[1.10]
やれやれ、なんとかうどんを1.5キロ打って、無線LANをつなげて、
HDレコーダーをややいい加減ではあるが録画できるようにして(たぶん)、
今日のノルマは済んだ。
もう朝だ。
これからちょっと寝て、実家に向かう。3が日くらいはいる予定。
父親のひとり暮らしだから、顔は出さないとね。
正ちゃんは、おせちが食べられるかどうかはわからないが、ちゃんと毎日面倒は見てもらえる。
さて、そろそろ風呂に入って寝よう。
今年も楽しい1年だった。
来年ももっと楽しい毎日が送れますように。
それから、ここにきてくれる人たちに、楽しい新年が待っていますように。
大晦日でも新年でも、掲示板になにか残していってください。
ではまた正月明けに。
明けましておめでとう。

「超バンキシャ!」は、あんまり発言機会がなかった。
もうだいぶ前から、VTRがどんどん長くなってて、
スタジオ部分がその分どんどん短くなるであろうという予測はなされていた。
だから特に驚きはしなかったが、もう少し喋りたかったなあ。
今回は、女子十二楽坊を生で聴いたことよりも、
北朝鮮の元スパイと元喜び組のふたりに挟まれてたというあたりが白眉だったな。
喜び組の彼女とは、VTR中に何度か話した。
亡命して韓国にきて以来、まだ北朝鮮からの接触は一度もないそうだが心配だといっていた。
現在は、収入はあまりないようだ。
まあつまり、自分の経験を切り売りしていきていくしかないわけだが、
本人は、女優になりたいといっていた。
それも、どうも日本で活動したいらしく、スタジオでドレスを着て踊るのも、本人の希望だった。
番組中にドレスから私服に着替えたがって、途中でなんだか凄い私服になって出てきた。
どこで買ったのかと聞いたら、韓国だったが、ファッションセンスを磨くのに、まだ時間がかかるなあ。
強制労働で肌が荒れてるとかで、凄い厚化粧だった。
整った顔ではあるが、目鼻立ちが小作りすぎて、日本向けではないような気がするな。
韓国のタレントにああいうタイプが多いから、やはり韓国で頑張った方がいいんじゃないかなあ。
彼女のスタッフ受けは、もうひとつだったな。

元スパイの安さんとは、番組が終わってからの打ち上げで、すっかりうち解けた。
私の顔はどこに特徴がありますかと聞くので、丸い輪郭と丸い鼻だと答えると、
北朝鮮では、ゲンコツを握ったような鼻といいますと教えてくれた。
彼の娘の鼻も彼と同じ鼻で、それが残念だそうだ。
スタッフが次々挨拶に立ち、ぼくも立ったが、安さんも立った。
今日ここで初めて人間的つきあいというものを知ったというようなことを、
ややお世辞混じりか述べて、また来年の忘年会にもきたいと、かなり気の早いことをいっていた。
ぼくと福澤くんとで、総合格闘技に出ろと非常に熱心に説得したのだが、
出れば殺してしまうと苦笑して断る。
ロシアのどう見ても人を殺してる顔のコマンドサンボの人たちも出てるから大丈夫だと
金銭的社会的成功例も挙げて説得したんだけど、最後まで笑ってるだけだった。
まだ35歳だかだし、ムルアカよりもいけると思うんだがなあ。
一度ビデオを見てみろと薦めてはおいた。
塩爺に両替してもらった2000円札5枚は、3枚は打ち上げのジャンケン総取り大会に寄付し、
残り2枚は、まだ手許にある。
とっとくべきかなあ。

番組は、なかなか力が入ってて面白かった。
VTR中に、テリー伊藤さんと格闘技の裏話をずっとしてたんだけど、
いやー、大きい声ではいえないが、ほんとに猪木はあれであっちはとにかくもうほんとになんだよ。
VTRも、よくあれだけ取材した。
あとは、スタジオトーク部分さえもう少し長ければ、いうことはなかったな。
来年は、ギャラがもう少し上がりますように。

今年中にはなんとかこれだけはと思ってた仕事が、まあだいたいは片づいたかな。
ちょっと残った分は、年が明けてからにしよう。
もう先が見えてから、どんどん忘れてたり付随したものだったりという仕事がきて、
年が越せないかと思ったよ。
「漫画の時間2」は、結局手がつけられなかった。
でも、もうやる気になってるから大丈夫。
来年は、たくさん本を出すつもり。
レギュラー仕事を増やさず、単行本に力を入れたい。
と毎年いってるけど。
明日は近所のK一家がやってくるんで、うどんを打ってお出迎えだ。
大掃除も片づけも、なにもできなかったなあ。

今日、駅前に買い物に行ったら、高田渡にばったり会った。
KuuKuuがなくなるんだってねというような話をして、
長い立ち話の後別れた。
渡とも長いつきあいだ。
つきあいというほどのつきあいじゃないんだけど、もう30年以上、
吉祥寺で顔を合わせ続けている。
一時は渡も病気に倒れ、土色の顔をしていたが、ずいぶん元気になった。
何歳になったんだと聞いたら、もう55だった。
ぼくより2学年お兄さんだ。
75くらいには見えるなといったんだけど、それは本当だ。
20代のころから40代に見えた。
だから、今70代に見えても当然か。
渡の息子とも、一時はよく顔を合わせた。
あいつも今ではミュージシャンだ。
時は流れていくなあ。

無線LANが、いきなり通じなくなった。
メルコというか、バッファローのWHR-G54。
設定はなにもいじってないし、ハードも触ってない。
それなのに、ワイアレスランプが消えている。
DIAGランプってのが4回ずつ点滅していて、
説明書を読むと、〈無線LANコントローラが故障しています〉ということらしい。
なにもしてないのに、なぜ故障するー!
まったくもう、この正ちゃんの手も借りたいくらい余裕のない時にー。

「超バンキシャ!」に出て、ついでに打ち上げにも出てきた。
今年は仕事ばっかりしていて、忘年会にはとんと出てないんで、
これが今年の唯一の忘年会ということかな。
今日は、ほんとは毎年出てるSF猿テニスグループの忘年会だったんだけど、
ちょうどバンキシャと重なってしまったのだ。
時間帯もほぼ同じだったので、まあしょうがない。
その代わり、喜び組出身者とも話せたしね。
そう会う機会もないだろうからなあ。
詳しくは、また明日。
今日はとりあえず、寝る。

雨は夜更け過ぎに雪に変わった。
雨が降って驚いたが、なんだか途中から音が変だなあと思っていたのだ。
風呂に入って出てきて、ふとブラインドを上げたら、外は真っ白だった。
ホワイトクリスマスをやりそこねたな。
レストランやカフェは、ほっと胸を撫で下ろしてるだろう。
実際問題として、雪が降ったらわざわざ遠いレストランなんかいきたくないもんなあ。
大雪じゃないけど、東京は今年最後の雪だな。
天気予報では、当分晴れが続く。
今から寝て、起きるころにはもう雪も消えてるだろうな。

こないだ近所の友人一家がきた時、そこの嫁にいわれたのだ。
「正くん、足が短くなった?」
失礼なやつだ。
まあ確かに、冬毛がみっちりと密生してて、そのぶん足が短くなってるように見えないでもない。
でも、ここんところ約200グラムのダイエットにも成功して、
ちょっとスタイルもよくなってるはずなのだ。
子猫のころから知ってると、

やっぱり腹の肉が気になるのかもしれないけどね。

[2004.1.4]
なんだか今年の仕事が、さっぱり終わらない。
今日も家から一歩も出ないでやってるんだけど、終わらないんだよなー。
ここにきて新しいことが増えるばっかりで。
「漫画の時間」にも、だからまだかかれないんだよな。

また「キダム」を観てきた。
それどころではないが、娯楽も必要だしね。
前回観た時と、少し内容が変わっていた。
演目の構成も多少変わっていたのだが、演じる人たちが、けっこう前に見た時と違っていた。
まあ舞台は暗めなので、確信はないんだけどね。
主役の少女が、まず替わっていたんじゃないかな。
少し線の細いはかなげな印象の少女になっていた。
彼女だと、ちょっと運命に対して受動的であるように見える。
キダムの物語自体に、影響があるのだ。
生身の人が演じる難しさだよなあ。
エアリアル・コントーションも替わっていたかもしれない。
前回よりも、動きがダイナミックだったように見えた。
これは、顔がほとんど見えないので、日々の誤差なのかもしれない。
バイス・バーサは、完全に違う人たちだった。
若くなった。
筋肉のキレは、今度の人たちのほうがずっと綺麗なんだけど、
出来は、残念ながら前のふたりとは比べものにならなかった。
肉体のせめぎ合いから精神に至るその美しさを、表現できていなかったのだ。
前のカップルには、息を呑む静謐な美があった。
今日のふたりは、曲芸をしてしまった。
まだ、経験不足だ。
これから、年月をかけて積み上げていくものなのだろう。
大好きなディアボロの少女の中に、やけに太目残りがいたのは、
きっと人が替わったんじゃなく食べ過ぎたんだな。
育ち盛りだもんな。
ディアボロショーが独立してツアーをやったら、きっと観にいくだろう。
それほど、難度度の高いものを、楽しく軽々とこなしている。
見終わって帰ろうとしたら、ニット帽をかぶった見知らぬ男に声をかけられた。
「サンプラザ中野です」とそいつはいうのだ。
あの頭を隠されると、案外わからないもんだなあ。
「マンガ夜話呼んでください」というので、
次回のラインナップで、彼に向きそうなものを考える約束をして別れた。
追い込み仕事がすっかり遅れてしまったが、気持ちはウキウキの夜だった。

小泉改革というのは、これのことだったんだな。
道路公団民営化というのは、いったいなんだったんだろう。
猪瀬も、高いところから見てる場合じゃないだろうに。

今、総選挙をやってほしかったよ。
小泉にも自民党にも、多少は痛い目を見せてやれただろう。
参院選まで、忘れっぽい日本国民が、このことを記憶しているだろうか。

ふと気づくと、もう今年もあと1週間じゃないか。
なんてことだ。まだまだやらなくちゃいけないことが山ほどあるのに、
もう残りは数えるほどしかないのか。
なんだか、時はマッハで過ぎていく。
今年の始めにいろいろ計画したのに、大して達成できずに1年経とうとしている。
こんなはずじゃなかったのに。
もっと本も何冊も出てるはずだったし、
旅行もたくさんして映画もいっぱい観て本も山ほど読めていたはずだった。
なんだか、机に貼りついていた印象の強い1年だった。
よーし、来年こそ、本をいっぱい読んで映画を観て旅行もいっぱいいって、
楽しい人生を送るぞ。
仕事ばっかりじゃ、やっぱりいかんよな。

サンタの正体を知るのは、どうやら3年生のあたりらしい。
アンケート結果(←クリック)読んでる?
反響も大きかったが、確かに面白い。
多くは、誰かにいわれて気が付くが、前から知ってたふりをして心の中で密かに傷つく。
子供ながら、人間ってけなげだよなあ。
そのクリスマスももうすぐだ。
今年はうちにサンタはくるのかなあ。

道路は、結局日本中隅々までできてしまうようだ。
たぶん多くの人が、そんなことだろうとは思いつつ、ほんの少しくらいは小泉に期待していただろう。
石原には、はなから期待してはいなかっただろうが。
ま、やはりなるようになったということかな。
まったく、杉並区民は、石原なんかどうして当選させたんだ。

早川義夫は休みの国にはいなかったって指摘がきたけど、まあ関連ということでひとつ。
休みの国は学生時代に大好きだった。
吉祥寺郊外の6畳のアパートで、レコード盤を擦り切れるほど聴いたなあ。
あのジャケットの色を、今でもすぐに思い出すことができる。
もちろん、今でもたまに聴くからだけど。
あのころは、今ほどどんどん聴きたいアルバムを買ったりできなかったし、
1枚のアルバムを何度も何度も聴き続けた。
ジャケットデザインを見ながら、ライナーを読みながら、歌詞カードを確認しながら、
呆れるほど熱心に聴いたなあ。
友部正人や南正人、はっぴいえんどに久保田真琴、もちろんジャックスに休みの国。
ディラン2やペケやシバ、
浅川マキに長谷川きよし。
あのころ聴いたレコードは、どれもみな印象が強い。

ちょっと思い出して、小島麻由美をずっと聴いていた。
面白いんだけど、長いこと聞いてると、なんだか嫌な気持ちになってくるところが、
小島麻由美の難点だな。
悪意が勝ちすぎてるんだろうなあ。
しょうがないからゴンチチをその後はずっと聴いてたんだけど、
今度は気持ちが落ち着きすぎて、ちょっと困る。
ある程度は攻撃的にならないと、原稿に入っていけない。
どうも仕事中のBGMは、むつかしい。

居間で寝転んでいたら、正ちゃんのヒゲを発見。
時々、落ちてることがあるのだ。
今日は、ペルシャ絨毯に突き刺さって立っていた。
おお、ヒゲ柱が立っているぞ、縁起がいい。
ぼくはすぐそれをしまい込んだ。
以前、正ちゃんのヒゲのことを書いたら、猫は自分のヒゲを食べるというメールがきたことがある。
そんな馬鹿なと食わせてみたら、なんだかむしゃむしゃ食べるのだ。
これは、いいことを教わった、とぼくは正ちゃんのヒゲをコレクションし始めた。
落ちてるのを見つけると、しまっておくのだ。
この何年かで、数十本のヒゲをストックした。
いつか、1000本くらいたまったら、皿に盛りつけて、正ちゃんに思う存分食わせてやろうと思っている。
まあパスタみたいなもんだな。

金沢から蟹を贈ってくれたので、ありがたくいただいた。
近所のK一家を招んで、蟹三昧。
もうしばらく蟹はいいやというくらい蟹を食べた。
ももやさん、ありがとう。

関西方面から、続々雪の報せが届いた。
今日はずいぶん降ったらしい。
東名高速も不通になったとか。
東京は上天気だった。
よく晴れて、家の中にいるぶんには暖かい一日だった。
大勢いたから人の熱気もあって、午前0時過ぎまで、暖房も入れずにいても平気だった。
日本は広いなあ。
K一家が帰るときに、玄関のドアを開けたら、冷たい風が吹いていた。
まあK一家はうちから五分なんでいいんだけど、
家の中は暖かくても、外は寒かったんだろうな。
みんな帰ってから、みかんを食べる。
今年は、2箱もらったんだけど、既に一箱半がなくなった。
今年も、着々と黄色くなっている。

浅草のはごいた市にいってきた。
なんだかずいぶん久し振りだったが、客は多少は減ってるかなあ。
最終日だったのに、そう大混雑ということもなかった。
なぜか、売約済みの札に、「サンプラザ中野様」と「パッパラー河合様」が別の店にあったが、
なぜこんなとこで爆スラが濃いんだ。
お酉様にいくと、必ず「とりみき様」という売約済みの札があるが、
これは渋谷の焼き鳥屋だ。
サンプラザは、中野にあるサンプラザのロビー用かもしれないが、
パッパラーは、ほかにいないもんなあ。

帰りに、西荻で降りてどんぐり舎で本を読んで、ぶらぶらと家まで歩いてきたら、
いつの間にか知らない店がいくつかできていた。
西荻方面にも、たまには足を伸ばさないとな。
いくつか原稿用に読んでおきたい本もまだあるんだが、なかなか時間がない。
HDレコーダーも、買ったまま、まだ封が切ってないしなあ。
ところで、J-WAVEに出るのは、1月だった。
アレンジした某編集者が29日っていうから12月だとばっかり思ってたら、1月だったよ。
「鉄槌!」の宣伝のための出演なんで、もっと早いほうがいいんだがなあ。

ルベーンが亡くなっていた。
コンパイ・セグンドは比較的大きいニュースになったのに、
ルベーンは、ひっそりと退場していったなあ。
追悼
日本公演でも、手を引かれてよろよろと登場したのに、
ピアノにタッチすると、ころころとグルーブのある演奏を聴かせてくれた。
あのメンバーも、徐々にこの世から退場していく。
冥福を祈る。

案外、サンタがいないのを小さいころから知ってた人は多いんだなあ。
意外。
もう少し信じてもいいよな。

FOMAの新作発表会にいってきたんだけど、
ドコモの社長より給料が高いという夏野なんとかってオヤジの独演会だった。
自信たっぷりで話すんだけど、どうも垢抜けない。
大臣の竹中と芸人のきたろうを合わせたようなルックス。
他社のデザインを馬鹿にしてドコモのデザインを誉めるんだけど、
せめて自分の着るものくらい、もう少しカッコいいものを選べるようになってから、
デザインの話はするべきだろうなあ。
もしかしたらスタイリストが選んだ衣装だったのかもしれないが、
あんな寸法合わせもちゃんとしてないような服を発表会に着てきて、
平気でいられるようじゃな。

週アスとここで募集した、ぼくからの年賀状は、無事手続きが済んだ。
なんとか元旦に配達されるようだ。
住所氏名がきちんと書いてあって、期日内に申しこみをした人には、全員届く。
今年はかなりの数になってしまったので、来年も出せるかどうかはまだ未定。
ちょっと人手と経費の問題でね。
抽選で何百人かだけということになるかもしれないね。

「だサル」改め「いしかわ式」は、ぼくの手はほぼ離れた。
あとは、デザイナーが早くアイデアを出してくれて、編集者が仕事をしてくれるのを待つばかり。
いちおう、2月上旬発売に決まっている。
「鉄槌!」文庫版増刷の勢いで一気にいきたいが、2月じゃちょっと遠いかな。
でも、あと1月半なんだけどね。
今までの「だサル」シリーズとはガラッと変わるはず。
本文は2段組になってるし、中身は倍以上詰まってるし、表紙カバーもまるで変わる。
表紙は、なんとウッキーくんではないのだ。
ではなんなのかというと、まだ内緒だ。
だいたいこんなのというのは決まってるのだが、出来上がるまでぼくもよくわからない。
楽しみなような、心配なような。
はたして、売れるかなあ。
さあ、今度は「漫画の時間2」だ。
以前、松本にカンヅメになって、4割はできている。
来週から残り6割にかかるぞ。
正月返上で、実家でも書こう。
でも、大晦日の格闘技戦争見ちゃいそうだなあ。

悲しい事件を報せるメールが届いた。
よくオフ会にも顔を出す、Oさんからだ。
彼女は二児の母なのだが、今年というか今日、大決断をして、大事件を起こしてしまったのだ。
上の子供がそろそろサンタの存在を疑いだしてきて、もう誤魔化しきれないと判断したOさんは、
ついに子供ふたりを並べて、サンタはいないと宣言してしまったのだ。
ああ悲しい。
小学校3年生の下の子は、大泣きしてしまったようだ。
いつかは知らなくてはいけないことなのだが、それをいつにするかは、むつかしい問題だ。
ぼくは、いつそれを知ったんだろうなあ。
クリスマスの朝、枕元にプレゼントが置いてあるのを見つけるのは、至上の幸福だった。
Oさんちの子供は、今年からそれを味わえないわけか。


[12.21]
高木三四郎ほか1名と、吉祥寺の竹爐山房で飯を食った。
インディプロレス団体「DDT」のエースだ。
最近では、フジテレビの「WWE」で解説を担当している。
彼は、ぼくのというか、「東京物語」のファンで、うちのオフ会にも参加している。
いや、笠智衆のほうじゃなく、ぼくが週刊プレイボーイで連載してた漫画のほうだ。
オンデマンドで復刻中の例のやつだ。
彼は高校時代に大阪でそれを読み、
東京にいってフリーライターになればこんな楽しいことができるのかと、東京の大学に入った馬鹿者だ。
でも、結局ライターにはならずにレスラーになって、ぼくとの接点はできた。
結果としていい選択だったのかも。


今日は、読売新聞で対談をやってきた。
今年の漫画界の総括をしたんだけど、今年の青年誌は、もうひとつ印象に残るものがなかったなあ。
ずば抜けたインパクトとか、大きい仕事とか、そういうものがなかった。
「バガボンド」のメガヒットのおかげで、80年代の漫画の描き方が復権してきたのが、
個人的には嬉しいところだ。

フセインが捕まったのを吉良が炭小屋で捕まったのに例える人もいるけど、
やっぱり麻原だなあ。
独裁者が現金を抱えて穴の中にひとりで隠れてるとこを見つかった惨めな姿。
これで、小泉はぐっと気が楽になっただろう。
中曽根が、参院選で小泉は堕ちるかもといってるようだが、
道路と年金とイラクによっては、ほんとにありうるな。

フセインは、ほんとにティクリートにいたんだなあ。
殺された日本人外交官も、ほんとに危ないところにいたんだなあ。
トヨタカップを見てて、トマソンとシェフチェンコ速いー! と思ってたらテロップが出た。
ええーっ、とうとう捕まったかー! と思ってたらドネがぶち込んだ。
うーん、世界ではいろんなことが起きている。
思わずちょっとチャンネル替えて、NHKのニュース見ちゃったよ。
フセインは、やつれて疲れ果ててるようだった。
農家の穴に潜んでるところを発見された時、特に抵抗もしなかったそうだが、
やっとこれで逃亡の日々から解放されるというような気持ちもあったんじゃないか。
少しは彼の地の治安がいい方に向かうといいんだが。

いやー、コスタクルタが外すなんて。
張りつめた緊張感が伝わってくるようだった。
試合もボカが押してたように見えたけどね。
最後まで元気だったし。
まあジャンケンで負けたのは、仕方がない。
面白い試合だった。
どちらも、前へ前へと意識が向いていて、点は1点ずつしか入らなかったけど、
見ていて飽きなかった。
今回はヨーロッパ勢も手を抜かずにきたのに、南米の、アルゼンチンの頑張りに屈してしまった。
ジャイアントキリングに驚いたというよりも、
ヨーロッパに呼ばれていない南米に残っている選手たちの意地を見たって印象かな。
給料だって物凄く違うだろうからなあ。
溜飲は下がっただろうし、何人かはヨーロッパに呼ばれることもあるだろうな。

マーベルの会場では、サエキケンゾウにバッタリ会った。
「マンガよばなしにまた呼んでくださいよー」というので、
「やわ」だよと応えたんだけど、「夜話」を「よばなし」っていう人は、実は多いんだよなー。
それも、いつも見てるっていう人にも、けっこういる。
番組中で何度も「まんがやわ」といってるのに、なにを聞いてるんだろうなあ。
サエキケンゾウは、「え、じゃあ鬼太郎も『やわ』ですか」という。
「鬼太郎夜話」も、やっぱり「ヤワ」だと思うよ。
サエキくんは、以前きた時にはうまくはまらなかったし、
もったいないから、またいつかきてもらいたい。

