノーだ。
許可が出ないケースには、確かKOされて何日以上経たないと試合ができないとかいうのもあるが、
ホンマンがKOされたのは、3月4日のことだからなあ。
あまりにも実力差があっても駄目とかいう話も聞いたが、それだろうか。
ホンマンとレスナーはメインのカードだから、それがなくなっては10万人どころか興行が危ない。
さて、噂は本当なんだろうか。
マウリシオ・ショーグンまでがPRIDEからUFCに引き抜かれて契約したともいわれているが、
PRIDEはまだ契約が残っているともいっている。
同じオーナーなのに、なにやってるんだろうなあ。
結局PRIDEは草刈り場になるだけなんだろうか。
PRIDEもリングスから同じように引き抜いてきた歴史もあるし、
法的にはともかく、文句も言いにくいところだ。
面白い試合だけ観たいなあ。
余計なものを持ち込まないでほしいよ。

鹿沼までいってきた。 
栃木県警に用事があったのだ。
そう、オービスにやられた例のアレだ。
 東北自動車道で、ちょっとだけアクセル踏みすぎて、
ぱしゃっとやられてしまったのだ。
 で、呼び出しに応えて今日いってきたんだけど、
あああ、免停3ヶ月だよー。
罰金10万円だよー。
 まあ正直いって罰金よりも3ヶ月がこたえるな。
 呼び出しがくるのは、まだ1、2ヶ月先だそうだから、
免停になるのももう少し先か。
 まあ夏休みになんとかかからないでいてくれるといいんだがな。
離島で車はあったほうが移動が楽だし。
最悪、自転車でもいいんだけどね。
小さい島だから。
 ま、いい勉強になりました。
 撮られたのは上り車線の、鹿沼のちょっと先あたり。
案外ライトには気づかなかったんだよな。

沖縄は梅雨入りしてるはずだが、そう毎日土砂降りというわけでもなさそうだ。
天気予報を見ると、今日は曇りだけど、
週末あたりから曇り時々雨が続く。
まあ沖縄といっても那覇と石垣じゃかなり離れてるから天気も違うんだけど。
また那覇事務所入りして、沖縄を舞台にした小説シリーズの3本目を書きたいんだけど、
いろいろわけあって、なかなか吉祥寺を離れられない。
ちょっとほかのネタで写真を撮ったりもしたいんだけど。
一昨年だったかな、初めての那覇の梅雨を迎えた時、
梅雨を挟んで1月半くらい那覇事務所を開けたことがあって、
久し振りにドアを開けたら、部屋中がカビだらけだったことがあった。
床から机からソファまで、びっしりカビていた。
泣き泣き雑巾がけしてエアコン回し、ソファはファブリーズでなんとかした。
今年も那覇は連休明けあたりで梅雨入りしたんで、
部屋が黴びないように、納豆菌を置いてきた。
パックから出して水につけて、居間と台所に置いてきたのだ。
さて、効果はあるかな。
風呂場みたいな狭いところだと、けっこうきくんだけど、
広い部屋はまだ試したことがない。
ちょっと楽しみ。
もちろん、きいててくれないと困るんだけどね。

那覇の古本屋とくふく堂の店主とくがやってきた。
こちらに仕入れにくるといってたので連絡してみたら、たまたますぐ近所にいたのだ。
とくふく堂は、幅75センチ奥行き180センチの極小古本屋だったのだが、
先日めでたく3倍の広さになった。
奥行きは変わらないが、隣の幅150センチの店舗も借りて、
一気に幅がトータル225センチになったのだ。
とくは元々、武蔵境の出身だ。
こないだの沖縄補選では、店の前を通りかかった安倍総理に、
武蔵野市出身ですと声をかけて写真を撮ったりしていたが、
安倍は武蔵野市にある成蹊大学卒業なんだよな。
きっと吉祥寺で遊んでたんだろう。
とくは30分くらいうちの仕事場を見学し、感心して帰って行った。
たぶん、宝の山に見えたことだろう。
でも、売ってやらない。
本はこちらだって仕事のタネだからな。
本以外にもいろいろ集めてるものがあるんだけど、
ヴィレッジバンガードができますねといって、とくは去った。
そうかもしれない。
年食ったら始めようかな。
「6.12」
アエラの記者が、山田詠美について聞きに来た。
「現代の肖像」だったか、そんなタイトルのインタビュー。
アエラはほとんど読んだことがないんだけど、
けっこう力の入った個人特集らしい。
山田詠美も大物になったなあ。
あいつはうちの大学のというかクラブの後輩で、
ぼくが面倒を見て漫画家としてデビューさせた。
でも、根気がなくて漫画家には向かなかったんだよな。
もちろん、小説を書くのに根気が要らないわけではないんだけど、
漫画は特殊な根気が要る。
アイデアを考えて、シナリオ作って、下描きして、ペン入れして、
背景描いて、仕上げしてと、同じ行程を何度も何度も飽きずに往復できないと、
漫画家としてはやっていけないのだ。
体力と根気、才能以外では、これが大事だね。
山田詠美は、漫画家時代は山田双葉という名前だったんだけど、
双葉にはその種の根気がなかった。
ネームを作ったあたりで、もう飽きている。
ペン入れが既に雑だ。
これでは、漫画家として大成はできない。
小説家に転身したのは正解だったろうな。
漫画家から小説家になったり、並行して両方書いてたりするケースは、
ぼくを含めて結構多い。
制作における共通点は、おそらくあるわけだ。
山田詠美は、漫画家からフェイドアウトしてから、
ホステスやらSMの女王様やらヌードモデルやらといろいろやって、
やっと小説に辿り着いた。
得るべきものを得たのだ。
ところで、あいつには大枚を貸してある。
その件は、「業界の濃い人」という角川文庫で、みっちり書いた。
まあ元は取ったかな。

ミミ兄に会った。 
といっても、ミミが会ったわけではなく、人間が先に会った。
今日は西荻にいって「甘いっ子」でイチゴミルクを食べたのだ。
ここはいわゆる甘味屋なのだが、食べるのは夏にかき氷だけ。
いやほかのものも美味しいんだけど、ぼくは主にかき氷。
 ここのイチゴミルクは、熱を加えずに裏ごしして作った鮮やかな色の美味しいシロップを氷にかけている。
例年夏には必ず食べるんだけど、今シーズンは出動が早かった。
その帰りに、ここまできたんだからミミ兄に会っていこうと思って、
BSで見た風景を手がかりにうろうろしたら、すぐに見つかった。
ミミ兄の飼い主は器屋なんだけど、店に入っていったらお婆さんが店番していた。
実は先日テレビを見てと訪問の理由を話したんだけど、お婆さんの反応が悪い。
ミミ兄のトラにも会わせてもらえないかなあと思ったら、店の奥に家族を呼びにいって、
奥さんが出てきたら急にヒートアップ。
ミミ兄も連れてきてくれた。
 トラの家では、ミミがお姉ちゃんと呼ばれていた。
先に貰われていったからね。
体格は倍くらい違う。
尻尾も3倍くらい長い。
でも、ドングリ目玉とちょっと長い口元と
体のあちこちにあるインクの飛び散ったシミみたいな小さい色の付いた毛は同じだった。
産まれたのは同時でも男親は違うし、雄と雌の違いもあるから、
体格が違うのは不思議じゃないんだけど、それにしても違いすぎだ。
そのうちミミを連れて行こうと思ってるんだけど、あまりの小ささに驚くだろうな。
 トラ家のお婆さんは、BSの番組で猫ひろしがきたことにまだ興奮していて、
猫ひろしの人格についていろいろ教えてくれるんだけど、正直いって、それはどうでもよかったな。
カメラを持っていかなかったんで、トラの写真はなし。
携帯でかき氷の写真は撮った。


吉祥寺の南口に、猫喫茶がある。
まだ入ったことはないんだけど、ちょっと前まで書道教室があったところに、
いつの間にか現れていた。
「きゃりこ」というんだけど、ここにはスコティッシュやメインクーン等の、
ルックスの可愛い洋描が何匹か在籍している。
入店量が30分ドリンクつきで500円だ。
延長すると、10分につき120円取られる。
猫は自由に触れるらしいんだけど、そうたくさんはいないので、
客が多い時には競争率は高いかも。
しかし、これって猫キャバクラだよな。
猫好きがというか、猫に触りたい人がいくんだろうけど、
猫はストレス大きいだろうなあ。
猫は人好きじゃないもんな。
それも、こんな不特定多数に触られるのは嫌だろう。
これって、猫虐待に近いんじゃないか。
一度確かめにいってみたい気もするが、嫌な気持ちになりそうな気もする。
なんにしろ、経営者は猫好きじゃないだろうな。

吉祥寺寄席にいってきた。
今回のトリは、春風亭小柳枝だ。
柳昇の弟子。
ちょっと語り口は地味だけど、色気もあって、
若いころにはよくテレビで見かけた。
今回の目玉は、ゲストの三味線漫談の玉川スミだったかな。
大正9年生まれだから、ぼくの父親よりも年上だ。
前座は、久し振りにいたたまれない落語を聴いた。
人は良さそうだし、見た目も落語家っぽくていいんだけど、
噺が理解できないままやってるんで、ほんとに粗筋を追ってるだけになってしまった。
与太郎噺の「かぼちゃ屋」だったんだけど、
与太郎が馬鹿でもないし愛嬌もないし、なんのために出てきたのかわからないままだった。
先は厳しいなあ。
玉川スミはいい年なのにしゃっきりして、
昔に比べれば迫力はなくなったけど、まだまだ元気。
もう少し唄を聴きたかったけど、人生を語り出したら止まらなくなって、
苦労話を延々とやって終わった。
今の人にはわからない苦労をしてきてるんだな。
小柳枝は「妾馬」。
妹が殿様の妾になって男子を産んで、兄も出世する話だ。
打ち上げで小柳枝師匠に聴いた話では、
NHKでは、「妾馬」という名前を使えなくて「八五郎出世」というそうだ。
そういわれれば、「八五郎出世」という演題がついてたのを見た記憶もある。
くだらないなあ。
小柳枝師匠は、落語家になったのが確か29歳とかいってた。
それまでは、新劇俳優だったらしい。
まあ経歴が無駄にはなってないよな。
漫画家が小説書くようなものかもしれない。

「漫画の時間2(仮題)」の刊行は、夏を避けて9月あたりかな。
読書にはいいシーズンだ。
まだ全体の構成を考えてないし、デザイナーも決まってない。
一番の問題はデザイナーで、候補は何人か挙がってるんだけど、
誰がいいか頭を捻り続ける毎日だ。
クールにしようかちょっとアナログな感じでいこうか、
遊びを入れようか、ピシッと決めようか。
馴染んだデザイナーがいいか、冒険してみるか。
本を作るのは、ほんとに楽しいけど大変だ。
おそらく、今のままだと、枕本になる。
2段組にしても、とんでもなく厚い本になってしまうんだけど、
まあある程度はいいかなと思う。
きっとこの本は、開いて2段組だと「ラッキー」と思うタイプの人が買うだろう。
かなり厚くても大丈夫だろうとは思うんだけど、
それでも限界はある。
ちょっとまだページ計算してないんで、
それも含めて、いろいろ考えないとなあ。

妻のDELLは戻ってきた。
いろいろセッティングして、ちょっと問題もあったんだけど、
まあなんとか解決した。
自分のDELLも、仕方ないからノートンをネットで落として入れた。
ちょっと重くなってきたんで、新しいデスクトップがほしいんだけど、
仕事でいろいろ入れていろいろチャレンジするに違いないVistaは、
もう少し様子を見た方がよさそうだ。
マックは新しいOSが出るまで待ったほうがいいし、
今からまたXPマシンってのもなあ。
でも、妻の新マシンを使ってると、これが速いんだよなー。
メモリ2GBも積んだし。
大きい画像の加工がストレスなくできるのが羨ましい。
こっちも考えないとな。

システムバッテリーがなくなったという警告がずっと出てたので、
LaOXにいって新しい電池を買ってきた。
DELLのガワを開いて電池を交換し、それでOKなのかと思ったら、そうじゃないんだよなー。
日付や時間も替わっちゃってるし、ウィンドウズライブメッセンジャーもつながらない。
まあほかにもあるかもしれないけど、そのへんなんとかしないと。
BIOS画面で時間と日付は設定し直して、
あとはどうするんだろうなあとセーブして再起動したら、
ノートンの有効期限が切れてしまった。
うーん、これはどうすればいいんだ。
なかなかコンピュータは、家電にはならないなあ。

今日は「漫画の時間2(仮題)」の打ち合わせだ。
もう動き始める。
近いうちに出すぞ。
原稿は既にできた。
というかもうずっと前からできてはいたんだけど、直しても直してもきりがないんだよな。
何度見直しても、もっといい表現が見つかる。
作品のキーワードを発見してしまう。
そのたび書き直して、際限なくそれが続いていたのだ。
でも、もう納得がいった。
手を放す。
ゲラでは直すけど、とりあえず編集者に渡す。
さて、デザインだ。
出版スケジュールだ。
そしてタイトルだ。
もうなんだかほんとに「漫画の時間2」でもいいような気がしてきた。
「漫画の時間2007」とか。
一冊目は晶文社から出したけど、今度の本は「バジリコ」から出す。
小さい会社だけど、きっと丁寧に作って、丁寧に売ってくれると思う。
違う会社で「1」「2」って、やっぱり変かなあ。

