【小鳥が降ってきた】

週アスの南條と来週号のネタ作りをしてたら、
高いところにある窓で、ガンという大きな音がした。
それも、家の中ではなく、外から聞こえた音だ。
誰かきたのかとドアを開けてみたが、誰もいない。
だいたい、誰かがきたって手が届くような場所にある窓ではないのだ。
ふと階段を見たら、小さな鳥がいた。
メジロだ。
意識を失っている。
そうか、きっと窓だと知らずに飛んできて、ガラスに激突したのだ。
それで、気絶して落ちたのだ。

拾い上げてみると、体は温かいが、まだほとんど意識はないようだ。
微かに動いているが、足や指が、コントロールできていない。

しばらく掌の上に乗せていたら、だんだん意識がはっきりしてきたらしく、
頭を持ち上げるようになってきた。

10分くらいで、羽を動かすようになり、
まだ飛べはしないが、視線がはっきりしてきた。

もう10分くらいしてからベランダに出してやったら、
ぱあっと羽を広げて飛んでいった。
落ちるんじゃないかと心配してしばらく見ていたが、
もう完全に元に戻ったようだった。
置き土産は、ぼくの掌に置いていった、直径2ミリほどのウンコであった。
まあ無事でよかった。