えええ〜っ!?
都筑道夫さんがなくなったのかー!
ああもったいない。
まだまだ書くことは、きっといっぱいあったのに。
日本のミステリー草創期からずーっと引っ張ってきた人だったのに。
なにを書いても面白い人だったのに。
書き手であると共に編集とプロデュースの能力を備えた、稀な人だった。
学生時代から読み続けて飽きなかった。
うちの本棚で1,2を争う占有率を誇る人だ。
ああほんとにもったいない。
器用だったが、才能をきちんと持った上での器用さだった。
東京の文筆業者のひとつの到達点だった。
きっと、追悼で本が続けて出ると思う。
香典代わりになるべく買ってまた読もう。
心から冥福を祈る。

マーベルコミック展が、渋谷パルコパート3の7F、パルコミュージアムで始まった。
マーベルのキャラクターたちを、日本のいろんなアーティストたちが料理している。
主には平面だが、ちょっと変わったものもある。
ぼくが描いた3点は、一番入り口、入った最初にある。
なんだか立ち止まりにくくて、素通りしてしまった。
マックで描いて出力したんだけど、大きくするとどんな感じになるのか、もうひとつわからなかった。
もっと密に描いてもよかったな。

クリスマスソングの聞こえる季節になった。
街を歩いていると、あちこちにクリスマスイルミネーションが輝いて美しい。
クリスマスらしいクリスマスなんて、やったことないなあ。
つまり、家族みんなで暖かいテーブルを囲んでプレゼントの交換をやったりするやつだ。
この仕事を始めてからは、ずっと年末進行でひたすら仕事してたし、
ここ数年は出版界全体で年末進行自体がかなり楽になってはきたけど、
結局もうクリスマスの習慣がなくなってて、いつもと変わらず仕事してるような気がする。
連載のない時には単行本をやらないと、いつ、まで経っても出せないしね。
さて、今年のクリスマスはどうするかな。
平日だし、まだ印刷所も動いてるし、仕事してるだろうな。
小さいツリーくらいは買ってきてもいいけど、去年は確か枯らしちゃったしなあ。
枯れたツリーは、まだ居間に置いてある。

新日本プロレスは、これから中邑でいくのか。
大阪のビッグマッチで、IWGPチャンピオンの天山にまだ新人の中邑が挑戦し、
なんと勝ってしまったのだ。
まあつまり、ブッカーが、ここは中邑に勝たせておこうと思ったわけだ。
中邑は猪木に気に入られて、急激に売り出されている。
アメリカでは、WWEでも、キャリアの浅いレスラーがチャンピオンになる。
それは、見る側にも了解がある。
興行には新しいスターが必要だし、ベテランはベテランでリスペクトされている。
レスナーはチャンピオンになるが、テイカーも重要な役割を与えられている。
でも、天山は、長いこと中堅にいて陽が当たらなくて、上が出ていってやっとIWGPが取れた。
それが、あっという間に中邑の踏み台だ。
もう少しいい目を見せてやってもよかったような気もするが、
天山じゃ集客力がないかもしれない。
中邑にはもっとないが、明日があるということか。
うーん、プロレス界も厳しいなあ。

「12.16」
日本はどこにいくのか。
小泉はどこに連れて行こうとするのか。
とにかく、あれが日本人が選んだ宰相だ。

うーん、日本は負けなかったが、勝てなかった。
いいシーンもあったけど、それ止まりだったわけだなあ。
大久保は消えちゃうし。
それにしても、あのシミュレーションはどうなんだ。
飛んでないように見えたがなあ。
審判がどうもなあという印象もあったが、それもサッカーだ。
でも、残念だった。
藤田は、ジュビロに戻るんだな。
ちょっと意外だったが、誰の意思なんだろう。
そういえば、森岡は代表に出てこないなあ。
まだ足が治ってないのかな。

9時ごろ、もう目が開いていられなくなって、ベッドに倒れこんだ。
15分くらい寝ようと思って目を閉じたんだけど、目を閉じた瞬間に、意識がなくなってしまった。
でも、しばらくすると、なにか違和感があって目が覚めた。
ベッドの中に入らずに、掛け布団の上で寝てたんだけど、
いつの間にか正ちゃんがぼくの股の間に入って、あのあたりに顎を乗せて熟睡していた。
まったく、調子のいいやつだ。
寝返り打てないじゃないか。
20分くらい経っていたので、正ちゃんを残して起きてきて、仕事を始めたんだけど
正ちゃんはまだベッドで寝ている。

届いた週刊文春を見ていたら、後ろのほうに鈴木義司のヒトコマ漫画があった。
いつも見もせず飛ばすんだけど、今日は、ちょっと引っかかった。
若い女の子が、道を歩くのに引ったくりに遭わないようにと、
「SARS」と書いた紙を掲げ、氷嚢を頭に乗せて歩いている。
それを見て、通りすがりの中年男が震え上がっていて、これは充分効果があるということなのだろう。
こういう鈍い連中を、なんとかしろよ、まったく。
批評でもユーモアでもない。
愚かなだけだ。

また今日も、物置の扉が開いていた。
諦めないなあ。

新宿電脳街で、HDレコーダーを買った。
いろいろ勉強はしてったんだけど、購入したのは、予想外のメーカーだった。
まあ編集はほとんどしないし、RAMでもRWでもいいし、
問題にしたいのはまず画質だったんで、この選択もありかな。
詳しくは、3週ほど後の週アスで。
携帯電話も見たんだけど、ドコモの5シリーズの新しいのが週末に出るし、
auのインフォバーの新しいのももうじき出るんで、それを見てからかな。
とにかく、今のSOは電池が切れるのが早くなっちゃって、そろそろ限界。
ジョグダイヤルと予測変換には未練があるんだがなあ。
インフォバーのニシキゴイは品切れ入荷待ちってとこがネックだな。

吉祥寺駅から歩いて30秒のところに、古い歯科医院があった。
中道商店街の入り口だ。
といっても、気づいてる人があまりいないくらい、目立たない医院だった。
古い洋館風の建物は、なかなか趣があったんだけどね。
爺さんの歯科医がひとりでやっていた。
知り合いのライターが以前通ってたんだけど、一回あたりかかるお金は、10円だったそうだ。
待合室には老人しかいなくて、診療室に入ると、床に抜いた歯がごろごろ落ちてたそうだ。
他の人が待ってても、いってくれれば先にやってあげるからといわれたそうだが、
まあ待ってる年寄りたちは、契約してる老人ホームの人たちで、時間が余ってるからな。
先日、その前を通りかかったら、その歯科医院がなくなっていた。
広い敷地が、石垣を残してブルドーザーでならされていた。
もしかすると、爺さんは亡くなったのかもしれないなあ。
いい家だったんだけど、消えてしまった。
記憶にだけは、残しておこう。

吉祥寺に古いというか物凄く古い和菓子屋がある。
梅香亭というんだけど、もうここが化石みたいな店で、
表のガラス戸も、最近ではガラガラとは開かずに、
開けようとすると爺さんが出てきて中から開けるのを加勢してくれる。
その店で、栗蒸し羊羹を買う。
これが、美味しいというのかなあ、どうもいい表現がないんだけど、
同じく吉祥寺にある俵屋みたいな洗練された和菓子の粋みたいな味じゃなく、
人間の手が作った味がするんだよな。
店は爺さんがひとりでやってるんで、ほとんど商品はない。
ショーケースもほぼカラだ。
饅頭がいくつかと、この羊羹だけが売られている。
秋から冬にかけては、ここの栗蒸し羊羹を買ってきて、渋いお茶を飲む。
饅頭なんか形が歪んでるし、羊羹も栗がびっしりと埋め込まれて不揃いだ。
その不細工な羊羹が、しみじみと美味しい。
今年はもう2本買った。
もう1本くらいいけるかな。

「バンキシャ!」に出てきた。
いつも、迎えの車はだいたい40分くらいで吉祥寺の自宅から四谷の日テレに着く。
今日はいやに来るのが遅いなあと思っていたら、渋滞に嵌っていた。
出発が遅れたのに加えて、上りもまた渋滞だった。
結局1時間以上かかって日テレに到着。
ちょっとはらはらした。
番組には充分間に合うのだが、控え室で今日のイラストを描く時間がなくなりそうだったのだ。
いつも、簡単な今日の流れの説明を受けてから
ひとりでイラストを描く。
その時間が取れるかどうか危なかったのだ。
なんとかぎりぎりで滑り込みセーフ。
ネタがふたつとかみっつとかに制約されてるんで、毎回なかなかむつかしい。
テレビでは、あんまりマニアックなギャグは描けないし、
今回は、番組の内容的にも、ギャグにはしにくいものがあったしね。
わかりやすくてまあ少しは面白いというとこを毎回狙ってるんだけど、
たまに本気で100人くらいにしかわからないものを描きそうになるんだよな。
これテレビで描いたら、あいつとあいつだけは笑うだろうな、とかひとりで笑っている。
しかし、今回はもうひとりの出演者河上さんと、考えがずいぶん違うんで困った。
時間の制約があって、反論まではできないし、討論番組でもないしね。

下北沢方面にある小さい出版社「フリースタイル」から、
「シンボーズ・オフィスへようこそ!」という本が出た(出る)。
これは、20年ほど前に角川が出していた「バラエティ」という雑誌で
南伸坊ほかふたりがホストになってやっていた対談だ。
一部は本になったこともあったのだが、それの完全版が、なんといまごろになって出るのだ。
面白いなあ。
ぼくは、その一回目のゲストに出ている。
その他のゲストは、呉智英・井崎脩五郎・糸井重里・吉田秋生・村松友視・渡辺和博・関川夏央その他だ。
ぼくの回は、とにかく一回目なんで、まだカラーもわからず、どうなにを話せばいいのか、
ぼくもホストたちも手探りしている。
なかなか面白い連載で、ぼくは好きだった。
20年前のオトナの馬鹿話に興味がある人は、書店を探してみたら。
でも、その前に「鉄槌!」を買ってからね。
ちなみに、シンボーズ・オフィスは、ゲストが多すぎて印税では端金になってしまうので、
印税で パーティをやってタダで飲み食いして終わりである。

物置は、今日も扉が細く開いていた。
また正ちゃんが開けたな。
もうそこにゴハンはないと知ってるはずなのに、バカモノめ。

ドス・ガトスで夕食を食べた。
吉祥寺のパルコの脇、中道通り商店街をずっと奥に入ったところにある店だ。
カジュアルだけどなかなか美味しい店で、しばらく前にもいったんだけど、
ちょっと物足りないところもある。
スパニッシュオムレツが前菜で出るんだけど、これが少ないんだなあ。
幅1センチくらいしか出ない。
まあ前菜なんだから当たり前といえば当たり前なんだけど、
玉子好きとしては、もう5倍くらい食べたい。
ぼくは筋金入りの玉子好きで、このカラダは主に、玉子と牛乳とジャガイモで作られている。
子供のころから、この3つは好物だった。
特に玉子は大好きで、小学校時代には、学校から帰ると台所に立ち、
玉子を4つほど割ってフライパンに入れ、オムレツや卵焼きをオヤツとして食べていた。
ぐんぐん大きくなったのも無理はない。
父親も祖父もかなり大柄なんだけど、ぼくの妹はそれほど大きいというわけでもないから、
やはりこの玉子三昧でぼくは成長したのだ。
最近でも、1日1個は食べるなあ。
採りすぎるとそろそろコレステロールを心配しなくちゃいけない年頃だし、
なるべくいい玉子を買うようにはしてるけどね。

[12.10]
正ちゃんの飯を置いてあった物置に、今はもうそれはない。
正ちゃんが場所を覚えてしまったので、置き場所を替えたのだ。
でも、昨日も今日も、物置の扉が開いていた。
正ちゃんが開けたに違いない。
ふっふっふ、がっかりする顔が目に浮かぶようだよ。

新製品なら、スタパ斎藤に聞けばいいんだよな。
あるいは、きっとどこかのweb上で新製品レビューをやってるに違いないから、
とりあえずそれを探してみよう。

「鉄槌!」の増刷が決まりそうだ。
しかし、まだまだ。
ベストセラーを目指すぞ。

週アスが、珍しくTVCMを打つらしい。
こないだうち、電車の中吊りはやってたが、またそれもやるらしい。
年末に勝負かけてるな。
テレビCM(12/8〜10、テレビ朝日、23時〜27時、15秒×19本)
でも、深夜枠だけで、おまけにテレ朝だけか。
さすがアスキー、半端だなあ。

物欲を刺激してるものが、ふたつある。
携帯電話とHDレコーダーだ。
携帯は、今使ってるSO211iが、そろそろ電池が保たなくなってきたんで、
買い替えようと思っていたらINFOBARを見てしまったのだ。
うーん、かっこいいけど電話番号変わっちゃうしどうしようかなあ。
でも、今のSOは、音が悪すぎる。
携帯から携帯にかかってくると、なにいってるんだか聞こえない。
これはきっと、ドコモの音が悪いせいに違いない、と決めつけていたのだ。
こないだ、ドコモの5シリーズをちょっと借りてかけてみたら、
案外ちゃんと聞こえるんで驚いた。
単に、今使ってるSOの性能が悪いだけなのかもしれないなあ。
まあドコモの携帯の音が悪いのは、確かなんだけど。
さて、INFOBARにするか、ドコモの新しいのにするか、どっちがいいかなあ。

もうひとつのHDレコーダーは、カタログをもらってきたんだけど、
まだどれにするか絞ってない。
どうせなら一番大きいのがいいかなと思うんだけど、あと重視するのは、画質と録画方式くらいか。
もう少し勉強しないとどれがいいか決められないが、うーん、これもまた悩むところだ。
ソニーか東芝かビクターかパナソニックか。
どれがいいんだ?

週アスとここで、希望者に年賀状を出すという告知を出したら、
膨大な応募がきてしまった。
去年はそれほど多くなかったので安心してたのだが、やはりサル年のせいだろうか。
ウッキーくんの絵柄だしなあ。
抽選にするかという話もあったのだが、やはり当初の予定通り、全員に出してもらうことにした。
ただ、住所を書いてない人もけっこういるようで、そういう人には届かないので、あしからず。
と書いたら、年賀状を送ってくれというメールがどんどんくるが、
もう締め切ったし、申しこみはうちではない。
また来年やるかもしれないんで、1年ばかり待って。

まったく、最近の正ちゃんの食い意地は、度を超している。
いつも、正ちゃんの飯のキャットフードは、物置にしまってある。
サイエンスダイエットの、肥満用だ。
今やってる袋がそろそろカラになってきたんで、新しいのを出そうと物置を見たら、
新しい袋が見当たらないのだ。
そういえば、物置の扉もちょっと開いていた。
もしかしてとあちこち探したら、 玄関にあった。
正ちゃんはあの重い袋を、コンビニ袋ごとくわえて玄関までずるずると引きずっていき、
中身を食べようと袋をガシガシと噛みまくって力尽きていた。
扉は、自分で開けたのだ。
たぶん、ぼくがそこから自分のご飯を出すのを見て、覚えていたのだろう。
敵ながらあっぱれなやつだが、まったくもうしょうがない。
そう腹いっぱい食わせているわけではないが、あの腹の肉を見れば、内部留保は
充分あるのだ。
どこの猫も、こんなに食い意地が張ってるんだろうか。
飯を食い終わって飯椀から顔を上げた途端、もう次の飯を要求してるし、
ぼくがちょっと台所方面に歩き始めると、
ニャニャニャニャーン!と狂喜して小躍りせんばかりに台所に先導しようとする。
もう嬉しくてぼくのズボンの裾をガリガリ引っ掻くくらいだ。
ぼくが台所にいかずに洗面所に向かったりすると、
人生に絶望したように肩を落として立ち尽くしている。
まあ玉も既にないし、生き甲斐の選択肢は、確かに少ない。
しかし、ぼくはいつも正ちゃんに言い聞かせている。
いいか、目先の欲望ばかりに走っていてはいけない。
人生は、食欲だけでできているんじゃないんだ。
正ちゃんは、わかったのかわからないのか、またニャーニャーと飯を要求するのだ。


契約更改の季節だ。
森保と小村が戦力外通告を受けたと思ったら、今度は相馬と秋田か。
うーん、サッカー選手の旬は短い。
そういえば、東京の王様アマラオも引退だ。
まあ相馬や秋田は引退はしないと思うが、もうトップではないということだ。
以前、井原がマリノスを追われた時にもショックだったが、秋田もちょっと驚いた。
でも、彼らは充分楽しんだと思う。
プロ化以前なら、実業団でデスクワークの合間に職場に迷惑がられながら練習し、
有休を使って遠征し、大会に出る。
クビになることは少ないかもしれないが、給料は少ない。
誰もサッカーなんか観てくれないし、国際マッチでも国立はガラガラだ。
それが今では、スポーツニュースでも野球と並んでサッカーコーナーが必ずある。
給料も、サッカーバブルを経てきた選手は、億を覗いたことだってある。
いい時代になった。
彼らは充分楽しんだ。
もしかしたら、現役引退して第二の人生を歩むものもいるかもしれないが、
悪くはないサッカー人生だったよな。

今日はいい天気だった。
夜になっても暖房の必要もない暖かさだ。
昨日一昨日の季節はずれの台風が嘘のように、上天気だった。
やっぱり、晴れた日は気持ちがいい。
冬の晴天は、空の一番上まで見通せるようだ。
深くて透明な空だ。
こんな日に、仕事してるんじゃなくて、松本か京都あたり散歩できたらなあ。
どうして松本か京都かっていうと、最近いきたいからなんだけど。
松本で栗鹿の子を買って、京都では鍵善でも寄りたいな。
イノダのカツサンドも食べて。
さて、それはおいといて、とりあえず年末進行を頑張ろう。

読売新聞に頼まれて、今年の漫画界の総括対談をすることになった。
思い出しておかないとなあ。

「だサル」改め「いしかわ式」は、ずるずる遅れ続けて、2月発売になった。
原因はハッキリしている。
まったくもう。
今月半ばから、「漫画の時間2」の残りに絶対取りかかるぞ。

関係ないけど、「漫画家残酷物語」の回に見せた
「若者たち」「フーテン 上下」「漫画家残酷物語 全」は、
みんなはらたきさんちで探してもらったものだ。

「電撃ネットワーク」のライブにいってきた。
新宿のグランドキャバレーを日曜に借り切って、
「新宿プロレス」と「クレイジーナイト」を、確か交互にやっている。
新宿プロレスは、リーダーの南部が、知り合いのレスラーを総動員してやっている。
クレイジーナイトは、クセがあって売れない芸人やこれからの芸人を集めてライブをやっている。
電撃のライブもある。
ここのグランドキャバレーは、一度入ったことがあるが、
都内にというか全国で珍しくなりつつあるグランドキャバレーの生き残りだ。
体育館のように広いフロアの真ん中にステージがあって、
専属バンドが演奏して、常連客の爺さんたちがミラーボールの下でホステスたちとステップを踏んでいる。
ホステスも、20代から50代まで、いろいろだ。
昨日のライブは、若手芸人がいまいちだったが、電撃のライブは相変わらず面白かった。
みんな見たことのあるネタばかりだったが、体を張ったネタは、くだらないが説得力がある。
楽屋に顔を出したら、来年は外国公演が多いといていた。
言葉が通じなくても意味が分かるところが強みだな。

足のタコをヤスリで削ってると、正ちゃんがその粉を舐めに来るという話は、以前書いた。
それは、はっきりいって人肉だ。
うーん、やっぱり野生の血だなあと思っていたのだ。
さっき、仕事の合間に耳掃除をしていた。
耳かきで、耳孔をぐりぐりと掃除していたのだ。
ちなみに、ぼくは湿ってるタイプだ。
近所の耳鼻科の助言もあって最近は毎日掃除するのはやめてるのだが、
週に一回でも大して案外成果はない。
耳かきの先についたホコリ程度のささやかな成果を見ていたら、
膝にいた正ちゃんが、いきなりそれをぺろぺろ舐めだして、
しゃぶしゃぶとシャブリつくし、その上、竹製の耳かきをガリガリと噛み始めた。
どうも、正ちゃんにとっては、ぼくの耳垢は人肉と同じく魅惑の味であるらしい。
うーん、これは野生といっていいのかなんなのか。
ちょっと判断に困るとこである。

なんだかいやに寒かったのだ。
確かに雨は降ってるが、ちょっと寒すぎる。
暑さ寒さにはかなり強いぼくが、あまりの寒さに部屋の中でマフラーを巻いていたのだ。
これはなんだか変だなあとオデコに手を当ててみたが、熱はないようだ。
とすると、血行が悪いのだ。
どうも、首と肩胛骨の周りがガチガチになってて、軽い頭痛もある。
凝ってるせいなんじゃないかと思って、夕方、食事のついでに、指圧にいってみた。
首と肩胛骨周りを中心にと注文して、横になった。
もうなんだか信じられないほど凝っていて、最初は指が立たないほどだった。
これじゃ血行も悪くなる。
ほんとはスポーツジムでもいってひと暴れしてくればいいのだが、今日は時間がない。
ひと通り終わり、もう10分腰だけやってと追加注文も済んで、着替えたころにはさっぱりしていた。
もう寒くないどころか、暖かいくらいだ。
よく考えてみれば、室内で20度あれば、そう寒いはずはない。
やっぱり、あれは体感温度が低いだけだったのだ。
ここんとこ熟睡できなかったのも、凝りが原因だな。
日本にはマッサージがあってよかった。
肩こりを知らないガイジンには、この快適さはわからないだろうなあ。

寒い〜。
なんだこの寒さは。
気温は、仕事場で20度弱くらいなんで、そう低いわけではないんだけど、
太陽が出てなくて冷たい雨がしとしと降ってるんで、体感温度がやけに低い。
ついにここ数日は暖房を入れていたが、今日はエアコンも入れた。
とりあえず室温を上げて、あとはデロンギ。
正ちゃんも、寝てる間はベッド、起きてる時には膝の上から離れない。
今も丸くなって膝に貼りついている。
正ちゃんがいると、膝を常に組んでなくちゃいけないんで、ほんとに邪魔なんだよなー。
腰も痛くなるし。
まだマンガ夜話の余韻を引きずってるが、さて、今日も仕事だ。

夜の9時ごろ、どうしても目が開いていられなくなった。
意識を保とうとしても、泥沼に引きずり込まれるように眠ってしまう。
こりゃ駄目だと、とりあえず10分だけ眠ってすっきりしようとベッドに倒れ込んだら、
2時間寝てしまった。
おまけに、まだ眠い。
今日は、週刊新潮の原稿だ。
新潮文庫の中から、なにか1冊名作本を紹介する。
それが週刊新潮に載って、ついでに本の帯に使われたり広告に使われたりする。
そういう原稿だ。
なにを取り上げるのかというと、あの名作だ。
ずーっと、これは読まないでおこうと思っていた、あの名作だ。
どうして読まないでおこうと思っていたのかについては、12月25日発売の新潮で。