朝日新聞の「手塚治虫文化賞」が発表になった。
大賞が「舞姫テレプシコーラ」短編賞が「大阪ハムレット」
新生賞が「神聖喜劇」を漫画化した のぞゑのぶひさ。
特別賞は受賞者なしだ。
大賞の「舞姫」は、受賞するべくして受賞したな。
少女漫画にとっても山岸凉子にとっても、起死回生の傑作だったと思う。
少女漫画というか、女性の読む漫画作品として、力の入ったいい作品だったと思うし、
設定もストーリーもよく練られて面白い作品だった。
「大阪ハムレット」の凄さは、同業者のほうがよくわかるかもしれない。
森下裕美は、ゴマちゃんで一生食えるのだ。
それをおいて、絵柄を変え、新しい表現に取り組んだのは、
ほんとに勇気がある。
おまけに、できた作品が素晴らしい。
2作とも、いい受賞だったなあ。
神聖喜劇は、とんでもない作品ではあるんだけど、
漫画としての表現レベルにかなり問題がある。
ただ、この作品にかける物凄い熱量はおそらく、誰が読んでも感じられるだろう。
特別賞は、米澤くんの評論活動を評価したいんだけど、
コミケの版権問題がやっぱりネックになったなあ。
朝日がお墨付き出すわけにもいかないだろうし。
ワンフェスみたいな方法を、なぜ採れないんだろう。

カウンターが、850万を突破した。
ホームページを開設してちょうど丸10年だ。
訪れてくれる人も最初はそれほど多くなかったが、徐々に増えていって、
一番多いころは、毎日のべ4000人くらいが見に来ていた。
今はmixiに一部移行していった感じかな。
それでも3000人以上がやってくる。
こないだ7777777オフをやったと思ったら、もう850万だ。
850万ヒットって凄いよなあ。
そろそろ一千万も見えてきた。
このホームページは、週アスのネタとして始まった。
ホームページというものがあるみたいだからちょっと作ってみるかと、
ソフトを起ち上げて、マニュアルも見ないでちょいちょいと適当に今の形を作り、
ちょっととりあえずのダミーとしてアップした。
これを叩き台にしてもっとちゃんとしたものを作ろうと思っていたのだ。
そのまま10年だ。
もっとカッコいいサイトにしたいなあとは、ずっと思っていた。
この形で続けようと思っていたわけではないのだ。
一度作ったら、直すのが面倒になってしまったのだ。
それで、この形で10年もやってるのだ。
でも、もうそろそろ手を入れてもいいかもしれない。
どんな形にしようかなあ。
どうもなにもアイデアがない。
悩んじゃうんだよな。

西荻に貰われていたミミの兄ちゃんは、
テレビでは芸を披露していた。
まあお手をする程度なんだけど、ミミは寝てるだけだからなあ。
兄ちゃんのほうがアグレッシブだ。
ミミはだいたい、チビで食も細いが、生命力もやや薄い印象がある。
そこがなんかはかなげで可愛いんだけどね。
ずどーんと腹のできてる正ちゃんと対照的だ。
10ヶ月過ぎたのに、まだまるで子供なんだけど、
正ちゃんの10ヶ月時代はどうだっけなあ。
もっと走り回ってたような気がする。
雄と雌とでも違うだろうけどね。
雌猫飼ってたのなんて、ずいぶん昔なんで、もう忘れてしまった。


修理に出してたDELLのサポートから経過報告の電話が来た。
やっぱりマザーボードがいかれてたんで、取り替えるそうだ。
 まあ初期不良ということだろうな。
不思議なのは、OSも、つまりVistaも壊れていたということだ。
工場に送る前、いろいろ手を尽くしたがかなわず、
結局サポートの意見を入れて、出荷時に戻して、当然その時まっさらのOSが入ったはずなのだ。
それで起動しようとしたらできなかったんで、そのまま工場行きになった。
壊れてるはずがないんだよな。
壊れたマザーボードが原因で、スイッチを入れた瞬間に壊れたということだろうか。
マザーボードはどこがどう悪かったのかと聞いたんだけど、
工場にあるんでこちらからはわからないという。
どこが悪かったのかというレポートはつくのかというと、つかないという。
 うーん、結局ブラックボックスが壊れて、ブラックボックスごと取り替えましたということになるのか。
DELLは大丈夫か。
そしてVistaは……。
ちょっとマックがまた選択肢に入ってきたなあ。
OS9であと10年くらい使ってもいいんだけど

今日は青山までいってきた。
横山宏の日本初個展が、青山のABCで開かれてるんだけど、
今日はサイン会なのだ。
いや別にサイン貰いにいったわけじゃないんだけど、
みんなきてるかと思ったのだ。
案の定、いつものメンバーがずらりと揃っていた。
横山くんの造形は、いつ見てもカッコいい。
もう25年もやってるらしが、25年間ぶれてない。
方向性がまったく変わらないのだ。
子供の願望が、そのまま成長している。
はっきりいって、馬鹿一直線である。
2年間馬鹿を貫くのは、ちょっと凄い。
サイン会が終わったので、ちょっと軽く飯食って、
それから水道橋。
 「マッスルハウス」を見にいったのだ。
 マッスル坂井が始めたDDTの別チャンネル。
これが、最近面白い。
プロレスの演劇性を利用して、思い切り実験している。
でも、今日はもうひとつだったな。
アイデアが普通すぎた。
ワンアイデアで、膨らませていない。
高木三四郎が出てきてちょっと締まって、
一番最後の試合がかなり意外性のあるというか、
今後のマッスルと坂井の方向性を示唆するものだった。
結局満足はしたんだけど、アイデアをもう少しなんとかしてほしいな。

寝てたら、ミミを世話してもらったボランティアの人から電話が来た。
ミミの兄ちゃんがペット番組に出るというのだ。
それは見なくては。
BSの特番らしかったが、猫ひろしが家までいって撮影してきてた。
しかし、猫ひろしってぜんぜんフリーで喋れないんだなあ。
ミミの兄ちゃんは、トラという名前だった。
同じ10花月とはとても思えない大猫になっていた。
ミミはこんなにチビ猫なのになあ。
トラは、西荻に住んでいる。
今度顔を見にいってみよう。

バウスシアターで「今宵、フィッツジェラルド劇場で」を見ようと思ったら、
夜8時過ぎのレイトショーで、満員で入れなかった。
まあ小さな劇場なんだけど、まさかこんな時間に満員とは思わなかった。
さすがゴールデンウィークなのか、この映画の評判がいいのか、どっちなんだろう。
仕方ないんで、GEOに寄って「下妻物語」を借りてきた。
この映画の監督の中島さんは、
ぼくが初めて出たCM、JR東日本の監督だ。
いろんなところから感想は聞いてたんで、きっと面白いなとは思ってたんだけど、
案の定面白かった。
深キョンと土屋アンナが凄くよかったのと、
やっぱり脚本と演出がいい。
映画は監督だなあ。
画角も色も面白かった。
中島さんは、アイデアがある。
「嫌われ松子」は、妻は見たがぼくはまだ見ていない。
原作も置いてあるだけで読んでないし。
ちょっと時間作ってなんとかしなくちゃ。

もうどうでもいいやと思って書かなかったんだけど、
K-1ハワイは、酷かった。
もうK-1は、格闘技ではなく興行なんだなあと思わせるカードばかりがずらりと並んでいた。
それにしたって、あれでは客がこない。
せっかくきた薄い客だって、あの闘いを見せられたら二度とこない。
まあモーが勝ったから、ネイティブは喜んだのかもしれないけど。
客席は二階席にはほとんど客の姿がなかったが、
それも仕方がない。
MMA連合はいったいどうなったんだ。
K-1は生き延びる気があるのか。
せっかくこないだ、とんでもなく面白い大会をやったのに、みんなぶち壊しだ。

ニュースを見ていたら、
サッカーW杯で南アがもしギブアップしたら代わりに主催する国として、日本も挙げられていた。
確かに南アは大丈夫かという声は前からあるし、治安も悪いし、
できればほかの国でやっていただきたいという気はする。
アジアはやったし、初めてのアフリカ大陸というところに意味があるんだろうけど、
ちゃんと運営できなければ、というか建物が間に合わなければ、
いやその前に組織がきちんとできなければ、
W杯は開催できない。
もしそんなことになりそうだったら、さっさと日本でやってほしいもんだが、
だいたい今ごろになってそんな話が出るのも凄いことだ。
これはほんとにFIFAが心配してるのか、
あるいは南アに対する牽制か。
個人的には、南アはちょっと遠すぎだよ、と思っている。

 まだほんとにこないだ届いたばっかりだったのに、
妻の最新鋭Vista搭載DELLは、工場送りになってしまった。
 今日は夕方なんとかセーフモードで起動はしたので、
外づけHDDでデータをざっと急いで救い出した。
ちょっと用事があったので、深夜また続きをやって、
いくつか試して結局なんのいい兆候もなかったので諦め、
思い切って出荷時に戻すことにした。
 しかし、まっさらのHDDにまっさらのVistaが入ったはずのDELLだったが、
起動ボタンを押しても、うんともすんとも言わない。
一瞬DELLマークだけ出るが、ファンクションキーを押しても応答がない。
 仕方なく、またDELLのサポートに電話した。

 昨日とは違う人が出て、またいろいろ聞かれてメモリの抜き差しまでやったが、まったく反応なし。
 結局、工場行きとなった……。
 折悪しくゴールデンウィーク真っ最中。
回収は5月の2日。
普段なら1週間くらいで返ってくるが、
連休明けからのスタートなので、2週間近くかかるかも、と気の毒そうにいわれてしまった。
 いやまったく、気の毒なんだよな。
妻はまた、画面の安定しない壊れかけのレッツノートで凌がなくてはいけない。
 これはVistaはやめとけという神の啓示なのか、初期ロットはやめとけということなのか、
マックにしろというジョブスの啓示なのか。
妻はちなみに、ウィンドウズしか使っていない。
 さあて、ぼくも夏モデルでも買おうかと思ってたんだけど、
この状態だと、ちょっと考えちゃうよなあ。

妻のDELLが、もう駄目だ。
買ったばっかりなのに、もう起動しなくなってしまった。
今日突然、なんだかフリーズしたりシャットダウンしたりと、
挙動が無茶苦茶になってしまったので、ずっと修復を計っていたのだが、
どうやらなにをやっても無駄なようだ。
こりゃOSかなあと、最後の頼みの綱、DELLのサポートに電話して、
何時間もいろいろ手を尽くしたのだが、
結局結論は変わらなかった。
これはOSが一番怪しいですね、とサポートの兄ちゃんは電話口で申し訳なさそうにいった。
やっぱりそうだよな。
仕方がない。
なんとかデータをなるべく救い出して、出荷時に戻そう。
起動がほとんどできなくなってるのが難点だが、
さて、どうしようかなあ。
しかし、ソフトだっていくつも入れてないし、ほとんどいじってないし、
なにが原因でOSが壊れたりするんだ。
それも、今日いきなり。
おかげで一日まったく仕事にならなかったよ。
いや、まだ明日もだ。
まいったまいった。
連休で最速電話がなくて、よかった。

西荻まで歩いていくと、途中に丹波哲郎邸がある。
丹波邸がある通りは、長年丹波通りと呼ばれて、地元に愛されていたのだ。
先日主の亡くなったその丹波邸が、数日前に通りかかったら、もう壊されていたのだ。
なんだか、「もう!?」という気がして寂しかった。
遺族にはそれなりに事情もあるんだろうが、
父親が長年暮らした歴史ある家を、こんなにあっさり壊してしまわなくてもいいのになあ。
今日通りかかったら、もうすっかり更地になって、塀もほとんど残っていなかった。
小さく分けて売り出されるのか、あるいはマンションでも建つのか。
せめてこの広い敷地に新しい丹波邸が建つんだといいんだがな。

また東京に戻ってきたー。
バンキシャの後、那覇にとんぼ返りで戻って、
路上トークライブをやってきた。
なんだかクタクタだ。
仕事もさっぱり進まなかったし、取材をしたいことがいくつかあったんだけど、
それも時間がなくてできなかった。
やっぱり、予定外のことが入ると駄目だな。
でもまあ、いったりきたり、面白い体験だったけどね。
とくふく堂のトークライブは、ややぐずぐずで、やや失敗だった。
司会役のとくが素人なので、パネラーを仕切れず、
有効な方向性を示せない。
パネラーは、どこにいくのかもわからないまま話してなくちゃいけなくて、
それでは話は弾まない。
おまけに、客が参加してきてしまって、それも司会が拒否しないもんだから、
どんどん客が普通に参加し始めて、
収拾がつかなくなってしまった。
客はもちろん素人で、話すことに慣れていなかったりして、
入れこんでどんどん話してもどんどんなにをいってるのかわからなくなってしまう。
というわけで、結局なにも示せない失敗のイベントだったんだけど、
それはそれで面白かった。
路上からなにかを始めたという意味では、存在意義があったし、
客の側も、なにかが始められるという刺激があったと思う。
第一回目としては、これでもよかった。
二回目もこれではなんにもならないが、1回だけは、これでも面白かった。
それにしても、沖縄の素人は、平気で入ってくるなあ。
パネラーと同じ場所に立ってると勘違いして、
普通に話し始めるのが凄い。
あれも沖縄だな。

なぜか東京に戻っている。
なぜかというと、「バンキシャ!」に出るためだったのだ。
実は、金曜に那覇に入ったんだけど、突然バンキシャから電話がきたのだ。
日曜の生放送に出てくれというのだ。
当然、今きたばっかりだからやだよといったのだ。
なんでもエジプト人のコメンテーターを頼んでたのだが、
町田の立て籠もり事件を取り上げることになったので、
ちょっとエジプトの人では町田とヤクザの話題は厳しいのではないかということになったらしい。
それで、スケジュールの自由になるフリーに頼んできたんだな。
うーん、それでは仕方がない。
つきあいというものもある。
那覇事務所で集中して仕事するつもりだったのに。
それで、急遽あちこちで衣装を買い整えて、
上から下まで新調してそれを持って羽田からスタジオに直行したのだ。
でも、実は月曜に那覇のイベントがあるから、
明日にはまた那覇に戻らなくてはいけないのだ
ああ眠い……。
番組は、まあ無事に済んだ。
那覇空港を発つときに、また突然電話が来て、
要らないはずだったイラストを書いてくれと頼まれたりと、
バタバタだったわりには、平穏に終わってよかった。
最後でバイオガソリンをネタに急に振られて言葉に詰まったけど、
福澤くんがなんとかしのいでくれた。
彼は役に立つよなあ。
ああしかし、ほんとに眠い。
今朝は7時過ぎまで那覇で原稿書いてたのに、夜には汐留で生放送やってるんだもんな。

那覇のいきつけのコーヒースタンドで一服してたら、
どこかで見た顔がいる。
渡辺智子だった。
といってもわからないかもしれないが、ZAPだ。
といえば、ますますわからないだろうが、女子プロレスラーだ。
ドレイク森松といっしょにいた。
共に、那覇に住んでるらしい。
森松は、桜坂で飲み屋をやっているそうだ。
那覇は面白いなあ。

またちょっと那覇支店にいってくる。
天気予報を見たら、連日25度だ。
Tシャツ短パンだなあ。

「ハッスルハウス」を見てきた。
PRIDEのプロレスバージョンなわけだが、PRIDEがロレンゾに買われて、
はたして今までのようにPRIDEの税金対策路線でいけるのか、
という疑問を持ちつつ見にいったのだ。
久し振りだったんだけど、ハッスルは熟成していた。
完成度がぐっと上がり、タレントができていた。
高田総統があれほど弁が立つとは。
喋れるのは知っていたが、あんなにアドリブが利くとは。
まあ素人の悪のりもあるが、それも許容範囲だ。
相変わらずプロレス部分がしょっぱいのを、
最後に出てきた高田総統がすべてチャラにしてオツリが出る。
そのくらいキャラ立ちしている。
インリン様もあれほど堂々としているとは思わなかった。
素人をいじりつつ、きちんと自分の役割を過不足泣く演じている。
その上、歌姫川田だ。
千の風になってあんなに朗々と歌われては、つっこむものもいない。
バボがせっかく身長があるのに存在感がないとか、
小川が主役のはずだったのにすっかりかすんでいるとか、
リアルドンキーコングがちょっと出てきて飛んでみせるだけでもったいないとか、
問題もないではないが、
総体に、独り立ちしてもやっていけるんじゃないかと思わせるパフォーマンスだった。
今日も1500人近く入っていたし、大きい会場を交えつつ、
スポンサーを確保していけば、
人件費もなんとかなるんじゃないかな。
ちょっとハッスルを見直したよ。

市役所に不在者投票にいってきた。
いや、期日前投票というのが正しい。
武蔵野市はかなり広いので、吉祥寺からだと車で行かないとちょっと無理だ。
もっと近所にも投票できるところがあるんだけど、
そこは明日からじゃないと投票できない。
3日ばかり早くしても、そう意味ないんじゃないかな。
候補者の情報を撒くのも遅いしなあ。
市役所の6階に投票所はある。
入り口で書類を描くように告げる人がいて、
それと送ってきた書類とを渡す人がいて、
それをチェックして、次の人に渡すと、
その人が機械のスイッチをポンと押して投票用紙をくれる。
不正がないように見張ってる人が数人と、出口はこっちですと教えてくれる人もいる。
そんなに大勢要るのかな。
もっと簡略化できるはずなのに。

帰りに紀伊国屋に寄って買い物してきた。
三浦屋にいくと西友よりずいぶん高いなと思うけど、
紀伊国屋はまた三浦屋よりも一段と高い。
まあもちろん。質はいいんだけどね。
午後5時ごろ、店内を歩いてるのも、武蔵野の余裕ありげな奥様がたばかりだ。
年齢層もかなり高い。
いつもと違うものが棚に並んでるんで、見て歩くのも面白い。
外国にいくと、市場とスーパーマーケットには必ず入ってみるようなもんだな。
その場所のデフォルトが見られるのは面白い。
しかし、水野はいいシュートだったなあ。

今日は、朝日新聞の手塚治虫文化賞選考会だった。
うーん、今日はいろいろ難しかった。
なにがどう難しかったかについては内緒だが、
ここ数年の持ち越し懸案事項を、ついに解決しなくてはいけなかった。
まあ解決は結局まだしてはいないんだけど。
大賞は、ぼくは「舞姫テレプシコーラ」と「大阪ハムレット」を押した。
このへんも、多少駆け引きがある。
でもみんな水面下ではなく水面上だけど。
新生賞は、オノ・ナツメを押してたんだけど、うーん、意外な結果になった。
あそこからあの提案が出るとは、
そして、ああいう形で賛同者が出るとは。
いやー面白い。
発表をお楽しみに。
短編賞は、ぼくはホイチョイの「きまぐれコンセプトクロニクル」を押した。
でも、このへんもいろいろ折り込み済み。
こういう流れでもいいけどねという風に流れていった。
特別賞は、選考委員は意見を述べて、あとは朝日新聞が決める。
さて、どうなるか。
発表はいつだっけな。
受賞者がみんな喜んでくれるといいんだけど。

みんなで食事をしてから、帰りのハイヤーで、眠くなってうとうとしてたら、
あっという間に吉祥寺。
日本テレビからの帰りは、ちょうど夕食時なので、お腹が空いてて、
メール打ってたりすると軽く酔ったりするが、
今日は大丈夫。
家に着いて新聞広げたら、アメリカの大殺戮。
ニュースつけたら、長崎の市長が狙撃されてた。
なんだか怖い世の中だよなあ。

昨日の新聞を読んでいたら、怪しい会社に引っかかった人の話が出ていた。
身長を伸ばすという触れ込みで、なんと345万円も払わされたという記事だ。
「機械に手足を固定して回転する」 らしいが、
そんなことで背は伸びないのである。
毎月1回、5ヶ月にわたってぐるぐる回されたらしいが、
当然結果は出なかった。
それで金の返還を求めて裁判に持ち込んだのだ。
この会社は、年間4億円も売り上げがあったらしい。
大して設備投資も要らないだろうし、凄い儲けというか、凄いアイデアだな。
でも、どうもこの被害に遭った人に同情する気が起きない。
背を伸ばしたくて必死だったんだろうし、その点では気持ちはわからないではない。
でも、この会社の名前を見た時点で、気づきそうなものだ。
「株式会社 コジマ身長伸ばしセンター」
わははは、なんて名前だ。
わかりやすいにも程がある。
身長伸ばしセンターに300万以上払う気はしないなあ。
▽ 
岩盤浴にいってきた。 
西荻駅前にLAVAって店がある。
ホットヨガのチェーン店なんだけど、西荻店はヨガはやってない。
岩盤浴だけの店なのだ。
 ただ、基本的に女性専用の店なのだ。
でも、VIPルームだけは、男も入ってもいい。
妻がここでホットヨガをやってるんだけど、
買ったチケットを消化できない時には、岩盤浴に流用もできるんで、
じゃあ一度いってみるかと、試してみたのだ。
三鷹の岩盤浴の店みたいに浴場系の店ではない。
小洒落たバリっぽい内装で、女の子の好きそうな店だ。
受けつけを済ませて、女性専用エリアと分けられたVIPルームに入る。
小さいパウダールームと浴室とシャワールームでワンセットだ。
しかし、女性向けの施設なので、いかんせんすべてが小さい。
浴室用ウェアもやや小さいが、とにかく浴室が小さい。
 浴室といっても、もちろん水はない。
小石が敷きつめてあるだけだ。
その石が熱してある。
 タオルを敷いてその上に寝るんだけど、タオルが短くて足が出る。
幅が狭くて両手がはみ出る。その上、俯せになると頭と足が壁にぶつかる。
うーん、いまいちだなあ。
ちょっと大きい人は、苦しいだろうな。
まああんまり男は来ないんだろうけど。
 最初に5分俯せになり、10分仰向け、5分休憩。
これを3セットで、かなりフラフラだ。
気持ちよかったが、夏は暑いな。
三鷹の岩盤浴のほうが泥臭いけど、いかにも岩盤浴って感じだな。
西荻のほうが綺麗だけど。
どっちもどっちってとこか。

我が家では、日々ネコ-1GPが行われている。
 たいていは、正ちゃんが油断しているところをミミが卑怯にも後ろから飛びついて、ゴングが鳴る。
 最初は余裕でさばいている正ちゃんも、ミミがあんまりしつこいんで、
ついに切れてムキになって本格参戦だ。
でも、顔は怖いけど手加減はしてる。
爪も立てないし。
すぐ終わる時もあるし、延々と闘い続けている時もある。
ミミもだんだん体がしっかりしてきたので、
以前ほどころりと転がされて終わりというわけにはいかない。
体格的にはミミは正ちゃんの半分くらいで、スーパーヘビー級とライト級くらいだが、
なかなかいい闘いが繰り広げられている。
 ヒョードル正太郎は、さすがに強い。
まあ当分、ミミに勝ち目はないだろうな。

なんだか今日は、コンピュータが遅いのだ。
ネットで検索してても、どこのサイトにいっても開くのに凄く時間がかかる。
おかしいなあとスピードを測ってみたら、
------ BNRスピードテスト (ダウンロード速度) ------
1.NTTPC(WebARENA)1: 652.528kbps(0.652Mbps) 81.53kB/sec
2.NTTPC(WebARENA)2: 784.726kbps(0.784Mbps) 98.05kB/sec
推定転送速度: 784.726kbps(0.784Mbps) 98.05kB/sec
こりゃ遅いはずだ。
よくあることだけど、USENでなにかメンテでもやってるのか、と思ったんだけど、
そういえばさっきからコンピュータの動作自体も遅い。
ソフト開いても、なかなか起ち上がってこなかったり、
コピーやペーストが遅かったり、どうも挙動が変なのだ。
いったい何が起きてるんだ。
コンピュータって、いつまで経っても慣れないなあ。

再起動したら、いきなり38Mbpsになった。
いつもよりは遅いが、まあまあだ。
その代わり、ウィンドウズライブメッセンジャーに入れなくなった。
なにがなんだかもう。

横浜まで取材にいったので、ついでに中華街の入り口までいって、
天津甘栗を買ってきた。
いつも買う店で、ここはいつも山盛りオマケしてくれるのに、
今日は前回の3分の1くらいしかオマケがなかった。
なんかちょっと損した感じ。
前回買った時には確か新栗の季節だったんで、かなりうまかったけど、
今日のはまあまあ。
吉祥寺の駅前で買うよりはだいぶうまいけど、
やっぱり新しい栗には負けるなあ。
ちょっと物足りなかったんで、ついでに向かいの江戸清でぶたまんも買う。
何種類か買おうかとも思ったんだけど、江戸清は高いからなあ。
大きめのぶたまんが、一個500円もする。
もう雨が降り始めていたので、
もうちょっと奥までいって中華菓子も買いたかったが、そそくさと帰る。
今日は馬車道までいったんだけど、吉祥寺駅からちょうど1時間。
横浜って、案外近いんだよな。

今日は出かける時には薄曇りくらいの天気だったんで、
もちろん傘は持っていかなかった。
小降りくらいじゃ持っていかないし、降ってなければまず持たない。
でも、今日は横浜を出るころにはもう降り始めてて、
吉祥寺駅で降りるころには、からにの降りになっていた。
こういう時には、迷うんだよな。
まあ濡れたって大した距離じゃなし、帰って着替えればいいやと濡れてく時もあるし、
荷物が多いんでタクシーという時もある。
で、今日は、傘を買った。
タクシーは長蛇の列だったし、
濡れて帰るには寒かった。リュックにはデジカメも入ってるし。
駅の構内に安い傘を売ってる店があるんだけど、
昔だったら数千円はしたに違いない傘を、500円で売っている。
差して歩いて恥ずかしいようなものではない。
今日は大きい傘を買った。
大きめのほうが濡れなくていい。
問題は、そうやって買った傘が、うちの傘立てにどんどん増えていくことだ。
もう入り切らないよ。