4日目のゲストの石田ショーキチくんは、実はここのHPで教わった。
誰かいいゲストはいないかと書いたら、
彼が西風の大ファンで、雑誌で対談したこともあるという情報が寄せられたのだ。
それで、NHKに話して交渉してもらったのだ。
番組開始以来、視聴者からの情報でゲストが決まったのは初めてだな。
どうもありがとう。

4日目終了だー!
ああ開放感。
肩がガチガチに凝ってるが、明日時間があったらマッサージにいってこよう。
今日は、石田ショーキチに救われた。
西風ファンという旗を高々と掲げてくれたので、全体がわかりやすくなった。
特に、今日は岡田・夏目がほぼ見学に回ったんで、重要な戦力になった。
ショーキチくんは頭もいいし、話せるし、ぜひまたなにかの作品で呼びたい。
由良拓也は、ぼくより1年下なのに、ちょっと年寄り臭かったなあ。
仕事が大変なのかな。

今回の4日間は、なかなかバラエティに富んでいた。
「ベルばら」は、相変わらず少女漫画ファンの一部には評判が悪かったようだが、
まあこれは、なにをどうやっても不満なんだろうし、しょうがない。
「三丁目」は大学漫研の話ができたし、
「青春残酷物語」はハシカの話ができたし、
今日は西風の宣伝ができたし、
楽しい4日間だった。
次回まで、3ヶ月。
また面白いネタを仕込んでおきます。
見てくれた人、どうもありがとう。
見逃した人は、再放送のリクエストだね。

3日目終了。
終わった後、家に帰ると急に眠くなってくる。
疲れがたまってきてるな。
夏目は番組前後に一本ずつユンケル飲んでたし。
漫画読んで生放送で放言してればいいんだから楽な商売だとかいうメールがたまにくるけど、
ほんとにわかってないよなあ。
そういえば、今日は番組あてに、「オトナにならなくていいです」というFAXが来てた。
「ベルばら」の日のことなんだけどね。
まあでもあの日は、結局最後までには、実はいうことはすべていったんだけどね。
先に誉めとくと、印象が違うという好例だな。
今日は、みんな熱かったね。
やっぱり、あの時代の永島慎二を語ると、熱くならざるをえない。
ほんとにカッコよかったんだよ。
そして、ほんとにいきなり醒めたんだよ。
本人には耳の痛いことも多かっただろうと思うけど、
まあああいう作品を描いて大勢の若者を迷わせたツケだね。
そのくらいは我慢してもらわなくちゃ。
さあ、明日は責任払い西風だ。
夏目の目はやらないそうだ。
ゲストに助けてもらおう。

2日目終了。
今日はROLLYが、ちゃんと機能していた。
途中でやや失速気味だったが、なんとか最後まで気持ちは維持していた。
前回は緊張してあがりまくり、本番終わってからはじけてたが、
今回は多少慣れたのか、リラックスしていた。
次は、パタリロかほりのぶゆきで呼んでくれとリクエストをして、地味な素顔で去っていった。
ちなみに、髪は金髪だった。
上げ底靴を履いているので、身長はあまりない。
本番後、控え室で次回作品の選定会議。
あれとかあれとか、懸案になってる作品をいろいろ挙げて、交渉はNHKに任せた。
ベストセラーになった作品でも絶版になっているものも多く、
作者本人が取り上げられるのを拒否することもあるし、
4日間の作品の組み合わせもあるし、巻数の多寡の問題もある。
その上メンバーの趣味も微妙に違うし、これでなかなかむつかしいのだ。
さあ明日は永島慎二か。
きっと、ほかにも何冊か持ってくことになるだろうな。

初日終了。
若描きの恥ずかしさと力を、うまく伝えられたろうか。
番組が終わってからFAXを見ていたら、
絵も色も下手だといってたけどそんなことはないと書いたものがあって、
まあ誰にでも伝わるわけじゃないしなと、ちょっとガッカリ。
たかだゆうこは、不発だった。
最初に出てきて喋った時には、一瞬張り切ってたのに、結局入ってこられなかった。
番組中にこっそり、自分で喋らないと誰も振ってくれないよといったのに、
おまけに最後には、大月がわざわざ指名して話させようとしたのに、
オヤジたちの話はむつかしいといっただけだった。
実は詳細なメモを作って、馬鹿話をする予定だったらしいが、
ぼくとか夏目が作品の分析をするのを見て、腰が引けてしまったらしい。
別に同じような話なんかする必要ないのに。
馬鹿話担当でいいのになあ。
せっかく作ったメモがもったいない。
石堂も、面白いネタを持っていたのに、話さないで終わってしまった。
作品中に変なキャラクターがいくつも出てきているという、
石堂の例の観察眼の生きたいいネタだったのに、なぜ自主規制するのかなあ。
みんなもったいないぞ。

[12.1]

よし、いってくる。
うまくいきますように。

さあて、いよいよ「マンガ夜話」だ。
話すことを毎日考えてるんだけど、どうも「ベルばら」が危険だなあ。
この面白さの理由を、どう伝えればいいのか。
その辺が、なかなかむつかしい。
穴が多い作品だけになあ。

週アスのフリマは、わりと空いていた。
古着とオモチャが多くて、期待していったコンピュータ系は、1店しかなかった。
ル・クルーゼの20センチが8500円ってのが目玉かな。
16センチのハート形タイプは、1万円。
南條は本気で悩んでいたが、結局買わずに後悔していた。
それは、アスキーの営業の女の子が買ったんだけど、
知り合いに横からさらわれたようで、かなり悔しかったようだ。
ぼくは、ソフビを2体購入。
ムーミンとスナフキンなんで、そう見せるほどでもない。

ハロプロの運動会にいってきた。
モーニング娘。を中心とする、例のグループだ。
入り口外で持ち物検査があって、カメラは中でお預かりしますといわれたので、
あっそうといって、そのままシカトして入ろうとすると、
入り口を入ったところで、また検査がある。
二重になってるとは思わなかった。
カメラは向こうでお預かりしますと机を指差すので、あっそうとシカトして入場した。
厳重なんだかザルなんだか、判断がむつかしいとこだ。
まあつまり、カメラ小僧がパンツの
生写真を撮るのを阻止したいんだろうから問題ない。
ぼくはメモ変わりにするだけだ。
観客は子供が多いのかと思ったら、若くてむさ苦しい男が圧倒的に多かった。
40数人の少女が走ったり騎馬戦をやったりするのを見るために、東京ドームが貸し切られるんだけど、
でも、さすがにもう神通力は切れたらしく、入りは7割ほどだ。
だだっ広いドームのグラウンドというかアリーナ部分に、
40数人の少女とスタッフがまばらにいるだけで、スカスカだ。
取材も、こないのか制限してるのか、姿がほとんど見えない。
カネをまったくかけていなくて、オーロラビジョンひとつ増設していない。
遠くから誰だかわからない少女が走ってるのを見てても、盛り上がらないことこの上ない。
2時間しか寝ないでいったので、もう飽きてしまって、眠くて困った。
まあファンの生態とかグッズの暴利ぶりとか、見るべきものはたくさんあったからいいんだけど。
明日は、ビッグサイトに週アスの主催するフリーマーケットの取材にいく。
一昨日もビッグサイトでロボット展の取材だったし、
なかなか「マンガ夜話」用の本を集中して読んでる時間がない。
三丁目以外は、ちゃんと読んであるから、まあこちらも問題ないんだけど、
それでももう一回さらっておきたいからなあ。

髪を切りにいったついでに、吉祥寺パルコに寄った。
本屋でざっと新刊を見て、洋服屋のフロアに向かった。
ここのポール・スミスは、かなりごひいきなのだ。
なにか冬ものでも買おうと思ったのだが、結局は買わなかった。
綺麗なシャツがあったんでサイズを見たら、Mしかなかったので、店員の女の子を呼んだ。
やや太目の年増だったのだが、その子にLはないのと聞いたのだ。
出てるだけですねといいながら、その子はほかのシャツを取り上げて、これならLですという。
ここのポール・スミスは、わりと丁寧な接客をする店だったのだ。
こんな、売れればなんでもいいという売り方は珍しい。
ぼくがほしいシャツとは違うものを見せられてもなあ。
それは要らないというと、着てみますかとMサイズのシャツを取り上げる。
サイズが合わないから無理だよというと、Mでもそんなに細くは作ってないですよという。
ぼくは身長180センチあって、スポーツ好きだし、それなりのガタイをしている。
Mサイズの服が着られたことはない。
肩幅も袖の長さも胴回りも、まるで足りない。
太い細いの問題じゃなくて体格が違うじゃないといったら、
いきなり背中を向けたまま立ち上がって、どこかにいってしまった。
どうも怒ったらしい。
しょうがないのでぼくもそのまま出てきたが、買う気満々だったのになあ。
それにしても、あの子は接客業には向いてないんじゃないかな。

夜半に、いきなりインターネットの接続が切れてしまった。
少し前にも数時間切れて、いつの間にか復旧していたことがあったが、
今日のも、今のところ同じようなケース臭い。
まだ復旧してないけどね。
メールもネットも駄目だ。
これはいったい、うちの契約してるUSENの問題なんだろうか。
前から時々切れてることがあるんだよな。
ほとんどは数分なんで、まあいいかと思って使ってるんだけど。
ちょっと確かめたほうがいいかなあ。
仕事に差し支えるもんな。

猿テニスにいってきた。
猿テニスがなにかについては、「秘密の手帖」を買えばわかる仕組みになっている。
けらえいこが旦那とふたりで参加したいというので、紹介がてら参加したのだ。
今週はそれどころじゃないが、猿増殖のためには仕方がない。
この3日くらい、ろくに寝てないのだが、頑張って1時に厚生年金スポーツセンターに向かう。
前日の天気予報では、12時から雨だったが、なんとか終わるまでは保った。
今日は、感じの鈴木みそが告知メールをせっせと出したためか、参加者が多かった。
みそ夫婦と、みそ妻の友人数人と、けら夫妻と吉田戦車とぼくと、あと数人。
前回はかなり悲惨な状況だったらしいが、今日はメンバーを入れ替えて適度に休みつつできた。
といっても、コート2面で12人くらいだから、3試合に2試合はやってるんだけどね。
ここ2年、五十肩で腕が上がらなかったが、今日ふと腕を上げてみたら、上がるのだ。
おお、ついに完治したかと思ったんだけど、まだ完全ではないようだ。
ちょっとひっかかるし、可動域もやや狭い。

五十肩は、肩が痛くなるんだと思ってる人が多いが、そうではない。
腕を体側に降ろした形から、コンパスを開くように上げていくと、
一番酷い時には、15度くらいしか開かなかった。
前にはあがるんだけど、横に上がらない。
それ以上上げようとすると痛いんだと思ってる人も多いが、そうではない。
それ以上、上がらないのだ。
つまり、ヒジの関節が真っ直ぐを越えて反対側に曲がっていくことがないように、
腕が十五度以上、上方に上がらなくなるのだ。
無理に上げようとすれば、当然、ヒジの関節を逆に曲げるように痛い。
一度、階段でつまづいて、ふと手を伸ばして支えようとして体重がかかった時には、
あまりの激痛に、30分くらい階段でうずくまって唸っていた。
そのくらい痛いのだ。
ちょうど柔術を習い始めた頃だったのだが、これでは練習ができない。
コーチは、痛くないようなものだけやったらといってくれたが、
それは五十肩を理解していないからだ。
肩が上げられないということは、転んだ時に手をついて支えるということができないのだ。
棒のように倒れるしかないのだ。
これは、恐ろしい。
スキーも、このおかげで、1シーズン棒に振った。

それが、ほとんど真上まで上がるようになっていたのだ。
これはガンガン打てるぞと思ったのだが、やはりまだ急には無理だった。
八分くらいの力で打てば、そう痛くはないが、サーブとハイボレーとスマッシュは、まだかなり痛い。
でも、ストロークはだいぶ戻ってきた。
後ろに引けるようになってきたし、フォロースルーもできるようになったので、
だいぶ強い球も打てるのだ。
まだ本格的にはスピードは戻ってないが、きっと来夏までにはなんとかなるだろう。
ちょっとまた楽しみが増えたのである。

猿テニスは、1時から5時まで、みっちりやった。
けらは汗ぐっしょりでふらふらになっていたが、猿テニスでは、このくらい楽な方だ。
けらは久し振りに会ったが、やや顎の下が膨らんで、全身も多少流線型になっていた。
風洞実験の空力は乱気流も少なくてよさそうだが、実用的にはどうかな。
4時に奥様組が先に引き上げて、あとは自由業と自営業組だけ。
いきなり男テニスになって、ガツンガツンフルパワーでラケットを振り回す。
こっちのほうが好きだなあ。
奥様方はみんな凄くうまいのだが、どうももうひとつスカッとしない。
空いてるところに球を置かれても、負けた実感がないんだよな。
もっと真っ正面から打ち合わんかーいという気持ちもないでもない。
伊良部が、大リーグでは誰も癖を盗んだりしないというのに似てるかもしれないな。
体はかなり疲れたが、気分は晴れた。
今週は漫画を読まなくちゃいけないのに、毎日取材で出かけなくちゃいけない。
まあ今日の貯金で乗り切ろう。

[11.28]

NHKと「マンガ夜話」の打ち合わせ。
どれもむつかしいが、今回は特に、西風がむつかしい。
どうも強く押すのがぼくだけしかいないんじゃないかという気がする。
誰か強力なゲストがほしい。
きちんと話せる人でも、ただ凄く好きな人でもいい。
西風のうまさを、見てる人に伝えたい。
頑張らないとなあ。
誰かいいゲストいない?

「マンガ夜話」が近くなってくると、どんどん家から出なくなってくる。
出られなくなってくるのだ。
時間がもったいないので、仕事以外のことはほとんどしなくなる。
ただでさえ今月はいろいろ本業以外のことが重なって忙しい。
来月になれば、年末進行はあるけど、今月よりは楽になるんじゃないかな。
来月になればなったで、またバタバタしてるかな。
最近はなんだか毎月、今月は特に忙しいと思ってるような気がするなあ。
それにしても、「三丁目」は長い……。

「だサル」改め「いしかわ式」の次は、やっぱり「漫画の時間2」かなあ。
いろいろ作りたい本はあるんだけど、時間が足りない。
比較的早く作れる本もあるけど、それを優先してると、「漫画の時間2」は永遠に出ないし、
どれを選ぶかがむつかしい。
でも、なんにしろ本を一冊作るのは、すごく時間と手間がかかる。
でも楽しいから、ついますます時間をかけてしまって、
いったあれはいいつ出るんだと、読者からメールがくることになる。
さぼってるわけじゃないんだよな。
日々の連載もあるしなあ。
うーん、やっぱり「漫画の時間2」かなあ……。
タイトルって、やっぱり「2」のほうがいいんだろうか。
違う名前をつけたほうがいいかなあ。
考えなくちゃいけないことは多い。
宗左近の本も作りたいし、あれもあれもあれもあれも、もうすぐ出してしまいたい。
ああ時間がないなあ。

ちょっと用事があって、中道商店街にいった。
ここは、ずっと昔、20年くらい前に、ぼくが住んでいたことがある。
あのころはただの細い道で、両側にぽつぽつと確かに商店はあったが、
そう人出もなかった。
ぼくは入り口に近い。まめ蔵の入っているビルの3階にいたんだけど、
夜になると酔っ払いが時々大声を上げて歩いていくのがうるさかったくらいで、
あとは静かな道だったのだ。
それが、いつの間にかお洒落な店が並び、若者がぞろぞろと歩く一帯になってしまった。
隔世の感だなあ。
ぼくが住むまた前は、ほんとにひと気のない道だった。
ぼくが後に住んだカントリーハイツというマンションも、
学生時代には、カントリーアパートという廃墟のような、人が住んで居るのかいないのか
よく見ないとわからないようなガラスの割れた窓の並ぶボロアパートだった。
中道の奥のコンビニでカラーコピーを取っていたら、
知らない男に声をかけられた。
中川と名乗るそいつは、実は知らない男ではなかった。
10年近く前に、ぼくのアシスタントに応募したことがあるらしい。
さすがに顔は覚えていなかった。
もちろん、その時には採用には至らなかったわけだが、今も絵を描いて飯を食っているようだ。
http://homepage1.nifty.com/hiroki/
この仕事をもう30年近くやっていると、元アシスタントやアシスタント希望者に、
ずっと経ってから関係ないところで会うことがある。
まだイラストとか漫画関係の仕事をしてる場合もあるし、もう離れていることもある。
AV監督になって名を上げたものもいるし、ゲーム会社に入って開発をやってるやつもいる。
みんなそれぞれ生きてるな。
頑張れよ。

知り合いの結婚披露パーティに顔を出してきた。
場所は、今が旬の、例の有栖川がパーティをやった、青山のカナダ大使館だ。
おおここが、とちょっとウキウキと入ってみたが、まあ特別変わったとこがあるわけではない。
ラサール−東大−外資というコースの新郎だったので、それらしい客が多かった。
ぼくは新婦側友人だったのだが、会場の隅でいっしょにいったふたりでずっと話しながら会場を見ていた。
明るく正しい夫婦になるだろうという印象のカップルだったな。
どうもまわりに世間を拗ねた連中が多いんで、こういう場所はちょっと眩しいや。

スーツを久し振りに着たんだけど、ネクタイは苦しい。
これを毎日締めてたことがあるのが信じられない。
年に2回くらいはスーツを着る機会があるのだが、
それでかろうじてネクタイの締め方を忘れないでいられる。
ぼくが一番好きで着ているのは、ちょっと古い型のスーツなので、襟もかなり細い。
当然ネクタイも細いものでないと合わない。
でも、細いネクタイなんて、新品を売ってないんだよな。
それで、古着屋で傷んでなくてデザインのいいネクタイを探すんだけど、
けっこう出物もある。
流行が変わって普通のサラリーマンは細い襟のスーツなんて着られないから、
気に入ってたのに手放したいいものがわりと出回っている。
まあそうたくさんは持ってないけどね。
年に2回しか着ないんだから。

ビックリしたー。
午前3時45分、けっこう大きい地震があった。
コンピュータに向かって黙々と絵を描いていたら、グラグラッときた。
どうも地震は逃げようがないんでやだよなあ。
すぐつけてみたテレビの地震情報によれば、宮城、福島、千葉、栃木あたりが中心か。
大きいところでも震度3だから、まあ大したことはない。
大地震はいつかくるんだろうが、もう50年くらいは先であってほしいなあ。

うちには、いくつか猫ドアがある。
正確には、上にちょうつがいのついたスイングドアだ。
人間用の扉の下の方に穴を空けて、そこに嵌めこんである。
正ちゃんはいつも、鼻先でぐいと押して入ってくる。
外からでも中からでも、押せば開くようになっているが、入ってこられたくない時のために、鍵もついている。
ロックすれば、押してもドアは開かない。
猫の毛アレルギーの人がきてたり、コンピュータを開いてたりする時に、たまに鍵をかけるが、
最近は、ほとんどかけていなかった。
昨日から、時々、廊下から入ってくる扉で、ガンという音がすることがあった。
仕事してる時とか寝てる時とかに、ガン、というけっこう大きい音が聞こえるのだ。
なんだろうなあと思っていたのだが、さっきはっと思いついて、ロックを見てみたら、
案の定、室内に入る方向のロックがかかっていた。
あの音は、正ちゃんがためらわずドアをくぐろうとして、激突する音だったのだ。
きっと、鼻先で押してる間に、ロックがずれてかかっちゃったんだなあ。
申し訳ない。

やっとタブレットが使えるようになった。
ウィンドウズはまだ動作が不安定だが、マックはもう完調だ。
もう1日早く直ってたらなあ。
マーベルコミックのイベントは、「ぼくらのMarvelComics(仮称)」展という。
12月の13日から1月5日まで、渋谷のパルコミュージアムで開催される。
イラストレーターを中心とするいろんなアーチストが、
マーベルのキャラを使ってなにかをする。
誰がどんなことをするのかは知らないが、ぼくは絵を3点描いた。
小野さんとの対談も、マーベルのファンクラブ誌ゼロ号用だ。
アメコミも、昔とはずいぶん変わった。
日本の漫画と相互に影響を与え合い、少しずつ近くなってきている。
今はまだそれぞれの歴史と文化の違いを抱えて、交流も狭いものだが、
いつか活発に人と作品をやりとりするようになるかもしれないな。

今日は、久し振りに代官山まで出かけた。
アドレスの先に、ちょっと面白い貸しスペースがある。
半地下がショールームで、中2階がネイルサロンで、最上階が貸しスペースで、
それがみんなしきりもなしにつながっている。
最上階はよく陽が当たり、昨日はあまりの寒さについに暖房を出してしまったのに、
今日は日中の対談と撮影だったので、汗ばむくらい。
実は昨日の寒さに、今年初めて薄いウールのセーターを着てったのだが、大失敗であった。
対談は、小野耕世さんとで、アメリカンコミックについてだ。
というか、マーベルコミックについてだ。
もうじき、マーベルコミック関連のイベントがあるんで、その関係。
でも、そのイベント用の絵の締め切りが今日だったことは、ちょっと内緒。

タブレットは、各方面の協力によって、だいぶ復活してきた。
ウィンドウズでは、ほぼ問題なく使えるようになってきた。
あとはマックだ。
仕事しながらの修復なんで、はかがいかない。
睡眠時間削ってるんで、もう眠い眠い。
今月は、こんな状態がずっと続くな。
正ちゃんは相変わらず飯を要求してるか膝に入って寝てるかのどっちかだ。
さっきから膝が痛くて組み替えたいんだけど、
ちょっと動くと凄く不機嫌そうな声で「うう〜ん!」っていうんだよなー。

タブレットが使えない状況が、ずっと続いている。
マックは、ドライバーを読んでくれない。
仕方ないんでウィンドウズで描いてるんだけど、メモリ500では、大きい絵が描けない。
マックに入ってるペインター5.5が、一番好きなんだけど、
ウィンドウズに入れてる6でも、描けなくはない。
でもウィンドウズでも、不具合が多くてまともに描けない。
どこがどういけないのか、考えている余裕が、今はというかここんとこずっとない。
目の前のことを日々片づけていくしかない状況で、
コンピュータをいじってる時間はないのだ。
でも、いじらないと仕事ができない。
寝てる場合じゃないんだけど、これ以上寝ないと、頭がおかしくなる。
飯食ってる時間がないんだけど、食わないと腹が減る。
このへん、ジレンマなのだ。
今日はついに思い切って7時間寝たので、わりと論理的思考ができる。
ああでも弱った。
もう今日にでも描かなきゃいけない絵があるのに。
コンピュータは、ほんとに面倒だなあ。
調子のいい時には便利なんだけど。