栃木県警には、交渉の結果、5月の半ばくらいにいくことになった。
当分は栃木にいってる時間がない。
でも、那須のSHOZOカフェにはまたいきたいんで、
来月ちょっと仕事の折り合いをつけて那須にはいって、ついでにお茶飲んでくる。
松本に蕎麦食いにいくのと同じくらいかな。
いくつかメール等いただいて、交渉すれば地元でもなんとかなるような感触もあったが、
まあこうなったら向こうまでいってネタにしてくる。
人生すべてネタだよ。
元は取らないと。
ああしかし、追い越し車線で撮られた写真だからスピードは覚悟しとくようにいわれたが、
何キロオーバーだろうなあ。
昼間だったんで、フラッシュには気づかなかった。
どの辺で撮られてたんだろう。
そして、罰金で済むか、免停になるか。
なんにしろ、車通勤の人でなくてよかった。

正ちゃんは、史上最大体重に突入した。
5.6キロだ。
ほんとについこないだ、ミミがやってきて縄張りを奪われるストレスで痩せてしまい、
頬がこけて4.8キロまで落ちたのに、
あっという間に5.6キロだ。
なんて神経の太いやつだ。
太るにはやっぱりわけはある。
今日もちょっと目を離してるすきに、ミミの残したご飯をぺろりと食べてしまった。
ミミは育ち盛りなので、当然栄養たっぷり、カロリーも高い。
それですっかりメタボになってるわけだ。
ミミの食が細いのも困ったもんだが、
正ちゃんの食べ過ぎにも困ったもんだ。
もっとも、量はそんなにやってない。
そんなにというよりも、これ以上少なくちゃ餓えちゃうんじゃないかというくらい
ほんのちょっとしかやってない。
きっと、水を飲んでも太るって体質なんだろうなあ。
強制的に運動させるしかないな。
ネコ-1GPは、常にミミと開催してるんだがな。

栃木県警から呼び出しがきた。
こないだ那須にいった時に東北道で写真を撮られてたらしい。
 面倒臭いなあ。
栃木まで出頭するのかあ。
 罰金は払うから、銀行振り込みで済ませてくれないかな。
ロシアンルーレットに当たったんじゃ仕方ない。
 高速なんかに自動で走ってる車をカメラで撮ってる場所があって、
そこを通過した時にスピードが出てると、動かぬ証拠を撮られてしまうわけだ。
対策はいろろあるんだけど、高速もたまにしか乗らないからなあ。
それも面倒臭い。
まあ法定速度で走れってことなんだけどね。
 それにしても、栃木まで……。
時間がないなあ。
眼鏡とヒゲがあればアルバイトでもいいんじゃないか。

幻冬舎から出ている「未来のサイフ」というムックに出ている。
見開き2ページで、インタビューと写真。
この写真が問題で、廃品回収業者の作業場のようなうちの仕事場が、
赤裸々に開示されているのだ。
正ちゃんつきで。
ローアングルで、今まで撮られたことのない構図。
散らかりぶりがすべて見えてしまっている。
ああ恥ずかしい。
そして、そのムックでインタビューされている人の人選もまた不思議。
竹中平蔵
紺野美沙子
石田純一
藤沢久美
池上彰
いしかわじゅん
うーん、謎だ……。

さて、「約束の地・スノウ外伝」ハヤカワコミック文庫の発売だ。
早川書房なんで、まああまり書店では目立たないかもしれないが、
頑張って探すようにね。
40枚書いたポップが目印だ。
とはいっても、全国で40枚じゃ、見られる人はほんの一握り。
40枚中ジュンク堂が14枚なんで、ジュンク堂を探せば見つけられるかも。
25年くらい前の作品なんで、「約束の地」を知らない人も多いかと思う。
ヤングマガジンの創刊号だったか創刊直後だったかからスタートして、
1年くらいやったんだったかな。
SFギャグだ。
ポリティカルフィクションというかなんというか、
いやポリティカルじゃないな、
文明批評的な視点で描いたギャグだ。
世界中に蔓延してきた新しいウィルス、
国民歌手村田春夫の覚醒、キリストの復活、
日米中ソ各国の覇権を巡る暗闘、
そして衝撃の結末、という物語だ。
その少し前に「憂国」を描き、「至福の街」を描き、
それに続く大きな骨組みのギャグ漫画だ。
これがかなり評判がよかったので続けてヤンマガで「地の塩」という漫画を描こうと思ったのだが、
既にこのタイプの漫画をメジャー誌で描ける時代は終わっていた。
仕方ないので、もう少し後に短編にまとめて一部を描いた。
好きなことを描こうと思うと、なかなか場所がないよな。

善福寺公園にいってきた。
このままだと花見ができないまま桜が終わってしまうので、
ちょっと昼飯食べに善福寺公園にいった。
井の頭公園はこの季節人が溢れて真っ直ぐ歩けないけど、
善福寺は人も少なくてのんびりしている。
広さは井の頭公園といい勝負。
でも、井の頭公園は管理された見る公園なのに対し、
善福寺公園は、触れる公園だ。
柵の中に入って花見している人もいるし、
池も柵のない部分もあって水に触れることもできる。
鴨やアヒルやサギが池で遊び、春の花があちこちで咲き始めている。
もっとも、桜は、井の頭公園のほうが多い。
池をぐるりと桜が取り囲んでいる井の頭公園に対し、
善福寺は飛び飛びにあるだけだ。
それでも、満開の桜は美しい。
ここは、歩いて5分もかからないので、時々木の香りを嗅ぎに行く。
昼飯は公園のテーブルで食べた。
ついでにぐるりと池を巡って、今年の花見は終わりだ。
携帯で写真を撮ったんだけど、どうもデータの移し方がよくわからない。
どこに保存されてるのかよくわからないんだよな。
携帯電話は苦手だなあ。
というわけで、善福寺の桜の写真はなしだ。

今日は粛々とポップを描いている。
ポップというのは、書店で平積みになってる本なんかに、
この本がお薦め!みたいなことを書いた紙が
針金の台に挟んで建ててあるのを見たことがあると思う。
あれだ。
通常はそういうものは書店が独自に立てるのだが、
著者が頼まれることもある。
金曜は「約束の地・スノウ外伝」が書店の店頭に並ぶ日なんで、
それに合わせて手書きポップを描いているのだ。
それも、カラーで40枚という過酷なノルマが与えられているのだ。
おまけにそのうちの14枚には
「ジュンク堂チェーンで協力展開中!」と書かなくてはいけないのだ。
いやありがたいんだけどね。
それに合わせて、週刊文春今週号の「この人のスケジュール表」で紹介してもらった。
その他、いくつかの媒体で出してくれるはずなんだけどな。
さて、売れるといいんだがな。

原稿が終わらなくて黙々と描いてたら、
すっかり朝になってしまった。
もう9時半だ。
さっきまで晴れてたのに、ちょっと曇ってきた。
今日はいい天気だなあと思ってたのに。
さて、原稿も終わったから、風呂入ってちょっとだけ寝よう。
今日は起きたら歯医者にいかなくてはいけない。
予約明日にしとけばよかったなあ。

どうもドアのたてつけが悪くなってきた。
雨が降るとドアも枠も膨らむらしく、開け閉めがきつくなってたんだけど、
ここんところは晴れててもきつい。
外に出てドアをよく見てみると、どうも枠が歪んでいる。
ドアはたぶんそうは歪まないので、ドアの枠が歪んでいる。
歪んでいるというか、ちょっと傾いている。
かすかに平行四辺形になっているので、ドアがきつくなってるのだ。
やっぱり木造家屋は歪むんだな。
二階に大量の本が積み上げてあるからなあ。


「バンキシャ!」にいってきた。
今日のネタは、都知事選とラッコとクリニクラウン。
都知事選は、主な候補者を均等に取り上げなくちゃいけないっていうんで、
こりゃ大変だと思ってたら、
まあなるべく候補者の名前は出さないように選挙全般の話にということになった。
やりやすいようなやりにくいような。
関係ないけど、石原陣営の選挙事務所は、日テレのすぐそばだった。
黒川ほどゴージャスな事務所ではなかったが、金はかかっってるだろうな。
そして、浅野の選挙費用は、どこから出てるんだろう。
ラッコは、このままだと日本の動物園からラッコがいなくなるという話。
神経質で輸送にも弱く、どんどん減っていってるらしい。

クリニクラウンは、子供の患者を笑いで慰めるクリニック+クラウンなんだけど、
「クラウン」というところに違和感があった。
映画にもなったけど、これはパッチ・アダムスという医師が始めたものだ。
自分が道化になって、入院患者たちの心を慰めた。
でも、日本にクラウンは馴染まないんじゃないかなあ。
その辺にクラウンっていないし。
小児病棟にあんな変な格好で赤いつけ鼻つけて入っていって、
妙な声と妙な動作で無理にクラウンというキャラクターを作ってなくても、
普通に病気の子供たちと遊んであげたほうがいいんじゃないの。
異形のものがいきなり入ってきて遊ぼうとかいっても、
子供は警戒してすぐに心は開かないだろ。
ドラえもんの着ぐるみでも着てったほうが、警戒心を解いてくれるのは早いだろう。
西欧の物真似しなくても、日本にもっと溶け込みやすい方法があるんじゃないかな。

それと、本家のパッチ・アダムスは医師だから病院に常駐していて、
普段から患者と交流があり触れ合いがあったわけで、
いきなり知らない人がきて、ちょっと遊んで去っていっても、
どれほどの効果があるのかよくわからないんじゃないのかなあ。
入院患者の心を安らげるのを否定するつもりは全くない。
うちの母親も長く入院して死んだ。
本人も家族も、不安だし心が暗くなって耐えるのが辛い。
でも、金を取ってクラウンを養成してまで、
クリニクラウンというものをやらなくてはいけないのか。
ほかになにかあるんじゃないのかという印象が強いんだよな。
それにしても、日テレに向かうハイヤーに電話がきて、
今日はクラウンネタで漫画を描くことになってたのに、
急遽ラッコにしてくれといわれて焦った。
そう急にネタは出ないよなあ。

英知出版が倒産した。
「Beppin」「デラべっぴん」 で一世を風靡した英知出版が倒産したようだ。
既にエロ本の黄金時代は終わり、
英知出版自体も、エロ本は外注に出し、自社では実用書のようなものを作っていたが、
それでも英知は英知。
エロの一時代が終わったかと、一抹の寂しさがある。
ほとんど仕事をしたことはないが、独特の存在感があっただけに、残念だ。

PRIDEは、UFCのオーナーに買収された。
PRIDEとUFCとが同格に並ぶ、WWEにおけるRAWとSMACKDOWNのような関係になるという。
でも、アメリカのオーナーがアメリカの団体と日本発の団体を持つわけだ。
それは同格にはならないよな。  
ルールは、UFCのものに統一されていくだろう
じゃないと、レッスルマニアでPRIDEとUFCとが戦えない。
踏みつけや4点ポジションでの攻撃ができないと、シウバタイプのファイターには不利だ。
下からの攻撃が採点対象にならなければ、ノゲイラやホイスは戦えない。
これは、かなり大きな変革になるだろう。
そして、日本における地上波はどうなる。
榊原が引いたくらいで、フジはPRIDEを拾おうとするだろうか。
ほんとにフジ撤退は大きい影響を与えたんだなあ。
リングスを潰してPRIDEに、総合は舞台を移してきた。
また次の舞台に移る時期にきているのかもしれない。

K-1の発表にも驚いた。
アメリカで10万人規模の総合の大会を開くのはともかく、
世界中のUFC+PRIDE以外の格闘技団体と結ぶのもともかく、
10万人の大イベントのメインを、ホンマンとレスナーにやらせるとは。
ホンマンはもちろん、総合なんかやったことがない。
立ち技ですら、ちょっと慣れてきた初心者程度だ。
レスナーはアマレスの実績はあるが、総合の実戦経験はない。
もちろん、プロレスをやっていたので、無駄な筋肉だらけだ。
それが、メインか。
素人の巨人同士のぶつかりあいは、うまくいけばきっとうけるだろうが、
それでいいのか。
いくら近所にコリアンタウンがあるからといっても、
あまりにも無謀じゃないか。
でも、それがK-1だ。
興行がすべてに優先する。
さすがK-1というべきなのだ。
さて、これからいったい、どうなるんだ。
K-1は、PRIDEは。
1年後、はたしてそれらはまだ存在してるだろうか。
うーん、心配だ。

連載がいくつか続けて終わるので、春頃からちょっと時間ができる。
手をつけたいと思いつつ後回しになっていた懸案事項がいくつもあるので、
それを片っ端から片付けていく予定。
やりたいことはたくさんあるのに、持ち時間は少ないんだよなあ。
とりあえず、単行本に集中だな。
単行本の難点は、面白い代わりに対価の入金が遅いということだ。
原稿を書いて、デザインを決めて、本が出て、印材が払われるのは、ずっと先だ。
どんどんたくさん出せばいいんだけど、なかなかそうもいかないしね。
売れるとは限らないし。
それでもやりたいくらい、本を作るのは面白いんだな。