正ちゃんは、ほんとにどうしちゃったんだろう。
ご飯をやるとあっという間に食べ尽くして、茶碗から顔を上げた瞬間から次の飯を要求する。
なんだか1日中、メシメシと僕の椅子の横で、うるさく鳴き続けているのだ。
ほんとにボケ老人になっちゃったんじゃないか。
おじいちゃんもうご飯は食べたでしょとかいってたのは数日で、
もうここんとこは、単にうるさい。
冬が近いし、冬眠にはいるのかもしれないなあ。

「11.13」
民主党は、案外伸びなかった。
200近くいくのかと思った。
結局、共産・社民が減って、その分を民主が取ったということか。
それと保守と。
田中真紀子は、これも案外伸びなかった。
田中 98112
星野 61937
白川 30086
全国区人気は落ちたろうが、さすがに地元では圧勝だろうと思っていたのに、星野に追い上げられた。
白川が出ていなかったら、危なかったかも。
あちこちでいくつも小さいドラマがある。
本人たちには、もちろん大ドラマだろう。
開票の次の日の朝刊は、そのドラマを読む楽しみがある。
全国の都道府県で、当選者と次点次々点を見ていくと、いろんなものが見えてくる。
闘った本人たちには申し訳ないが、それがいつも楽しみだ。
選挙は、はたで見ているぶんには面白い。
父親の選挙は、手伝いはしなかったが、終盤いつも見に行っていた。
選挙自体が好きって人は多いが、気持ちはわかる。
あの高揚感というか不思議な感情は、普段の生活では味わえないものだ。
自分で参加するのはちょっと遠慮したいけどね。

暮れに渋谷パルコで、マーベルコミック関連の展覧会があって、
そこで展示する絵を描かなくちゃいけないんだけど、
搬入日ぎりぎりまで大丈夫だったはずなのに、パンフを刷るんでいきなり締め切りが早くなった。
おまけに、そのパンフで対談まである。
今月はマンガ夜話もあるのになあ。

投票にいってから、PRIDEに出かけた。
メロネットの竹内・金原両氏といっしょ。
いやー、今日は面白かったよー。
○○
グッドリッジvsダン・ボビッシュ
一瞬でボビッシュの負け
どうもグッドリッジのパンチで、目を傷めたらしい
ランペイジ・ジャクソンvsチャック・リデル
チャック・リデルにはかなり期待したんだがなあ。
ジャクソンはこんなにうまかったのかという立ち技技術で押していく
リデルは、もうひとつ力を発揮できないまま、ジャクソンの勝ち
シウバvs吉田
シウバが意外なほど打ち合いにいっていない
1Rで吉田がタックルからテイクダウンを奪うが、シウバも吉田の攻めを許さない
ここで攻めきれなかったのが惜しかった
何度もシウバを投げていいポジションを取ったのになあ
2Rでシウバが打撃を出し始めると、さすがに吉田は旗色が悪い
結局、判定だったが3-0でシウバが勝った
かなり吉田もパンチと膝を浴びたしな
ダン・ヘンダーソンvsブスタマンチ
さすがのブスタマンチも、もう年か
一瞬でやられてしまった
ヘンダーソンは、KOKのチャンピオンだもんな
ヒーリングvs山本宜久
山本は、リングスを辞めて高田のとこに移ったら、高田みたいになっちゃったなあ
ヒーリングは簡単にテイクダウンを取られるが、山本がうまいというよりもヒーリングのスキルが低いという印象
勢いで押せる時にはヒーリングもいいんだけど、一端止まるともたついてしまう
でも山本も雑で攻め手にまるで欠ける
その上、スタミナが切れて、最後はしがみついてるだけ
とどめを刺してもらってよかった
桜庭vsランデルマン
ドンキーコングとマリオの闘い
桜庭は押されまくる
やっぱりブラジリアン柔術系みたいな技の対決には強いけど、パワー系は弱いなあ
このまま負けてしまうんじゃないかと思ったけど、
最後にランデルマンの腕を取って、逃げようとするところに乗じてタップを奪う
ミルコvsノゲイラ
これが面白かった
ノゲイラが勝つだろうと思っていたが、そう簡単ではなかった
1Rはミルコのペース
ミルコはいいパンチを出し続け、ハイキックを出し、ノゲイラのタックルはみんな切られ、圧倒的不利
ミルコは2線級と当てられ続けてる間に、すっかり自信をつけたな
これはミルコが勝ってしまうのか
2R開始早々、ノゲイラのタックルでテイクダウン
マウントを取ってパンチ
ミルコが逃げようとしたところを、腕を取って腕ひしぎ
やったー、ノゲイラの勝ちだー!
でも、小池栄子に入場時に着て出てきたガウンをプレゼントしたのはずるいぞ
ミドル級決勝
シウバvsジャクソン
開始早々シウバはネックロックでチャンス
それを外されると、ジャクソンが形勢逆転
ハーフガードは取られているがマウントを取ってがんがんパンチを出す
シウバは守勢一方で、イエローカードが出たかな
スタンドに戻って、シウバは勝負に出て、膝を入れる
それが当たったのを見て、首を抱えて、連発で膝を出し続ける
レフェリーストップでシウバ優勝賞金2000万ゲット

高田が大晦日にPRIDEも出撃することを発表した。
K-1と猪木祭りに先行されて、不利ではあるがこのままでは埋もれてしまうという危機感か。
問題は、カードだな。
なにはともあれ、これで三つ巴だ。
「去るものは追わず」と猪木に絶縁宣言をしたのは、同日の猪木祭りに対する牽制だな。
○○
それにしても、案外客はみんな関節技の知識がない。
テレビで半端に言葉だけ覚えて、それがどういうものなんだか知らないまま見ている。
最近は格闘技を見にいくと、ずーっと喋っている人が多いのに驚く。
テレビの前で見てる気分なんだろうな。
今回も、周りの人たちが話してるのを聞きながら見てたんだけど、知識が無茶苦茶だ。
マウントを取られて、逃げようと下から腕を取ると、
おーっ三角極まりそうとか、あちこちから聞こえる。
どういう形になるとそういう仕組みで極まるのか、知らないで見てるんだなあ。

帰ってきたら11時。
すぐテレビをつける。
やっぱり、とりあえず義理もあるし日テレのバンキシャSP「ゲキセン」だな。
ふーむ、与党は負けはしなかった、民主は勝ったが政権は取れなかった、というところか。
あとは、どのくらいの差で最終的に落ち着くのかということだな。
政権交代が現実問題として起きうるという危機感がないと、なにも変わらない。
さて、選挙速報見ながら仕事しよう。
でももう速報じゃないか。

PRIDEは、大晦日決戦を忌避したようだ。
K-1に曙が入っちゃったからなあ。
曙×サップ以上のカードは無理だということか。
確かにインパクトはあった。
サップもテクニックがあるわけじゃないし、体力勝負の曙となら面白くなるかもしれない。
しかし、ふたりが並んでるとこを見ると、ほんとに曙はデカイ。
サップが一回り小さく見える。
しかし、データを見ると、サップ200センチ、曙203センチ。
いい加減なのはどっちなんだ。
サップだって大きいからなあ。

まだ確かめてないが、クラッシュ・ホーリーが死んだそうだ。
WWEで、脇だけどうまいプロレスを見せていた。
ちょっとトンパチ風のキャラで、体もかなり小さかったから、メインに出ることはなかったが、
プロレスをよく知っているレスラーだったのに。
最近レスラーがよく死ぬような気がする。
大変な仕事なのはあるが、それ以外にも理由はあるのかもなあ。
冥福を祈る。

さっき、近所に住む青年実業家Kに、「鉄槌!」を届けてきた。
Kは留守だったので、女房に渡して、その帰りのことだ。
もう6時近くて、外は真っ暗だった。
住宅街の暗い道を歩いていたら、向こうから自転車が2台並んで走ってきた。
大人用と子供用だ。
大人用自転車には、母親らしき女の人が乗っているのがぼんやりと見えた。
そして、子供用には、おお、誰も乗っていなかった。
無人の自転車が、夜の住宅街を疾走してくるのだ。
自転車が街頭の明かりの下にきたら、謎は解けた。
母親が左手で自分の自転車のハンドルを持ち、右手で子供用自転車のハンドルを持って走っていた。
たぶん、子供がどこかに置いてきた自転車を取りに行ったんだろう。
器用なもんだが、ちょっとびっくりしたのであった。

曙がK-1移籍か。
噂だけはずっとあったけど、まさかほんとに移るとは。
師匠の高見山が、裏切りだというコメントを出しているが、
高見山だってプロレス転向が一時は決定していたと関係者が断言していたこともあったし、
本人がやりたいんなら、止めるようなことじゃない。
若乃花に続いて曙と、横綱がふたりも角界を去るというのは、
いかに今の角界に魅力がなくなっているかということだな。
頂点に上り詰めた横綱は、角界で一生安泰のはずだったのに。
これからは、世界チャンピオンになってもトンカツ屋のコックやらないと食えないボクシングみたいな、
凋落が始まるのかもしれないな。
それだけ選択肢が増えたということで、見る側としてはそう悪くはないんだけどね。

いかん。
さっきから、原稿を書きながら、気がつくと寝ている。
雨の音がいけない。
ずっと断続的に続く単調な音は、眠気を誘うのだ。
あんまり寝ないで出かけたから、そろそろ眠くなるころなんだけど。
どこにいったのかというと、南青山に、沢田としきの個展を見に行ったのだ。
彼はぼくの古い友人の夫だ。
昔は漫画っぽい線画のイラストを描いてたが、最近は塗りものが多いようだ。
今回の個展も油かリキテックスのちょっとデフォルメしたものが多かった。
水彩もある。
不透明だからグワッシュかな。
絵皿も焼いている。
今回のタイトルは「! VIVA LA MUSICA !」だっけな、音楽万歳という意味だ。
沢田としきは、すごくよくなった。
昔の漫画っぽいころよりもずっといい。
今回特によかったのは、アフリカにいって描いてきたスケッチだ。
中でも、人物だ。
みんないきいきと首を伸ばし、前を見ている。
ああ生きてるなあと思わせる絵だ。
絵を描くのはいいなあ。
沢田くんも、いつも旅行するとスケッチブック1枚か枚で終わってしまうんで、
今回の旅行はスケッチブック全部使おうと思っていったといってたが、
決心しないと、旅先ではなかなか描けないんだよな。
今度の旅行では、ぼくもスケッチブック1冊描きたいもんだ。
いつも、持ってはいくんだけど、1枚で終わっちゃうんだよな。
ところで、個展の会場は、昔アスキーがあった場所のすぐ隣だった。
ちょっと懐かしかった。

昨日は、変な撮影をした。
週アスに掲載される広告なんだけど、写真漫画になっているのだ。
見開きで、商品を薦める形になってるんだけど、週アスもと担当のエモやんと共に寸劇を演じている。
猥褻じゃないので中国人は怒らないと思うけど。
そう大した演技はないが、コマ数が多いんで面倒だった。
近いうちに掲載されると思う。
ちょっと恥ずかしい。

明治の学園祭にいった時、キャンパス入り口で、キャンペーンガールがなにか配っていた。
「クールショック」というロッテの製品がある。
小さいケースに、2,3センチの薄いシートが入っていて、
それが無茶苦茶辛いというか、舌を刺す。
たぶん、気分転換とか眠気醒まし用なんだと思うけど、それを配っていたのだ。
数人で揃いの服を着て、なにか口々にいいながら、ぼくの前にそのケースをサッと差し出すので、
なにげなく受け取ったら、彼女は手を離さないのだ。
一瞬それを引っ張り合う形になった。
「……?」
ぼくは彼女が何をしてるのかよくわからなかった。
そしたら彼女は、「ケースに指を入れてください」というのだ。
「……?」
なんのこと?
「一枚お取りください」
また彼女はいうのだ。
えーっ? こんな小さなシートを、1枚ずつ配ってるのか?
それって、フリスクを1粒ずつ配ってるようなもんだろ。
わざわざキャンペーンガール雇って、1枚ずつ配るのか。
ロッテ、ケチすぎだぞ。

iTunesのウィンドウズ用をダウンロードしてきたんだけど、まだ使ってる時間がない。
というか、まだどんなものなのかも見てない。
使い勝手もよさそうだし、早く移行したいんだけど、
ちょっと今の状況を乗り切ってからだなあ。
なんだか今年は、常に追われてるような気がする。
頑張って仕事を片づけて、PRIDEにいくぞ。

久し振りに学園祭に顔を出してきた。
現役の学生の話によると、明治で学園祭が開かれるのは、4年ぶりだそうだ。
なんとか今年の4年生も、ぎりぎりで学園祭を経験して卒業できるわけだ。
とはいっても、久々のせいもあるのか、ちょっと盛り上がりには欠けてたかも。
学園祭なのに、酒の持ちこみ禁止とか、制約が多いからなあ。
漫研の展示会場は、1号館の3階。
いってみると、入って右側にイラストが壁に並べてあって、
左側では漫研恒例の似顔絵描きのテーブルが並んでいる。
イラストは、ぼくらの学生時代と、レベル的には大差ない。
アニメ系が増えたが、そう驚くほどのものが見られるわけでもない。
昔は水張りしたパネルで展示していたが、今は紙だ。
サイズも小さい。
コンピュータで出力したものもいくつかある。
似顔絵を描かれてくれというので、3人に描いてもらう。
すごく時間がかかったのに驚くほど全然似てなかったが、まあご愛敬かな。
昔は下描きなしの一発筆描きだったが、今は鉛筆でじっくり下描きを入れる。
一発描きのほうが上達すると思うんだがなあ。
OBも何人かきていた。
4年ほど下の女の子が子供連れできていたが、もう当然女の子ではなく、49歳だった。
昔は本人が18歳だったのに、もう長男が18歳だそうだ。
漫画家になった連中も4人ほどきていた。
五十嵐・渡辺・田川・宮島と、たぶん4人だ。
みんないい年になった。
ぼくが卒業してから入ってきた連中だと思うんだけど。
確か、山田詠美と同期なんじゃないかな。
ぼくの同期連中は誰もこなかったが、初日には、もっと上の世代が何人かきていたようだ。
やっぱり、久し振りの学園祭だったし、いつもよりもOBが多かったな。
キャンパスは知らない建物ばっかりで変わってたけど、学生時代は、いつでも懐かしい。
大学前にあったキッドアイラックホールは、まだあるのかなあ。
雨が降ってたけど、ちょっと気分転換になったかな。

今年はうちの大学で学園祭がある。
当たり前みたいだけど、実は明治大学は、ずいぶん長いこと、学園祭が開かれていなかった。
明治はみっつ校舎があって、かつてはそれぞれで違う時期に学園祭があった。
今年は、ひとつだけで復活する。
明大前にある和泉校舎で、今日までだ。
ちょっとのぞきにいこうか、でも雨が降り出したしなあ。
仕事も溜まる一方だし。
ちょっと悩むところだ。
さすがに、もう現役の連中とは面識がほぼない。
前後数年の連中もきっと多少くるだろうが、最終日じゃないかもなあ。
ほんとは昨日いきたかったんだけど、バンキシャだったしね。
なんだか寝つけずに、もう午前9時半なんだけど、まだ起きている。
ちょっとは寝ておきたいんだがな。

70年代の学園祭は、楽しかった。
ほかのクラブの展示はほとんど見なかったけど、
漫研の会場でみんなとわいわい騒いだり似顔絵描いたりしてるだけで、充分に楽しかった。
なにがあんなに楽しかったんだろうなあ。
大したことしてなかったのに。
あの頃は、似顔絵が50円じゃなかったかな。
何人が描いても50円。
客が少ない時には、全員でよってたかって描く。
ぼくは似顔絵名人と謳われていて、ぼくが描く時には、ほかの部員が集まってきたものだ。
でも、客の人気は、似てないけど可愛く描く部員に集まっていた。
ぼくが描いてる時には、ほかの部員が、おおーっと声を上げるので、
描かれているほうはかなり期待するんだけど、
出来上がった似顔絵を見て喜ぶ女の子は少なかった。
ぼくもまだ分別を持つには若すぎたし、サービスなしで、ずばりと似てる絵を描いていたんで、
女の客の中には、受け取った瞬間怒って破り捨てる子もいた。
今思い返せば、無慈悲なことをしたものだ。
今もサービスは苦手だけどね。

[11.7]

中国は大騒ぎだな。
騒ぎの元になった日本人留学生は退学で教師はクビになったようだ。
中国人が学生寮に入り込んで無関係の日本人学生に乱暴して怪我を負わせたりしている。
最初は学生がちょっと失礼なことを書いた紙を提げてたという話だったが、
本人達は否定している。
中国にも日本にもいいことのなにもない、なんだか不毛な騒ぎだなあ。

「週刊ポスト」の「弐十手物語」が終わる。
ファンもいるだろうし残念だという人ももちろんいるとは思うが、
個人的にはやれやれといったところだ。
驚いたのは、次回作だ。
原作の小池一夫は続くのだが、演し物が、「子連れ狼」なのだ。
いやもちろん作画は小島剛夕ではない。
森秀樹なのだ。
予告カットの大五郎は、小島剛夕そっくりだ。
森秀樹は、小島風の線の多い絵をキャリアの途中から描き始めていたし、
しっかりした画力も身につけたから、描けなくはないだろうが、
なぜ、子連れ、なぜ、ポスト。
まだ漫画誌でできるだろうに、なぜ注目度の圧倒的に落ちる一般誌で連載するんだろう。
一般的にいって、活字系の雑誌で連載するのは、冒険だ。
生産量が多くて、漫画誌もやるし一般誌もやるというタイプの漫画家は、どこでやってもそう差はない。
しかし、一本しか連載できないタイプの漫画家が一般誌で連載を始めるのは、
かなりこの先の販路を狭める結果になるかもしれない。
森秀樹は構成力もしっかりしているし、漫画誌でばりばりやれると思っていたのに、
意外な進路を選んだものだ。

やっと税金その他を払ってきた。
でも、時間がないので、市制センターまで自転車で行って、速攻で払って帰ってきた。
健康保険は高すぎだ。
最近は、取材以外でなかなか外に出ない。
いつも正ちゃんとふたりで暮らしている。
ずーっとコンピュータの前に座っていると、すぐ膝に入ってきて動かない。
シャープペンの先で尻尾のつけねにぷすりと刺してやると、すごく微妙な顔をする。
ちくちくちくと背中を上っていくと、半分口を開けて、怒っていいんだか喜んでいいんだかという表情をする。
猫は、背骨沿いが弱点なんだよな。

また中国で、日本人に抗議しているらしい。
学園祭で日本人留学生と教師がエッチな踊りを踊ったのが理由ってのが、どうもよくわからない。
日本で反対のことがあっても、笑い話で終わると思うんだけど、
国が違うというのは、人も心も違うということなんだなあ。
少なくとも、遠い日本では、中国人って失礼だなあという印象をぼくに与えてしまったし、
なかなか分かり合うのはむつかしい。

最近は毎日取材とか打ち合わせとか、必ずいくつか用事があって、
なかなか外に出られない。
出られなくて困るのは、各種支払いだ。
特に、税金。
支払い期限を過ぎて、督促状が続々きてる。
都民税と固定資産税が、きてて、健康保険料も2回分きてる。
驚いたのは健康保険料で、こんなに高いとは知らなかった。
払い込みの用紙がどっかいっちゃったんで再発行して貰って、さて払おうと思ったら、
すごく高いんでびっくりだ。
いつもいろんなものをまとめて払ってるんで、ひとつずつの金額を見なかった。
先月が7万4000円で今月が6万8000円ってなんか高いよなあ。
毎月払うみたいだから、年間だと80数万くらいか。
それって、保険料払わないほうが病気になっても安上がりなくらいじゃないのか。
なんか納得できんなあ。

今日は暑いくらい暖かかったんだけど、だんだん寒くなってきて、困るのは正ちゃんだ。
正ちゃんは、家の中のどこが暖かいのか知っている。
それは、主にクロゼットだ。
去年、ふとロッカータイプのクロゼットを開けて下を見たら、正ちゃんが丸くなってぬくぬくと寝ていた。
張り倒して追い出すと、床に置いてあった服が、正ちゃんの毛だらけになっていた。
毛だらけというよりも、正ちゃんの毛を敷き詰めたようになっていたのだ。
相当長い間、ここを昼寝の場所にしていたと見える。
爪でかりかりと扉を開けて、中に潜りこんでぬくぬくと寝ていたのだ。
それ以来、気をつけて見ていると、どうも正ちゃんはクロゼットを隠れ家にしているようなのだ。
寝室の壁一面が、作りつけのクロゼットになってるんだけど、
ここも正ちゃんのアジトだ。
さっきも、正ちゃんが寝室に入っていったきり出てこないので、ひょっとしたらと扉を開いてみたら、
ぼくの冬物のウールのシャツの上で丸くなって惰眠を貪っていた。
ここも、扉の開け方を覚えてしまったのだ。
頭の固いところにゲンコツを一発くれてやって追い出したが、明らかに不満そうだ。
きっと、正ちゃんはそこを自分の場所だと思っているのだ。
猫ベッドはちゃんと作ってやってるんだがなあ。

角川の編集者がやってきて、ポップと本にサインを頼まれた。
ポップは、10枚。
どういうものかというと、平積みにした本の上に立てて、宣伝するわけだ。
イラストと短いコメントを入れた。
希望する書店に送るらしい。
全国で10店では、見られる人のほうが少ないだろうが、
全部違う種類のものを書いたから、どこかで見かけたらこれのことだなと思っといて。
サイン本は、千駄木の書店用だそうだ。
これも、全部違うイラストを入れた。
どうもサインだけだと手を抜いてるような気がして、ついイラストも入れちゃうんだよな。
サイン会でも同じなんで、時間がかかる。
でもまあ、それで手にした人が喜んでくれれば問題ないんだけどね。
読者とは、あんまり直接触れる機会もないし、
とりあえずは、そんなことくらいしかできることがない。

昨日取材にいった眼鏡フェアでは、眼鏡版のベストドレッサーの発表があった。
いくつかの部門で受賞者が決まってたんだけど、
なんだか大した理由もなさそうだし、適当な賞だなあという印象だった。
実業界部門の受賞者がリコーの社長とかいわれてもなあ。
スポーツ部門は新日の蝶野で、これはかっこよかった。
アリストトリストのデザインを担当している蝶野のドイツ人の女房を見損なったのが残念。
すぐ横にいたらしいんだけど、背中を向けてたのでわからなかった。
最近は日本人も髪が黒くないからな。
意外だったのは、hitomiとTOKIOの長瀬だったか、
あのふたりが、それほど大きくなかったことかな。
大男と大女なんだと思っていた。
ずーっと昔、まだ「B21スペシャル」の3人がグループだったころ、
ぼくが司会をしたお笑いイベントにきたことがあっだんだけど、
3人の身長が大・中・小だと思っていたら現物は中・小・極小だったんで驚いたことがある。
芸能界は、なぜかみんな小さいから、比較してもわからないんだよな。

[11.1]
しーまったー。
また見逃してしまったー。
だって、「マンガ夜話」を見る習慣ってのがないわけだからなあ。
ふと気づくと、もう始まってたり終わってたり、前説は見られないということになっている。
まったくどうも。

おお、そういえば、もう「マンガ夜話セレクション」が始まっている。
とりあえず3日目の前説だけは見よう。
前回は見逃したからな。

iPodを買って、ウィンドウズマシンで使ってるんだけど、このソフトがなんだか凄く使いにくい。
musicmatch JUKEBOXとかいうんだけど、マニュアル通りにいかないんだよな。
早くウィンドウズ版iTuneがでてくれないものかと思ってたら、
やっと今月の21日から無償配布が始まるというメールがきて、やれやれと思ってたら、
いきなり延期になってしまって、その後の連絡がない。

まあ殿様アップルだからしょうがないが、早くしてほしいなあ。
もうデータを大量にウィンドウズに入れちゃったし、今からそれをマックに移すのも面倒なんだよなー。

傘を盗まれた。
土砂降りの中、ビッグサイトに取材にいったんだけど、
プレスルームに傘とリュックを置いたまま会場に取材にいってて、
帰ってきたら、傘だけなくなっていた。
まあリュックじゃなくてよかったけどね。
雨がまだ降ってたら困るなあと思いつつ外に出たら、小振りになってたんで助かった。
まったく、傘くらい自分で買えよ。

ソニーはトリニトロンから撤退しちゃうのかなあ。
うちのモニターは、みんなトリニトロンだ。
仕事場にある30インチのプロフィールも、寝室にある24インチのプロフィールも、
中身はトリニトロンだ。
仕事に使っているナナオというかEIZOのディスプレイも、
中身はトリニトロンじゃなかったっけ。
ダイヤモンドトロンだっけ。
小泉がいうほど、景気はよくなってないよなあ。

なんだ雨かあ。
天気予報を見ると、今日は終日雨降りのようだ。
秋の雨は寒い。
特に、出かける日の雨は寒い。
正ちゃんもベッドの中で、ぼくの左脇にはまりこんでいる。
今日はビッグサイトまでいかなくてはいけない。
眼鏡フェアの取材だ。
なにかいいデザインの眼鏡はあるかな。
ああそれにしても、雨の日の取材は憂鬱だなあ。

ゆうべは眠くて、3時半に寝てしまった。
ここんとこはいつも7時半なのに。
チャイムで目が醒めて時計を見たら、8時51分だった。
もちろん出なかったが、早朝に訪ねてくるのはやめてほしいなあ。
それにしても、あれはなんだったんだろう。
郵便物も宅急便も入ってなかったが。
もちろん不在連絡票も。
選挙の戸別訪問じゃないだろうし、謎だ。

久し振りに、エモやんに会った。
週アスの「だサル」読者なら知ってると思うが、2代ほど前の、担当編集者だ。
ネタ作りの際に丁寧なメモを作ってくれてありがたかった編集者だった。
今は、ビーズ屋さんをやってる、というわけではないと思うが、
今日は、フリーの編集者としてやってきたのだ。
ジャストシステムのソフトの広告の打ち合わせだ。
きてみたら、驚いた。
エモやんは、スキンヘッドになっていた。
いや、昔からあんな頭だったわけではない。
担当時代は、キンキキッズの片割れみたいなロン毛だったのだ。
いったい、なぜいきなり坊主頭に。
猪木は、女関係のトラブルで坊主にしてたことがあったが、まさかエモやんも……。

名古屋のイベントは、なんとか無事に済んだ。
人数がいるとはいえ、2時間話すのは大変だ。
仕切りはNHKのベテランアナウンサーなんだけど、
手慣れすぎてて、もうひとつ膨らまなかったかな。
まあそれは、素人だけで番組作るのに慣れすぎなのかもしれないけどね。
山村礼子は、何年ぶりかだったけど、相変わらず宝の持ち腐れだ。
せっかく美人なのに、肌も髪も水気がない。
まあラリーやってちゃ、紫外線にやられ放題だろうしなあ、しょうがないのかな。
片岡義男の文庫カバーで美人ぶりを披露したのは、いったい何10年前のことだったろう。
あのころは確か、三好礼子だったよな。
それにしても、国交省のキャリアは有能なんだか無能なんだかわかりにくい。
視野が狭いのに驚いたが、弁は妙に立つ。
自分が有能だという自負はあるが、よって立つところが小さすぎる。
まああれがお役人というやつかな。
中電ホールは小さい会場で、観客は、中継カメラ席を除いて300人ちょっとくらい。
今回はインターネットだけでしか告知をしなかったのに、
こんな固いテーマでこれだけ集まるとは思わなかったとスタッフが驚いていた。
放映は、選挙特番とか色々あって遅れるようだ。
暮れか正月じゃないかな。

実家にもついでに帰ってきたんだけど、妹の家のあいちゃんは、もう大人になっていた。
といっても、大人になったのは体の大きさだけで、まだ中身は子供だ。
まだ1歳ちょうどだからな。
姪といっしょに家の中を夢中になって駆け回っている。
前に見たときには、まったく傍に寄らせなかったけど、今回は、多少触れる。
まあつかまえるとフギャーと大騒ぎするけど、触れるくらいまで近づいても平気になった。
真っ白で尻尾がすらりと長く、頭の上に微かに黒い縞がある。
あれはどういう混血なんだろうな。
たくさん食べてても、まだやせている。
まだまだ成長期にあるんだな。
正ちゃんは、食べれば食べるほどデブ一直線だからな。

名古屋で山本屋総本家の味噌煮込みうどんを食べて帰ろうと思ったら、週末で行列ができていた。
また今度にすることにして、ういろを買って帰ってきた。
正ちゃんは、ドアの鍵を差しこむ前にもう気配を嗅ぎつけて、
ドアの前でニャーニャーと大騒ぎしていた。
もっとも、待ちかねたのはぼくではなくご飯だったみたいで、一直線に台所に先導しようとしていた。
もちろん、時間通りにしかやらないけどね。
今晩はちょっと早寝だ。
正ちゃんといっしょに寝よう。

そろそろ角川文庫版「鉄槌!」が書店に並ぶころだ。
ハードカバーでもけっこう売れたが、文庫でもちょっと売りたい。
といっても同じ本じゃないか、と決めつけるのはちょっと早い。
この文庫のために、わざわざ某所まで取材にいってきたのだ。
あいつに会おうと、汗をかきながらいってきたのだ。
はたして、あの謎は解けたのか。
あれを指示したのは誰だったのか。
誰の意思だったのか。
うーん、30枚もつい書き足しちゃったからなあ。
解説は、マンガ夜話でもお馴染み高橋源一郎。
ちょっと書店を覗いてみて。

名古屋にいってくる。
栄の中電ホールで、イベントがあるのだ。
ついでに、実家に寄ってくる。
最近、実家のすぐ裏に家を建てた妹が、猫を飼い始めた。
まだ小さいんで、カーテンに上って困るといってたが、もう治まったかな。
長毛種の可愛い猫だったが、確か名前はあいちゃんとかいったはずだ。
ちょっと可愛がってやって、よその猫の匂いを付けて帰ることにしよう。
正ちゃんはヤキモチ焼くかな。


どうもぱっとしない天気なんだけど、明日は気温が高くなるようだ。
寒い日には、正ちゃんがベッドに入ってきて、寝返りが打てなくて辛いのだ。
ぼくが寝てると、たいてい正ちゃんはぼくの右脇に入ってくる。
頭から蒲団の下に潜りこんで、中でぐるぐると2度ほど回って脇にアゴを乗せて落ち着く。
と思った途端、もそもそと出ていって、今度は左脇から入ってくる。
また中で2度ほど回って、左脇にアゴを乗せて、今度こそ落ち着く。
しばらく喉をゴロゴロいってるが、そのうち静かになり、気が付くと、
体がとろけたように肩と脇に隙間なく密着している。
そのままずーっと張りついてるんで、そろそろ寝返り打ちたくなっても許してくれない。
しょうがないんで、文句いわれつつ腕を抜いて、ぐるっと寝返りを打つと、
正ちゃんはすかさず空いたところを占領して、のうのうと伸びてしまう。
だから、寝てるとだんだん飼い主は隅に追いやられてしまう。
セミダブルベッドの一番端で、狭苦しく寝てるんだよな。
まったく、誰がご主人様だと思ってるんだ。

健想がWWEとマイナー契約するらしい。
WJを離れてWWEのトライアウトを受けて落ちたのは聞いていたが、
まさかまた粘って契約にこぎ着けるとは。
大森もアメリカ時代にトライアウトで落ちたという話を聞いたが、
やっぱりそのへん、大森は覚悟が弱いよなあ。
日本人には珍しい大型だし、アメリカ人好みの東洋顔だし、
うまくすればラインに乗れるかもね。
ケイジ・サコダも、ついにタジリ絡みでWWE入りしたが、
これはフルハム三浦事件のサコダ捜査官の息子らしい。

驚いた。
ホークが死んだ。
ロード・ウォリアーズの片割れ、アニマルの相棒のホークだ。
驚異の肉体と顔面ペイントで、まさに一世を風靡した、あのホークが亡くなったのだ。
どうやら心臓疾患らしいし、おそらく、原因はステロイド系の薬物だろう。
ステロイドのおかげで体は作れるが、
これが原因で亡くなったり廃人になったレスラーは数え切れない。
それでも使わざるをえないところに、この薬の悪魔性がある。
ダイナマイト・キッドの自伝を読んでも、
一時はほんとに多くのレスラーが、ビタミン剤でも摂るように打っていたようだ。
WWF・WWEでは、もうやっていないことになっているが、
ほんとにもうやめないとなあ。
垢抜けないレスラーが多い中、圧倒的にカッコいいデビューだった。
ペイントが似合うレスラーで、似合うファイトスタイルだった。
ペイントが剥げる前に、いつも試合を終わらせていた。
まああれも秒殺だったんだな。

ウォリアーズを初めて見たのは、テレビ東京だったかなあ。
「世界のプロレス」だったかもしれない。
団体名ではなく、番組名のほうだ。
「アイアン・マン」のテーマに乗っていきなり会場に駆けこんできて、
格下の負け役レスラーではあるが、殴る蹴るで一方的に片づけて、また走り去る。
テレビマッチ用の省エネプロレスなんだけど、それが凄く新しかった。
インタビューでは、「俺たちゃなあ、シカゴのスラムでネズミを食って生きてきたんだ」と、
わかりやすい伝説を語ってくれた。
まさに、レスラーだった。
アニマルは典型的な筋肉系で、一直線な動きしかできないが、
ホークは案外器用で、組み立てもできた。
まだ45歳だ。
ピークはとうに過ぎていたが、様式を確立しただけに、まだ現役は続けられたのに。
これで、アニマルもただのレスラーになってしまうな。
健介とヘル・レイザースでもやるしかないか。
心から冥福を祈る。

どうもスパイウェアにやられていたようだ。
原因は特定できないが、毎日いろんなとこにいっていろんなことをしてるからなあ。
とりあえず、ここに いって駆除ソフトを落としてきて、探してみたらずらりといた。
すぐに退治して、やっと平穏な日々が戻ってきた。
まいったまいった。
いろんなやつがいろんなものを作って、迷惑だよな。
なにが楽しいんだか、さっぱりわからん。

日曜日の朝8時から、宣伝カーが走っている。
向こうからマイクの声が近づいてくるんで、誰だろうと思ったら、鳩山だった。
「自民党の、ハトヤマ、ハトヤマクニオをよろしくお願い申し上げます」
というようなことを繰り返し流しながら、宣伝カーは去っていった。
ここの選挙区は、鳩山邦夫と菅直人の一騎打ち状態だ。
隣は、石原ヘタレ大臣の選挙区なんだけど、あっちに住んでたら対抗馬に入れられたのに、残念だ。
あの腰抜けぶりというか間抜けぶりは、哀しくなる。
自民党にも民主党にも、今のところ寄付する予定はないが、
自分の監督下にあるはずの国交省と政治家とが癒着してると組織の長に実名まで挙げられて、
それを告発するでもなく笑い話にしてウケを取っている石原は、まともな政治家ではない。
これが日本の将来を担うはずの若手なのかと思うと、もうほんとに情けない。
しかし、ハトヤマはうるさいなあ。
朝8時はちょっと早すぎだぞ。

野球はあんまり見ないけど、ダイエー×阪神は凄かった。
一進一退、取られたら取り返し、最後はサヨナラだ。
ダイエーは地元の利があったかな。
仕事しながら見てたけど、最後は手を休めて見ちゃったなあ。

寒くなってきたら、正ちゃんはすぐ膝に入ってくる。
椅子に座って仕事を
していると、ひょいと上がってきて、
ぐるぐるっと2回くらい回って、一番居心地のいいところを見つける。
そのままそこに居着いてしまうわけなのだが、これがなかなか大変なのだ。
正ちゃんは体がでかいので、膝の上に乗せておこうと思うと、足を組んでなければいけない。
でも、1時間くらいすると、足がしびれてくるし、膝が痛くなってくるんで、
足を組み替えるのだが、正ちゃんは怒るのだ。
「うーん!」と唸って、不快を表すのだ。
でもこちらだって、足が痺れたまま仕事はできないんで、無視して組み替える。
そうすると正ちゃんは、まったくもうとぶつぶついいながら、
またぐるぐる回って一番居心地のいいところを見つけて落ち着く。
それを一晩中繰り返しているのだ。
でも、足を組みたくない時だってある。
ずっと足を組み続けていると、膝と腰が痛くなる。
でも、正ちゃんは許してくれないのだ。
トイレに行って戻ってくると、椅子を占領して我が物顔に延びているし。
どうも我が儘だよなあ。

[10.30]
夜中から、ブラウザーがおかしかったのだ。
原稿を書きながら、調べものをしようとGoogleに入ろうとしたら、入れないのだ。
Googleのページを見つけられないのだ。
どこから入ろうとしても、見つけられないという表示になってしまう。
仕方なくYahoo!なんかで調べていたのだが、
朝方に今度は、自分のHPに入れなくなった。
見つからないという表示になってしまうのだ。
困ったのである。
実は、ゆうべは週アスのネタで、長い間ノートン先生を切っていたのだ。
その間にウィルスにやられたかもしれない。
あるいは、ウィルスは関係なく、不用意に入ったサイトでどこか書き換えられてしまったかもしれない。
よわったなあ、と今日メールを読もうと思ったら、メーラーも駄目なのだ。
送受信がぜんぜんできない。

夕方まで仕事をしつついろいろあちこち見ていたのだが、
用事があるので出かけた。
まあ用事といっても、飯を食うだけだ。
角川文庫「鉄槌!」の見本番が上がったので、打ち上げだったのだ。
吉祥寺のドスガトスというスペイン料理屋だ。
前から一度いこうと思ってたのだ。
帰ってきて、しばらくしたら、メールがどっと一度に届いた。
受信はできるようになったらしい。
1時間くらいして、送信もできるようになった。
いったい、原因はなんだったのだ。
ひょっとして、サーバーの問題だったのか。
とりあえず、まだGoogleとHPには、入れない。

最近、正ちゃんは忙しい。
家の中を走り回っては、ブラインドの隙間から外を見ている。
おかげで、ブラインドの羽根が折れてしまって、このままでは切れてしまうくらいだ。
正ちゃんが走り回っているのは、友人がきているからだ。
主に、全身トラの黒っぽい猫だ。
それが、台所の前のデッキに座って、いつも悠然とうちの中を見ている。
正ちゃんは、それに夢中なのだ。
その猫が移動するたびに、姿を求めて大声を上げて家の中を走り回り、
窓から外を窺っているのだ。

その猫は飼い猫らしく、人を怖れない。
台所の床までの窓の外にきて、正ちゃんとガラス一枚で見つめ合っている。
近い時には、鼻と鼻が1センチくらいしか離れていない時もある。
ぼくが正ちゃんの横に立って、その猫を見ても、まったく動じない。
窓を開けても、逃げようとしない。
一歩踏み出すと、さすがに離れるが、悠然としたものだ。
時々は、隣家との塀の上で、こちらを見ている。
塀はうちが立てたもので、上部にちょうど猫が座れるくらいの幅の板がある。
そこから、うちを見ているのだ。
正ちゃんはその猫が気になって走り回っているのだが、
その猫のほうは、そう気にしている様子もない。
問題は、その猫が雄なのか雌なのか、未だ判然としないことなんだけど、
まあ正ちゃんはどっちもいけるかもね。

「めざましテレビ」は見損なった。
前日の睡眠不足で、朝7時には、珍しくもう寝てた。

横山まさみちが亡くなった。
たぶん、ほとんどの読者は艶笑漫画しか印象がないと思うが、
「あぁ青春」シリーズなどの、シリアスな作品も生真面目でよかった。
そういえば、「やる気まんまん」なんかでも、生真面目にセックスするんだよな。
性格だったんだろうな。
冥福を祈る。

「いつかは誰もがたどる道
その実は未だ熟さねど
青い香りのかんばしく 成長(そだち)の精力(ちから)の満つる道
ああ青春のかぐわしく
意気と熱とがたぎる道」

中国はついに宇宙に出たな。
地球を14周するのに、いったいいくら注ぎ込んでるんだ。
これで軍事的にも宇宙事業的にも、大きいアドバンテージを得た。
そんな先進国に、日本はいったいいつまで援助し続けるんだろうな。
日本じゃ、犬だって飛んでないのに。

人間ドックに入ってきた。
特に悪いところはないものの、結果を聞くまでちょっと心配だった。
まあほぼ無罪放免といってもいいだろう。
やれやれだ。
以前は毎年健康診断受けてたのに、ずいぶん間が空いてしまった。
これからは、 毎年1回はいこうかな。
いってきたのは、渋谷にあるPL東京健康管理センター。
ここは、受けつけから受診者の案内まで、凄い数の若い女の子がいる。
それも、みんななかなか可愛い。
これは、明らかに狙ってるな。
その狙い通り、ロビーを埋めているのは、圧倒的にオヤジたちだ。
中高年の男が、受診着を着てうろうろしている。
数人ずつに分けられて、着替えてスタートだ。

まず検尿カップにオシッコ入れて提出する。
もう既に、前日のオシッコも、前2日間のウンコも採取済みである。
検査項目は、かなり多い。
採血
もするし、眼圧も見るし、肺のレントゲンも撮るし、バリウム飲んで内臓も見るし、血圧も測る。
身長体重視力聴力、もうなんだかドックというよりも、
流れ作業に乗った車の部品みたいな気分である。
10時半にスタートして、2時前にひと通り終わり、それからオプションの頭部MRだ。
これが、20分もかかる。
頭を機械の中に入れられて、なにしてるんだか知らないが、ずっとかなりうるさい音が続く。
右肘がどこかに当たっていて、どうも痛い。
でも、肘を動かすと頭も動いてしまういそうで我慢してたら、
終わってからもずっと痛い。
打撲ではない痛さなんだけど、いったいなんだろうなあ。

2時半過ぎにすべて終わり、3時から医師の説明がある。
ぼくは右耳がちょっと弱い。
中音は大丈夫だが、高音が聞こえにくいのだ。
昔から内耳が細いからダイビングはよくないといわれていたのだが、
かまわず潜っていたせいか、ますます聞こえなくなった。
まあ長いこと生きてれば、多少は不具合もある。
あとはそう問題という程のこともなかった。
バリウム入りの腹がやや重いことくらいかな。
なかなかトイレで流れないんだよな、これって。
あと、問題といえば、合間にロビーで見ていたカブス戦だ。
あんなこともあるんだなあ。

トップに載せた写真は、ぼくの学生時代のものだ。
22歳の夏。
信州の学生村でしばらく過ごした時のものだ。
冬のスキー宿が、夏は学生を安く泊めてくれる宿になっていた。
ぼくが泊まっていたのも、そんな一軒だったのだ。
部屋は2階の客用の部屋だが、風呂は客用は特になく、家族といっしょ。
食事も1階に下りて、家族といっしょに食べた。
散歩して戻ってきたら、3時のおやつにいらっしゃいといわれて食卓についたら、
バナナの輪切りに砂糖がかけてあった。
あれは、あの家の普通のおやつだったのか、それとも客用の御馳走だったのか。
後に安曇野出身の妻をもらい、そのことを話したが、笑われただけだった。
やはり、あれはあの家のオリジナルだったのか。
安曇野出身の妻は、今はぼくの妻ではなくなり、岐阜県に住んでいる。

ぼくは、学生時代の写真をほとんど持っていない。
もちろん、もとは持っていた。
自分で撮ったものや友達に撮ってもらったものを、たくさん持っていた。
以前、「吉祥寺気分」という本を作った時、
イラストレーターとデザイナーに学生時代の写真をたくさん見せてほしいといわれて、
ふたりに手持ちの写真を半分ずつすべて貸し、そしてすべて失くされた。
後にデザイナーはある程度発見して返してくれたが、
ぼくの学生時代の思い出の多くは、そうして失われてしまった。
あの写真は、残った数少ないもののうちのひとつだ。
今ならデジタルコピーしたものを渡していたのに、
あのころは、そんなものはなかった。
ぼくにとっては、悲しい事件だった。

正ちゃんは、秋のせいか、いやに飯を食いたがる。
まあ
単に、1年中そうなだけかもしれない。
今は、1日3回、午後1時、午後7時、午前4時に食事を与えている。
でも、これだと、午後7時から午前4時までの間が長くて、途中で腹が減る。
それで、たいていは午前0時ごろから ニャーニャー鳴き始める。
もちろん、午前4時から午後1時までだって長いのだが、
午前7時ころからぼくといっしょに寝てるので、腹が減ってても気づかないのだ。
夜中にニャーニャーいわれると気が散るので、
最近は、「朝三暮四計画」を発動させている。
午前2時ごろに、4時にやる分の4割くらいをまずやるのだ。
それで小腹を満たしておいて、また寝る前に残りの6割をやるのだ。
こうすると、与える量はいっしょなのだが、なんとなくたくさん貰ったような気がするらしく、
うるさく鳴くことはない。
これは、猿相手でなくとも有効なようだ。
昔の人はエライなあ。