正ちゃんが、ちょっとまずいことになっている。
どうも最近、腹回りが太くなってるような気がしたのだ。
その腹も、押すとやけに固いのだ。
中身がみっちり詰まってるという感触なのだ。
ちょっと体重を量ってみた。
驚いたことに、正ちゃんはいつの間にか、5.5キロになっていた。
ずっと、5.2キロだったのだ。
それがミミの登場で神経を磨り減らし、5キロを切って心配していたのだ。
それが、5.5キロである。
気づかぬ間に、すっかりメタボになっていたのである。
おそらく、ミミの残した高カロリー食を盗み食いした結果だ。
いかん。
ダイエットだ。
今日からご飯は3分の2だ
とりあえずは、5.2キロに戻すぞ。

そうか、植木等が。
そうか、PRIDEが。

ちょっと那須までドライブしてきた。
二期倶楽部というレストランつきの宿があるんだけど、
そこに泊まって美味しい御飯を食べて温泉に入ってきた。
二期倶楽部は、広い敷地に少ない部屋数の静かな宿で、
従業員の質も高い。
スキー以外であっちにいくのは初めてだったが、
予想外に近かった。
那須ICで降りて、那須街道を走っていくと、
両側にはお土産屋が並び、こりゃかなり下世話なとこだなと思ったんだけど、
街道を外れれば、静かな田舎だ。
なかなかいいとこだった。
宿のホスピタリティも凄くいいし、環境もいい。
おまけに、帰りに寄ったSHOZO CAFFEEも、
那須に何軒も出してるのに凄くレベルの高いカフェだった。
たぶん一軒目の、民家を改造した店だったんだけど、
インテリアもレイアウトもコーヒーもお菓子も、
すべて基準を超えてるいい店だ。
金はそれほどかけてないが、居心地がいい。
あんな店が近所にあったら通っちゃうなあ。
那須は、きっとまたいくことになるだろう。
それにしても、那須は花粉が濃かった。
近頃ほとんど症状が出なかったんで、
もう治ったんじゃないかと思っていたのだ。
でも、そうじゃなかった。
那須の山には、きっと杉が多いのだ。
それをたっぷり吸い込んで、
那須に滞在中よりも吉祥寺に戻ってから本格的に発症してしまった。
昨日はかえってすぐシャワーも浴びたのに、ずーっとクシャミとハナミズが止まらなかった。
今日もやや調子が悪い。
まだ那須の貯金が残ってるのかなあ。

なるほど、PRIDEはUFCに吸収されるんじゃなくて、
PRIDEを一旦解散して、その後UFCのスポンサーと一緒に新会社を立ち上げ、
UFCとPRIDEとが同じスポンサーの下にぶら下がる形になるわけか。
 といわれれば、なるほどとしかいえないが、それはいったい本当なのか。
本当にUFCとPRIDEは、同等の格になるのか。
棲み分けはどうするんだ。
UFCの日本進出、PRIDEのアメリカ進出はどうするんだ。
 どうも、謎の部分が多い。
まだ実質的にPRIDEがUFCに吸収されてしまうんじゃないかという疑念は拭えない。
 まあこれは、しばらくなりゆきを見守るしかないなあ。

朝カル終了。
最初聞いた時には2,30人くらいという話だったんで、
これは楽勝と思ったんだけど、
いってみたら50人くらいになっていた。
20人だったら限りなく雑談に近い話にしようと思ってたんだけど、
50人いると、いちおうちゃんと話さないとな。
年齢層はかなり幅広かったけど、全員がマンガ夜話を見ていたという濃い客だったので、
ほぼなにを話しても大丈夫。
なかなか楽しい100分だった。
詳しくはまた。

今度の土曜日24日は、朝日カルチャーセンターで漫画の話をする日だ。
【朝日カルチャーセンター】
どこでやるんだろうと思ってたんだけど、新宿住友ビルの7階なんだな。
新宿住友ビルといえば、ぼくの学生時代、新宿の野っ原にいきなり巨大なビルが建って、
資本主義の象徴としていろいろネタにもされた。
もうあれから30年以上か。
そこで話すことになろうとは。
といっても、まだ話すことはなにも考えてない。
大きい教室ではないようなので肉声が聞こえるし、
まあかなり距離の近い感覚で話せるんじゃないかな。
漫画の世間話をしよう。
まあちょっと濃いめのやつを。

さて、いよいよ明日は、↑上の朝カルの日だ。
入場は当日でも受け付けるそうだ。
固定席じゃないから、多かったら椅子を増やすだけみたい。
なにを話そうかなあ。
正直いって、あまりにも忙しくて考えてる時間がない。
漫画とはどうやって描くものかという話をするか、
漫画を何冊か持ってって、それについて片っ端から雑談するか、
どっちかにしようと思うんだけど、
まあ現場で客層を見てから決めればいいかな。

 レスリングオブザーバーのネット情報では、榊原がPRIDE売却にサインしたという。
--Nobuyuki Sakakibara yesterday told several members of the U.S. Pride staff
that the company is in the proces of being sold to Lorenzo & Frank Fertitta.
He said the agreement in principal is done
but there are still some minor points to be worked out and the contract is not signed.
Sakakibara said he would be leaving the company
but that everyone would be keeping their jobs.
The company would be operated separately from UFC,
but obviously UFC could use any Pride fighter for a big match that it needed.
 はたしてこれは、ガセなのか真実なのか。
 そして、このタイミングで、PRIDEが27日に公開で重大発表をするという。
http://www.prideofficial.com/free/news/details.php?id=1174627677
 いったいなにが起きているんだ!

カーセンサーエッジという、輸入車を扱ってる本で、
車好きの漫画家の特集をやっていて、ぼくも出ている。
でも、 ぼくは別に車好きなわけじゃないんだよな。
美しい車に乗りたくて、たまたまアルファロメオを新旧2台持ってるだけで、
いわゆるカーマニアではぜんぜんない。
以前はサーキット走ったりしたけど、今は移動手段として使ってるだけだし。
車と一緒にそれぞれのガレージも写ってるんだけど、
金持ちの漫画家は車も豪華だけど車庫も豪華。
うちは、ただ庭に屋根つけてるだけなんだけど、みんな広い建物のガレージなんだよな。
やっぱり漫画家は儲かるんだなあ。

春になってきたせいか、下水がまた臭くなってきた。
風呂場と洗面所から、悪臭が上がってくるんだよな。
トラップで上がってこないようになってるはずなんだが、
いつも有効ってわけじゃないのかもしれないなあ。
風呂場は閉め切っておけばまだなんとかなるけど、洗面所は困る。
排水溝にフタってのが、現実的な解決策かな。

ここんところは、ずーっと忙しい日々が続いてるので、
取材で出る日以外はほとんど家から一歩も出ない。
仕事ばっかりしてるので、ちょっと飽きてきた。
仕事には飽きないが、仕事ばかりしてるのに飽きてきた。
朝まで仕事して寝るという繰り返しになってて、本も読めない。
もうちょっとで山を越すんだがなあ。
仕上げたい原稿もあるんだけど、手がつけられない。
早く散歩くらいにはいけるようにしないとな。



正ちゃんが食欲の鬼なのに対し、ミミはどうも食が細い。
生後8ヶ月半になるのに、未だに2.7キロくらいしかない。
ここ一ヶ月ほどは、ぜんぜん体重も増えない。
育ち盛りのはずなのに。
ちょうど発情期が始まったころと重なるので、原因はそれなのかもしれないが、
なんにしろ食べない。
今日も、魚のカンヅメが好きじゃないようなので鶏にしたんだけど、
3分の1も食べていない。
そろそろミミが食べ飽きるころを狙って、
自分の分をとっくに食べ終わった正ちゃんが、後ろでじっと待っている。
ミミが食卓を離れたら、すかさず跡を襲おうとスタンバイしているのだ。
まあそうはいかず、ミミが残したらさっと取り上げてるんだけど、
この2匹の差はいったいどうなんだ。
正ちゃんなんか、発情期だろうが手術直後だろうが、
とにかく食欲だけはあったぞ。
正ちゃんは食事量もコントロールしているので、だいたい5.2キロをキープしている。
ミミは半分しかない。
このまま超チビ猫で止まってしまうのかなあ。
まあ健康ならそれでいいんだけど、どうも心配だ。
近所の獣医には、3.3.キロくらいで止まるかもといわれているので、
大猫になるとは思っていないが、このぶんだと3.3キロも危ないんじゃないかな。
いくらメスとはいっても、小さすぎだよな。
正ちゃんを見てると、食欲のない猫が居るなんて信じられないんだけど。
サイエンスダイエットの猫ごはんは、
健康にいい代わりに、 かなり不味いことは不味いようなんだけどね。
ちょっとしばらくほかのキャットフードも考えてみようかな。

大久保のグローブ座で、ラーメンズを見てきた。
DVDはずいぶん持ってるが、生を見たのは初めて。
ラーメンズは、ここんところマックのCMで評判が悪い。
あれでマックを捨てる決心をしたというやつもいるくらい、
鼻持ちならないスノッブさと、多少嘘ついても素人騙せればOKという強引さという、
マックの特質がよく出ている。
それは、ラーメンズがよかったからだ。
マックの嫌なところを、思わず引き出してしまった。
マック使いは、その嫌なところも優れてるところも共に含めてマックが好きなのだ。
でも、あのCMでは、ラーメンズの特質が、
マックの隠してる特質だけを見事に引き出してしまったのだ。
それがラーメンズの偉いところだ。

グローブ座は久し振りだったけど、大久保は相変わらずだな。
ちょっと早く着きすぎたんでお茶でも飲もうかと思ったけど、適当なところがない。
大久保通りまで戻って、風月堂に入った。
オバサンが3人喋っていて、そのうちのひとりがメイクを始め、
ファンデーションから作ってマスカラまで塗っていた。
大久保は凄いと思ったら、意外にもその3人はラーメンズの客だった。
わからないもんだ。
平日昼間のグローブ座の客は、20歳前後が多く、圧倒的に若い女の子。
片桐の顔を正面から見たことがあるのか。
今回は「TEXT」というタイトル。
その通り、言葉を使って次々遊んでいく。
もっとも本人たちは膨大なセリフを覚えなくちゃいけないんで、
遊んでるわけじゃないんだろうけど。
言葉の曖昧さや正確さや深さや軽さやそんなものが、次々明るみに出てくる。
途中でちょっと寝ちゃったけど、それは退屈してたんじゃなくて、ゆうべ寝てなかったからだ。
最前列の真ん中で寝てる客も迷惑だったろうな。
でも、起きてる間はずっと楽しかった。
これがお笑い番組から出てこられるところが、日本のテレビの怖ろしいところだが、
ゆうべ「エンタの神様」を凄く久しぶりに半分くらい見たら、鳥肌が立つくらい酷かった。
まあ両方あるところが凄いんだろうな。
客にその両方の区別が着いてればいいんだけど。

比較的近所に、ごく小さい地中海料理屋があった。
そこは、黒木瞳と並んで日本二大根性悪女優として名高い
沢尻エリカの母親がやっている店だった。
うちのファンクラブ関係者がいってきて、なかなかよかったらしいので、
じゃあ次の例会はそこだなといってたら、
なんと2月いっぱいで店を閉めてしまったようだ。
けっこう美味しかったという話だったし、一度くらいはいってみたかったなあ。
近所だと、そのうちと思ってるだけで、かえってなかなかいけなかったりするんだよな。

 ミミはひと足お先に春真っ盛りで、毎日拳の回った声でよく鳴く。
いやに無口な猫で、ほとんど声も聞いたことがないくらいだったのに、
見違えるような腹式呼吸で、うち中に響き渡る声で鳴く。
それはまあいいんだけど、メスもやっぱりマーキングするんだよな。
今日は、ぼくの布団にぴゅっとかけられた。
オスと違って臭いはほとんどないんで、
ちょっと洗ってファブリーズでもかけとけば気にならないんだけど、
それでもあちこちでやられるのはちょっと困る。
そろそろ決断の時期かなあ。

はるばる幕張まで、FOODEXを見にいってきた。
 まあ見にいったというよりも、飲み食いしにいったといったほうが正確かな。
 いやー、楽しいイベントだった。
 幕張8ホールぶち抜きで、世界中の食べ物と飲み物が並べられて、どんどん食べさせてくれる。

飲ませてくれる。
 あまりに広くて、とてもすべてをみっちり体験はできない。
1ホールから順に手当たり次第飲み食いしつつ、省略してもいいとこを見極めて、制覇していく。
ちょっと時間をかけていいとこと足早に通り過ぎるところをきちんと感がないと、あっという間に閉館時間になってしまう。
 ほんとは朝からいきたかったんだけど、ちょっと遠すぎて、早起きが間に合わなかった。
なんとか昼前には着いたけど、やっぱり幕張は遠い。
ビッグサイトあたりでやってほしいよ。
 今回主に食べたのは、生ハム、プロシュートだ。
ほとんど食べたなあ。
どれも美味かったけど、けっこう差がある。
オリーブオイルも最初はパンにつけてあちこち味比べしてたんだけど、
そのうち舌がベタベタになって区別つかなくなって諦めた。
 あとは、お茶だな。
中国茶は旨い。
台湾系をいろいろ飲んだんだけど、自信持って薦めてくるお茶は、どれも旨いんだよなー。
 ほんの少しずつしか食べてないのに、ホール半分くらい回ったら、もう腹一杯になってくる。
腹は空かせていったんだがな。
 今回は、竜舌蘭の蜜とか椰子の蜜とか、ちょっと変わった甘味があった。
どちらもいけるなあ。
 しかし、すっかり食べ過ぎて、晩飯は蕎麦だった。
 また来年もいきたいな。

うちの近所にアテスウェイというケーキ屋がある。
ここのケーキが大変に美味しい。
美味しいだけでなく、姿も美しい。
見ても綺麗で味もよければ、最高だ。
そんな店が、歩いて1分のところにあるなんて、超ラッキーだ。
ぼくは和菓子系は好きだが、洋菓子系は自分から買って食べるほど好きなわけではない。
好きだけど、和菓子のほうがもっと好きなのだ。
だから、アテスウェイができた時には、特別喜んだわけではなかった。
美味しい和菓子屋ができたほうが、百倍くらいは嬉しかった。
でも、ある日食べてみたら、いきなり自分の僥倖を自分で祝福してしまった。
こんな店が、すぐそばにあるなんて。
ところが、この店を始めたシェフパティシエが、独立するらしいという話を聞いた。
そろそろスポンサーとの契約が切れて、独立するらしいのだ。
無名だったこの店も、さすがにこの美味しさであっという間に有名店になってしまった。
たぶんどこで開業しても成功するだろう。
きっと、独立する時には弟子は置いていくだろうから、店は残る。
でも、味はいつか落ちるだろうなあと、ぼくは落胆していたのだ。
そしたら、嬉しいニュースが届いた。
パティシエは独立したが、店は同じ場所で続けるらしい。
同じ店の、オーナーパティシエになったのだ。
よかったなあ。
いつかはもっと大きい店に移るかもしれないが、当分はご近所だ。
歩いていけるところに名店がある。
蕎麦の上杉、中華の竹爐山房、和菓子の俵屋、ケーキのアテスウェイ。
この4軒が、吉祥寺の誇る美味しい店だ。
週末ちょっとうるさいし、小僧が増えすぎたけど、でもやっぱりいい街に住んだなあ。

今月は、そろそろ那覇に籠もろうと思ってたんだけど、
なんだか東京で片付けなくてはいけないことがたくさんあって、
ぜんぜんいけそうもない。
今月は家賃むざむざと、住んでないのに払うことになりそうだ。
関係ないけど、「むざむざ」ってどんな状態を表してるんだろうな。
那覇はもう暑くなってきただろうなあ。
沖縄の人は寒いとかいいそうだが、東京からいけば充分暑い。
温暖化じゃなくても暑い。
ちょっと足を伸ばして、ヤンバルのほうでもドライブすると、山の緑が濃いだろう。
花が咲いて美しいだろう。
いいなあ。
いや、仕事しにいってるんだけどね、もちろん。

週刊ゴングの休刊が決まったようだ。
スポンサーは現れなかったんだなあ。
まあこのプロレスが厳しい時期に、金を出そうって人はいないか。
残念だなあ。
 これで、ファイトに続いてゴングと、ふたつも週刊媒体がなくなった。
なんとか週プロには頑張ってほしいが、あの状態だからなあ。

 今日は猿テニス。
 久々にコートを走り回ってきた。
 いつもろくに寝ないで起き抜けにいくから、だいたいスタートから1時間半くらいは、まだ体が眠っている。
目が覚めて体が思い通りに動くようになるのは、後半戦というか終盤戦だ。
やっとサーブがびしびし決まるようになってなってきたなと思ったころには、もう解散だ。
 でも、今日もいい汗掻いた。
ここんところ家から一歩も出ないような日々だったので、ちょっとスッキリ。
でも仕事はドッサリ。
頑張らないとな。

上祐がmixiにいるのか。 
そりゃ凄いや。
 おまけにコミュ作って、実質的な布教や信者募集みたいなことまでやろうとしてる。
それも凄い。
 いや、平気でそれができる上祐も凄いが、やらせるmixiも凄い。
 上祐は直接殺人を犯したわけではないが、殺人集団の幹部だ。
それが普通にコミュなんか作って、自分が教祖になる新団体の名前なんか脳天気に募集してるんだもんな。
mixiはつまり、なにやってもいいところなんだな。
 ちょっと驚いたよ。

正ちゃんとミミは、日々闘っている。
主にミミが正ちゃんに挑んでるんだけど、正ちゃんもそれに応えるようになってきた。
ちょっと前までは、ミミが飛びかかっても、正ちゃんはうるさそうに払いのけるだけだったのだ。
あんまりうるさいとちょっとキレて、思い切り張り倒したりしてたが、
ミミはめげずに相変わらず隙を見て飛びかかるという繰り返しだった。
最近は、ミミが飛びかかると、正ちゃんも正面から受けて取っ組み合いになることが多い。
ガウガウと声を上げて部屋を転げ回る。
ミミはだいたい飛びつき逆十字系の技で入り、下から下からというノゲイラ系、
正ちゃんは上から重いパウンドというヒョードル系。
これがなかなか見応えがある。
まだミミは圧倒的体力負けで、ヒョードル正太郎と比べれば、ノゲイラというよりも所か今関クラスだ。
ミミはもうあまり大きくはならないようだから、
もう少し関節の切れをよくしないと、ヒョードルには通用しない。
ちょっと先が楽しみだ。
我が家では、「ネコ-1(N-1)グランプリ」と呼ばれている。
次回開催は、未定だ。

新日のサイモンが社長を辞任する。
トップダウンができなかったからという理由を述べているが、
日本のプロレス界では、背広組は大きい顔ができない。
リングを知らないやつに好きなようにはさせないという不文律がある。
それを越えるには、レスラーたちを納得させるだけのものを見せなくてはいけない。
つまり、サイモンの力不足だったということだ。
実際には、義父猪木の主催するらしい新団体に行くんだろうけど、
そちらもかなり怪しいからな。
猪木はもうプロレスには興味がないとさんざんいいつつプロレスで飯を食わせてもらってたわけだが、
やはりプロレスでしかいい生活は得られないことはわかっている。
まだ知名度があるうちに、夢よもう一度と懸けてみることにしたのかもしれない。
でも、これ以上団体を増やしたって、いいことなんかなにもない。
猪木は失敗するだろう。
そして、最悪のケースでは、プロレス界を道連れにするだろう。
まったく、ここ10年くらいは、猪木さえ黙って寝ててくれれば、プロレス界も新日も、もう少し安泰だったろう。
さんざん足を引っ張ってきて、最後にまたこれだ。
なんとか怪我が少なく済めばいいが。
いや猪木じゃなくてプロレス界がね。


ビッグサイトに取材にいった帰りに、今ごろだが「フラガール」を見てきた。
渋谷のシネアミューズで、1000円で公開している。
ちょっと儲かったんで還元かな。
きっと泣かせの映画だろうなと思ったら、想像以上に泣かせる映画だった。
ああそろそろくるなと思ってると、案の定臆面もなく泣かせにきて、
その上これでもかこれでもかと畳みかけてくる。
うわこれは凄いわと劇場内の洟を啜る音を聞いてると、
なんだか照れ笑いしてしまう。
こういうやり方は、ぼくにはできない。
ちょっと作る方も見る方も、照れちゃうというか恥ずかしいんだよな。
このタイプに、素直には泣けない。
監督も俳優も凄く頑張って一生懸命作った映画だったが、
過剰なところと足りないところが極端すぎたと思う。
わかりやすく説明するところはみんな台詞や情景で直接伝えるが、
省略するところはさっぱりと省略してしまう。
その省略された部分をぼくは描きたいほうなので、
見てると不満が溜まっていく。
説明するところを台詞でいわないでエピソードで見せたいほうなので、
どうも物足りない。
ハワイアンセンターはどういう経緯で現れたのか、
金はどこから出てきたのか、
誰がそれを動かしていたのか、
松雪は誰が選んだのか、
バックバンドはどこから現れたのか、
生バンドと練習もせずに舞台にかけられるのか、
松雪の借金まみれはどうなったのか、
夕張に去った少女はその後どうしたのか、
少女が送ってきた花は買ったのか作ったのか作ったとしたら材料はなにでどう作ったのか、
ある日いきなり出現した巨大なハワイアンセンターはどこにあってどう作られていたのか、
その辺がすべて省略してある。
そういう描き方もあるだろうが、単純でわかりやすくなる代わりに物語に厚みがない。
ひと言でいいから、ワンシーンでいいから入れておけばずいぶん印象が変わった。
少女が夕張に去るところは泣かせどころで、何重にも仕掛けをして観客の涙を絞る。
少女が松雪に、フラの練習は人生で一番楽しかったと叫ぶと、
客がまた一斉に洟水を啜る。
でも、楽しかったと言葉でいうだけじゃなくて、
少女が楽しんだ練習のエピソードをしっかり見せておけばいいのに。
みんな頑張っているのがよくわかる映画だったけど、
もうひとつ楽しめなかったな。
安野ともこの衣装は、今風すぎるところもあるが綺麗でよかった。
蒼井優は、やっぱりよかった。
「ニライカナイからの手紙」は、蒼井優に救われてなんとか形になってたが、
「フラガール」でも、それほどではないが存在は大きかった。
南海キャンディーズのしずちゃんのサービスカットがあるとは意表を衝いてたな。

さっき原稿で、ウルトラジャンプの創刊号のラインアップを写してたんだけど
今とはまるで違う、けっこうなメンバーなんだよな。
やまだないと/深谷かほる/小林源文/寺田克也/諸星大二郎/星野之宣/
伊藤理佐/山本貴嗣/亜月裕/いしかわじゅん
その他なんだけど、もう一回このメンバーの本を読んでみたいなあ。
もちろん、これで売れなかったから今のカラーになったんだけど、
当時はまだ編集部がマニアックな本の作り方をわかってなかったからな。
今ならまた違うやり方があったかも。
もちろん、30万部でも月刊ジャンプを潰すくらいだから、
なかなか厳しい闘いにはなるだろうけどね。
でも、きっと面白い本になった。
ぼくは「うえぽんR」という漫画を連載していた。
白泉社の少女漫画誌でやっていた「うえぽん」の続編だ。
でも、続かなかったんだよな。
数回で切られてしまった。
ストーリーギャグはもう駄目かあと、この時に実感した。
ほかの作品を混ぜて単行本にしたいといわれたんだけど、
数本しかやってないのに表題作にするのもいやだったので、
ジャンプコミックスに登場する機会をみすみす放棄してしまった。
ちょっと惜しかったな。

ミミはどうやら、チビらしい。
もう8ヶ月になったのに、3キロ手前で止まっている。
ちょっと前までは、御飯の時間にはどこにいたってピューッと跳んできたのに、
最近は御飯の入った皿を見せてもあまり感心を示さない。
目の前に置いてやると、やれやれといった顔で食べ始めるが、
3分の1くらいは残してしまう。
かなり食が細いのだ。
先に猫に御飯をやっておいて、その好きに人間も食べるんだけど、
正ちゃんは自分のぶんはさっさと食べて、ミミが残してないか偵察にいき、
その後、人間の御飯のおこぼれに預かろうと、
椅子の下の定位置に毎食ピタッとスタンバイして待ちかまえている。
でもミミは、自分の御飯を食べてしまうと、ソファで気怠そうに寝転んでいて、
そのうちグースカピーで寝てしまう。
食に対する執着がないのだ。
正ちゃんなんか、くれくれとうるさく膝によじ登ってくるのに。
先日予防接種を受けに近所のペットクリニックにいったんだけど、
やっぱり小型猫どまりだといわれた。
正ちゃんよりも、ふた回りくらい小さい猫になるようだ。
もっとも、正ちゃんは実は大猫だけど。
腹が出てるだけではなく、全体に大柄なのだ。
さっき、おまえはチビ猫かーといいながらミミの爪を切ってやっていたら、
うっかり深爪して、ギャッと悲鳴を上げさせてしまった。
爪の先を見たら、ちょっと血が出ていた。
すまんすまん。

今日のK-1は面白かったなあ。
ホンマンは、ちっとは思い知っただろう。
自分が強いと勘違いしていたと思うが、
これでやっと、審判が味方してくれなければそうは勝てないとわかっただろう。
身体能力があってあの体格だから、いずれはほんとに強くなる。
きちんと反省できれば、よくなるんじゃないか。
ほんとは立てたけど審判に止められたとかいい出さなければ応援したいな。
シュルトとの巨神兵対決は見たいからな。
インチキなしの。
モーのロングフックは、強かった。
この勢いが持続できればいいんだけど、
ハントもそうだったけど、長いスパンでの持続力に欠けるとこがあるからなあ。
野田とアビディは、なんだかバタバタしてただけだったな。
野田は圧力が凄いだけで詰めてからの技術がないからな。
バンナは、やりにくかっただろう。
技術があるわけじゃないから、あれだけ逃げ回られては、捉まえられない。
一時の曙の気持ちがわかっただろう。
正面から打ち合えよ、と思ってただろうな。
澤屋敷は、逃げてはカウンターを当てる戦法で金星だったけど、
あれでは見てて面白くない。
一度目はバンナを倒してみんな喜んでも、
2試合目もあれだと、退屈な試合になってしまう。
からエフとバダ・ハリは、遺恨絡みで逆転に次ぐ逆転という面白い展開だった。
バダ・ハリが案外冷静に見てたのが勝因かな。
武蔵と藤本は、藤本が待ってるだけで面白くなかった。
あれだけデカイ口叩いたんなら、もっと打って出てほしい。
勝ったけど、日本代表にはまだなれないな。
シュルトとセフォーは、マッチメイカーの狙い通りの展開ってとこか。
やっぱり重いクラスは面白い。
MAXとは違うカテゴリーだね。
そして、クートゥアがティム・シルビアに勝ったかー。
ガイジンの中年は凄いよ。
次はミルコ戦だな。
UFC見られるようにしようかなあ。