今日は凄い雨だった。
でも、外に一歩も出ていないんで、実感はぜんぜんない。
ニュースで見て驚いたくらいだ。
だって、今朝8時過ぎに寝た時には、ピーカンだったのだ。
凄い上天気で、洗濯物でも干そうかと思ったくらいだ。
それが、寝てたらズドドドドとなんだか物凄い音がする。
昼過ぎに起きたら確かに雨だったんだけど、家の中から見る雨は、そうとてつもないほどでもない。
ニュースでは観測史上2番目だとかいってたけど、そんな凄い降りだったんだなあ。
通勤のない仕事で、ほんとによかったよ。
今日は原稿授受も取材もなかったから、まわりで被害者もなかったしね。

川口は、またジーコに呼ばれるだろうか。
日本にいたころにはあんなに輝いていたのに、イギリスにというかポーツマスなんかにいったばっかりに、
冷遇されて出番もないし、試合勘も鈍るばっかり。
デンマークに移ったが、まだ結果は出せていない。
やっぱり、長い間一線で試合をしていなかったのは大きいなあ。
こないだも、失点は川口のミスでもあった。
DFとの連携は大丈夫か。
DFだけじゃなく、チームとのコミュニケーションは取れているのか。
川口のプレイは好きだから、もう一度復活してほしい。
果敢な飛び出しを見せてほしいもんだ。

F1は、対照的に盛り上がった。
佐藤琢磨参戦も、原因のひとつだ。
やはり地元開催のレースに、日本人がいるといないとじゃ大違いだ。
そして、ホンダとトヨタという日本メーカーが、そろそろ調子を上げてきている。
おまけに、ってどっちがおまけかわからないが、
今年は最終戦までチャンピオンが決まらなかった。
そりゃやっぱり、盛り上がるよな。
でも、かつて中島やセナがいたころとは、その盛り上がりかたも違う。
あの頃は、F1ってもっとメジャーだった。
今のサッカーくらいの位置にはいたと思う。
今は、F1というものに世間が慣れた代わりに、地位は沈没した。
これから盛り返すことがあるかな。

F1は、かつて今よりももっと緩かった。
ぼくも取材で鈴鹿にいっているが、取材パスを提げてれば、たいていどこにでも入れた。
レーサーがうろうろしているエリアもフリーパス。
ピットに入っていって、カウルを取ったエンジンの写真を至近距離で撮ってても、
誰も咎める人はいなかった。
牧歌的な時代だったよなあ。
って話は前にも書いたような気がするな。

今回のK-1は、盛り上がらなかった。
急所攻撃で反則負けがふたつもあって、おまけにそれが興行の目玉だったりした。
興行は水物ではあるが、ちょっとおそまつだった。
ボブ・サップは、戦前からいわれていた通り、トレーニング不足で1分で息が上がった。
反則負けで救われたといってもいいくらいだ。
副業は本業あってのものだってことを、もう少しK-1側が厳しくいわないとなあ。
アレクセイ・イグナショフとレミー・ボンヤスキーが楽しみだったのだが、
あまり楽しめなかった。
ベルナルドとアーツは、やはりもう終わったんだろうなあ。
もしかすると、フィリオも。

井の頭公園で、知り合いがというか知り合いの知り合いが占いの店を開いていた。
店じゃないな。
井の頭公園では、いろんな人が地面に小さい店を拡げたり、
歌を歌ったり、マッサージをやったりしている。
知り合いの知り合いも、そのひとりだ。
本業はカメラマンなのだが、趣味で占いもやっている。
ぼくは占ってもらうつもりはなかったのだが、
じゃあ占う必要があるかないか見ましょうといわれて、両手を預けた。
まず両掌を見て、それによってタロットで占う。
ぼくはまず両掌を見て、波風立てないようにしてるといわれた。
ずいぶん立ってるような気がするがなあと思ったのだが、
波風は立ってるがそれに参加していないといわれれば、まあそうでもある。
でも、そこから、特に占って貰いたいことも出てこないので、
タロットはやめておいた。
彼は占いたいようだったが、あんまり気になることも特にないしね。
まあ人生なるようになるんだよ。

それにしても、井の頭公園は、西半分の歩道脇にフリーマーケットが物凄い勢いで出ていたのに、
今日いってみたら、一軒も出ていなかった。
禁止されたのかな。
その代わり、歩道脇にベンチをたくさん置く運動のビラがいくつも貼られていた。
ベンチには、いくつも手すりがついていて、寝ころべないようになっている。
これは、おそらく浮浪者が寝られないようにしているんだろうけど、
もしかして、フリーマーケットのスペースを潰すためのものでもあるのかなあ。
井の頭公園は、かなり昔から完璧に管理された公園になってしまっている。
いつでも綺麗だけど、その代わり見るだけで入れない。
散歩道以外のスペースには足を踏み入れにくいし、水際にもいけない。
公園に参加することができないのだ。
だから、そのへんがゆるい善福寺公園に、ついいっちゃうんだよな。

めざましテレビのコメント撮りは、もう済んだ。
ちょっと芸させられたけど、さてオンエアは何秒かな。
放映は、16日だそうだ。
テレビはともかく、「かなに濁点」は面白いネタだった。
おかげで、起源がかなり古いところまで遡れた。
今のところ、たがみよしひさか、平田弘史だな。

なんだか物凄い勢いでウィルスメールがくる。
この10分くらいの間に、10数通が集中的にきている。
MSのふりをしたり、戻ってきたメールのふりをしたり、
いろいろ種類が違う。
みんなノートン先生に水際で阻止されてるけど、なんなんだろうなあ、この集中攻撃は。
ちょっと不思議。

かなに濁点は、上の掲示板を中心に、いろんな情報が寄せられた。
どうもありがとう。
中で一番古いのは、たがみよしひさの「軽井沢シンドローム」の中で、
登場人物たちがジャイアントロボの真似をしているところだ。
もちろん、「ま」に濁点。
これは、ぼくも見た記憶がある。
だいたい、1980年過ぎくらいかな。
たがみが作ったのか、前からあったのか、それは解明できていない。
「パプワくん」に「パイレーツ」、桜玉吉にロッカーのハナコさんにアキラと、
もうあらゆるところにある。
これは既に、漫画表現として定着したね。

ちょっと教えて。
漫画のセリフの表現で、たとえば「あ」に濁点をつけたりすることがあるじゃない。
「ジャイアントロボ」のパロディで「ま」に濁点つけてるのも見たことがある。
あいうえおでは表現しきれない音を、強引に音にしてしまってるんだけど、
あれって、たぶん80年前後、もしかしたら70年後半くらいから始まったと思うんだ。
その頃のものでも最近のものでもいいんだけど、なにか実例はないかな。
うちにある本をいろいろ見てるんだけど、今のところ見つからない。
「めざましテレビ」のコメント用。
この漫画のこのページにあると教えてくれると有り難い。

[10.13]
今日は久し振りにちゃんと寝た。
でも、途中から熟睡はできなかった。
正ちゃんに起こされたのだ。
正ちゃんは腹が減ったらしく、メシメシと主張して、ぼくの枕元で鳴き続けた。
でもぼくは眠かったので、正ちゃんを蹴飛ばしつつ、蒲団に潜っていた。
昼過ぎに起きて、さて飯にしようと台所に下りたら、なにか足の下がざらりとする。
よく見たら、米だった。
正ちゃんは空腹のあまり食えそうなものを物色し、ビニール袋に入っていてざくざく音のするものを見つけ、
こここここれだーっ!と焦って袋を噛み切ったのだ。
でも、出てきたのはキャットフードではなくただの白米だったので、そのまま放っておいたのだ。
もちろん、正ちゃんに天誅が下ったのはいうまでもない。

「バンキシャ」のパーティにいってきた。
あの番組が、局内のCOO賞をもらったのだ。
視聴率がけっこういいというわけだ。
幕張にCEATECの取材にいった帰りだったし、前日1時間ちょっとしか寝てなかったので、
顔だけ出して帰ろうと思ってたんだけど、
意外なことがあったので、結局ほとんど最後までいた。
なにが意外だったかというと、
ぼくはまだあの番組には新参であるし、発言はやや抑えめにしていたのだ。
そろそろいいころだよなと、前回からちょっとだけ本気出してみたのだ。
でも、パーティ中に、スタッフはぼくを、どういうことをいうかわからない人と見ていることが判明したのだ。
打ち合わせとぜんぜん違うことをいう出演者だという認識だったのだ。
ぼくの発言で、各所から抗議電話もきているらしい。
あんなに大人しくしてたのになあ。
構成作家やプロデューサーが、どんどんいってくれて構わないと太鼓判押してたんで、
まあ気にせずいくけどね。
しかし、そんな抗議が来るようなこといってたつもりなかったんだがなあ。

朝日新聞が、「大英博物館の至宝展」を始める。
ぼくは10数年前にいったきりだが、一度いくと1日出てこられなくなる。
広いせいもあるが、楽しい。
大英帝国が世界中から略奪してきた文物が所狭しと並んでいる。
巨大なものも小さなものも、イギリス人が目をつけただけあって、どれも面白い。
壁一枚はがして船で運んできたりして、やることも豪快だ。
国力が偲ばれる。
イギリスには、香港から回り、1ヶ月近くいた。
なんだかいろんなことに疲れて、頭もおかしくなっていて、
ほとんど仕事をやめて海外に出たのだ。
真冬のロンドンは寒く、毎日雨が降った。
コートを着て手袋をして傘を差し、白い息を吐きながら、暗いロンドンの街を歩いていた。
美術館や博物館や市場を毎日見て歩き、小さなものをこまごまと買った。
マーケットで果物とフィッシュ&チップスを買い、ホテルの部屋や公園で食べた。
あの頃は、明日が見えなかったなあ。

フィル・スペクターは、殺人で起訴されるのか。
以前、自宅で女優が死んでいるのが発見されて、フィル・スペクターは自殺を主張していたが、
ついに殺人で起訴されるらしい。
「レット・イット・ビー」の件もあるし、話題豊富だな。

また日テレの「バンキシャ!」に出てきた。
そろそろ慣れてもきたし、もう少し我が儘になってもいいかなと、今回はややコメントを修正してみた。
番組のほうから、なるべくこの枠の中でというガイドはあるんだけど、
そこから出てもいいことにした。
今までは、話せることの中からガイドの内側のことを選んで話していたが、
そこから踏み出しても、それはぼくだろうと、勝手に考えることにした。
外から見てそう大きい変化はないだろうと思うが、ぼくの中では大きく違う。
自分では、今日が一番楽しかったかな。
新しいニュース担当の近野さんは、車好きなナイスな野郎だ。
ちょっとホスト顔だけどね。
ゴージャス松野系かな。

人間ドックに入ることにした。
まわりでいろいろあって、俺もちょっと考えなきゃなと、とりあえず健康チェックから始めることにしたのだ。
「PL東京健康管理センター」というところで受ける。
問診票が届いたんで、ちらっと見てみたが、あまり申告するものがない。
まあそれはいいことなんだけど、問題は見えない中身だな。
ドックに入るのはまだ先なんだけど、今から結果がちょっと心配だ。
これだけ健康ならなにもないだろうとは思うが、専門家じゃないからなあ。
どうか無罪放免になりますように。
以前はずっと毎年健康診断を受けてたんだけど、中断して長い。
これからは、また毎年一回は受けるようにしよう。

最近は、宅配の牛乳を取っている。
雪印とか森永とかではなく、東毛会だ。
東毛酪農協同組合というところが生産している低温殺菌牛乳を取っているのだ。
ちょっと高いところが難点だが、その代わり美味しい。
大瓶でぐびぐび飲むのがうまい。
ところで、うちの正ちゃんは、牛乳に興味がない。
子供のころから、牛乳をやっても飲まなかったのだ。
もうぜんぜん、見向きもしなかった。
猫用ミルクも飲まなかったし。
ところが、東毛会の牛乳は、ちょっと飲む。
大量には飲まないが、小皿に入れてやると、ぴちゃぴちゃと飲むのだ。
実は、正ちゃんはメロネットのメロンが好きだ。
この超高級メロン様だと、ぼくが食べ終えたヘタを、美味しそうにペロペロと舐め尽くす。
ところが、安いメロンだと、見向きもしないのだ。
つまり、正ちゃんはとんでもないグルメ、というよりも、
ただの贅沢野郎なんじゃないか。

加藤あいの盗撮ビデオを買えというメールが時々くる。
例の、露天風呂に入ってるやつだ。
さっきもまたきたんだけど、12分で2万円だった。
そんなもの、金出してまでほしいのかなあ。
ぼかしの入った見本を見ると、ちゃんとした固定カメラで本格的に撮ったものだ。
どう考えたって、露天風呂の関係者が手を貸してるよな。
風呂入るにも気を遣わなくちゃいけないんじゃ、有名人は大変だな。
俺なんて、コンビニでエロ本立ち読みしてる時にいしかわさんですかと聞かれても、
ぜーんぜん平気だけどね。
こないだ女の子をはべらせて飲んでましたねとかいうメールもたまにくるが、
それはほとんど他人のそら似、あるいは偽物だ。

11月のマンガ夜話のラインナップが決まりかけている。
ふーむ。
なるほどね。
ちょっと長いものもあるけど、なかなかいいんじゃない。

こんなものを買ってくれというメールがきた。
【こんなもの】
そういわれてもなあ、場所取るし。
寄生獣にもちょっと似てるけど、あんまり家の中には置きたくない種類のオブジェだ。
「造形作家関本徹生氏のユニークな創作活動で創作した」ものだそうだけど、
いくら創作活動で創作されても、各人許容範囲というものもある。
大阪じゃ有名人みたいだな。
大阪の濃い風土には合いそうだけど、薄い吉祥寺東町には無理だな。


いかん。
ここ一ヶ月以上ずーっと続く忙しさに、ついに腹に肉がついてきた。
落とさねば。
5日のバンキシャには間に合わないが、11月のマンガ夜話には間に合わせよう。
やっぱり座ってる仕事は、どうしたって肉がつきやすい。
テレビはおまけに、太って見えやすい。
ここ20年くらい、+−3キロくらいで推移してきてるのが奇跡なくらいだ。
でも、運動してないと、体重は変わってなくても、いつの間にか筋肉が脂肪にすり替わってるからな。
正ちゃんと共に頑張ろう。
問題は、正ちゃんは特に減量したいとも運動したいとも思っていないことだな。
思う存分食ってごろごろしていたいという気持ちは、わからんでもない。
でも、それをやったら人間はおしまいなんだよなー。

福島聡という漫画家が、最近は気に入っている。
コミックビームで誌か、今は描いていないかもしれないから、
つまりほとんど人目に触れることがないといっても、そう無茶苦茶大間違いというわけではないだろう。
今回のコミックパークの連載は、彼について書いた。
http://www.comicpark.net/ishikawa030929.asp
きっと今の黒田硫黄のような位置に、もうしばらくすれば座るだろう。

娘がシカゴからやってきている。
インド人の友達を連れて、しばらくうちに居候だ。
インド人というか、両親がインドからきたってことで、アメリカ人なんだけどね。
どうもガイジンふたりと暮らすのは大変だ。

マンガ夜話の再放送をやっている。
今回は、レギュラー陣が推薦した番組を
毎日1本流すという形になっている。
番組の頭に1分くらい、推薦の弁を語る。
今日は、けらか。
これを大月が押すってとこが、よくわからないよなあ。
ぜんぜん似合わないぞ。

大庭珍太という歌手がいる。
ちょっと情けない名前。
ぼくより少し下の世代だ。
フォークを歌っている。
その大庭珍太が、「吉祥寺に捧ぐ」というアルバムを出した。
「SEALS RECORD」という聞き慣れない会社からだ。
今から30年前、ぼくが学生時代に毎日ぐゎらん堂で聴いていた歌ばかりカバーしたアルバムだ。
「サンフランシスコ湾ブルース」
「あしたはきっと」いとうたかお
「26号線」ダッチャ
「おさと」朝比奈逸人
「僕の倖せ」 渡辺勝
「かわいいあの娘」松田幸一
「鉱夫の祈り」高田渡
「夕焼け雲」中川イサト
「もしも」シバ
「最終列車」林ヒロシ
「ミー・アンド・ボビー・マギー」中川五郎
「吉祥寺」斉藤哲夫
ああ、なんだか夢のように過ぎた時代だったなあ。
ふわふわと散歩している間に、終わってしまっていた。
最後に入ってる斉藤哲夫の「吉祥寺」は、こう終わる。
「吉祥寺明日晴れるか」

番組が変わる季節だ。
「バンキシャ!」でニュースを読んでいた小栗さんが「きょうの出来事」に移ったので、
初日を見てみた。
もともとニュース好きのぼくは、どこのニュースもなるべく見ている。
今日の出来事は、井田さんの誠実な語りが好きで、時々見ていた。
久米宏以降、ニュースのショー化は、もう止めようがない。
古館以降のプロレスアナウンサーが全員古館タイプの口調になってしまったのと同じように、
久米のニュースもまた、革命的にニュースの時間を変えてしまった。
でも、きょうの出来事だけは、桜井さんに井田さんと、
眠りにつく前に静かにニュースを聞くという、正しいニュースを守ってきたのだ。
特に井田さんは、その傾向が強かった。
小栗さんになってどう変わるかなと思ったら、
やはり道具立ては派手になっていたし、外に出ることにしたようだが、
ニュースを読むという基本部分は変わっていなかった。
小栗さんは、結構説得力あるんだよな。
初日のせいもあってか、少し表情も口調も硬かったが、
きっと明日にはほぐれるだろう。

中国で3百何十人だかの日本人団体客が買春したとかいう騒ぎは、ちょっと不思議だ。
中国が、国辱行為だと日本を非難している。
団体側は集団買春を否定しているから、どちらが正しいのかは知らないが、
売る方の責任はないのか。
日本を責めるんなら、うちもいい加減恥ずかしいが、という前提が要るだろう。
つまり、大量の買春客を受け入れる組織が、中国には普通にあるわけだ。
一流ホテルに実質的に付属して、存在しているわけだ。
それを対外的に反省してから他人を責めろよと思う。
どうも北朝鮮とか中国を見ていると、自分が極右になったんじゃないかという気が、
最近特にする。
華僑の友人も多いし、中国人ひとりひとりがおかしいとは思わないが、
国となると、なぜああなってしまうのか。
とりあえず中国は、日本に積極的に輸出している暴力団と窃盗団を早く回収してほしい。

東スポ情報によれば、WJもそろそろ終わりが近い。
一度引退した長州に健介では、いくらなんでも魅力がなさ過ぎた。
長州と天龍と鶴田あたりはぼくと同世代なので頑張ってほしいが、
肉体労働は、年齢的にきついよなあ。
しかし、健介の妙な豪邸は、ローン済んだのか。
ちょっと心配。
健想は、いい時に逃げ出したかな。

漫画アクションの最終号が届いた。
ゲストが3人いる。
江口寿史とやまだないとと相原コージだ。
巻頭は、相原だ。
意味のある最終号なのに、相原を巻頭に使ってしまうところに、
アクションが現在通用しない原因のひとつがあるよなあ。
「スラップスティックネコ」とかいうタイトルなんだけど、
1ページ目でもうたまらなく哀しくなる。
相原は長い間、面白いとはどういうことかを突き詰めて考えてたし、
相原には相原のやりかたがあるから、別に構わないんだけど、
これを最終号の巻頭にもってきてはいかん。
スタッフをかなり入れ替えないと、春の新創刊も厳しいと思う。

うちの近所に、古い鉄筋の家があった。
老夫婦がふたりで住んでいるようだった。
なんてこともない四角い家だったが、きちんと手入れされ、住みよさそうだった。
日当たりのいい広い庭があり、いろんな種類の植物がぎっしりと植えてあった。
毎日老夫婦はふたりで庭に出て、終日植木の手入れをしていた。
庭のデザインはセンスがなく、植えてあるものもばらばらで統一感がなかったが、
素人の庭なんだから構わない。
自分たちが気に入っていれば、それが一番いい庭なのだ。
広い庭には、犬がいた。
小型の赤犬が、老夫婦といっしょに、庭で遊んでいた。
幸福そうな家だった。

ある日、前を通ったぼくは、びっくりした。
庭が、なくなっていたのだ。
あんなに老夫婦が毎日手入れしていた庭が、奥の鉄筋の家を残して、更地になっていたのだ。
数日前まで、老夫婦はいつものように庭いじりをしていたのに、今日はそれがもうないのだ。
もしかすると、庭にもう一軒家を建てるんだろうか。
息子と同居することになって、庭を潰したとかいうことなんだろうか。
それにしても、もったいない。
犬は、更地になった庭の隅の犬小屋で、所在なげに寝転んでいた。

しばらくして、またその家の前を通ったぼくは、もう一度驚いた。
鉄筋の家も、なくなっていたのだ。
広い土地は、完全に更地になっていた。
その上、その土地は売りに出されていたのだ。
老夫婦は、どこにいってしまったのだ。
犬は、どこにいってしまったのだ。
あんなに毎日手入れし、犬が駆け回っていた庭は、今はもうない。
最初からここにはなにもなかったように、ブルドーザーでならされた平らな土地があるだけなのだ。

今日、また新しい噂を聞いた。
犬は、まだあの土地にいるらしい。
更地の奥に犬小屋はまだあり、見捨てられたらしい犬は、そこに繋がれているらしい。
ご飯は、向かいの家の人が見かねてやっているらしいが、
いったい、あの家と庭と老夫婦と犬に、どんなことが起きたんだ。
犬が心配だ。
これからどうなるのかなあ。

ロバート・パーマーは死んじゃったんだなあ。
まだ54歳か。
ロバート・パーマーといえば、パワー・ステーションの後のソロの、
エッチな姉ちゃんを引き連れて撮ったプロモーションビデオだ。
あれはいまだに真似するやつが多いなあ。

新米をいただいている。
もうこれが、つやつやでぴかぴかで、香り高くてうまいのだ。
口の中で、一粒一粒が粒だって主張して、もちもちしている。
やっぱり日本人は米だなあ。
うどんも美味しいけど。
今年は米の作柄が悪いらしいが、なんとか美味い米でまた1年暮らしたいもんだ。
米の炊きあがった時の香りは、特別だ。
母親がまだ生きていて、ご飯の炊き上ったこっちでまだほかの料理を作っていて、
父親はナイターを見ながら新聞を読んでいる。
そんな光景が浮かぶ。
日本の幸せの香りだなあ。