久し振りにテニススクールにいった。
いついっても久し振りといわれるが、それも無理はない。
なかなかいけないからなあ。
最近は那覇事務所にこもることも多いから、なおさらだ。
今日から、新しいコーチになった。
前の中年のコーチは、契約社員だったんだけど、
契約を更新してもらえなかったらしい。
ちょっと人間的に変わったタイプではあったんだけど、
指示もこのスクールにしては珍しく具体的で、悪くなかったんだがな。
ただちょっと、どう見ても中年のオヤジで、
ほかの学生バイトのコーチたちに比べれば、
体力も劣るし、第一ルックスで負けている。
昔は年齢の高いコーチもいたのに、最近は若いコーチばかりだ。
そのほうが客に喜ばれるのかな。
仕方ないが、厳しい社会だ。

今日は、振り替えでよそのクラスから知らない人がひとりきていた。
それが凄く態度の悪い男で、かなり不愉快だった。
生徒同士で乱打していても、ボールがちょっと逸れると、
追おうとしないどころか、手も延ばさない。
手持ちのボールを取りにいく時も、
だらだらと非常にだらしない歩き方でゆっくり歩く。
声をかけても返事もしない。
もっと楽しくやればいいのに。
いや本人はもしかしたら、あれで楽しんでるんだろうか。
そんなやつと今日はペアを組まされたんで、
せっかく久し振りなのに、もうひとつ楽しくなかった。
相変わらず肘も痛いし。
来週もまたいきたいもんだが、あいつがもうこないといいな。

 妻用に新しいコンピュータを注文した。
Vistaだ。
自分のだってまだXPなのに。
おまけに、Core2Duoだ。
なんて贅沢だ。
メモリ2MGだ。
ちょっと悔しい。
その上、モニターも20インチワイドにした。
ああ悔しい。
メーカーは、DELLだ。
Vistaが発売になって、
あっという間にいろんなメーカーからVista搭載マシンが出るのかと思ったら、
案外そうでもないんだよな。
周辺機器もまだ対応ドライバが出てないものも多いのに、
なぜ購入を急いだかというと、
今妻の使ってるノートが、かなり危うい状態だからだ。
画面が揺れている。
ぼくもノートの画面が揺れ始めて新しいノートに買い換えたが、
妻のはもっと揺れが酷い。
画面の半分くらいが小刻みに揺れ続けている。
どちらもレッツノートなんだけど、原因は同じなんだろうか。
修理に出すと手元に無くなっちゃうのが不便なのと、
今からXP搭載マシンじゃなくてもいいかと思ったのと両方で、
思い切ってVistaにした。
来週の木曜あたりに届くらしい。
エアロが楽しみだな。
これの使い勝手がよかったら、自分のもそろそろ買い換え時なので、
シンマシンにして、ついでにマックの処遇も考えないとな。
という原稿を来週号の週アスに書こう。

ミミは思春期にはなったが、まだまだお子様だ。
いたずら小僧で、家の中をひっくり返しては走り去っていく。
屋根裏に上がっては走り回っている。
屋根裏に上がるにはハシゴを上がるんだけど、
正ちゃんはずいぶん大きくなるまでハシゴは登れなかったのに、
ミミはもう先月あたりから上がれるようになった。
でも、正ちゃんもそうなんだけど、降りられないだろう。
猫は上るのは得意だが、降りるのが苦手だ。
よく庭の木に登った猫が降りられなくて鳴いてたりするけど、
降りる時には頭から真っ逆さまに降りる形になるので、それが怖いのだ。
正ちゃんも、勝手に上がっておいて、屋根裏から下ろしてくれと鳴く。
ミミはまだ自分から降りようとしてないので、
降りられるかどうかはわからないんだけど、たぶんできないだろうな。
ミミのいたずらは日に日にエスカレートしている。
最近は、どうも鉢植えに入り込んで土を掻き回しているらしく、
手足から腹にかけてが真っ黒なのだ。
ええいこの薄汚れた雌猫めと叱って拭いてやってるんだけど、
拭いても拭いても汚れるんだよな。
やっぱり、まだまだお子様だなあ。

ゴング廃刊決定は、ここにきて急にガセネタじゃないかという説が濃厚になってきた。
経営者が逮捕されて、プロレス関連のサイトに、かなり確定情報としてアップされて、
まあどう考えても間違いじゃないだろうと思ったんだけど、それが怪しくなってきた。
 もちろん、廃刊じゃないほうがいいんだけど、
でも、ゴング版元に重大なトラブルがあることは確かなわけで、ほんとに大丈夫なのかという気もする。
 とりあえず、今日の時点でゴングは廃刊にはなっていない。
モバイルゴングは休止になったようだが、なんとか本誌は続いてほしいもんだ。
ただ、かなり厳しい状況であることには違いない。
健闘を祈る。

アドテックス事件で時間の問題だろうと思われていた日本スポーツ出版社というか週刊ゴングは、
やはり駄目だった。
 週刊ゴングの廃刊が決定され、編集部員は全員解雇される。
来週発売号で、ゴングの歴史は終わることになる。
 ゴングも残念ではあるが、プロレス界全体に対する影響が気になる。
ファイトもなくなった。
週プロはリニューアルしてあの体たらくだ。
もしかすると、プロレス雑誌がなくなる可能性もある。
プロレス雑誌で働く人たちのことも心配だが、報じる媒体がなくなれば、その業界も衰退する。
プロレス界、大丈夫かなあ。
 まったく、前田大作の野郎め……!

 黙ってたが、実はミミはそろそろ大人になりつつある。
まだ体は小さいんで、幼児のような気がしてるが、
春の訪れと共に、発情期がやってきた。
青春の訪れだ。
現在8ヶ月。
12ヶ月で成猫だから、中学生くらいかな。
ちょっとクラスの気になる少年がいるんだけど、告白する勇気がない。
というような状況で、毎晩身悶えしながら遠吠えをしている。
山犬のというよりも、笙篳篥のような声で、越天楽を歌っている。
まあしょうがないな。
苦しめ苦しめ。
それが青春だ。
でも外には出してやらないけど。

こないだ浅川マキさんから、ベスト盤ともいうべきシリーズの4作目
「DARKNESS W」二枚組を送ってもらった。
浅川マキといえば、学生時代に明大前にあるキッドアイラックホールで、
目の前1メートルの至近距離であのつけまつげを見たなあ。
目玉の見えない凄いつけまつげだった。
いったい何枚重ねていたのか。
久し振りに聴いた歌は、相変わらず浅川マキだ。
「こんな風に過ぎて行くのなら」「翔ばないカラス」
ああなんだか、学生時代の連中と会ったばっかりだし、
一番若い時代が浮かぶなあ。
同封されてた浅川さんの手紙は案外丁寧な字で、
さすが町役場で国民年金窓口係をやってただけあると思ったね。

うーん、シウバが負けたかー。
 ダンヘンは確かに強いけど、シウバはそろそろ翳りが見えてきてたけど、それでもシウバだ。
 いや、ダンヘンだって、リングス時代から数えれば、もうかなりの総合系のキャリアを積んできた。
年齢だって'70年生まれだから、若いわけじゃない。
シウバよりも6つも上だ。
それで勝つところが凄い。
 桜庭もまだ老け込んでられないな。
 五味も、まさか負けるとは。
アメリカでスターになれないじゃないか。
 ホジェリオも負けたし、今回はなんかちょっと、波乱が多いなあ。
▽ 
次のK-1MAXは、ザンビディス×超合筋武田幸三が楽しみだ。
 武田は、肘と首相撲のないK-1ルールに、明らかに適応できてない。
そこがもどかしいんだよな。
 サワーと佐藤もいい勝負になるかな。
ブアカーオ×オロゴン弟は、意味がわからん。
K-1は、ほんとに興行至上主義だよな。

学生時代の友人が、20人近く集まった。
数年後輩から数年先輩まで。
でももうみんな、50過ぎだ。
学生時代の友達に会うのは楽しい。
一番若い時代の、一番人生で華やかなころの友人だからだ。
集まった目的はあまり楽しいことじゃなかったんだけど、
顔を合わせればやっぱり楽しい。
細長い席だったんで、あまり場所の移動ができなくて、
全員とは話せなかった。
みんな二次会にいったけど、ぼくは仕事がかなり切羽詰まってるんで帰ってきた。
もう少し話したかったな。
今度は、もう少し明るい目的で集合したい。
ああそれにしても、このピンチをなんとか凌がなくては。
「約束の地・スノウ外伝」は、たぶん順調に出るだろう。

どこか旅行にいきたいなあ。
沖縄にはしょっちゅういってるが、あれはもう旅行ではない。
仕事場から仕事場への移動だ。
向こうでも仕事ばっかりしてるし。
そうじゃなくて、いったことのないところや馴染みの少ないところへ、
仕事を持たずにいって、のんびりしたい。
この季節なら温泉もいいんだけど、杉山には気をつけないとな。
いや杉山さんという人ではなく、山にいくと杉の木がびっしり生えてたりして、
花粉アレルギー持ちとしては辛い旅行になったりするのだ。
花粉の季節に杉山に旅行にいってはいけない。
某温泉にいった時、もうほんとに全山杉山で、死ぬかと思った。
冗談抜きで。
旅行は、杉のないところにいきたいな。

新日にカート・アングルがきていた。
永田兄とタッグを組んでたんだけど、なんだか不思議な光景だ。
相手はトムコとプリンス・アルバートというかAトレインだもんな。
新日はレスナーで懲りてないんだな。
カートは日本に常駐できないし、
またレスナーみたいに時々きてはいいとこ取りという位置に入るんだろう。
それではガイジンエースになれないし、
かといって、簡単に負け役をやらせては高い金を出してる意味がない。
結局は日本人エース候補に負け役をやらせて価値を落とすだけになるんじゃないか。
新日は、自前でガイジンを育てるべきだな。
そうじゃなかったら、金をきちんと払って契約で囲い込むべきだ。
そうじゃないと、またつまみ食いだけされて逃げられる。
新日で一番インパクトのあったガイジンは、シンだもんな。

棚橋と金本はともかく、
越中に中西をフォールさせるってのは、いったいどういうことだ。
よその番組で日の当たった越中をブラッシュアップしようというのはわかるが、
それが中西をピンフォールさせることになるのがよくわからない。
あの展開では正面切って闘って中西が実力負けしたということにしかならない。
中西がこれからエースになることはないとしても、
社員でもない越中の負け役にさせてどんなメリットがあるのか。
なんだか、まだまだ新日も方向性が見えないな。
中邑が説得力のあるエースになれるまでの時間稼ぎなのかなあ。
それはいったいいつなんだ。
新日は、謙吾でも貰ってきてエースに据えたらいいんじゃないか。
謙吾は、総合の才能はなさそうだが、まさに身長と顔はプロレス向きだ。
いや健吾じゃなくて。

 ここ2ヶ月ほどで作った陶芸作品の本焼きが続々あがってきてるんだけど、
なかなか思ったものになってない。
色も質感も、狙ったものとは違うんだよなー。
 もうこれは経験だから、失敗して覚えていくしかない。
 でも、プロみたいにたくさん作れるわけじゃないからな。
そのへんがむつかしい。
できるだけ数を作るしかない。
ただ、自分の窯じゃないから、当然タイムラグがあるとこがむつかしいな。
こうしようと思っても、焼き上がるまでに忘れちゃうよ。
 うーん、とにかく、作り続けてみるしかないな。

今日は行事が盛りだくさんで、すっかり疲れてしまった。
生ゴミ処理機の修理の人にやや掻き回されて、余計に疲れた。
夜は吉祥寺寄席。
三遊亭金兵衛が、「初天神」。
あまり器用なタイプではないし、
子供がずっと出てくる噺なんだけど、
女子供の表現がうまくないんで、噺に魅力がなくなってしまう。
子供というよりも知恵遅れの人みたいだ。
子供の足りなさの解釈を間違えてるんだな。
しかし、金兵衛は小金馬の弟子なんだけど、
小金馬の師匠の金馬が小金馬だったころから見ていると、
はるばる繋がってるんだなあと思う。
今回は、間に講談が入る。
神田ひまわり。
まだ若い女の子だ。
明るく口跡良く語っていくんで、聞いてて楽しくなる。
講談はそういう所も大事だよな。
さてトリは、川柳川柳。
演し物はもちろん、ガーコンだ。
というか、ここ何十年かガーコンしか聞いたことがないと思う。
久し振りに聴いたが、川柳は年を食っても豪快に元気だ。
大声で声を張って歌を歌いまくって、
いったいどうやってガーコンに入るんだっけなと思っていたら、
いきなり立ち上がって強引にガーコンに持ちこんで終わった。
相変わらずの力業だったが、面白かった。
終わってから向かいの居酒屋で打ち上げ。
落語家がふたり参加して、川柳の独演会になった。
年は食って、昔ほどの爆発力はないが、
川柳も確かにある種の落語家だな。

どうも釉はむつかしい。
こないだ釉をかけたものの還元分ができたんで取りにいったんだけど、
思ったものにはまるでなってなかった。
形ももちろん、焼くとかなり印象は変わるけど、
釉は焼いて窯から出すまで、どんなものになるかわからない。
経験不足ではなおさらだ。
もっと釉が溶けるだろうと思ったら全然溶けてなかったり、
はっきり色が出るだろうと思ったら出なかったりと、
頭を抱えることばかりだ。
もう少し狙った色を出したいなあ。
まいったまいった。

生ゴミ処理機が動かなくなったんで修理を頼んだんだけど、
きてくれた人に聞いたら、もう製造元の会社はなくなっていた。
モーターは壊れてもほかのメーカーの物で代用が効くといってたが、
本格的に故障したら、もう部品がなくなっていくんだな。
'99年に購入したんだけど、けっこうなお値段なんで、まだお役御免は早すぎる。
もう10年くらいは働いてもらわないとな。
結局、チェーンが絡まっていて直らないのでまた明日くると去っていったが、
明日はカーセンサーが取材に来て、その後は税理士がくるんだよな。
どうも面倒臭いなあ。


グラジエーター死す。
自殺だった。
まだ42歳なのにな。

桜の鉢植えを買ってきた。
旭日山桜という品種だ。
実はここ何円か、毎年買ってくるんだけど、花が咲くと枯れてしまう。
なんとか年を越させようと、いろいろ努力はしてるんだけど、
その努力が実を結んだことはない。
鉢を買った時に簡単な育て方を書いた紙が入ってるんで、
それを見てその通りに育ててるんだがなあ。
でも、花が咲いてしばらくすると枯れちゃうんだよ。
いったいどうしてなんだろう。
毎年それが不思議というか、可哀想なんだよな、せっかくここまで大きくなったのに。
今年もまた懲りずに買ってきたんだけど、さてどうしたもんかな。
花は綺麗なんだけど、ちょっと悩みの種だ。

ちょっと前の話になるけど、殺人事件の被害者の話。
もううろ覚えだけど、上半身だけみつかったんだっけな。
凄惨な事件で、しばらくして被害者の似顔が発表された。
まあ現物がいるんだけど、まさか死体の顔写真をそのまま発表するわけにはいかないからな。
似顔になるのは仕方がない。
その似顔絵なんだけど、誰が描いたんだろうなあ。
 
これって、どう見ても能條純一だよな。
それ以外考えられない。
能條がアルバイトしてるとも思えないが、不思議だなあ。

56歳初日が終わった。
まあ特になんてこともない。
今年もそろそろ花粉の季節だけど、あまり症状は出てないようだ。
去年はまったくといってもいいほど感じなかったんだけど、
肌が荒れた。
というか、顔の肌が荒れた。
頬ががさがさになって、ちょっとぴりっと痛い。
最初は理由がわからなかったんだけど、どうもアレルギーだったようだ。
今年も、目と鼻は微かにきてる程度だが、
昨日東京に戻ってきた途端、頬が荒れてきた。
ああやっぱり去年のもアレルギーだったんだなあ。
今日は三鷹台の歯医者まで歩いていって、帰ってからずっと家に籠もって仕事してた。
往復50分くらい歩いて試してみたんだけど、
たぶん今年もそう酷いことにはならないような気がする。
ちょっと目がしょぼしょぼするのと、多少鼻がむずむずする程度だ。
このくらいで終わってくれるといいんだけど。
しかし、花粉が少ないとはいえ、軽くなったもんだ。
原因はなんだろうなあ。
カスピをずっと食べてるせいだろうか。

吉祥寺に戻ってきた。
ついでに誕生日だ。
56歳になったんだけど、この実感のなさはどうしたことだ。
20歳くらいのころに50代60代の人を見ると、とんでもなくジジイだったはずなのに、
自分がなってみれば、まだまるで若僧だ。
不思議だよなあ。
正ちゃんは14日に8歳になった。
こちらはこちらで、こないだまで子供だったはずなのに、すっかり貫禄がついている。
ミミを従えて、堂々たる中年オヤジである。
時の流れのスピードは、人と人間だけでなく、人同士でもぜんぜん違うよな。

糸満にあるFMたまんの、8時からの生放送に出てきた。
 麻屋寿とその妻の紫苑がやっている番組にちょっと顔を出してきた。
ふたりはSMショーを持って全国を回っている。  
 公設市場いのり商店の看板男いのりんと、
宮古島出身のロカビリーバンド、クレスト・クルーのマネージャー仲間由梨香ちゃんも一緒だ。
ついでに地元のお笑い集団FECの若手がふたりきていた。
 知らなかったんだけど、宮古島ではロカビリーが盛んなんだそうだ。
ミヤビリーとかいって、いくつもバンドが出ているらしい。
 番組はゆるゆるで、わいわいいってるうちに1時間が経った。
いのりんは自分が最近出た映画の告知ができて、由梨香ちゃんもバンドの宣伝ができて、
ぼくはまあコラムのネタができて、けっこうであった。
FECのふたりが心配だけど。
 終わってから、寿の小五の娘を拾って塩ラーメン。
 部屋に戻ったら、冷蔵庫が壊れていた。
まだ買って2年なのに、冷えなくなっていた。冗談じゃないなあ。

 山城まんじゅう買ってこようかなと、ブロンプトンで部屋を出たんだけど、
気が変わって識名のてんtoてんにそばを食いにいくことにした。
 最近ちょっとご無沙汰だけど、ここも美味しいそば屋。
 与儀の交差点から坂道を必死で漕いで、力尽きて半分は押していったんだけど、
着いたころにはもう汗ぐっしょり。
 でも、木灰そばはうまかったけどね。
 まあついでに首里に回ってみるかと、また坂道を必死で漕いで、龍譚池のほうまでいってみたけど、
山城まんじゅうは空き地になったまま。
まだ再開はしてないようだ。
おばあも亡くなっちゃったし、このままやめちゃうのかもね。
道路の拡張で、敷地もなくなるようだし。
 そのちょっと下の古いマンションに住んでるイラストレーターヤスを呼び出して、ロビーを見学。
30年前には最先端の高級マンションだったってのがよくわかる。
でも今はちょっとボロ。
ヤスの車にブロンプトンを積んで、首里城の横にある公園で那覇の街を見下ろしてイップク。
首里は景色がいいなあ。
首里城は花祭り中らしい。
見なかったけど。
部屋に戻ったら、午後の陽射しが部屋中にゆったりと回っていた。

 日曜は、国際通りに出たら歩行者天国になってたんで驚いた。
 ステーキ屋のオーナーやってる友達に聞いたら、当分は毎週やってみるそうだ。
営利行為はできないが、客寄せになにかミニライブを店の下でやってみるとかいっていたが、毎週賑やかになるんだろうな。
 国際通りは車が多くて、常に渋滞だ。
それが、一台も車が通っていない。
なんだか不思議な光景。でも、真ん中をぶらぶら歩いていたら、路線バスに轢かれそうになった。
バスだけは走るんだな。
ベロタクシーと。
 何カ所かで大道芸人が出ていた。
バンドのライブがひとつ。
これも見慣れない景色。
今日は宜野湾までいってきた。
友人のイラストレーターがグループ展をやっているんで、それを見てきた。
 途中で、あんまりいい天気だったんで、地元のビーチに寄ってみる。
ガイジンの娘がビキニで寝転んでいた。
グループ展は、沖縄在住のイラストレーター17人だったかが参加している。
ほとんどは沖縄出身だ。
 MIXという家具屋というか雑貨屋の二階スペースでやってたんだけど、この家具屋はゆったりして品揃えもなかなか。
でも本土指向だな。
値段も。
カリモクの復刻を多く置いている。
 二階は展示スペースとカフェ。
ユニゾンってカフェなんだけど、椅子が凄く少なくて、これでやっていけるのか心配になるくらい。
居心地はかなりいい。
窓の外は海。
 イラストは、うーん、そう新しいものは転がってないなという印象。
もう少しなにか見せてほしいな。
夜はふくぎで飯。
ここは美味しい。
でも、どぅる天は、本家うりずんのほうが美味いな。

どうも敷き布団一枚だと熟睡できないので、低反発マットでも買おうかなとイオンにいった。
 厚さ10センチのと3センチのと2種類あったんだけど、敷き布団の上だと10センチは厚すぎるだろうと、3pの方にした。
10センチは2万円くらい、3センチは6000円弱。
けっこう安いなあ。
テンピュールじゃないけど。
 でも、レジに持ってったら、なぜだか3980円になってた。
よくわからんが、セールだったようだ。
この時期はお得だなあ。  
 夜は沖縄の若手お笑いライブにいってきた。
 那覇のFMタイフーンで帯でやってる番組の出演者が中心だ。
どうやら沖縄には、ふたつお笑いのプロダクションがあるようで、今日のはオリジンという一派だ。
全員揃いの大喜利スタイルが2回あって、あとはコンビのネタが続く。
まあ率直にいって、新宿ルミネ吉本の予選に参加できるかどうかというレベルだ。
ネタを作る力がなさすぎる。
というよりも、作ろうとしない。
キャラが面白い子が多いので、それに頼ってしまって、アイデアを出す努力がないんだよな。
沖縄ではよくあることだ。
終わったのが9時過ぎてしまったので、市場の飯屋はみんな閉まってしまって、さてどうしようかなと思ったんだけど、
うちの向かいの丸安でチャンポンを食べることにする。  
 丸安はスタンドだけの店で、客はタクシーの運転手が多い。
 チャンポンは、キャベツとレタスと人参とタマネギとスパムを炒めて、卵でとじたものを皿に盛ったご飯にかけるという、
独身男の晩飯みたいな豪快な飯だ。
砂糖と味の素と油がたっぷりの飯。
椀は味噌汁ではなくミニそば。
 さて仕事だ。

昼前に起きて、牛乳を飲んでから、自転車でおもろまちまでそばを食べに行った。ご贔屓のてぃあんだーだ。
 今日は一段としっかり目のそばだった。
 さて帰ろうと思ったら、土砂降りになっていた。さっきまで晴れてたのにー。
 しょうがないので隣の無印に入って雨宿り。
 この時期は、どこもセール中だ。
そうだ、パジャマをひとつ買おうかなと、
ガーゼを2枚合わせた肌触りのいいパジャマと、電気カミソリを入れるためにポーチもひとつ買うことにして、
レジに持っていったら、1298円だった。
なんかの間違いじゃないのとレシートを見たら、パジャマは952円だった。
いったいどんなセールなんだ。
さて帰ろうと思ったら、まだ土砂降り。
 仕方ないので、隣のユニクロで雨宿り。
 そうだ、ベルトを忘れたんだったと、1990円のベルトを購入。
那覇用のジャケットでも買っておこうと、綿の黒ジャケット3990円も購入。
なんだかセールの力は凄い。
計5980円。
無印と合わせても、7278円だ。
凄い凄い。
さて帰ろうと思ったら、まだ土砂降り。
 仕方ないのでベスト電器でルーターを買おうと思ったんだけど、
探してるのがないのと、雨じゃ持って帰れないのとで、断念。
 さて帰ろうと思ったら、まだ土砂降り。
 仕方ないので、マクドでコーヒー100円。
阿修羅ガールの西の森でシャスティンたちが酷い目に遭ってるのを、
ずどどどどという土砂降りの雨の音の中で読む。
 2時間半閉じこめられて、なんとか雨も上がったので、さっさと帰る。もう晴れてきた。
 夜は、ムジカでライブ。
琉球チムドン楽団を聴く。
 アルトサックスとダブルネック三線とチューバとキーボードとドラムスと、チンドン屋の太鼓とボーカル。
 本来こういう編成は好きじゃない。
その組み合わせに頼った音楽になりがちだからだ。
でも、沖縄音楽がベースにあると、やっぱり沖縄音楽が勝つ。
それで聴きにいったんだけど、どうももうひとつだった。  
 楽曲にどうにも魅力がない。
この楽器の組み合わせにした甲斐がない。
ということが一番大きいが、どうも方向性が趣味ではなかった。
ボーカルふたりの発声は、民謡をしっかりやった声で、凄くよかったんだがなあ。
チンドン部分は要らないんじゃないか。
リーダーの男のボーカルは要らないんじゃないか。
女の子ふたりのボーカル中心でやれば、きっともっと求心力が生まれてよくなると思うんだがなあ。
あと、作詞作曲にもう少し力のある人を迎えて、編曲もなんとかすれば。
でもそれじゃ、別のバンドか。
 なんにしろ、ムジカは貧乏臭かった。
食べ物もないし。

 今日から那覇事務所入りだ。
友人の店でライブがあるからきてくれっていうんで、晩飯食べがてら出かけたら、
沖縄の少年の脅威の実力を見ることになった。
 ドラマーがふたり出たんだけど、ひとりが小学校五年生で、もうひとりが中学校三年生。
これがうまいんだよなー。
中三のほうは、来月から高校に進学せずに日野皓正バンドのドラマーになるそうだ。
いったいどこで覚えてるんだ。
 昨日からほとんど寝てないんだけど、今日はあんまり眠くない。
こういう時に原稿を書いちゃおう。