地震は、人死にが出なくて本当によかった。
朝のニュースを見てたら、関西大震災のようなことにはなってなかったんで、
まあ大丈夫だろうとは思っていた。
被害はあっても、そう大惨事ではなかったようだ。
ああ地震は怖い。

うちのマックは、ますます大惨事の様相を呈している。
今日は、内蔵HDを取り替えてみたんだけど、今度はタブレットが動かなくなった。
ドライバーを認識しなくなってしまい、
おまけにインストールしようとしてもできないのだ。ああまったく、どうなってしまうんだ。
ペインターのバージョン5と6を使うためには、G4を使うしかない。
まったく、頭が痛いよ。
週アスの編集者に、マック使いがいないってとこが痛い。
もうぼくの手には負えなくなってしまった。
どこかの編集部に助けを求めるかなあ。
とりあえず、ウィンドウズ用のintuosを買うかな。
コミックスタジオについてたFAVOでは、ちょっとヘボい。

今度の「だサル」の単行本は、「だサル」ではない。
タイトルを、まったく違うものにした。
たぶん、「いしかわ式」になる。
中身も、すごく増やした。
今まで25話で1冊だったのだが、2段組にして、なんと55話だ。
倍以上入っている。
内容は、ここ3年ほどに書いた「だサル」の、より抜きになる。
今リライトしてる最中なんだけど、これが物凄く濃い。
全部本にできないのがかなり残念だが、その代わり、すごく面白い。
期待しといて。

仕事をしてたら、床が揺れ始めた。
9月26日午前4時55分。
弱いが、ゆっくりと長く揺れている。
NHKをつけてみたら、北海道で地震があったらしい。
一番強いところで、震度6弱。
まあそう大きい被害はないだろう。
ただ、北海道が揺れたのは、4時50分だったらしい。
それが東京まで伝わってくるのに5分かかったのか。
どうも地震はやだよなあ。
逃げるところがないからな。
いつかくるのは避けられないんだろうが、1日でも遅くきますように。

カスピには、ブルーベリーを入れている。
カスピ海ヨーグルトを食べる時には、たいていブルーベリーをひとつかみ入れて、
黒糖とかきなことか蜂蜜を入れて食べる。
ブルーベリーは、近所のスーパーサントクで生を大量に買ってきて、冷凍してある。
それを小出しに使っていたのだ。
そろそろブルーベリーがなくなってきたので、サントクに買い出しにいったのだが、
売り場には姿が見えない。
もしかして、と検索してみたら、ブルーベリーの収穫期は、9月頭までと書いてある。
しーまったー。
9月頭に大量に買い込んでおけばよかったー。
まだどこかで売ってないかな。
今度、三浦屋か紀ノ国屋でもいってみよう。

今日は新宿で讃岐うどんを食ってきた。
この讃岐うどんブームを作った麺通団と、香川の宮武と、コラムニストの勝谷誠彦が、
西新宿にうどん屋を開店させたのだ。
麺通団の団長は、文章は素人の悪ふざけが過ぎるといった悪文なのだが、
うまいうどんを広めた功績がある。
宮武は、現地で食べたことはないが、生麺を何度かもらって食べているし、
千趣会の冷凍の生も食べた。
けっこううまいうどんだ。
これはいけるんじゃないかと、さっそく開店日にいってきたのだ。
店には、団長と勝谷と、あとは勝谷が出ているテレ朝の朝の番組のスタッフが勢揃いで、
うどんを食ってサイドディッシュを食べ、そのうち日本酒を飲み始めた。
お天気お姉さんにキャスターに、もう盛り上がりっぱなしである。
客は、まずまず入っていたが、場所は決してよくないからなあ。
これからどうなるかだな。
うどんは、2杯食べた。
ほかに、天ぷらを2枚とじゃこ天を1枚食べた。
腹一杯だ。
麺は、釜揚げはうまかった。
あとは、まだまだかな。
東京現地スタッフの熟練にかかってるんじゃないかと思う。
出汁は、濃い。
甘みも塩辛さもいりこもカツブシも、少し濃すぎるような気がした。
しかし、東京風にしてもしょうがないし、そのへんがむつかしい。
天ぷらは、最高にうまい。
これだけまた食べにいきたいくらいだ。

その後は、渋谷に回ってNHK。
ここで、「マンガ夜話セレクション」の推薦コメントを撮るのだ。
今月と来月は、レギュラーが2本ずつ推薦して、番組が始まる前に、
それぞれ短い推薦理由なんかを話すことになっている。
それを撮りにいったのだ。
うどん屋を出たあたりで激しい雨になり、急遽ドンキで300円の傘を買ったんだけど、
NHKに着いたころには、すっかりずぶ濡れになり、そのずぶ濡れのままで撮った。
まあバストショットだから、わからないと思うけど。
話した内容は、当日のお楽しみだ。

ジョアンの15分中断に、新説が。
銀座山野楽器のスタッフが、同じ日のレビューを書いていて、それによると、
ジョアンじいさんは、15分の中断で寝てしまって、スタッフが起こしにきてなんとかなったという。
うーん、結局ほんとのことは誰にもわからんな。

今日は、新宿の寺にいってきた。
以前ここでも書いたことのある、麻生さんの1周忌だったのだ。
麻生さんは、ぼくより少し若かった。
ラビットスクーターで雨の中を大阪から帰ってきて、事故で死んでしまった。
そんなに急がなくてもよかったのに。
東長寺という、新宿御苑の傍にある寺だったんだけど、
ここはまさに、大都会の寺だった。
新宿という日本有数の大都会の真ん中にある東長寺は、面積が狭い。
でもきっと、近くて便利だし、死んだらここに葬られたいという希望者が多かったのだろう。
敷地の一部を深く掘って地下2階まで作り、そこに遺骨と位牌を置く場所を作った。
山門を入ると、浅い池が作ってあり、そこに名前を刻んだ石が浮かんでいる。
壁にも、名前を彫った石が嵌めこんである。
麻生さんが眠っているのは、地下2階で、
大きな部屋に入ると、雛壇に同じ形の金色の位牌が、ずらりと並んでいて壮観だった。
でも、あんまりたくさんありすぎて、どこに麻生さんの位牌があったのかわからなくなって、ちょっと困った。
位牌は、まだ生きている人の物は、赤い文字で戒名が彫ってある。
亡くなった人の物は、黒い文字になる。
見たところ、半分くらいは赤い文字だ。
女の人の物が多い。
もう1年経ったのに、麻生さんはまだ、どこかに生きているような気がする。
棺に入っているのも見たんだけど、まだそのへんにいるような気がする。
人の死というのは、不思議なものだなあ。
年齢を重ねると、だんだんそう関係ない世界ではない薄皮一枚向こうのことなんだなという気がしてくる。
ごく若いころよりも、死が近しく感じられるようになる。
麻生さんとも、またいつか会えるだろう。
それまで、新宿で待っててほしい。

[10.8]
} 仕事をしてたんだけど、どうもなんだか頭が重くて、やな感じだったのだ。
支払いがあったのを思い出して、近所のコンビニにいった。
そういえば、外に出るのは、3日ぶりだなあ。
尻に根がはえそうだ。
近所まででも、外に出ると、ちょっとすっきりする。
夜中のコンビニは、いろんな人がいる。
さっき入ったコンビニには、ゲイのカップルがいた。
ちょっと不細工でゴツイふたりが、仲良さそうに手をつないでいた。
まだ20歳くらいだ。
最近は人目を気にしないんだな、と思ってたら、僕の横を通り過ぎる時に、気が付いたのだ。
ショートカットのほうに、かすかに胸があった。
男だと思ってたら、片っぽは女だったのだ。
ゲイカップル見ても今時驚かないが、さっきのカップルは驚いた。
どう見ても男同士だったんだよなー。
身長も男のほうが少し小さかったし。
いやー、わからんもんである。


そのコンビニで買い物してたら、古い知り合いに声をかけられた。
「中卒」だ。
ぼくの学生時代、吉祥寺で入り浸っていた「ぐゎらん堂」のチーフウェイターだ。
「中卒」とか「ちゅん坊」とか呼ばれていた。
ぼくの古い漫画「蘭丸ロック」の主人公蘭丸のモデルだ。
相変わらずデブだった。
ぐゎらん堂の主だったやつだ。
長年定職にもつかずに短期の仕事を転々として、今は運送屋にいる。
でも、もう7年勤めていて、今までで一番長いそうだ。
数年前に飯屋で偶然会った時にも同じ会社にいたから、ほんとに珍しく長い。
もうこいつも、50歳を過ぎたころだ。
今でも独身で勝手気ままな生活をしている。
ぼくの世代には、案外そういうやつが多いんだよな。
店内でしばらく立ち話をして、古い共通の友人の話をした。
赤ん坊のころから知っている高田渡の息子は、
何年か会わないでいるうちに二児の父になって青梅の山奥に住んでいるとか、そういう話だ。
まあまたそのうち、と中卒と別れた。
特に連絡先を教え合ったりはしなかった。
きっと、どこかでまた偶然に出会うだろう。
こいつとは、そういう風に、この30数年つきあってきたのだ。

へーえ。
J−WAVEを聴いてたら、こないだのジョアンのコンサートのことを話してて、
それによると、ジョアンはあまりにも長い中断の後に、お礼をいってたそうだ。
ということは、喜んでたってことかなあ。
わからんもんだ。
でも、だからってあんまり変な客が調子に乗らないでほしいなあ。
騒げばいいってお墨付きが出たわけじゃないからな。

ミルトン・ナシメントの「トラヴェシーア」は美しい曲だ。
もっとも、ぼくはムーンライダースで最初に聴いた。
「トラベシア」というタイトルだった。
'78に出た「NOUVELLES VAGUES」に入っている。
当時は、カバーとは知らずに、美しい曲を作ったなと思って聴いた。
こないだレコード屋というかCD屋を覗いていたら、ミルトン版のCDを見つけた。
「国内初CD化!」とハシラが入っている。
そうかまだCDになってなかったのかと、さっそく買いこんで聴いている。
ほんとに美しいメロディだ。
でも、ライダースも聴こうと思ったら、見つからない。
レコードしか持ってなかったんだかCDに買い替えたんだか、記憶がない。
レコードは、キャビネットだけ買ってまだ整理してないんで、どこになにがあるのかわからない。
どうもいろんな記憶媒体が混在してると面倒だ。
テープやMOやMP3や、もう最近はどこになにが入ってるんだかよくわからんよ。

出かけようと支度してたら、いきなりグラグラッと揺れたんで、驚いた。
驚いたのはもちろん、例の八ヶ岳方面の予知があったから。
http://epio.jpinfo.ne.jp/
たぶんみんな、まさか当たらないだろうと思いつつ、
心の隅で、ひょっとしてとは思ってたんじゃないかな。
すぐNHKをつけたけど、なにも情報がなくて、民放をいくつか回したら、
東京で震度3というテロップが出た。
チャンネルを巡回してたら、震度は4のところもあった。
八ヶ岳の予知ではマグニチュード7以上って話だったから、
もしかしたらまだくるかもしれんと、しばらく様子を見ていたが、
特に大きい余震が或る様子もなかったんで、まあ大丈夫だろうと出かけた。
八ヶ岳方面がなんのことかわからない人もいるようだが、
八ヶ岳で私設天文台を開設してる人が、FM電波の受信状態の観察の結果、
「9月16日、17日を中心の前後2日の間に東京・神奈川を中心とした南関東圏で
M7以上の地震が起こる可能性を示す兆候が観測された」
と発表したのだ。
だから、ちょっと気になっていたのだ。
地震はやっぱり怖いからなあ。
我慢してどうにかなることじゃないからな。
うちは膨大な量の本もあるし、なにかあったら、本に埋もれてしまうな。
ポンペイの人々のように、きっと後世の考古学者が、
漫画の単行本の雪崩れの下に埋もれているぼくを見つけるだろう。
地震は、関東だけだったのかな。
きっとそう大した被害はないだろう。
あんまりこういう予知は、当たっても嬉しくないね。

今日は、MSと週アスのイベントが、新宿であって、その取材だったのだ。
新しいソフトの発売を記念したイベントで、ええと、なんだっけな、
大城なんとかって子とカメラマンがゲストできて、デジカメの撮影と補正と整理のレクチャーがある。
さすがに、雨で地震じゃ、参加者は少なかったな。
大城って子は、背が小さくてやけに目の離れてる子だった。
衣装もなんだかいまひとつだったな。

暑いんだけど、そろそろ秋の気配がしてきた。
夏好きのぼくは、ちょっと寂しい。
今年は9月になってから暑さが盛り返したけど、肝心の夏がなかった。
ガンガン照りつける陽射しにセミがミシミシ鳴いて入道雲がもくもく盛り上がるという景色は、
ついぞ見かけなかったなあ。
もっとも、東京じゃ、そんな絵に書いたような夏の日は、例年だってひと 夏に数日なんだけど。
ぼくは愛知県の豊田市で生まれ育ったんだけど、子供のころの夏は、
印象がすごく強烈だ。

夏休みには、近所の一級河川矢作川に、友達と自転車を連ねて泳ぎにいっていた。
子供は目印に全員赤白帽子をかぶり、河原では父兄会が見張りのテントを張っている。
ガラスのかけらなんかで足を切ったりすると、テントにいって、赤チンを塗ってもらう。
でも、そのまままた川に入っちゃうからなあ、あんまり意味はない。
おまじないみたいなもんかな。
流れのある川で泳ぐのは、むつかしい。
浅いところを歩いていても、いきなり速い流れに足をすくわれたり、
とつぜん深みにはまったりすることもある。
ぼくも何度も溺れたし、死にかけたこともある。
でも、平気で泳いでたな。
毎年ひとりくらいは死んでたような気もするが、だからって泳ぐなとは誰もいわなかった。
川で泳いだおかげで、今でも流れのあるところで泳げる。
実用的な泳ぎだ。
といっても、基本的には田舎の町っ子なんで、中途半端なんだけどね。
ほんとの田舎の子ほど自然に親しんでたわけではないし、
都会の子ほど街のシステムには慣れていなかった。

泳ぎ疲れて河原に寝転び、丸い石を背中に感じながら青い空を見上げると 、
空の青が眩しくて、太陽の光が目に染みて、
そのうち耳に入ってた熱湯のような水がじゅわっと出てくる。
真夏の陽射しがじりじりと肌に食い込んでくるのがわかる。
同級生は、みんな真っ黒だ。
あのころは、こんな夏が一生続くんだと思っていた。
まさか、ほとんど家から一歩も出ないで仕事をし続ける大人の夏が待っていようとは。

[9.20]
道頓堀川は、ほんとに死人が出てしまった。
もうシャレにならん。
新聞だと、橋の上に乗ったら突き落とされたみたいな書き方だったが、
ネットのニュースを見てたら、もう何度も飛びこんだ人だったらしい。
酒も飲んでたようだし、やっぱり、つい調子に乗り過ぎちゃったんだなあ。
無事にタイガースファンの待っている天国にいけますように。
しかし、あんなに大勢が飛びこむとはほんとに思わなかった。
報道にもよって違うけど、数千人ではあるからな。
せいぜい数十人だと思ってたよ。
今回の人死には、飛びこんだまま上がってこないという通報でわかったそうだが、
ひとりできてひとりで沈んでる人もいるんじゃないのか。
ああ怖ろしい道頓堀川。
というか、まったく、関西人恐るべし。

うーん、ジーコジャパンも心配だが、オリンピックチームもどうなんだ。
前半は、もうほんとに形にならなくて、がっかりを通り過ぎてドキドキしてしまった。
前を向けない、相手ゴール前にすら行けない、パスが通らない、ボールをキープできない。
いくら相手が韓国でアウェイだといっても、いったいどうしちゃったのというくらい形にならない。
ボール持って走って崩して出してという一連の動きが、なにもない。
早々に1点取られて焦ったところもあるかもしれないが、
なんだか驚くほど酷い展開だった。
韓国は、ほんのちょっと前まで速くて高いだけだったのに、よくなってるなあ。
後半になっても大して立て直したとも思えない展開で、
ばたばた走るだけのゲームが続いた。
終盤になってやっと前を向けるようになったし、
石川−高松の綺麗な1点が救いだったけど、いやー、ほんとに心配だ。
どの年代も、得点力がなあ……。

ジョアンのライブの話について、怒られてしまった。
kという署名の人に、音楽の楽しみ方は人それぞれで、
奇声をあげても個人の勝手ではないかと怒られたのだ。
楽しみかたは人それぞれではあるが、奇声はちょっとなあ。
奇声をあげるのも拍手を延々と続けるのも、
ジョアンの歌に心動かされて自然に出た表現じゃないかと怒られたのだが、
あんまりはた迷惑な自然な表現もなあ。
kさんにはかなり丁寧な返事を書いたんだけど戻ってきてしまったので、
嘘アドレスだったのかもしれないな。

嘘アドレスではなかったみたい。

ジョアン・ジルベルトのライブにいってきた。
最初で、ひょっとしたら最後か。
会場は、東京国際フォーラム。
5000人、満員だ。
毎日1時間遅刻してくるって話だったが、今日も遅刻。
会場に、「アーチストがまだ到着しておりません」というアナウンスが流れると、
客が笑う。
珍しいケースだ。
変人奇人で有名なジョアンだから、まあそれもありだろう。
やっと1時間遅れで登場すると、ほとんどMCなしで、ひたすら歌う。
といっても、もともと歌い上げるタイプではないとこに持ってきて、だいぶ年も食ってるので、
5000人のホールではなく5人を相手に歌うように、
囁くように語るように、
言葉を置き、ギターをつま弾く。
今回のライブは、ジョアンひとりなのだ。
たった3日のライブだけど、箱が大きいから、大儲けだなあ。
1万2000円のチケットで1万5000人入ると、ジョアンの取り分はいくらなんだろう。
つい計算してしまう。
正面真ん中のいい席に、やけに声を飛ばすやつがいて、邪魔だ。
変なタイミングで「ホウ!」とかフクロウのような声を出す。
そんなライブじゃないのだ。
淡々と歌う生きたジョアンを拝ませていただくライブなのだ。
そっと歌うジョアンをしっかりと確認してそっと心の中で拍手をすれば、
きっとジョアンは一番満足なのだ。
それなのに、客は大歓声で大拍手だ。
おまけにフクロウだ。
なんか違うよなあ。
1時間半演奏して、引っこんだと思ったら、すぐアンコールで出てくる。
今日が最終日だし、サービスするつもりではあるようだ。
一曲終わり、ジョアンがギターに顔を伏せた。
客は大喜びで大拍手を贈る。
ジョアンが、顔を上げない。
客は拍手が足りないのかと、ますます拍手をする。
ジョアンは、顔を上げない。
客は、どんどん拍手をする。
この状態が、5分続き、10分続いた。
客は懸命に拍手をし、口笛を鳴らし、声を上げる。
若い女の子が叫ぶ。
「ジョアン、頑張ってー!」
ジョアンは、顔を上げない。
どう見たって、拍手が邪魔なので鎮まるまで待っているのだ。
10分以上舞台でなにもせずに顔を伏せているジョアンも驚くほど頑固だが、
なにも考えずに拍手を続けている客も、どうかしている。
そのうち、場内整理のスタッフが、小声で客を鎮め始めた。
「ジョアンはロックミュージシャンではないので、拍手は要らない」
しかし、5000人の客全員には届かない。
客は、いつまでも拍手を続けている。
ついに、舞台上にジョアンのスタッフらしい男が現れた。
男はすたすたとジョアンに近づき、ひとこといった。
ジョアンが顔を上げ、客が一瞬拍手をやめたら、ジョアンは何事もなかったように、また歌い始めた。
結局、アンコールは1時間あった。
アンコールというよりも、第2部だ。
「イパネマの娘」で、ライブは終わった。
凄くいいライブだった。
ただ、客にやや問題があった。

以前食べにいった香川の池上製麺所が、値上げしたらしい。
池上製麺所というのは【うどん】ここだ。
これまで1杯65円だったのが、5円値上がりして70円になったらしい。
またいきたいなあ。
あのころには、まだ讃岐だけのプチブームで、
まさか讃岐うどんがここまでの全国的ブームになるとは、夢にも思わなかったよ。

[9.18]
その後のニュースによれば、道頓堀ダイブは、もう4000人近いらしい。
水面までタタミイワシか。
ほんとに凄いなあ。
巨人が優勝してもヤクルトが優勝しても日ハムが優勝しても、
神田川に赤い手拭いマフラーにしてダイブするやつはいないよな。

凄いだろうなとは思っていたが、ほんとに凄い。
阪神が優勝したくらいで、あそこまで盛り上がらなくてもと思うのは、関西在住じゃないからか。
道頓堀川には、明日の朝には土左衛門が100体くらいは浮かぶに違いない。
夜のニュースによれば1000人飛びこんだらしいから、
あの汚れ具合では、飛びこんで水を飲んだ瞬間に、きっと100人くらいなら死んでるだろう。
それにしても、あの橋の周辺、御堂筋のあたりの人出は凄かった。
タタミイワシか佃煮でも作ってるかと思うほど、人間がぎっしりと鈴なりになっていた。
よそからきて便乗で騒いでる連中も多いだろうが、地元民がやっぱり一番多いだろう。
まあ関西経済にもいい影響があるかもしれないし、よかったよかった。
星野は大学の先輩だけど、あんまり好きじゃない。
グラウンドで抵抗しない審判を殴って怪我させたり、
自分とこの選手が打率首位に立った途端試合から引っこめて首位打者を取らせたりという、
人間として情けないことをするやつは、尊敬できないや。

「鉄槌!」文庫用書き下ろしが終了。
結局、30枚も書き足した。
短編小説1本分書いてしまった。
文庫用のおまけにしては書きすぎだ。
この追加取材が、けっこう面白かったんだよなー。
いろんな人生がある。
どんな内容かは、10月の発売までのお楽しみ。
解説は、高橋源ちゃんだ。
こっちは、ぼくも読んでない。
どんなこと書いたんだろうなあ。

そうか、連休か。
世間では連休というものになっているのか。
そういえば、締め切りがみんな連休明けにあたる火曜日だ。
今週は、敬老の日なのか。
うちの父親は、先日七十七歳の誕生日を迎えた。
喜寿だ。
まあ満年齢だけど。
でも、年寄りとして扱われるのを嫌う。
父親は滅多に電車には乗らないが、
こないだ久し振りに乗った時、吊り輪に掴まって立ってたら、
前に座ってた若い男が、「おじいさん、どうぞ」といって席を譲ったといって怒っていた。
でも、年寄りなんだもんなあ。
どうもその話を聞いて以来、席を譲る時に用心深くなっている。

「私の陶芸」という陶芸雑誌から取材がきた。
ぼくの陶芸は、「つくる陶磁郎」という雑誌の連載でやってたことがすべてだ。
そろそろ陶芸をやろうかなああと思っていたら連載依頼が来たので、
渡りに舟と乗っかった。
初心者から今に至るまで、ずいぶん世話になった。
今でも初心者とそうは違わないけど。
今は陶芸は休憩中。
ずっとやってたから、ちょっと休んで、来年あたりからまた始めようかと思う。
近所に陶芸教室もあるんで、今度は仕事じゃなくて、趣味でやるつもり。
でも、書も始めたいし、ずーっとやってなかったゴルフも再開したいし、
五十肩が動くようになったら、柔術も再開したい。
やりたいことは多いんだよなー。

昨日の世界柔道は、残念だった。
秋山は、ちょっと気が抜けたなあ。
指導ひとつリードで、あと17秒。
これで勝てると思ったか、甘く入ってしまい、
コーチから、先に取ってけと大声が飛んだ瞬間、
相手に先に取らせてしまった。
あそこで、先手を打ってれば、かろうじて勝てていたのに。
3位決定戦は、もう集中力が切れていた。
やっぱり井上は、心技体揃ってるな。
秋山は、まだパフォーマンス先行だ。
矢崎は、赤い髪がぜんぜん似合わなかった。
それにしても、綺麗に倒された。
得意の寝技を大舞台で見たかったのに。

谷本は、スデンコバにやけに綺麗にクルリンとひっくり返された。
それも、開始7秒。
まだまだ修行が足りないな。
上野は、指導をひとつも取られず攻めて一本で勝つ、日本柔道だった。
やっぱり、カラー胴着になっても、柔道は心だよ。
あとは、プロ解禁にして、ブラジル柔術勢が出てきたりすると楽しくなるが、
ギャラ出ないからな。
しかし、総合ブームで、柔道も見られるようになったなあ。
みんな技けっこう知ってるし。
かつて、UWFが始まったころ、みんな必死で技の勉強をしたもんだけど、
実際に見なくちゃ覚えられないからな。
見る機会が増えるのはいいことだよ。

ああ外出したい。
なんだか仕事がぎっしり詰まってしまって、椅子に座りっぱなしだ。
腰が痛い。
外出したい。
今日は、近所のスーパーに梨を買いにいったから、まだましか。
1階と2階を往復するくらいで1日終わってしまうから、体がなまって気持ち悪い。
どっか走り回りたい。
仕事は好きな方なんだけど、体動かすのも好きなんだよな。
あと1週間ほどで山も越えるし、そしたらテニスコートで暴れ回ってこよう。
それまでは、仕事を粛々とこなそう。

今日は、満月だったかな。
10時ごろ空を見たら、雲がかかっていて、あんまり月は見えてなかった。
夜中の2時ごろもう一度見たら、今度は月のまわりだけ雲が晴れていて、
怖いくらいに丸い月が輝いていた。
火星は、ちょっと離れてたな。
月は、美しい。
美しくて、冷ややかだ。
昔の人は、こんな月を見て、やはり神秘的ななにかを感じたんだろう。
この大きい火星は、安倍晴明だったらなんと読むんだ。
やっぱり凶兆だろうか。
今日は、9.11 。
あの惨劇があった日だ。
そうか、もう1年か、と思ったら、もう丸2年だった。
時が経つのは、信じられないほど速い。
あのテロで、それからそれによって引き起こされたたくさんの戦いで亡くなった人たちに、
平和な来世がありますように。

昨日の月は凄かった。
大きくて明るくて丸い月と、その下に火星。
双眼鏡しかうちにはないんで、せいぜい月の模様がくっきりと見えるくらいだけど、
やっぱりあれは天体ショーだ。
2階の明かりを消し、ベランダからぼーっと空を眺めてしまった。
昔の人が、あそこになにか住んでいると思った気持ちはわかる。
住んでいてほしいと思う。

しかし、セネガルはなんて大きくて重いんだ。
それなのに、おまけに速くて高い。
ボールを持った選手に、さっと寄せてくる。
これに引かれたら、崩すのがむつかしい。
先に点を取られてるしなあ。
先制したかった。
ホームだしなあ。
大久保は、闘志はあるけど、どうなんだ。
というか、ジーコはほんとに監督でいいのか。
考えちゃうなあ。

後半は、いきなり日本の攻勢だ。
あー、大久保が合ってない。
ああー、柳沢がヘボいー。
FWのくせにゴールマウスが見えたらとにかく打つという鉄則を普段から守らないから、
肝心なとこで打てないんだ。
ううーん。
小野が入って、いきなり本山にいいパス。
あー、惜しかったなあ。
柳沢は黒部と交代か。
まあしょうがないな。
ひゃー、カマロはひとりで入りこむなあ。
前に3人くらいしかいないのに、危ない危ない。
稲本が上がってる。
あー、惜しいー。
あー、また稲本ー。
みんなゴール前で遅いー。
黒部ー。
見えたら打てー。
いやー、勝てなかったなあ。
ゴールが遠い。
重い相手を崩すことができないし、ゴール前の判断が遅い。
先取されてそれでは、やっぱり勝てないよな。
課題はまだまだ多いなあ。

[9.14]
さっき、向こうのほうから、物凄い爆音が聞こえた。
車が猛スピードで走ってくる音だ。
しばらくすると、グオオオオオンと凄い勢いで、うちの横を走り抜けていった。
その直後、サイレンを鳴らしながら、車がそれを追いかけていった。
40キロ制限のうちの前を、おそらく100キロくらいで走っていっただろう。
捕り物かカーチェイス、と思ったら、後ろの車が、救急車が通りますとスピーカーで流している。
ということは、あの爆走車が救急車だってことか?
変だなあ。
そんなことってあるかなあ。
赤いライトを点けてたのは、後ろの車だったのに。
と外を見たら、南の空に浮かぶ満月に近い月の脇に、火星らしい赤い月が。
東京じゃ、空が明るくてよく見えないな。

全米オープンは、時速227キロの弾丸サーブをドカンドカンとぶちました
アメリカのロディックが勝った。
おお、その手に持っているのは、バボラ!
鈴木みそ家の推薦でぼくも買った、あのラケットじゃないか。
色も同じ青だ。
あれは、打ちやすい。
コントロールしやすく、スピードも出る。
おまけに軽い。
ちょっと軽すぎてグルングルン振り回してしまうが、扱いやすいラケットだ。
あれは日本の草トーナメント界では、知る人ぞ知るヒットラケットらしいが、
プロも使っていたのか。
ラケットには興味がなかったんで、知らなかった。
今は五十肩で弾丸サーブが打てないが、全快したらぶちかますぞー。

バンキシャでは結局ネタにしなかったが、
18年前の阪神の優勝の時に、道頓堀川に飛びこんだ第一号は、
桂福若という落語家だったといわれてきたが、
実はそうではなかったそうだ。
福若が飛びこもうとしたら、もう酸素ボンベを背負った男がいて、先に飛びこまれたそうだ。
まあなんにしろ、あんな臭いところに飛びこむやつの気が知れないね。
花見のシーズンになると、夜の井の頭公園の池に飛びこむやつがいる。
飛びこんだ時には酔っぱらった客の拍手がもらえて、
池をすいすい泳いでると、
大歓声も湧く。
でも、上がってくると、ただの濡れ鼠の臭いやつなんで、みんな冷たい。
ひとり寂しく、震えながら会場の隅で飲んでたりして、情けないのだ。

きっと、大阪でも同じようなもんだと思うな。
東スポによると、銭湯も風俗店も、飛びこんだ人はお断りだそうだ。
近所のコンビニだけは、シャツとパンツとタオルを大量に仕入れてるそうだから、
洗えないまでも着替えだけはできそうだな。
でも、濡れて臭くてシャツだけ新品ってのも、いかがなものか。

自民党総裁選が始まったなあ。
小泉のメッキはもう剥げた。
掲げるものは高いが、実行する能力にはやはり欠ける。
しかし、ほかの候補者には、公約に掲げたようなことは、なにもできない。
これだけ長く政権にいて、利権とがっちりと絡み合っていては、
誰が総裁になっても、公約を実現することはできないだろう。
長ければ、淀むし腐る。
そろそろ政権を交代させるシステムを作るべきだ。
国民の監視のもとに、政治は行われるべきだよな。

「バンキシャ!」に出てきた。
実は、今回は、ネタが直前に変更になった。
小泉以下総裁候補者が、ずらりと並ぶはずだったのだ。
日テレ独占になるはずだったんだがなあ。
詳しくは知らないが、ほんとに直前で、やはり独占というわけにはいかなくなって、
企画自体がボツになってしまったようだ。
話題性最高だったのになあ。
惜しい。
まあ視聴率が高くなるとギャラが上がるわけじゃないんで、いいんだけどね。
でも、直前に企画が何度も変わって、よく生放送に間に合うよなあ。
そのへん、やっぱりプロだね。
試食した北朝鮮で食べられているトウモロコシの芯をお粥にしたものは、
いくら噛んでも芯の固まりが消えず、ずっと口に残って非常に不味かった。
あれを食う国に生まれなくて、本当によかった。
北朝鮮の人たちだって、食べたくて食べてるわけじゃない。
あれを食わせてる〈指導者〉は、恥を知るべきだが、聞く耳持たないだろうなあ。
ミサイルなんか輸出してないで、究極ダイエット食品としてトウモロコシ芯お粥を売れよ。
300万人を餓死させた実績つきだ。

ジョシュ・バーネットは強かった。
近藤戦の映像は初めて見たけど、やっぱり強い。
大きくて
力が強くてバランスがいい。
身長も体重も、近藤を遥かに越えてるのに、近藤と遜色のない動きをしていた。
まあUFCのヘビーを取ってるし、当たり前か。
でも、ジョシュが勝ったら中西たちがリングに上がってガッツポーズ取ったり、
ジョシュ自身も、自分だけの勝利じゃなくて新日本の勝利みたいなことをいったり
プロレスが最強みたいなことをいったりするのは、どうなんだ。
ジョシュは、新日本のレスラーでも新日本育ちでもないしなあ。
中西も、ジョシュの横でポーズ取ってる場合じゃないだろうに。
ジョシュと高橋戦は、ちょっと見てみたい。
ふたりとも前に出るタイプだからな。
きっと派手で面白い試合になる。

今朝寝てたら、電話がふたつきた。
ひとつはアンケート依頼で、奥様いらっしゃいますかというんで、
妻はいないですと答えたらすぐ切ったけど、あれはどう判断したんだろうな。
留守という意味に取ったのか、あるいは独身という意味に取ったのか。
ふたつ目は、Yahoo!BBからだった。
うちは光ファイバー100MBなんで結構ですと答えたら、
実勢でどのくらい出てますかと聞く。
20から30くらい、まあ速い時で40くらいかなあと答えると、
それじゃあうちには興味ないですねという。
全然ないねといって電話を切ったけど、電話の営業はやめてほしいなあ。
どうもこないだの名鉄運輸以来、睡眠時間が狂っちゃって調子が悪い。

猫枕は、気持ちいい。
猫を飼ってる人は、けっこうやってるんじゃないかと思うけど、
寝転んでる猫を枕にするのは、すごくふかふかで気持ちいい。
正ちゃんが寝てるとこを急襲して、さっと頭を載せてしまうと、
しばらくは我慢してじっとしてるけど、そのうち逃げようとしてもぞもぞ動き始める。
それを押さえつけてぐぐっと頭を載っけるとこが醍醐味かな。
夏はちょっと暑いけどね。

青木雄二死す。
体があまり丈夫ではないという話は聞いていたが、まさか肺癌とは。
どこだったかのパーティで会ったのが最後だった。
「カバチタレ」を描いている弟子になぜ賞が与えられないのかと怒っていた。
あの人らしい。
個人的にはいくつか思い出もある。
短かったが楽しい人生を送ったと思う。
冥福を祈る。

iPodを、せっかく買ったんだし使わなきゃなあと、寝る前にトライしてみたんだけど、
少なくともウィンドウズでは使いにくい。
MUSICMATCHってソフトもわかりにくいし、iPod自体もなんだかよくわからん。
マニュアルに「自動的に」と書いてあることが、ちっとも自動的に始まらないし。
アップルは直感的にできるのがいいとこなんだがなあ。
とりあえず、落語のCDを10枚ほどコンピュータに入れてみた。
今度はこれをiPodに入れる番なんだけど、マックさえ動いてたらなあ。

マックはいよいよ駄目のようだ。
もうHDを認識したりしなかったりだ。
修復ソフトも、ノートンとディスクウォーリアを使ってみたが、
修復完了と表示はされてもぜんぜん修復されてない。
これは、フォーマットするか内蔵HDを取り替えるか、ってコースだな。
ああ頭が痛い。
それ自体は大して時間もかからないんだけどね、それに付随する作業が、凄く大変。
今はそんなことしてる場合じゃないんだがなあ。
誰か壊れないパソコンを作ってくれ。

こんなメールがきた。
++
こんばんわ。
昨晩、みうらじゅんさんと安斉肇さんのラジオ番組で、みうらじゅんさんが
いしかわじゅんさんと間違えられて仕事の依頼がきたことがある。
という話をしてました。
相手の人は「みうらじゅんさんですよね」と言っているのに、
書いたことのないイラストの話をしてくるので
いしかわじゅんさんと間違えているのがわかったんだけど、
話が通じず、相手は「とりあえずFAXで絵を送ってくれ」というので
みうらじゅんさんは「う○こ」の絵を送りつけ、
それ以降、二度と連絡がなかった。
という話。
みうらじゅんさんがいしかわさんに会った時、
「(その会社から)仕事の依頼がありましたか?」と聞いたら
ない。との返事だったので、いしかわさんに悪い事をした。
という内容でした。

++
そんなことあったかなあ。
もう忘れてしまったけど、許さんぞみうら。

夏休みの工作って、今はもうないんだろうか。
昨日書いたこと、話は通じてるのかな。
ぼくが子供のころには、夏休みにはなにか必ず作らなくてはいけなかった。
それが、宿題だったのだ。
もうルールは忘れてしまった、というかルールなんかなかったのかもしれない。
暗黙の了解で、「夏休みの工作」というものをみんな作っていたのだ。
小さい本箱とかちり取りとか犬小屋とか鳥小屋とか、
あとみんなどんなものを作ってたっけ。
ああもう忘れてしまった。
小学校のころだからなあ。
もう40年以上も前だ。
ぼくは、たいていは両親に手伝ってもらって、
夏休み終了ギリギリになにか木工製品を作っていたような記憶がある。
夏休み明けの始業式には、みんな手に手に工作を持って学校にいった。
しばらくすると、夏休みの工作展が開かれて、優秀作が講堂に飾られたりした。
と思うんだがなあ。
あれは夢じゃないよな。
今は、始業式に工作を持ってったりしてる様子はないもんな。
きっとどこかの時点で、そういうものはなくなったんだな。
それとも、うちの小学校特有のものだったんだろうか。
なんだか書けば書くほど確信が持てなくなってきた。
【夏休みの工作】
夏休みの工作を作ったことのある人は、なにを作ったか教えて。
もうなくなってるんなら、いつなくなったのか知ってる人も教えて。

[9.8]
昨日は雷があったんだな。
それも、かなり酷いやつが。
地下でセルメン聴いてたから、まったく知らなかった。
終わって外に出てきたら、道路が濡れてたんで雨が降ったのは知っていた。
まさか雷だったとはね。

「鉄槌!」文庫の解説を誰に頼もうかなあ。
もう時間がないんだけど、まだ決まってない。
弱った弱った。

今朝は、ずっとゲラの直しをやってて、これがなかなか進まなくて、
結局寝たのは7時50分だった。
ベッドに潜りこんで、眠りに落ちた瞬間、電話で起こされた。
名鉄宅配便からの電話だった。
昨日留守中にきたらしく、不在連絡票が入っていたのだ。
今日の昼過ぎに届けたいが居るかという電話だった。
効率的に配達したいんだろうが、朝8時に電話してくるのは反則だ。
名鉄宅配便には、この先なにがあっても絶対に頼まないぞ。
結局、目が醒めてしまって、寝られなかった。
届いたのは、雑誌一冊だった。
雑誌一冊をわざわざ寝てるとこを起こして届けてくれるケースも多いけど、
郵便受けに放りこんでおくという選択肢はないのかなあ。
いつもくるところは、さすがに午前中は寝てることを知ってるんで、
午後に持ってきてくれる。
でも初めてのところやたまにしかこないところは、朝にくることもある。
手渡ししなくてはいけないものもあるだろうが、そうじゃないものもある。
サインが要るかどうかってのも選べるようにしてくれると、
ぼくもこれから安眠できるんだがなあ。

セルジオ・メンデスのライブにいってきた。
今日はスタンディングでもなかったし飯も食ってたので、体調を崩すこともなく楽しめた。
青山のブルー・ノートでやったんだけど、年齢層は流石に高かったな。
30代から40代、いや、50代60代のほうが多かったか。
だから、セルメンは乗ってやってたんだけど、客席は穏やかだった。
ちゃんと笑顔で手拍子はするしかけ声も出るんだけど、
誰も立たないし、激しいリアクションもない。
でもまあ、客が楽しんでるのは伝わってただろうから、いいんだけどね。
それにしても今日は、大サービスだった。
ヒットパレードというか、ベスト版聴いてるように、有名曲のオンパレードだった。
それも、編曲もほぼ発表当時と同じ。
総勢9人のバンドだったんだけど、
女性ボーカル3人は、若い黒人(普通)、若い白人(やや美人)、太目のオバサン(論外)と、
不思議な組み合わせだったよ。
パーカッションの黒人のワンマンショーが途中あったんだけど、
やっぱり、リズム感だけは、持って生まれたものだなあ。
考えてるんじゃなくて、体の中から出てくるリズム。
ちょっとうらやましかったな。

毎日新聞の連載は、丸1年で終わることになった。
毎日のカラーではないこともずいぶん書いたが、よく続いたなあ。
また例によって、大幅に書き足し書き直しをして、単行本にする予定。
ちょっと1本が短かったから、書けなかったことを足して、かなり長くするつもり。
また例によって、時間がかからないように、なるべく努力します。

10月に出す「鉄槌!」文庫版の直しをやってるんだけど、
何度読み直しても、ビッグホリデーというバス会社には腹が立つ。
運行中に客を置いていって、それを謝罪するどころか、
そのことを漫画に描いたぼくを、名誉毀損で訴えてきたのだ。
おまけに100万円払えというのだ。
文庫用に新たに取材して書く文章も加えて、これは強力な本になる。
でも、まだ書いてないんだよな。
「だサル」の単行本も早急にやらなくちゃいけないし、
今月は時間がほんとにない。

近所の庭に、さるすべりの花が咲いている。
さるすべりは百日紅という字をあてているが、ほんとはベリーの仲間でサルスベリー……
というネタは、これで何年目かな。

夏休みも終わりか。
明日から9月だ。
今年は夏がろくになかったなあ。
子供のころは、今日の石川家は修羅場だった。
ぼくはたいていいつも宿題を残していたので、今日は母親に叱られて、
朝から泣きながら残った宿題をやっている時期だ。
工作なんかもなぜかいつも残して、母親に手伝って貰って本棚とか作っていた。
今日で夏休みが終わりだってわかってるのにどうしてちゃんとやっとかないの、
というようなことを、毎年毎年飽きるほどいわれていたのだが、
毎年毎年泣きながら、ついに身に付かなかったなあ。
その母親も、今はもういない。
夏の終わりは、なんだか寂しいね。

ハンズで猫草の種を買ってきて、育てては正ちゃんにやっている。
だいたい播いて3日くらいで芽が出て、1週間くらいで食べ頃になる。
育ててる最中に食べられてはいけないので、正ちゃんに見えないところで育てている。
さっき見たら、ちょうどいい長さになってたんで、じゃあ写真を撮ってから正ちゃんにやろうかなと、
2階にカメラを探しに行って帰ってきたら、もう草は、一番先の美味しいとこだけなくなっていた。
正ちゃんの早業だ。
猫は
毛玉を吐くために草を食べるとかいうけど、正ちゃんは毛玉なんか吐いたことがない。
どうも、草は草として、美味しいサラダのように食べているようだ。
草を見せるといつも飛んできて、夢中になって食べる。
上半分だけ。
美食家だよなあ。

各種プレゼントを、例によってまだ送っていない。
Tシャツなんか、早くしないと秋になって着られなくなってしまう。
でも、今は忙しいのだ。
なんだかもう、ほんとに忙しいのだ。
コンサートとかライブとか見に行っといて申し訳ないが、忙しいのだ。
もうちょっと待って。
ほんとはまたプレゼントしたいものもあったんだけど、
どうせ送るのがいつになるかわからないしと思って、自粛しておいた。
もうちょっとしたら送るから、ほんのちょっとだけ待ってて。

鳥肌実のライブを、八王子まで見にいった。
ほんとは昨日の野音を見たかったんだけど、渋谷にいってたんで、今日の八王子にした。
八王子市民会館1500人満員だ。
大爆笑にはならなかったが、そこそこには受けていた。
でも、つまらなかったのだ。
ぼくには、驚くほどつまらなかった。
ただの右翼の格好した漫談だったのだ。
物凄く期待していったんで、こんなにつまらないとは、夢にも思わなかった。
あんまり退屈で、途中で寝てしまったくらいだ。
昨日の野音にいった人がもしいたら、感想を聞かせてくれないかな。
現在日本中を回るツアーをやってるんだけど、
いったいほかの地域では、何人くらいの箱でやって、どのくらい動員して、
それから、どのくらい受けたのか。
それを知りたい。
まさかこの程度で、全国ツアーができるとは思えない。
かつては面白かったのか、あるいはこの日だけがつまらなかったのか。
どこかの公演にいった人、ぜひ情報を教えて。

久々に体調を崩した。
今日は、円山町のクラブAsiaにタラフ・ドゥ・ハイドゥークスを観にいってた。
晩飯を食わずにビール飲んで最前列で大騒ぎして縦揺れしてたら、
ちょっと貧血状態になってきて、立ってられなくなったんで、
ロビーに出て椅子を借りてしばらく休んでいた。
今週はさすがに忙しくて、胃の調子がいまいちだったしなあ。
でも、タラフは楽しかったし、ロビーでジャンゴ・ラインハルトファンのアマチュアたちが
演奏を終えたバンドのメンバーたちと演奏してるのを見てたら、
脇のカウンターで飲んでたチャボロ・シュミットがギターを借りて1曲やってくれたし、
ちょっと儲けた感じだな。
結局2部は観ないで帰ったけど、いってよかった。
やっぱり人生は楽しく生きなきゃなと思わせる一夜だったよ。